JP2949249B2 - 通信装置 - Google Patents
通信装置Info
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- JP2949249B2 JP2949249B2 JP5189628A JP18962893A JP2949249B2 JP 2949249 B2 JP2949249 B2 JP 2949249B2 JP 5189628 A JP5189628 A JP 5189628A JP 18962893 A JP18962893 A JP 18962893A JP 2949249 B2 JP2949249 B2 JP 2949249B2
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- JP
- Japan
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- communication
- data
- signal
- clock
- transponder
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- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信基準時間幅に基づ
いて生成された質問信号を送信する質問器と、この質問
器からの質問信号を所定の受信タイミングに基づいて解
読する応答器とを備えた通信装置に関する。
いて生成された質問信号を送信する質問器と、この質問
器からの質問信号を所定の受信タイミングに基づいて解
読する応答器とを備えた通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、非接触でシリアル通信を行う
情報カードとして、例えば移動体識別装置用の質問器と
応答器とが供されており、質問器からの質問内容に応じ
て応答器が応答するようになっている。
情報カードとして、例えば移動体識別装置用の質問器と
応答器とが供されており、質問器からの質問内容に応じ
て応答器が応答するようになっている。
【0003】この場合、応答器は書込機能を有するもの
と有さないものとがあり、書込機能を有さないもので
は、質問器からの質問に対して内部データを送信するだ
けであるが、書込機能を有する応答器では、質問器から
送信されたデータを記憶する必要があるので、質問器か
らのデータを解読する機能を有している。
と有さないものとがあり、書込機能を有さないもので
は、質問器からの質問に対して内部データを送信するだ
けであるが、書込機能を有する応答器では、質問器から
送信されたデータを記憶する必要があるので、質問器か
らのデータを解読する機能を有している。
【0004】さて、シリアル通信によりデータを送信す
るには、データを送信クロックで変調して送信する。ま
た、シリアル通信で受信したデータを復元するには、受
信したデータを受信クロックで復調することにより復元
するようにしている。従って、質問器側の送信クロック
の周期と受信器側の受信クロックの周期とが一致する必
要がある。
るには、データを送信クロックで変調して送信する。ま
た、シリアル通信で受信したデータを復元するには、受
信したデータを受信クロックで復調することにより復元
するようにしている。従って、質問器側の送信クロック
の周期と受信器側の受信クロックの周期とが一致する必
要がある。
【0005】ところで、受信クロックの周期が送信クロ
ックの周期からずれてしまった場合には、データの受信
タイミング(変調タイミング)がずれてデータの復元が
不安定となるので、通信エラーが頻発して正常な通信を
行うことができなくなる。
ックの周期からずれてしまった場合には、データの受信
タイミング(変調タイミング)がずれてデータの復元が
不安定となるので、通信エラーが頻発して正常な通信を
行うことができなくなる。
【0006】一般に受信クロックを作成する方法として
は、予めシリアル通信の通信速度を設定しておき、応答
器に設けた高精度の発振器の周波数に基づいて受信クロ
ックの周期を送信クロックの周期に一致させることが行
われている。
は、予めシリアル通信の通信速度を設定しておき、応答
器に設けた高精度の発振器の周波数に基づいて受信クロ
ックの周期を送信クロックの周期に一致させることが行
われている。
【0007】さて、応答器が有する発振器の周波数に誤
差が生じると、発振器からのクロック信号に基づいて生
成された受信クロックの周期に誤差を生じ、受信エラー
が発生して質問器側の負担が大きくなるので、通信に悪
影響を及ぼす。
差が生じると、発振器からのクロック信号に基づいて生
成された受信クロックの周期に誤差を生じ、受信エラー
が発生して質問器側の負担が大きくなるので、通信に悪
影響を及ぼす。
【0008】従って、書込機能を有した応答器では、発
振器として高精度なものが要求されており、従来より、
この種の発振器としては次のものが用いられている。
振器として高精度なものが要求されており、従来より、
この種の発振器としては次のものが用いられている。
【0009】…水晶或はセラミック等の高精度の発振
器を用いる。
器を用いる。
【0010】…精度の低いCR発振器を用い、その発
振周波数を調整する。
振周波数を調整する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法では、以下の欠点がある。
方法では、以下の欠点がある。
【0012】…発振器のコストが高いと共に、発振器
が大きくて小形化が困難。
が大きくて小形化が困難。
【0013】…周波数調整が極めて面倒であると共
に、温度特性が悪いので、通信の信頼性が低い。
に、温度特性が悪いので、通信の信頼性が低い。
【0014】つまり、従来の応答器のもので特に書込機
能を有するものでは、安定した通信を実行するには、応
答器が高価となると共に、大形化してしまうという問題
がある。
能を有するものでは、安定した通信を実行するには、応
答器が高価となると共に、大形化してしまうという問題
がある。
【0015】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、安定した通信を実現しながら、安価で
小形の発振器を使用することができる通信装置を提供す
ることにある。
で、その目的は、安定した通信を実現しながら、安価で
小形の発振器を使用することができる通信装置を提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、通信基準時間
を表す時間長を持つ通信基準パルスと、通信基準時間長
に基づいて生成される通信データを表す質問信号を送信
する質問器と、この質問器からの質問信号を所定の受信
タイミングに基づいて解読して応答信号を応答する応答
器とを備えた通信装置において、前記応答器は、クロッ
クパルスを出力するクロック発振器と、受信した前記質
問信号によって示される前記通信基準パルスの時間長の
間、前記クロック発振器から出力されるクロックパルス
を計数する第1の計数部を有し、この第1の計数部によ
り計数された計数値によって受信した前記質問信号によ
って示される前記通信基準時間長を測定する測定手段
と、前記第1の計数部により計数された計数値に基づい
て通信基準時間長を示すパルス数を設定するパルス数設
定手段と、複数のタイミング信号を出力するように設け
られ、前記クロック発振器から出力されるクロックパル
スを計数する第2の計数部を有し、この第2の計数部に
より計数された計数値が前記パルス数設定手段により設
定されたパルス数に達した時に所定のタイミング信号を
出力する出力手段と、この出力手段により発生されたタ
イミング信号に応じて、受信した前記質問信号に含まれ
る前記通信データを復調する復調手段と、前記質問信号
に前記応答器が応答する前記応答信号を作成する応答デ
ータ作成手段と、前記測定手段で測定した通信基準時間
長を、少なくとも前記応答データ作成手段により前記応
答信号が作成されるまで保持する保持手段と、前記応答
データ作成手段により前記応答信号が作成される際に要
する送信用のタイミング信号を前記出力手段から発生す
るために、前記保持手段から前記パルス数設定手段に対
して通信基準時間長を示すパルス数を供給する供給手段
と、を備えるものである。
を表す時間長を持つ通信基準パルスと、通信基準時間長
に基づいて生成される通信データを表す質問信号を送信
する質問器と、この質問器からの質問信号を所定の受信
タイミングに基づいて解読して応答信号を応答する応答
器とを備えた通信装置において、前記応答器は、クロッ
クパルスを出力するクロック発振器と、受信した前記質
問信号によって示される前記通信基準パルスの時間長の
間、前記クロック発振器から出力されるクロックパルス
を計数する第1の計数部を有し、この第1の計数部によ
り計数された計数値によって受信した前記質問信号によ
って示される前記通信基準時間長を測定する測定手段
と、前記第1の計数部により計数された計数値に基づい
て通信基準時間長を示すパルス数を設定するパルス数設
定手段と、複数のタイミング信号を出力するように設け
られ、前記クロック発振器から出力されるクロックパル
スを計数する第2の計数部を有し、この第2の計数部に
より計数された計数値が前記パルス数設定手段により設
定されたパルス数に達した時に所定のタイミング信号を
出力する出力手段と、この出力手段により発生されたタ
イミング信号に応じて、受信した前記質問信号に含まれ
る前記通信データを復調する復調手段と、前記質問信号
に前記応答器が応答する前記応答信号を作成する応答デ
ータ作成手段と、前記測定手段で測定した通信基準時間
長を、少なくとも前記応答データ作成手段により前記応
答信号が作成されるまで保持する保持手段と、前記応答
データ作成手段により前記応答信号が作成される際に要
する送信用のタイミング信号を前記出力手段から発生す
るために、前記保持手段から前記パルス数設定手段に対
して通信基準時間長を示すパルス数を供給する供給手段
と、を備えるものである。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】そのため本発明によれば、質問器が通信デ
ータを含む質問信号を通信基準時間長に基づいて生成し
て送信すると、応答器は、測定手段により受信した質問
信号によって示される通信基準時間長の間、クロックパ
ルスを計数して受信した質問信号の通信基準時間長を測
定し、パルス数設定手段により前記計数値に基づいてパ
ルス数を設定する。そして、出力手段によって前記パル
ス数に達した時にタイミング信号を出力し、復調手段に
よってこのタイミング信号に応じて受信した質問信号に
含まれる通信データを復調する。従って、クロック発振
器の精度が低いことによりその周期がずれてしまった場
合であっても、質問器からの質問信号を確実に解読する
ことができる。一方、応答データ作成手段が応答信号を
作成する際は、供給手段は、通信基準時間長を保持する
保持手段からパルス数設定手段に対して通信基準時間長
を示すパルス数を供給する。これにより、出力手段は、
パルス数設定手段により設定されたパルス数に達した時
に送信用のタイミング信号を出力するので、応答データ
作成手段は、通信基準時間長に基づいて応答信号を確実
に作成することができる。
ータを含む質問信号を通信基準時間長に基づいて生成し
て送信すると、応答器は、測定手段により受信した質問
信号によって示される通信基準時間長の間、クロックパ
ルスを計数して受信した質問信号の通信基準時間長を測
定し、パルス数設定手段により前記計数値に基づいてパ
ルス数を設定する。そして、出力手段によって前記パル
ス数に達した時にタイミング信号を出力し、復調手段に
よってこのタイミング信号に応じて受信した質問信号に
含まれる通信データを復調する。従って、クロック発振
器の精度が低いことによりその周期がずれてしまった場
合であっても、質問器からの質問信号を確実に解読する
ことができる。一方、応答データ作成手段が応答信号を
作成する際は、供給手段は、通信基準時間長を保持する
保持手段からパルス数設定手段に対して通信基準時間長
を示すパルス数を供給する。これにより、出力手段は、
パルス数設定手段により設定されたパルス数に達した時
に送信用のタイミング信号を出力するので、応答データ
作成手段は、通信基準時間長に基づいて応答信号を確実
に作成することができる。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図6を参
照して説明する。図1は全体の概略図を示している。即
ち、質問器11において、送信アンテナ12は質問信号
S1 を送信し、受信アンテナ13は応答信号S2 を受信
する。処理装置14は、質問信号S1 を作成して送信ア
ンテナ12に出力すると共に受信アンテナ13が受信し
た応答信号S2 を解析,処理する。入出力端子15は、
質問信号S1 の制御/応答信号の認識をする信号を入力
して処理装置14に報知する。
照して説明する。図1は全体の概略図を示している。即
ち、質問器11において、送信アンテナ12は質問信号
S1 を送信し、受信アンテナ13は応答信号S2 を受信
する。処理装置14は、質問信号S1 を作成して送信ア
ンテナ12に出力すると共に受信アンテナ13が受信し
た応答信号S2 を解析,処理する。入出力端子15は、
質問信号S1 の制御/応答信号の認識をする信号を入力
して処理装置14に報知する。
【0025】一方、応答器16において、受信アンテナ
17は質問信号S1 を受信し、送信アンテナ18は質問
器11からの搬送波を変調しながら反射することにより
応答信号S2 を送信する。復調手段に相当する復調器1
9は、受信アンテナ17が受信した質問信号S1 から受
信波形を取出す。電源制御回路20は、復調器19から
の出力受信波形に基づいて電源ライン接続用スイッチ2
1をオンオフすることにより内部電源の接続を制御す
る。クロック発振器に相当する内部クロック発振器22
はCR発振器から成り、所定周波数の内部クロック信号
を発生する。通信クロック発生器23は、復調器19か
らの受信波形及び内部クロック発振器22からの内部ク
ロック信号に基づいて所定タイミングで通信クロックを
発生する。受信バッファ24は、復調器19からの受信
波形及び通信クロック発生器23からの通信クロックに
基づいてデータを取出して一時的に記憶する。
17は質問信号S1 を受信し、送信アンテナ18は質問
器11からの搬送波を変調しながら反射することにより
応答信号S2 を送信する。復調手段に相当する復調器1
9は、受信アンテナ17が受信した質問信号S1 から受
信波形を取出す。電源制御回路20は、復調器19から
の出力受信波形に基づいて電源ライン接続用スイッチ2
1をオンオフすることにより内部電源の接続を制御す
る。クロック発振器に相当する内部クロック発振器22
はCR発振器から成り、所定周波数の内部クロック信号
を発生する。通信クロック発生器23は、復調器19か
らの受信波形及び内部クロック発振器22からの内部ク
ロック信号に基づいて所定タイミングで通信クロックを
発生する。受信バッファ24は、復調器19からの受信
波形及び通信クロック発生器23からの通信クロックに
基づいてデータを取出して一時的に記憶する。
【0026】応答データ作成手段に相当する処理回路2
5は、受信バッファ24に記憶されたデータをデコード
して処理する。メモリ26は内部情報を保持する。変調
器27は、処理回路25から送られた内部情報等の信号
に基づいて応答信号S2 を生成して送信アンテナ18に
出力する。パワーオンリセット回路28は、主電源が投
入されたときにリセット信号を出力する。主電源回路2
9は、応答器全体に電源を給電するためにオンオフされ
る。電池30は、応答器16全体に動作電源を供給す
る。
5は、受信バッファ24に記憶されたデータをデコード
して処理する。メモリ26は内部情報を保持する。変調
器27は、処理回路25から送られた内部情報等の信号
に基づいて応答信号S2 を生成して送信アンテナ18に
出力する。パワーオンリセット回路28は、主電源が投
入されたときにリセット信号を出力する。主電源回路2
9は、応答器全体に電源を給電するためにオンオフされ
る。電池30は、応答器16全体に動作電源を供給す
る。
【0027】次に上記通信クロック発生器23について
説明する。図2は通信クロック発生器23を概略的に示
している。この図2において、測定手段及び保持手段に
相当するアップカウンタ231は主電源端子232を通
じて給電されるようになっており、その給電状態で且つ
イネーブル端子のアクティブ状態で内部クロック入力端
子233から入力した内部クロック信号をカウントする
と共にそのカウント値を出力する。パルス数設定手段及
び出力手段に相当するダウンカウンタ234は、動作電
源端子235を通じて給電されるようになっており、そ
の給電状態で且つイネーブル端子のアクティブ状態でロ
ード端子がアクティブ状態となったときはアップカウン
タ231からのカウント値を入力保持すると共に、内部
クロック入力端子233から入力した内部クロック信号
を保持値までカウントしたところで通信クロックを通信
クロック出力端子236に出力する。供給手段に相当す
るカウンタ制御回路237はパルスカウンタ237aを
含んで構成されており、これは、アップカウンタ23
1,ダウンカウンタ234の初期化及びカウント開始タ
イミング等を制御する。
説明する。図2は通信クロック発生器23を概略的に示
している。この図2において、測定手段及び保持手段に
相当するアップカウンタ231は主電源端子232を通
じて給電されるようになっており、その給電状態で且つ
イネーブル端子のアクティブ状態で内部クロック入力端
子233から入力した内部クロック信号をカウントする
と共にそのカウント値を出力する。パルス数設定手段及
び出力手段に相当するダウンカウンタ234は、動作電
源端子235を通じて給電されるようになっており、そ
の給電状態で且つイネーブル端子のアクティブ状態でロ
ード端子がアクティブ状態となったときはアップカウン
タ231からのカウント値を入力保持すると共に、内部
クロック入力端子233から入力した内部クロック信号
を保持値までカウントしたところで通信クロックを通信
クロック出力端子236に出力する。供給手段に相当す
るカウンタ制御回路237はパルスカウンタ237aを
含んで構成されており、これは、アップカウンタ23
1,ダウンカウンタ234の初期化及びカウント開始タ
イミング等を制御する。
【0028】受信データ入力端子238は、復調器19
からの出力受信波形を取込んでカウンタ制御回路237
に与える。内部クロック入力端子233は、内部クロッ
ク発振器22からの内部クロック信号をカウンタ制御回
路237に与える。通信クロック出力端子236は、ダ
ウンカウンタ234からの通信クロックを各回路に出力
する。状態通知出力端子239は、処理回路25に内部
処理状態を通知する。処理制御端子240は、処理回路
25から制御内容を受取ってカウンタ制御回路237に
与える。主電源端子232は、主電源回路29のオン状
態で電池30をアップカウンタ231に接続する。動作
電源端子235は、電源制御回路20によるスイッチ2
1のオン状態で電池30をダウンカウンタ234に接続
する。
からの出力受信波形を取込んでカウンタ制御回路237
に与える。内部クロック入力端子233は、内部クロッ
ク発振器22からの内部クロック信号をカウンタ制御回
路237に与える。通信クロック出力端子236は、ダ
ウンカウンタ234からの通信クロックを各回路に出力
する。状態通知出力端子239は、処理回路25に内部
処理状態を通知する。処理制御端子240は、処理回路
25から制御内容を受取ってカウンタ制御回路237に
与える。主電源端子232は、主電源回路29のオン状
態で電池30をアップカウンタ231に接続する。動作
電源端子235は、電源制御回路20によるスイッチ2
1のオン状態で電池30をダウンカウンタ234に接続
する。
【0029】次に上記構成の作用について説明する。図
3及び図4は応答器16の動作を示している。即ち、応
答器16は、不使用時は主電源回路がオフされており、
これにより電池30の消耗を抑制している。そして、図
3に示すように主電源回路29がオンされると(S301
)、電池30が復調器19或は電源制御回路20等に
接続されると共にパワーオンリセット回路28にも接続
されるので、パワーオンリセット回路28から処理回路
25にリセット信号が出力される(S302 )。
3及び図4は応答器16の動作を示している。即ち、応
答器16は、不使用時は主電源回路がオフされており、
これにより電池30の消耗を抑制している。そして、図
3に示すように主電源回路29がオンされると(S301
)、電池30が復調器19或は電源制御回路20等に
接続されると共にパワーオンリセット回路28にも接続
されるので、パワーオンリセット回路28から処理回路
25にリセット信号が出力される(S302 )。
【0030】すると、処理回路25は、リセット信号を
受けとることにより通信クロック発生器23に通信基準
パルスの受信設定をオンし(S303 )、これによりスタ
ンバイ状態が設定される(S304 )。
受けとることにより通信クロック発生器23に通信基準
パルスの受信設定をオンし(S303 )、これによりスタ
ンバイ状態が設定される(S304 )。
【0031】以上の動作は、主電源回路29がオンされ
てから電源制御回路20がオフ状態を維持している間に
完了するようになっており、それ以後においては応答器
16はスタンバイ状態に移行して以下の動作を順次実行
する。
てから電源制御回路20がオフ状態を維持している間に
完了するようになっており、それ以後においては応答器
16はスタンバイ状態に移行して以下の動作を順次実行
する。
【0032】質問器11から後述のように作成された通
信基準パルス及びID番号から成る質問信号S1 が送信
されると、応答器16の受信アンテナ17は質問信号S
1 を受信して復調器19に出力する。すると、復調器1
9からの受信波形がハイレベルとなるので、電源制御回
路20は、図4に示すように受信波形のハイレベルを検
出したところでスタンバイ状態を解除して(S401 )、
スイッチ21をオンすることにより内部クロック発生器
23或は受信バッファ24等に電池30を接続する。
信基準パルス及びID番号から成る質問信号S1 が送信
されると、応答器16の受信アンテナ17は質問信号S
1 を受信して復調器19に出力する。すると、復調器1
9からの受信波形がハイレベルとなるので、電源制御回
路20は、図4に示すように受信波形のハイレベルを検
出したところでスタンバイ状態を解除して(S401 )、
スイッチ21をオンすることにより内部クロック発生器
23或は受信バッファ24等に電池30を接続する。
【0033】一方、電池30が接続された処理回路25
は、動作を開始することにより通信基準パルス受信設定
を判断する(S402 )。このとき、通信基準パルス受信
設定はオンされているので、処理回路25は、質問信号
S1 の先頭に付加されている通信基準信号たる通信基準
パルスを受信する(S403 )。これにより、通信クロッ
ク発生器23は、通信基準パルスが示す通信基準時間幅
たる基準パルス長を内部クロック発振器22からの内部
クロック信号に基づいて計数してその計数値を記憶する
(S404 )。
は、動作を開始することにより通信基準パルス受信設定
を判断する(S402 )。このとき、通信基準パルス受信
設定はオンされているので、処理回路25は、質問信号
S1 の先頭に付加されている通信基準信号たる通信基準
パルスを受信する(S403 )。これにより、通信クロッ
ク発生器23は、通信基準パルスが示す通信基準時間幅
たる基準パルス長を内部クロック発振器22からの内部
クロック信号に基づいて計数してその計数値を記憶する
(S404 )。
【0034】続いて、通信クロック発生器23は、記憶
した計数値に基づいて復調器19の受信波形に同期した
通信クロックを作成して受信バッファ24及び処理回路
25等に出力する。これにより、処理回路25は、送信
された質問信号S1 に含まれるデータ及びチェック符号
を受信して復元すると共に(S406 )、その復元した受
信データをチェック符号に基づいて正しいか否かを判断
する(S408 )。このとき、受信データが正しいとき
は、受信データをID番号としてメモリ26に記憶して
から(S409 )通信基準パルス受信設定をオフする(S
410 )。
した計数値に基づいて復調器19の受信波形に同期した
通信クロックを作成して受信バッファ24及び処理回路
25等に出力する。これにより、処理回路25は、送信
された質問信号S1 に含まれるデータ及びチェック符号
を受信して復元すると共に(S406 )、その復元した受
信データをチェック符号に基づいて正しいか否かを判断
する(S408 )。このとき、受信データが正しいとき
は、受信データをID番号としてメモリ26に記憶して
から(S409 )通信基準パルス受信設定をオフする(S
410 )。
【0035】ここで、上述のように応答器16がID番
号を登録するときの質問信号S1 の作成方法を説明す
る。この場合、質問器11を制御する上位システムは、
通信エリア内に位置する応答器16の状態を判断し、そ
こに書込むID番号を調べて質問器11のデータ入出力
端子15からID送出命令及びID番号を質問器11に
指示する。これにより、質問器11の処理装置14は、
上位システムから与えられたID送出命令及びID番号
に基づいて、先頭に通信基準パルスを有し、続いてID
番号をエンコードした送信波形を作成することにより質
問信号S1 を作成する(図6(a)参照)。
号を登録するときの質問信号S1 の作成方法を説明す
る。この場合、質問器11を制御する上位システムは、
通信エリア内に位置する応答器16の状態を判断し、そ
こに書込むID番号を調べて質問器11のデータ入出力
端子15からID送出命令及びID番号を質問器11に
指示する。これにより、質問器11の処理装置14は、
上位システムから与えられたID送出命令及びID番号
に基づいて、先頭に通信基準パルスを有し、続いてID
番号をエンコードした送信波形を作成することにより質
問信号S1 を作成する(図6(a)参照)。
【0036】一方、応答器16は、質問器11から質問
信号が送信されたときに、通信基準パルスの受信設定が
オフであったときは、通信クロック発生器23によって
作成された通信クロックに従って、内部のID番号をメ
モリ26から取出してシリアルデータとして変調器27
に送る(S411 )。これにより、送信アンテナ18から
は質問器11からの搬送波を変調することにより生成さ
れたID番号が応答信号S2 として送信される。
信号が送信されたときに、通信基準パルスの受信設定が
オフであったときは、通信クロック発生器23によって
作成された通信クロックに従って、内部のID番号をメ
モリ26から取出してシリアルデータとして変調器27
に送る(S411 )。これにより、送信アンテナ18から
は質問器11からの搬送波を変調することにより生成さ
れたID番号が応答信号S2 として送信される。
【0037】続いて、応答器16は、次の質問信号S1
を受信しているか否かに基づいて自己が通信エリア内に
位置しているか否かを判断する(S412 )。このとき、
応答器16は、通信エリア外であると判断したときは、
スタンバイ状態に設定して終了する(S416 )。
を受信しているか否かに基づいて自己が通信エリア内に
位置しているか否かを判断する(S412 )。このとき、
応答器16は、通信エリア外であると判断したときは、
スタンバイ状態に設定して終了する(S416 )。
【0038】また、応答器16は、通信エリア内に位置
していると判断したときは、命令及びデータを受信バッ
ファ24に取込むと共に(S413 )、受信した命令をデ
コードする(S414 )。
していると判断したときは、命令及びデータを受信バッ
ファ24に取込むと共に(S413 )、受信した命令をデ
コードする(S414 )。
【0039】さて、デコードした命令が読出し命令のと
きは、記憶しているIDコード,データを送信して(S
411 )次のステップに進行する。また、命令が書込み命
令のときは、受信バッファ24に取込んだデータをメモ
リ26に書込んで再び通信エリア内か否かを判断して
(S412 )次のステップに進行する。
きは、記憶しているIDコード,データを送信して(S
411 )次のステップに進行する。また、命令が書込み命
令のときは、受信バッファ24に取込んだデータをメモ
リ26に書込んで再び通信エリア内か否かを判断して
(S412 )次のステップに進行する。
【0040】次に、通信クロック発生器23の動作を詳
述する。図5は通信クロック発生器23の動作を示して
いる。即ち、通信クロック発生器23は、処理制御端子
240からの制御信号に基づいてカウンタ制御回路23
7によりアップカウンタ231及びダウンカウンタ23
4を制御している。ここで、主電源端子232から供給
される電源によりアップカウンタ231の内容はスタン
バイ状態であってもバックアップされる。また、図5に
示すように動作電源端子235からの給電状態でダウン
カウンタ234が動作して処理開始となる(S501 )。
述する。図5は通信クロック発生器23の動作を示して
いる。即ち、通信クロック発生器23は、処理制御端子
240からの制御信号に基づいてカウンタ制御回路23
7によりアップカウンタ231及びダウンカウンタ23
4を制御している。ここで、主電源端子232から供給
される電源によりアップカウンタ231の内容はスタン
バイ状態であってもバックアップされる。また、図5に
示すように動作電源端子235からの給電状態でダウン
カウンタ234が動作して処理開始となる(S501 )。
【0041】さて、通信クロック発生器23のカウンタ
制御回路237は、処理開始にあたって処理制御端子2
40から入力した処理回路25からの基準パルス受信モ
ードを判断する(S502 )。このとき、受信モードがオ
ンであったときは、受信データ入力端子238から入力
する受信データの立下りエッジが入力するまで待機する
(S503 )。
制御回路237は、処理開始にあたって処理制御端子2
40から入力した処理回路25からの基準パルス受信モ
ードを判断する(S502 )。このとき、受信モードがオ
ンであったときは、受信データ入力端子238から入力
する受信データの立下りエッジが入力するまで待機する
(S503 )。
【0042】そして、カウンタ制御回路237は、受信
データの立下りエッジ(図6(d)(e)参照)を検出
すると、アップカウンタ231をイネーブル状態に設定
することによりアップカウント動作を実行すると共に
(S504 )、次の立下りエッジを検出したところで(S
505 )アップカウンタ231に対するイネーブル状態を
解除することによりアップカウント動作を停止して基準
パルス受信モードをオフする(S506 )。これにより、
アップカウンタ231は、受信データの最初の立下りタ
イミングから次の立下りタイミングまでの間に内部クロ
ック入力端子233から入力する内部クロック信号(図
6(f)参照)を計数する。
データの立下りエッジ(図6(d)(e)参照)を検出
すると、アップカウンタ231をイネーブル状態に設定
することによりアップカウント動作を実行すると共に
(S504 )、次の立下りエッジを検出したところで(S
505 )アップカウンタ231に対するイネーブル状態を
解除することによりアップカウント動作を停止して基準
パルス受信モードをオフする(S506 )。これにより、
アップカウンタ231は、受信データの最初の立下りタ
イミングから次の立下りタイミングまでの間に内部クロ
ック入力端子233から入力する内部クロック信号(図
6(f)参照)を計数する。
【0043】また、処理開始時に、受信モードがオフの
ときは、カウンタ制御回路237は、パルスカウンタ2
37aに通信パルス数をセットする(S507 )。そし
て、作成する通信クロックが送信用か受信用かを判断し
(S508 )、受信用のときは通信クロックの同期をとる
ために受信データの立下りエッジが入力するのを待機す
る(S509 )。
ときは、カウンタ制御回路237は、パルスカウンタ2
37aに通信パルス数をセットする(S507 )。そし
て、作成する通信クロックが送信用か受信用かを判断し
(S508 )、受信用のときは通信クロックの同期をとる
ために受信データの立下りエッジが入力するのを待機す
る(S509 )。
【0044】そして、受信データの立下りエッジ(図6
(g)参照)を検出したところで、カウンタ制御回路2
37は、ダウンカウンタ234にロード指令を出力する
ことによりアップカウンタ231の保持データをダウン
カウンタ234にロードする(S510 )。すると、ダウ
ンカウンタ234は、内部クロック入力端子233から
入力する内部クロック信号に従って記憶値を1だけ減じ
る(S511 )。そして、内部クロック信号の入力により
ダウンカウンタ234 のカウント値が零となったところで
(S512 )通信クロック出力端子236から通信クロッ
ク(図6(h)参照)を出力すると共に(S513 )、パ
ルスカウンタ237aから1を差引いて(S514 )零と
なったか否かを判断する(S515 )。このとき、パルス
カウンタ237aが零でないときは、再びアップカウン
タ231からダウンカウンタ234にカウント値をロー
ドすることによりダウンカウントを開始し、パルスカウ
ンタ237aが零となったことろで終了する(S516
)。
(g)参照)を検出したところで、カウンタ制御回路2
37は、ダウンカウンタ234にロード指令を出力する
ことによりアップカウンタ231の保持データをダウン
カウンタ234にロードする(S510 )。すると、ダウ
ンカウンタ234は、内部クロック入力端子233から
入力する内部クロック信号に従って記憶値を1だけ減じ
る(S511 )。そして、内部クロック信号の入力により
ダウンカウンタ234 のカウント値が零となったところで
(S512 )通信クロック出力端子236から通信クロッ
ク(図6(h)参照)を出力すると共に(S513 )、パ
ルスカウンタ237aから1を差引いて(S514 )零と
なったか否かを判断する(S515 )。このとき、パルス
カウンタ237aが零でないときは、再びアップカウン
タ231からダウンカウンタ234にカウント値をロー
ドすることによりダウンカウントを開始し、パルスカウ
ンタ237aが零となったことろで終了する(S516
)。
【0045】図6は、応答器16が基準パルス受信モー
ドに設定されているときの動作例を示している。この図
6に示すように、送信データの先頭は通信基準パルスが
設定され、それに続いて4ビットデータが設定されてお
り、その4ビットデータに対応して通信クロックが4個
出力される。
ドに設定されているときの動作例を示している。この図
6に示すように、送信データの先頭は通信基準パルスが
設定され、それに続いて4ビットデータが設定されてお
り、その4ビットデータに対応して通信クロックが4個
出力される。
【0046】ここで、内部の通信クロックの周期TRXC
の周波数誤差の許容値は、1ビットのデータ長をTcom
とすると、 3.5Tcom <4TRXC <4.5Tcom として表すことができるので、上記式から許容値は±1
2.5%未満となる。
の周波数誤差の許容値は、1ビットのデータ長をTcom
とすると、 3.5Tcom <4TRXC <4.5Tcom として表すことができるので、上記式から許容値は±1
2.5%未満となる。
【0047】また、通信クロックTRXC は内部クロック
信号の周期Tclk から TRXC =n・Tclk となり、通信基準パルス受信時の誤差は、 (n−1)Tclk <Tcom <(n+1)Tclk として表すことができるので、最大誤差は、 1/n となる。従って、1/nが許容誤差±12.5%よりも
小とすると、 n>8 となり、 8Tclk <Tcom であれば安定した通信を行うことができる。
信号の周期Tclk から TRXC =n・Tclk となり、通信基準パルス受信時の誤差は、 (n−1)Tclk <Tcom <(n+1)Tclk として表すことができるので、最大誤差は、 1/n となる。従って、1/nが許容誤差±12.5%よりも
小とすると、 n>8 となり、 8Tclk <Tcom であれば安定した通信を行うことができる。
【0048】要するに、応答器16において、内部クロ
ック発振器22の最小値が通信周波数の8倍以上の周波
数に設定することにより、内部クロック発振器22によ
り生成された内部クロック信号の発振周波数のばらつき
による影響を防止することができる。
ック発振器22の最小値が通信周波数の8倍以上の周波
数に設定することにより、内部クロック発振器22によ
り生成された内部クロック信号の発振周波数のばらつき
による影響を防止することができる。
【0049】このことは、通信周波数を19.2Kbps
と高速通信するにしても、内部クロック信号の周波数を
153.6KHz 以上に設定すればよいことを意味して
いる。この場合、内部クロック信号発振器を設計する場
合、設計周波数を400KHz としても、その時15
3.6KHz /400KHz =0.384の為、製造時
に許される誤差は、1−0.384=0.614とな
る。即ち、周波数許容誤差は±61%以上と十分に広い
ので、容易に製造することができる。
と高速通信するにしても、内部クロック信号の周波数を
153.6KHz 以上に設定すればよいことを意味して
いる。この場合、内部クロック信号発振器を設計する場
合、設計周波数を400KHz としても、その時15
3.6KHz /400KHz =0.384の為、製造時
に許される誤差は、1−0.384=0.614とな
る。即ち、周波数許容誤差は±61%以上と十分に広い
ので、容易に製造することができる。
【0050】また、図7に示すようにデータを1ビット
の非同期通信とした場合、通信周波数の4倍以上の周波
数の内部クロック信号を発生すればよい。
の非同期通信とした場合、通信周波数の4倍以上の周波
数の内部クロック信号を発生すればよい。
【0051】上記構成のものによれば、受信データの通
信基準パルスの基準パルス長を内部クロック発振器22
からの内部クロック信号に基づいて計数すると共に、そ
の計数値だけ内部クロック信号を計数したタイミングを
受信データの解読タイミングに設定したので、発振器の
発振周波数に応じた受信クロックに基づいて質問器から
の質問信号を解読する従来例と違って、内部クロック発
振器22として温度特性の悪いCR発振器を用いなが
ら、その発振周期の変動の影響を受けることなく確実に
受信データを解読することができると共に送信データを
確実に作成して応答することができる。
信基準パルスの基準パルス長を内部クロック発振器22
からの内部クロック信号に基づいて計数すると共に、そ
の計数値だけ内部クロック信号を計数したタイミングを
受信データの解読タイミングに設定したので、発振器の
発振周波数に応じた受信クロックに基づいて質問器から
の質問信号を解読する従来例と違って、内部クロック発
振器22として温度特性の悪いCR発振器を用いなが
ら、その発振周期の変動の影響を受けることなく確実に
受信データを解読することができると共に送信データを
確実に作成して応答することができる。
【0052】また、上記実施例の場合、質問器11から
の質問信号として通信基準パルスに続けてデータ及びチ
ェック符号を送信するようにしたので、チェック符号に
基づいてデータが正しいと判断したときは、通信基準パ
ルスの基準パルス長を正しく計数したことが分る。従っ
て、以後において質問器11からの質問信号を基準パル
ス長に基づくタイミングで正しく解読することができ
る。
の質問信号として通信基準パルスに続けてデータ及びチ
ェック符号を送信するようにしたので、チェック符号に
基づいてデータが正しいと判断したときは、通信基準パ
ルスの基準パルス長を正しく計数したことが分る。従っ
て、以後において質問器11からの質問信号を基準パル
ス長に基づくタイミングで正しく解読することができ
る。
【0053】さらに、上記実施例の場合、質問器11か
らの最初の質問信号として通信基準パルスに続けてID
番号を送信するようにしたので、応答器16にID番号
を確実に登録することができる。
らの最初の質問信号として通信基準パルスに続けてID
番号を送信するようにしたので、応答器16にID番号
を確実に登録することができる。
【0054】尚、主電源回路29を省略し、質問信号S
1から動作電源を取出すタイプでもよい。
1から動作電源を取出すタイプでもよい。
【0055】また、通信クロック発生器23において、
ダウンカウンタ234に代えて、アップカウンタにより
基準パルス長を計数するようにしてもよい。
ダウンカウンタ234に代えて、アップカウンタにより
基準パルス長を計数するようにしてもよい。
【0056】また、応答器16は、図4において通信基
準パルスを受信してから内部ID,データを送信するよ
うになっているが、これに代えて、内部ID,データを
送信してから通信基準パルスを受信するようにしてもよ
い。
準パルスを受信してから内部ID,データを送信するよ
うになっているが、これに代えて、内部ID,データを
送信してから通信基準パルスを受信するようにしてもよ
い。
【0057】また、質問器11は、全ての質問信号の先
頭に通信基準パルスを付加するようにしてもよい。この
場合、通信クロック発生器23のアップカウンタ231
のバックアップが不要となり、消費電力を減らすことが
できると共に、内部クロック発振器22として温度特性
等の外部条件による精度が極端に低いものを使用するこ
とができる。
頭に通信基準パルスを付加するようにしてもよい。この
場合、通信クロック発生器23のアップカウンタ231
のバックアップが不要となり、消費電力を減らすことが
できると共に、内部クロック発振器22として温度特性
等の外部条件による精度が極端に低いものを使用するこ
とができる。
【0058】また、データの生成基準時間幅を通信基準
パルスの基準パルス長と同一に設定する必要はなく、基
準パルス長としてデータ生成用の基準パルス長の例えば
2倍に設定するようにしてもよい。
パルスの基準パルス長と同一に設定する必要はなく、基
準パルス長としてデータ生成用の基準パルス長の例えば
2倍に設定するようにしてもよい。
【0059】図8は、本発明のその他の実施例における
タイミングチャートを示している。この実施例では、質
問器及び応答器は図1に示す構成と略同一構成であるの
で、その説明を省略する。図8において、質問器は、送
信データ(図8(a)参照)をFM0(F2F)の規格
でFM変調して送信するようになっている(同図(b)
参照)。このFM0とは、送信データが「0」のときに
ショートパルスを送信し、送信データが「1」のときに
ロングパルスを送信する方式である。この場合、質問器
は、通信基準パルスとして送信データの先頭に「0」を
付加するもので、その「0」の送信期間が通信基準時間
幅Tcom となる。
タイミングチャートを示している。この実施例では、質
問器及び応答器は図1に示す構成と略同一構成であるの
で、その説明を省略する。図8において、質問器は、送
信データ(図8(a)参照)をFM0(F2F)の規格
でFM変調して送信するようになっている(同図(b)
参照)。このFM0とは、送信データが「0」のときに
ショートパルスを送信し、送信データが「1」のときに
ロングパルスを送信する方式である。この場合、質問器
は、通信基準パルスとして送信データの先頭に「0」を
付加するもので、その「0」の送信期間が通信基準時間
幅Tcom となる。
【0060】一方、応答器は、受信波形(図8(a)参
照)の立下りエッジを抽出しており(同図(e)参
照)、受信波形における最初の立下りエッジから次の立
下りエッジまでの期間中は内部クロック(同図(c)参
照)を内部アップカウンタでカウントする(同図(f)
参照)。このときのカウント数をnとすると、そのカウ
ント数nが通信基準幅となる。
照)の立下りエッジを抽出しており(同図(e)参
照)、受信波形における最初の立下りエッジから次の立
下りエッジまでの期間中は内部クロック(同図(c)参
照)を内部アップカウンタでカウントする(同図(f)
参照)。このときのカウント数をnとすると、そのカウ
ント数nが通信基準幅となる。
【0061】そして、応答器は、通信基準幅の設定終了
時における受信波形の立下りエッジに同期してエッジ保
持出力をハイレベルにセットすると共に(図8(h)参
照)、内部ダウンカウンタにカウント値をロードしてカ
ウントを開始する(同図(i)参照)。このとき、ダウ
ンカウンタにロードされるカウント値は通信基準幅を示
すカウント数nを3/4倍したものである。
時における受信波形の立下りエッジに同期してエッジ保
持出力をハイレベルにセットすると共に(図8(h)参
照)、内部ダウンカウンタにカウント値をロードしてカ
ウントを開始する(同図(i)参照)。このとき、ダウ
ンカウンタにロードされるカウント値は通信基準幅を示
すカウント数nを3/4倍したものである。
【0062】ここで、内部ダウンカウンタは、ロードさ
れたカウント値だけ内部クロックをカウントする。この
場合、応答器は、内部ダウンカウンタによるカウント値
のカウントが終了するまでの間にエッジを抽出したとき
はエッジ保持出力をローレベルにリセットし、エッジを
抽出しなかったときはハイレベルを維持する。
れたカウント値だけ内部クロックをカウントする。この
場合、応答器は、内部ダウンカウンタによるカウント値
のカウントが終了するまでの間にエッジを抽出したとき
はエッジ保持出力をローレベルにリセットし、エッジを
抽出しなかったときはハイレベルを維持する。
【0063】一方、応答器は、ダウンカウンタがロード
したカウント値だけカウントを終了したタイミングで通
信クロックを発生する(図8(j)参照)。この場合、
受信波形からのデータ復元は、通信クロックの出力タイ
ミングにおけるダウンカウンタのエッジ保持出力のレベ
ルにより行う。つまり、送信データが「1」の場合は、
受信波形のエッジ抽出タイミングから通信基準幅が経過
するまでに受信波形にエッジが含まれないのに対して、
送信データが「0」の場合は受信波形のエッジ抽出タイ
ミングから通信基準幅が経過するまでに受信波形にエッ
ジが含まれることから、通信クロックの出力タイミング
で、 エッジ保持出力がハイレベルのときは、復元データ=
「1」 エッジ保持出力がローレベルのときは、復元データ=
「0」 と設定することにより受信波形に基づいてデータを正し
く復元することができる。以後においては、同様な繰返
しでデータ受信が行われる。
したカウント値だけカウントを終了したタイミングで通
信クロックを発生する(図8(j)参照)。この場合、
受信波形からのデータ復元は、通信クロックの出力タイ
ミングにおけるダウンカウンタのエッジ保持出力のレベ
ルにより行う。つまり、送信データが「1」の場合は、
受信波形のエッジ抽出タイミングから通信基準幅が経過
するまでに受信波形にエッジが含まれないのに対して、
送信データが「0」の場合は受信波形のエッジ抽出タイ
ミングから通信基準幅が経過するまでに受信波形にエッ
ジが含まれることから、通信クロックの出力タイミング
で、 エッジ保持出力がハイレベルのときは、復元データ=
「1」 エッジ保持出力がローレベルのときは、復元データ=
「0」 と設定することにより受信波形に基づいてデータを正し
く復元することができる。以後においては、同様な繰返
しでデータ受信が行われる。
【0064】この実施例によれば、データを送信する際
に、データの先頭に通信基準幅を示す通信基準パルスを
送信するようにしたので、上記各実施例と同様に、応答
器の内部クロックの精度が低い場合であっても、質問器
からの送信データを確実に解読することができる。
に、データの先頭に通信基準幅を示す通信基準パルスを
送信するようにしたので、上記各実施例と同様に、応答
器の内部クロックの精度が低い場合であっても、質問器
からの送信データを確実に解読することができる。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の通信装置によれば、質問器を、通信基準時間幅
を示す通信基準信号を少なくとも質問信号の送信に先立
って送信すると共に、応答器を、内部クロック発振器か
らのクロック信号に基づいて前記質問器から送信された
通信基準信号が示す通信基準時間幅を計数すると共に、
その計数値だけ前記内部クロック発振器からクロック信
号が出力されたタイミングに応じて受信タイミングを設
定するように構成したので、内部クロック発振器として
精度が低くとも、安定した通信を実現しながら、安価で
小形の発振器を使用することができるという優れた効果
を奏する。
1記載の通信装置によれば、質問器を、通信基準時間幅
を示す通信基準信号を少なくとも質問信号の送信に先立
って送信すると共に、応答器を、内部クロック発振器か
らのクロック信号に基づいて前記質問器から送信された
通信基準信号が示す通信基準時間幅を計数すると共に、
その計数値だけ前記内部クロック発振器からクロック信
号が出力されたタイミングに応じて受信タイミングを設
定するように構成したので、内部クロック発振器として
精度が低くとも、安定した通信を実現しながら、安価で
小形の発振器を使用することができるという優れた効果
を奏する。
【0066】
【0067】
【0068】
【図1】本発明の一実施例を示す全体の概略図
【図2】通信クロック発生器を示す概略図
【図3】応答器の動作を示すフローチャート
【図4】応答器の動作を示すフローチャート
【図5】応答器の動作を示すフローチャート
【図6】4ビットデータの送信動作及び受信動作を示す
タイミングチャート
タイミングチャート
【図7】本発明の他の実施例を示す図6相当図
【図8】本発明の他の実施例を示す図6相当図
11は質問器、16は応答器、22は内部クロック発振
器、23は通信クロック発生器である。
器、23は通信クロック発生器である。
Claims (3)
- 【請求項1】 通信基準時間を表す時間長を持つ通信基
準パルスと、通信基準時間長に基づいて生成される通信
データを表す質問信号を送信する質問器と、この質問器
からの質問信号を所定の受信タイミングに基づいて解読
して応答信号を応答する応答器とを備えた通信装置にお
いて、 前記応答器は、 クロックパルスを出力するクロック発振器と、 受信した前記質問信号によって示される前記通信基準パ
ルスの時間長の間、前記クロック発振器から出力される
クロックパルスを計数する第1の計数部を有し、この第
1の計数部により計数された計数値によって受信した前
記質問信号によって示される前記通信基準時間長を測定
する測定手段と、 前記第1の計数部により計数された計数値に基づいて通
信基準時間長を示すパルス数を設定するパルス数設定手
段と、複数のタイミング信号を出力するように設けられ、 前記
クロック発振器から出力されるクロックパルスを計数す
る第2の計数部を有し、この第2の計数部により計数さ
れた計数値が前記パルス数設定手段により設定されたパ
ルス数に達した時に所定のタイミング信号を出力する出
力手段と、 この出力手段により発生されたタイミング信号に応じ
て、受信した前記質問信号に含まれる前記通信データを
復調する復調手段と、前記質問信号に前記応答器が応答する前記応答信号を作
成する応答データ作成手段と、 前記測定手段で測定した通信基準時間長を、少なくとも
前記応答データ作成手段により前記応答信号が作成され
るまで保持する保持手段と、 前記応答データ作成手段により前記応答信号が作成され
る際に要する送信用のタイミング信号を前記出力手段か
ら発生するために、前記保持手段から前記パルス数設定
手段に対して通信基準時間長を示すパルス数を供給する
供給手段と、 を備えることを特徴とする通信装置。 - 【請求項2】 前記質問器は前記通信データと共にチェ
ック符号を送信し、前記応答器は、前記チェック符号に
基づいて前記通信データを正しく受信したと 判断したと
きは、前記通信基準長を前記保持手段に保持するように
構成されていることを特徴とする請求項1記載の通信装
置。 - 【請求項3】 前記質問器は、前記通信データとしてI
D番号を送信すると共に、ID番号を正しく受信したと
きは当該ID番号を登録するように構成されていること
を特徴とする請求項2記載の通信装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5189628A JP2949249B2 (ja) | 1992-09-30 | 1993-07-30 | 通信装置 |
AU46183/93A AU667944B2 (en) | 1992-09-07 | 1993-09-07 | Communication system |
DE69323460T DE69323460T2 (de) | 1992-09-07 | 1993-09-07 | Kommunikationssystem |
EP93114337A EP0587115B1 (en) | 1992-09-07 | 1993-09-07 | Communication system |
US08/116,991 US5532692A (en) | 1992-09-07 | 1993-09-07 | Communication system |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26139892 | 1992-09-30 | ||
JP4-261398 | 1992-09-30 | ||
JP5189628A JP2949249B2 (ja) | 1992-09-30 | 1993-07-30 | 通信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06326633A JPH06326633A (ja) | 1994-11-25 |
JP2949249B2 true JP2949249B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=26505576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5189628A Expired - Lifetime JP2949249B2 (ja) | 1992-09-07 | 1993-07-30 | 通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2949249B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3392016B2 (ja) * | 1996-09-13 | 2003-03-31 | 株式会社日立製作所 | 電力伝送システム並びに電力伝送および情報通信システム |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP5189628A patent/JP2949249B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06326633A (ja) | 1994-11-25 |
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