JP2922939B2 - 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法 - Google Patents

密閉合成樹脂製容器リーク検査方法

Info

Publication number
JP2922939B2
JP2922939B2 JP29524089A JP29524089A JP2922939B2 JP 2922939 B2 JP2922939 B2 JP 2922939B2 JP 29524089 A JP29524089 A JP 29524089A JP 29524089 A JP29524089 A JP 29524089A JP 2922939 B2 JP2922939 B2 JP 2922939B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
synthetic resin
leak
top surface
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29524089A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03156336A (ja
Inventor
太一 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP29524089A priority Critical patent/JP2922939B2/ja
Publication of JPH03156336A publication Critical patent/JPH03156336A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2922939B2 publication Critical patent/JP2922939B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,密閉合成樹脂製容器の胴筒と天壁とのシー
ル部分のリーク(漏れ),特に約100μm以下というご
く小さい間隙等からのリークの検査方法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来,密閉容器の胴筒7と天壁2とのシール部分のリ
ーク検査方法としては,金属製缶容器14の場合に行われ
ているように,缶容器14の天面4を負圧雰囲気内で減圧
し,その減圧による天面4の膨らみ量を容器下端15から
天面4中央部までの高さを測定することによって検出
し,その測定値を基準値と比較することによって検査す
るもの(第4図参照)や,缶容器14全体を一定負圧雰囲
気内に置き,その圧力の変化によって検査するもの(第
5図参照)等が存在する。
天面4の高さを測定する方法においては,リークの発
生する缶容器14は天面4が膨らむので,これによってリ
ークがあることを検知することが出来る。又,圧力によ
る検査の場合は,リークのある缶容器14では缶容器14の
空気が漏れ圧力値が上昇するので,これによってリーク
があることを検知することが出来るものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし,上記した従来の方法によって合成樹脂製容器
のリーク,特に微量なリークを検査することは不可能で
ある。合成樹脂製容器は金属製缶容器と比べその剛性が
弱く,外圧や熱が加わることによって容易に変形してし
まい易いからである。特に,天壁と底壁は,通常,容器
の内圧変化に対応して変形すべく胴筒より肉薄に設定さ
れているためさらに変形し易く,よって従来方法の適用
はことさら不可能となっている。
従来の缶容器の天面を減圧して容器下端から天面中央
部までの高さを測定する検査方法で合成樹脂製容器のリ
ークを検査した場合,その減圧によって肉薄に設定され
剛性の弱い天壁が大きく膨出変形してしまう。従って,
リークのある容器およびリークのない容器ともに,その
天面は同じように大きく膨出してしまい両者の膨出量の
差を得ることが出来ない。そのため,この従来方法によ
って合成樹脂製容器のリークの有無を正確に判断するこ
とは出来ない。
又,缶容器を負圧雰囲気内分に置き,その圧力変化に
よってリークを検査する従来の方法で合成樹脂製容器の
リークを検査すると,その負圧によって特に天壁と底壁
が大きく膨出して容器内の容積が増加する。これによっ
て容器内の空気が減圧され,実際にはリークがある容器
の場合であっても空気が漏れ難くなって圧力値が変化せ
ず,よってリークの有無を検知することが困難である。
合成樹脂製容器は,偏肉等の影響によって同じ圧力下に
あってもそれぞれ微妙に異なる膨出変形をするので,こ
うした従来の圧力変化による検査はさらに困難なものと
なる。
本発明は,こうした問題に鑑み創案されたもので密閉
された合成樹脂製容器の微量なリークをも検査すること
の出来る方法を提供することをその課題とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決する本発明の手段は、 有底筒構造の合成樹脂製胴部3の上端開口部を、天壁2
で、胴部3の開口縁と天壁2の周端縁とを密に溶着して
シール部9に成形することにより密閉した、密閉合成樹
脂製容器1に関するものであること、 この容器1の天壁2以外のシール部9を含む胴部3側部
分を、一定気圧に加圧あるいは減圧される雰囲気内に位
置させること、 一定時間内における天壁2の外側面である天面4中央部
の変位を測定して、リークの有無を判断すること、 にある。
なお、天面2中央部の変位を測定する際に、密閉合成
樹脂製容器1の底壁6の外側面である底面5中央部を、
押圧により一定距離変位させて、容器1内を加圧した状
態としておく、のが良い。
〔作用〕
密閉された合成樹脂製容器1の胴部3(胴筒7と底壁
6から構成される)を減圧すると,その圧力によて容器
胴部3が膨らみ,よって天面4が下降する。容器1にリ
ークのない場合,天面4はこの容器胴部3の容積の増加
による下降を行った一定時間経過後はその位置を維持す
る。逆に,容器1にリークのある場合は,容器1内の空
気が漏れ出るので容器1内が減圧され続け,それに伴い
天面4も下降を続ける。この天面4の下降変位形態を得
ることによって,容器1のリークの有無を判断すること
が出来るものである。第3図にリークのある容器1とな
い容器1の天面4の下降変位形態を示す。リークのない
良品は,一定時間経過後は天面4の位置が一定に安定し
ているのに対して,リークのある不良品は天面4の位置
が下降し続けているのが判る。
尚,容器1の減圧を行う前にあらかじめ容器底面5を
押圧すると容器1内が加圧され,それによって容器天面
4が膨出する。この膨出した状態から容器1を減圧する
と天面4がより下降し易くなるので,測定をより正確に
行うことが可能である。
又,密閉された合成樹脂製容器1を加圧してリークの
有無を検査する場合は,容器胴部3を加圧するとその圧
力によって胴部3が陥没変形し,これに伴い天面4が膨
出する。リークのない良品容器の場合,この天面4の位
置は変化しないが,不良品の場合はリーク部分から外気
が容器1内に侵入するので天面4ほその膨出程度を徐々
に増大させる。この天面4の上昇変位を測定することに
よってリークの有無を判断することが出来る。この場
合,容器1の底面5を押圧することによって,リークの
ある場合,天面4の膨出変形がより達成し易くなるの
で,より正確に測定出来る。
〔実施例〕
第1図と第2図に本発明の一実施例を示す。ここで検
査の対象となる容器1は,その胴筒7と底壁6がポリプ
ロンピレン樹脂製で,天壁2はラミネートフィルムで構
成されている。この天壁2の周端部にポリプロピレン樹
脂製の切離片8が貼着され,その切離片8を引き抜くこ
とにより天壁2を開放するものである。
そして,容器1内には高温内容物が充填され天壁2で
密閉されている。天壁2の密閉は,高周波あるいは超音
波処理等で天壁2と胴筒7とを溶着シールすることによ
って達成するが,本発明はこのシール部9(第2図参
照)からのリークを検査するものである。又,この容器
1は密閉後,加圧温液あるいは蒸気等によって加熱殺菌
されたものである。
本実施例においては,密閉合成樹脂製容器1を密封部
材内に入れ,蓋部材11によって閉鎖している。容器1の
胴部3(胴筒7および底壁6)は密封部材内に位置し,
天壁2とは通気不能に隔離されている。リークの発生し
やすい部分である胴筒7と天壁2とのシール部9は,密
封部材10内に位置している(第2図参照)。
この状態において,まず容器底面5を押圧片13によっ
て一定距離押し上げる。これによって容器1内は加圧さ
れ天壁2が膨出する。次に,密封部材10内を減圧する。
この減圧によって容器胴部3は膨出し,よって容器1内
の容積が増加して天壁2が急激に下降する。リークのな
い良品容器の場合,この下降は一定時間経過後に停止す
るが,不良品の場合は容器1内の空気が漏れ続けるため
に緩やかな下降を続ける。従って,この天面4の下降変
位形態を測定片12の測定によって得ることでリークの有
無を判断している。
天面4下降の測定手段としては,減圧前の天面4の高
さ(P),減圧による容器1の膨出後の天面4の高さ
(Q),およびそれ以降一定時間経過後の天面4の高さ
(R)等を測定してその変位形態によって判断すること
も出来るし,又,一定時間経過後の天面4の高さ(R)
を測定して,その測定値を良品の測定値と比較して判断
することも可能である。
〔発明の効果〕
このように本発明は,密閉合成樹脂製容器のリークの
有無を,容器を加圧あるいは減圧して,それに伴う天面
の変位形態あるいは変位量によって判断するものであ
り,従来の缶容器のリーク検査方法と異なると共に,100
μm以下という小さな間隙からの僅かなリークをも正確
に検査することが出来るものである。
又,合成樹脂製容器の天面を測定する際に,底面を一
定距離押圧することにより,容器内の内圧を高めて天面
の変位がし易くなるようにしたのでより正確な測定を行
うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図,第2図はその
部分拡大断面図,第3図は天面の変位形態を示すグラ
フ,第4図および第5図は従来方法を示す断面図であ
る。 符号の説明 1:容器,2:天壁,3:胴部,4:天面,5:底面,6:底壁,7:胴筒,
8:切離片,9:シール部,10:密封部材,11:蓋部材,12:測定
片,13:押圧片,14:缶容器,15:下端。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有底筒構造の合成樹脂製胴部(3)の上端
    開口部を、天壁(2)で、前記胴部(3)の開口縁と天
    壁(2)の周端縁とを密に溶着してシール部(9)を成
    形することにより密閉した、密閉合成樹脂製容器(1)
    において、該容器(1)の天壁(2)以外のシール部
    (9)を含む胴部(3)側部分を、一定気圧に加圧ある
    いは減圧される雰囲気内に位置させ、一定時間内におけ
    る前記天壁(2)の外側面である天面(4)中央部の変
    位を測定してリークの有無を判断する密閉合成樹脂製容
    器リーク検査方法。
  2. 【請求項2】天面(4)中央部の変位を測定する際に、
    密閉合成樹脂製容器(1)の底壁(6)の外側面である
    底面(5)中央部を、押圧により一定距離変位させて、
    前記容器(1)内を加圧した状態としておく請求項1記
    載の密閉合成樹脂製容器リーク検査方法。
JP29524089A 1989-11-14 1989-11-14 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法 Expired - Fee Related JP2922939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29524089A JP2922939B2 (ja) 1989-11-14 1989-11-14 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29524089A JP2922939B2 (ja) 1989-11-14 1989-11-14 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03156336A JPH03156336A (ja) 1991-07-04
JP2922939B2 true JP2922939B2 (ja) 1999-07-26

Family

ID=17818031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29524089A Expired - Fee Related JP2922939B2 (ja) 1989-11-14 1989-11-14 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2922939B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5353631A (en) * 1992-05-29 1994-10-11 Benthos, Inc. Analyzing internal pressure of a sealed container using frequency spectra
US5675074A (en) * 1996-01-16 1997-10-07 Benthos, Inc. Analyzing internal pressure of a closed container
DE19813288A1 (de) * 1998-03-26 1999-09-30 Bosch Gmbh Robert Verfahren und Vorrichtung zur Überprüfung von evakuierten Verpackungsbehältern
JP4714349B2 (ja) * 2001-01-19 2011-06-29 エルリングクリンガー・マルサン株式会社 シリンダヘッドガスケットのシール性能予測評価方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03156336A (ja) 1991-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3001820B2 (ja) 容器の漏れ試験方法及び装置
US4774830A (en) Testing container seals
JP3104976B2 (ja) 密閉容器の漏れ検査方法及び装置
US9927321B2 (en) Film chamber and method for leak detection on a non-rigid specimen
US6330823B1 (en) Process and apparatus for testing containers
CN104568347B (zh) 一种测试卷烟小盒包装泄漏的测试装置及测试方法
US3369392A (en) Method and apparatus for vacuum testing plastic lined card-board cartons
JP2583880B2 (ja) パックの気密性検査方法及び装置
US5033287A (en) Method for inspecting a sealing property of a plastic container
JP2922939B2 (ja) 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法
US20030033857A1 (en) Apparatus and method to detect leaks in sealed packages
JPS5944637A (ja) 密封容器の密封不良検査方法とその装置
JP2949685B2 (ja) 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法
JP2000088694A (ja) 密封容器の密封性検査装置
JPH0772033A (ja) 容器の漏洩試験方法および装置
JPH03214035A (ja) 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法
JPS63286736A (ja) リ−ク検査方法および良品容器選別方法
JPH03156334A (ja) 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法
JP3108781B2 (ja) 密閉合成樹脂製容器のリーク検査装置
JP3673870B2 (ja) 孔検査方法および装置
US7559222B2 (en) Method for testing can ends
JP2021131309A (ja) 容器の漏れの検査装置及び検査方法
JP2905827B2 (ja) リーク検査方法
JPH03214034A (ja) 密閉合成樹脂製容器リーク検査方法
EP1052493A2 (en) Container seal inspection method

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees