JP2947129B2 - 湯水混合装置 - Google Patents

湯水混合装置

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JP2947129B2
JP2947129B2 JP19304295A JP19304295A JP2947129B2 JP 2947129 B2 JP2947129 B2 JP 2947129B2 JP 19304295 A JP19304295 A JP 19304295A JP 19304295 A JP19304295 A JP 19304295A JP 2947129 B2 JP2947129 B2 JP 2947129B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湯と水の混合比率を調
節して適温を得る湯水混合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の湯水混合装置としては、
図8(例えば特開平6−147333号公報)に示すよ
うなものがあった。
【0003】図8において、ハウジング1の周壁には軸
線方向に間隔をおいて水流入口1aおよび湯流入口1b
をそれぞれ開けると共に、これらの流入口1a、1bに
連通する下流側には混合水流出口1cが開けてある。水
流入口1aは湯水混合装置の本体の中の給水室に連通
し、同様に湯流入口1bと混合水流出口1cはそれぞれ
湯室および混合室に連通し、この混合室を経由して混合
水が吐出端から吐出される。
【0004】ハウジング1の内部には、水流入口1a側
および湯流入口1b側にそれぞれ水弁座2および湯弁座
3が設けてある。そしてこれら水弁座2と湯弁座3との
間には、軸線方向に移動可能な略H状の縦断面形状の温
度調節用の弁体4が組み込まれている。この弁体4は、
その軸線方向の両端を水弁座2および湯弁座3との着座
面とし、水側と湯側とを区画する隔壁4aに連通口4b
が開けられている。そして弁体4の周りには環状のパッ
キン5を組み込み、このパッキン5をハウジング1の内
壁に密着させて水側と湯側とを遮断している。
【0005】ハウジング1の内部は、弁体4によって水
室1dおよび湯室1eに区画され、これらの下流に混合
室1fが形成される。そして混合室1fから水室1dに
かけて、一端が弁体4の隔壁4aに突き当たるスリーブ
6が組み込まれ、このスリーブ6は水室1dに臨む周壁
に水用の開口6aを開け、隔壁4aの連絡口4bを包囲
する内径に形成してある。そして、スリーブ6によって
水室1dおよび湯室1eと混合室1fとが連通し、弁体
4の水弁座2および湯弁座3に対する弁開度に応じた量
比の水と湯が混合室1fへ供給される。
【0006】混合室1fには、ハウジング1の内壁に一
端が突き当たり他端をスリーブ6の端面に嵌め込んだ形
状記憶合金のスプリング7が組み込まれている。このス
プリング7は、混合室1fを通過する混合水の温度に応
じて膨張、収縮し、吐出される混合水の温度が設定温度
に保持されるように弁体4をシフトさせる機能を持つ。
【0007】弁体4の位置設定は、ハウジング1に対し
てネジ接合したスピンドル8のハンドル8aによって行
われる。このスピンドル8の一端はスリップワッシャを
介してスプリング7に連接され、ハンドル8aの操作に
よって軸線方向に移動させることにより、スプリング7
を介して弁体4を設定温度値に対応した位置に設定す
る。さらに、湯室1eにはスプリング7と反対方向に弁
体4を付勢するバイアススプリング9が組み込まれ、こ
のバイアススプリング9は弁体4を水弁座2側に移動さ
せる機能を持ち、温度設定用のスプリング7に対して弁
体4の位置をバランスさせ湯水の混合比が加減されるよ
うになっていた。
【0008】しかし上記のような構成において、図9の
ように弁体4にパッキン5が一体となっていることか
ら、給水圧Pcと給湯圧PHとの差圧による作用力Fが
弁体4を押す力となり、設定温度からずれたりする悪影
響があるということから、図10のような構成が提案さ
れている。図10において、内壁ガイド1gに環状の凹
部1hを設け、この凹部1hの中にパッキン5を嵌め込
んで保持した構造で、前記給水圧Pcと給湯圧PHとの
差圧によって弁体4を押す力Fの値が零になって、設定
温度が安定保持できるという説明がされている。しかし
現実としては、図10の構造にしても給水圧Pcおよび
給湯圧PHが作用し弁体4を押す実効受圧面積を零にで
きる構成ではないため、説明されているような給水圧P
cおよび給湯圧PHの差圧による作用力Fが零にできる
というものではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】さらに上記のような従
来の湯水混合装置において、水流入口1aと湯流入口1
bの間を遮断シールするパッキン5の摺動摩擦力が大き
いことから、形状記憶合金のスプリング7およびバイア
ススプリング9の発生力をともに大きくする等の方策に
よって、温度ヒステリシスや温度ずれを小さくすること
が必要になる。
【0010】たとえば図8において、形状記憶合金のス
プリング7とバイアススプリング9の力がバランスする
位置に弁体4が安定しているときに、給水圧Pcが変動
して混合室1fの温度が変動すると、形状記憶合金のス
プリング9の温度変化に伴って、そのスプリング9の力
が変化して、弁体4を移動させて設定温度を保持するべ
きであるが、パッキン5の摺動摩擦抵抗により弁体4の
移動が阻害される。図9および図10のいずれの構成お
いても、パッキン5との摺動面は弁体4の外径とほぼ同
じ大きい径シール部なので、パッキン5による摺動摩擦
力はいずれも大きく、図8と同様にパッキン5の摺動摩
擦抵抗により弁体4の移動が阻害される。
【0011】そこで温度変化に伴うスプリング9の力の
変化量を大きくすれば、相対的にパッキン5による摺動
摩擦の影響を軽減することができる。ところが、温度変
化に伴うスプリング9の発生力を大きく変化させるため
に、形状記憶合金のスプリング7もバイアススプリング
9も、ともに太く大きいスプリングになってしまってい
た。
【0012】したがって、湯水混合装置が大型化した
り、太く大きい形状記憶合金スプリング7の熱容量が大
きくなって応答時間が遅くなったり、形状記憶合金のス
プリング9および湯水混合装置がコスト高になったり、
設定温度を変えるときハンドル8a操作が重いなど多く
の課題があった。
【0013】本発明はこのような従来の課題を解決する
もので、応答が速く、コンパクトな湯水混合装置を提供
することを第1の目的としている。
【0014】また第2の目的は、特に効果的に感温体ば
ねおよびバイアスばねを細く小さくでき、応答が速く、
コンパクトで、小さい駆動力で操作できる湯水混合装置
を提供することである。
【0015】また第3の目的は、特に寸法精度を要すこ
となく弁体と弾性シール部材との摺動性およびシール性
に優れ、コンパクトで、軽く操作できる湯水混合装置を
提供することにある。
【0016】また第4の目的は、弁体の摺動性の良い湯
水混合装置において、弁振動とそれによる温度ハンチン
グなどを防止することにある。
【0017】また第5の目的は、供給圧の変動に対し、
より的確に安定した温度制御ができる湯水混合装置を提
供することにある。
【0018】また第6の目的は、小さい駆動力の電気的
付勢力調節手段で制御でき、高速応答で、安定した温度
制御ができる湯水混合装置を提供することにある。
【0019】また第7の目的は、細く小さい形状記憶合
金ばねと小さいモータで駆動制御でき、安価でコンパク
トな湯水混合装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の目的を達
成するために、水流入口と湯流入口とを軸線方向に間隔
をおいて周壁に開けたハウジングと、前記水流入口と湯
流入口との間の前記ハウジングの内壁を摺動ガイド面と
して軸線方向に移動可能に組み込んだ湯と水の混合比を
調節する略円筒状の弁体と、前記水流入口側で前記弁体
の軸線方向の一端面に対向する水弁座と、前記湯流入口
側で前記弁体の軸線方向の他端面に対向する湯弁座と、
前記水弁座の下流側に設けた混合水流出口と、前記混合
水の温度上昇に伴い湯の割合を減少させる方向に前記弁
体を付勢する感温体ばねと、前記弁体を前記感温体ばね
とは反対方向に付勢するバイアスばねと、前記二つのば
ねの少なくとも一方の付勢力を可変し混合温度を調節す
る付勢力調節手段と、前記摺動ガイド面の一部に設けら
れ弾性シール部材を保持する保持溝と、略円筒状の前記
弁体の外周面に設けられ前記弾性シール部材に対して摺
動する摺動溝とから構成されたものである。
【0021】さらに、本発明の第2の目的を達成するた
めに、弁体は4フッ化エチレン樹脂ないしは4フッ化エ
チレン配合樹脂、または超高分子量ポリエチレン樹脂な
いし超高分子ポリエチレン配合樹脂で構成されたもので
ある。
【0022】さらに、本発明の第3の目的を達成するた
めに、保持溝は断面が弓形に形成し、弾性シール部材は
Oリングで構成されたものである。
【0023】さらに、本発明の第4の目的を達成するた
めに、弁体は水弁座および湯弁座との対向面に面取り部
を設け、前記弁体と水弁座および湯弁座との隙間の平行
な対向面の幅を1ミリメートル以下に構成されたもので
ある。
【0024】さらに、本発明の第5の目的を達成するた
めに、弁体は摺動溝より水弁座側の外径を湯弁座側の外
径より細く構成されたものである。
【0025】また、本発明の第6の目的を達成するため
に、水流入口と湯流入口とを軸線方向に間隔をおいて周
壁に開けたハウジングと、前記水流入口と湯流入口との
間の前記ハウジングの内壁を摺動ガイド面として軸線方
向に移動可能に組み込んだ湯と水の混合比を調節する略
円筒状の弁体と、前記水流入口側で前記弁体の軸線方向
の一端面に対向する水弁座と、前記湯流入口側で前記弁
体の軸線方向の他端面に対向する湯弁座と、前記水弁座
の下流側に設けた混合水流出口と、前記混合水の温度上
昇に伴い湯の割合を減少させる方向に前記弁体を付勢す
る感温体ばねと、前記弁体を前記感温体ばねとは反対方
向に付勢するバイアスばねと、前記二つのばねの少なく
とも一方の付勢力を可変し混合温度を調節する電気的付
勢力調節手段と、前記摺動ガイド面の一部に設けられ弾
性シール部材を保持する保持溝と、略円筒状の前記弁体
の外周面に設けられ前記弾性シール部材に対して摺動す
る摺動溝と、前記混合水の温度を検出する温度検出手段
と、混合水温度の目標値を設定する温度設定手段と、前
記温度検出手段で検出された温度と前記温度設定手段で
設定された目標値に基づいて前記電気的付勢力調節手段
を制御する電子制御手段とから構成されたものである。
【0026】また、本発明の第7の目的を達成するため
に、水流入口と湯流入口とを軸線方向に間隔をおいて周
壁に開けたハウジングと、前記水流入口と湯流入口との
間の前記ハウジングの内壁を摺動ガイド面として軸線方
向に移動可能に組み込んだ湯と水の混合比を調節する略
円筒状の弁体と、前記水流入口側で前記弁体の軸線方向
の一端面に対向する水弁座と、前記湯流入口側で前記弁
体の軸線方向の他端面に対向する湯弁座と、前記水弁座
の下流側に設けた混合水流出口と、前記混合水の温度上
昇に伴い湯の割合を減少させる方向に前記弁体を付勢す
る形状記憶合金からなる感温体ばねと、前記弁体を前記
感温体ばねとは反対方向に付勢するバイアスばねと、前
記二つのばねの少なくとも一方の付勢力を可変し混合温
度を調節する電気的付勢力調節手段と、前記電気的付勢
力調節手段は、出力軸に軸シール部材装着溝および送り
ねじを備えたモータと、前記送りねじに螺着されたばね
受け部材とから構成されたものである。
【0027】
【作用】本発明は上記した構成によって、感温体ばねと
バイアスばねの付勢力とがバランスする位置に略円筒状
の弁体が軸線方向に摺動移動して、付勢力調節手段で設
定した混合水温度になる。このとき、略円筒状の弁体の
外周面に設けられた弾性シール部材は、ハウジングの内
壁の保持溝に保持されており、弁体の外周面の摺動溝が
弾性シール部材に対して滑りながら相対移動する。ここ
で、弁体の外径部はハウジングの内壁である摺動ガイド
面に軽く接触する程度に摺動し、この摺動摩擦力は小さ
く、また弾性シール部材と摺動する弁体の摺動溝は弁体
の外径より細いので、それだけ摺動接触面が細く小さく
なり、この弾性シール部材との摺動摩擦力も小さい。し
たがって、感温体ばねおよびバイアスばね共に小さい付
勢力で弁体を駆動させることができる。このことから、
感温体ばねおよびバイアスばねは細く小さいばねで、熱
容量が小さく温度変化に対して熱応答速度が速く作動す
るように作用するとともに、湯水混合装置を小型コンパ
クトにできるものである。
【0028】また、弁体を4フッ化エチレン樹脂ないし
は4フッ化エチレン配合樹脂、または超高分子量ポリエ
チレン樹脂ないし超高分子ポリエチレン配合樹脂で構成
したことにより、弾性シール部材と弁体との摺動摩擦力
およびハウジングの内壁の摺動ガイド面と弁体との摺動
摩擦力の両方が小さくなるように作用する。かつ、弁体
の端面と水弁座および湯弁座との遮断シール効果も高く
なる。さらに低摩擦材のコーティングなどと異なり耐久
信頼性が高い。特に効果的に感温体ばねおよびバイアス
ばねを細く小さくでき、自動温度調節の応答を速くで
き、かつ湯水混合装置をコンパクトで、軽く操作しやす
くできるものである。
【0029】また、弾性シール部材をOリングで構成
し、保持溝の断面を弓形に形成したことにより、湯と水
の供給圧の差が大きい場合その差圧によって、Oリング
が保持溝の弓形端部に押しつけられるように作用する。
このことにより、ハウジングの保持溝と弁体の摺動溝と
の隙間寸法がOリングの太さ寸法より少々大きい場合で
もシールされる。この場合Oリングのつぶししろは零の
状態でも、差圧に応じて保持溝の弓形端部に押しつけら
れシールされる。弾性シール部材であるOリングのつぶ
ししろが零のため、弁体との摺動摩擦力も小さい。した
がって、特に寸法精度を要すことなく弁体と弾性シール
部材との摺動性およびシール性に優れ、感温体ばねおよ
びバイアスばねを細く小さくでき、自動温度調節の応答
を速くでき、かつ湯水混合装置をコンパクトで、軽く操
作しやすくできるものである。
【0030】また、たとえば急に供給水圧が上昇したり
水流量が急増した場合、弁体と水弁座との隙間を通過す
る水の流速が急速になる。このとき、弁体と水弁座との
隙間の平行な対向面の幅が大きいと、流速の速く低い圧
力になる部分の対向面積が大きいため、弁体が急に水弁
座に吸い寄せられるがごとく動作し水弁座に衝突する。
その反動によって、弁体が押し戻され今度は湯弁座に衝
突する。このような状態の繰り返しのいわゆる弁振動
を、弁体の摺動抵抗が小さいが故に生じることがある。
そこで、弁体は水弁座および湯弁座との対向面に面取り
部を設け、前記弁体と水弁座および湯弁座との隙間の平
行な対向面の幅を1ミリメートル以下に構成したことに
より、急な供給圧や流量の変動があった場合でも、前記
弁体と弁座の平行な対向面の幅が小さいため、流速の速
く低い圧力になる部分の対向面積が小さく、弁体が急に
水弁座あるいは湯弁座に吸い寄せられるがごとく動作す
ることを防止できる。
【0031】つまり、弁体の摺動性の良い湯水混合装置
において、弁振動とそれによる温度ハンチングなどを防
止できるものである。
【0032】また、たとえば、他栓の開閉などによって
水流入口の供給水圧が変動し供給水圧が上昇すると、弁
体の摺動溝内の水圧も上昇し、弾性シール部材はハウジ
ングに保持された状態なので、摺動溝内の水圧は弁体を
水弁座側に付勢するように作用する。弁体と水弁座間の
流速は速く摺動溝内の流速が遅いことから、ベルヌーイ
の定理からしても弁体と水弁座間の圧力の方が摺動溝内
の圧力より低い。したがって供給水圧が上昇すれば、弁
体を水弁座側に付勢する力が増大し、供給水圧が低下し
た場合には、弁体を水弁座側に付勢する力が減少する。
これは湯側においも同様に作用する。すなわちハウジン
グに弾性シール部材を保持する保持溝を設け、弁体に摺
動溝を設けた構成により、湯側、水側とも供給圧変動の
影響を打ち消すように弁体の開度が自動的に補正される
機能を有する。ここで水流入口と湯流入口の圧力を比較
すると、ほとんどの場合、水流入口の方が高い。なぜな
らば、湯流入口へは給湯機などを経て供給されるため、
その圧力損失分は低い供給圧となる。よって、上記の供
給圧変動を補正するとき作用する受圧面積は、水側の方
は小さくして湯側と同等に作用することになる。
【0033】つまり、弁体の外径寸法を、摺動溝より水
弁座側の外径を湯弁座側の外径より細く構成することに
より、供給圧の変動に対し、より的確に安定した温度制
御ができる湯水混合装置を提供できるものである。
【0034】また、感温体ばねとバイアスばねの付勢力
とがバランスする位置に略円筒状の弁体が軸線方向に摺
動移動して、電気的付勢力調節手段による付勢力に応じ
た混合水温度になる。このとき、略円筒状の弁体の外周
面に設けられた弾性シール部材は、ハウジングの内壁の
保持溝に保持されており、弁体の外周面の摺動溝が弾性
シール部材に対して滑りながら相対移動する。ここで、
弁体の外径部はハウジングの内壁である摺動ガイド面に
軽く接触する程度に摺動し、この摺動摩擦力は小さく、
また弾性シール部材と摺動する弁体の摺動溝は弁体の外
径より細いので、それだけ摺動接触面が細く小さくな
り、この弾性シール部材との摺動摩擦力も小さい。した
がって、感温体ばねおよびバイアスばね共に小さい付勢
力で弁体を駆動させることができ、小さい駆動力の電気
的付勢力調節手段で高速応答の混合温度制御ができる。
しかも、温度検出手段で検出された温度と温度設定手段
で設定された目標値に基づいて電気的付勢力調節手段を
電子制御手段が制御するので、安定した温度制御ができ
るものである。
【0035】また、形状記憶合金の感温体ばねとバイア
スばねの付勢力とがバランスする位置に略円筒状の弁体
が軸線方向に摺動移動して、出力軸に軸シール部材装着
溝および送りねじを備えたモータとその送りねじに螺着
されたばね受け部材とからなる電気的付勢力調節手段で
設定した混合水温度になる。このとき、略円筒状の弁体
の外周面に設けられた弾性シール部材は、ハウジングの
内壁の保持溝に保持されており、弁体の外周面の摺動溝
が弾性シール部材に対して滑りながら相対移動する。こ
こで、弁体の外径部はハウジングの内壁である摺動ガイ
ド面に軽く接触する程度に摺動し、この摺動摩擦力は小
さく、また弾性シール部材と摺動する弁体の摺動溝は弁
体の外径より細いので、それだけ摺動接触面が細く小さ
くなり、この弾性シール部材との摺動摩擦力も小さい。
したがって、細く小さい形状記憶合金の感温体ばねおよ
びバイアスばね共に小さい付勢力で弁体を駆動させるこ
とができ、小さい駆動力のモータで混合温度制御ができ
る。また、細く小さい形状記憶合金の感温体ばねなの
で、熱容量が小さく温度変化に対して熱応答速度が速く
安定した温度制御ができる。また、小さいモータおよび
小さいばねに加えて、モータの出力軸に軸シール部材装
着溝および送りねじを備えた構成なので従来になく小型
コンパクトで安価な湯水混合装置を提供することができ
るものである。
【0036】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1を参照し
ながら説明する。
【0037】図1は本発明の第1の実施例の湯水混合装
置の断面図である。図において、ハウジング11の周壁
には軸線方向に間隔をおいて水流入口12および湯流入
口13をそれぞれ開けると共に、これらの流入口12、
13に連通する下流側には混合水流出口14が開けてあ
る。水流入口12は湯水混合装置の本体の中の水室15
に連通し、同様に湯流入口13と混合水流出口14はそ
れぞれ湯室16および混合室17に連通し、この混合室
17を経由して混合水が混合水流出口14に至る。
【0038】ハウジング11の内部には、水流入口12
側および湯流入口13側にそれぞれ水弁座18および湯
弁座19が設けてある。そしてこれら水弁座18と湯弁
座19との間には、軸線方向に移動可能で湯と水の混合
比を調節する略円筒状の弁体20が組み込まれている。
【0039】また、混合水の温度上昇に伴い湯の割合を
減少させる方向に弁体20を付勢する感温体ばね21
と、その弁体20を感温体ばね21とは反対方向に付勢
するバイアスばね22との力の釣り合いにより、弁体2
0が移動位置決めされる構成で、これら二つのばね2
1、22の少なくとも一方の付勢力を可変し混合温度を
調節する付勢力調節手段23は、図1の実施例ではバイ
アスばね22の方を調節する構成である。つまり、ハン
ドル24を回転すると送りネジ25が回転し、可動ばね
受け26が軸方向に進退する構成で、バイアスばね22
の付勢力が調節される。
【0040】また、ハウジング11の内壁で弁体20の
外側をガイドする摺動ガイド面27の一部に設けられた
保持溝28は、弾性シール部材29の外周が嵌まる凹溝
で、この保持溝28によって、弁体20が軸方向に動作
しても弾性シール部材29は定位置のまま保持される。
【0041】また、略円筒状の弁体20の外周面に設け
られた摺動溝30は、弾性シール部材29の内径とほぼ
同じ外径で、弾性シール部材29の幅に弁体20の軸方
向の最大移動幅を加えた幅を有する構成である。なお感
温体ばね21は、形状記憶合金ばねやバイメタルばね等
が使用でき、特に形状記憶合金ばねは、温度変化に対す
る発生力の点で好ましい。
【0042】上記構成において動作を説明すると、水流
入口12と湯流入口13とからそれぞれ水と湯が供給さ
れ、弁体20と水弁座18との隙間および弁体20と湯
弁座19との隙間に応じて、混合室31に混合されなが
ら流入する。その混合室31に設けられた感温体ばね2
1は温度に応じて付勢力が変化し、感温体ばね21とバ
イアスばね22の付勢力とがバランスする位置に略円筒
状の弁体20が軸線方向に摺動移動して、付勢力調節手
段23で設定した混合水温度になる。このとき、略円筒
状の弁体20の外周面に設けられた弾性シール部材29
は、ハウジング11の内壁の保持溝28に保持されてお
り、弁体20の外周面の摺動溝30が弾性シール部材2
9に対して滑りながら相対移動する。ここで、弁体20
の外径部はハウジング11の内壁である摺動ガイド面2
7に軽く接触する程度に摺動し、この摺動摩擦力は小さ
く、また弾性シール部材29と摺動する弁体20の摺動
溝30は弁体20の外径より細いので、それだけ摺動接
触面が細く小さくなり、この弾性シール部材29との摺
動摩擦力も小さい。したがって、感温体ばね21および
バイアスばね22共に小さい付勢力で弁体20を駆動す
ることができる。このことから、感温体ばね21および
バイアスばね22は細く小さいばねにできるため、熱容
量が小さく、それだけ温度変化に対して敏感に速く作動
する。
【0043】また、ハウジング11に保持溝28を形成
し、弁体20に摺動溝30を形成した構成により、シー
ル性を確保しながら摺動摩擦力を小さくできる効果のほ
かに、湯または水の供給圧力の変動に対して、弁体20
の開度を自動補正でき、混合温度性能を安定できるとい
う特有の効果がある。たとえば、他栓の開閉などによっ
て水流入口12の供給水圧が変動した場合、水弁座18
と弁体20との開度がそのままであれば水圧に応じて混
合室31に流入する水量が変動し、湯と水の混合比が変
動して混合水温度も変動することになる。ところが、供
給水圧が上昇すると、弁体20の摺動溝30内の水圧も
上昇し、弾性シール部材29はハウジング11に固定さ
れた状態なので、摺動溝30内の水圧は弁体20を水弁
座18側に付勢するように作用する。弁体20と水弁座
18間の流速は速く摺動溝30内の流速が遅いことか
ら、ベルヌーイの定理からしても弁体20と水弁座18
間の圧力の方が摺動溝30内の圧力より低い。したがっ
て供給水圧が上昇すれば、弁体20を水弁座18側に付
勢する力が増大し、供給水圧が低下した場合には、弁体
20を水弁座18側に付勢する力が減少する。これは湯
側においも同様に作用する。すなわち湯側、水側とも供
給圧変動に対して、その影響を打ち消すように弁体20
の開度が自動的に補正される。
【0044】つまり、混合水の温度が変動してその温度
が感温体ばね21に伝達されて、感温体ばね21の付勢
力変化によって弁体20を移動して設定温度に保つ本来
の作用は、温度変動してからの修正動作であるのに対
し、温度変動が発生する事前に、供給圧の変動圧力によ
って弁体20を移動補正するので、温度変動を事前に抑
制防止でき、安定した温度性能が得られる。
【0045】本発明の第1の実施例によれば、ハウジン
グ11の摺動ガイド面27の一部に弾性シール部材29
を保持する保持溝28と、弁体20の外周面に摺動溝3
0を設けた構成により、弁体20の摺動摩擦抵抗を小さ
くでき、細く小さい感温体ばね21にできるようになる
ため、熱応答性に優れ、供給される湯温変動や圧力変動
に対し敏感に速く作動することと、供給圧変動によっ
て、弁体20の開度が自動補正されることにより安定し
た混合温度を得ることができる。
【0046】また、二つのばね21、22の力を小さく
できることから、付勢力調節手段23のハンドル24の
回転操作も軽く操作性がよく、小型コンパクトな湯水混
合装置が得られる。
【0047】なお図1の実施例では、付勢力調節手段2
3に手動のハンドル24を用いた場合を説明したが、こ
のような手動に限らずモータ等の電気的駆動手段による
場合も同様の効果を得ることができる。
【0048】次に本発明の第2の実施例を図2を用いて
説明する。図2は本発明の第2の実施例の湯水混合装置
の部分拡大断面図である。第2の実施例において第1の
実施例と相違する点は、弁体32が4フッ化エチレン樹
脂ないしは4フッ化エチレン配合樹脂、または超高分子
量ポリエチレン樹脂ないし超高分子ポリエチレン配合樹
脂でなる構成としたことにある。なお33および34
は、ばね受けリングである。
【0049】上記構成において、ハウジング11に保持
溝28を形成し、弁体32に摺動溝30を形成した構成
により、シール性を確保しながら摺動摩擦力を小さくで
き、感温体ばね21およびバイアスばね22共に小さい
付勢力で弁体32を駆動することができるのは第1の実
施例と同様であるが、弁体32を4フッ化エチレン樹脂
ないしは4フッ化エチレン配合樹脂、または超高分子量
ポリエチレン樹脂ないし超高分子ポリエチレン配合樹脂
で構成したことにより、弾性シール部材29と弁体32
との摺動摩擦力およびハウジング11の内壁の摺動ガイ
ド面27と弁体32との摺動摩擦力の両方とも、さらに
小さくなる。
【0050】上記いずれの樹脂で弁体32を構成した場
合も、単に弁体32と弾性シール部材29との摺動摩擦
力が小さくなって、小さく細い感温体ばね21およびバ
イアスばね22にできたり、感温体ばね21の熱容量が
小さくして、温度変化に対して敏感に速く作動できるよ
うになるだけでなく、流体中のゴミや異物が付着しにく
いため、ゴミ噛みやゴミ固着などによる弁動作不良とい
った課題発生を防止できるという特有の効果もある。中
でも4フッ化エチレン樹脂が最も摩擦係数が小さく効果
的である。超高分子量ポリエチレン樹脂は、4フッ化エ
チレン樹脂に近い小さい摩擦係数であるとともに、射出
成形加工が可能で、量産加工性に優れているため、安定
してばらつきの少ない性能品質を確保できる。さらに、
対摩耗性がポリアセタール樹脂やポリプロピレン樹脂等
の一般的樹脂と比較して、格段に優れていることから長
年にわたって性能の変化を防止できる。ちなみに超高分
子量ポリエチレン樹脂は、平均分子量が300万以上
で、通常の高密度ポリエチレンより一桁多い。また、食
品衛生上においても無毒性材料である。
【0051】また、弁体32を上記の樹脂で構成したこ
とにより、弁体32とばね受けリング33および34と
の滑りが良く、感温体ばね21およびバイアスばね22
の不要なねじりやこじりを防止でき、弁体32がさらに
安定して作動でき優れた温度調節機能を確保できる。
【0052】本発明の第2の実施例によれば、弁体32
を4フッ化エチレン樹脂ないしは4フッ化エチレン配合
樹脂、または超高分子量ポリエチレン樹脂ないし超高分
子ポリエチレン配合樹脂で構成したことにより、弾性シ
ール部材29と弁体32との摺動摩擦力およびハウジン
グ11の内壁の摺動ガイド面27と弁体32との摺動摩
擦力の両方が小さくなるように作用する。かつ、弁体3
2の端面と水弁座18および湯弁座19との遮断シール
効果も高くなる。さらに低摩擦材のコーティングなどと
異なり耐久信頼性が高く、感温体ばね21およびバイア
スばね22をさらに細く小さくできることにより、コン
パクトで、自動温度調節の応答速度が速く、かつ軽く操
作できる湯水混合装置を提供できる。
【0053】次に本発明の第3の実施例を図3を用いて
説明する。図3は本発明の第3の実施例の湯水混合装置
の部分拡大断面図である。第3の実施例において第1の
実施例と相違する点は、保持溝36は断面が弓形に形成
され、弾性シール部材はOリング35でなる構成とした
ことにある。
【0054】上記構成において、保持溝36の断面を弓
形に形成し弾性シール部材をOリング35で構成したこ
とにより、湯と水の供給圧の差が大きい場合でもその差
圧によって、Oリング35が保持溝36の弓形端部に押
しつけられるように作用する。このことにより、ハウジ
ング11の保持溝36と弁体20の摺動溝30との隙間
寸法が、Oリング35の太さ寸法より少々大きい場合で
もOリング35が弓形の保持溝36端部に押しつけられ
てシールされる。すなわちOリング35のつぶししろが
零の状態でも、弓形の保持溝36端部に差圧に応じて押
しつけられシールされる。弾性シール部材であるOリン
グ35のつぶししろが零のため、弁体20との摺動摩擦
力も小さい。したがって、特に摺動溝30や保持溝36
などの高い寸法精度を要することなく、弁体20と弾性
シール部材35との摺動性とシール性の両方とも優れ、
感温体ばね21およびバイアスばね22を細く小さくで
き、自動温度調節の応答を速くでき、かつ湯水混合装置
をコンパクトで、軽く操作しやすいものにできる。
【0055】本発明の第3の実施例によれば、保持溝3
6の断面を弓形に形成し弾性シール部材をOリング35
で構成したことにより、特に寸法精度を要すことなく弁
体20と弾性シール部材35との摺動性およびシール性
を確保でき、コンパクトで、軽く操作できる湯水混合装
置を提供することができる。
【0056】次に本発明の第4の実施例を図4を用いて
説明する。図4は本発明の第4の実施例の湯水混合装置
の部分拡大断面図である。第4の実施例において第1の
実施例と相違する点は、弁体37は水弁座18および湯
弁座19との対向面に面取り部38、39を設け、弁体
37と水弁座18および湯弁座19との隙間40、41
の平行な対向面の幅42、43を1ミリメートル以下に
構成したことにある。
【0057】上記構成において、たとえば急に供給水圧
が上昇したり水流量が急増した場合、弁体37と水弁座
18との隙間39を通過する水の流速が急速になる。こ
のとき、弁体37と水弁座18との隙間40の平行な対
向面の幅42が大きいと、流速の速く低い圧力になる部
分の対向面積が大きいため、弁体37が急に水弁座18
に吸い寄せられるがごとく動作し水弁座18に衝突す
る。その反動によって、弁体37が押し戻され今度は湯
弁座19に衝突する。このような状態の繰り返しのいわ
ゆる弁振動を、弁体37の摺動抵抗が小さく滑らかに動
きやすいが故に生じることがある。そこで、弁体37は
水弁座18および湯弁座19との対向面に面取り部3
8、39を設け、弁体37と水弁座18および湯弁座1
9との隙間の平行な対向面の幅42、43を1ミリメー
トル以下に構成したことにより、急な供給圧や流量の変
動があった場合でも、弁体37と弁座18、19の平行
な対向面の幅42、43が小さいため、流速の速く低い
圧力分布になる部分の対向面積が小さく、弁体37が急
に水弁座18あるいは湯弁座19に吸い寄せられるがご
とく動作することを防止できる。なお、図4で面取り部
38、39は弁体37の端部に形成した場合を説明した
が、水弁座18および湯弁座19の端部に形成した場合
も同様の効果が得られる。
【0058】本発明の第4の実施例によれば、弁体の摺
動性の良い湯水混合装置において、弁振動とそれによる
温度ハンチングなどを防止できる。
【0059】次に本発明の第5の実施例を図5を用いて
説明する。図5は本発明の第5の実施例の湯水混合装置
の部分拡大断面図である。第5の実施例において第1の
実施例と相違する点は、弁体44は摺動溝30から水弁
座18側の外径45を湯弁座19側の外径46よりも細
く構成したことにある。
【0060】上記構成において、たとえば、他栓の開閉
などによって水流入口12の供給水圧が変動し供給水圧
が上昇すると、弁体44の摺動溝30内の水圧も上昇
し、弾性シール部材29はハウジング11に保持された
状態なので、摺動溝30内の水圧は弁体44を水弁座1
8側に付勢するように作用する。弁体44と水弁座18
との間の流速は速く摺動溝30内の流速が遅いことか
ら、ベルヌーイの定理からしても弁体44と水弁座18
との間の圧力の方が摺動溝30内の圧力より低い。した
がって供給水圧が上昇すれば、弁体44を水弁座18側
に付勢する力が増大し、供給水圧が低下した場合には、
弁体44を水弁座18側に付勢する力が減少する。これ
は湯側においても同様で、湯流入口13への供給圧が上
昇すれば、弁体44を湯弁座19側に付勢する力が増大
し、湯の供給圧が低下した場合には、弁体44を湯弁座
19側に付勢する力が減少する。すなわちハウジング1
1に弾性シール部材29を保持する保持溝28を設け、
弁体44に摺動溝30を設けた構成により、湯側、水側
とも供給圧変動の影響を打ち消すように弁体44の開度
を自動的に補正する機能を有する。ここで水流入口12
と湯流入口13の圧力を比較すると、ほとんどの場合、
水流入口12の方が高い。なぜならば、湯流入口13へ
は給湯機などを経て供給されるため、その圧力損失分は
低い供給圧となる。よって、上記の供給圧変動を補正す
るとき作用する受圧面積を、水側の方を小さくすること
によって、水側と湯側の補正作用力とを同等にすること
ができ、供給圧変動に対し、弁体44にバランスよく補
正力が作用して、より安定した湯温制御ができる。この
作用は、湯側水側の供給圧変動に対して有効なだけでな
く、設定温度を変えたり、供給湯温が変わったりしたと
きにも効果がある。なぜならば、これらの場合に湯と水
の混合比は必然的に変わるように弁体44が作動する
が、この混合比の変化に伴って湯と水の流量および水室
15、湯室16の流体圧が変化する。このときの水室1
5および湯室16の圧力変化幅は、水側の方が供給絶対
圧が高い分大きく変化しやすい。したがって、先に説明
した供給圧変動のとき同様に、弁体44の外径寸法を、
摺動溝30から水弁座18側の外径45を湯弁座19側
の外径46よりも細く構成したことにより、弁体44に
バランスよく補正力が作用して、より安定した湯温制御
ができる。
【0061】本発明の第5の実施例によれば、弁体44
の外径寸法を、摺動溝30から水弁座18側の外径45
を湯弁座19側の外径46よりも細く構成したことによ
り、供給圧の変動に対し、より安定した温度制御ができ
る。
【0062】次に本発明の第6の実施例を図6を用いて
説明する。図6は本発明の第6の実施例の湯水混合装置
の要部断面の構成図である。
【0063】図において、ハウジング47の周壁には軸
線方向に間隔をおいて水流入口48および湯流入口49
をそれぞれ開けると共に、これらの流入口48、49に
連通する下流側には混合水流出口50が設けてある。水
流入口48は湯水混合装置の本体の中の水室51に連通
し、同様に湯流入口49と混合水流出口50はそれぞれ
湯室52および混合室53に連通し、この混合室53を
経由して混合水が混合水流出口50に至る。その混合室
53から混合水流出口50に至る流路の途中に、混合水
の温度を検出する温度検出手段54が設けられている。
【0064】ハウジング47の内部には、水流入口48
側および湯流入口49側にそれぞれ水弁座55および湯
弁座56が設けてある。そしてこれら水弁座55と湯弁
座56との間には、軸線方向に移動可能で湯と水の混合
比を調節する略円筒状の弁体57が組み込まれている。
また、混合水の温度上昇に伴い湯の割合を減少させる方
向に弁体57を付勢する感温体ばね58と、その弁体5
7を感温体ばね58とは反対方向に付勢するバイアスば
ね59との力の釣り合いにより、弁体57が移動位置決
めされる構成で、これら二つのばね58、59の少なく
とも一方の付勢力を可変し混合温度を調節する電気的付
勢力調節手段60は、図6の実施例ではバイアスばね5
9の方を調節する構成である。つまり、電気的付勢力調
節手段60であるモータ61の出力軸62を回転すると
ネジ軸63が回転し、可動ばね受け64が軸方向に進退
する構成で、バイアスばね59の付勢力が調節される。
【0065】また、ハウジング47の内壁で弁体57の
外側をガイドする摺動ガイド面65の一部に設けられた
保持溝66は、弾性シール部材67の外周が嵌まる凹溝
で、この保持溝66によって、弁体57が軸方向に動作
しても弾性シール部材67は定位置のまま保持される。
【0066】また、略円筒状の弁体57の外周面に設け
られた摺動溝68は、弾性シール部材67の内径とほぼ
同じ外径で、弾性シール部材67の幅に弁体57の軸方
向の最大移動幅を加えた幅を有する構成である。なお感
温体ばね58は、形状記憶合金ばねやバイメタルばね等
が使用でき、特に形状記憶合金ばねは、温度変化に対す
る発生力の点で好ましい。
【0067】さらに、混合水温度の目標値を設定する温
度設定手段69と、温度検出手段54で検出された温度
と温度設定手段69で設定された目標値に基づいて電気
的付勢力調節手段60を制御する電子制御手段70とを
備えた構成である。
【0068】上記構成において、水流入口48と湯流入
口49とからそれぞれ水と湯が供給され、弁体57と水
弁座55との隙間および弁体57と湯弁座56との隙間
に応じて、混合室53に混合されながら流入する。その
混合室53に設けられた感温体ばね58は温度に応じて
付勢力が変化し、感温体ばね58とバイアスばね59の
付勢力とがバランスする位置に略円筒状の弁体57が軸
線方向に摺動移動して、電気的付勢力調節手段60によ
って可動ばね受け64の位置が可変されて決まるバイア
スばね59の付勢力に応じた混合水温度になる。このと
き、略円筒状の弁体57の外周面に設けられた弾性シー
ル部材67は、ハウジング47の内壁の保持溝66に保
持されており、弁体57の外周面の摺動溝68が弾性シ
ール部材67に対して滑りながら相対移動する。ここ
で、弁体57の外径部はハウジング47の内壁である摺
動ガイド面65に軽く接触する程度に摺動し、この摺動
摩擦力は小さく、また弾性シール部材67と摺動する弁
体57の摺動溝68は弁体57の外径より細いので、そ
れだけ摺動接触面が細く小さくなり、この弾性シール部
材67との摺動摩擦力も小さい。したがって、感温体ば
ね58およびバイアスばね59共に小さい付勢力で弁体
57を駆動することができる。このことから、感温体ば
ね58およびバイアスばね59は細く小さいばねにでき
るため、熱容量が小さく、それだけ温度変化に対して敏
感に速く作動する。
【0069】また、ハウジング47に保持溝66を形成
し、弁体57に摺動溝68を形成した構成により、シー
ル性を確保しながら摺動摩擦力を小さくできる効果のほ
かに、湯または水の供給圧力の変動に対して、弁体57
の開度を自動補正でき、混合温度性能を安定できるとい
う特有の効果がある。たとえば、他栓の開閉などによっ
て水流入口48の供給水圧が変動した場合、水弁座55
と弁体57との開度がそのままであれば水圧に応じて混
合室53に流入する水量が変動し、湯と水の混合比が変
動して混合水温度も変動することになる。ところが、供
給水圧が上昇すると、弁体57の摺動溝68内の水圧も
上昇し、弾性シール部材67はハウジング47に固定さ
れた状態なので、摺動溝68内の水圧は弁体57を水弁
座55側に付勢するように作用する。弁体57と水弁座
55間の流速は速く摺動溝68内の流速が遅いことか
ら、ベルヌーイの定理からしても弁体57と水弁座55
間の圧力の方が摺動溝68内の圧力より低い。したがっ
て供給水圧が上昇すれば、弁体57を水弁座55側に付
勢する力が増大し、供給水圧が低下した場合には、弁体
57を水弁座55側に付勢する力が減少する。これは湯
側においも同様に作用する。すなわち湯側、水側とも供
給圧変動に対して、その影響を打ち消すように弁体57
の開度が自動的に補正される。
【0070】つまり、混合水の温度が変動してその温度
が感温体ばね58に伝達されて、感温体ばね58の付勢
力変化によって弁体57を移動して設定温度に保つ本来
の作用は、温度変動してからの修正動作であるのに対
し、温度変動が発生する事前に、供給圧の変動圧力によ
って弁体57を移動補正するので、温度変動を事前に抑
制防止できる。
【0071】さらに、感温体ばね58のヒステリシスや
弁体57のわずかな摺動摩擦などによる温度ずれがもし
生じた場合でも、混合水の温度を温度検出手段54が検
出して電子制御手段70にフィードバックされ、その電
子制御手段70が温度設定手段69で設定した温度と比
較して偏差を解消する方向に電気的付勢力調節手段60
を制御する構成ため、温度設定手段69で設定された温
度に対する温度ずれ、いわゆる温度オフセットが極めて
少ない安定した温度性能が得られる。
【0072】しかも、上記のように弁体57の摺動摩擦
力が小さいことから、感温体ばね58およびバイアスば
ね59は細く付勢力の小さいばねにできるため、電気的
付勢力調節手段60の駆動力も小さくでき、たとえば微
小な低トルクモータにできる。
【0073】本発明の第6の実施例によれば、感温体ば
ね58およびバイアスばね59共に小さい付勢力で弁体
57を駆動させることができ、小さい駆動力の電気的付
勢力調節手段60で高速応答の混合温度制御ができる。
かつ、温度検出手段54で検出された温度と温度設定手
段69で設定された目標値に基づいて電気的付勢力調節
手段60を電子制御手段70が制御するので、安定した
温度制御ができる。
【0074】次に本発明の第7の実施例を図7を用いて
説明する。図7は本発明の第7の実施例の湯水混合装置
の断面図である。第7の実施例において第1の実施例と
相違する点は、混合水の温度上昇に伴い湯の割合を減少
させる方向に弁体20を付勢する形状記憶合金からなる
感温体ばね71と、弁体20を感温体ばね71とは反対
方向に付勢するバイアスばね22との少なくとも一方の
付勢力を可変し混合温度を調節する電気的付勢力調節手
段72と、その電気的付勢力調節手段72は、出力軸7
3に軸シール部材装着溝74および送りねじ75を備え
たモータ76と、その送りねじ75に螺着されたばね受
け部材26を備えてなる構成としたことにある。
【0075】上記構成において、形状記憶合金の感温体
ばね71とバイアスばね22の付勢力とがバランスする
位置に略円筒状の弁体20が軸線方向に摺動移動して、
出力軸73に軸シール部材装着溝74および送りねじ7
5を備えたモータ76とその送りねじ75に螺着された
ばね受け部材26とからなる電気的付勢力調節手段72
で設定した混合水温度になる。このとき、略円筒状の弁
体20の外周面に設けられた弾性シール部材29は、ハ
ウジング11の内壁の保持溝28に保持されており、弁
体20の外周面の摺動溝30が弾性シール部材29に対
して滑りながら相対移動する。ここで、弁体20の外径
部はハウジング11の内壁である摺動ガイド面27に軽
く接触する程度に摺動し、この摺動摩擦力は小さく、ま
た弾性シール部材29と摺動する弁体20の摺動溝30
は弁体20の外径より細いので、それだけ摺動接触面が
細く小さくなり、この弾性シール部材29との摺動摩擦
力も小さい。したがって、細く小さい形状記憶合金の感
温体ばね71およびバイアスばね22共に小さい付勢力
で弁体20を駆動させることができ、小さい駆動力のモ
ータ76で混合温度制御ができる。また、細く小さい形
状記憶合金の感温体ばね71なので、熱容量が小さく温
度変化に対して熱応答速度が速く安定した温度制御がで
きる。また、小さいモータ76および小さいばねに加え
て、モータ76の出力軸73に軸シール部材装着溝74
および送りねじ75を備えた構成なので、たとえば図6
のようにモータ61の出力軸62にネジ軸63を装着す
る構成と比較しても、部品点数および組立工数を少なく
でき、さらに従来になく小型コンパクトで安価な湯水混
合装置を提供することができる。
【0076】本発明の第7の実施例によれば、細く小さ
い形状記憶合金ばね71と小さいモータ76で駆動制御
でき、安価でコンパクトな湯水混合装置を提供できる。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明の湯水混合装置は、
ハウジングの摺動ガイド面の一部に弾性シール部材を保
持する保持溝と、弁体の外周面に摺動溝を設けた構成に
より、弁体の摺動摩擦抵抗を小さくでき、細く小さい感
温体ばねにできるようになるため、熱応答性に優れ、供
給される湯温変動や圧力変動に対し敏感に速く作動する
ことと、供給圧変動によって、弁体の開度が自動補正さ
れることにより安定した混合温度を得ることができる。
【0078】さらに、弁体を4フッ化エチレン樹脂ない
しは4フッ化エチレン配合樹脂、または超高分子量ポリ
エチレン樹脂ないし超高分子ポリエチレン配合樹脂で構
成したことにより、弾性シール部材と弁体との摺動摩擦
力およびハウジングの内壁の摺動ガイド面と弁体との摺
動摩擦力の両方が小さくなると共に、弁体の端面と水弁
座および湯弁座との遮断シール効果も高く、さらに低摩
擦材のコーティングなどと異なり耐久信頼性が高く、感
温体ばねおよびバイアスばねをさらに細く小さくできる
ため、コンパクトで、自動温度調節の応答速度が速く、
かつ軽く操作できる湯水混合装置を提供できる。
【0079】さらに、保持溝の断面を弓形に形成し弾性
シール部材をOリングで構成したことにより、特に寸法
精度を要すことなく弁体と弾性シール部材との摺動性お
よびシール性を確保でき、コンパクトで、安価な湯水混
合装置を提供することができる。
【0080】さらに、弁体は水弁座および湯弁座との対
向面に面取り部を設け、弁体と水弁座および湯弁座との
隙間の平行な対向面の幅を1ミリメートル以下に構成し
たことにより、弁体の摺動性の良いことによる上記効果
を得られると共に、弁振動とそれによる温度ハンチング
などを防止できる。
【0081】さらに、弁体は摺動溝より水弁座側の外径
を湯弁座側の外径より細く構成したことにより、供給圧
の変動に対し、より的確に安定した温度制御ができる。
【0082】また、ハウジングの摺動ガイド面の一部に
弾性シール部材を保持する保持溝と、弁体の外周面に摺
動溝を設け、温度検出手段で検出された温度と温度設定
手段で設定された目標値に基づいて電気的付勢力調節手
段を制御する電子制御手段からなる構成なので、小さい
駆動力の電気的付勢力調節手段で制御でき、高速応答
で、安定した温度制御ができる。
【0083】また、弁体を付勢する形状記憶合金からな
る感温体ばねと、それとは反対方向に付勢するバイアス
ばねとの少なくとも一方の付勢力を可変し混合温度を調
節する電気的付勢力調節手段と、その電気的付勢力調節
手段は、出力軸に軸シール部材装着溝および送りねじを
備えたモータと、その送りねじに螺着されたばね受け部
材を備えた構成なので、細く小さい形状記憶合金ばねと
小さいモータで駆動制御でき、安価でコンパクトな湯水
混合装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の湯水混合装置の断面図
【図2】本発明の第2の実施例の湯水混合装置の部分拡
大断面図
【図3】本発明の第3の実施例の湯水混合装置の部分拡
大断面図
【図4】本発明の第4の実施例の湯水混合装置の部分拡
大断面図
【図5】本発明の第5の実施例の湯水混合装置の部分拡
大断面図
【図6】本発明の第6の実施例の湯水混合装置の要部断
面の構成図
【図7】本発明の第7の実施例の湯水混合装置の断面図
【図8】従来の湯水混合装置の断面図
【図9】従来の湯水混合装置の部分拡大断面図
【図10】従来の湯水混合装置の部分拡大断面図
【符号の説明】
11 ハウジング 12 水流入口 13 湯流入口 14 混合水流出口 18 水弁座 19 湯弁座 20 弁体 21 感温体ばね 22 バイアスばね 23 付勢力調節手段 27 摺動ガイド面 28 保持溝 29 弾性シール部材 30 摺動溝 32 弁体 35 Oリング 36 保持溝 37 弁体 38 面取り部 39 面取り部 44 弁体 54 温度検出手段 60 電気的付勢力調節手段 69 温度設定手段 70 電子制御手段 71 感温体ばね 72 電気的付勢力調節手段 73 出力軸 74 軸シール部材装着溝 75 送りねじ 76 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 11/00 - 11/24 F16K 31/00 - 31/11 F16K 31/70

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水流入口と湯流入口とを軸線方向に間隔を
    おいて周壁に開けたハウジングと、前記水流入口と湯流
    入口との間の前記ハウジングの内壁を摺動ガイド面とし
    て軸線方向に移動可能に組み込んだ湯と水の混合比を調
    節する略円筒状の弁体と、前記水流入口側で前記弁体の
    軸線方向の一端面に対向する水弁座と、前記湯流入口側
    で前記弁体の軸線方向の他端面に対向する湯弁座と、前
    記水弁座の下流側に設けた混合水流出口と、前記混合水
    の温度上昇に伴い湯の割合を減少させる方向に前記弁体
    を付勢する感温体ばねと、前記弁体を前記感温体ばねと
    は反対方向に付勢するバイアスばねと、前記二つのばね
    の少なくとも一方の付勢力を可変し混合温度を調節する
    付勢力調節手段と、前記摺動ガイド面の一部に設けられ
    弾性シール部材を保持する保持溝と、略円筒状の前記弁
    体の外周面に設けられ前記弾性シール部材に対して摺動
    する摺動溝とからなる湯水混合装置。
  2. 【請求項2】弁体は4フッ化エチレン樹脂ないしは4フ
    ッ化エチレン配合樹脂、または超高分子量ポリエチレン
    樹脂ないし超高分子ポリエチレン配合樹脂で構成された
    請求項1記載の湯水混合装置。
  3. 【請求項3】保持溝は断面が弓形に形成し、弾性シール
    部材はOリングで構成された請求項1記載の湯水混合装
    置。
  4. 【請求項4】弁体は水弁座および湯弁座との対向面に面
    取り部を設け、前記弁体と水弁座および湯弁座との隙間
    の平行な対向面の幅を1ミリメートル以下に構成された
    請求項1記載の湯水混合装置。
  5. 【請求項5】弁体は摺動溝より水弁座側の外径を湯弁座
    側の外径より細く構成された請求項1記載の湯水混合装
    置。
  6. 【請求項6】水流入口と湯流入口とを軸線方向に間隔を
    おいて周壁に開けたハウジングと、前記水流入口と湯流
    入口との間の前記ハウジングの内壁を摺動ガイド面とし
    て軸線方向に移動可能に組み込んだ湯と水の混合比を調
    節する略円筒状の弁体と、前記水流入口側で前記弁体の
    軸線方向の一端面に対向する水弁座と、前記湯流入口側
    で前記弁体の軸線方向の他端面に対向する湯弁座と、前
    記水弁座の下流側に設けた混合水流出口と、前記混合水
    の温度上昇に伴い湯の割合を減少させる方向に前記弁体
    を付勢する感温体ばねと、前記弁体を前記感温体ばねと
    は反対方向に付勢するバイアスばねと、前記二つのばね
    の少なくとも一方の付勢力を可変し混合温度を調節する
    電気的付勢力調節手段と、前記摺動ガイド面の一部に設
    けられ弾性シール部材を保持する保持溝と、略円筒状の
    前記弁体の外周面に設けられ前記弾性シール部材に対し
    て摺動する摺動溝と、前記混合水の温度を検出する温度
    検出手段と、混合水温度の目標値を設定する温度設定手
    段と、前記温度検出手段で検出された温度と前記温度設
    定手段で設定された目標値に基づいて前記電気的付勢力
    調節手段を制御する電子制御手段とからなる湯水混合装
    置。
  7. 【請求項7】水流入口と湯流入口とを軸線方向に間隔を
    おいて周壁に開けたハウジングと、前記水流入口と湯流
    入口との間の前記ハウジングの内壁を摺動ガイド面とし
    て軸線方向に移動可能に組み込んだ湯と水の混合比を調
    節する略円筒状の弁体と、前記水流入口側で前記弁体の
    軸線方向の一端面に対向する水弁座と、前記湯流入口側
    で前記弁体の軸線方向の他端面に対向する湯弁座と、前
    記水弁座の下流側に設けた混合水流出口と、前記混合水
    の温度上昇に伴い湯の割合を減少させる方向に前記弁体
    を付勢する形状記憶合金からなる感温体ばねと、前記弁
    体を前記感温体ばねとは反対方向に付勢するバイアスば
    ねと、前記二つのばねの少なくとも一方の付勢力を可変
    し混合温度を調節する電気的付勢力調節手段と、前記電
    気的付勢力調節手段は、出力軸に軸シール部材装着溝お
    よび送りねじを備えたモータと、前記送りねじに螺着さ
    れたばね受け部材とからなる湯水混合装置。
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