JP2946060B2 - ミラー調合成樹脂板 - Google Patents
ミラー調合成樹脂板Info
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- JP2946060B2 JP2946060B2 JP3076725A JP7672591A JP2946060B2 JP 2946060 B2 JP2946060 B2 JP 2946060B2 JP 3076725 A JP3076725 A JP 3076725A JP 7672591 A JP7672591 A JP 7672591A JP 2946060 B2 JP2946060 B2 JP 2946060B2
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- Japan
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- synthetic resin
- mirror
- layer
- resin plate
- aluminum foil
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミラー調の光沢を持つ
合成樹脂板に関する。
合成樹脂板に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に汎用されているミラーは、ガラス
板などで作られた透明板の裏面にシルバー輝調の光沢を
持つ反射面を形成したものである。そして、従来よりこ
の種のミラーと遜色のない輝調と光沢を持つ合成樹脂板
(ミラー調合成樹脂板)が提案されており、看板用切り
文字や看板用背景板などの種々の用途に用いられてい
る。
板などで作られた透明板の裏面にシルバー輝調の光沢を
持つ反射面を形成したものである。そして、従来よりこ
の種のミラーと遜色のない輝調と光沢を持つ合成樹脂板
(ミラー調合成樹脂板)が提案されており、看板用切り
文字や看板用背景板などの種々の用途に用いられてい
る。
【0003】図3に示した従来のミラー調合成樹脂板
は、アルミニウム箔1の両表面のそれぞれに透明な接着
層2を介してポリ塩化ビニル樹脂でなる透明な表層3を
積層一体化したものである。このミラー調合成樹脂板
は、アルミニウム箔1と表層3との間にEVA(エチレ
ンビニルアセテート)のホットメルトシートを挾み、そ
れを160〜180℃で熱圧成形することにより製作さ
れており、アルミニウム箔1、接着層2、表層3のそれ
ぞれの厚みはたとえば150〜300μm、50〜20
0μm、0.5〜1mmになっている。そして、このミ
ラー調合成樹脂板は、アルミニウム箔1の表面がシルバ
ー輝調の金属光沢を持つ反射面として作用し、透明な表
層3が透明板として作用するため、上述した汎用的なミ
ラーと遜色のない輝調と光沢が発揮され、それを看板用
素材などに用いると、クリスタル感があって見た目に美
しく、人目にも付きやすいといった利点を持っている。
は、アルミニウム箔1の両表面のそれぞれに透明な接着
層2を介してポリ塩化ビニル樹脂でなる透明な表層3を
積層一体化したものである。このミラー調合成樹脂板
は、アルミニウム箔1と表層3との間にEVA(エチレ
ンビニルアセテート)のホットメルトシートを挾み、そ
れを160〜180℃で熱圧成形することにより製作さ
れており、アルミニウム箔1、接着層2、表層3のそれ
ぞれの厚みはたとえば150〜300μm、50〜20
0μm、0.5〜1mmになっている。そして、このミ
ラー調合成樹脂板は、アルミニウム箔1の表面がシルバ
ー輝調の金属光沢を持つ反射面として作用し、透明な表
層3が透明板として作用するため、上述した汎用的なミ
ラーと遜色のない輝調と光沢が発揮され、それを看板用
素材などに用いると、クリスタル感があって見た目に美
しく、人目にも付きやすいといった利点を持っている。
【0004】ところが、従来のミラー調合成樹脂板を看
板用素材などとして風雨や塩分を含んだ空気に晒される
屋外で長期間使用すると、アルミニウム箔1と接着層2
との界面が板端で剥離し、剥離箇所に対応した部分でア
ルミニウム箔1が腐食するという事態を生じ、さらには
その剥離箇所から浸入した水分でアルミニウム箔1の腐
食がさらに進行し、汚れ模様となって当初のシルバー輝
調のクリスタル感が部分的または全体的に失われること
がある。
板用素材などとして風雨や塩分を含んだ空気に晒される
屋外で長期間使用すると、アルミニウム箔1と接着層2
との界面が板端で剥離し、剥離箇所に対応した部分でア
ルミニウム箔1が腐食するという事態を生じ、さらには
その剥離箇所から浸入した水分でアルミニウム箔1の腐
食がさらに進行し、汚れ模様となって当初のシルバー輝
調のクリスタル感が部分的または全体的に失われること
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明者
は、板端に剥離を生じる原因がアルミニウム箔1と接着
層2との接合力に関係するという推論に立ち、その接合
力を高めることによって剥離が生じ始めるまでの期間を
延長することができるであろうと考えた。
は、板端に剥離を生じる原因がアルミニウム箔1と接着
層2との接合力に関係するという推論に立ち、その接合
力を高めることによって剥離が生じ始めるまでの期間を
延長することができるであろうと考えた。
【0006】本発明は以上の事情のもとでなされたもの
で、屋外での長期間使用によってもアルミニウム箔表面
に腐食を生じにくく、また、腐食の進行による汚れ模様
を生じにくいミラー調合成樹脂板を提供することを目的
とする。
で、屋外での長期間使用によってもアルミニウム箔表面
に腐食を生じにくく、また、腐食の進行による汚れ模様
を生じにくいミラー調合成樹脂板を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のミラー調合成樹
脂板は、アルミニウム箔などの金属光沢を持つ金属箔の
表面に、アクリル系などの合成樹脂でなる透明なコート
層を形成し、そのコート層にポリ塩化ビニル樹脂などの
合成樹脂でなる透明な表層を熱圧成形した積層一体化物
でなることを特徴とする。
脂板は、アルミニウム箔などの金属光沢を持つ金属箔の
表面に、アクリル系などの合成樹脂でなる透明なコート
層を形成し、そのコート層にポリ塩化ビニル樹脂などの
合成樹脂でなる透明な表層を熱圧成形した積層一体化物
でなることを特徴とする。
【0008】
【作用】アルミニウム箔などの金属箔とアクリル系樹脂
でなるコート層との接合力が、従来のミラー調合成樹脂
板におけるアルミニウム箔とEVA層でなる接着層との
接合力よりも大きくなり、アルミニウム箔とコート層と
の相互間での界面剥離を生じにくくなる。金属箔として
アルミニウム箔以外の金属材料を用いた場合、コート層
として他の合成樹脂を用いた場合でも同様である。
でなるコート層との接合力が、従来のミラー調合成樹脂
板におけるアルミニウム箔とEVA層でなる接着層との
接合力よりも大きくなり、アルミニウム箔とコート層と
の相互間での界面剥離を生じにくくなる。金属箔として
アルミニウム箔以外の金属材料を用いた場合、コート層
として他の合成樹脂を用いた場合でも同様である。
【0009】
【実施例】図1は本発明実施例によるミラー調合成樹脂
板を断面で示した説明図であり、1は金属光沢を持った
金属箔としてのアルミニウム箔、4はアルミニウム箔1
の両表面に形成されたアクリル系樹脂でなる無色透明の
コート層、3はポリ塩化ビニル樹脂でなる無色透明な表
層、2はコート層4と表層3とを接合している無色透明
の接着層で、EVAが用いられている。
板を断面で示した説明図であり、1は金属光沢を持った
金属箔としてのアルミニウム箔、4はアルミニウム箔1
の両表面に形成されたアクリル系樹脂でなる無色透明の
コート層、3はポリ塩化ビニル樹脂でなる無色透明な表
層、2はコート層4と表層3とを接合している無色透明
の接着層で、EVAが用いられている。
【0010】アルミニウム箔1の表面の金属光沢はシル
バー輝調を伴うクリスタル感を持っており、その厚みは
たとえば150〜300μ程度に定められる。コート層
4は厚みが1〜50μ程度のアクリル系樹脂の層であ
る。このコート層4は2液タイプの液状アクリル系接着
剤をアルミニウム箔1の表面に塗布し、それを硬化させ
ることにより形成されている。コート層4と表層3と
は、ホットメルトタイプのEVAフィルムを間に挾み、
160〜180℃で熱圧成形することにより一体化され
ている。
バー輝調を伴うクリスタル感を持っており、その厚みは
たとえば150〜300μ程度に定められる。コート層
4は厚みが1〜50μ程度のアクリル系樹脂の層であ
る。このコート層4は2液タイプの液状アクリル系接着
剤をアルミニウム箔1の表面に塗布し、それを硬化させ
ることにより形成されている。コート層4と表層3と
は、ホットメルトタイプのEVAフィルムを間に挾み、
160〜180℃で熱圧成形することにより一体化され
ている。
【0011】このようなミラー調合成樹脂板において、
アクリル系樹脂でなる透明なコート層4の透明性は、表
層3を形成しているポリ塩化ビニル樹脂や接着層2を形
成しているEVAよりも優れているため、コート層4を
形成したことによって表層3の透明性が阻害されること
はなく、その透明性が従来品に劣ることはない。したが
って、このミラー調合成樹脂板は、アルミニウム箔1の
表面の金属光沢によって従来品と同等のシルバー輝調を
伴うクリスタル感を持つばかりでなく、そのシルバー輝
調の深み感が増大する。
アクリル系樹脂でなる透明なコート層4の透明性は、表
層3を形成しているポリ塩化ビニル樹脂や接着層2を形
成しているEVAよりも優れているため、コート層4を
形成したことによって表層3の透明性が阻害されること
はなく、その透明性が従来品に劣ることはない。したが
って、このミラー調合成樹脂板は、アルミニウム箔1の
表面の金属光沢によって従来品と同等のシルバー輝調を
伴うクリスタル感を持つばかりでなく、そのシルバー輝
調の深み感が増大する。
【0012】また、アクリル系樹脂のコート層4は金属
表面に対する接着性を持ち、その接合力は後述する実験
結果より明らかなようにEVAフィルムの金属表面に対
する接合力よりも大きいことが判った。その理由は、2
液タイプの液状アクリル接着剤を塗布するものであるた
め、接着剤液がアルミニウム箔1の表面の隅々にまで入
り込むようになり、そのような作用が発揮されないアク
リルフィルムを用いる場合に比べると、アンカー的効果
が強くなるためと考えられる。そのため、アクリル系樹
脂でなるコート層4とアルミニウム箔1との接合力が従
来品におけるEVAフィルムとアルミニウム箔1との接
合力よりも大きくなり、コート層4とアルミニウム箔1
との間での界面剥離を生じにくいものである。したがっ
て、上記ミラー調合成樹脂板を屋外で使用しても長期間
に亘ってアルミニウム箔表面での腐食や腐食の進行によ
る汚れ模様を生じにくい。その上、アクリル系樹脂が合
成樹脂の中でも際立った耐候性を持つ合成樹脂であるた
め、コート層4の紫外線劣化による接合力の低下を生じ
にくくなり、そのことがミラー調合成樹脂板のシルバー
輝調を伴うクリスタル感の長期持続に役立つ。
表面に対する接着性を持ち、その接合力は後述する実験
結果より明らかなようにEVAフィルムの金属表面に対
する接合力よりも大きいことが判った。その理由は、2
液タイプの液状アクリル接着剤を塗布するものであるた
め、接着剤液がアルミニウム箔1の表面の隅々にまで入
り込むようになり、そのような作用が発揮されないアク
リルフィルムを用いる場合に比べると、アンカー的効果
が強くなるためと考えられる。そのため、アクリル系樹
脂でなるコート層4とアルミニウム箔1との接合力が従
来品におけるEVAフィルムとアルミニウム箔1との接
合力よりも大きくなり、コート層4とアルミニウム箔1
との間での界面剥離を生じにくいものである。したがっ
て、上記ミラー調合成樹脂板を屋外で使用しても長期間
に亘ってアルミニウム箔表面での腐食や腐食の進行によ
る汚れ模様を生じにくい。その上、アクリル系樹脂が合
成樹脂の中でも際立った耐候性を持つ合成樹脂であるた
め、コート層4の紫外線劣化による接合力の低下を生じ
にくくなり、そのことがミラー調合成樹脂板のシルバー
輝調を伴うクリスタル感の長期持続に役立つ。
【0013】ところで、上記ミラー調合成樹脂板におい
て、表層3はポリ塩化ビニルでなるシートを接着層2を
介してコート層4に重ね、それを所定温度で熱圧成形し
たものである。これは、コート層4が2液タイプのアク
リル系接着剤を硬化させたものであって、コート層4と
表層3との密着性が悪いために接着層2を介して積層し
たものであるが、コート層4がポリ塩化ビニル樹脂と同
じ程度の温度で熱軟化するものであれば接着層2を介さ
ずとも一体化可能であるため、接着層2は不必要にな
る。たとえば透明性は若干劣るけれども、塩化ビニル系
のコート層4を用いれば接着層2は不要である。
て、表層3はポリ塩化ビニルでなるシートを接着層2を
介してコート層4に重ね、それを所定温度で熱圧成形し
たものである。これは、コート層4が2液タイプのアク
リル系接着剤を硬化させたものであって、コート層4と
表層3との密着性が悪いために接着層2を介して積層し
たものであるが、コート層4がポリ塩化ビニル樹脂と同
じ程度の温度で熱軟化するものであれば接着層2を介さ
ずとも一体化可能であるため、接着層2は不必要にな
る。たとえば透明性は若干劣るけれども、塩化ビニル系
のコート層4を用いれば接着層2は不要である。
【0014】次に、5%塩化ナトリウム水溶液を雰囲気
温度35℃で試料に噴霧するという塩水噴霧試験をJI
SZ2371に従って行い、上記実施例で説明したミラ
ー調合成樹脂板(発明品)と冒頭で説明した従来のミラ
ー調合成樹脂板(従来品)との界面剥離に関する耐久性
を比較した実験結果を表1に示した。なお、試料形状を
図2に示してある。すなわち、縦30mm、横80mm
の矩形板をシャー切断によって作り、その矩形板の端部
近くに直径9mmのキリ穴を穿け、外周やキリ穴の切り
口を切ったままの未処理で放置したものである。
温度35℃で試料に噴霧するという塩水噴霧試験をJI
SZ2371に従って行い、上記実施例で説明したミラ
ー調合成樹脂板(発明品)と冒頭で説明した従来のミラ
ー調合成樹脂板(従来品)との界面剥離に関する耐久性
を比較した実験結果を表1に示した。なお、試料形状を
図2に示してある。すなわち、縦30mm、横80mm
の矩形板をシャー切断によって作り、その矩形板の端部
近くに直径9mmのキリ穴を穿け、外周やキリ穴の切り
口を切ったままの未処理で放置したものである。
【0015】
【表1】
【0016】〔評価〕 1:切り口に沿って端部にわずか(0.4mm位)な錆
が見られた。 2:端部から幅10mm位で長さ2mmの錆が2〜3箇
所見られた。 3:幅7mm、長さ8mmの大きな錆が見られた。 4:幅8mm、長さ13mmのさらに大きな錆が見られ
た。 なお、評価3,4は錆が大きくなりすぎ、実使用上は外
観に問題がある。
が見られた。 2:端部から幅10mm位で長さ2mmの錆が2〜3箇
所見られた。 3:幅7mm、長さ8mmの大きな錆が見られた。 4:幅8mm、長さ13mmのさらに大きな錆が見られ
た。 なお、評価3,4は錆が大きくなりすぎ、実使用上は外
観に問題がある。
【0017】塩水噴霧試験での実験結果より、噴霧時間
が500〜1000時間の発明品でも噴霧時間が100
〜200時間の従来品と同程度の錆が発錆するに過ぎな
いことが判る。したがって、通常は上記実験環境よりも
ゆるやかな環境下にある屋外において、発明品と従来品
とを看板用素材として用いた場合には、発明品は従来品
に比べてきわめて長期間に亘りシルバー輝調を伴うクリ
スタル感を発揮するということを容易に推量することが
できる。
が500〜1000時間の発明品でも噴霧時間が100
〜200時間の従来品と同程度の錆が発錆するに過ぎな
いことが判る。したがって、通常は上記実験環境よりも
ゆるやかな環境下にある屋外において、発明品と従来品
とを看板用素材として用いた場合には、発明品は従来品
に比べてきわめて長期間に亘りシルバー輝調を伴うクリ
スタル感を発揮するということを容易に推量することが
できる。
【0018】金属箔はアルミニウム以外の金属光沢を持
つ金属を材料としたものでもよい。また、コート層4と
してはポリエステル系樹脂やウレタン系樹脂などを用い
た塗料タイプの樹脂液であれば何でもよく、これらも塗
布により金属箔との接合力が同様に優れるため、コート
層4と金属箔との間の界面剥離を生じにくい。しかしな
がら、透明性についてはアクリル系樹脂に劣るため、ミ
ラー調合成樹脂板のクリスタル感やそのシルバー輝調の
深みに関してはアクリル系樹脂をコート層4としたミラ
ー調合成樹脂板よりも劣ることがある。
つ金属を材料としたものでもよい。また、コート層4と
してはポリエステル系樹脂やウレタン系樹脂などを用い
た塗料タイプの樹脂液であれば何でもよく、これらも塗
布により金属箔との接合力が同様に優れるため、コート
層4と金属箔との間の界面剥離を生じにくい。しかしな
がら、透明性についてはアクリル系樹脂に劣るため、ミ
ラー調合成樹脂板のクリスタル感やそのシルバー輝調の
深みに関してはアクリル系樹脂をコート層4としたミラ
ー調合成樹脂板よりも劣ることがある。
【0019】図1で説明したミラー調合成樹脂板におい
ては、表層3を無色透明にしてシルバー輝調のクリスタ
ル感を得たが、有色透明にしておけば種々の色彩のクリ
スタル感が得られる。たとえば表層3を茶色透明にして
おけば銅色輝調のクリスタル感が得られ、表層3を黄色
透明にしておけばゴールド輝調のクリスタル感が得られ
る。また、一面側と他面側とでポリ塩化ビニル樹脂でな
る表層3の色を異ならせ、その表裏を使い分ければ、一
枚の板で異なる色調のミラー調合成樹脂板を得ることが
できる。
ては、表層3を無色透明にしてシルバー輝調のクリスタ
ル感を得たが、有色透明にしておけば種々の色彩のクリ
スタル感が得られる。たとえば表層3を茶色透明にして
おけば銅色輝調のクリスタル感が得られ、表層3を黄色
透明にしておけばゴールド輝調のクリスタル感が得られ
る。また、一面側と他面側とでポリ塩化ビニル樹脂でな
る表層3の色を異ならせ、その表裏を使い分ければ、一
枚の板で異なる色調のミラー調合成樹脂板を得ることが
できる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
ミラー調合成樹脂板は、金属光沢を持つ金属箔の表面が
シルバー輝調の金属光沢を持つ反射面として作用し、透
明な表層が透明板として作用することにより、冒頭で説
明した汎用的なミラーや従来のミラー調合成樹脂板と遜
色のない輝調と光沢が発揮される。そのため、看板用切
り文字や看板用背景板などの種々の使途において、クリ
スタル感があって見た目に美しく、人目にも付きやすい
といったその用途に応じた種々の利点を発揮する。
ミラー調合成樹脂板は、金属光沢を持つ金属箔の表面が
シルバー輝調の金属光沢を持つ反射面として作用し、透
明な表層が透明板として作用することにより、冒頭で説
明した汎用的なミラーや従来のミラー調合成樹脂板と遜
色のない輝調と光沢が発揮される。そのため、看板用切
り文字や看板用背景板などの種々の使途において、クリ
スタル感があって見た目に美しく、人目にも付きやすい
といったその用途に応じた種々の利点を発揮する。
【0021】また、金属箔に対して界面剥離をきわめて
生じにくいアクリル系などのコート層を金属箔の表面に
形成し、そのコート層の上に合成樹脂でなる透明の表層
を熱圧成形してあるので、従来品に比べてクリスタル感
の低下がなく、クリスタル感の深みが増すにもかかわら
ず、屋外での長期間使用によっても金属箔とコート層と
の界面剥離に起因する金属箔の腐食や腐食の進行を起こ
しにくく、当初の輝調のクリスタル感がきわめて長期間
に亘って維持されるという長所がある。
生じにくいアクリル系などのコート層を金属箔の表面に
形成し、そのコート層の上に合成樹脂でなる透明の表層
を熱圧成形してあるので、従来品に比べてクリスタル感
の低下がなく、クリスタル感の深みが増すにもかかわら
ず、屋外での長期間使用によっても金属箔とコート層と
の界面剥離に起因する金属箔の腐食や腐食の進行を起こ
しにくく、当初の輝調のクリスタル感がきわめて長期間
に亘って維持されるという長所がある。
【図1】本発明実施例によるミラー調合成樹脂板を断面
で示した説明図である。
で示した説明図である。
【図2】塩水噴霧試験に用いた試料の平面図である。
【図3】従来のミラー調合成樹脂板を断面で示した説明
図である。
図である。
1 アルミニウム箔 3 表層 4 コート層
Claims (1)
- 【請求項1】 アルミニウム箔などの金属光沢を持つ金
属箔の表面に、アクリル系などの合成樹脂でなる透明な
コート層を形成し、そのコート層にポリ塩化ビニル樹脂
などの合成樹脂でなる透明な表層を熱圧成形した積層一
体化物でなることを特徴とするミラー調合成樹脂板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3076725A JP2946060B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | ミラー調合成樹脂板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3076725A JP2946060B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | ミラー調合成樹脂板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04286639A JPH04286639A (ja) | 1992-10-12 |
JP2946060B2 true JP2946060B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=13613547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3076725A Expired - Lifetime JP2946060B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | ミラー調合成樹脂板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2946060B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109021309A (zh) * | 2018-06-29 | 2018-12-18 | 宿迁市金板木业有限公司 | 一种防腐复合板材及其制备方法 |
-
1991
- 1991-03-15 JP JP3076725A patent/JP2946060B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04286639A (ja) | 1992-10-12 |
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