JP2949685B2 - 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法 - Google Patents

密閉合成樹脂製容器リーク検査方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,密閉合成樹脂製容器の胴筒と天壁とのシー
ル部分のリーク(漏れ),特に約100μm以下というご
く小さい間隙等からのリークの検査方法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来,密閉容器の胴筒6と天壁5とのシール部分のリ
ーク検査方法としては,金属製缶容器12の場合に行われ
ているように,缶容器12の天面3を負圧雰囲気内で減圧
し,その減圧による天面3の膨らみ量を容器下端13から
天面3中央部までの高さを測定することによって検出
し,その測定値を基準値と比較することによって検査す
るもの(第9図参照)や,缶容器12全体を一定負圧雰囲
気内に置き,その圧力の変化によって検査するもの(第
10図参照)等が存在する。
天面3の高さを測定する方法においては,リークの発
生する缶容器12は天面が膨らむので、これによってリー
クがあることを検知することが出来る。又,圧力による
検査の場合は,リークのある缶容器12では缶容器12内の
空気が漏れ圧力値が上昇するので,これによってリーク
があることを検知することが出来るものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし,上記した従来の方法によって合成樹脂製容器
のリーク,特に微量なリークを検査することは不可能で
ある。合成樹脂製容器は金属製缶容器と比べその剛性が
弱く,外圧や熱が加わることによって容易に変形してし
まい易いからである。特に,天壁と底壁は,通常,容器
の内圧変化に対応して変形すべく胴筒より肉薄に設定さ
れているためさらに変形し易く,よって従来方法の適用
はことさら不可能となっている。
従来の缶容器の天面を減圧して容器下端から天面中央
部までの高さを測定する検査方法で合成樹脂製容器のリ
ークを検査した場合,その減圧によって肉薄に設定され
剛性の弱い天壁が大きく膨出変形してしまう。従って,
リークのある容器およびリークのない容器ともに,その
天面は同じように大きく膨出してしまい両者の膨出量の
差を得ることが出来ない。そのため,この従来方法によ
って合成樹脂製容器のリークの有無を正確に判断するこ
とは出来ない。
又,缶容器を負圧雰囲気内分に置き,その圧力変化に
よってリークを検査する従来の方法で合成樹脂製容器の
リークを検査すると,その負圧によって特に天壁と底壁
が大きく膨出して容器内の容積が増加する。これによっ
て容器内の空気が減圧され,実際にはリークがある容器
の場合であっても空気が漏れ難くなって圧力値が変化せ
ず,よってリークの有無を検知することが困難である。
合成樹脂製容器は,偏肉等の影響によって同じ圧力下に
あってもそれぞれ微妙に異なる膨出変形をするので,こ
うした従来の圧力変化による検査はさらに困難なものと
なる。
本発明は,こうした問題に鑑み創案されたもので密閉
された合成樹脂製容器の微量なリークをも検査すること
の出来る方法の提供することをその課題とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
そのための手段として,高温内容物を合成樹脂製容器
1に充填して密閉し,一定時間経過後,密閉合成樹脂製
容器1の底面2中央部から天面3中央部までの高さを測
定し,その測定値を基準値と比較することによってリー
クの有無を検査することとした。
又,高温内容物を合成樹脂製容器1に充電して密閉
し,一定時間経過後,その合成樹脂製容器1を正圧ある
いは負圧雰囲気内で加圧あるいは減圧し常圧雰囲気に戻
した直後に,密閉合成樹脂製容器1の底面2中央部から
天面3中央部までの高さを測定し,その測定値を基準値
と比較することによってリークの有無を検査することが
出来る。
さらに,密閉合成樹脂製容器1の底面2中央部から天
面3中央部までの高さを測定する際に,密閉合成樹脂製
容器1の底面2中央部を一定距離押圧する。
〔作用〕
高温内容物を合成樹脂製容器1に充填して密閉すると
容器1内の空気はその内容物によって温められて膨脹す
る。その後,一定時間が経過すると容器1内は常温とな
ると共に膨脹した空気が元の状態に戻って容器1内が負
圧となる。この負圧によって,肉薄に設定され剛性が小
さい合成樹脂製容器1の天壁5は陥没変形する。しか
し,リークの発生している容器1は外気が容器1内に侵
入して容器1の内圧と外気圧とが等しくなるので容器天
壁5は陥没変形しないことになる。従って,容器1の底
面2中央部から天壁5の天面3中央部までの高さを測定
し,その測定値をあらかじめ求めておいた基準値と比較
することによって容器1にリークがあるか否かを判断す
ることが出来るものである。高さ測定の基準を底面2お
よび天面3の中央部としたのは,それらの部分の変形量
が一番大きいからである。
又,合成樹脂製容器1に高温内容物を充填して密閉
し,その容器1および容器物が常温に戻るまでの一定時
間経過後,その容器1を正圧雰囲気内で加圧すると,リ
ークのない容器1と天面3はそのままの状態を保つが,
リークのある容器1の場合は加圧されることによって外
気が容器1内に侵入するので容器1内の圧力が大気圧よ
り高くなる。従って、この容器1を常圧(大気圧中)に
戻すと天壁5が膨出する。この時点で容器底面2からこ
の天壁5の天面3までの高さを測定し基準値と比較する
ことによって,この容器1にリークが発生していること
を正確に判断することが出来る。この方法では,リーク
のある場合,容器1を加圧することによって天面3の膨
出量をより大きくすることが出来るので,より正確な検
査を行うことが可能である。
下記に容器1を正圧雰囲気内で加圧した後,常圧に戻
した際の天面3膨出量を測定したテスト結果を示す。こ
の膨出量は底面4の中心部から天面の3中心部までを測
定したものである。このテスト結果から,リークの発生
していない良品の容器1にあっては,天面位置が殆ど変
化しないのに対してリークの発生する不良品容器にあっ
ては,天面位置が上昇することがわかる。
上記テスト1は,3kg/cm2の圧力を10秒間加えた場合
で,良品と不良品との高さの差は0.66mmである。
このテスト2では,不良品のリーク穴の大きさをテス
ト1より小さくした反面,加圧条件をテスト1よりやや
高めて4kg/cm2の圧力を30秒間加えるものとした。その
結果,良品と不良品との差が4.17mmと顕著に大きくなっ
た。
上記テスト3にあっては,加圧条件をさらに大きくし
て4kg/cm2の圧力を60秒間加えるものとした。その結
果,良品と不良品との差が7.02mmとさらに拡大した。こ
れらのテストから,容器1を加圧することによって,よ
り正確なリーク検査を行うことが出来ることがわかる。
尚,密閉後の合成樹脂製容器1を負圧雰囲気内で減圧
した場合は,リークのある場合,その減圧によって容器
1内の空気が漏れ出て大気圧より負圧となる。よって,
容器1を常圧に戻すと天面3は陥没する。この時の天面
3の高さを測定することによって,この容器1にリーク
が発生していることを検知出来るものである。
又,合成樹脂製容器1の底面2中央部から天面3中央
部までの高さを測定する際に,底面2中央部を一定距離
押圧すると,より精度の高い測定値を得ることが出来
る。合成樹脂製容器1は,その製造段階において偏肉が
発生し易い。そのため,容器底壁4も例えば高温内容物
あるいは内容物充填後の熱処理の熱によって,それぞれ
違った塑性変形を起こし易い。従って,その底壁4をそ
のままの状態で高さ測定の基準とすることは避けたい。
本発明においては,底壁4の底面2中央部を一定距離押
圧することによって底壁4を一定基準位置まで持ち上げ
るので,高さ測定の基準となる底面2を同一位置に統一
することが出来,よって天面3の高さ測定により正確に
行うことが出来るのである。
〔実施例〕
第1図から第8図に,本発明の一実施例を示す。ここ
で検査の対象となる容器1は,その胴筒6と底壁4がポ
リプロピレン樹脂製で,天壁5はラミネートフィルムで
構成されている。この天壁5の周端部にポリプロピレン
樹脂製の切離片7が貼着され、その切離片7を引き抜く
ことにより天壁5を開放するものである。
まず,合成樹脂製容器1内に高温内容物を充填し(第
1図参照),天壁5を密閉する。天壁5の密閉は,高周
波あるいは超音波処置等で天壁5と胴筒6とを溶着シー
ルすることによって達成するが,本発明はこのシール部
8(第8図参照)からのリークを検査するものである。
天壁5密閉後,加圧温液あるいは蒸気等によって形成さ
れる熱処理部10内でによって容器1を加熱殺菌する。こ
の状態においては容器1の内圧は外気圧より高く,よっ
て天壁5および底壁4は膨出変形する(第2図参照)。
容器1殺菌後,一定時間経過すると容器1内は常温とな
って負圧となり,よって天壁5および底壁4は陥没する
(第3図参照)。
常温にある容器1を密封雰囲気内に置いて加圧する。
この圧力によって容器1全体は陥没変形する。この状態
において、容器1にリークのある場合は,その部分から
外気が侵入し,容器1内圧が上昇する(第4図参照)。
この容器1を大気中に戻すと,リークのある容器1は先
の加圧によって内圧が上昇し大気圧より高くなっている
ので,大気中において天壁5が膨出する(第5図参
照)。次に,底壁4を押圧片11によって一定距離押し上
げる。こうすることによって,熱等によって塑性変形し
ている底壁4の底面2を一定位置に設定することが出
来,高さ測定をより正確にすることが出来る(第6図参
照)。最後に,測定片9を下降させて天面3に当接さ
せ,その位置の高さを測定し,その測定値を基準値と比
較する(第7図参照)。測定値が基準値より高いと,そ
の容器1にはリークが発生していることになり,基準値
と等しければリークは発生していないことになる。
〔発明の効果〕
このように本発明においては,高温内容物を合成樹脂
製容器に充填して密閉して一定時間が経過した後,容器
底面2から天面までの高さを測定し,その測定値を基準
値と比較することによってリークの有無を判断するもの
であり,従来の缶容器のリーク検査方法と異なり,合成
樹脂製容器の胴筒と天壁とのシール部から発生する僅か
なリークをも正確に検査することが出来るものである。
又,合成樹脂製容器を正圧あるいは負圧雰囲気内で加
圧あるいは減圧してから大気圧雰囲気内に復帰させる
と,リークのない容器の天面はそのままの状態を保つ
が,リークのある容器の場合は圧力の影響でより大きく
膨出あるいは陥没変形するので,この状態で容器底面2
から天面までの高さを測定し基準値を比較することによ
って,この容器にリークが発生していることをより正確
に判断することが出来る。
さらに,合成樹脂製容器の底面中央部から天面中央部
までの高さを測定する際に,底面中央部を一定距離押圧
することにより,高さ測定の基準である底面の位置を一
定に設定することが出来るので,より精度の高い測定値
を得ることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は合成樹脂製容器に高温内容物を充填した状態を
示す断面図,第2図は容器を密閉後,高温殺菌中の状態
を示す断面図,第3図はそれが常温に戻った状態を示す
断面図,第4図は容器を密封雰囲気内で加圧した状態を
示す断面図,第5図は加圧後,外気圧中に戻した状態を
示す断面図,第6図は容器底壁を一定距離押圧した状態
を示す断面図,第7図は容器天面に測定片を当接した状
態を示す断面図,第8図は胴筒と天壁とのシール部分を
示す拡大断面図である。 第9図および第10図は従来の缶容器のリークを測定する
方法を示す断面図である。 符号の説明 1:合成樹脂製容器,2:底面,3:天面,4:底壁,5:天壁,6:胴
筒,7:切離片,8:シール部,9:測定片,10:熱処理部,11:押
圧片,12:缶容器,13:下端。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高温内容物を合成樹脂製容器(1)に充填
    して密閉し、一定時間経過後、該密閉合成樹脂製容器
    (1)の底面(2)中央部を一定距離押圧した状態で、
    該密閉合成樹脂製容器(1)の底面(2)中央部から天
    面(3)中央部までの高さを測定し、該測定値を基準値
    と比較することによってリークの有無を検査して成る密
    閉合成樹脂製容器リーク検査方法。
  2. 【請求項2】高温内容物を合成樹脂製容器(1)に充填
    して密閉し、一定時間経過後、該密閉合成樹脂製容器
    (1)を正圧あるいは負圧雰囲気内で加圧あるいは減圧
    し常圧雰囲気に戻した直後に、該密閉合成樹脂製容器
    (1)の底面(2)中央部を一定距離押圧した状態で、
    該密閉合成樹脂製容器(1)の底面(2)中央部から天
    面(3)中央部までの高さを測定し、該測定値を基準値
    と比較することによってリークの有無を検査して成る密
    閉合成樹脂製容器リーク検査方法。
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