JP2947131B2 - 磁気記録媒体用ガラス基板、その製造方法及び磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体用ガラス基板、その製造方法及び磁気記録媒体

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JP2947131B2
JP2947131B2 JP7213362A JP21336295A JP2947131B2 JP 2947131 B2 JP2947131 B2 JP 2947131B2 JP 7213362 A JP7213362 A JP 7213362A JP 21336295 A JP21336295 A JP 21336295A JP 2947131 B2 JP2947131 B2 JP 2947131B2
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alkali metal
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C21/00Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface
    • C03C21/001Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface in liquid phase, e.g. molten salts, solutions

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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体用ガ
ラス基板及びその製造方法、並びにこのガラス基板を用
いた磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク記憶装置の大容量化に伴な
って、記録密度の向上のために磁気ヘッド浮上量の低減
が図られている。この磁気ヘッド浮上量の低減のために
は平滑性に優れた磁気記録媒体が必要とされるが、一般
に、磁気記録媒体の磁性膜厚は約0.5μm以下と薄
く、基板の表面状態が磁気記録媒体の平滑性に大きく影
響することから、磁気記録媒体用基板として、平滑性に
優れた基板が要求されている。しかして、ガラスは研磨
により比較的容易に表面の平滑化を図ることができるこ
とから、磁気記録媒体用基板としての用途が開発されて
いる。
【0003】ところで、ガラスは上述の如く、平滑化が
容易であるという利点を有する反面、脆い材料であるた
め、磁気記録媒体用基板としての用途のためには、表面
の強化処理を施す必要がある。この強化処理としては、
ガラスに含有されるNa+イオン等の金属イオンを、そ
れよりもイオン半径が大きいK+イオン等の金属イオン
で置換するイオン交換処理が実施されている。このイオ
ン交換処理により、図3(ガラス基板の表面部分の拡大
断面図と、それに対応するガラス基板の表面部分の深さ
と金属イオン濃度との関係を示すグラフ)に示す如く、
ガラス基板1の表面層1AのNa+イオンがK+イオンに
置換され、イオン半径の大きいK+イオンにより表面層
1Aに圧縮応力が生じ、表面が強化される。なお、図3
において、ガラス基板の表面部分の深さと金属イオン濃
度との関係を示すグラフにおける破線はNa+イオンと
+イオンとの合計濃度を示す。
【0004】このようなイオン交換処理により、ガラス
基板の表面層1Aは、表面1Bに近い部分ほどK+イオ
ン濃度が高い層となる。
【0005】このように、K+イオン濃度が高い層が表
出するガラス基板1の表面1Bからは、K+イオンの溶
出が多く、このため、このようなガラス基板を用いた磁
気記録媒体では、耐候性が劣り、エッジ部分から経時的
に腐食が進行するという問題がある。
【0006】従来、このようなK+イオンの溶出を防止
するために、イオン交換処理後、硝酸亜鉛水溶液で処理
する方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】イオン交換処理後、直
接、硝酸亜鉛水溶液で処理する方法では、十分な効果が
得られない上に、処理後のガラス基板の表面に汚れが付
着したような状態となり、磁性膜の付着性が悪くなると
いう問題がある。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決し、表面
からの金属イオンの溶出量が非常に少ない磁気記録媒体
用表面強化ガラス基板及びその製造方法、並びに、この
ようなガラス基板を用いた耐候性に優れた磁気記録媒体
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の磁気記録媒体
用ガラス基板は、ーダライムガラス組成のガラス基板
深さ1000〜10000Åの最表面層とそれにひ
きつづく表面近傍層とを含めた、深さ2〜40μmの
面層の金属イオンが、該イオンよりもイオン半径の大き
な金属イオンによって置換されることにより該表面層に
圧縮応力層が形成されると共に、該最表面層のアルカリ
金属イオン濃度が、該表面近傍層のアルカリ金属イオン
濃度よりも小さことを特徴とする。
【0010】請求項2の磁気記録媒体用ガラス基板は、
ルミノシリケートガラス組成のガラス基板の深さ10
00〜10000Åの最表面層とそれにひきつづく表
面近傍層とを含めた、深さ2〜400μmの表面層の金
属イオンが、該イオンよりもイオン半径の大きな金属イ
オンによって置換されることにより該表面層に圧縮応力
層が形成されると共に、該最表面層のアルカリ金属イオ
ン濃度が、該表面近傍層のアルカリ金属イオン濃度より
も小さことを特徴とする。
【0011】請求項3の磁気記録媒体用ガラス基板は、
ーダライムガラス組成のガラス基板の、深さ1000
〜10000Åの最表面層のアルカリ金属イオンの濃度
が、該最表面層につづく内部のアルカリ金属イオン濃度
よりも小さく、該最表面層の2価金属イオンの濃度が、
該最表面層につづく内部の2価金属イオン濃度よりも大
きいことを特徴とする。
【0012】請求項4の磁気記録媒体用ガラス基板は、
ルミノシリケートガラス組成のガラス基板の深さ10
00〜10000Åの最表面層のアルカリ金属イオンの
濃度が、該最表面層につづく内部のアルカリ金属イオン
濃度よりも小さく、該最表面層の2価金属イオンの濃度
が、該最表面層につづく内部の2価金属イオン濃度より
も大きいことを特徴とする。
【0013】請求項5の磁気記録媒体用ガラス基板の製
造方法は、ソーダライムガラス組成のガラス基板の表面
の金属イオンを該金属イオンよりもイオン半径が大き
い金属イオンに置換することにより、該ガラス基板の深
さ2〜40μmの表面層に圧縮応力層を形成する第1工
程と、次いで該ガラス基板の、深さ1000〜1000
0Åの最表面層のアルカリ金属イオン濃度が、該最表面
層につづく内部のアルカリ金属イオン濃度よりも小さく
なるように該ガラス基板の最表面層に対し脱アルカリ金
属イオン処理を施す第2工程と、を有することを特徴と
する。
【0014】請求項6の磁気記録媒体用ガラス基板の製
造方法は、アルミノシリケートガラス組成のガラス基板
の表面層の金属イオンを該金属イオンよりもイオン半径
が大きい金属イオンに置換することにより、該ガラス基
板の深さ2〜400μmの表面層に圧縮応力層を形成す
る第1工程と、次いで該ガラス基板の、深さ1000〜
10000Åの最表面層のアルカリ金属イオン濃度が、
該最表面層につづく内部のアルカリ金属イオン濃度より
も小さくなるように該ガラス基板の最表面層に対し脱ア
ルカリ金属イオン処理を施す第2工程と、を有すること
を特徴とする。
【0015】この製造方法においては、上記第1の工程
及び第2の工程に加え、さらに脱アルカリ金属イオン処
理後のガラス基板の最表面層に対し2価金属イオンの注
入処理を施す第3工程を備えることが好ましい。
【0016】また、この方法において、第2工程の脱ア
ルカリ金属イオン処理は、80〜100℃の温水中に、
イオン交換処理後のガラス基板を2〜10時間浸漬処理
することにより行い、第3工程の2価金属イオンの注入
処理は、脱アルカリ金属イオン処理後のガラス基板を、
2価の金属塩を0.001〜2mol/リットル濃度で
含む水溶液中に70〜100℃で0.5〜24時間浸漬
することにより行うことが好ましい。
【0017】本発明の磁気記録媒体は、請求項1ないし
4のいずれかの基板上に磁性層を形成してなることを特
徴とする。
【0018】イオン交換後、脱アルカリ金属イオン処理
することにより、溶出しやすく、このため耐候性低下の
要因となる最表面層のアルカリ金属イオンが除去され、
当該イオンの溶出は防止される。
【0019】また、この脱アルカリ金属イオン処理後に
おいて、2価金属イオンを最表面層に注入することによ
り、この2価金属イオンが溶出のバリヤー層となり、表
面近傍層のアルカリ金属イオンの最表面層への移動も阻
止され、アルカリ金属イオンの溶出はより確実に防止さ
れる。
【0020】ガラス基板からのアルカリ金属イオンの溶
出が防止されることにより、得られる磁気記録媒体の耐
候性が著しく高いものとなる。
【0021】この脱アルカリ金属イオン処理及びその後
の2価金属イオンの注入処理により、ガラス基板表面の
アルカリ金属イオンの溶出が防止されると共に、ガラス
基板の表面に著しく微少な凹凸が形成されることによ
り、ガラス基板上に形成する磁気記録媒体構成膜の付着
性の向上も期待される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。
【0023】図1は本発明の一実施例に係る磁気記録媒
体用ガラス基板の表面部分の拡大断面図と、それに対応
するガラス基板の表面部分の深さと金属イオン濃度との
関係を示すグラフである。
【0024】図2は本発明の他の実施例に係る磁気記録
媒体用ガラス基板の表面部分の拡大断面図と、それに対
応するガラス基板の表面部分の深さと金属イオン濃度と
の関係を示すグラフである。
【0025】本発明で用いるガラス基板の板ガラス材料
としては、イオン交換処理による強化処理が可能なもの
であれば良く、特に制限はないが、例えば、ソーダライ
ムガラス、ホウ珪酸ガラス、アルミノシリケートガラ
ス、アルミノホウ珪酸ガラス等を用いることができる。
このうち、ソーダライムガラス組成としては、例えば、
SiO2:50〜75重量%,Al23:0.5〜2.
5重量%,Fe23:0〜1.0重量%,CaO:5.
0〜14.0重量%,MgO:0〜4.5重量%,Na
2O:5.0〜16.0重量%,K2O:0〜2.0重量
%,TiO2:0〜0.5重量%,SO3:0〜0.5重
量%が挙げられる。また、アルミノシリケートガラス組
成としては、例えば、SiO2:58.0〜75.0重
量%、ZrO2:0〜15.0重量%、Al23:5.
0〜23.0重量%、Li2O:4.0〜10.0重量
%、Na2O:4.0〜13.0重量%を主成分とした
ものが挙げられる。また、上記アルミノシリケートガラ
スには他の成分として5重量%以下のMnO,CaO,
MgO,TiO2,Sb23,As23,K2O,Pb
O,SO3,P25,B23,La23,ZnO等を混
合しても良い。
【0026】このような板ガラスは一般に、常法に従っ
て所定の円盤形状に加工し、内外周の面取加工を行った
後、所定の板厚にラップ加工し、その後更に表面を研磨
して平滑化した後、イオン交換処理による強化処理に供
される。
【0027】イオン交換処理は、例えば、ガラス基板の
板ガラス材料としてソーダライムガラスを用いる場合
は、ガラス基板を420〜470℃に加熱した硝酸カリ
ウム等の溶融塩中に1〜50時間浸漬して、ガラス中の
酸化物のNa+イオンを、K+イオン等のイオン半径の大
きい金属イオンとイオン交換(以下、イオン交換により
置換されて導入されるイオンを「交換イオン」と称
す。)することにより、表面に圧縮応力層を形成する。
このイオン交換処理によれば、通常の場合、厚さ2〜4
0μmの表面層、即ち図3の如く、深さD1=2〜40
μmの表面層1Aに、K+イオン等の交換イオン濃度の
高い、圧縮応力層が形成される。
【0028】また、ガラス基板の板ガラス材料として、
アルミノシリケートガラスを用いる場合は、ガラス基板
を300〜460℃に加熱した硝酸カリウム、硝酸カリ
ウムと硝酸ナトリウムとの混塩、硝酸カリウムと硝酸ナ
トリウムと硝酸リチウムとの混塩等の溶融塩中に0.5
〜20時間浸漬して、ガラス中の酸化物のLi+,Na+
イオンを、Na+,K+イオン等のイオン半径の大きい金
属イオンとイオン交換することにより、表面に圧縮応力
層を形成する。このイオン交換処理によれば、通常の場
合、厚さ2〜400μmの表面にNa+及びK+等の交換
イオン濃度の高い圧縮応力層が形成される。
【0029】本発明においては、このイオン交換処理後
のガラス基板について、脱アルカリ金属イオン処理を施
し、更に好ましくは、脱アルカリ金属イオン処理後のガ
ラス基板の最表面層に対して2価金属イオンの注入処理
を施す。
【0030】脱アルカリ金属イオン処理は、80〜10
0℃の温水中に、イオン交換処理後のガラス基板を2〜
10時間浸漬処理することにより行うことができる。
【0031】この脱アルカリ金属イオン処理により、図
1に示す如く、ガラス基板1の表面層1Aのうち、最も
表面に近い最表面層1aの部分のK+イオン等の交換イ
オンが溶出して除去され、ガラス基板1の表面1Bから
の交換イオンの溶出が防止される。なお、図1のガラス
基板の表面部分の深さと金属イオン濃度との関係を示す
グラフにおいて、破線はK+イオンとNa+イオンとの合
計濃度を示す。
【0032】また、このような脱アルカリ金属イオン処
理後の2価金属イオンの注入処理は、例えば、脱アルカ
リ金属イオン処理後のガラス基板を、硝酸亜鉛等の2価
の金属塩を0.001〜2mol/リットル、好ましく
は0.8〜1.5mol/リットル濃度で含む水溶液中
に70〜100℃で0.5〜24時間、好ましくは80
〜95℃で1〜4時間程度浸漬することにより行うこと
ができる。
【0033】この2価金属イオンの注入処理により、図
2に示す如く、ガラス基板1の表面層1Aのうち、最表
面層1aの部分に、Zn2+イオン等の2価の金属イオン
が導入され、この2価の金属イオンが最表面層1a及び
表面近傍層1b中のK+イオン等の交換イオンの溶出の
バリヤー層として作用し、交換イオンの溶出はより一層
確実に防止される。
【0034】脱アルカリ金属イオン処理後、又は、更に
2価金属イオンの注入処理を行った後は、ガラス基板を
洗浄、乾燥して磁気記録媒体用ガラス基板とする。
【0035】本発明においては、脱アルカリ金属イオン
処理により或いは更に、脱アルカリ金属イオン処理後の
2価金属イオンの注入処理により、図1,2における深
さD2=1000〜10000Åの最表面層1aに、ア
ルカリ金属イオン含有量が低減した層、或いは、アルカ
リ金属イオンの代りに2価金属イオンを含む層を形成す
る。
【0036】本発明においては、このようにして、イオ
ン交換処理後、脱アルカリ金属イオン処理、或いは、更
に、2価金属イオンの注入処理を施したガラス基板を、
磁気記録媒体用基板とする。
【0037】このガラス基板を用いて磁気記録媒体を製
造するには、例えば、図4(断面図),図5(平面図)
に示す如く、ガラス基板1の表面に、Ti等の第1の下
地膜2を形成し、その後、アルミニウム3等の金属微粒
子によるデポジションによりテクスチャー加工した後、
図6(断面図)に示す如く、Cr等の第2の下地膜4、
Co合金等の磁性膜5、カーボン等の保護膜6を順次ス
パッタリングにより成膜し、更に潤滑剤を塗布して潤滑
油膜7を形成すれば良い。なお、テクスチャー加工は、
フッ酸によるエッチング処理で行うこともできる。
【0038】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0039】実施例1 外径64mm,厚み0.63mmのソーダライムシリカ
ガラス組成(主要成分(重量%):SiO2=72,A
23=1.7,CaO=8,MgO=4,Na2O=
13,K2O=0.9)の円盤ガラス板(面取,ラップ
加工及び研磨済品)を、460℃の溶融硝酸カリウム中
に4時間浸漬して低温型イオン交換処理した後、95℃
の温水中に2時間浸漬して脱アルカリ金属イオン処理し
た。
【0040】得られたガラス基板について、下記方法に
より溶出試験及び表面状態の観察と磁気ディスクの耐候
性促進試験を行い、結果を表1及び図7に示した。
【0041】I 溶出試験 ガラス基板を60℃の純水に120時間浸漬し、溶出成
分を炎光光度法並びにIPC発光分光分析法で定量して
ガラス基板表面当りのK2O(ただし、後掲の実施例9
及び比較例3ではNa2OとK2Oとの合計)溶出量(μ
g/cm2)を求めた。
【0042】II 表面状態の観察 ガラス基板に600Wのプロジェクターを投射し、目視
にて表面に存在する汚れを観察し、汚れのないものを
○,汚れの付着がみられるものを×で評価した。
【0043】III 磁気ディスクの耐候性促進試験 図4,5に示す如く、ガラス基板1に第1の下地膜2と
してTi−Si膜(厚さ45nm)、テクスチャー膜と
してAl膜3(厚さ4nm)を施し、次に、図6に示す
如く、第2の下地膜4としてCr膜(厚さ150n
m)、磁性膜5としてCo−Ni−Cr合金膜(厚さ6
0nm)、保護膜6としてカーボン膜(厚さ20nm)
を順次スパッタリングにより成膜し、更に、パーフロロ
ポリエーテル系の潤滑油膜7を表面に塗布形成して磁気
ディスク10を製造した。
【0044】この磁気ディスクを、温度−湿度が、80
℃−80%,70℃−80%,60℃−80%の恒温恒
湿槽中に保管し、外周端からの磁気記録膜の腐食する領
域が0.5mmに達するまでの時間を耐候性の寿命(M
TTF)と定義して測定した。
【0045】実施例2 実施例1において、脱アルカリ金属イオン処理の浸漬時
間を5時間としたこと以外は同様にして得られたガラス
基板について、同様に溶出試験及び表面状態の観察を行
って、結果を表1に示した。
【0046】実施例3 実施例1において、脱アルカリ金属イオン処理後のガラ
ス基板を更に、85〜95℃の硝酸亜鉛(Zn(N
32・6H2O)水溶液(濃度1mol/l)中に
1.5時間浸漬処理して、Zn2+イオンの注入処理を行
ったこと以外は同様にして得られたガラス基板につい
て、同様に溶出試験、表面状態の観察及び磁気ディスク
の耐候性促進試験を行い、結果を表1及び図7に示し
た。
【0047】比較例1 実施例1において、脱アルカリ金属イオン処理を行わな
かったこと以外は同様にして得られたガラス基板につい
て、同様に溶出試験、表面状態の観察及び磁気ディスク
の耐候性促進試験を行い、結果を表1及び図7に示し
た。
【0048】実施例4〜8 実施例3において、注入処理時間(硝酸亜鉛水溶液の浸
漬時間)を表1に示す時間としたこと以外は同様にして
得られたガラス基板について、同様に溶出試験及び表面
状態の観察を行って、結果を表1に示した。
【0049】比較例2 実施例4において、脱アルカリ金属イオン処理を行わな
かったこと以外は同様にして得られたガラス基板につい
て、同様に溶出試験及び表面状態の観察を行って、結果
を表1に示した。
【0050】
【表1】
【0051】実施例9 外径65mm、厚み635mmのアルミノシリケートガ
ラス組成(主要成分(重量%):SiO2 =64.0、
ZrO2=4.0、Al23=16.0、Li2O=7.
0、Na2O=9.0)の円盤ガラス板(面取、ラップ
加工及び研磨済品)を、380℃の、硝酸カリウムと硝
酸ナトリウムとを重量比で6対4の割合で混合した溶融
混塩中に1時間浸漬して低温型イオン交換処理した後、
97℃の温水中に5時間浸漬して脱アルカリ金属イオン
処理した。
【0052】得られたガラス基板について、実施例1と
同様に溶出試験及び表面状態の観察を行って、結果を表
2に示した。
【0053】
【表2】
【0054】表1及び図7より明らかなように、イオン
交換処理後、脱アルカリ金属イオン処理することによ
り、更に、この脱アルカリ金属イオン処理後に2価金属
イオンの注入処理を行うことにより、アルカリ金属イオ
ンの溶出が防止され、耐候性に優れた磁気ディスクを得
ることができる。
【0055】これに対して、脱アルカリ金属イオン処理
及び2価金属イオンの注入処理を行っていない比較例1
では、アルカリ金属イオンの溶出量が非常に多く、磁気
ディスクの耐候性も悪い。また、脱アルカリ金属イオン
処理を行っていないものに2価金属イオンの注入処理を
行った比較例2では、アルカリ金属イオンの溶出は防止
されるが、表面に塩の分解物のようなものが付着し、表
面状態が悪く、このようなガラス基板では、磁性膜を付
着性良く形成することはできない。
【0056】なお、図7の横軸は絶対温度の逆数であ
り、図7より、前述の促進試験の結果、常温(25℃)
であればMTTFは各々、実施例1は12年、実施例3
は35年、比較例1は5年であり、実施例1では比較例
1の2.4倍、実施例3では比較例1の7倍も耐候性が
高められることが明らかである。
【0057】また、表2より明らかなように、ガラス基
板材料がアルミノシリケートガラスの場合でもソーダラ
イムシリカガラスの場合と同様に、イオン交換処理後、
脱アルカリ金属イオン処理することにより、アルカリ金
属イオンの溶出量を低減して耐候性に優れた磁気ディス
クを得ることができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の磁気記録媒
体用ガラス基板及びその製造方法によれば、イオン交換
処理により強化したガラスよりなるガラス基板であっ
て、アルカリ金属イオンの溶出量が少なく、また、表面
状態も極めて良好な高特性ガラス基板が提供される。
【0059】従って、このようなガラス基板を用いた本
発明の磁気記録媒体は、磁性膜の付着性が良く、耐候
性、耐久性にも著しく優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る磁気記録媒体用
ガラス基板の表面部分の拡大断面図と、それに対応する
ガラス基板の表面部分の深さと金属イオン濃度との関係
を示すグラフである。
【図2】図2は本発明の他の実施例に係る磁気記録媒体
用ガラス基板の表面部分の拡大断面図と、それに対応す
るガラス基板の表面部分の深さと金属イオン濃度との関
係を示すグラフである。
【図3】図3は従来法による磁気記録媒体用ガラス基板
の表面部分の拡大断面図と、それに対応するガラス基板
の表面部分の深さと金属イオン濃度との関係を示すグラ
フである。
【図4】ガラス基板上のテクスチャー加工を示す断面図
である。
【図5】ガラス基板上のテクスチャー加工を示す平面図
である。
【図6】本発明の磁気記録媒体の一実施例を示す断面図
である。
【図7】実施例1,3及び比較例1のMTTF測定結果
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ガラス基板 1A 表面層 1a 最表面層 1b 表面近傍層 2 第1の下地膜 3 アルミニウム 4 第2の下地膜 5 磁性膜 6 保護膜 7 潤滑油膜 10 磁気ディスク
フロントページの続き (72)発明者 服部 明彦 兵庫県伊丹市鴻池字街道下1番 日本板 硝子テクノリサーチ株式会社内 (72)発明者 田尻 善親 兵庫県伊丹市鴻池字街道下1番 日本板 硝子テクノリサーチ株式会社内 (72)発明者 平山 直人 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11 号 日本板硝子株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−95725(JP,A) 特開 昭60−55530(JP,A) 特開 昭53−25515(JP,A) 特開 昭54−142227(JP,A) 国際公開94/7806(WO,A1) Journal of Non−Cr ystalline Solids 49 (1982)pp.363−377 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/66 G11B 5/704 G11B 5/82 C03C 21/00 C03C 23/00 G11B 5/84

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ーダライムガラス組成のガラス基板の
    深さ1000〜10000Åの最表面層とそれにひき
    つづく表面近傍層とを含めた、深さ2〜40μmの表面
    層の金属イオンが、該イオンよりもイオン半径の大きな
    金属イオンによって置換されることにより該表面層に圧
    縮応力層が形成されると共に、該最表面層のアルカリ金
    属イオン濃度が、該表面近傍層のアルカリ金属イオン濃
    度よりも小さことを特徴とする磁気記録媒体用ガラス
    基板。
  2. 【請求項2】 ルミノシリケートガラス組成のガラス
    基板の深さ1000〜10000Åの最表面層とそれ
    にひきつづく表面近傍層とを含めた、深さ2〜400μ
    mの表面層の金属イオンが、該イオンよりもイオン半径
    の大きな金属イオンによって置換されることにより該表
    面層に圧縮応力層が形成されると共に、該最表面層のア
    ルカリ金属イオン濃度が、該表面近傍層のアルカリ金属
    イオン濃度よりも小さことを特徴とする磁気記録媒体
    用ガラス基板。
  3. 【請求項3】 ーダライムガラス組成のガラス基板
    の、深さ1000〜10000Åの最表面層のアルカリ
    金属イオンの濃度が、該最表面層につづく内部のアルカ
    リ金属イオン濃度よりも小さく、該最表面層の2価金属
    イオンの濃度が、該最表面層につづく内部の2価金属イ
    オン濃度よりも大きいことを特徴とする磁気記録媒体用
    ガラス基板。
  4. 【請求項4】 ルミノシリケートガラス組成のガラス
    基板の深さ1000〜10000Åの最表面層のアルカ
    リ金属イオンの濃度が、該最表面層につづく内部のアル
    カリ金属イオン濃度よりも小さく、該最表面層の2価金
    属イオンの濃度が、該最表面層につづく内部の2価金属
    イオン濃度よりも大きいことを特徴とする磁気記録媒体
    用ガラス基板。
  5. 【請求項5】 ソーダライムガラス組成のガラス基板の
    表面層の金属イオンを該金属イオンよりもイオン半径が
    大きい金属イオンに置換することにより、該ガラス基板
    の深さ2〜40μmの表面層に圧縮応力層を形成する
    1工程と、次いで該ガラス基板の、深さ1000〜10
    000Åの最表面層のアルカリ金 属イオン濃度が、該最
    表面層につづく内部のアルカリ金属イオン濃度よりも小
    さくなるように該ガラス基板の最表面層に対し脱アルカ
    リ金属イオン処理を施す第2工程と、 を有する磁気記録媒体用ガラス基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 アルミノシリケートガラス組成のガラス
    基板の表面層の金属イオンを該金属イオンよりもイオン
    半径が大きい金属イオンに置換することにより、該ガラ
    ス基板の深さ2〜400μmの表面層に圧縮応力層を形
    成する第1工程と、 次いで該ガラス基板の、深さ1000〜10000Åの
    最表面層のアルカリ金属イオン濃度が、該最表面層につ
    づく内部のアルカリ金属イオン濃度よりも小さくなるよ
    うに該ガラス基板の最表面層に対し脱アルカリ金属イオ
    ン処理を施す第2工程と、 を有する磁気記録媒体用ガラス基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6の第1の工程及び
    第2の工程に加え、さらに脱アルカリ金属イオン処理後
    のガラス基板の最表面層に対し2価金属イオンの注入処
    理を施す第3工程を備えてなる磁気記録媒体用ガラス基
    板の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項において、第2工程の脱アルカ
    リ金属イオン処理は、80〜100℃の温水中に、イオ
    ン交換処理後のガラス基板を2〜10時間浸漬処理する
    ことにより行うものであり、第3工程の2価金属イオン
    の注入処理は、脱アルカリ金属イオン処理後のガラス基
    板を、2価の金属塩を0.001〜2mol/リットル
    濃度で含む水溶液中に70〜100℃で0.5〜24時
    間浸漬することにより行うことを特徴とする磁気記録媒
    体用ガラス基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし4のいずれかの基板上に
    磁性層を形成してなる磁気記録媒体。
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