JP2718845B2 - 1.3μm帯光ファイバ増幅器 - Google Patents

1.3μm帯光ファイバ増幅器

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JP2718845B2 JP3232653A JP23265391A JP2718845B2 JP 2718845 B2 JP2718845 B2 JP 2718845B2 JP 3232653 A JP3232653 A JP 3232653A JP 23265391 A JP23265391 A JP 23265391A JP 2718845 B2 JP2718845 B2 JP 2718845B2
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恵子 武田
真也 稲垣
憲治 田川
和哉 佐々木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1.3μm帯の信号光を
直接増幅するための1.3μm帯光ファイバ増幅器に関
する。
【0002】光信号を電気信号に変換することなく光信
号のままで直接増幅する光増幅器は、事実上ビットレー
トフリーであり大容量化が容易である点及び多チャンネ
ルの一括増幅が可能であるという点から、将来の光通信
システムのキーデバイスの一つとして各研究機関で盛ん
に研究されている。
【0003】この種の光増幅器の一形態として、希土類
元素(Er,Nd,Yb等)を主としてコアにドープし
た光ファイバ(本願明細書中「希土類ドープファイバ」
と称することがある。)を用いてなる光ファイバ増幅器
がある。
【0004】光ファイバ増幅器は、利得が大きい、利得
の偏波依存性がない、低雑音である、伝送路用光ファイ
バとの接続損失が小さいといった優れた特長を有してお
り、増幅すべき信号光の波長に適したドープ元素の選択
が模索されている。
【0005】
【従来の技術】波長1.5μm帯の信号光を増幅するた
めの光ファイバ増幅器として、ドープ元素としてErを
用いたものが公知である。この光ファイバ増幅器は、低
雑音で且つ高効率な光増幅作用を呈するものとして実用
化レベルにある。
【0006】一方、波長1.3μm帯の信号光を増幅す
るための光ファイバ増幅器としては、ドープ元素として
Nd(ネオジム)を用いたものについて開発が進められ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ドープ
元素としてNdを用いた光ファイバ増幅器にあっては、
Ndの蛍光ピークが波長1.3μmよりもわずかに長波
長側にあるために、十分な利得が得られていないという
問題がある。また、波長1μm付近にも発光が起こり、
波長1.3μm帯の誘導放出に悪影響を及ぼしている。
【0008】これまで、光ファイバのガラスの組成を変
えて蛍光ピークの波長を短波長側にシフトしたり、光カ
プラを組み込んで波長1μm帯の蛍光を取り除くことが
提案されているが、10dB程度の利得しか得られてい
ないというのが現状である。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みて創作され
たもので、十分な利得を有する1.3μm帯光ファイバ
増幅器を実現することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】Ndと同様に波長1.3
μm付近で蛍光を発する希土類元素として、Pr(プラ
セオジム)がある。そこで、ドープ元素としてPrを用
いた光ファイバ増幅器を構成する。Prの励起光の波長
としては、1μm付近の波長に吸収帯があるのでこれを
用いることとする。しかしながら、1μm付近の波長で
高出力な半導体レーザが実用段階にないので、Nd或い
はYb(イットリビウム)を波長0.8μm帯光源で励
起し、この励起により生じた波長1μm付近の蛍光をP
rの励起光として、波長1.3μm帯の光を誘導放出さ
せることとする。
【0011】即ち、本発明の1.3μm帯光ファイバ増
幅器は、Nd又はYbを0.8μmの光で励起して得た
1μm帯の蛍光によりPrを励起して1.3μm帯の信
号光を増幅するようにしたものである。
【0012】尚、本発明を実施するに際しては、Nd,
Ybを択一的に用いてもよいし、両方を用いてもよい。
【0013】
【作用】図1は本発明の原理説明図である。基底準位 3
4 にあるPrは1μm帯の光によってエネルギー準位
14 に励起され、この状態からエネルギー準位 35
に遷移するときに1.3μm帯で誘導放出が生じる。
【0014】基底準位 27/2 にあるYbは、0.8μ
m帯の光によって励起されて、エネルギー準位 25/2
に遷移した後、再び基底準位に遷移するときに1μm帯
の蛍光を発する。
【0015】基底準位 49/2 にあるNdは、0.8μ
m帯の光によってエネルギー準位 45/2 に励起され、
エネルギー準位 43/2 に遷移した後、この状態からエ
ネルギー準位 411/2に遷移するときに1μm帯の蛍光
を発する。
【0016】本発明においては、Nd又はYbを0.8
μm帯の光で励起して得た1μm帯の蛍光によりPrを
励起して、1.3μm帯の光を誘導放出させるようにし
ているので、波長0.8μm帯の実用的な光源を用い
て、十分な利得の1.3μm帯光ファイバ増幅器を実現
することができる。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。図2は本発
明の第1実施例を示す1.3μm帯光ファイバ増幅器の
構成図である。この実施例では、Nd及びPrをドープ
した希土類ドープファイバにより1μm帯の光ファイバ
共振器を構成し、この光ファイバ共振器に1.3μm帯
の信号光と0.8μm帯の光を導き入れるようにしてい
る。
【0018】1.3μm帯の信号光は、光アイソレータ
1及び光合波器2をこの順に通ってNd及びPrがドー
プされた希土類ドープファイバ3に入る。一方、半導体
レーザ等を用いて構成される励起光源4からの0.8μ
m帯の励起光は、光合波器2を通って希土類ドープファ
イバ3に入る。
【0019】希土類ドープファイバ3の両端には、1μ
m帯の光に対する共振器長となるように、1μm帯の光
を適当な反射率で反射させる光学フィルタ5,6が設け
られている。この光学フィルタ5,6間では、0.8μ
m帯の励起光により励起されたNdが1μm帯の蛍光を
発することにより発振が起こり、この1μm帯の光をP
rが吸収して励起状態となり、1.3μm帯の信号光の
通過により誘導放出が生じ、1.3μm帯の信号光が増
幅される。
【0020】増幅された信号光は光アイソレータ7を通
って光伝送路に送出される。この第1実施例ではNd及
びPrがドープされた希土類ドープファイバ3を用いて
前方励起により光増幅を行っているが、第1実施例にお
けるのと同一の構成部品を用いて、図3に示すように、
励起光源4及び光合波器2を希土類ドープファイバ3の
信号光伝搬方向下流側に設けて、後方励起を行うように
してもよい(第2実施例)。
【0021】第1及び第2実施例においては、Nd及び
Prをドープした希土類ドープファイバを用いたが、Y
b及びPrをドープした希土類ドープファイバを用いて
もよい。また、Nd,Yb及びPrをドープした希土類
ドープファイバを用いてもよい。
【0022】図4は本発明の第3実施例を示す1.3μ
m帯光ファイバ増幅器の構成図である。この実施例で
は、Ndをドープした希土類ドープファイバを用いて光
ファイバレーザを構成し、Prをドープした光ファイバ
に信号光と光ファイバレーザから出力された1μm帯の
光とを導き入れるようにしている。
【0023】1.3μm帯の信号光は、光アイソレータ
1及び光合波器2をこの順に通ってPrをドープした希
土類ドープファイバ9に入る。一方、励起光源4からの
0.8μm帯の励起光は、Ndがドープされた希土類ド
ープファイバ10に入る。希土類ドープファイバ10の
両端には、1μm帯の光に対する共振器長となるよう
に、1μm帯の光を適当な反射率で反射する光学フィル
タ5,6が設置されている。0.8μm帯の励起光によ
り励起状態となったNdは、1μm帯の蛍光を発し、光
学フィルタ5,6間で共振してレーザ発振が生じる。
【0024】希土類ドープファイバ10の励起光入射方
向下流側に設けられた光学フィルタ6を透過した1μm
帯の光は、光アイソレータ8を通り光合波器2を介して
Prがドープされた希土類ドープファイバ9に入る。希
土類ドープファイバ9内では、Prが1μm帯の光を吸
収して励起状態となり、1.3μm帯の信号光の通過に
より誘導放出が生じ、信号光が増幅される。増幅された
信号光は、光アイソレータ7を通って光伝送路に送出さ
れる。
【0025】ここでは前方励起の場合を説明したが、第
2実施例に準じて後方励起型の光ファイバ増幅器を構成
することもできる。図5は第3実施例の変形例に相当す
る本発明の第4実施例を示す1.3μm帯光ファイバ増
幅器の構成図である。この実施例では、第3実施例にお
けるのとは異なる構成の光ファイバレーザが採用されて
いる。
【0026】励起光源4からの0.8μm帯の励起光
は、光カプラ12及び光アイソレータ11を通ってNd
がドープされた希土類ドープファイバ10に入る。希土
類ドープファイバ10内で発生した1μm帯の蛍光は、
光カプラ12及び光アイソレータ11を通って再び希土
類ドープファイバ10に入射して1μm帯の誘導放出を
生じさせる一方、光カプラ12で分岐されて光アイソレ
ータ8を通って、光合波器2を介してPrがドープされ
た希土類ドープファイバ9に入る。
【0027】また、1.3μm帯の信号光は、光アイソ
レータ1及び光合波器2を通って1μm帯の光とともに
希土類ドープファイバ9に入る。1μm帯の光が励起光
となり、1.3μm帯の信号光の通過によって、1.3
μm帯の誘導放出が起こり、信号光の増幅がなされる。
増幅された信号光は光アイソレータ7を通って光伝送路
に送出される。
【0028】この実施例においても後方励起型の構成を
採用することができる。第3及び第4実施例において
は、Ndをドープした希土類ドープファイバ10を用い
ているが、これに代えてYbをドープした希土類ドープ
ファイバを用いてもよい。また、Nd及びYbをドープ
した希土類ドープファイバを用いてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、波
長0.8μm帯の光源を用いて十分な利得の1.3μm
帯光ファイバ増幅器を実現することが可能になるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す1.3μm帯光ファ
イバ増幅器の構成図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す1.3μm帯光ファ
イバ増幅器の構成図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す1.3μm帯光ファ
イバ増幅器の構成図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す1.3μm帯光ファ
イバ増幅器の構成図である。
【符号の説明】
1,7,8,11 光アイソレータ 2 光合波器 3,9,10 希土類ドープファイバ 4 励起光源 5,6 光学フィルタ 12 光カプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 和哉 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−234021(JP,A) 特開 平5−63284(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ybを0.8μm帯の光で励起して得た
    1μm帯の蛍光によりPrを励起して1.3μm帯の信
    号光を増幅するようにしたことを特徴とする1.3μm
    帯光ファイバ増幅器。
  2. 【請求項2】 Nd又はYbとPrとをドープした光フ
    ァイバを用いて1μm帯の光ファイバ共振器を構成し、
    該光ファイバ共振器に1.3μm帯の信号光と0.8μ
    m帯の光を導き入れるようにしたことを特徴とする1.
    3μm帯光ファイバ増幅器
  3. 【請求項3】 Ybをドープした光ファイバと0.8μ
    m帯の光源とを用いて光ファイバレーザを構成し、Pr
    をドープした光ファイバに1.3μm帯の信号光と上記
    光ファイバレーザから出力された1μm帯の光とを導き
    入れるようにしたことを特徴とする1.3μm帯光ファ
    イバ増幅器
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