JP2945493B2 - 光磁気記録システム - Google Patents

光磁気記録システム

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JP2945493B2
JP2945493B2 JP5463091A JP5463091A JP2945493B2 JP 2945493 B2 JP2945493 B2 JP 2945493B2 JP 5463091 A JP5463091 A JP 5463091A JP 5463091 A JP5463091 A JP 5463091A JP 2945493 B2 JP2945493 B2 JP 2945493B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光を用いて情
報の記録、再生又は消去を行う光磁気記録システムに
り、特に超高密度記録が可能でしかもオーバーライトが
可能な光磁気記録システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の高度情報化社会の進展に伴い、高
密度で大容量のファイルメモリーへのニーズが高まって
いる。これに応えるメモリーとして光メモリーが注目さ
れており、近年多くの企業より再生専用型、追記型に続
いて書換え可能な光磁気記録が製品化された。そしてそ
の性能向上について検討されている。その中心が、記録
密度の向上とオーバーライト技術の2点である。
【0003】記録密度の向上については、短波長の光を
用いて記録や再生を行う手法が最も有望と考えられてお
り多くの研究機関で研究開発が進められている。その際
問題となるのは、用いる光の波長が短くなるにつれて、
得られる磁気光学効果、とりわけカー(Kerr)効果
は小さくなり、安定に再生が行えない場合があった。こ
れを解決した例として、EP304873A1を挙げる
ことができる。この光磁気記録媒体は、Pt、Pd、R
h、Auといった貴金層元素の層とFe、Co等の鉄族
元素の層とを交互に積層した多層膜を記録膜とするもの
である。この記録膜は短波長光に対して大きな磁気光学
効果を示す。
【0004】また、光磁気記録におけるオーバーライト
手法に関しては、記録膜の磁気特性を制御して行う手法
や、スイッチング磁界を印加して行う手法等が提案され
ている。これに関する技術として、特公昭60−488
06を挙げることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記前者の従来技術
は、十分に大きな垂直磁気異方性エネルギーを有してお
らず、そのため、記録した情報を安定に保存できないと
いう問題があった。また、オーバーライトができず、そ
のため、アクセスに時間を要するという問題があった。
上記後者の従来技術は、十分大きな垂直磁気異方性エネ
ルギーを有しておらず、そのため、記録した情報を安定
に保存できないという問題があった。また、高密度記録
ができないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、高密度記録が可能で、し
かもその記録した情報を安定に保存でき、さらにオーバ
ーライト可能とすることでアクセスタイムを短縮でき
磁気記録システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光磁気記録システムは、光磁気記録媒体
に、レーザー光を連続的に照射すると共に外部よりスイ
ッチング磁界を印加し、情報の記録を行う光磁気記録シ
ステムであって、上記光磁気記録媒体として、(a)P
t、Pd、Rh、Auからなる群から選ばれた少なくと
も1種の元素よりなる貴金属元素層と、Fe、Co、N
iからなる群から選ばれた少なくとも1種類の元素より
なる鉄族元素層又はFe、Co、Niからなる群から選
ばれた少なくとも1種類の元素とPt、Pd、Rh、A
u、Tb、Dy、Ho、Gd、Nd、Pr、Smからな
る群から選ばれた少なくとも1種類の元素との合金より
なる鉄族元素層とを交互に積層した多層膜及び(b)該
多層膜と磁気的に結合し、該多層膜よりも再生光の入射
する側と反対の側に設けられ、かつ、該多層膜よりも大
きな垂直磁気異方性エネルギーを有し、希土類元素と鉄
族元素を含む合金層よりなる記録膜を非磁性基板上に有
る光磁気記録媒体を用いるようにしたものである。
光磁気記録媒体の合金層は、希土類元素と鉄族元素の
比率を希土類元素の副格子磁化が優勢となるように定め
た合金層であることが好ましい。また、この合金層の希
土類元素は、Tb、Dy、Ho、Gdからなる群から選
ばれた少なくとも1種類の元素であることが好ましく、
族元素は、Fe、Coからなる群から選ばれた少なく
とも1種類の元素であることが好ましい。 また、上記目
的を達成するために、本発明の光磁気記録システムは、
光磁気記録媒体に、レーザー光を連続的に照射すると共
に外部よりスイッチング磁界を印加し、情報の記録を行
う光磁気記録システムであって、上記光磁気記録媒体と
して、(a)Pt、Pd、Rh、Auからなる群から選
ばれた少なくとも1種の元素よりなる貴金属元素層と、
Fe、Co、Niからなる群から選ばれた少なくとも1
種類の元素よりなる鉄族元素層又はFe、Co、Niか
らなる群から選ばれた少なくとも1種類の元素とPt、
Pd、Rh、Au、Tb、Dy、Ho、Gd、Nd、P
r、Smからなる群から選ばれた少なくとも1種類の元
素との合金よりなる鉄族元素層とを交互に積層した多層
膜及び(b)該多層膜と磁気的に結合し、該多層膜より
も再生光の入射する側と反対の側に設けられ、希土類元
素と鉄族元素を含み、かつ該希土類元素と該鉄族元素の
比率を該希土類元素の副格子磁化が優勢となるように定
めた合金層よりなる記録膜を非磁性基板上に有する光
気記録媒体を用いるようにしたものである。 この光磁気
記録媒体合金層は、その垂直磁気異方性エネルギー
が、上記多層膜の垂直磁気異方性エネルギーより大きい
ことが好ましい。また、合金層の希土類元素は、Tb、
Dy、Ho、Gdからなる群から選ばれた少なくとも1
種類の元素であること、鉄族元素は、Fe、Coからな
る群から選ばれた少なくとも1種類の元素であること
いずれも好ましい。 また、上記目的を達成するために、
本発明の光磁気記録システムは、光磁気記録媒体に、レ
ーザー光を連続的に照射すると共に外部よりスイッチン
グ磁界を印加し、情報の記録を行う光磁気記録システム
であって、上記光磁気記録媒体として、(a)Nd、P
r、Smからなる群から選ばれた少なくとも1種類の元
素とFe、Coからなる群から選ばれた少なくとも1種
類の元素からなる第2の合金層及び(b)該第2の合金
層と磁気的に結合し、該第2の合金層よりも再生光の入
射する側と反対の側に設けられ、希土類元素と鉄族元素
を含み、かつ該希土類元素と該鉄族元素の比率を該希
土類元素の副格子磁化が優勢となるように定めた合金層
よりなる記録膜を非磁性基板上に有する光磁気記録媒体
を用いるようにしたものである。 この光磁気記録媒体
合金層は、その垂直磁気異方性エネルギーが、上記第2
の合金層の垂直磁気異方性エネルギーより大きいこと
好ましい。また、合金層の希土類元素は、Tb、Dy、
Ho、Gdからなる群から選ばれた少なくとも1種類の
元素であること、鉄族元素は、Fe、Coからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種類の元素であることがいずれ
も好ましい。
【0008】
【0009】本発明において、上記多層膜の貴金属元素
層は、その厚みが5Åから30Åの範囲にあることが好
ましく、5Åから15Åの範囲にあることがより好まし
い。鉄族元素層は、その厚みが5Åから20Åの範囲に
あることが好ましく、5Åから15Åの範囲にあること
がより好ましい。また、貴金属元素層の厚みが鉄族元素
層の厚みに対して1から4の範囲にあることが好まし
い。多層膜全体の厚みは100Åから500Åの範囲に
あることが好ましい。それぞれ上記の厚みの下限値未満
では、磁気光学効果を検出するに十分な厚みでない。
【0010】鉄族元素層がCo等の鉄系の元素と他の元
素との合金よりなるときは、他の元素がPt、Pd、R
h、Auの貴金属元素であるならば、貴金属元素が1%
(原子%、以下同じ)から15%の範囲であることが好
ましく、また、Tb、Dy、Ho、Gd、Nd、Pr、
Smの希土類元素であるならば、希土類元素が10%か
ら45%の範囲であることが好ましく、15%から35
%の範囲であることがより好ましい。上記第2の合金層
は、その厚みが50Åから300Åの範囲にあることが
好ましい。また、Nd、Pr、Sm等の希土類元素は、
15%から45%の範囲であることが好ましい。
【0011】上記合金層の厚みは、2つの好ましい場合
がある。その1つは、記録膜の厚みを、すなわち多層膜
と合金層との合計の厚み又は第2の合金層と合金層との
合計の厚みを、情報の再生光が透過し得る厚みとし、記
録膜全体で又は多層膜若しくは第2の合金層で再生光が
多重干渉し、磁気光学効果を増加させるようにした場合
である。この場合は、合金層の厚みが150Åから20
0Åの範囲にあり、記録膜全体の厚みが500Å以下で
あることが好ましい。合金層の厚みや記録膜全体の厚み
がこれらの値を超えると再生光が記録膜を透過し難くな
る。また、この場合は記録膜の再生光の入射側と反対の
側に光反射のための金属膜を設けることが好ましい。再
生光を多重干渉させるためには、多重干渉させる膜の膜
厚をt、その屈折率をn、再生光の波長をλとすると
き、 t=λ/(4n) (1) とすればよい。さらに(1)で求めた値の整数倍として
も同様の効果がある。
【0012】他の1つの場合は、合金層の厚みを500
Å以上、記録膜の全体の厚みを2000Å以下とするこ
とである。この場合も多層膜又は第2の合金層で再生光
が多重干渉させることが好ましいい。
【0013】いずれの場合も、合金層は希土類元素と鉄
族元素を主体とする材料からなり、希土類元素は22%
から35%の範囲であることが好ましい。希土類元素が
22%以上、より好ましくは23%以上であれば、希土
類元素の副格子磁化が鉄族元素のそれより優勢となる。
この層は多層膜よりも垂直磁気異方性の大きいことが好
ましい。さらにこの層は非晶質にすると垂直磁気異方性
は増大する。合金層の垂直磁気異方性エネルギーは、1
×105erg/cm3から1×106erg/cm3程度
であることが好ましい。多層膜又は第2の合金層の垂直
磁気異方性エネルギーは、1×104erg/cm3から
1×105erg/cm3程度にある場合が多いので、膜
厚方向に垂直磁気異方性エネルギーの分布が生じる。
【0014】この合金層には、耐食性向上のためにN
b、Cr、Ti、Taの少なくとも一種を、合金層の垂
直磁気異方性エネルギー及びカー回転角が大きく減少し
ない程度に加えることにより信頼性向上がはかれる。具
体的な濃度として、0.5%以上、10%以下であるこ
とが好ましい。
【0015】
【作用】貴金属元素と鉄族元素とを交互に積層した多層
膜又はNd、Pr、Smからなる群から選ばれた少なく
とも1種類の元素とFe、Coからなる群から選ばれた
少なくとも1種類の元素からなる第2の合金層にこれと
磁気的に結合するように希土類元素と鉄族元素とからな
る合金層を設けて記録膜とする。2つの層の垂直磁気異
方性エネルギーが異なるとき、記録膜の膜厚方向に垂直
磁気異方性エネルギーに分布が生じる。この記録膜を用
いることにより、垂直磁化膜として安定に存在できる。
また、この記録膜は波長の短い光に対して大きな磁気光
学効果を有しており、高密度記録を可能にする。また、
磁界変調記録方式を用いて記録や再生を行うことにより
オーバーライトも可能である。
【0016】
【実施例】以下、本発明の詳細を実施例を用いて説明す
る。
【0017】〈実施例1〉本実施例で作製した光磁気記
録膜の断面構造の模式図を図2に示す。プラスチックの
基板1上に、鉄族元素層2としてCo、貴金族元素層3
としてPtを交互に積層した多層膜を形成した。ターゲ
ットにはPtとCo単体ターゲットを用いた二元同時に
スパッタ法により先の多層膜を作製した。スパッタ条件
は、放電ガスにArを用い、その圧力5mTorr、投
入RF電力はCoが4.2W/cm2、Ptが3.6W
/cm2である。1層当りの膜厚はPtが12Å、Co
が5Åであり、多層膜全体の膜厚は150Åである。こ
こで、最初がPt/Coの順序でも、Co/Ptの順序
でも得られる膜の磁気及び磁気光学的特性に差はみられ
ない。
【0018】続いて、希土類−鉄族元素合金層4とし
て、Tb23.5Fe61.5Co12Nb3をこの多層膜の上に
形成した。TbFeCoNb合金ターゲットを用い、放
電ガスにはArを使用し、圧力:5mTorr、投入R
F電力:4.4W/cm2にてスパッタを行ない、成膜
した。膜厚は900Åである。
【0019】このようにして作製した記録膜のカー回転
角の光の波長に対する依存性を図3に示した。波長が9
00nm〜700nmまではカー回転角:θkはほぼ一
定で0.55°であったが、波長が700nmより短く
なっていくのにつれて、θkは増大し、λ=400nm
ではθk=0.75°となった。保磁力は波長に依存せ
ず10kOeで一定であった。また、垂直磁気異方性エ
ネルギーはPt/Co多層膜が1×105erg/c
3、TbFeCoNbからなる希土類−鉄族元素合金
層が1×106erg/cm3である。
【0020】次に、この構造の記録膜を用いて光磁気デ
ィスクを作製した。ディスクの断面構造の模式図は図4
に示すとおり、凹凸の案内溝を有するプラスチックの基
板1上に、まず無機化合物層5として850Åの膜厚に
窒化シリコン層をスパッタ法により形成した。その時の
スパッタ条件は、ターゲットにSi、放電ガスにAr−
2標準混合ガス(分圧比Ar/N2=90/10)を用
い、放電ガス圧力1×10~2Torr、投入RF電力:
6.6W/cm2である。
【0021】次に、記録膜6として、先に図2に示した
構造を有する膜を形成した。その時のPt/Co多層膜
の膜厚は同じとし、TbFeCoNbの膜厚を200Å
とした。その上に再び無機化合物層として窒化シリコ
ン層を100Åの膜厚に形成した。その時のスパッタ条
件は先に用いた場合と同様である。そして、最後に金属
層7としてAl85Ti15合金膜をスパッタ法により50
0Åの膜厚に形成した。その時のスパッタの条件は、タ
ーゲットにAlTi合金を、放電ガスにArをそれぞれ
用い、放電ガス圧力は1×10~2Torr、投入RF電
力:3.3W/cm2である。このような記録媒体表面
を紫外線硬化性樹脂(UV樹脂)により保護コートし、
光磁気ディスクとした。
【0022】このようにして得た光磁気ディスクに対
し、図1に示すように基板1を介してレーザー光10を
光磁気ディスク8に照射し、浮上型磁気ヘッド9を用
い、印加磁界の方向をスイッチングして記録した。レー
ザー光として530nmの光を用いた。図5(a)に得
られた記録磁区の形状を示す。同図の如く、本発明の実
施例ではピット間干渉も生じておらず、磁区サイズも
0.3μm以下と微小であった。ピット間干渉の例は図
5(b)に示すように、スイッチング磁界の条件、ディ
スク構造によりビットが互いに重なり合い分離できなく
なるので、エラーの原因となる。最内周位置(r=30
mm)に最密パターンを記録し、これを1.0mWのレ
ーザーパワーで再生したところ、51dBの搬送波対雑
音比(C/N)が得られた。さらに磁界変調記録方式を
用いているのでオーバーライトが可能であることはいう
までもない。
【0023】以上述べてきたような効果は、PtとCo
の多層膜に限ることなく、Ptの代りにRh、Pd、A
uを用いても同様である。また、Coの代りにFe、N
i、CoFe、CoNi、FeNi、CoFeNiを用
いても同様である。また、Coの代りにPtCo、Pt
Fe、PtNi、PdFe、PdCo、PdNi、Rh
Co、RhFe、RhNi、AuCo、AuFe、Au
Ni等の合金を用いるとさらに垂直磁気異方性の増大が
みられた。また、Coの代りにXCo(ここにXは、T
b、Gd、Dy、Ho、Nd、Pr、Smの内から選ば
れた少なくとも一種の元素、以下同じ)、XFe、XN
i、XCoFe、XCoNi、XFeNi、XCoFe
Niを用いても同様な効果が得られた。
【0024】また、希土類−鉄族元素合金層としてTb
FeCoNb合金に限ることなく、Tbの代りにGd、
Dy又はHoを用いても良く、その他、希土類元素とし
て、GdTb、GdDy、GdHo、TbDy、TbH
o、DyHo等にを同時に含む合金を用いても良い。特
に、Gdを含む希土類−鉄族元素合金とすると、0.0
5〜0.1°程度のカー回転角の増大がみられた。ま
た、Nb以外にTi、Ta、Crを用いても何ら違いは
なかった。これら元素の添加効果としては、光磁気記録
膜の耐食性向上の他に、記録膜の構造緩和の抑制による
耐熱性の向上の効果もみられた。
【0025】さらに金属層7としてAlTiを用いた
が、母材のAlの代りにAu、Pt、Pd、Rh、C
u、Ag、Cr、Pbを用いても同様である。もちろん
合金だけでなく、金属単体でも良く、ディスクの感度に
より材料を選択すれば良い。耐食性向上と熱伝導率向上
(記録感度及び記録磁区形状制御に有効)のために添加
したTi以外に、先の母材元素に加えてTa、Cr、N
b、Ti、W、Moの一種以上を添加しても同様の効果
が得られた。例えばAl−Cuとすると反射率の低下な
く熱導率の制御と膜の耐食性向上を果すことができた。
【0026】また、本実施例は浮上磁気ヘッドを用いた
例であるが、一般的にはスイッチング磁界を発生する手
段であれば手法を問わない、さらに短波長光源使用によ
り再生出力向上が期待できる。
【0027】〈実施例2〉本実施例で作製した光磁気記
録膜の断面構造を示す模式図を図6に示す。プラスチッ
ク基板1上に第2の合金層11としてNd25Fe42Co
30Nb3合金膜を150Åの膜厚にスパッタ法により形
成した。その時の条件は、ターゲットにはNdFeCo
Nb合金を、放電ガスにはArをそれぞれ使用し、放電
ガス圧力:5×10~3Torr、投入RF電力:4.2
W/cm2である。引き続き希土類−鉄族元素合金層4
としてTb23.5Fe61.5Co12Ta3膜を850Åの膜
厚に形成した。その時のスパッタ条件はターゲットにT
bFeCoTa合金を用いた以外は実施例1と同様であ
る。
【0028】このようにして作製した光磁気記録膜のカ
ー回転角の波長依存性を図7に示す。光の波長がλ=9
00〜600nmの範囲では、カー回転角は0.5°で
ほぼ一定であったものが、さらに波長が短くなるのにつ
れて増大し、λ=400nmで0.65°となった。ま
た、垂直磁気異方性エネルギーもNdFeCoNb膜が
1×104erg/cm3、TbFeCoTa膜が1×1
6erg/cm3と膜厚方向に分布していた。NdFe
CoNb系膜は、その膜厚が薄くなるほど垂直磁気異方
性エネルギーは大きくなる。
【0029】この記録膜を用いた光磁気ディスクを次に
作製した。断面構造は実施例1と同様で図2に示す通り
である。凹凸の案内溝を有するプラスチックの基板1上
に、窒化シリコンの無機化合物層5を実施例1と同一の
条件にてスパッタ法により形成した。引き続き、記録膜
6をスパッタ法で形成した。その時の各層の膜厚比を第
2の合金層11を100Å、希土類−鉄族元素合金層4
を200Åとした他、作製法及び形成の条件は先に示し
たものと同一である。再び窒化シリコンの無機化合物層
5′を先の窒化シリコン層と同一条件にて150Åの膜
厚に形成した後、金属層7としてAl90Ta10層を40
0Åの膜厚に形成した。スパッタ条件等は、ターゲット
にAlTa合金を用いた他は実施例1と同一である。そ
の後、UV樹脂にて保護コートして光磁気ディスクを得
た。
【0030】図1に示す磁界変調記録方式により、基板
1を介してレーザー光10を連続的に光磁気ディスク8
に照射し、浮上型磁気ヘッド9にて高速のスイッチング
磁界を印加して記録した。その時の周波数を15MHz
である。得られた磁区の形状は、図5(a)に示すとお
りで、ピット間の干渉もみられなかった。また、530
nmの光で高分解能が得られ、C/Nも50dBであっ
た。磁界変調記録方式を用いているので、オーバーライ
ト可能であることはいうまでもない。
【0031】この効果は、第2の合金層11に用いるN
d以外の希土類元素として、PrやSm又はこれらの元
素の組み合わせを用いても同様であった。また、希土類
−鉄族元素合金層4に用いる希土類元素として、Tb以
外に、Dy、Ho、Gdを用いても良く、さらにGdT
b、GdDy、GdHo、TbDy、TbHo、DyH
oに代表される上記元素を組み合わせた合金を用いても
良い。特にGdのみ又はGdを含む合金を用いると0.
05°〜0.1°程度カー回転角の増大が観測された。
また、希土類元素−鉄族元素層4に添加したTaは耐食
性向上や耐熱性向上に有効で、ディスクの信頼性向上に
効果がある。この他に、Nb、Ti、Crでも同様の効
果が得られた。
【0032】また、金属層7にはAlTaを用いたが、
母材のAlの代りにAu、Pt、Pd、Rh、Cu、A
g、Cr、Pbを用いても同様で、耐食性向上と熱伝導
率向上(記録感度及び記録磁区形状制御に有効)のため
に添加したTa以外に、先の母材元素に加えて、Ti、
Cr、Nb、W、Moを添加しても同様の効果が得られ
た。
【0033】〈実施例3〉本実施例で作製した光磁気記
録膜の断面構造の模式図を図8に示す。凹凸の案内溝を
有するプラスチックの基板1上に、まず窒化シリコンよ
りなる無機化合物層5を500Åの膜厚にスパッタ法に
より形成した。プラスチック基板に窒化シリコン等の無
機化合物層を形成する場合、その基板表面をプラズマエ
ッチング等の処理をすると、基板と膜との接着性が向上
する。しかし、膜のストレスのフリーとすることでも接
着性向上に効果がある。その時のスパッタ条件は実施例
1と同じである。この膜の光学的特性は屈折率n=2.
05、吸収係数k=0である。
【0034】引き続き鉄族元素層2としてCoを、貴金
族元素層3としてPtを交互に積層し、多層膜を形成し
た。各層の1層当りの膜厚は、Coが12Å、Ptが5
Åであり、多層膜全体の膜厚は200Åである。膜形成
は、ターゲットにPtとCoを用い、放電ガスにAr、
その圧力3mTorr、投入電力はCoが4.2W/c
2、Ptが10W/cm2であり、二元同時スパッタ法
によった。
【0035】続いて、希土類−鉄族元素合金層4とし
て、Tb24Fe61Co12Nb3を膜厚200Åで形成し
た。ターゲットとしてTbFeCoNb合金、放電ガス
にはArをそれぞれ用い、放電ガス圧力5mTorr、
投入RF電力:4.2W/cm2にてスパッタを行い、
成膜した。つぎに窒化シリコンの無機化合物層5′を1
00Åの膜厚に形成した。スパッタ条件は先の場合と同
様である。
【0036】そして、最後にAl90Ti10の金属層7を
400Åの膜厚にスパッタ法により形成した。ターゲッ
トにAlTi合金を、放電ガスにArをそれぞれ用い、
放電ガス圧力は1×10~2Torr、投入RF電力:
3.3W/cm2でスパッタした。このような記録媒体
表面をUV樹脂により保護コートし、光磁気ディスクと
した。
【0037】このようにして作製した光磁気ディスクの
カー回転角の波長依存性を図9に示す。波長が450n
m〜550nmの波長の光にてカー回転角:θkは最大
となり、その値は0.95°である。
【0038】一方、比較例として、希土類−鉄族元素合
金層4にTb 20 Fe 65 Co12Nb3なる組成の材料を用
いた他は、上記と同様にして光磁気ディスクを製造し
た。この希土類−鉄族元素合金層は鉄族元素の副格子磁
化が優位である。
【0039】以上の光磁気ディスクを用いて記録、再生
特性を評価した。ディスク位置r=30mm、記録周波
数20MHz、ディスク回転数2400rpm、レーザ
ーパワー6mWにて記録したところ、本実施例の光磁気
ディスクは搬送波対雑音比C/N=51dBであった。
比較例の光磁気ディスクは、同一の記録条件で記録した
が、搬送波対雑音比C/N=41dBであった。この原
因は、本実施例の光磁気ディスク記録磁区の形状が良好
なためであることが偏光顕微鏡観察により分かった。
【0040】以上述べてきたような効果は、PtとCo
の多層膜に限ることなく、Ptの代りにRh、Pd、A
uを用いても同様である。また、Coの代りにFe、N
i、CoFe、CoNi、FeNi、CoFeNiを用
いても同様である。さらにCoの代りにPtCo、Pt
Fe、PtNi、PdFe、PdCo、PdNi、Rh
Co、RhFe、RhNi、AuCo、AuFe、Au
Ni等の合金を用いても同様である。また、Coの代り
にXCo(ここにXは、Tb、Gd、Dy、Ho、N
d、Pr、Smから選ばれた少なくとも一種の元素、以
下同じ)、XFe、XNi、XCoFe、XCoNi、
XFeNi、XCoFeNiを用いても同様である。
【0041】また、希土類−鉄族元素合金層としてTb
FeCoNb合金に限ることなく、Tbの代りにGd、
Dy又はHoを用いても良く、その他、希土類元素とし
てGdTb、GdDy、GdHo、TbDy、TbH
o、DyHo等にを同時に含む合金を用いても良い。ま
た、Nb以外にTi、Ta、Crを用いても同様な効果
が得られた。
【0042】〈実施例4〉本実施例で作製した光磁気記
録膜の断面構造の模式図を図10に示す。凹凸の案内溝
を有するプラスチックの基板1上に、まず窒化シリコン
よりなる無機化合物層5を500Åの膜厚にスパッタ法
により形成した。その時のスパッタ条件は実施例1と同
様である。つぎに、貴金族元素層3としてPtを、鉄族
元素層2としてFe70Co30を交互に積層し、多層膜を
形成した。各層の1層当りの膜厚は、FeCoが9Å、
Ptが16Åであり、多層膜全体の膜厚は150Åであ
る。膜形成は、ターゲットのCoに代えてFeCoを用
いた他は実施例3と同じである。
【0043】続いて、希土類−鉄族元素合金層4とし
て、Tb24Fe61Co12Ta3を膜厚850Åで形成し
た。ターゲットとしてTbFeCoTa合金を用いた他
は実施例3と同じである。つぎに窒化シリコンの無機化
合物層5′を2000Åの膜厚に形成した。スパッタ条
件は先の場合と同様である。このような記録媒体表面を
UV樹脂により保護コートし、光磁気ディスクとした。
この光磁気ディスクは、480nmの光で再生するとき
に多層膜部分で多重干渉が生じるタイプである。
【0044】このようにして作製した光磁気ディスクの
カー回転角の波長依存性を図11に示す。波長が450
nm〜550nmの波長の光にてカー回転角:θkは最
大となり、その値は0.65°である。つぎにこの光磁
気ディスクの記録、再生特性を実施例3と同様な条件で
測定したところ搬送波対雑音比C/N=48dBであっ
た。実施例3と比べてC/Nが小さいのはθkが小さい
ためである。
【0045】以上述べてきたような効果は、Ptの代り
にRh、Pd、Auを用いても同様である。また、Fe
Coの代りにFe、Co、Ni、CoNi、FeNi、
CoFeNiを用いても同様である。さらにCoの代り
にPtCo、PtFe、PtNi、PdFe、PdC
o、PdNi、RhCo、RhFe、RhNi、AuC
o、AuFe、AuNi等の合金を用いても同様であ
る。また、Coの代りにXCo(ここにXは、Tb、G
d、Dy、Ho、Nd、Pr、Smから選ばれた少なく
とも一種の元素、以下同じ)、XFe、XNi、XCo
Fe、XCoNi、XFeNi、XCoFeNiを用い
ても同様である。
【0046】また、希土類−鉄族元素合金層としてTb
FeCoNb合金に限ることなく、Tbの代りにGd、
Dy又はHoを用いても良く、その他、希土類元素とし
てGdTb、GdDy、GdHo、TbDy、TbH
o、DyHo等にを同時に含む合金を用いても良い。ま
た、Nb以外にTi、Ta、Crを用いても同様な効果
が得られた。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、波長の短い光に対し大
きな磁気光学効果を示す光磁気記録媒体が得られ、かつ
この光磁気記録媒体に磁界を変調して記録するとピット
間干渉することなく、0.3μm以下の微小記録磁区を
形成することができるので、高密度記録が可能であっ
た。また、ピットエッジ記録方式とを併用することによ
りさらに記録密度を向上できた。これに加えて、磁界変
調記録を用いているのでオーバーライトも可能であっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例になる光磁気記録システムを示
す原理的構成図である。
【図2】本発明の実施例の光磁気記録膜の模式的断面図
である。
【図3】本発明の実施例の光磁気記録膜の示すカー回転
角の波長依存性を示す特性図である。
【図4】本発明の実施例になる光磁気ディスクの模式的
断面図である。
【図5】記録磁区形状を示す模式的平面図である。
【図6】本発明の実施例の光磁気記録膜の模式的断面図
である。
【図7】本発明の実施例の光磁気記録膜の示すカー回転
角の波長依存性を示す特性図である。
【図8】本発明の実施例の光磁気記録膜の模式的断面図
である。
【図9】本発明の実施例の光磁気記録膜の示すカー回転
角の波長依存性を示す特性図である。
【図10】本発明の実施例の光磁気記録膜の模式的断面
図である。
【図11】本発明の実施例の光磁気記録膜の示すカー回
転角の波長依存性を示す特性図である。
【符号の説明】
1 基板 2 鉄族元素層 3 貴金属元素層 4 希土類−鉄族元素合金層 5、5′ 無機化合物層 6 記録膜 7 金属膜 8 光磁気ディスク 9 浮上型磁気ヘッド 10 レーザー光 11 第2の合金層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 良 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所 中央研究所内 (72)発明者 宮村 芳徳 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所 中央研究所内 (72)発明者 高橋 正彦 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平1−251356(JP,A) 特開 平1−169757(JP,A) 特開 昭62−175948(JP,A) 特開 平2−189751(JP,A) 特開 平3−157838(JP,A) 特開 平3−120643(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 11/10 506 G11B 11/10 586

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光磁気記録媒体に、レーザー光を連続的に
    照射すると共に外部よりスイッチング磁界を印加し、情
    報の記録を行う光磁気記録システムにおいて、 上記光磁気記録媒体は、 (a)Pt、Pd、Rh、Au
    からなる群から選ばれた少なくとも1種の元素よりなる
    貴金属元素層と、Fe、Co、Niからなる群から選ば
    れた少なくとも1種類の元素よりなる鉄族元素層又はF
    e、Co、Niからなる群から選ばれた少なくとも1種
    類の元素とPt、Pd、Rh、Au、Tb、Dy、H
    o、Gd、Nd、Pr、Smからなる群から選ばれた少
    なくとも1種類の元素との合金よりなる鉄族元素層とを
    交互に積層した多層膜及び (b)該多層膜と磁気的に結合し、該多層膜よりも再生
    光の入射する側と反対の側に設けられ、かつ、該多層膜
    よりも大きな垂直磁気異方性エネルギーを有し、希土類
    元素と鉄族元素を含む合金層よりなる記録膜を非磁性基
    板上に有する光磁気記録媒体であることを特徴とする光
    磁気記録システム
  2. 【請求項2】請求項1記載の光磁気記録システムにおい
    て、上記合金層は、上記希土類元素と上記鉄族元素の比
    率を上記希土類元素の副格子磁化が優勢となるように定
    めた合金層であることを特徴とする光磁気記録システ
  3. 【請求項3】請求項2記載の光磁気記録システムにおい
    て、上記合金層の希土類元素は、 Tb、Dy、Ho、Gdからなる群から選ばれた少なく
    とも1種類の元素であることを特徴とする光磁気記録
    ステム
  4. 【請求項4】請求項2記載の光磁気記録システムにおい
    て、上記合金層の鉄族元素は、Fe、 Coからなる群
    から選ばれた少なくとも1種類の元素であることを特徴
    とする光磁気記録システム
  5. 【請求項5】請求項2から4のいずれか一に記載の光磁
    気記録システムにおいて、上記合金層は、Nb、Ti、
    Ta、Crからなる群から選ばれた少なくとも1種の元
    素をさらに含むことを特徴とする光磁気記録システム。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれか一に記載の光磁
    気記録システムにおいて、上記合金層は非晶質であるこ
    とを特徴とする光磁気記録システム。
  7. 【請求項7】光磁気記録媒体に、レーザー光を連続的に
    照射すると共に外部よりスイッチング磁界を印加し、情
    報の記録を行う光磁気記録システムにおいて、 上記光磁気記録媒体は、(a)Pt、Pd、Rh、Au
    からなる群から選ばれた少なくとも1種の元素よりなる
    貴金属元素層と、Fe、Co、Niからなる群から選ば
    れた少なくとも1種類の元素よりなる鉄族元素層又はF
    e、Co、Niからなる群から選ばれた少なくとも1種
    類の元素とPt、Pd、Rh、Au、Tb、Dy、H
    o、Gd、Nd、Pr、Smからなる群から選ばれた少
    なくとも1種類の元素との合金よりなる鉄族元素層とを
    交互に積層した多層膜及び (b)該多層膜と磁気的に結合し、該多層膜よりも再生
    光の入射する側と反対の側に設けられ、希土類元素と鉄
    族元素を含み、かつ該希土類元素と該鉄族元素の比率を
    該希土類元素の副格子磁化が優勢となるように定めた合
    金層よりなる記録膜を非磁性基板上に有する光磁気記録
    媒体であることを特徴とする光磁気記録システム。
  8. 【請求項8】請求項7記載の光磁気記録システムにおい
    て、上記合金層は、その垂直磁気異方性エネルギーが、
    上記多層膜の垂直磁気異方性エネルギーより大きいこと
    を特徴とする光磁気記録システム。
  9. 【請求項9】請求項7又は8記載の光磁気記録システム
    において、上記合金層の希土類元素は、Tb、Dy、H
    o、Gdからなる群から選ばれた少なくとも1種類の元
    素であることを特徴とする光磁気記録システム。
  10. 【請求項10】請求項7から9のいずれか一に記載の光
    磁気記録システムにおいて、上記合金層の鉄族元素は、
    Fe、Coからなる群から選ばれた少なくとも1種類の
    元素であることを特徴とする光磁気記録システム。
  11. 【請求項11】請求項7から10のいずれか一に記載の
    光磁気記録システムにおいて、上記合金層は、Nb、T
    i、Ta、Crからなる群から選ばれた少なくとも1種
    の元素をさらに含むことを特徴とする光磁気記録システ
    ム。
  12. 【請求項12】請求項7から11のいずれか一に記載の
    光磁気記録システムにおいて、上記合金層は非晶質であ
    ることを特徴とする光磁気記録システム。
  13. 【請求項13】光磁気記録媒体に、レーザー光を連続的
    に照射すると共に外部よりスイッチング磁界を印加し、
    情報の記録を行う光磁気記録システムにおいて、 上記光磁気記録媒体は、(a)Nd、Pr、Smからな
    る群から選ばれた少なくとも1種類の元素とFe、Co
    からなる群から選ばれた少なくとも1種類の元素からな
    る第2の合金層及び (b)該第2の合金層と磁気的に結合し、該第2の合金
    層よりも再生光の入射する側と反対の側に設けられ、希
    土類元素と鉄族元素を含み、かつ、該希土類元素と該鉄
    族元素の比率を該希土類元素の副格子磁化が優勢となる
    ように定めた合金層よりなる記録膜を非磁性基板上に有
    する光磁気記録媒体であることを特徴とする光磁気記録
    システム。
  14. 【請求項14】請求項13記載の光磁気記録システムに
    おいて、上記合金層は、その垂直磁気異方性エネルギー
    が、上記第2の合金層の垂直磁気異方性エネルギーより
    大きいことを特徴とする光磁気記録システム。
  15. 【請求項15】請求項13又は14記載の光磁気記録シ
    ステムにおいて、上記合金層の希土類元素は、Tb、D
    y、Ho、Gdからなる群から選ばれた少なくとも1種
    類の元素であることを特徴とする光磁気記録システム。
  16. 【請求項16】請求項13から15のいずれか一に記載
    の光磁気記録システムにおいて、上記合金層の鉄族元素
    は、Fe、Coからなる群から選ばれた少なくとも1種
    類の元素であることを特徴とする光磁気記録システム。
  17. 【請求項17】請求項13から16のいずれか一に記載
    の光磁気記録システムにおいて、上記合金層は、Nb、
    Ti、Ta、Crからなる群から選ばれた少なくとも1
    種の元素をさらに含むことを特徴とする光磁気記録シス
    テム。
  18. 【請求項18】請求項13から17のいずれか一に記載
    の光磁気記録システムにおいて、上記合金層は非晶質で
    あることを特徴とする光磁気記録システム。
  19. 【請求項19】請求項1から18のいずれか一に記載の
    光磁気記録システムにおいて、上記スイッチング磁界
    は、浮上型磁気ヘッドを用いて印加されることを特徴と
    する光磁気記録システム。
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