JP2952635B2 - 連続鋳造用鋳型の厚み寸法調整装置 - Google Patents

連続鋳造用鋳型の厚み寸法調整装置

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JP2952635B2
JP2952635B2 JP31763393A JP31763393A JP2952635B2 JP 2952635 B2 JP2952635 B2 JP 2952635B2 JP 31763393 A JP31763393 A JP 31763393A JP 31763393 A JP31763393 A JP 31763393A JP 2952635 B2 JP2952635 B2 JP 2952635B2
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宗人 水野
秀彦 伊藤
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造用鋳型におい
て、鋳片(スラブ)の各厚み毎にテーパが異なる場合に
対応して鋳型の厚み寸法を調整する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の連続鋳造用鋳型の厚み寸法調整装
置は、図7に示すように、短辺フレーム3は、可動側長
辺フレーム1と固定側長辺フレーム2により、上下左右
合せて4本のタイロッド4を介して締め付けられてお
り、鋳片の厚み寸法は、短辺フレーム3の内側に固定さ
れた短辺内板の寸法によって決定されている。
【0003】可動側長辺フレーム1のタイロッド4に組
み込まれている皿ばね7は、一定の力によって短辺内板
を締め付けるための部材である。固定側長辺フレーム2
は、4本のタイロッド4の一端にそれぞれら合された二
重ロックナット5により締め付けられる。可動側長辺フ
レーム1に設置された油圧シリンダ6は、鋳型の厚み寸
法を変更する場合に短辺内板の皿ばね7による締め付け
を解放して、短辺内板を移動可能にするための部材であ
る。この場合、可動側長辺フレーム1は、皿ばね7の縮
み量分のみ短辺内板と反対方向に移動し、短辺内板と可
動側長辺フレーム1の内側に固定された長辺内板とのす
き間が、10mm程生じることになる。
【0004】なお、上述した技術以外の従来の技術の点
は、特開平4−224049号公報、実開平2−708
44号公報及び実開昭62−72749号公報等に記載
されているとおりであるから、説明を省略する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、鋳片
の厚み寸法を変更する場合は、それぞれの厚み寸法専用
の鋳型を準備しておいて、鋳型本体を交換していたた
め、煩雑であり、また、鋳型の交換に約1時間以上の長
時間を必要とし、作業能率が低いという欠点があった。
【0006】近年は、多品種、小ロット生産が増大し、
頻繁に鋳片の厚み寸法の変更を行なう必要が生じ、連続
鋳造設備の停止時間を最少限とし、生産性の向上を計る
ためには、連続鋳造設備での鋳型の厚み寸法を迅速に変
更する必要性に迫られることに到った。
【0007】そこで、本発明は、前記従来の技術の欠点
を改良し、次の課題を解決しようとするものである。
【0008】(1)連続鋳造用鋳型の厚み寸法を迅速、
かつ、正確にオンライン上で変更すること。
【0009】(2)鋳型の上端と下端では、鋳片の収縮
を考慮して寸法差をつけているが、鋳片の厚み寸法に応
じてそのテーパ量が異なるため、任意のテーパ量を設定
できるようにすること。
【0010】(3)遠隔操作を可能とし、省力化を計る
こと。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、直状の可動側
長辺フレームと、略コ字状の固定側長辺フレームとを、
組合せて平面視で矩形状となるように配設し、前記固定
側長辺フレーム込むように配設し、前記固定側長辺フレ
ームの上下左右4箇所に設置したジャッキを、上下両側
は独立させ、左右両側は連動させ、前記両長辺フレーム
の接続部に前記可動側長辺フレームを摺動かつ傾動可能
にガイドする回転可能なガイドキーとこれが嵌合するキ
ー溝を設置し、前記両長辺フレームの上下方向に任意の
テーパを設定することができる連続鋳造用鋳型の厚み寸
法調整装置を構成し、更に、前記接続部における前記
動側長辺フレームにキー溝を有するライナーを固定し、
前記回転可能なガイドキーをブッシュを介して前記固定
側長辺フレームに取り付けた連続鋳造用鋳型の厚み寸法
調整装置を構成して、前記課題を解決する。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図6を参照し
て説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例における連続鋳
造用鋳型の平面図であり、図2と図3に可動側長辺フレ
ーム1を移動させる機構を示す。可動側長辺フレーム1
を移動させるため、固定側長辺フレーム2に駆動源1
2、ギャーボックス13、ウォームジャッキ11、連続
軸14及び位置検出器15を設置して、ウォームジャッ
キ11の出力軸をタイロッド4としてこれに皿ばね7を
組み込み、短辺フレーム3の内側に固定された短辺内板
10の締め付けを行なっている。短辺内板10は、後述
する長辺内板8,9と同様に銅製である。
【0014】可動側長辺フレーム1を移動させる場合
は、油圧シリンダ6により皿ばね7の締め付けを解放
し、可動側長辺フレーム1をフリーな状態にした後、駆
動源12によりギャーボックス13、ウォームジャッキ
11及びタイロッド4並びに連続軸14を介して可動側
長辺フレーム1を移動させる。可動側長辺フレーム1の
移動量の最大値は、ウォームジャッキ11のリフト量に
よって決定される。
【0015】可動側長辺フレーム1の傾動量を調整可能
にするため、上側の駆動源12と下側の駆動源12とを
別個とし、可動側長辺フレーム1及び固定側長辺フレー
ム2の左右の各ギャーボックス13,13は、それぞれ
連続軸14,14により連結されており、上側のタイロ
ッド4,4と下側のタイロッド4,4とを独立に駆動
し、かつ、それぞれの位置を位置検出器15,15によ
り検出する。左側のタイロッド4,4と右側のタイロッ
ド4,4とは、それぞれ連動して駆動する。
【0016】図2において、Tは、鋳型の厚み寸法を示
し、Wは、鋳型の幅寸法を示す。
【0017】固定側長辺フレーム2と可動側長辺フレー
ム1との間に形成されるテーパの寸法調整関係を図6に
示す。固定側長辺フレーム2の内側に固定された長辺内
板9(上端から下端に向って厚くなる。)の上端及び下
端に対して、可動側長辺フレーム1の内側に固定された
長辺内板8の上端及び下端は、調整前にそれぞれT1及
びB1の間隔であったものが、調整後にそれぞれT2及
びB2の間隔に変わった場合、T2−T1>B2−B1
であれば、テーパは、拡大されたことになる。
【0018】可動側長辺フレーム1に固定された長辺内
板8(図1参照)については、短辺フレーム3に固定さ
れた短辺内板10(図1参照)の形状に合わせたテーパ
を付ける必要があるが、可動側長辺フレーム1の摺動か
つ傾動可能な構造を図4に示す。図4は、図1の一点鎖
線の円で囲んだ可動側長辺フレーム1と固定側長辺フレ
ーム2との接続部の拡大図である。この接続部は、両長
辺フレーム1,2の高さ方向の中間位置(図2参照)に
左右対称に設けられる。
【0019】図4の構造を先立ってガイドキー16の構
造を説明すると、図5に示すように、ガイドキー16
は、キー溝嵌合部16aと、これと一体の円柱部16b
とから構成される。キー溝嵌合部16aは、図5(C)
に示すように、左側面と上下両面がわずかな湾曲面で、
他の三面が平面の六面体形状を呈する。キー溝嵌合部1
6aの寸法Mは、後述するライナー18のキー溝の深さ
よりやや大きく、寸法Lは、ライナー18のキー溝の幅
よりやや小さい。
【0020】図4において、固定側長辺フレーム2にガ
イドキー16をブッシュ17を介して回転可能にねじ
(図示せず)で取り付ける。可動側長辺フレーム1に
は、断面コ字形状のキー溝を有するライナー18をねじ
(図示せず)で固定する。このような構造を採用するこ
とにより、可動側長辺フレーム1に固定された長辺内板
8と固定側長辺フレーム2に固定された長辺内板9との
間のテーパを調整するとき、可動側長辺フレーム1は、
そのライナー18が回転するガイドキー16に嵌合して
ガイドされるため、矢印方向にスムーズに摺動かつ傾動
してテーパを拡大又は縮小する。
【0021】
【作用】本発明においては、オンライン上で鋳型の厚み
寸法を変更したい場合には、可動側長辺フレームをフリ
ーな状態にした後、ウォームジャッキを駆動して、可動
側長辺フレームを固定側長辺フレームから離隔する方向
に移動させる。その後、それぞれ短辺内板が固定された
左右の両短辺フレームを鋳型から取り外し、代わって所
望寸法のそれぞれ短辺内板が固定された左右の両短辺フ
レームを鋳型内に組み込み、固定側長辺フレームから離
隔していた可動側長辺フレームを前記所望寸法の左右の
短辺内板まで移動させて停止させる。
【0022】前記所望寸法の左右の両短辺フレームに固
定された短辺内板のテーパ量(上端と下端との差)は、
交換前の左右の両短辺フレームに固定された短辺内板の
テーパ量と異なるため、図6の記号を借りて述べると、
上側のウォームジャッキの移動量ΔTと下側のウォーム
ジャッキの移動量ΔBとを、それぞれ上側の連結軸と下
側の連結軸とに設置した位置検出器により検出し、所望
のテーパ量に制御しなければならない。
【0023】所望位置に可動側長辺フレームを停止させ
た後、油圧力を解放し、ウォームジャッキ出力軸側に設
けた皿ばね力により、所定の締付力にて所望寸法の左右
の両短辺フレームは、クランプされる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、重い鋳型本体(通常2
0〜30トン程度)を交換することなく、軽い左右の両
短辺フレーム(通常0.2〜3トン程度)のみの交換
で、鋳片の厚み寸法に応じてテーパ量を変更することが
でき、しかも、簡単で堅牢な構成によって、可動側長辺
フレームを迅速に、かつ、スムーズに移動させることが
でき、生産性の向上と省力化との双方を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の平面図である。
【図2】本発明の一実施例の斜視図である。
【図3】本発明の一実施例の側面図である。
【図4】図1における一点鎖線の円で囲んだ可動側長辺
フレームと固定側長辺フレームとの接続部分の拡大図を
示し、(A)は水平断面図であり、(B)は垂直断面図
である。
【図5】本発明の一実施例におけるガイドキーを示し、
(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は斜視図であ
る。
【図6】本発明の一実施例における可動側長辺フレーム
の内側に固定された長辺内板と固定側長辺フレームの内
側に固定された長辺内板とにより形成されるテーパの説
明図である。
【図7】従来の連続鋳造用鋳型の側面図である。
【符号の説明】
1 可動側長辺フレーム 2 固定側長辺フレーム 3 短辺フレーム 4 タイロッド 5 二重ロックナット 6 油圧シリンダ 7 皿ばね 8,9 長辺内板 10 短辺内板 11 ウォームジャッキ 12 駆動源 13 ギャーボックス 14 連続軸 15 位置検出器 16 ガイドキー 16a キー溝嵌合部 16b 円柱部 17 ブッシュ 18 ライナー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 11/04 B22D 11/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直状の可動側長辺フレームと、略コ字状
    の固定側長辺フレームとを、組合せて平面視で矩形状と
    なるように配設し、前記固定側長辺フレームの上下左右
    4箇所に設置したジャッキを、上下両側は独立させ、左
    右両側は連動させ、前記両長辺フレームの接続部に前記
    可動側長辺フレームを摺動かつ傾動可能にガイドする回
    転可能なガイドキーとこれが嵌合するキー溝を設置し、
    前記両長辺フレームの上下方向に任意のテーパを設定す
    ることを可能としたことを特徴とする連続鋳造用鋳型の
    厚み寸法調整装置。
  2. 【請求項2】 前記接続部における可動側長辺フレーム
    にキー溝を有するライナーを固定し、前記回転可能なガ
    イドキーをブッシュを介して固定側長辺フレームに取り
    付けたことを特徴とする請求項1記載の連続鋳造用鋳型
    の厚み寸法調整装置。
JP31763393A 1993-12-17 1993-12-17 連続鋳造用鋳型の厚み寸法調整装置 Expired - Lifetime JP2952635B2 (ja)

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JPH07164111A JPH07164111A (ja) 1995-06-27
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JP4835804B2 (ja) * 2010-03-29 2011-12-14 Jfeスチール株式会社 連続鋳造用鋳型、連続鋳造用鋳型のテ―パ調整方法及び連続鋳造方法
JP5566986B2 (ja) * 2011-10-17 2014-08-06 三島光産株式会社 連続鋳造鋳型
JP5624007B2 (ja) * 2011-10-18 2014-11-12 三島光産株式会社 連続鋳造方法

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