JP2946842B2 - 密封内容物の腐敗判定方法及び腐敗判定センサ - Google Patents
密封内容物の腐敗判定方法及び腐敗判定センサInfo
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- JP2946842B2 JP2946842B2 JP16713591A JP16713591A JP2946842B2 JP 2946842 B2 JP2946842 B2 JP 2946842B2 JP 16713591 A JP16713591 A JP 16713591A JP 16713591 A JP16713591 A JP 16713591A JP 2946842 B2 JP2946842 B2 JP 2946842B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、各種加工食品（缶詰、
瓶詰、レトルトパック等）、牛乳パックや玉子等の密封
容器内の内容物の状態変化を検出し、腐敗判定を容易に
行うことができる密封内容物の腐敗判定方法及び腐敗判
定センサに関する。
瓶詰、レトルトパック等）、牛乳パックや玉子等の密封
容器内の内容物の状態変化を検出し、腐敗判定を容易に
行うことができる密封内容物の腐敗判定方法及び腐敗判
定センサに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、上記した加工食品等の内容物の腐
敗の状態の判定は、形状・色・ガスの発生等の変化を目
で確認したり、開封して官能試験や成分分析装置を用い
て行っている。
敗の状態の判定は、形状・色・ガスの発生等の変化を目
で確認したり、開封して官能試験や成分分析装置を用い
て行っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、密封容器が透
明素材から成形したものでない場合、目視による判定は
不可能であり、定量的に判断することができない。
明素材から成形したものでない場合、目視による判定は
不可能であり、定量的に判断することができない。
【０００４】一方、密封容器をいったん開封すると、内
容物の無菌性が損なわれ、保存期間が著しく短縮するこ
とになる。
容物の無菌性が損なわれ、保存期間が著しく短縮するこ
とになる。
【０００５】本発明は、上記した課題を解決することが
できる密封内容物の腐敗判定方法及び腐敗判定センサを
提供することを目的とする。
できる密封内容物の腐敗判定方法及び腐敗判定センサを
提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、密封容器内の
内容物の電導率又は誘電率の変化を腐敗判定センサで測
定して、内容物の腐敗状態を判定する密封内容物の腐敗
判定方法において、高周波発振器に接続された励起用電
極と、この励起用電極に対し絶縁され、励起用電極より
発振する電磁波を受ける受信用検出コイルとからなる腐
敗判定センサを用いて、受信用検出コイル周辺をなす密
封容器内の内容物の性状変化を電導率又は誘電率の変化
として、受信用検出コイルに誘導される共振電圧、若し
くは共振周波数の変化で捕らえることによって内容物の
腐敗度を測定することとしている。
内容物の電導率又は誘電率の変化を腐敗判定センサで測
定して、内容物の腐敗状態を判定する密封内容物の腐敗
判定方法において、高周波発振器に接続された励起用電
極と、この励起用電極に対し絶縁され、励起用電極より
発振する電磁波を受ける受信用検出コイルとからなる腐
敗判定センサを用いて、受信用検出コイル周辺をなす密
封容器内の内容物の性状変化を電導率又は誘電率の変化
として、受信用検出コイルに誘導される共振電圧、若し
くは共振周波数の変化で捕らえることによって内容物の
腐敗度を測定することとしている。
【０００７】また、腐敗判定センサを、高周波発振器に
接続された励起用電極と、この励起用電極に対し絶縁さ
れ、励起用電極より発振する電磁波を受ける受信用検出
コイルとから構成し、受信用検出コイル周辺をなす密封
容器内の内容物の性状変化を電導率、誘電率の変化とし
て、受信用検出コイルに誘導される共振電圧、若しくは
共振周波数の変化で捕らえるように構成することとし
た。
接続された励起用電極と、この励起用電極に対し絶縁さ
れ、励起用電極より発振する電磁波を受ける受信用検出
コイルとから構成し、受信用検出コイル周辺をなす密封
容器内の内容物の性状変化を電導率、誘電率の変化とし
て、受信用検出コイルに誘導される共振電圧、若しくは
共振周波数の変化で捕らえるように構成することとし
た。
【０００８】
【実施例】以下、添付図に示す実施例に基づいて、本発
明を具体的に説明する。
明を具体的に説明する。
【０００９】まず、図１〜図３を参照して、本発明に係
る腐敗判定センサＳの構成について説明する。
る腐敗判定センサＳの構成について説明する。
【００１０】図示するように、腐敗判定センサＳの外殻
をなすシールド容器11はシールド容器本体12と絶縁体カ
バー13などより構成されている。シールド容器本体12は
アルミニウム製で、直径が40mm程度で一端が閉塞され、
このシールド容器本体11の開放端側にパッキング14を介
して絶縁体カバー13が取付けけられている。
をなすシールド容器11はシールド容器本体12と絶縁体カ
バー13などより構成されている。シールド容器本体12は
アルミニウム製で、直径が40mm程度で一端が閉塞され、
このシールド容器本体11の開放端側にパッキング14を介
して絶縁体カバー13が取付けけられている。
【００１１】シールド容器11内には絶縁体カバー13側に
おいて絶縁板15が設けられ、この絶縁板15の内側には厚
さ0.5 mm程度の円板状の励起用電極16が設けられ、この
絶縁板15の絶縁体カバー13側には、図３より明らかなよ
うに、平面スパイラル状の受信用検出コイル17が設けら
れている。
おいて絶縁板15が設けられ、この絶縁板15の内側には厚
さ0.5 mm程度の円板状の励起用電極16が設けられ、この
絶縁板15の絶縁体カバー13側には、図３より明らかなよ
うに、平面スパイラル状の受信用検出コイル17が設けら
れている。
【００１２】即ち、励起用電極16及び受信用検出コイル
17よりなるセンサヘッドは、被検出液である密封内容物
Ａ (図４参照) に対して非接触状態に置かれている。
17よりなるセンサヘッドは、被検出液である密封内容物
Ａ (図４参照) に対して非接触状態に置かれている。
【００１３】シールド容器11内には乾電池18を電源とし
た高周波発振器19が内蔵され、この高周波発振器19はそ
の一方の出力端子がリード線20により励起用電極16に接
続され、他方の出力端子 (アース端子) がシールド網21
に接続されている。受信用検出コイル17は高周波検波用
ダイオード22を介して直流電圧計23に接続されている。
また、24はシールド容器11の頂部に設けた操作スイッチ
である。
た高周波発振器19が内蔵され、この高周波発振器19はそ
の一方の出力端子がリード線20により励起用電極16に接
続され、他方の出力端子 (アース端子) がシールド網21
に接続されている。受信用検出コイル17は高周波検波用
ダイオード22を介して直流電圧計23に接続されている。
また、24はシールド容器11の頂部に設けた操作スイッチ
である。
【００１４】次に、上記構成を有する腐敗判定センサＳ
による密封内容物Ａの腐敗判定方法について、図４を参
照して説明する。
による密封内容物Ａの腐敗判定方法について、図４を参
照して説明する。
【００１５】今、密封内容物Ａの外殻である包装容器ａ
の表面に、腐敗判定センサＳのセンサヘッドを近づけ
る、又は、接触する。
の表面に、腐敗判定センサＳのセンサヘッドを近づけ
る、又は、接触する。
【００１６】次に、操作スイッチ24をオンすることによ
って、高周波発振器19により高周波電磁場を励起用電極
16に印加し、この励起用電極16より発振する電磁波を受
信用検出コイル17で受けることにより、ある周波数に共
振ピークを観察することができる。その測定結果を図５
に示す。
って、高周波発振器19により高周波電磁場を励起用電極
16に印加し、この励起用電極16より発振する電磁波を受
信用検出コイル17で受けることにより、ある周波数に共
振ピークを観察することができる。その測定結果を図５
に示す。
【００１７】図４において、周波数F1は電導率に関係し
たもので、電導率が大きくなるに従いピークは大きくな
る。周波数F2における共振ピークは誘電率に関係したも
ので、誘電率が大きくなるに従いピークも大きくなる。
たもので、電導率が大きくなるに従いピークは大きくな
る。周波数F2における共振ピークは誘電率に関係したも
ので、誘電率が大きくなるに従いピークも大きくなる。
【００１８】従って、内容物本体ｂが電導性の場合に
は、周波数F1の付近に設定し、内容物本体ｂが誘電性の
場合には、周波数F2の付近に設定しておくことによっ
て、腐敗判定センサＳは、内容物本体ｂの腐敗状態を容
易に検出することができる。
は、周波数F1の付近に設定し、内容物本体ｂが誘電性の
場合には、周波数F2の付近に設定しておくことによっ
て、腐敗判定センサＳは、内容物本体ｂの腐敗状態を容
易に検出することができる。
【００１９】このように、本実施例では、励起用電極16
を密封内容物Ａ外に配設することができるので、目視が
できない密封内容物Ａであっても容易かつ正確に腐敗判
定を行うことができる。また、密封内容物Ａを開封する
必要がないので、開封による菌の侵入を防止しながら腐
敗判定を行うことができ、保存期間を長期化することが
できる。
を密封内容物Ａ外に配設することができるので、目視が
できない密封内容物Ａであっても容易かつ正確に腐敗判
定を行うことができる。また、密封内容物Ａを開封する
必要がないので、開封による菌の侵入を防止しながら腐
敗判定を行うことができ、保存期間を長期化することが
できる。
【００２０】また、密封内容物Ａに直接センサヘッドが
接触することがないので、センサヘドの腐食を防止し
て、センサ検出精度を長期安定させることができ、さら
に、電導率と誘電率の特性を利用して検出するため、密
封内容物Ａ内の内容物の変質状態を正確に検出でき、腐
敗判定を確実かつ効率よく行うことができる。
接触することがないので、センサヘドの腐食を防止し
て、センサ検出精度を長期安定させることができ、さら
に、電導率と誘電率の特性を利用して検出するため、密
封内容物Ａ内の内容物の変質状態を正確に検出でき、腐
敗判定を確実かつ効率よく行うことができる。
【００２１】
【効果】以上説明してきたように、本発明では、密封容
器内の内容物の電導率又は誘電率の変化を腐敗判定セン
サで測定して、内容物の腐敗状態を判定することとして
いる。また、腐敗判定センサを、高周波発振器に接続さ
れた励起用電極と、この励起用電極に対し絶縁され、励
起用電極より発振する電磁波を受ける受信用検出コイル
とから構成し、受信用検出コイル周辺をなす密封容器内
の内容物の性状変化を電導率、誘電率の変化として、受
信用検出コイルに誘導される共振電圧、若しくは共振周
波数の変化で捕らえるように構成している。
器内の内容物の電導率又は誘電率の変化を腐敗判定セン
サで測定して、内容物の腐敗状態を判定することとして
いる。また、腐敗判定センサを、高周波発振器に接続さ
れた励起用電極と、この励起用電極に対し絶縁され、励
起用電極より発振する電磁波を受ける受信用検出コイル
とから構成し、受信用検出コイル周辺をなす密封容器内
の内容物の性状変化を電導率、誘電率の変化として、受
信用検出コイルに誘導される共振電圧、若しくは共振周
波数の変化で捕らえるように構成している。
【００２２】従って、励起用電極を密封内容物外に配設
することができるので、目視ができない密封内容物であ
っても容易かつ正確に腐敗判定を行うことができる。ま
た、密封内容物を開封する必要がないので、開封による
菌の侵入を防止しながら腐敗判定を行うことができ、保
存期間を長期化することができる。さらに、励起用電極
を密封内容物外に配設することができるので、励起用電
極の腐食を防止することができ、また、センサ検出精度
を長期安定させることができる。さらに、電導率と誘電
率の特性を利用して検出するため、密封内容物内の内容
物の変質状態を正確に検出でき、腐敗判定を確実かつ効
率よく行うことができる。
することができるので、目視ができない密封内容物であ
っても容易かつ正確に腐敗判定を行うことができる。ま
た、密封内容物を開封する必要がないので、開封による
菌の侵入を防止しながら腐敗判定を行うことができ、保
存期間を長期化することができる。さらに、励起用電極
を密封内容物外に配設することができるので、励起用電
極の腐食を防止することができ、また、センサ検出精度
を長期安定させることができる。さらに、電導率と誘電
率の特性を利用して検出するため、密封内容物内の内容
物の変質状態を正確に検出でき、腐敗判定を確実かつ効
率よく行うことができる。
【図１】腐敗判定センサの内部構造説明図である。
【図２】図１のI-I 線による矢視図である。
【図３】腐敗判定センサの斜視図である。
【図４】本発明に係る腐敗判定方法に用いる腐敗判定セ
ンサの使用状態説明図である。
ンサの使用状態説明図である。
【図５】液状内容物の共振電圧・共振周波数との関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
Ａ 密封内容物 Ｓ 腐敗判定センサ 16 励起用電極 17 受信用検出コイル 19 高周波発振器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G01N 27/00 - 27/24 G01N 22/00 - 22/04 G01N 33/02
Claims (2)
- 【請求項１】 密封容器内の内容物の電導率又は誘電率
の変化を腐敗判定センサで測定して、内容物の腐敗状態
を判定する密封内容物の腐敗判定方法において、 高周波発振器に接続された励起用電極と、この励起用電
極に対し絶縁され、励起用電極より発振する電磁波を受
ける受信用検出コイルとからなる腐敗判定センサを用い
て、受信用検出コイル周辺をなす密封容器内の内容物の
性状変化を電導率又は誘電率の変化として、受信用検出
コイルに誘導される共振電圧、若しくは共振周波数の変
化で捕らえることによって内容物の腐敗度を測定するこ
とを特徴とする密封内容物の腐敗判定方法。 - 【請求項２】 高周波発振器に接続された励起用電極
と、この励起用電極に対し絶縁され、励起用電極より発
振する電磁波を受ける受信用検出コイルとから構成し、
受信用検出コイル周辺をなす密封容器内の内容物の性状
変化を電導率、誘電率の変化として、受信用検出コイル
に誘導される共振電圧、若しくは共振周波数の変化で捕
らえるように構成したことを特徴とする腐敗判定セン
サ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16713591A JP2946842B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 密封内容物の腐敗判定方法及び腐敗判定センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16713591A JP2946842B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 密封内容物の腐敗判定方法及び腐敗判定センサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0518925A JPH0518925A (ja) | 1993-01-26 |
| JP2946842B2 true JP2946842B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=15844079
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16713591A Expired - Fee Related JP2946842B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 密封内容物の腐敗判定方法及び腐敗判定センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2946842B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005008230A1 (ja) * | 2003-07-16 | 2005-01-27 | Tokyo Gas Co., Ltd. | 容器内の液体種別を判別する装置およびその制御方法 |
| CN100460869C (zh) * | 2003-07-16 | 2009-02-11 | 东京瓦斯株式会社 | 一种用于判断容器内的液体类型的装置及其控制方法 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0803728A1 (en) * | 1996-04-24 | 1997-10-29 | Celsis International Plc | Method for measuring the conductivity of fluids |
| JP4525967B2 (ja) * | 2004-04-15 | 2010-08-18 | 株式会社竹中工務店 | 打設中のコンクリート欠陥検出方法及び該欠陥の検査装置 |
| US8040132B2 (en) * | 2006-09-29 | 2011-10-18 | Forschungszentrum Juelich Gmbh | Method for identifying a sample in a container, e.g. when conducting a traveler survey in the check-in area, by determining the resonance frequency and the quality of a dielectric resonator to which the container is arranged |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP16713591A patent/JP2946842B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005008230A1 (ja) * | 2003-07-16 | 2005-01-27 | Tokyo Gas Co., Ltd. | 容器内の液体種別を判別する装置およびその制御方法 |
| US7466236B2 (en) | 2003-07-16 | 2008-12-16 | Tokyo Gas Co., Ltd. | Device for judging types of liquid in container and control method therefor |
| CN100460869C (zh) * | 2003-07-16 | 2009-02-11 | 东京瓦斯株式会社 | 一种用于判断容器内的液体类型的装置及其控制方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0518925A (ja) | 1993-01-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |