JP2947281B1 - 混合物における構成成分の分離方法 - Google Patents

混合物における構成成分の分離方法

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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 紙類とプラスチックスの混合物から、紙類と
プラスチックスを効率的に分離、回収する方法を提供す
る。 【解決手段】 紙類とプラスチックスの混合物に吸湿液
を添加する吸湿工程と、吸湿工程で得られた吸湿物を破
砕する破砕工程と、破砕工程で得られた破砕物をサイズ
の大きい部分と、サイズの小さい部分とに分離する分級
工程と、分級工程で得られたサイズの小さい部分から、
紙類を多く含有する部分と、プラスチックスを多く含有
する部分とに分離する分離工程によって、混合物の構成
成分である紙類とプラスチックスを分離、回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙類と、プラスチ
ックスの混合物において、その構成成分である紙類とプ
ラスチックスとを分離する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙類とプラスチックスの混合物か
ら、紙類プラスチックスとを分離する方法としては、混
合物に吸湿処理、あるいは電解質の溶解液を吸収させた
後に、静電分離する方法がある(特開平09−2204
91)。
【0003】また、紙片が異物として混在しているプラ
スチック材料より該紙片を分離する方法として紙片とプ
ラスチック材料との混合物を回転剪断式粉砕機に導入せ
しめると同時に粉砕機内部に水を注入し、該紙片を微細
紙片状または微細繊維状に粉砕する分離方法がある(特
開平5−124040号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般家庭や事業体から
紙やプラスチックスの廃棄物が大量に発生しており、こ
れらの再資源化が課題となっている。これらは通常分別
されずに混合されて廃棄されている場合が多い。しか
し、この場合はそれぞれが分別された場合よりも付加価
値が大幅に低下し、有効な再資源化が困難となってい
る。そこで、これら紙とプラスチックスの混合物から、
紙とプラスチックスの別々に分離できれば、それぞれの
原料として有効に再利用できるため、効率的な紙とプラ
スチックスの分離技術の開発が求められている。
【0005】これに対し、特開平09−220491が
提案されているが、この方法では比較的均一な組成の混
合物に対しては効果的であるが、多種多様な紙類、プラ
スチックスを含有する廃棄物に対応することは困難であ
る。例えば、表面にプラスチックスがコーティングされ
た紙から、紙とプラスチックスを分離することができな
い。更に、多種多様な形状の廃棄物の場合、紙とプラス
チックスの重なり合いが激しくなるので、構成物の表面
の電気的特性の差を利用する静電分離の効率が極端に低
下してしまう。
【0006】また、特開平5−124040号に記載さ
れた分離方法は異物として紙類が少量含有されているプ
ラスチック類より不純物としての紙類を分離する方法に
関するもので、この方法では不純物として紙類の分離に
多量の水を要し、経済的でない。
【0007】本発明はプラスチックと紙類の混合物がプ
ラスチックが少なくとも10〜90重量%含有されてい
る場合に少量の水で効率的に分離可能な分離方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的は以下の手段
によって達成される。
【0009】すなわち、本発明は紙類とプラスチックス
とから構成される混合物において、構成成分である紙類
と、プラスチックスとを分離する方法であって、前記混
合物に吸湿液を添加する吸湿工程と、前記吸湿工程で得
られた吸湿物を破砕する破砕工程と、前記破砕工程で得
られた破砕物をサイズの大きい部分と、サイズの小さい
部分とに分離する分級工程と、前記分級工程で得られた
サイズの小さい部分から、紙類を多く含有する部分と、
プラスチックスを多く含有する部分とに分離する分離工
程とを有することを特徴とする、混合物における構成成
分の分離方法を提案するものであり、前記吸湿工程と破
砕工程を、同一の工程で行うこと、前記吸湿工程は、吸
湿液を噴霧する噴霧機構を有すること、前記吸湿工程
は、吸湿液の蒸気を添加する蒸気添加機構を有するこ
と、前記吸湿工程の吸湿液が水であること、前記吸湿工
程の吸湿液が電解質の水溶液であること、前記破砕工程
は、前記混合物を攪拌する攪拌機構、およびまたは、前
記混合物を破砕する破砕機構を有すること、前記破砕工
程は、回転羽根による攪拌機構を有すること、前記破砕
工程は、回転羽根のせん断力による破砕機構を有するこ
と、前記吸湿工程と、前記破砕工程と、前記分級工程を
同一の工程で行うこと、前記分級工程は、網目のサイズ
によって、前記破砕工程で得られた破砕物を網目のサイ
ズより大きい部分と、網目のサイズより小さい部分とに
分離する篩い分け機構を有すること、前記分級工程は、
風力によって前記破砕工程で得られた破砕物を風力で限
定されるサイズより大きい部分と、前記限定サイズより
小さい部分とに分離する風力分離機構を有すること、前
記分離工程は、静電気力によって、分級工程で得られた
サイズの小さい部分から、紙類を多く含有する部分と、
プラスチックスを多く含有する部分とに分離する静電分
離機構を有すること、前記分離工程の静電分離機構が、
多段式であること、前記混合物が、家庭や企業から排出
される廃棄物であること、前記混合物に、少なくとも、
片面およびまたは両面にプラスチックスがコーティング
された紙が含有されていることを含む。
【0010】本発明によれば、紙類はプラスチックスに
比べて水分を吸湿しやすい特徴がある。吸湿した紙類
は、プラスチックスに比べて破砕されやすいので、吸湿
した紙類とプラスチックスの混合物を破砕処理すると、
主として紙類が選択的に破砕される。得られた破砕物中
には、主として、サイズの大きなプラスチックスと、サ
イズの小さな紙類が含有されているので、適切なサイズ
で篩い分けすることで、篩上からプラスチックスを多く
含む部分が、篩下から紙類を多く含む部分が回収でき
る。篩下の部分には、破砕されやすいプラスチックスが
混入しているので、紙の品位は比較的低いものとなって
いる。篩下の部分からは、静電分離によって、紙類を多
く含む部分と、プラスチックスを多く含む部分とに分離
することができる。すなわち、水分を吸湿した紙類は、
その表面が電気的に導電性を示す。したがって、導電体
と絶縁体とを分離することのできる静電分離によって、
紙類を多く含む部分と、プラスチックスを多く含む部分
とに分離することができる。以上のように、篩い分けに
よる篩上の部分、及び、静電分離によるプラスチックス
を多く含む部分から、プラスチックスが回収でき、静電
分離による紙類を多く含む部分から、紙類を回収するこ
とができる。
【0011】なお、上記では、篩い分けによって作用を
説明したが、風力により、サイズの大きなものを多く含
む部分と、サイズの小さなものを多く含む部分とに分離
する方法でも、同様の効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。
【0013】図1は本発明の実施の形態に適用される分
離方法のフロー図である。
【0014】図1を参照すると、本発明は、吸湿工程、
破砕工程、分級工程、分離工程から構成される。
【0015】吸湿工程により吸湿した紙類は、破砕工程
で選択的に破砕される。分級工程では、限定されたサイ
ズより大きい部分(回収物3)と、小さい部分とに分離
され、限定サイズより大きい部分である回収物3には、
プラスチックスが多く含有される。分級工程における限
定サイズより小さい部分は、分離工程により、紙類を多
く含む部分(回収物1)と、プラスチックスを多く含む
部分(回収物2)に分離される。
【0016】紙類は、分離工程における紙類を多く含む
部分である回収物1から回収でき、プラスチックスは、
分級工程における限定サイズより大きい部分である回収
物3、及び、分離工程におけるプラスチックスを多く含
む部分である回収物2から回収できる。
【0017】前記分級工程で得られたサイズの小さい部
分から紙類を多く含有する部分と、プラスチックスを多
く含有する部分とに分離するには静電気力による静電分
離機構によって分離するのが最も好ましい。この理由は
プラスチックスと紙類では分離に必要な両者の特性の差
が吸湿処理後には特に電気特性、すなわち、導電性に対
して顕著に生じるからである。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。
なお、発明の請求範囲は以下に説明する実施例に限定さ
れるものではない。
【0019】実施例1〜5、比較例1〜4 実施例1〜5、比較例1〜4では、紙類とプラスチック
スの混合物として、紙類とプラスチックスの重量比を6
0/40に調整したものを用いた。紙類としては、コピ
ー紙、新聞紙、段ボール紙、画用紙、包装紙、両面コー
ト紙を同重量比で混合させたものを用いた。なお、コー
ト紙とは、紙の表面がプラスチックスシートでコーティ
ングされたものを指し、両面コート紙とは、紙の両面が
コーティングされたコート紙を指す。プラスチックスと
しては、ポリエチレンテレフタレート製シート、ポリプ
ロピレン製シート、ポリ塩化ビニル樹脂製シート、ポリ
塩化ビニリデン樹脂製シート、ポリエチレン製シート、
ポリスチレン製シートを同重量比で混合したものを用い
た。紙類、プラスチックスのサイズは、縦5cm、横5
cmとした。
【0020】実施例1では、吸湿工程と破砕工程とを、
同一の工程(以下、吸湿・破砕工程と称す)とした。こ
の吸湿・破砕工程では、図2に示す攪拌用回転羽根1、
及び、せん断破砕用回転羽根2を有する混合装置を使用
した。前記混合装置に前記混合物を供給し、前記混合装
置の上部から、水蒸気を導入した。この時、攪拌用回転
羽根1の回転数を200rpm、せん断破砕用回転羽根
2の回転数を2500rpmとした。水蒸気の導入量
は、前記混合装置内の湿度が80%RHとなるように制
御し、処理量は約5kg/時間とした。分級工程では、
吸湿・破砕工程で得られた破砕物を網目約20mmの篩
で篩い分けし、篩上からの回収物を回収物3とした。分
離工程では、篩下から得られた分級物をコロナ放電併用
型静電分離機で静電分離し、回収物1と回収物2を回収
した。この時、静電分離機における印可電圧は30k
V、処理量は約5kg/時間とした。紙類は回収物1、
プラスチックスは回収物2と回収物3を合わせたもの、
から回収するものとした。紙類の回収率は、混合物中の
紙の重量に対する回収物1中の紙の重量の割合、紙類の
品位は、回収物1の全重量に対する紙類の重量の割合と
した。プラスチックスの回収率は、混合物中のプラスチ
ックスの重量に対する、回収物2と回収物3を合わせた
ものの中のプラスチックスの重量の割合、プラスチック
スの品位は、回収物2と回収物3を合わせたものの全重
量に対する、プラスチックスの重量の割合とした。
【0021】実施例2では、実施例1と同じように吸湿
・破砕工程を実施した。吸湿・破砕工程においては、実
施例1と同じ混合装置を使用し、混合装置の上部から、
混合物の重量に対して約10重量%となるように水道水
を噴霧した。その他の条件は、すべて実施例1と同じに
設定した。
【0022】実施例3では、実施例1と同じように吸湿
・破砕工程を実施した。吸湿・破砕工程においては、実
施例1と同じ混合装置を使用し、混合装置の上部から、
混合物の重量に対して約10重量%となるように2重量
%の塩化ナトリウム水溶液を噴霧した。その他の条件
は、すべて実施例1と同じに設定した。
【0023】実施例4では、実施例1と同じように吸湿
・破砕工程を実施した。吸湿・破砕工程においては、実
施例1と同じ混合装置を使用し、混合装置の上部から、
混合物の重量に対して約10重量%となるように水道水
を噴霧した。この時、攪拌用回転羽根1の回転数を20
0rpm、せん断破砕用回転羽根2の回転数を0rpm
とした。その他の条件は、すべて実施例1と同じに設定
した。
【0024】実施例5では、実施例1と同じように吸湿
・破砕工程を実施した。吸湿・破砕工程においては、実
施例1と同じ混合装置を使用し、混合装置の上部から、
混合物の重量に対して約10重量%となるように水道水
を噴霧した。この時、攪拌用回転羽根1の回転数を0r
pm、せん断破砕用回転羽根2の回転数を2500rp
mとした。その他の条件は、すべて実施例1と同じに設
定した。
【0025】吸湿工程における吸湿方法は、吸湿液が均
一に混合物に添加できる方法であれば適用できるが、水
蒸気を加える方法や吸湿液を噴霧する方法が好ましい。
破砕工程における破砕方法は、吸湿された紙類を選択的
に破砕できる方法であれば良い。攪拌機構と破砕機構を
有する混合装置が好ましく、特に、回転羽根による攪拌
機構と回転羽根による破砕機構を共に有する混合装置が
適している。分級工程における分級方法は、限定したサ
イズより大きい部分と、小さい部分とを分離できる方法
であれば適用可能である。特に、篩い分けによる方法
や、風力による方法が好ましい。分離工程における分離
方法は、紙類とプラスチックスの吸湿性の差を利用した
分離方法であれば適用可能であるが、吸湿性の差によっ
て生じる表面の電気的特性の差を利用する、静電分離が
適切である。静電分離機としては、コロナ放電を利用す
るタイプの装置が好ましい。なお、吸湿工程、破砕工
程、分級工程、静電分離工程における各条件は、混合物
の性状、組成によって、適宜最適値が設定されるべきも
のである。
【0026】比較例1では、混合物に、混合物の重量に
対して約10重量%となるように水道水を噴霧した後、
恒温層内で湿度80RH%、24時間、吸湿処理した。
【0027】吸湿処理物を実施例1と同じ条件で静電分
離し、導電体回収部、絶縁体回収部から、それぞれ紙類
が多く含まれる部分(以下、紙リッチ部分)と、プラス
チックスが多く含まれる部分(以下、プラスチック・リ
ッチ部分)を回収した。紙類の回収率は、混合物中の紙
類の重量に対する、紙リッチ部分中の紙類の重量の割
合、紙類の品位は、紙リッチ部分の全重量に対する紙類
の重量の割合とした。プラスチックスの回収率は、混合
物中のプラスチックスの重量に対する、プラスチックス
・リッチ部分中のプラスチックスの重量の割合、プラス
チックスの品位は、プラスチックス・リッチ部分の全重
量に対する、プラスチックスの重量の割合とした。
【0028】比較例2では、実施例1と同じ吸湿・破砕
処理を施した混合物を、実施例1と同じ条件で篩い分け
し、篩上部分と篩下部分を回収した。紙類の回収率は、
混合物中の紙の重量に対する、篩下部分中の紙の重量の
割合、紙類の品位は、篩下部分の全重量に対する、紙類
の重量の割合とした。プラスチックスの回収率は、混合
物中のプラスチックスの重量に対する、篩上部分中のプ
ラスチックスの重量の割合、プラスチックスの品位は、
篩上部分の全重量に対する、プラスチックスの重量の割
合とした。
【0029】比較例3では、比較例1と同様に混合物に
吸湿処理した。この吸湿物を実施例1と同じ条件で篩い
分けし、篩上部分と篩下部分を回収した。篩下部分を実
施例1と同じ条件で静電分離し、比較例1と同様に紙リ
ッチ部分とプラスチック・リッチ部分を回収した。紙類
の回収率は、混合物中の紙類の重量に対する紙リッチ部
分中の紙類の重量の割合、紙類の品位は、紙リッチ部分
の全重量に対する紙類の重量の割合とした。プラスチッ
クスの品位は、混合物中のプラスチックスの重量に対す
る、篩上部分とプラスチック・リッチ部分をあわせたも
のの中のプラスチックスの重量の割合、プラスチックス
の品位は、篩上部分とプラスチックス・リッチ部分をあ
わせたものの全重量に対する、プラスチックスの重量の
割合とした。
【0030】比較例4では、実施例1と同じ吸湿・破砕
処理を施した混合物を、実施例1と同じ条件で静電分離
した。紙類、プラスチックスの回収率、品位は、比較例
1と同様に定義した。
【0031】実施例1〜5では、吸湿・破砕工程によっ
て、主として紙類のみが選択的に破砕される。次の分級
工程では、限定サイズより大きな部分である回収物3
と、限定サイズより小さい部分が得られる。限定サイズ
より小さな部分からは、分離工程によって、紙類を多く
含む部分である回収物1と、プラスチックスを多く含む
部分である回収物2とに分離できる。最終的に、紙類
は、分離工程における紙類を多く含む部分から、プラス
チックスは、分級工程における限定サイズより大きい部
分と分離工程におけるプラスチックスを多く含む部分か
ら回収することができる。
【0032】表1に実施例1〜5、比較例1〜4におけ
る、紙類、プラスチックスの回収率、品位を示す。表1
に示すように、吸湿工程、破砕工程、分級工程、分離工
程によって、紙類とプラスチックスの混合物から、その
構成成分である紙類とプラスチックスを効率的に分離で
きることが分かる。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明により、多種多様な紙類、プラス
チックスからなる混合物から、その構成成分である紙類
とプラスチックスとを少量の水で効率的に分離すること
ができる。
【0035】以上のように、従来廃棄処理されていた、
紙類とプラスチックスの混合物から、紙類とプラスチッ
クスを別々に再資源化することができるので、資源を有
効に活用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される分離方法のフ
ロー図である。
【図2】本発明の実施の形態に適用される混合装置の模
式図である。
【符号の説明】 1 攪拌用回転羽根 2 破砕用回転羽根 3 水分添加口

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙類と、プラスチックスとから構成され
    る混合物において、構成成分である前記紙類と、前記プ
    ラスチックスとを分離する方法であって、 前記混合物に吸湿液を添加する吸湿工程と、 前記吸湿工程で得られた吸湿物を破砕する破砕工程と、 前記破砕工程で得られた破砕物をサイズの大きい部分
    と、サイズの小さい部分とに分離する分級工程と、 前記分級工程で得られたサイズの小さい部分から、紙類
    を多く含有する部分と、プラスチックスを多く含有する
    部分とに分離する分離工程とを有することを特徴とす
    る、混合物における構成成分の分離方法。
  2. 【請求項2】 前記吸湿工程と前記破砕工程を、同一の
    工程で行う請求項1記載の混合物における構成成分の分
    離方法。
  3. 【請求項3】 前記吸湿工程は、吸湿液を噴霧する噴霧
    機構を有する請求項1または2記載の混合物における構
    成成分の分離方法。
  4. 【請求項4】 前記吸湿工程は、吸湿液の蒸気を添加す
    る蒸気添加機構を有する請求項1または2記載の混合物
    における構成成分の分離方法。
  5. 【請求項5】 前記吸湿工程の吸湿液が水である請求項
    1〜4のうちいずれか1項に記載の分離方法。
  6. 【請求項6】 前記吸湿工程の吸湿液が電解質の水溶液
    である請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の分離方
    法。
  7. 【請求項7】 前記破砕工程は、前記混合物を攪拌する
    攪拌機構、およびまたは、前記混合物を破砕する破砕機
    構を有する請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の分
    離方法。
  8. 【請求項8】 前記破砕工程は、回転羽根による攪拌機
    構を有する請求項7記載の分離方法。
  9. 【請求項9】 前記破砕工程は、回転羽根のせん断力に
    よる破砕機構を有する請求項7または8記載の分離方
    法。
  10. 【請求項10】 前記吸湿工程と、前記破砕工程と、前
    記分級工程を同一の工程で行う請求項1〜9のうちいず
    れか1項に記載の分離方法。
  11. 【請求項11】 前記分級工程は、網目のサイズによっ
    て、前記破砕工程で得られた破砕物を前記網目のサイズ
    より大きい部分と、前記網目のサイズより小さい部分と
    に分離する篩い分け機構を有する請求項1〜10のうち
    いずれか1項に記載の分離方法。
  12. 【請求項12】 前記分級工程は、風力によって前記破
    砕工程で得られた破砕物を風力で限定されるサイズより
    大きい部分と、前記限定サイズより小さい部分とに分離
    する風力分離機構を有する請求項1〜10のうちいずれ
    か1項に記載の分離方法。
  13. 【請求項13】 前記分離工程は、静電気力によって、
    前記分級工程で得られたサイズの小さい部分から、紙類
    を多く含有する部分と、プラスチックスを多く含有する
    部分とに分離する静電分離機構を有する請求項1〜12
    のうちいずれか1項に記載の分離方法。
  14. 【請求項14】 前記分離工程の静電分離機構が、多段
    式である請求項13記載の分離方法。
  15. 【請求項15】 前記混合物が、家庭や企業から排出さ
    れる廃棄物である請求項1〜14のうちいずれか1項に
    記載の分離方法。
  16. 【請求項16】 前記混合物に、少なくとも、片面およ
    びまたは両面にプラスチックスがコーティングされた紙
    が含有されている請求項1〜15のうちいずれか1項に
    記載の分離方法。
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