JP2948064B2 - 建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

建設機械の油圧駆動装置

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JP2948064B2
JP2948064B2 JP22122593A JP22122593A JP2948064B2 JP 2948064 B2 JP2948064 B2 JP 2948064B2 JP 22122593 A JP22122593 A JP 22122593A JP 22122593 A JP22122593 A JP 22122593A JP 2948064 B2 JP2948064 B2 JP 2948064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等の建設
機械に設けられ、複数のアクチュエータの最大負荷圧よ
りも所定圧大きいポンプ吐出圧となるように油圧ポンプ
の流量を制御するロードセンシングシステムを有すると
ともに、アクチュエータに供給される圧油の流れを制御
するそれぞれの方向切換弁の前後差圧を制御可能な圧力
補償弁を備えた油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の建設機械の油圧駆動装置とし
て、従来、図10に示すものが提案されている。図10
は、油圧ショベルの油圧駆動装置の回路を示している。
この図10に示す従来技術は、履帯等からなる走行体5
0と、走行体50上に設けられる旋回体51と、旋回体
51に対して回動可能に設けられるブーム52と、この
ブーム52に対して回動可能に設けられるアーム53
と、このアーム53の先端に回動可能に設けられ、掘削
等をおこなうバケット54を備えている。
【0003】また、原動機1と、この原動機1によって
駆動する可変容量油圧ポンプ2と、この油圧ポンプ2の
斜板の傾転角を制御する制御用アクチュエータ15と、
この制御用アクチュエータ15の駆動を制御する流量制
御弁14とを備えている。制御用アクチュエータ15と
流量制御弁14とは、後述する各アクチュエータの最大
負荷圧Pamaxよりも所定圧大きい吐出圧Psとなるよう
に油圧ポンプ2の流量を制御する吐出量制御手段を構成
している。
【0004】また、この従来技術は、走行体50を走行
させる走行モータ3、ブーム52を駆動するブームシリ
ンダ5、アーム53を駆動するアームシリンダ4等の複
数のアクチュエータを備えている。なお、走行モータ3
は一対設けられるが、説明を簡単にするために1つのみ
描いてある。また、油圧ポンプ2からアームシリンダ
4、ブームシリンダ5、走行モータ3に供給される圧油
の流れを制御するアーム用方向切換弁6、ブーム用方向
切換弁8、走行用方向切換弁10と、これらのアーム用
方向切換弁6、ブーム用方向切換弁8、走行用方向切換
弁10それぞれの上流圧と下流圧の差である前後差圧を
制御するアーム用圧力補償弁7、ブーム用圧力補償弁
9、走行用圧力補償弁11とを備えている。
【0005】例えば、上述したアーム用圧力補償弁7の
一方の駆動部7aには、油圧ポンプ2の吐出圧Psとア
ーム用方向切換弁6の下流圧PL1が与えられ、他方の駆
動部7bには、各アクチュエータの負荷圧のうちの最大
負荷圧Pamaxとアーム用方向切換弁6の上流圧PZ1が与
えられ、上述した走行用圧力補償弁11の一方の駆動部
11aには、油圧ポンプ2の吐出圧Psと走行用方向切
換弁10の下流圧PL3が与えられ、他方の駆動部11b
には、各アクチュエータの負荷圧のうちの最大負荷圧Pa
maxと走行用方向切換弁10の上流圧PZ3が与えられる
ようになっている。なお、上述した流量制御弁14の図
10に示す一方の駆動部には油圧ポンプ2の吐出圧Ps
が与えられ、他方の駆動部にはアクチュエータの最大負
荷圧Pamaxが与えられるようになっている。また、各ア
クチュエータの最大負荷圧Pamaxは、シャトル弁12,
13を介して取り出される。
【0006】このように構成してある従来技術にあって
は、流量制御弁14が油圧ポンプ2の吐出圧Psとアク
チュエータの最大負荷圧Pamaxとの差圧、すなわちロー
ドセンシング差圧Lsに応じて制御されることにより、
制御用アクチュエータ15がこのロードセンシング(L
s)差圧に応じて制御され、このLs差圧を流量制御弁
14を付勢するばねの力に釣り合う所定差圧とする流量
が油圧ポンプ2から吐出する。また、各圧力補償弁7,
9,11によって各方向切換弁6,8,10の前後差圧
が、油圧ポンプ2の吐出圧Psとアクチュエータの最大
負荷圧Pamaxとの差圧、すなわちLs差圧となって同等
の差圧となる。したがって、仮に各方向切換弁6,8,
10を同時に切換えて走行・アーム・ブームの複合操作
を実施するときは、他のアクチュエータの負荷変動の影
響を受けることなく各方向切換弁6,8,10の開口比
どうりに油圧ポンプ2から吐出された流量がアームシリ
ンダ4、ブームシリンダ5、走行モータ3のそれぞれに
分流され、この走行・アーム・ブームの複合操作を実施
することができる。そして、各アクチュエータの要求流
量が油圧ポンプ2から吐出される流量より大きくなるサ
チュレーション状態に至ると、各アクチュエータに供給
される流量が不足することから、走行・アーム・ブーム
の各作動速度が遅くなる事態を生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術にあってアーム・走行複合操作を実施する場合で
あっても、図8に示すように、登坂走行・空中アームク
ラウドを実施するときは、走行側が高圧になり、アーム
が低圧になるが、このような複合動作形態のときには作
業効率上アームシリンダ4よりも走行モータ3に圧油を
優先的に供給して走行体50をできるだけ動かし登坂性
を高めることが望まれる。また、図9に示すように、バ
ケット54をアーム53によって地面に押し付けなが
ら、旋回体51及び走行体50をアームの力により引張
り上げようとする複合動作形態のときは、走行側の圧に
比べてアーム側の圧が高圧になるが、このようなときに
は走行モータ3よりもアームシリンダ4に圧油を優先的
に供給する方が作業効率が良い。
【0008】しかしながら、上記した従来技術では、上
述した2つの複合動作形態のいずれにあってもアーム
側、走行側の双方の作動速度が遅くなってしまい、結
局、該当する複合動作形態の作業効率の向上を見込めな
い問題がある。
【0009】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、アーム・走行複
合動作形態の種類に応じて、アームシリンダ、走行モー
タのどちらかに優先的に圧油を供給させることができる
建設機械の油圧駆動装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、可変容量油圧ポンプと、この油圧ポンプ
から吐出される圧油によって駆動するアームシリンダ、
及び走行モータと、上記油圧ポンプから上記アームシリ
ンダに供給される圧油の流れを制御するアーム用方向切
換弁と、上記油圧ポンプから上記走行モータに供給され
る圧油の流れを制御する走行用方向切換弁と、上記アー
ム用方向切換弁の上流圧と下流圧の差である前後差圧を
制御するアーム用圧力補償弁と、上記走行用方向切換弁
の上流圧と下流圧の差である前後差圧を制御する走行用
圧力補償弁とを備えた建設機械の油圧駆動装置におい
て、上記アームシリンダが操作されたことを検出するア
ーム用操作検出器、及び上記走行モータが操作されたこ
とを検出する走行用操作検出器と、上記アームシリンダ
に与えられる負荷圧を検出するアーム負荷圧検出器と、
上記アーム用操作検出器、及び上記走行用操作検出器の
それぞれによって、上記アームシリンダと走行モータの
双方が操作されるアーム・走行複合操作が検出されたと
き、上記アーム用圧力補償弁の駆動部、上記走行用圧力
補償弁の駆動部のそれぞれに、アーム・走行を介してお
こなわれる複合動作形態の種類に対応させて予め設定さ
れる互いに異なる制御圧で、しかも上記アーム負荷圧検
出器で検出される検出信号の値が所定の小さいアーム負
荷圧に相当する値になると、上記アーム用圧力補償弁を
絞り勝手となるように制御するとともに、上記走行用圧
力補償弁を開き勝手となるように制御し、 上記アーム負
荷圧検出器で検出される検出信号の値が所定の大きいア
ーム負荷圧に相当する値になると、上記アーム用圧力補
償弁を開き勝手となるように制御するとともに、上記走
行用圧力補償弁を絞り勝手となるように制御する制御圧
を供給可能な制御圧出力手段を備えた構成にしてある。
【0011】
【作用】本発明は上記した構成にしてあることから、制
御圧出力手段における設定、すなわちアーム・走行複合
動作形態の種類に対応させて予めおこなわれる設定に際
し、アーム負荷圧検出器で検出されるアーム負荷圧が比
較的低いときには、走行側に優先的に流量を供給するよ
うに設定し、アーム負荷圧検出器で検出されるアーム負
荷圧が比較的高いときには、アーム側に優先的に流量を
供給するように設定すれば良い。
【0012】このように予め設定すると、例えばアーム
・走行の複合動作形態が登坂走行・空中アームクラウド
であるときには、アーム負荷圧検出器で検出されるアー
ム負荷圧が比較的低いことから、上述の設定に応じて制
御圧出力手段はアーム用圧力補償弁の駆動部に、このア
ーム用圧力補償弁の絞り量を比較的大きくする制御圧を
出力し、一方、走行用圧力補償弁の駆動部に走行用圧力
補償弁の絞り量を比較的小さくする制御圧を出力する。
これにより、アーム用方向切換弁を通過する流量が比較
的少なく抑えられ、アームシリンダの作動速度は従来の
アーム・走行複合動作の場合に比べて遅くなるものの、
走行用方向切換弁を通過する流量が比較的多くなり、走
行モータの作動速度は従来のアーム・走行複合操作の場
合に比べて速くすることができる。
【0013】また、アーム・走行の複合動作形態が、例
えば坂路においてアームのかき込み力によって本体を引
き上げるように走行するものであるときには、アーム負
荷圧検出器で検出されるアーム負荷圧が比較的高いこと
から、上述の設定に応じて制御圧出力手段はアーム用圧
力補償弁の駆動部に、このアーム用圧力補償弁の絞り量
を比較的小さくする制御圧を出力し、一方、走行用圧力
補償弁の駆動部に走行用圧力補償弁の絞り量を比較的大
きくする制御圧を出力する。これにより、走行用方向切
換弁を通過する流量が比較的少なくなり、走行モータの
作動速度は従来のアーム・走行複合操作の場合に比べて
遅くなるものの、アーム用方向切換弁を通過する流量が
比較的多くなり、アームシリンダの作動速度は従来のア
ーム・走行複合操作の場合に比べて速くすることができ
る。
【0014】このように、アーム・走行複合動作形態の
種類に応じて、アームシリンダ、走行モータのどちらか
に優先的に圧油を供給することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の建設機械の油圧駆動装置の実
施例を図に基づいて説明する。図1は本発明の建設機械
の油圧駆動装置の一実施例を示す回路図、図2は図1に
示す実施例に備えられるコントローラにおける処理手順
を示すフローチャート、図3は図1に示すコントローラ
における処理のうちの制御Aを説明するブロック図、図
4は図1に示すコントローラにおける処理のうちの制御
Bを説明するブロック図、図5は図1に示す実施例に備
えられるアーム用方向切換弁の前後差圧を制御するアー
ム用圧力補償弁によって得られる特性を示す図、図6は
図1に示す実施例に備えられる走行用方向切換弁の前後
差圧を制御する走行用圧力補償弁によって得られる特性
を示す図である。
【0016】図1に示す実施例も油圧ショベルの油圧駆
動装置であり、前述した図10に示す従来技術と同様
に、走行体50と、旋回体51と、ブーム52と、アー
ム53と、バケット54を備えており、また、原動機1
と、可変容量油圧ポンプ2と、走行体50を走行させる
走行モータ3、ブーム52を駆動するブームシリンダ
5、アーム53を駆動するアームシリンダ4等の複数の
アクチュエータを備えている。なお、走行モータ3は一
対設けられるが、説明を簡単にするために1つのみ描い
てある。また、油圧ポンプ2からアームシリンダ4、ブ
ームシリンダ5、走行モータ3に供給される圧油の流れ
を制御するアーム用方向切換弁6、ブーム用方向切換弁
8、走行用方向切換弁10と、これらのアーム用方向切
換弁6、ブーム用方向切換弁8、走行用方向切換弁10
それぞれの上流圧と下流圧の差である前後差圧を制御す
るアーム用圧力補償弁7、ブーム用圧力補償弁9、走行
用圧力補償弁11とを備えている。さらに、アクチュエ
ータの最大負荷圧Pamaxを取り出すシャトル弁12,1
3を備えている。これらの構成については、前述した図
10に示すものと同等である。
【0017】また、油圧ポンプ2の吐出圧Psとアクチ
ュエータの最大負荷圧Pamaxとの差圧であるLs差圧を
検出する差圧検出器27と、アームシリンダ4が操作さ
れたこと、すなわちアーム用方向切換弁6が操作された
ことを検出するアーム用操作検出器A、走行モータ3が
操作されたこと、すなわち走行用方向切換弁10が操作
されたことを検出する走行用操作検出器Cと、アームシ
リンダ4に与えられる負荷圧を検出するアーム負荷圧検
出器60とを備えている。また、パイロット圧Ps1
供給可能なパイロットポンプ21と、このパイロットポ
ンプ21から出力されるパイロット圧Ps1を減圧して
アーム用圧力補償弁7の駆動部7b、走行用圧力補償弁
11の駆動部11b、ブーム用圧力補償弁の駆動部のそ
れぞれに供給可能な第1の電磁弁32、第2の電磁弁3
4、第3の電磁弁33とを備えている。また、油圧ポン
プ2からの吐出圧Psを規定する主リリーフ弁22と、
パイロットポンプ21から吐出されるパイロット圧Ps
1を規定するパイロットリリーフ弁23と、タンク25
とを備えている。
【0018】また、パイロットポンプ21に連絡される
小径室20aを有し、油圧ポンプ2の斜板の傾転角を制
御する制御用アクチュエータ20と、この制御用アクチ
ュエータ20の小径室20aと大径室20bとを連絡す
る管路に設けた電磁切換弁24と、制御用アクチュエー
タ20の大径室20bとタンク25とを連絡する管路に
設けた電磁切換弁26とを備えている。また、論理判
断、演算、記憶機能を有し、差圧検出器27と、アーム
用操作検出器A、走行用操作検出器Cと、アーム負荷圧
検出器60のそれぞれから出力される信号を入力し、信
号処理の後、電磁切換弁24,26を駆動する駆動信
号、及び第1の電磁弁32、第2の電磁弁34、第3の
電磁弁33を駆動する駆動信号を出力する制御手段、す
なわち後述のコントローラ30を備えている。
【0019】上述した制御用アクチュエータ20、及び
電磁切換弁24,26は、各アクチュエータの最大負荷
圧Pamaxよりも所定圧大きい吐出圧Psとなるように油
圧ポンプ2の流量を制御する吐出量制御手段を構成して
いる。
【0020】なお、特に上述したアーム用圧力補償弁7
の一方の駆動部7aには、パイロットポンプ21から出
力されるパイロット圧Ps1とアーム用方向切換弁6の
下流圧PL1が与えられ、他方の駆動部7bには、第1の
電磁弁32から出力される制御圧Fa1とアーム用方向
切換弁6の上流圧PZ1が与えられ、上述した走行用圧力
補償弁11の一方の駆動部11aには、パイロットポン
プ21から出力されるパイロット圧Ps1と走行用方向
切換弁10の下流圧PL3が与えられ、他方の駆動部11
bには、第2の電磁弁34から出力される制御圧Fa2
と走行用方向切換弁10の上流圧PZ3が与えられるよう
になっている。
【0021】また、上述したコントローラ30は、アー
ム用操作検出器A、走行用操作検出器Cの双方から操作
信号が出力されているかどうか判断する判断手段と、こ
の判断手段でアーム用操作検出器A、走行用操作検出器
Cの双方から操作信号が出力されていると判断されたと
き制御(A)を実行させる演算をおこなう演算手段と、
上述の判断手段でアーム用操作検出器A、走行用操作検
出器Cの一方からは操作信号が出力されていないと判断
されたとき制御(B)を実行させる演算をおこなう演算
手段とを備えている。
【0022】制御(A)を実行させる演算手段として、
アーム負荷圧検出器60で検出される検出信号の値と、
第1のアーム・走行複合動作形態、例えば「坂路におい
てアーム53の力によって本体を引張り上げようとする
複合動作形態」に対応して予め設定される関数関係とに
基づいて、アームシリンダ4に優先的に圧油を供給させ
るためにアーム用圧力補償弁7を駆動させる制御圧すな
わちアーム信号圧を求める演算をおこなう第1の演算手
段と、アーム負荷圧検出器60で検出される検出信号の
値と、上記の第1のアーム・走行動作形態と異なる第2
のアーム・走行複合動作形態、例えば「登坂走行・空中
アームクラウド複合動作形態」に対応して予め設定され
る関数関係とに基づいて、走行モータ3に優先的に圧油
を供給させるために走行用圧力補償弁11を駆動させる
制御圧すなわち走行信号圧を求める演算をおこなう第2
の演算手段とを含んでいる。
【0023】上述した第1の演算手段は、図3に示すよ
うに、アーム負荷圧の増加に伴って減少するアーム圧力
補償最大値の関数関係が予め設定され、アーム負荷圧検
出器60から出力されるアーム負荷圧に相応するアーム
圧力補償最大値を出力する関数発生器30aと、Ls差
圧の増加に伴ってほぼ直線的に増加するアーム圧力補償
圧の関数関係が予め設定され、差圧検出器27から出力
されるLs差圧に相応するアーム圧力補償圧を出力する
関数発生器30bと、関数発生器30aから出力される
アーム圧力補償最大値と関数発生器30bから出力され
るアーム圧力補償圧のうちの最小値を選択して、圧力補
償圧として出力する最小値選択器30eと、圧力補償圧
の増加に伴ってほぼ直線的に減少するアーム信号圧の関
数関係が予め設定され、最小値選択器30eから出力さ
れる圧力補償圧に相応するアーム信号圧を出力する関数
発生器30gとを含んでいる。
【0024】また、第2の演算手段は、図3に示すよう
に、アーム負荷圧の増加に伴って増加する走行圧力補償
最大値の関数関係が予め設定され、アーム負荷圧検出器
60から出力されるアーム負荷圧に相応する走行圧力補
償最大値を出力する関数発生器30dと、Ls差圧の増
加に伴ってほぼ直線的に増加する走行圧力補償圧の関数
関係が予め設定され、差圧検出器27から出力されるL
s差圧に相応する走行圧力補償圧を出力する関数発生器
30cと、関数発生器30dから出力される走行圧力補
償最大値と関数発生器30cから出力される走行圧力補
償圧のうちの最小値を選択して、圧力補償圧として出力
する最小値選択器30fと、圧力補償圧の増加に伴って
ほぼ直線的に減少する走行信号圧の関数関係が予め設定
され、最小値選択器30fから出力される圧力補償圧に
相応する走行信号圧を出力する関数発生器30hとを含
んでいる。
【0025】また、制御(B)を実行させる演算手段と
して、差圧検出器27で検出されるLs差圧に応じて、
アーム用圧力補償弁7を駆動させる制御圧すなわちアー
ム信号圧を求める演算をおこなう第3の演算手段と、同
様に差圧検出器27で検出されるLs差圧に応じて、走
行用圧力補償弁11を駆動させる制御圧すなわち走行信
号圧を求める演算をおこなう第4の演算手段とを含んで
いる。
【0026】上述した第3の演算手段は、図4に示すよ
うに、差圧検出器27から出力されるLs差圧に相応す
るアーム圧力補償圧を出力する関数発生器30bと、圧
力補償圧の増加に伴ってほぼ直線的に減少するアーム信
号圧の関数関係が予め設定され、関数発生器30bから
出力される圧力補償圧に相応するアーム信号圧を出力す
る関数発生器30gとを含んでいる。
【0027】また、第4の演算手段は、差圧検出器27
から出力される差圧に相応する走行圧力補償圧を出力す
る関数発生器30cと、圧力補償圧の増加に伴ってほぼ
直線的に減少する走行信号圧の関数関係が予め設定さ
れ、関数発生器30cから出力される圧力補償圧に相応
する走行信号圧を出力する関数発生器30hとを含んで
いる。
【0028】上述したコントローラ30とパイロットポ
ンプ21と第1の電磁弁32、第2の電磁弁34とは、
アーム用操作検出器A、及び走行用操作検出器Cのそれ
ぞれによって、アームシリンダ4と走行モータ3の双方
が操作されるアーム・走行複合操作が検出されたとき、
アーム用圧力補償弁7の駆動部、走行用圧力補償弁11
の駆動部のそれぞれに、アーム・走行を介しておこなわ
れる複合動作形態の種類に対応させて予め設定される互
いに異なる制御圧で、しかもアーム負荷圧検出器60で
検出される検出信号の値に相応する制御圧Fa1,Fa2
を供給可能な制御圧出力手段を構成している。
【0029】この実施例の動作は以下のとおりである。
すなわち、差圧検出器27によって油圧ポンプ2の吐出
圧Psとアクチュエータの最大負荷圧Pamaxとの差圧で
あるLs差圧が検出され、コントローラ30に入力され
る。コントローラ30はこのLs差圧に応じて、すなわ
ちコントローラ30に予め設定される所定差圧(前述し
た図10に示す流量制御弁14を付勢するばねの力に相
当する差圧)にLs差圧が一致するように、所定差圧と
Ls差圧の偏差に相当する駆動信号を電磁切換弁24,
26に出力し、これにより電磁切換弁24,26が適宜
切換えられて制御用アクチュエータ20が駆動し、Ls
差圧が所定差圧となるような流量が油圧ポンプ2から吐
出される。なお、電磁切換弁24,26の双方が図1に
示す閉状態のとき制御用アクチュエータ20は動かず、
油圧ポンプ2の傾転角は一定に保たれる。また、電磁切
換弁26のみが下段位置に切換えられると、パイロット
ポンプ21のパイロツト圧Ps1が制御用アクチュエー
タ20の小径室20aに与えられ、大径室20bの圧油
がタンク25に戻され、制御用アクチュエータ20のピ
ストンは同図1の右方向に移動し、傾転角が小さくな
り、油圧ポンプ2から吐出される流量は減少する。ま
た、電磁切換弁24のみが同図1に示す状態から下段位
置に切り換えられると、パイロットポンプ21のパイロ
ツト圧Ps1が制御用アクチュエータ20の小径室20
a、大径室20bの双方に与えられ、小径室20a、大
径室20bの面積差により制御用アクチュエータ20の
ピストンは同図1の左方向に移動し、傾転角が大きくな
り、油圧ポンプ2から吐出する流量は増加する。このよ
うな、差圧検出器27、制御用アクチュエータ20、電
磁切換弁24,26、コントローラ30の組合せは公知
である。
【0030】また、例えばアーム53或は走行体50を
駆動させるためにアーム用方向切換弁6、走行用方向切
換弁10を切換えると、アーム用操作検出器A、あるい
は走行用操作検出器Cはこれらの方向切換弁6,10の
操作量を検出し操作信号を出力する。図2の手順S1に
示すように、これらの操作信号は、コントローラ30に
入力される。コントローラ30の判断手段では、同図2
の手順S2に示すように、アームと走行が同時操作され
たか、すなわちアーム用操作検出器Aと走行用操作検出
器Cの双方から操作信号が出力されているかどうか判断
する。今、仮にいずれか一方の操作信号だけが入力され
ているものとすると、図2の手順S3に移り、制御
(B)が実行される。
【0031】ここで、アーム用操作検出器Aの操作信号
のみが入力されているものとすると、制御(B)を例示
する図4に示すように、コントローラ30の第3の演算
手段では、差圧検出器27から出力されるLs差圧に応
じて関数発生器30bによりアーム圧力補償圧が演算さ
れ、この演算されたアーム圧力補償圧に応じて関数発生
器30gによりアーム信号圧が演算される。このように
して演算されたアーム信号圧がコントローラ30から出
力される。このアーム信号圧が図1に示す第1の電磁弁
32の駆動部に与えられ、第1の電磁弁32が駆動す
る。したがって、パイロットポンプ21のパイロット圧
Ps1がアーム用圧力補償弁7の一方の駆動部7aに与
えられるとともに、そのパイロット圧Ps1が第1の電
磁弁32で減圧されて制御圧Fa1として他方の駆動部
7bに与えられ、パイロット圧Ps1と制御圧Fa1との
差圧に応じてアーム用圧力補償弁7が開かれ、すなわ
ち、絞り量が制御され、油圧ポンプ2から吐出される流
量がアーム用圧力補償弁7、アーム用方向切換弁6を介
してアームシリンダ4に供給され、このアームシリンダ
4が作動し、このアームシリンダ4によってアーム53
を駆動することができる。
【0032】また、同様に走行用操作検出器Cの操作信
号のみが入力されているものとすると、図4に示すよう
に、コントローラ30の第4の演算手段では、差圧検出
器27から出力されるLs差圧に応じて関数発生器30
cにより走行圧力補償圧が演算され、この演算された走
行圧力補償圧に応じて関数発生器30hにより走行信号
圧が演算される。このようにして演算された走行信号圧
がコントローラ30から出力される。この走行信号圧が
図1に示す第2の電磁弁34の駆動部に与えられ、第2
の電磁弁34が駆動する。したがって、パイロットポン
プ21のパイロット圧Ps1が走行用圧力補償弁11の
一方の駆動部11aに与えられるとともに、そのパイロ
ット圧Ps1が第2の電磁弁34で減圧されて制御圧F
2として他方の駆動部11bに与えられ、パイロット
圧Ps1と制御圧Fa2との差圧に応じて走行用圧力補償
弁11が開かれ、すなわち、絞り量が制御され、油圧ポ
ンプ2から吐出される流量が走行用圧力補償弁11、走
行用方向切換弁10を介して走行モータ3に供給され、
この走行モータ3が作動し、この走行モータ3によって
走行体50を駆動することができる。
【0033】このような制御(B)の場合、関数発生器
30b、関数発生器30cにおけるLs差圧に対するア
ーム圧力補償圧、走行圧力補償圧の増加割合は例えば互
いにほぼ同等に設定することができる。また、関数発生
器30g、関数発生器30hにおける圧力補償圧に対す
るアーム信号圧、走行信号圧の減少割合も例えば互いに
ほぼ同等に設定することができる。したがって、このよ
うに設定すると、従来技術と同等のアーム用圧力補償弁
7、走行用圧力補償弁11の絞り特性を得ることがで
き、従来技術と同等のアーム53の駆動、走行体50の
駆動をおこなわせることができる。
【0034】また、コントローラ30の判断手段でおこ
なわれる前述した図2の手順S2の判断で、アーム用操
作検出器Aと走行用操作検出器Cの双方から操作信号が
出力されていると判断されたとき、手順S4の制御
(A)が実行される。
【0035】このとき、図3に示すように、コントロー
ラ30の第1の演算手段では、アーム負荷圧検出器60
から出力されるアーム負荷圧に応じて関数発生器30a
によりアーム圧力補償最大値が演算され、また、差圧検
出器27から出力されるLs差圧に応じて関数発生器3
0bによりアーム圧力補償圧が演算され、最小値選択器
30eで関数発生器30a、30bによって演算された
アーム圧力補償最大値とアーム圧力補償圧のうちの最小
値が圧力補償圧として選択され、この選択された圧力補
償圧に応じて関数発生器30gによりアーム信号圧が演
算される。
【0036】また、コントローラ30の第2の演算手段
では、アーム負荷圧検出器60から出力されるアーム負
荷圧に応じて関数発生器30dにより走行圧力補償最大
値が演算され、また、差圧検出器27から出力されるL
s差圧に応じて関数発生器30cにより走行圧力補償圧
が演算され、最小値選択器30fで関数発生器30d,
30cによって演算された走行圧力補償最大値と走行圧
力補償圧のうちの最小値が圧力補償圧として選択され、
この選択された圧力補償圧に応じて関数発生器30hに
より走行信号圧が演算される。
【0037】このようにして第1の演算手段、第2の演
算手段で求められたアーム信号圧、走行信号圧がコント
ローラ30から図1に示す第1の電磁弁32、第2の電
磁弁34の駆動部のそれぞれに出力される。
【0038】上述した演算に際し、アーム・走行複合操
作の動作形態が例えば「登坂走行・空中アームクラウド
複合動作形態」であり、アームシリンダ4の負荷圧が比
較的小さい場合には、図3に示す関数発生器30aの演
算におけるアーム圧力補償最大値が大きく、関数発生器
30dの演算における走行圧力補償最大値が小さいこと
から、第1の演算手段の最小値選択器30eでは関数発
生器30bで演算されたアーム圧力補償圧が選択され、
第2の演算手段の最小値選択器30fでは関数発生器3
0dで演算された走行圧力補償最大値が選択される。し
たがって、関数発生器30gで演算されるアーム信号圧
は前述した制御(B)におけるのと同等の信号圧となる
一方、関数発生器30hで演算される走行信号圧は前述
した制御(B)における信号圧に比べて値の大きな信号
圧となる。これに伴い、図1に示す第2の電磁弁34は
中立時全開状態から絞り量が大きくなるように、すなわ
ち開口面積がより小さくなるように作動し、この第2の
電磁弁34から出力され、走行用圧力補償弁11の駆動
部11bに与えられる制御圧Fa2の値が、走行用圧力
補償弁11の駆動部11aに与えられるパイロツトポン
プ21のパイロット圧Ps1の値に比べて十分に小さく
なる。これにより、走行用圧力補償弁11の絞り量がア
ーム用圧力補償弁7の絞り量に比べて小さくなる。すな
わち、走行用圧力補償弁11の開口面積がアーム用圧力
補償弁7の開口面積に比べて大きくなる。図5は、この
とき得られるアーム用圧力補償弁7におけるアーム圧力
補償圧を示し、図6は走行用圧力補償弁11における走
行圧力補償圧を示している。図5、6に示すように、ア
ーム負荷圧が所定の小さいアーム負荷圧ASとなると
アーム用圧力補償弁7のアーム圧力補償圧小さく
このアーム圧力補償弁7は絞り勝手となるように制御さ
、一方、走行用圧力補償弁11の走行圧力補償圧
きく、この走行用圧力補償弁11は開き勝手となるよ
うに制御される。したがって、走行モータ3とアームシ
リンダ4の要求流量の和が油圧ポンプ2から吐出される
流量よりも大きくなるサチュレーション状態になったと
きには、走行モータ3側に比較的多くの流量を供給で
き、走行体50の作動速度を速くすることができる。
【0039】また、アーム・走行複合操作の動作形態が
例えば「坂路においてアーム53の力によって本体を引
張り上げようとする複合動作形態」であり、アームシリ
ンダ4の負荷圧が比較的大きい場合には、図3に示す関
数発生器30aの演算におけるアーム圧力補償最大値が
小さく、関数発生器30dの演算における走行圧力補償
最大値が大きいことから、第1の演算手段の最小値選択
器30eでは関数発生器30aで演算されたアーム圧力
補償最大値が選択され、第2の演算手段の最小値選択器
30fでは関数発生器30cで演算された走行圧力補償
圧が選択される。したがって、関数発生器30hで演算
される走行信号圧は前述した制御(B)におけるのと同
等の信号圧となる一方、関数発生器30gで演算される
アーム信号圧は前述した制御(B)における信号圧に比
べて値の大きな信号圧となる。これに伴い、図1に示す
第1の電磁弁32は中立時全開状態から絞り量が大きく
なるように、すなわち開口面積がより小さくなるように
作動し、この第1の電磁弁32から出力され、アーム用
圧力補償弁7の駆動部7bに与えられる制御圧Fa1
値が、アーム用圧力補償弁7の駆動部7aに与えられる
パイロツトポンプ21のパイロット圧Ps1の値に比べ
て十分に小さくなる。これにより、アーム用圧力補償弁
7の絞り量が走行用圧力補償弁11の絞り量に比べて小
さくなる。すなわち、アーム用圧力補償弁7の開口面積
が走行用圧力補償弁11の開口面積に比べて大きくな
る。図5、6に示すように、アーム負荷圧が所定の大き
アーム負荷圧ALとなると、アーム用圧力補償弁7の
アーム圧力補償圧大きく、このアーム圧力補償弁7
は開き勝手となるように制御され、一方、走行用圧力補
償弁11の走行圧力補償圧小さく、この走行用圧力
補償弁11は絞り勝手となるように制御される。したが
って、走行モータ3とアームシリンダ4の要求流量の和
が油圧ポンプ2から吐出される流量よりも大きくなるサ
チュレーション状態になったときには、アームシリンダ
4側に比較的多くの流量を供給でき、アーム53の作動
速度を速くすることができる。
【0040】上述したように、この実施例では、アーム
・走行複合動作形態が「登坂走行・空中アームクラウド
複合動作形態」であるときは自動的に走行側に優先して
圧油を供給できるとともに、「坂路においてアーム53
の力によって本体を引張り上げようとする複合動作形
」であるときは自動的にアーム側に優先して圧油を供
給でき、これによって作業効率を向上させることができ
る。
【0041】なお、上記した実施例ではコントローラ3
0に含まれる第1の演算手段が最小値選択器30eを有
し、第2の演算手段が最小値選択器30fを有する構成
にしてあるが、本発明は上記構成に限られない。例えば
図3に示す第1の演算手段を構成する関数発生器30a
に代えて図7の(a)に示す関数発生器30i、すなわ
ちアーム負荷圧の増加にしたがってアーム圧力補償最大
値が増加する関数関係を設定した関数発生器30iを設
け、図3に示す第2の演算手段を構成する関数発生器3
0dに代えて図7の(b)に示す関数発生器30j、す
なわちアーム負荷圧の増加にしたがって走行圧力補償最
大値が減少する関数関係を設定した関数発生器30jを
設け、さらに関数発生器30iから出力されるアーム圧
力補償最大値と関数発生器30bから出力されるアーム
圧力補償圧とを加算する図示しない加算器と、関数発生
器30jから出力される走行圧力補償最大値と関数発生
器30cから出力される走行圧力補償圧とを加算する図
示しない加算器とを設け、これらの加算器から出力され
る信号に応じて図1に示す第1の電磁弁32、第2の電
磁弁34を駆動するように構成してもよい。
【0042】このように構成したものでは、アーム負荷
圧検出器60で検出されるアーム負荷圧が小さいときに
は、関数発生器30iで演算されるアーム圧力補償最大
値が小さく、関数発生器30jで演算される走行圧力補
償最大値が大きいことから、第1の電磁弁32に与えら
れる信号の値が小さく、第2の電磁弁34に与えられる
信号の値が大きくなる。これに伴って、図1に示す第1
の電磁弁32から出力される制御圧Fa1が大きく、第
2の電磁弁34から出力される制御圧Fa2が小さくな
り、アーム用圧力補償弁7は絞り勝手に、走行用圧力補
償弁11は開き勝手に制御され、サチュレーション状態
になったときには、前述した実施例と同様に走行モータ
3側に比較的多くの流量を供給でき、走行体50の作動
速度を速くすることができる。
【0043】また、アーム負荷圧検出器60で検出され
るアーム負荷圧が大きいときには、関数発生器30iで
演算されるアーム圧力補償最大値が大きく、関数発生器
30jで演算される走行圧力補償最大値が小さいことか
ら、第1の電磁弁32に与えられる信号の値が大きく、
第2の電磁弁34に与えられる信号の値が小さくなり、
これに伴って、図1に示す第1の電磁弁32から出力さ
れる制御圧Fa1が小さく、第2の電磁弁34から出力
される制御圧Fa2が大きくなり、アーム用圧力補償弁
7は開き勝手に、走行用圧力補償弁11は絞り勝手に制
御され、サチュレーション状態になったときには、これ
も前述した実施例と同様にアームシリンダ4側に比較的
多くの流量を供給でき、アーム53の作動速度を速くす
ることができる。
【0044】したがって、このように構成したものも前
述した実施例と同様に、アーム・走行複合動作形態が
登坂走行・空中アームクラウド複合動作形態」である
ときは自動的に走行側に優先して圧油を供給できるとと
もに、「坂路においてアーム53の力によって本体を引
張り上げようとする複合動作形態」であるときは自動的
にアーム側に優先して圧油を供給でき、これによって作
業効率を向上させることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上の構成にしてあることか
ら、アーム・走行複合動作形態の種類に応じて、アーム
シリンダ、走行モータのどちらかに優先的に圧油を供給
させることができ、これにより該当するアーム・走行複
合動作形態による作業の効率を従来に比べて向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実
施例を示す回路図である。
【図2】図1に示す実施例に備えられるコントローラに
おける処理手順を示すフローチャートである。
【図3】図1に示すコントローラにおける処理のうちの
制御Aを説明するブロック図である。
【図4】図1に示すコントローラにおける処理のうちの
制御Bを説明するブロック図である。
【図5】図1に示す実施例に備えられるアーム用方向切
換弁の前後差圧を制御するアーム用圧力補償弁によって
得られる特性を示す図である。
【図6】図1に示す実施例に備えられる走行用方向切換
弁の前後差圧を制御する走行用圧力補償弁によって得ら
れる特性を示す図である。
【図7】本発明の別の実施例を説明する図で、(a)は
コントローラに設けられ、アーム負荷圧とアーム圧力補
償最大値の関数関係を設定する関数発生器を示す図、
(b)はコントローラに設けられ、アーム負荷圧と走行
圧力補償最大値の関数関係を設定する関数発生器を示す
図である。
【図8】油圧ショベルにおいておこなわれる動作の一例
を示す側面図である。
【図9】油圧ショベルにおいておこなわれる動作の他の
例を示す側面図である。
【図10】従来の建設機械の油圧駆動装置を示す回路図
である。
【符号の説明】
2 油圧ポンプ 3 走行モータ 4 アームシリンダ 6 アーム用方向切換弁 7 アーム用圧力補償弁 10 走行用方向切換弁 11 走行用圧力補償弁 20 制御用アクチュエータ 21 パイロットポンプ(制御圧出力手段) 24 電磁切換弁 25 タンク 26 電磁切換弁 27 差圧検出器 30 コントローラ(制御圧出力手段) 30a 関数発生器 30b 関数発生器 30c 関数発生器 30d 関数発生器 30e 最小値選択器 30f 最小値選択器 30g 関数発生器 30h 関数発生器 30i 関数発生器 30j 関数発生器 32 第1の電磁弁(制御圧出力手段) 34 第2の電磁弁(制御圧出力手段) 50 走行体 51 旋回体 52 ブーム 53 アーム 54 バケット 60 アーム負荷圧検出器 A アーム用操作検出器 C 走行用操作検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一村 和弘 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 田中 秀明 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平2−118203(JP,A) 特開 平7−76862(JP,A) 特開 平4−285303(JP,A) 特開 平2−190537(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 9/22 F15B 11/00 F15B 11/05 F15B 11/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量油圧ポンプと、この油圧ポンプ
    から吐出される圧油によって駆動するアームシリンダ、
    及び走行モータと、上記油圧ポンプから上記アームシリ
    ンダに供給される圧油の流れを制御するアーム用方向切
    換弁と、上記油圧ポンプから上記走行モータに供給され
    る圧油の流れを制御する走行用方向切換弁と、上記アー
    ム用方向切換弁の上流圧と下流圧の差である前後差圧を
    制御するアーム用圧力補償弁と、上記走行用方向切換弁
    の上流圧と下流圧の差である前後差圧を制御する走行用
    圧力補償弁とを備えた建設機械の油圧駆動装置におい
    て、 上記アームシリンダが操作されたことを検出するアーム
    用操作検出器、及び上記走行モータが操作されたことを
    検出する走行用操作検出器と、 上記アームシリンダに与えられる負荷圧を検出するアー
    ム負荷圧検出器と、 上記アーム用操作検出器、及び上記走行用操作検出器の
    それぞれによって、上記アームシリンダと走行モータの
    双方が操作されるアーム・走行複合操作が検出されたと
    き、上記アーム用圧力補償弁の駆動部、上記走行用圧力
    補償弁の駆動部のそれぞれに、アーム・走行を介してお
    こなわれる複合動作形態の種類に対応させて予め設定さ
    れる互いに異なる制御圧で、しかも上記アーム負荷圧検
    出器で検出される検出信号の値が所定の小さいアーム負
    荷圧に相当する値になると、上記アーム用圧力補償弁を
    絞り勝手となるように制御するとともに、上記走行用圧
    力補償弁を開き勝手となるように制御し、 上記アーム負荷圧検出器で検出される検出信号の値が所
    定の大きいアーム負荷圧に相当する値になると、上記ア
    ーム用圧力補償弁を開き勝手となるように制御するとと
    もに、上記走行用圧力補償弁を絞り勝手と なるように制
    御する制御圧を供給可能な制御圧出力手段を備えたこと
    を特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 制御圧出力手段が、パイロットポンプ
    と、このパイロットポンプのパイロット圧を減圧して上
    記アーム用圧力補償弁の駆動部、上記走行用圧力補償弁
    の駆動部のそれぞれに供給可能な第1の電磁弁、第2の
    電磁弁と、論理判断、演算、及び記憶機能を有する制御
    手段とを含むとともに、 上記制御手段が、上記アーム用操作検出器、及び上記走
    行用操作検出器の双方から操作信号が出力されているか
    どうか判断する判断手段と、 この判断手段で上記アーム用操作検出器、及び上記走行
    用操作検出器の双方から操作信号が出力されていると判
    断されたとき、上記アーム負荷圧検出器で検出される検
    出信号の値と第1のアーム・走行複合動作形態に対応し
    て予め設定される関数関係とに基づいて上記アームシリ
    ンダに優先的に圧油を供給するように上記アーム用圧力
    補償弁を駆動させる制御圧を演算する第1の演算手段
    と、 上記判断手段で上記アーム用操作検出器、及び上記走行
    用操作検出器の双方から操作信号が出力されていると判
    断されたとき、上記アーム負荷圧検出器で検出される検
    出信号の値と上記第1のアーム・走行複合動作形態と異
    なる第2のアーム・走行複合動作形態に対応して予め設
    定される関数関係とに基づいて上記走行モータに優先的
    に圧油を供給するように上記走行用圧力補償弁を駆動さ
    せる制御圧を演算可能な第2の演算手段とを有すること
    を特徴とする請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置。
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