JP2950624B2 - 樹脂製フィルター部を有する筒状体の製造方法 - Google Patents

樹脂製フィルター部を有する筒状体の製造方法

Info

Publication number
JP2950624B2
JP2950624B2 JP1130091A JP1130091A JP2950624B2 JP 2950624 B2 JP2950624 B2 JP 2950624B2 JP 1130091 A JP1130091 A JP 1130091A JP 1130091 A JP1130091 A JP 1130091A JP 2950624 B2 JP2950624 B2 JP 2950624B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
cylindrical body
core
resin
molded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1130091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04246509A (ja
Inventor
龍治 高科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAIKYO KK
Original Assignee
DAIKYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DAIKYO KK filed Critical DAIKYO KK
Priority to JP1130091A priority Critical patent/JP2950624B2/ja
Publication of JPH04246509A publication Critical patent/JPH04246509A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2950624B2 publication Critical patent/JP2950624B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオイルストレーナ、水道
蛇口、シャワーヘッドなどの筒状体の端部開口にフィル
ター部などの多数の小孔を有する樹脂製フィルタ部材を
一体成形する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、オイルフイルタを製造するにあ
たっては、筒状体に金網フィルター部材を高周波溶着に
より接合しているが、異種物体であるため、十分な接合
強度が得られないという問題がある。そこで、筒状体を
分割して金属成形体を所定の取付場所に挟持し、そこに
2次的に樹脂を射出成形して金属成形体の周縁部を鋳ぐ
るむ2段成形方法が採用される(特願平2ー24750
号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2段成
形では必ず一対の樹脂製品を分割成形することが必要で
あるから、溶着工程が多く、コストアップの原因となる
とともに、複雑な形状の筒状体製品の製造にはマッチし
ない。しかも、1次成形部と2次成形部との間に接合バ
リが発生しやすいので、これを後加工にて除去する必要
があるという問題点がある。かかる問題点を解決するた
めに、樹脂成形によりフィルタ部材とそれを装着する筒
状体とを同時成形する必要がある。そこで、本発明は溶
融中子を使用してフィルタ部材と筒状体とを同時成形す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は溶融中子を使用
して筒状体を成形する際に、中子と成形型との空間にフ
ィルタ部の小孔を形成することができる凸部適宜数配設
すると筒状体とフィルタ部材とが同時に一体成形するこ
とができることに着目してなされたもので、熱可塑性樹
脂製筒状体の端部開口に多数の小孔を有する樹脂製フィ
ルタ部材を装着するにあたり、溶融中子を用いる方法で
あって、該溶融中子と成形型との熱可塑性樹脂が注入さ
れるフィルタ形成空間に溶融中子側または成形型側から
フィルタ部の小孔を形成する凸部を適当個数突設して樹
脂注入し、上記筒状体とフィルタ部材とを同一樹脂で成
形し、この筒状体中の中子を溶融除去することを特徴と
する樹脂製フィルター部を有する筒状体の製造方法にあ
る。
【0005】
【作用】本発明によれば、樹脂成形の際にフィルタ部材
を形成すべき空間に適当数の凸部を溶融中子側にまたは
金型側に形成したので、溶融中子と成形型との間に形成
される空間に熱可塑性樹脂を注入して硬化させると、中
子によって成形される筒状体の所定箇所にフィルタ用に
小孔開口が形成され、筒状体とフィルタ部材とが同時成
形されるとともに、一体成形されることになる。中子は
それを収納した状態の成形体を加熱することにより溶融
するので、フィルタ部の小孔から融出させて除去するこ
とができる。本発明において使用する溶融中子は製品本
体の熱可塑性樹脂の耐熱温度よりも低い温度で溶融する
材料を使用する必要があり、通常熱可塑性樹脂としては
融点200〜260℃のポリアミドを選択し、中子材料
として130〜180℃の低融点合金を使用するのが好
ましい。フィルタ部の小孔を形成する凸部は中子または
金型のいずれの面に形成されてもよいが、中子側に形成
する方が型設備コストを低減することができるので好ま
しい。
【0006】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す具体例に基づ
き、詳細に説明する。図1は本発明方法の工程図で、
溶融中子1を作成する。中子1は成形すべき筒状体2の
内部空洞に相応する形状を有し、その下面にはフィルタ
部3の小孔31を形成するための凸部11を下面に適宜
間隔で多数形成し、フィルタ部3を成形するための凹部
12を形成する。中子材料として低融点合金(融点13
8℃)を使用する。
【0007】次いで、この中子1を成形型3および4
にセットし、型締め後中子1と成形型3および4の空間
に熱可塑性樹脂(ナイロン66樹脂、融点260℃)5
を注入して固化させると、筒状体2とフィルタ部3とが
同時に成形されることになる。
【0008】そこで、内部に中子1を収納した状態の
熱可塑性樹脂製筒状体2を離型し、中子1を形成する材
料と筒状体2を形成する熱可塑性樹脂の融点の中間温度
170℃に加熱すると、中子1は溶融してフィルタ部3
の小孔31を介して外部に流出し、熱可塑性樹脂製フィ
ルタ部3が熱可塑性樹脂製筒状体2の端部開口に一体的
に成形されたに製品が得られる(図2参照)。
【0009】上記実施例ではフィルタ部3の小孔31を
形成するための凸部を中子側に設けたが、成形型側に設
けてもよい。即ち、図4に示すように、このオイルフィ
ルタでは筒状体6の先端近傍に半径方向に広がる環状フ
ランジ部61を形成し、このフランジ部61の周縁部に
半球状のフィルタ部7を形成し、その内部に筒状体6の
先端開口部62を突入させる。したがって、図3に示
すように、中子8は図示しない鋳型を使用し、フィルタ
部7の空洞を形成する部分は半球状の頭部8aをなし、
そこから筒状体6の空洞を形成する棒状部8bが延び、
そのネック部分には環状溝8cが形成される。この溶融
中子8を型内にセットすると、半球状の頭部8aに対向
する型面には頭部8a表面に当接する円錐台または角錐
台形状の凸部9aが複数適宜間隔で配設されており、溶
融中子8と成形型9および10の空隙の内フィルタ部7
が形成される空隙は上記凸部9aにより樹脂の充填が除
外され、フィルタ部7の小孔71が形成されるとともに
フイルタ部7と筒状体6とが同時に樹脂成形されること
になる。したがって、溶融中子8を収納したまま、離型
し、適当な温度に加熱して中子8を溶融すると、小孔か
ら流出してフイルタ部7と筒状体6と一体となったオイ
ルフイルタが形成される。
【0010】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、溶融中子を使用して筒状体の成形を行うにあた
り、フイルタ部の小孔を形成する凸部を中子側または型
側に形成するようにしたので、フイルタ部と筒状体とを
同時に一体的に樹脂成形することができる。したがっ
て、フイルタ部を筒状体に対して溶着より強い接合強度
で接着することができ、しかもフイルタを含めて全体を
樹脂成形により形成することができるので、軽量とな
る。また、中子を収納した状態の成形体を加熱すること
により中子は溶融除去することができるので、中子を使
用して複雑な形状のフイルタを有する製品を安価に製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の第1実施例の工程を示す工程
図、
【図2】 図1の方法で製造したオイルフィルタの斜視
図、
【図3】 本発明の第2の実施例の工程を示す工程図、
【図4】 本発明方法で製造される他の形状のオイルフ
イルタの斜視図である。
【符号の説明】
1、8 溶融中子 2、6 筒状体 3、7 フィルタ部 9a、11 小孔形成用凸部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29C 45/36 B29C 45/36 // B29L 31:14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂製筒状体の端部開口に多数
    の小孔を有する樹脂製フィルタ部材を装着するにあた
    り、溶融中子を用いる方法であって、該溶融中子と成形
    型との熱可塑性樹脂が注入されるフィルタ形成空間に溶
    融中子側または成形型側からフィルタ部の小孔を形成す
    る凸部を適当個数突設して樹脂注入し、上記筒状体とフ
    ィルタ部材とを同一樹脂で成形し、この筒状体中の中子
    を溶融除去することを特徴とする樹脂製フィルター部を
    有する筒状体の製造方法。
JP1130091A 1991-01-31 1991-01-31 樹脂製フィルター部を有する筒状体の製造方法 Expired - Fee Related JP2950624B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1130091A JP2950624B2 (ja) 1991-01-31 1991-01-31 樹脂製フィルター部を有する筒状体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1130091A JP2950624B2 (ja) 1991-01-31 1991-01-31 樹脂製フィルター部を有する筒状体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04246509A JPH04246509A (ja) 1992-09-02
JP2950624B2 true JP2950624B2 (ja) 1999-09-20

Family

ID=11774148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1130091A Expired - Fee Related JP2950624B2 (ja) 1991-01-31 1991-01-31 樹脂製フィルター部を有する筒状体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2950624B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016022683A1 (en) 2014-08-05 2016-02-11 Minipumps, Llc Flexible manufacture of polymeric tubing including flow-altering structures

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5423893A (en) * 1992-06-18 1995-06-13 Kotaki; Daizo Plastic filter, its injection molding die and producing method
US5650181A (en) * 1993-06-17 1997-07-22 Kotaki; Daizo Injection molding die for producing plastic filter
JP2002079541A (ja) * 2000-09-07 2002-03-19 Kojima Press Co Ltd オイルストレーナー及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016022683A1 (en) 2014-08-05 2016-02-11 Minipumps, Llc Flexible manufacture of polymeric tubing including flow-altering structures
EP3177444A4 (en) * 2014-08-05 2018-01-10 MiniPumps, LLC Flexible manufacture of polymeric tubing including flow-altering structures

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04246509A (ja) 1992-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5308427A (en) Method for fastening plastic articles
JP2950624B2 (ja) 樹脂製フィルター部を有する筒状体の製造方法
JP2879179B2 (ja) コイルボビン、コイルボビンの成形方法及びその射出成形用金型
JPH04246518A (ja) フィルター部を有する筒状体の製造方法
JP4861911B2 (ja) 合成樹脂製コイルスプリングの製造方法及び合成樹脂製コイルスプリングの中間物並びに合成樹脂製コイルスプリングの製造に用いられる金型
US5638039A (en) Coil body made of synthetic material, an injection mold and method of making the coil body
JP2563236B2 (ja) ラケットフレームの製造方法
JPH079480A (ja) 管路閉塞用キャップの製造方法
JP2746611B2 (ja) 低融点合金中子およびその製造方法
JP3337552B2 (ja) 電熱マット及び分岐管継手の製法
JP2534876B2 (ja) テ―プカ―トリッジの製造方法
JPH11141786A (ja) 電熱マット
JP2746609B2 (ja) 低融点合金中子およびその製造方法
JP2537133B2 (ja) プラスチック射出成形金型用ノズル
JPS62189150A (ja) テ−プリ−ルの製造方法
JPH1027676A (ja) 電熱マットの製造方法
JPS588528Y2 (ja) 射出成形金型装置
JPS58108109A (ja) クリップ付モ−ルの製造方法
JPH10209647A (ja) 携帯用機器
JP3325335B2 (ja) 電気融着用分岐管継手の製法
JPH0530832Y2 (ja)
JPH07144337A (ja) 電気融着用分岐管継手の製法
JP3259821B2 (ja) 射出成形型
JPH08294920A (ja) 合成樹脂中空体の製造方法
JP3571763B2 (ja) 電気融着用分岐管継手

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees