JP3108781B2 - 密閉合成樹脂製容器のリーク検査装置 - Google Patents

密閉合成樹脂製容器のリーク検査装置

Info

Publication number
JP3108781B2
JP3108781B2 JP02416765A JP41676590A JP3108781B2 JP 3108781 B2 JP3108781 B2 JP 3108781B2 JP 02416765 A JP02416765 A JP 02416765A JP 41676590 A JP41676590 A JP 41676590A JP 3108781 B2 JP3108781 B2 JP 3108781B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
pressure
leak
vacuum chamber
inspection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02416765A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04233430A (ja
Inventor
太一 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP02416765A priority Critical patent/JP3108781B2/ja
Publication of JPH04233430A publication Critical patent/JPH04233430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3108781B2 publication Critical patent/JP3108781B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱調理された内容物
を充填した後、高温殺菌処理であるレトルト処理が施さ
れた密閉合成樹脂製容器のリーク検査装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の密閉容器のリーク検査手段は、図
5に示すように、金属製缶容器15の場合に行われている
ように、缶容器15の天壁4を負圧雰囲気内で減圧し、そ
の減圧による天壁4の膨らみ量を容器下端から天壁4上
面中央部までの高さを測定することによって検出し、そ
の測定値を基準値と比較することによって検査するもの
や、図6に示すように、缶容器15全体を一定負圧雰囲気
内に置き、そ圧力変化によって検査するもの、がある。
【0003】図5に示した天壁4の高さを測定する検査
手段にあっては、リークの生じている缶容器15は天壁4
が膨らむので、この膨らみによってリークがあることを
検知することができる。また、図6に示した圧力変化を
測定する検査手段の場合は、リークの生じている缶容器
15では、缶容器15内の空気が漏れて、一定負圧雰囲気内
の圧力値が上昇するので、この圧力上昇を知ることによ
りリークがあることを検知することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術によって密閉合成樹脂製容器のリーク、特に
微量なリークを検査することは不可能である。合成樹脂
製容器は、金属製缶容器に比べてその剛性が弱く、外圧
や熱が加わることによって容易に変形してしまい易いか
らである。
【0005】特に、天壁4と底壁6は、通常、容器の内
圧変化に対応して変形すべく胴筒5よりも肉薄に成形さ
れているために変形し易く、よって従来手法の適用で
は、そのリーク検出は不可能となっている。
【0006】従来の缶容器15の天壁4部分だけを減圧雰
囲気内に位置させて、容器下から天壁4中央部までの
高さを測定する検査方法で合成樹脂製容器のリークを検
査した場合、減圧によって肉薄に成形された剛性の低い
天壁4が大きく膨出変形してしまい、従ってリークの有
る容器およびリークの無い容器共に、その天壁4はほぼ
等しく大きく膨出変形し、両者の天壁4膨出量の差を正
確に捉えることが難しく、このため従来手法によって合
成樹脂製容器のリークの有無を正確に検査することは不
可能である。
【0007】また、缶容器15を負圧雰囲気内に置き、そ
の圧力変化によってリークを検査する従来手法で合成樹
脂製容器のリークの有無を検査すると、負圧の作用によ
って容器の天壁4と底壁6とが大きく膨出変形し、容器
内が減圧状態となり、実際にはリークの有る不良容器で
あっても、空気が漏れ難くなって負圧雰囲気内の圧力が
変化せず、これによりリークの有無を検査できない状態
となる。
【0008】さらに、合成樹脂製容器には、どうしても
或る程度の偏肉が発生するので、圧力雰囲気内に置かれ
ると、各部が微妙に異なる変形をし、このため単純な圧
力変化を利用してのリーク検査は、正確な検査結果を得
ることができないものとなるのである。
【0009】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、一定負圧雰
囲気内に置かれた合成樹脂製容器に対して、リークの有
無により容器内からの空気の漏れに顕著差を生じさせ
ることを技術的課題とし、もって密閉された合成樹脂製
容器の微小なリークをも確実に検出することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明の手段は、密閉合成樹脂製容器を収納して密閉
し、一定時間加圧する加圧タンクを有すること、この加
圧タンクから取り出した容器を収納して密閉してから一
定圧力まで減圧してから、一定時間経過後の内部圧力の
変化を検知するチャンバーを有すること、にある。
【0011】
【作用】本発明の作用を、図1〜図4を参照しながら説
明する。内容物を充填して密閉された合成樹脂製容器3
を加圧タンク1内に収納し、この加圧タンク1を密閉し
た後、図3に示すように、この加圧タンク1内を一定時
間の間、一定圧力値の加圧状態とする。
【0012】この加圧タンク1内での加圧処理により、
容器3にリークの有る場合は、容器3内に空気が侵入
し、容器3内の圧力が適正状態よりも大きくなり、容器
3にリークの無い場合は、容器3内に空気が侵入するこ
とはなく、容器3内の圧力は適正状態のままである。
【0013】次に、この容器3を加圧タンク1内から取
り出し、真空チャンバー2内に収納し、この真空チャン
バー2を密閉してから、図4に示すように、真空チャン
バー2内を一定圧力まで減圧し、この減圧状態を予め設
定された一定時間の間、維持し、この一定時間の真空
チャンバー2内の圧力変化により、容器3のリークの有
無を判断する。
【0014】すなわち、容器3にリークが有る場合に
は、先の加圧タンク1での加圧処理により容器3内の圧
力が高くなっており、このため容器3内と真空チャンバ
ー2内とでは大きな圧力差が生じると共に、容器3自体
がその高い内圧のために、すでに膨らみ変形しているの
で、この容器3内と真空チャンバー2内との圧力差を、
容器3の膨らみ変形により吸収することができない状態
となっているため、容器3内の空気が真空チャンバー2
内に逃げ出し、この真空チャンバー2内の負圧程度を低
減させる。よって、一定時間経過後の真空チャンバー2
内の圧力が、設定した一定圧力よりも高くなっているこ
とが検出されたならば、真空チャンバー2内に収納した
容器3にはリークが有ると判断できる。
【0015】また、容器3にリークが無い場合には、先
の加圧タンク1での加圧処理によっても容器3内の圧力
は適正状態(一般には、負圧状態)を保っており、この
ため例え容器3内の圧力よりも真空チャンバー2内の圧
力の方が低くても、その圧力差に大きな差が生じること
はなく、容器3内から空気が逃げ出さないことは当然の
ことながら、容器3が大きく膨出変形することもないの
で、一定時間経過後の真空チャンバー2内の圧力にはほ
とんど変化がなく、これにより真空チャンバー2内に収
納した容器3にはリークが無いと判断できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1および図2を
参照しながら説明する。本実施例で検査される容器3
は、図3および図4に示すように、その胴筒5と底壁6
とから構成される有底筒形状の本体部分を、ポリプロピ
レン樹脂製の射出成形品とし、天壁4をアルミ箔を利用
したラミネートフイルム製としている。この容器3内に
は、加熱調理された内容物が密封収納されており、この
内容物は、容器3内に密封収納後、加圧高温条件下でレ
トルト処理されている。
【0017】加圧タンク1は、その内部の加圧制御を、
加圧操作盤7に対する圧力設定および操作時間設定によ
り行う。
【0018】この加圧タンク1に隣接して配置された真
空チャンバー2は、本体部10と蓋体部11とから構成され
ており、本体部10は、ガイドレール12に沿って前後にス
ライド変位自在に組付けられており、加圧タンク1から
取り出した容器3を収納してからガイドレール12に沿っ
て移動し、蓋体部11直下に位置するようにしている。
【0019】蓋体部11は、不動に固定されたシリンダー
13により昇降変位可能に保持されており、直下に位置し
た本体部10に対してシリンダー13の作動により下降し
て、この本体部10を密閉する。
【0020】真空チャンバー2内の減圧は、真空差圧操
作盤8に対する圧力設定によって行われ、真空ポンプ14
の稼働により真空チャンバー2内を設定した一定圧力値
まで減圧した後、図示省略したバルブを閉鎖して、真空
チャンバー2内を減圧された一定圧力値に保持する。
【0021】この真空差圧操作盤8には、タイマーが内
蔵されていて、設定された一定時間の経過後に、真空チ
ャンバー2内の圧力値を測定し、この測定値と設定され
た一定圧力値との差を表示部9に表示する。操作員は、
この表示部9に表示された数値により、真空チャンバー
2内の容器3にリークが有るか否かを判断する。また
は、設定した一定圧力値と測定圧力値との差に、予め一
定のしきい値を定めておき、設定した一定圧力値と測定
圧力値との差が、このしきい値を越えた場合は、ランプ
を点灯させるとか、ブザーを作動させる等して、リーク
有りを操作員に知らせるようにする。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。密閉された容器を、一旦
加圧雰囲気内に置き、しかる後、反対の減圧雰囲気内に
置くので、容器を減圧雰囲気内に置く以前に、リークの
有る容器とリークの無い容器との間に、容器内の圧力に
大きな差を与えることができ、これにより真空チャンバ
ーでの圧力変化検出時に、リークの有る容器とリークの
無い容器とでは大きな圧力差を生じることになり、もっ
て容器のリークを有無を確実にかつ精度良く検出するこ
とができる。
【0023】容器に対する加圧処理により、リークの有
る容器とリークの無い容器との間に大きな内圧の差を生
じさせ、この容器を容積の限定された減圧雰囲気内に置
いて減圧圧力の変化によりリークの有無を検出するの
で、リークの無い容器に比べてリークの有る容器の
と減圧雰囲気との間に大きな圧力差を与えることがで
き、もって例え天壁による容器本体のシール不良とかピ
ンホール等によるわずかなリークでも確実に検出するこ
とができる。
【0024】加圧タンクと真空チャンバーとを隣接して
設けるだけであるので、全体構成を簡単なものとするこ
とができ、またその操作も、容器を加圧タング内に入れ
て加圧処理し、この加圧処理した容器を真空チャンバー
内に入れて減圧処理し、この真空チャンバー内の圧力値
を知って、容器のリークの有無を判断するので、極めて
簡単であり、もってその実施が容易である。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例を示す正面図。
【図2】図1に示した実施例の平面図。
【図3】加圧タンクでの、容器加圧処理を示す説明図。
【図4】真空チャンバールトでの、容器減圧処理を示す
説明図。
【図5】従来の容器リーク検出手段の一手法を説明する
ための縦断面図。
【図6】従来の容器リーク検出手段の他の手法を説明す
るための縦断面図。
【符号の説明】
1 ; 加圧タンク 2 ; 真空チャンバー 3 ; 容器 4 ; 天壁 5 ; 胴筒 6 ; 底壁 7 ; 加圧操作盤 8 ; 真空差圧操作盤 9 ; 表示部 10; 本体部 11; 蓋体部 12; ガイドレール 13; シリンダー 14; 真空ポンプ 15; 缶容器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉合成樹脂製容器(3) を収納して密閉
    し、一定時間加圧する加圧タンク(1) と、該加圧タンク
    (1) から取り出した前記容器(3) を収納して密閉してか
    ら一定圧力まで減圧してから、一定時間経過後の内部圧
    力の変化を検知するチャンバー(2) と、から成る密閉合
    成樹脂製容器のリーク検査装置。
JP02416765A 1990-12-28 1990-12-28 密閉合成樹脂製容器のリーク検査装置 Expired - Fee Related JP3108781B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02416765A JP3108781B2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 密閉合成樹脂製容器のリーク検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02416765A JP3108781B2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 密閉合成樹脂製容器のリーク検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04233430A JPH04233430A (ja) 1992-08-21
JP3108781B2 true JP3108781B2 (ja) 2000-11-13

Family

ID=18524958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02416765A Expired - Fee Related JP3108781B2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 密閉合成樹脂製容器のリーク検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3108781B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI592642B (zh) * 2016-12-30 2017-07-21 致茂電子股份有限公司 氣密性檢測方法及氣密性檢測裝置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04233430A (ja) 1992-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3001820B2 (ja) 容器の漏れ試験方法及び装置
US5105654A (en) Method for inspecting leakage of sealed container
US5042291A (en) Method for reducing test cycle time and for improving measuring accuracy at a leak testing process
US5111684A (en) Method and apparatus for leak testing packages
US9927321B2 (en) Film chamber and method for leak detection on a non-rigid specimen
US3973249A (en) Apparatus for detecting leakage from container and method therefor
KR102574722B1 (ko) 동적 진공 감쇠 누출 탐지 방법 및 장치
CA3158270A1 (en) Apparatus and method for testing package integrity
JPH01316626A (ja) プラスチック容器の密封性検査方法
JP3108781B2 (ja) 密閉合成樹脂製容器のリーク検査装置
CN204785554U (zh) 一种夹层低温容器内容器的检漏装置
CN104913193A (zh) 一种夹层低温容器内容器的检漏方法和装置
JP3558259B2 (ja) 空缶等の漏洩検査方法
US6526809B2 (en) Method for identifying leaks in a sealed package having a liquid therein
JP2922939B2 (ja) 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法
JPS63286736A (ja) リ−ク検査方法および良品容器選別方法
CA2972667A1 (en) Arrangement and method for testing the tightness of a container
JP2949685B2 (ja) 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法
JPS59224536A (ja) 密封液体容器の漏れ検知方法
JPH03214035A (ja) 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法
JP3138826B2 (ja) 密閉合成樹脂製容器のリーク検査方法とその装置
JPS63133034A (ja) 漏れ試験装置
EP1052493A2 (en) Container seal inspection method
JPH03176347A (ja) 密閉容器のリーク検査方法
JPH03156334A (ja) 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees