JP2952437B2 - 増幅用光ファイバ - Google Patents

増幅用光ファイバ

Info

Publication number
JP2952437B2
JP2952437B2 JP3060206A JP6020691A JP2952437B2 JP 2952437 B2 JP2952437 B2 JP 2952437B2 JP 3060206 A JP3060206 A JP 3060206A JP 6020691 A JP6020691 A JP 6020691A JP 2952437 B2 JP2952437 B2 JP 2952437B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
signal light
doping
gain
amplification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3060206A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04295833A (ja
Inventor
晴郎 大泉
実 吉田
正明 森澤
紘幸 田中
正隆 中沢
康郎 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP3060206A priority Critical patent/JP2952437B2/ja
Publication of JPH04295833A publication Critical patent/JPH04295833A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2952437B2 publication Critical patent/JP2952437B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Lasers (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号光増幅のために光
ファイバ伝送線路の途中に介在される光ファイバ増幅器
に用いられる増幅用光ファイバに関する。
【0002】
【従来の技術】現在開発が進められている光ファイバ増
幅器は、希土類元素としてEr(エルビウム)をドーピ
ングした増幅用光ファイバに対して、光カプラで混合し
た信号光と励起光とを導き、Erイオンにおける電子を
励起光によってポンピングし、そのポンピングされた電
子が基底準位に遷移するときの誘導放出効果によって信
号光を増幅するというものである。
【0003】図6は、この種の光ファイバ増幅器を示す
概略構成図である。
【0004】図において、2は信号光入射コネクタ、4
は信号光入射用光ファイバ、6は半導体レーザ(LD)
などの励起光源、8は励起光入射用光ファイバ、10は
信号光入射用光ファイバ4を伝搬する信号光と励起光入
射用光ファイバ8を伝搬する励起光とを混合する光カプ
ラ、12は反射光をほぼ完全に遮断して光を一方向にの
み通過させる光アイソレータ、14は石英系光ファイバ
のコア部にEr(エルビウム)をドーピングし誘導放出
効果によって信号光を増幅する機能をもった増幅用光フ
ァイバ、16も光アイソレータ、18は励起光の波長成
分および蛍光成分をカットして信号光の波長成分のみを
通過させるバンドパスフィルタ、20は信号光出射コネ
クタである。信号光入射コネクタ2と信号光出射コネク
タ20とが長尺な光ファイバ伝送線路の途中に介在され
る状態で接続される。
【0005】このような構成の光ファイバ増幅器におい
て本発明が改良せんとしている対象が増幅用光ファイバ
14の部分である。
【0006】コア部にEr(エルビウム)がドーピング
された増幅用光ファイバ14の場合、信号光としては
1.55μm波長帯のものが最も増幅率が高いとされて
おり、その場合の励起光は1.48μm波長帯であると
されている。
【0007】次に動作を説明する。
【0008】励起光源6から出射された1.48μm波
長帯の励起光は、励起光入射用光ファイバ8、光カプラ
10および光アイソレータ12を介して増幅用光ファイ
バ14に入射される。増幅用光ファイバ14にドーピン
グされているErは励起光によってより高いエネルギー
準位へとポンピング(励起)される。
【0009】このようなErの励起状態で、PCM変調
された1.55μm波長帯の信号光が図示しない伝送用
光ファイバから信号光入射コネクタ2を介して信号光入
射用光ファイバ4に入射され、さらに光カプラ10で励
起光と混合された状態で光アイソレータ12を介して増
幅用光ファイバ14に入射される。信号光は、増幅用光
ファイバ14中を進行する過程で誘導放出効果によって
直接的に(電気信号への変換なく、光の状態のまま)増
幅される。その増幅された信号光および一部の励起光
は、光アイソレータ16を介してバンドパスフィルタ1
8に入る。このバンドパスフィルタ18で、励起光と蛍
光成分とがカットされ、信号光のみが通過し、その信号
光は信号光出射コネクタ20を介して図示しない伝送用
光ファイバへと導かれる。
【0010】なお、光アイソレータ12,16は、増幅
用光ファイバ14と通常の光ファイバとの接合部におけ
る光の往復反射に起因したレーザ発振を防止する。
【0011】本出願人の近時の研究によれば、増幅用光
ファイバは、そのコア部に対してEr(エルビウム)と
ともにAl(アルミニウム)を一緒にドーピング(共ド
ープ)すれば増幅利得が改善される性質をもっているこ
とを見出している。
【0012】増幅用光ファイバの増幅特性を示すものと
して飽和出力特性がある。これは信号光強度と信号光利
得との関係を示すものである。図7は飽和出力特性を示
す。
【0013】横軸が信号光強度、縦軸が信号光利得であ
る。
【0014】一般的な傾向として、信号光強度の増加に
伴って利得は減少する。イはErのみをドープしたも
の、ロはErとAl(低濃度)とを共ドープしたもの、
ハはErとAl(高濃度)とを共ドープしたものであ
る。イ,ロ,ハのいずれも信号光強度の増加に伴って利
得が減少するという傾向をもっている。しかし、その程
度がイ,ロ,ハで異なっている。
【0015】信号光利得が最大利得の1/2にあるとき
の信号光強度を3dB圧縮出力と呼び、P3dB で表す。
そして、この3dB圧縮出力P3dB をもって飽和出力特
性を表す量としている。なお、3dB圧縮出力P3dB
いうのは、 10log10 (1/2)=−3.010 となることに基づいている。
【0016】3dB圧縮出力P3dB は、イよりもロの方
が大きく、また、ロよりもハの方が大きくなっており、
飽和出力特性としてはイ<ロ<ハの順に良くなってい
る。つまり、Erの単独ドープよりもAlを共ドープし
た方が飽和出力特性が改善されることがわかった。な
お、図7のイ,ロ,ハは便宜上、最大利得を同じとして
いるが、実際的には、ロは破線のロ′のように、ハは破
線のハ′のように増幅利得も改善できることがわかって
いる。
【0017】しかしながら、Er/Alの共ドープ光フ
ァイバにおいて、共ドープできるAlの濃度にも自ずと
一定の限界がある。Alの濃度が高くなるにつれて、信
号媒体と12の光ファイバ特性の劣化が生じるととも
に、光ファイバの製造(ガラス化)そのものが困難にな
るからである。したがって、飽和出力特性および増幅利
得の改善にも限度があるのも事実である。
【0018】そこで、これらを一層改善できる共ドーパ
ントが求められているのである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者は新たな共ドー
パントを求めるべくさらに研究を進めた結果、La(ラ
ンタン)をErおよびAlとともに共ドープすると飽和
出力特性および増幅利得がさらに改善されることを見出
した。
【0020】本発明は、かかる事実に着目してなされた
もので、コア部にドーピングしたEr(エルビウム)を
励起光によってポンピングし誘導放出効果によって信号
光を増幅する増幅用光ファイバであって、コア部に対し
てEr(エルビウム)とともにAl(アルミニウム)と
La(ランタン)とを共ドープしたことを特徴とするも
のである。
【0021】
【作用】Alを共ドープした場合に飽和出力特性および
増幅利得を改善できるのは、Erイオンの電子が誘導放
出効果に寄与するエネルギー準位に遷移する割合すなわ
ち反転分布量を大きくすることによっているが、Alと
ともにLaを共ドープすることにより、誘導放出効果に
寄与する反転分布量を一層増大することができるため、
飽和出力特性および増幅利得がさらに改善されるのであ
る。
【0022】
【実施例】実施例の増幅用光ファイバ(図6の符号14
に相当するもの)として、表1のの試料を用い、比較
例として〜の試料を用いた。
【0023】
【表1】
【0024】この表1に用いられた各試料〜は、E
rの濃度と光ファイバの条長との積である濃度条長積が
いずれも、15,000ppm・mとなるように調整し
てある。
【0025】信号光強度を比較的大きい−11dBmと
し、励起光強度を27mWとしたときの波長−利得特性
を図1と図2とに示す。図1と図2とに分けてあるの
は、曲線が重なってわかりにくくなるのを避けるためで
ある。のデータは図1と図2との両方に示してある。
【0026】各試料〜の波長−利得特性曲線におけ
る最大利得Gmaxと、谷と山との利得差ΔGとを調べる
と、表2のようであった。
【0027】
【表2】
【0028】図1によれば、Erのみをドープした場合
のに比べて、ErにAlを共ドープしたの方が増幅
利得が高いことがわかるが、ErにAlとLaとを共ド
ープしたの方が信号光波長成分1.555μmを中心
とする1.548〜1.564μmの範囲で(Er/
Al共ドープ)よりも増幅利得がさらに高いことがわか
る。
【0029】図2によれば、ErにLaを共ドープした
は、ErにAlを共ドープしたよりも増幅利得が劣
ることがわかる。ただし、(Er/La共ドープ)の
増幅利得は図1の(Er単独ドープ)よりは高い。そ
して、(Er/Al/Laの3成分共ドープ)は、信
号光波長成分1.555μmを中心とする1.548〜
1.567μmの範囲で(Er/Al共ドープ)より
も増幅利得が高いことがわかる。
【0030】表2において最大利得Gmax については、
(Er/Al/Laの3成分共ドープ)の方が(E
r/Al共ドープ)に比べて0.7dB大きいが、これ
は強度に換算すると、 10log10 1.1749=0.7 であるから、強度で約1.17倍も強く増幅されている
ことがわかる。同様に、(Er/Al/Laの3成分
共ドープ)は(Er/Al共ドープ)に比べて1.0
dB大きいが、これは強度に換算すると、約1.26倍
も強く増幅されていることになる。
【0031】次に、反転分布量と3dB圧縮出力との関
係について調べる。
【0032】図3は、試料に対して信号光を入射するこ
となく、励起光のみを入射したときの蛍光スペクトルを
調べたものである。横軸は波長を示し、縦軸は蛍光強度
を示す。中心波長が1.48μmの励起光を試料に入射
すると、信号光の波長帯である1.535μmおよび
1.55μmあたりにも蛍光成分が現れる。
【0033】この蛍光ピーク強度Pf と蛍光成分の半値
全幅HWとの積(Pf ×HW)は、入射する励起光パワ
ーが大きくなるにつれて増加する。この蛍光スペクトル
はポンピングされた電子の量に関係するものであり、誘
導放出効果に寄与する反転分布量の情報を含んだもので
ある。すなわち、積(Pf ×HW)は、励起光パワーに
相当しているとともに反転分布量にも相当しているとい
える。
【0034】そこで、前記の〜とは別の試料につい
て、1.548μmの信号光を実際に入射したときに、
蛍光ピーク強度Pf と半値全幅HWとの積(Pf ×H
W)と、信号光についての3dB圧縮出力P3dB との関
係がどのようになるかを調べ、図4にプロットした。
【0035】図4において、特性aはLaなしのEr/
Al共ドープの場合を示し、特性bはEr/Al/La
の3成分共ドープの場合を示す。いずれの場合も、積
(Pf ×HW)の増加に伴い、すなわち、反転分布量の
増加に伴い、3dB圧縮出力P3dB の値がほぼ直線的に
増加していることがわかる。しかし、その増加の傾き
は、Er/Al/Laの3成分共ドープ(b)の方が大
きく、したがって、Er/Al/Laの3成分共ドープ
(b)の場合は、Er/Al共ドープ(a)に比べて、
より少ない反転分布量でより大きな出力を得られること
がわかる。
【0036】以上のことは、La(ランタン)が共ドー
パントとして有効性をもっていることを示している。す
なわち、Al(アルミニウム)が共ドーパントとして優
れていることはすでにわかっていたが、そのAlの共ド
ーパント効果をLaが一層強化する機能をもっていると
考えられる。
【0037】この点を図5を用いて反転分布量に依存す
る誘導放出効果の面から見ていく。
【0038】E0 はErイオンの基底レベルである。E
1 ,E2 はよりエネルギーレベルの高い準位を示すが、
信号光に対する誘導放出効果に寄与するのは、電子がエ
ネルギー準位E1 から基底レベルE0 へ遷移する過程で
あり、このときに入射信号光と同一波長の光が誘導放出
される。エネルギー準位E2 にある電子が基底レベルE
0 に遷移する過程では放出される光の波長が入射信号光
とは異なるため誘導放出効果は起こらない。エネルギー
準位E2 にある電子が一旦、エネルギー準位E1 まで遷
移し、そこからさらに基底レベルE0 まで遷移するとき
には誘導放出効果を生じる。したがって、エネルギー準
位E1 自体における電子の反転分布量のいかんによって
誘導放出効果に強弱が生じる。
【0039】ErとAlとを共ドープした場合、基底レ
ベルE0 にある電子をエネルギー準位E1 ,E2 にポン
ピングする機能が増大する。したがって、Alの共ドー
プによって飽和出力特性および増幅利得が改善される。
しかし、それにも自ずと限界がある。このことはすでに
述べたとおりである。
【0040】ErとAlとLaとの3元素を共ドープし
た場合には、基底レベルE0 からエネルギー準位E1
2 へのポンピング機能が少し低下するのではあるが、
エネルギー準位E2 からエネルギー準位E1 への転移が
Er/Al共ドープの場合よりもはるかに効率良く行わ
れると推定される。その結果として、Er/Al/La
の3成分共ドープの方が飽和出力特性および増幅利得が
良くなると考えられるのである。
【0041】理解を容易にするために一例を挙げて説明
する。
【0042】Er/Al共ドープの場合に基底レベルE
0 からエネルギー準位E1 への遷移電子数をP1 、基底
レベルE0からエネルギー準位E2 への遷移電子数をP
2 とする。また、Er/Al/Laの3成分共ドープの
場合に基底レベルE0 からエネルギー準位E1 への遷移
電子数をQ1 、基底レベルE0 からエネルギー準位E2
への遷移電子数をQ2とする。
【0043】P1 >Q1 , P2 >Q2 である。遷移の矢印の太さは遷移電子数に比例している
ものとする。
【0044】エネルギー準位E2 から基底レベルE0
の遷移電子数をEr/Al共ドープの場合にP3 、Er
/Al/Laの3成分共ドープの場合にQ3 とし、エネ
ルギー準位E2 から一旦エネルギー準位E1 へ遷移しさ
らにそこから基底レベルE0 へと再遷移する電子の数を
Er/Al共ドープの場合にP4 、Er/Al/Laの
3成分共ドープの場合にQ4 とする。また、基底レベル
0 からエネルギー準位E1 にポンピングされた電子が
基底レベルE0 に戻る遷移電子数をEr/Al共ドープ
の場合にP5 、Er/Al/Laの3成分共ドープの場
合にQ5 とする。
【0045】P3 +P4 =P2 , Q3 +Q4 =Q2 5 =P1 , Q5 =Q1 となる。
【0046】誘導放出効果への寄与電子数P6 ,Q
6 は、それぞれ、 P6 =P4 +P5 , Q6 =Q4 +Q5 である。ここでP2 からP4 への転換の割合をα%、Q
2 からQ4 への転換の割合をβ%とすると、βの方がα
よりも充分に大きく、 α≪β である。
【0047】P4 =α・P2 , Q4 =β・Q2 したがって、 P6 =P1 +α・P2 , Q6 =Q1 +β・Q2 ここで、例えば仮に、P1 =50、P2 =50、Q1
30、Q2 =40、α=10%、β=90%とすると、 P6 =50+0.1×50=55, Q6 =30+0.
9×40=66 となり、P6 <Q6 となる。
【0048】すなわち、Er/Al/Laの3成分共ド
ープの場合は、Er/Al共ドープの場合に比べて、基
底レベルE0 からエネルギー準位E1 ,E2 への遷移電
子数が減少しはするが(Q1 <P1 ,Q2 <P2 )、L
aの共ドープによってエネルギー準位E2 からエネルギ
ー準位E1 への転換効率が大幅に増大するため(β≫
α)、誘導放出効果にとって有効となるエネルギー準位
1 での電子の反転分布量が充分に多くなり、結果的に
飽和出力特性および増幅利得が改善されることになるの
である。
【0049】なお、Er/Al/Laの3成分の各濃度
の上限については、現在のところサンプル数が少ないの
で明確にはいえないが、現在の製法および増幅利得を考
慮すると、Erは1,000ppm程度、Alは10,
000ppm程度、Laも10,000ppm程度であ
る。そして、より好ましい範囲については、Alで4,
500〜5,500ppm、Laでも4,500〜5,
500ppm、ErはAl、Laの1/10以下と推測
される。
【0050】また、飽和出力特性および増幅利得の改善
の程度と信号光強度との関係について示す。
【0051】表3は、表1と同じ試料〜を用い、励
起光強度は27mWと同じにする一方、信号光強度を−
11dBmから−40dBmと大幅に小さくしたときの
結果である。表3においてGmax は波長−利得特性曲線
における最大利得、ΔGは谷と山との利得差である。こ
の表3と前記の表1,表2との比較から、信号光強度が
大きくなるほどより良い改善結果が得られるものと考え
られる。
【0052】
【表3】
【0053】表4は、各試料〜についての小信号
(−40dBm)から大信号(−11dBm)への変化
の様子をまとめたものである。
【0054】
【表4】
【0055】小信号入力の場合には、Er/Al共ドー
プの方がEr/Al/Laの3成分共ドープよりも利得
が高くなる。しかし、信号強度を大きくするに従って、
Er/Al/Laの3成分共ドープの方がEr/Al共
ドープよりも利得が増し、−40dBmでととの差
が−0.6dB(<)であったところ、−11dB
mではととの差が正負逆転し+0.7dB(>
)となった。
【0056】別の見方をすると、小信号から大信号へ変
化させたときの利得減少は(Er/Al共ドープ)の
場合に13.0dBであるのに対して、(Er/Al
/Laの3成分共ドープ)の場合には11.7dBと小
さい。利得減少が少ないということは利得が相対的に高
いということが表4から分かる。
【0057】以上のことから信号光強度を−11dBm
よりもさらに大きくすると、エネルギー準位E1 におけ
る反転分布量がさらに増加して飽和出力特性および増幅
利得が一層改善されるものと推測できる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、Er
(エルビウム)とともにAl(アルミニウム)だけでな
くLa(ランタン)をも共ドープしたので、誘導放出効
果に寄与する電子の反転分布量を増大させることがで
き、飽和出力特性および増幅利得を改善することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る増幅用光ファイバにつ
いての波長−利得特性を示す図である。
【図2】同じく波長−利得特性を示す図である。
【図3】蛍光スペクトルを示す図である。
【図4】蛍光ピーク強度と半値全幅との積に対する3d
B圧縮出力の関係を示す図である。
【図5】反転分布量に依存する誘導放出効果を説明する
エネルギー準位図である。
【図6】増幅用光ファイバが用いられる光ファイバ増幅
器を示す概略構成図である。
【図7】Er/Al共ドープの増幅用光ファイバの飽和
出力特性を示す図である。
【符号の説明】
4 信号光入射用光ファイバ 6 励起光源 8 励起光入射用光ファイバ 10 光カプラ 12 光アイソレータ 14 増幅用光ファイバ 16 光アイソレータ 18 バンドパスフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森澤 正明 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電 線工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 田中 紘幸 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電 線工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 中沢 正隆 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 木村 康郎 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−175731(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/35 501 G02B 6/00 G02B 6/00 376 H01S 3/17

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア部にドーピングしたEr(エルビウ
    ム)を励起光によってポンピングし誘導放出効果によっ
    て信号光を増幅する増幅用光ファイバであって、コア部
    に対してEr(エルビウム)とともにAl(アルミニウ
    ム)とLa(ランタン)とを共ドープしたことを特徴と
    する増幅用光ファイバ。
JP3060206A 1991-03-25 1991-03-25 増幅用光ファイバ Expired - Fee Related JP2952437B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3060206A JP2952437B2 (ja) 1991-03-25 1991-03-25 増幅用光ファイバ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3060206A JP2952437B2 (ja) 1991-03-25 1991-03-25 増幅用光ファイバ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04295833A JPH04295833A (ja) 1992-10-20
JP2952437B2 true JP2952437B2 (ja) 1999-09-27

Family

ID=13135446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3060206A Expired - Fee Related JP2952437B2 (ja) 1991-03-25 1991-03-25 増幅用光ファイバ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2952437B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5563979A (en) * 1995-08-31 1996-10-08 Lucent Technologies Inc. Erbium-doped planar optical device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04295833A (ja) 1992-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3571967B2 (ja) 高出力変換効率を有する長波長帯域向きの光ファイバ増幅器
JP2001057454A (ja) 広帯域光ファイバー増幅器及びその増幅方法
EP4266514A1 (en) Optical fiber amplifier
JP2001077451A (ja) フィードバックループを用いた長波長帯域光ファイバー増幅器
EP0874427A1 (en) Lasers, optical amplifiers, and amplification methods
JP3249089B2 (ja) 光ファイバ増幅器
KR100277360B1 (ko) 장파장 광신호에 적합한 어븀 도핑 광섬유증폭기
JP2007134626A (ja) ダブルクラッドファイバ、光ファイバ増幅器及びファイバレーザ
JP3012034B2 (ja) 光ファイバ増幅器
JP2952437B2 (ja) 増幅用光ファイバ
US7822078B2 (en) Erbium doped fibres
JPH04333029A (ja) 増幅用光ファイバ及びこれを用いた1.3μm帯用光ファイバ増幅器
JP3053255B2 (ja) 光ファイバ増幅器
JP2937285B2 (ja) 光増幅器
CN112117631A (zh) 光纤激光器
JP3259105B2 (ja) 光ファイバ増幅器
Wysocki et al. Options for gain-flattened erbium-doped fiber amplifiers
JP2858274B2 (ja) 増幅用光ファイバ
JP2001274490A (ja) 光増幅器
JP3175847B2 (ja) 双方向励起光増幅器
JP3012289B2 (ja) ファイバ増幅器
JP2718845B2 (ja) 1.3μm帯光ファイバ増幅器
JP3500878B2 (ja) 光増幅器
JP3086033B2 (ja) 1.3μm帯光増幅器
JPH06318755A (ja) 光増幅器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees