JP2944458B2 - 垂直磁場を用いて溶融金属の側壁に閉じ込める装置及び方法 - Google Patents
垂直磁場を用いて溶融金属の側壁に閉じ込める装置及び方法Info
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- JP2944458B2 JP2944458B2 JP7106505A JP10650595A JP2944458B2 JP 2944458 B2 JP2944458 B2 JP 2944458B2 JP 7106505 A JP7106505 A JP 7106505A JP 10650595 A JP10650595 A JP 10650595A JP 2944458 B2 JP2944458 B2 JP 2944458B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/06—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
- B22D11/0637—Accessories therefor
- B22D11/0648—Casting surfaces
- B22D11/066—Side dams
- B22D11/0662—Side dams having electromagnetic confining means
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- Electromagnetism (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には溶融金属を
電磁気的に閉じ込める装置及び方法に関し、より詳細に
は、溶融金属が位置する2つの水平に間隔を置いて配さ
れた部材の垂直に延びる間隙の開口端から溶融金属が漏
れるのを防止する装置及び方法に関する。
電磁気的に閉じ込める装置及び方法に関し、より詳細に
は、溶融金属が位置する2つの水平に間隔を置いて配さ
れた部材の垂直に延びる間隙の開口端から溶融金属が漏
れるのを防止する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明が機能する環境の例は、連続的に
直接溶融金属を板、例えば鋼鉄製の板に鋳造する配置で
ある。このような装置は、典型的には水平に間隔を置い
た一対のロールを有し、これらのロールはそれぞれの軸
の回りに逆向きに回転するように取り付けられている。
これらの2つのロールは、これらの間に溶融金属を受容
するための垂直に延びる間隙を規定している。ロールに
よって規定される間隙は、これらのロールに挟まれて下
方に向けて先細になっている。これらのロールは冷却さ
れ、次に溶融金属がこの間隙を下降するに伴って溶融金
属を冷却する。
直接溶融金属を板、例えば鋼鉄製の板に鋳造する配置で
ある。このような装置は、典型的には水平に間隔を置い
た一対のロールを有し、これらのロールはそれぞれの軸
の回りに逆向きに回転するように取り付けられている。
これらの2つのロールは、これらの間に溶融金属を受容
するための垂直に延びる間隙を規定している。ロールに
よって規定される間隙は、これらのロールに挟まれて下
方に向けて先細になっている。これらのロールは冷却さ
れ、次に溶融金属がこの間隙を下降するに伴って溶融金
属を冷却する。
【0003】この間隙は2つのロールの終端付近に水平
方向に隔れた両側の開口端を有している。溶融金属は間
隙の開口端ではローラによっては閉じこめられていな
い。間隙の開口端から外側に漏れるのを防止するため
に、機械的なダム又はシールが採用されている。
方向に隔れた両側の開口端を有している。溶融金属は間
隙の開口端ではローラによっては閉じこめられていな
い。間隙の開口端から外側に漏れるのを防止するため
に、機械的なダム又はシールが採用されている。
【0004】機械的なダムには欠陥がある。なぜなら、
ダムは回転するローラと溶融金属とに物理的に接してい
るからである。結果的には、ダムは消耗し、漏れと破損
を生じ、冷却と溶融金属に於ける熱勾配の原因となる。
更に、機械的ダムと固化した金属との間の接触は、この
ようにして鋳造された金属板の端が不規則となり、その
ために金属板の通常の巻き取り方法に於いて厚い固体物
となり、利点が相殺されてしまう。
ダムは回転するローラと溶融金属とに物理的に接してい
るからである。結果的には、ダムは消耗し、漏れと破損
を生じ、冷却と溶融金属に於ける熱勾配の原因となる。
更に、機械的ダムと固化した金属との間の接触は、この
ようにして鋳造された金属板の端が不規則となり、その
ために金属板の通常の巻き取り方法に於いて厚い固体物
となり、利点が相殺されてしまう。
【0005】金属板の連続鋳造によって得られる利点
と、ダム又はシールによって生ずる欠点とが、参照によ
ってここに組み込まれるPraeg の米国特許第4,936,374
号、Lari他の米国特許第4,974,661 号、Gerber他の米国
特許第5,197,534 号、及びPraeg の米国特許第5,251,68
5 号に記載されている。
と、ダム又はシールによって生ずる欠点とが、参照によ
ってここに組み込まれるPraeg の米国特許第4,936,374
号、Lari他の米国特許第4,974,661 号、Gerber他の米国
特許第5,197,534 号、及びPraeg の米国特許第5,251,68
5 号に記載されている。
【0006】機械的なダム又はシールを使用することに
よる固有の欠点に打ち勝つために、交流電流が流れる電
気伝導性のコイルによって取り巻かれたコアを有し、間
隙の開口端付近に間隔を置いて位置する一対の磁極を有
する電磁石を採用することにより、ローラの間隙の開口
端で溶融金属を閉じ込める努力が為されている。この磁
石はコイルを介する交流によってエネルギーを与えられ
ており、この磁石は、この磁石の両極の間の間隙の開口
端を横切って延びる交流磁場を生じる。磁場は磁石の極
の配置に依存して水平又は垂直の何れでもあり得る。水
平の磁場を生成する磁石の例は、前述のPareg の米国特
許第4,936,374 号及び米国特許第5,251,685 号並びにGe
rber他の米国特許第5,197,534 号に記載され、垂直の磁
場を生成する磁石の例は、前述のLari他の米国特許第4,
974,661 号に記載されている。交流磁場は間隙の開口端
付近の溶融金属に渦電流を誘起し、間隙の開口端から溶
融金属を押し込む反発力を発生させる。
よる固有の欠点に打ち勝つために、交流電流が流れる電
気伝導性のコイルによって取り巻かれたコアを有し、間
隙の開口端付近に間隔を置いて位置する一対の磁極を有
する電磁石を採用することにより、ローラの間隙の開口
端で溶融金属を閉じ込める努力が為されている。この磁
石はコイルを介する交流によってエネルギーを与えられ
ており、この磁石は、この磁石の両極の間の間隙の開口
端を横切って延びる交流磁場を生じる。磁場は磁石の極
の配置に依存して水平又は垂直の何れでもあり得る。水
平の磁場を生成する磁石の例は、前述のPareg の米国特
許第4,936,374 号及び米国特許第5,251,685 号並びにGe
rber他の米国特許第5,197,534 号に記載され、垂直の磁
場を生成する磁石の例は、前述のLari他の米国特許第4,
974,661 号に記載されている。交流磁場は間隙の開口端
付近の溶融金属に渦電流を誘起し、間隙の開口端から溶
融金属を押し込む反発力を発生させる。
【0007】ローラの間隙の開口端から外側へ溶融金属
を押し出す静的圧力は、溶融金属の深さが増大するに伴
って増大し、磁場によって及ぼされる磁気的圧力は、溶
融金属による外向きの最大圧力に打ち勝つのに十分でな
ければならない。前記した考察と、これらの考察に関連
する種々のパラメータの議論のより詳細な記述が、前述
の2つのPraeg 、Gerber他、及びLari他の米国特許にあ
る。Praeg 及びLari他の特許に開示されているように、
非磁性の電気伝導性の熱シールドが溶融金属の側壁と間
隙の開口側の磁極との間に位置しており、電磁コイルの
過熱から保護するとともに磁束密度を定めている。
を押し出す静的圧力は、溶融金属の深さが増大するに伴
って増大し、磁場によって及ぼされる磁気的圧力は、溶
融金属による外向きの最大圧力に打ち勝つのに十分でな
ければならない。前記した考察と、これらの考察に関連
する種々のパラメータの議論のより詳細な記述が、前述
の2つのPraeg 、Gerber他、及びLari他の米国特許にあ
る。Praeg 及びLari他の特許に開示されているように、
非磁性の電気伝導性の熱シールドが溶融金属の側壁と間
隙の開口側の磁極との間に位置しており、電磁コイルの
過熱から保護するとともに磁束密度を定めている。
【0008】ローラの間隙の開口端で電磁石によって溶
融金属の側壁に及ぼされる最大の磁気的圧力Pmax は、
少なくともローラの間に閉じこめられている溶融金属
(融解)の静的圧力の最大値と等しくなければならな
い。
融金属の側壁に及ぼされる最大の磁気的圧力Pmax は、
少なくともローラの間に閉じこめられている溶融金属
(融解)の静的圧力の最大値と等しくなければならな
い。
【0009】
【数1】
【0010】ここで、ρは液状金属の密度、gは重力の
加速度、hは溶融プールの溶融レベルからニップに於け
る固化点の端部までの深さである。
加速度、hは溶融プールの溶融レベルからニップに於け
る固化点の端部までの深さである。
【0011】磁気的圧力Pは電磁気的力fに関係し、こ
れは誘起電流ベクトルjと誘起磁束密度Bとの積であ
る。
れは誘起電流ベクトルjと誘起磁束密度Bとの積であ
る。
【0012】
【数2】
【0013】水平に配された電磁場を採用した一の実施
例では、従来技術は、各ローラの端部(ローラのリム
部)付近に低磁気抵抗の磁束パスを設けることにより、
間隙の開口端で溶融金属の側壁の磁気的閉じ込めを達成
している。従来技術によるこの装置は、ローラの低磁気
抵抗のリム部を介してローラに収容されている溶融金属
の側壁に印可される交流磁場を発生させるための電磁石
を有している。磁場の十分な印可のために、各磁極は、
ローラの低磁気抵抗のリム部に隣接するそれぞれのロー
ラ端部に非常に接近し、ローラに対して軸方向に延伸し
ていなければならず、そして、非常に小さな半径方向の
エアーギャップのみを介してこのリム部から離れていな
ければならない。十分に機能するためには、ローラのリ
ム部の低磁気抵抗の磁束パスは、通常は透磁性の高い磁
性材料からなっている。
例では、従来技術は、各ローラの端部(ローラのリム
部)付近に低磁気抵抗の磁束パスを設けることにより、
間隙の開口端で溶融金属の側壁の磁気的閉じ込めを達成
している。従来技術によるこの装置は、ローラの低磁気
抵抗のリム部を介してローラに収容されている溶融金属
の側壁に印可される交流磁場を発生させるための電磁石
を有している。磁場の十分な印可のために、各磁極は、
ローラの低磁気抵抗のリム部に隣接するそれぞれのロー
ラ端部に非常に接近し、ローラに対して軸方向に延伸し
ていなければならず、そして、非常に小さな半径方向の
エアーギャップのみを介してこのリム部から離れていな
ければならない。十分に機能するためには、ローラのリ
ム部の低磁気抵抗の磁束パスは、通常は透磁性の高い磁
性材料からなっている。
【0014】一対の部材、例えばローラの間の間隙の開
口端に於ける溶融金属の水平閉じ込めのための他の工夫
は、間隙の開口端の付近に交流が流れるコイルを配置す
ることである。これにより、コイルは間隙の開口端付近
の溶融金属に渦電流を誘起する磁場を発生し、電磁石に
よって発生する磁場に関連する上記と同様の斥力を生ず
る。このタイプの工夫の例は、Olssonの米国特許第4,02
0,890 号及びGerberの米国特許第5,197,534 号に記載さ
れ、これらは参照によってここに組み込まれている。
口端に於ける溶融金属の水平閉じ込めのための他の工夫
は、間隙の開口端の付近に交流が流れるコイルを配置す
ることである。これにより、コイルは間隙の開口端付近
の溶融金属に渦電流を誘起する磁場を発生し、電磁石に
よって発生する磁場に関連する上記と同様の斥力を生ず
る。このタイプの工夫の例は、Olssonの米国特許第4,02
0,890 号及びGerberの米国特許第5,197,534 号に記載さ
れ、これらは参照によってここに組み込まれている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術に於ける工夫の欠点及び問題点を解決すること
である。
従来技術に於ける工夫の欠点及び問題点を解決すること
である。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明に
よる磁気的閉じ込め方法及び装置は、ローラの間隙の開
口側部付近に主たる垂直磁場を発生させ、この磁場は、
(a) 主電磁石のコアを取り巻く主コイルを流れる直流又
は交流から生じ、及び/又は主電磁石の異なるコア部を
取り巻く安定化コイルを流れる直流又は交流から生じ
る。一若しくはそれ以上の付加的コイル又は主磁場を集
中させて形成するように機能する誘起電流パスによって
発生する一又はそれ以上の付加的な垂直磁場が存在して
いる。主垂直磁場と一又はそれ以上の補助磁場は間隙の
開口端を介して間隙の溶融金属に延びている。これらの
磁場の組合せと、対応する本発明によって発生する誘起
水平電流は、溶融金属の側壁に於いて、溶融金属の深さ
方向に十分な電磁気的力を供給するように協調して、ロ
ーラの間の垂直の間隙に於ける溶融金属の閉じ込めを供
給する。組み合わされた磁場は、ローラの間の間隙内の
溶融金属を、電磁気的に閉じ込めて安定化するのに十分
である。
よる磁気的閉じ込め方法及び装置は、ローラの間隙の開
口側部付近に主たる垂直磁場を発生させ、この磁場は、
(a) 主電磁石のコアを取り巻く主コイルを流れる直流又
は交流から生じ、及び/又は主電磁石の異なるコア部を
取り巻く安定化コイルを流れる直流又は交流から生じ
る。一若しくはそれ以上の付加的コイル又は主磁場を集
中させて形成するように機能する誘起電流パスによって
発生する一又はそれ以上の付加的な垂直磁場が存在して
いる。主垂直磁場と一又はそれ以上の補助磁場は間隙の
開口端を介して間隙の溶融金属に延びている。これらの
磁場の組合せと、対応する本発明によって発生する誘起
水平電流は、溶融金属の側壁に於いて、溶融金属の深さ
方向に十分な電磁気的力を供給するように協調して、ロ
ーラの間の垂直の間隙に於ける溶融金属の閉じ込めを供
給する。組み合わされた磁場は、ローラの間の間隙内の
溶融金属を、電磁気的に閉じ込めて安定化するのに十分
である。
【0017】以下に於いて詳細に説明されるように、本
発明の装置と方法は、2つの実施例、即ち直流の実施例
と交流の実施例のそれぞれに於いて実質的に異なって機
能している。これらの実施例では、主電磁石の主コイル
を通ずる直流から又は交流から主垂直磁場が形成され
る。理解を容易にするために、各実施例(直流と交流)
について別々に説明する。
発明の装置と方法は、2つの実施例、即ち直流の実施例
と交流の実施例のそれぞれに於いて実質的に異なって機
能している。これらの実施例では、主電磁石の主コイル
を通ずる直流から又は交流から主垂直磁場が形成され
る。理解を容易にするために、各実施例(直流と交流)
について別々に説明する。
【0018】本発明の直流の実施例に従えば、主垂直磁
場は直流主電磁石の磁気コア部を取り巻く直流主コイル
によって発生し、コア部は、間隙の開口端付近に位置す
る間隔を隔てて対向する磁極面を有する垂直に隔てられ
た一対の磁極を有している。
場は直流主電磁石の磁気コア部を取り巻く直流主コイル
によって発生し、コア部は、間隙の開口端付近に位置す
る間隔を隔てて対向する磁極面を有する垂直に隔てられ
た一対の磁極を有している。
【0019】磁極の互いに対向する面の部分は間隙の開
口端に近接して配されている。直流の実施例では、直流
は直流主コイルを導通して磁極面の間に主直流垂直磁場
を発生させる。磁場は磁極の対向する面の間に伸び、間
隙の開口端付近に垂直であり、溶融金属に向かって延び
ている。間隙に於けるこの主直流垂直磁場に加えて、他
のコイルから発生する付加的垂直磁場が間隙に供給され
る。これらの場の結合効果は、端部に於いて磁気的力を
集中させて形成し、溶融金属のプールを安定化させると
ともに、液状金属の端部に於いて渦電流を発生させ、そ
の端に於ける液状金属プールの完全な面閉じ込めを可能
とする。
口端に近接して配されている。直流の実施例では、直流
は直流主コイルを導通して磁極面の間に主直流垂直磁場
を発生させる。磁場は磁極の対向する面の間に伸び、間
隙の開口端付近に垂直であり、溶融金属に向かって延び
ている。間隙に於けるこの主直流垂直磁場に加えて、他
のコイルから発生する付加的垂直磁場が間隙に供給され
る。これらの場の結合効果は、端部に於いて磁気的力を
集中させて形成し、溶融金属のプールを安定化させると
ともに、液状金属の端部に於いて渦電流を発生させ、そ
の端に於ける液状金属プールの完全な面閉じ込めを可能
とする。
【0020】磁気集中手段は、(a) 例えば、それらの形
状によって溶融金属の側壁の方へ磁場を向ける銅のスリ
ーブを有するローラそれら自身、及び/又は(b) 液状金
属のプールの閉じ込め端に交流を誘起する一又はそれ以
上の付加的コイル、である。
状によって溶融金属の側壁の方へ磁場を向ける銅のスリ
ーブを有するローラそれら自身、及び/又は(b) 液状金
属のプールの閉じ込め端に交流を誘起する一又はそれ以
上の付加的コイル、である。
【0021】この誘起電流は、ダイオードによって整流
され、ローラシャフトの間に接続され、溶融金属の側壁
とローラのスリーブを流れる。
され、ローラシャフトの間に接続され、溶融金属の側壁
とローラのスリーブを流れる。
【0022】このように、直流の実施例では、開いた間
隙の液体プール付近に位置する補助交流コイルによって
発生する補助(安定化)垂直磁場は、半分の周期の整流
された誘起水平電流I2 を発生させ、この電流は、ロー
ラの軸を接続する導体に配されたダイオードを介してロ
ーラ軸の間を接続して、両軸を介し、ローラの端部と溶
融金属のプールの側壁を横切る完全な電流ループを供給
している。直流の実施例では、以降の交流の実施例の詳
細な記述により詳述されているように、誘起交流は、ロ
ーラのスリーブを介し、溶融金属の側壁を介して流れ
て、完全な電流パスを供給する。直流の実施例に於ける
補助磁場は、溶融金属を収容する間隙とそこに於ける溶
融金属にほぼ垂直に延び、主垂直磁場と協調して主垂直
磁場を集中させて形成し、液状金属のプールを安定化さ
せる。
隙の液体プール付近に位置する補助交流コイルによって
発生する補助(安定化)垂直磁場は、半分の周期の整流
された誘起水平電流I2 を発生させ、この電流は、ロー
ラの軸を接続する導体に配されたダイオードを介してロ
ーラ軸の間を接続して、両軸を介し、ローラの端部と溶
融金属のプールの側壁を横切る完全な電流ループを供給
している。直流の実施例では、以降の交流の実施例の詳
細な記述により詳述されているように、誘起交流は、ロ
ーラのスリーブを介し、溶融金属の側壁を介して流れ
て、完全な電流パスを供給する。直流の実施例に於ける
補助磁場は、溶融金属を収容する間隙とそこに於ける溶
融金属にほぼ垂直に延び、主垂直磁場と協調して主垂直
磁場を集中させて形成し、液状金属のプールを安定化さ
せる。
【0023】主垂直磁場はまた、ローラの中空の端部内
に位置する付加的な補助コイルによって発生する一又は
それ以上の補助垂直磁場によっても集中されることがで
き、後述するように、その場合には、ローラ及び/又は
ローラコイルは、主として間隙内の溶融金属の側壁に向
かい、ローラの外側端部の間及び上方に、側壁に対する
ように垂直磁場を集中させ、及び/又はそのような垂直
磁場を形成する。これらの磁気コアを取り巻く付加的な
補助コイルは、ローラの中空の端部内で間隙の端部に位
置している。これらの付加的なコイルは、直流電源又は
低周波数、例えば1から60ヘルツの交流電源によって
電力が供給される。これらのコイルによって発生する磁
場は中空のローラの間隙に近接している部分を通過する
ので、これらのローラ内のコイルを介する交流の周波数
は異なるように、そして最低の周波数レンジとなる範囲
で選択される。周波数の選択は、主たる目的、(a) 溶融
金属のプールへの、そしてローラのリムと側壁への複数
の垂直磁場の進入を最適化すること、そして、(b) ロー
ラのリムとローラの側壁とを過熱する渦電流を最小化す
ること、を満たすように行われるべきである。
に位置する付加的な補助コイルによって発生する一又は
それ以上の補助垂直磁場によっても集中されることがで
き、後述するように、その場合には、ローラ及び/又は
ローラコイルは、主として間隙内の溶融金属の側壁に向
かい、ローラの外側端部の間及び上方に、側壁に対する
ように垂直磁場を集中させ、及び/又はそのような垂直
磁場を形成する。これらの磁気コアを取り巻く付加的な
補助コイルは、ローラの中空の端部内で間隙の端部に位
置している。これらの付加的なコイルは、直流電源又は
低周波数、例えば1から60ヘルツの交流電源によって
電力が供給される。これらのコイルによって発生する磁
場は中空のローラの間隙に近接している部分を通過する
ので、これらのローラ内のコイルを介する交流の周波数
は異なるように、そして最低の周波数レンジとなる範囲
で選択される。周波数の選択は、主たる目的、(a) 溶融
金属のプールへの、そしてローラのリムと側壁への複数
の垂直磁場の進入を最適化すること、そして、(b) ロー
ラのリムとローラの側壁とを過熱する渦電流を最小化す
ること、を満たすように行われるべきである。
【0024】本発明の交流の実施例に従えば、一の電磁
石は、ローラ自身の長手方向に沿って配された、外側の
銅製のスリーブから電気的に絶縁されている強磁性体内
のコイル巻装体を有している。交流の実施例の主電磁石
はローラ内のこれらのコイル巻装体であり得、或いは直
流の実施例の主電磁石と同様であり得る。何れの場合に
も、これらの電磁石の一つは他の電磁石によって発生す
る垂直磁場を集中させて形成させる。コイル巻装体を介
する交流は、溶融金属及び銅製のローラスリーブを介
し、溶融金属と接するローラスリーブの長さに亙る水平
電流を誘起し、この誘起水平電流は、次に溶融金属を横
切って、溶融金属のフリーな側壁に位置する対応する交
流垂直磁場を供給する。
石は、ローラ自身の長手方向に沿って配された、外側の
銅製のスリーブから電気的に絶縁されている強磁性体内
のコイル巻装体を有している。交流の実施例の主電磁石
はローラ内のこれらのコイル巻装体であり得、或いは直
流の実施例の主電磁石と同様であり得る。何れの場合に
も、これらの電磁石の一つは他の電磁石によって発生す
る垂直磁場を集中させて形成させる。コイル巻装体を介
する交流は、溶融金属及び銅製のローラスリーブを介
し、溶融金属と接するローラスリーブの長さに亙る水平
電流を誘起し、この誘起水平電流は、次に溶融金属を横
切って、溶融金属のフリーな側壁に位置する対応する交
流垂直磁場を供給する。
【0025】交流の実施例では、主交流垂直磁場の高揚
と集中と形成は、(1) コイル巻装体の電気回路へのキャ
パシタの結合により、共鳴振動LCR回路を供給し、及
び/又は(2) 補助交流コイル、これは直流の実施例の主
直流コイルであり得るが、交流が供給される、及び/又
は(3) 溶融金属の側壁付近に配され、交流が供給され
る、直流の実施例に於ける安定化コイル、によって達成
される。
と集中と形成は、(1) コイル巻装体の電気回路へのキャ
パシタの結合により、共鳴振動LCR回路を供給し、及
び/又は(2) 補助交流コイル、これは直流の実施例の主
直流コイルであり得るが、交流が供給される、及び/又
は(3) 溶融金属の側壁付近に配され、交流が供給され
る、直流の実施例に於ける安定化コイル、によって達成
される。
【0026】交流垂直磁場のこれらの補助出所源の一又
はそれ以上は、溶融金属の側壁に於ける主垂直交流磁場
を集中させて形成するように機能する。交流主垂直磁場
は結合され、溶融金属の側壁に集中して形成されるよう
に強いられ、側壁の安定性とローラの間隙の開口端から
溶融金属が漏れるのを防止する十分な磁力とを供給す
る。
はそれ以上は、溶融金属の側壁に於ける主垂直交流磁場
を集中させて形成するように機能する。交流主垂直磁場
は結合され、溶融金属の側壁に集中して形成されるよう
に強いられ、側壁の安定性とローラの間隙の開口端から
溶融金属が漏れるのを防止する十分な磁力とを供給す
る。
【0027】本発明の両方の実施例の重要な特徴に従え
ば、(a) 溶融金属の側壁付近に配された、又は(b) ロー
ラの強磁性体部分内に配された、一又はそれ以上の電気
回路は、(1) ローラのシャフトを介し溶融金属の側壁の
端部を介するか、又は(2) 溶融金属に接するローラの長
さ方向に沿い銅製のローラのスリーブを横切り溶融金属
の側壁を介する、水平電流を誘起する。2つの実施例の
電磁気的回路は、溶融金属の側壁に対する磁気的圧力を
集中させ、及び/又は磁場形成させる垂直磁場を供給す
る。磁場の組合せは間隙の開口端とそこにある溶融金属
とに向かい、間隙の開口端から離れる方向への磁場の実
質的な分散を伴うことなく、一般的に束縛された方向に
集中し形成された磁場の圧力を供給する。
ば、(a) 溶融金属の側壁付近に配された、又は(b) ロー
ラの強磁性体部分内に配された、一又はそれ以上の電気
回路は、(1) ローラのシャフトを介し溶融金属の側壁の
端部を介するか、又は(2) 溶融金属に接するローラの長
さ方向に沿い銅製のローラのスリーブを横切り溶融金属
の側壁を介する、水平電流を誘起する。2つの実施例の
電磁気的回路は、溶融金属の側壁に対する磁気的圧力を
集中させ、及び/又は磁場形成させる垂直磁場を供給す
る。磁場の組合せは間隙の開口端とそこにある溶融金属
とに向かい、間隙の開口端から離れる方向への磁場の実
質的な分散を伴うことなく、一般的に束縛された方向に
集中し形成された磁場の圧力を供給する。
【0028】従って、本発明の一つの側面は、間隔を置
いて配された部材、例えばローラの間の間隙の開口端付
近に協調する複数の垂直磁場を発生させる装置及び方法
を提供することである。磁場は間隙と、間隙内の溶融金
属に向かって延び、間隔を置いて配された部材間の溶融
金属を、間隙に機械的なシールを設けることなく閉じ込
める。
いて配された部材、例えばローラの間の間隙の開口端付
近に協調する複数の垂直磁場を発生させる装置及び方法
を提供することである。磁場は間隙と、間隙内の溶融金
属に向かって延び、間隔を置いて配された部材間の溶融
金属を、間隙に機械的なシールを設けることなく閉じ込
める。
【0029】本発明の他の側面は、電磁気的に溶融金属
を閉じ込める装置及び方法を提供することであり、そこ
では、主垂直磁場が主磁気コイル巻装体を介して流れる
直流又は交流によって発生し、主磁気コイル巻装体は直
流と交流の実施例で異なっている。主垂直磁場の磁束密
度は、溶融金属の自由端を通る協調する垂直磁場を包含
することにより、ローラの間の間隙の空間内に集中して
形成される。協調する磁場は、(a) ローラリム、ローラ
シャフト及び溶融金属の側壁を介して水平に流れる整流
され誘起された電流(交流の実施例)と機能的に共同す
るか、又は(b)銅製のローラスリーブの水平電流を誘起
し、溶融金属の側壁(交流の実施例)を介し、電気回路
内に組み込まれたキャパシタを介する、ローラの強磁性
体部分の主コイル巻装体を流れる交流と機能的に共同し
ている。
を閉じ込める装置及び方法を提供することであり、そこ
では、主垂直磁場が主磁気コイル巻装体を介して流れる
直流又は交流によって発生し、主磁気コイル巻装体は直
流と交流の実施例で異なっている。主垂直磁場の磁束密
度は、溶融金属の自由端を通る協調する垂直磁場を包含
することにより、ローラの間の間隙の空間内に集中して
形成される。協調する磁場は、(a) ローラリム、ローラ
シャフト及び溶融金属の側壁を介して水平に流れる整流
され誘起された電流(交流の実施例)と機能的に共同す
るか、又は(b)銅製のローラスリーブの水平電流を誘起
し、溶融金属の側壁(交流の実施例)を介し、電気回路
内に組み込まれたキャパシタを介する、ローラの強磁性
体部分の主コイル巻装体を流れる交流と機能的に共同し
ている。
【0030】本発明の他の側面は、2つのローラの間隙
内の溶融金属を閉じ込める電磁気的装置及び方法を提供
することであり、そこでは、電磁気的装置及び方法は主
として直流モード又は交流モードで動作し、交流は両方
のモードの動作に於いて、異なるコイルの部分に異なる
周波数で供給され得る。
内の溶融金属を閉じ込める電磁気的装置及び方法を提供
することであり、そこでは、電磁気的装置及び方法は主
として直流モード又は交流モードで動作し、交流は両方
のモードの動作に於いて、異なるコイルの部分に異なる
周波数で供給され得る。
【0031】本発明の更に他の側面は、主及び補助の電
磁石の間隔を置いて配されたコイルを通る直流及び整流
された交流を用いることにより、溶融金属を閉じ込める
直流の電磁気的装置及び方法を提供することである。補
助コイルに於いて交流により生成される水平電流は、補
助電気回路に水平電流を誘起し、これは直流に整流され
る。補助電気回路に於ける交流の周波数を変えることに
より、溶融金属にかかるトータルの電磁気的圧力P
m は、インダクタンスのような一又はそれ以上の検知さ
れた回路パラメータに応答して、一義的に制御される。
磁石の間隔を置いて配されたコイルを通る直流及び整流
された交流を用いることにより、溶融金属を閉じ込める
直流の電磁気的装置及び方法を提供することである。補
助コイルに於いて交流により生成される水平電流は、補
助電気回路に水平電流を誘起し、これは直流に整流され
る。補助電気回路に於ける交流の周波数を変えることに
より、溶融金属にかかるトータルの電磁気的圧力P
m は、インダクタンスのような一又はそれ以上の検知さ
れた回路パラメータに応答して、一義的に制御される。
【0032】また、本発明の他の側面は、(a) ローラの
強磁性体部分内に配されたコイル巻装体を包含する一の
電磁石のコイルを介して流れて交流垂直磁場を発生さ
せ、(b) 溶融金属の側壁付近に配された一又はそれ以上
の補助コイルを介して流れる交流を用いて溶融金属の閉
じ込めるための電磁気的装置及び方法を提供することで
ある。ローラ内のコイル巻装体を流れる交流は交流垂直
磁場を供給し、そして、その電流を最適化するためにロ
ーラ巻装体を含む電気回路にキャパシタを組み込むこと
により、そして、ローラに巻装体を置くことにより、交
流垂直磁場が制御され溶融金属の側壁に形成される。
強磁性体部分内に配されたコイル巻装体を包含する一の
電磁石のコイルを介して流れて交流垂直磁場を発生さ
せ、(b) 溶融金属の側壁付近に配された一又はそれ以上
の補助コイルを介して流れる交流を用いて溶融金属の閉
じ込めるための電磁気的装置及び方法を提供することで
ある。ローラ内のコイル巻装体を流れる交流は交流垂直
磁場を供給し、そして、その電流を最適化するためにロ
ーラ巻装体を含む電気回路にキャパシタを組み込むこと
により、そして、ローラに巻装体を置くことにより、交
流垂直磁場が制御され溶融金属の側壁に形成される。
【0033】本発明の他の側面は、溶融金属の自由端付
近に近接効果コイルを有する電磁石から、第3の交流又
は直流の垂直磁場を供給することである。近接効果コイ
ルは溶融金属を含むローラの間隙の開口端付近に接近し
て配され、溶融金属に面する前記近接効果コイルの表面
は、溶融金属のプールから放射される熱(溶融金属の自
由端を流れる渦電流によって発生するジュール熱)を吸
収するようにブロックされている。
近に近接効果コイルを有する電磁石から、第3の交流又
は直流の垂直磁場を供給することである。近接効果コイ
ルは溶融金属を含むローラの間隙の開口端付近に接近し
て配され、溶融金属に面する前記近接効果コイルの表面
は、溶融金属のプールから放射される熱(溶融金属の自
由端を流れる渦電流によって発生するジュール熱)を吸
収するようにブロックされている。
【0034】本発明の他の側面は、2つの間隔を置いて
配されたローラの間で溶融金属の閉じ込める装置及び方
法を提供することであり、ここでは、ローラは交流を受
ける内部の巻装体を包含している。この巻装体は外部よ
り電気的に絶縁されており、非強磁性、例えば銅製のロ
ーラスリーブである。ローラ巻装体を流れる電流は、ロ
ーラのスリーブの反対側に溶融金属を自由端を横切って
流れる、ローラスリーブを介する誘起水平電流を供給す
る。垂直磁場の間の相互作用は、溶融金属の自由端に於
ける集中した垂直電磁場を供給する。
配されたローラの間で溶融金属の閉じ込める装置及び方
法を提供することであり、ここでは、ローラは交流を受
ける内部の巻装体を包含している。この巻装体は外部よ
り電気的に絶縁されており、非強磁性、例えば銅製のロ
ーラスリーブである。ローラ巻装体を流れる電流は、ロ
ーラのスリーブの反対側に溶融金属を自由端を横切って
流れる、ローラスリーブを介する誘起水平電流を供給す
る。垂直磁場の間の相互作用は、溶融金属の自由端に於
ける集中した垂直電磁場を供給する。
【0035】
【実施例】図面を参照し、まず、図1〜図6を最初に参
照すれば、連続板の鋳造の一対のローラと共同する本発
明の磁気的閉じ込め装置及び方法の、直流の実施例が示
されている。この明細書は一対のローラの一端のみに於
ける溶融金属の閉じ込めについて記述しているが、一対
のローラの両端に於ける互いに反転する一対のローラの
間の溶融金属の閉じ込めが存在していることを理解すべ
きである。
照すれば、連続板の鋳造の一対のローラと共同する本発
明の磁気的閉じ込め装置及び方法の、直流の実施例が示
されている。この明細書は一対のローラの一端のみに於
ける溶融金属の閉じ込めについて記述しているが、一対
のローラの両端に於ける互いに反転する一対のローラの
間の溶融金属の閉じ込めが存在していることを理解すべ
きである。
【0036】図1(a)に示すように、一対のローラ1
0a及び10b(両方をローラ10として言及する)が
平行に、そして互いに近接しており、水平面に横たわる
軸11a及び11bを有するローラシャフト13a及び
13bを含んでいる。高さ”h”(図11)のプール内
の溶融金属12はローラ10の間でローラが互いに最も
接近する点(ニップ)の上方に収容されている。ローラ
10はニップに於ける寸法”d”(図3)を有する間隙
によって隔てられている。ローラ10a及び10bの反
対方向の回転(矢印12a及び12b(図2)に示す方
向)と重力とは、溶融金属12を下方へ流すように強い
る。金属は、それぞれのローラ表面で固化して、ローラ
10の間のニップに於ける間隙を金属が出て行くにつれ
て2つの薄い外皮部分を形成する。2つの固化した外皮
部分は、最も狭い間隙(ニップ)で又はその近傍で結合
して、ローラの間の厚さ”d”を有することとなる。狭
くなる部分の間に収容されている液状コア、即ち固化し
た外皮は、溶融金属の上部のレベルからニップ(ローラ
が最も近接する点)にかけて溶融金属の深さ”h”にほ
ぼ直線的に比例するヘッド圧を及ぼす。
0a及び10b(両方をローラ10として言及する)が
平行に、そして互いに近接しており、水平面に横たわる
軸11a及び11bを有するローラシャフト13a及び
13bを含んでいる。高さ”h”(図11)のプール内
の溶融金属12はローラ10の間でローラが互いに最も
接近する点(ニップ)の上方に収容されている。ローラ
10はニップに於ける寸法”d”(図3)を有する間隙
によって隔てられている。ローラ10a及び10bの反
対方向の回転(矢印12a及び12b(図2)に示す方
向)と重力とは、溶融金属12を下方へ流すように強い
る。金属は、それぞれのローラ表面で固化して、ローラ
10の間のニップに於ける間隙を金属が出て行くにつれ
て2つの薄い外皮部分を形成する。2つの固化した外皮
部分は、最も狭い間隙(ニップ)で又はその近傍で結合
して、ローラの間の厚さ”d”を有することとなる。狭
くなる部分の間に収容されている液状コア、即ち固化し
た外皮は、溶融金属の上部のレベルからニップ(ローラ
が最も近接する点)にかけて溶融金属の深さ”h”にほ
ぼ直線的に比例するヘッド圧を及ぼす。
【0037】ローラ10は、適当な熱伝導率を有する材
料、例えば銅又は銅ベースの合金、ステンレススティー
ル、及びこれに類するものからなり、後に詳述するよう
に、水によって内部から冷却されている。
料、例えば銅又は銅ベースの合金、ステンレススティー
ル、及びこれに類するものからなり、後に詳述するよう
に、水によって内部から冷却されている。
【0038】特に図1〜図4を参照すれば、主直流電磁
石20は、強磁性、例えば鉄製のコア及び独立に動作す
る複数のコイルを含んでいる。電磁石20と共同するコ
イルは、主直流コイル24と、安定化コイル28とを有
している。分離した電源からの電流は、コイル24及び
28を介して、閉じ込め及び側壁の安定化に十分な溶融
金属の側壁を横切る垂直磁場を供給している。好ましい
直流の実施例では、第3のコイル26(図1及び3)の
セットを含む第2の電磁石がローラ内に配され、主直流
電磁石20からの磁場を集中させて形成している。3つ
の別々の垂直磁場はローラ10a及び10bの間の溶融
金属(側壁)の自由端に集中し安定化しており、これら
については後述する。コイル26は本発明の直流の実施
例のみに使用される。
石20は、強磁性、例えば鉄製のコア及び独立に動作す
る複数のコイルを含んでいる。電磁石20と共同するコ
イルは、主直流コイル24と、安定化コイル28とを有
している。分離した電源からの電流は、コイル24及び
28を介して、閉じ込め及び側壁の安定化に十分な溶融
金属の側壁を横切る垂直磁場を供給している。好ましい
直流の実施例では、第3のコイル26(図1及び3)の
セットを含む第2の電磁石がローラ内に配され、主直流
電磁石20からの磁場を集中させて形成している。3つ
の別々の垂直磁場はローラ10a及び10bの間の溶融
金属(側壁)の自由端に集中し安定化しており、これら
については後述する。コイル26は本発明の直流の実施
例のみに使用される。
【0039】主直流電磁石コアは、コイル24及び28
が見えるように図1(a)では部分的に破断して示され
ている。図1,3及び6に最もよく示されているよう
に、コイル24はローラ10a及び10bの頂部の上方
でその間に配されている。コイル28は(図1,2,
4,5及び6)、収容されている溶融金属の側端部の付
近でこれにローラ接触するように前面に配されている。
コイル26(図1〜図4)はローラ10a及び10bの
中空の端部の内部に配されており、ローラ10a及び1
0bを囲みリム30a及び30bを有する銅製のスリー
ブの内側表面に近接している。図1(a)に示すよう
に、コイル26は主としてローラ10aの中空の端部3
2内とローラシャフト13a付近の上方とにある。図1
(a)と同様の形状の他のコイル26が、ローラ10a
内の中空の端部32に対応するローラ10bの中空の端
部33内に配されていることを理解すべきである。コイ
ル26は別々の複数のコイルに形成され得て、それぞれ
は独立の電源に接続され、図1〜図4に示すように、コ
ア80の周囲に並べられている。図1〜図4に示すよう
に、コイル26は、溶融金属の上面に位置するコイル2
6よりも、ニップを通る溶融金属の中央の垂直面29
(図3)に、コイル26近接している。従って、磁気的
圧力は、最大の閉じ込め圧力を必要とする溶融金属が最
も深いニップ近傍で最強となるであろう。同様に、必要
に応じて、ニップに近接して配されているコイル26
は、溶融金属のプールの上面よりも溶融金属のプールの
底部付近により強い垂直磁場を供給するために、別の電
源に接続してもよい。
が見えるように図1(a)では部分的に破断して示され
ている。図1,3及び6に最もよく示されているよう
に、コイル24はローラ10a及び10bの頂部の上方
でその間に配されている。コイル28は(図1,2,
4,5及び6)、収容されている溶融金属の側端部の付
近でこれにローラ接触するように前面に配されている。
コイル26(図1〜図4)はローラ10a及び10bの
中空の端部の内部に配されており、ローラ10a及び1
0bを囲みリム30a及び30bを有する銅製のスリー
ブの内側表面に近接している。図1(a)に示すよう
に、コイル26は主としてローラ10aの中空の端部3
2内とローラシャフト13a付近の上方とにある。図1
(a)と同様の形状の他のコイル26が、ローラ10a
内の中空の端部32に対応するローラ10bの中空の端
部33内に配されていることを理解すべきである。コイ
ル26は別々の複数のコイルに形成され得て、それぞれ
は独立の電源に接続され、図1〜図4に示すように、コ
ア80の周囲に並べられている。図1〜図4に示すよう
に、コイル26は、溶融金属の上面に位置するコイル2
6よりも、ニップを通る溶融金属の中央の垂直面29
(図3)に、コイル26近接している。従って、磁気的
圧力は、最大の閉じ込め圧力を必要とする溶融金属が最
も深いニップ近傍で最強となるであろう。同様に、必要
に応じて、ニップに近接して配されているコイル26
は、溶融金属のプールの上面よりも溶融金属のプールの
底部付近により強い垂直磁場を供給するために、別の電
源に接続してもよい。
【0040】図1〜図6に最もよく表されている主直流
電磁石20は、2つのコイル24及び28を包含してお
り、それぞれ中心コアの異なる部分を取り囲んでいる。
磁気コアは強磁性体、例えば鉄からなり、一体的に結合
されているコア部からなる。
電磁石20は、2つのコイル24及び28を包含してお
り、それぞれ中心コアの異なる部分を取り囲んでいる。
磁気コアは強磁性体、例えば鉄からなり、一体的に結合
されているコア部からなる。
【0041】コアの主要部分は一般的に参照番号34及
び36によって示されている。磁気コア部34は一般的
には下方に延びる”E”の3本の足を有するE−形状で
あり、外側の足はローラを覆い、中央の足は溶融金属1
2のプール上方に配されている。コア部34は溶融金属
12のプールの上方に配され、両方のローラ10a及び
10bにかかっている。コア部34はローラ軸11a及
び11bを横切ってこれらの間の上方に配され、E−形
状のコア部34の外側の足はローラ10a及び10bの
最も高い円周点あたりに配されている。
び36によって示されている。磁気コア部34は一般的
には下方に延びる”E”の3本の足を有するE−形状で
あり、外側の足はローラを覆い、中央の足は溶融金属1
2のプール上方に配されている。コア部34は溶融金属
12のプールの上方に配され、両方のローラ10a及び
10bにかかっている。コア部34はローラ軸11a及
び11bを横切ってこれらの間の上方に配され、E−形
状のコア部34の外側の足はローラ10a及び10bの
最も高い円周点あたりに配されている。
【0042】磁気コア部36は一般的にはC−形状であ
り、E−形状のコア部34のその中心の足に対して横方
向に接続され、C−形状のコア部36の上部足部35の
みがE−形状のコア部34の中心の足に接続されてい
る。コイル24はE−形状のコア部34の下方に延びる
足の間の両方の間隙を介して延び、C−形状のコア部3
6の上部足部35の接続部の回りに延びている。コイル
24はコア部36の下方に延びる基部37と、コア部3
6の足部35の接続部との間に延びている。安定化コイ
ル28はコア部36の基部37を中心にしてこれを取り
巻いており、閉じ込められている側壁付近でこれに面す
る内部の巻き部分を有している。安定化コイル28はC
−形状の足部35付近を通るコイル24の部分の下方に
垂直に配されている。一般的にU−形状のヨーク40が
ローラシャフト13a及び13bを取り巻くように配さ
れ、上部コア部52及び下部コア部60を介して磁気コ
ア部34を一対の下部電磁極62に磁気的に接続してお
り、この下部電磁極62は下方に面する磁極面66を有
し、閉じ込め側壁で溶融金属12の下方に配されてい
る。シャフト13a及び13bは、図2に最もよく示さ
れているように、U−形状のヨーク40の基部付近でそ
の内部に配されている。
り、E−形状のコア部34のその中心の足に対して横方
向に接続され、C−形状のコア部36の上部足部35の
みがE−形状のコア部34の中心の足に接続されてい
る。コイル24はE−形状のコア部34の下方に延びる
足の間の両方の間隙を介して延び、C−形状のコア部3
6の上部足部35の接続部の回りに延びている。コイル
24はコア部36の下方に延びる基部37と、コア部3
6の足部35の接続部との間に延びている。安定化コイ
ル28はコア部36の基部37を中心にしてこれを取り
巻いており、閉じ込められている側壁付近でこれに面す
る内部の巻き部分を有している。安定化コイル28はC
−形状の足部35付近を通るコイル24の部分の下方に
垂直に配されている。一般的にU−形状のヨーク40が
ローラシャフト13a及び13bを取り巻くように配さ
れ、上部コア部52及び下部コア部60を介して磁気コ
ア部34を一対の下部電磁極62に磁気的に接続してお
り、この下部電磁極62は下方に面する磁極面66を有
し、閉じ込め側壁で溶融金属12の下方に配されてい
る。シャフト13a及び13bは、図2に最もよく示さ
れているように、U−形状のヨーク40の基部付近でそ
の内部に配されている。
【0043】図6に最もよく示されているように、E−
形状のコア部34は上部及び下部アーム40a及び40
bでヨーク40に一体的に結合されている。一般的には
L−形状で、水平の下部足部60から上方に垂直に延び
る垂直支持バー58を有する強磁性体構造体57(図
6)は、ヨーク40を介して主電磁石20の上部に磁気
的に連結している。L−形状の構造体57の下部足部6
0は、足部60の端部64から上方に垂直に延びる一対
の間隔を置いた下部電磁極62を有している。下部電磁
極62は上方に面し足部60上に載置された下部磁極面
66を有し、下部磁極面はローラの間隙に近接して上方
に向かって延伸している。
形状のコア部34は上部及び下部アーム40a及び40
bでヨーク40に一体的に結合されている。一般的には
L−形状で、水平の下部足部60から上方に垂直に延び
る垂直支持バー58を有する強磁性体構造体57(図
6)は、ヨーク40を介して主電磁石20の上部に磁気
的に連結している。L−形状の構造体57の下部足部6
0は、足部60の端部64から上方に垂直に延びる一対
の間隔を置いた下部電磁極62を有している。下部電磁
極62は上方に面し足部60上に載置された下部磁極面
66を有し、下部磁極面はローラの間隙に近接して上方
に向かって延伸している。
【0044】E−形状のコア部34は、最下部のコア壁
72を有しており、コア壁72はE−形状のコア部34
の中央の足の最下部の壁によって形成されており、上側
の電磁極面として機能している。磁極面72は、下部の
電磁極面66(図1〜図6参照)から間隔を置いて上方
に垂直に整列し、されらの間に溶融端部が配されてい
る。C−形状のコア部36は、足部35の下部の壁によ
って形成されている上部の電磁極面73を有している。
上部電磁極面72及び73は、下部磁極面66から垂直
に間隔を置いて共通の水平面に配されている。上部磁極
面72は溶融金属の側壁上に配され、この側壁は磁極面
72及び66の間に垂直に配されている。
72を有しており、コア壁72はE−形状のコア部34
の中央の足の最下部の壁によって形成されており、上側
の電磁極面として機能している。磁極面72は、下部の
電磁極面66(図1〜図6参照)から間隔を置いて上方
に垂直に整列し、されらの間に溶融端部が配されてい
る。C−形状のコア部36は、足部35の下部の壁によ
って形成されている上部の電磁極面73を有している。
上部電磁極面72及び73は、下部磁極面66から垂直
に間隔を置いて共通の水平面に配されている。上部磁極
面72は溶融金属の側壁上に配され、この側壁は磁極面
72及び66の間に垂直に配されている。
【0045】上部磁極面73は溶融金属の側壁上に配さ
れ、側壁の前面に間隔を置いて水平に配されており、こ
れにより、磁極面73と66との間に確立される垂直磁
場は、溶融金属の側壁を安定化させる。上部磁極面72
及び73は、溶融金属の上部のレベルに配され、下部の
磁極面66がニップの丁度下に配され、それによって磁
極面72,73及び66の間の垂直磁場が収容されるべ
き溶融金属の側壁の前面に位置するのみならず整列する
ように配されるのが好ましい。
れ、側壁の前面に間隔を置いて水平に配されており、こ
れにより、磁極面73と66との間に確立される垂直磁
場は、溶融金属の側壁を安定化させる。上部磁極面72
及び73は、溶融金属の上部のレベルに配され、下部の
磁極面66がニップの丁度下に配され、それによって磁
極面72,73及び66の間の垂直磁場が収容されるべ
き溶融金属の側壁の前面に位置するのみならず整列する
ように配されるのが好ましい。
【0046】補助直流コイル26はローラ10a及び1
0Bの中空の端部32及び33の内部に取り付けられ、
別のC−形状のコアのフィンガー部を取り囲んでおり、
フィンガー部は80で一般的に示されている(図1,4
及び6)。コアフィンガー部80は、ローラ10a上方
に配されたE−形状のコア部34の外側のフィンガー8
4の一つの最下部の端壁83に垂直に整列した垂直コア
部82を一体的に有している。同様の一体的に形成され
た直立した垂直コア部82を有する同様のC−形状のコ
アフィンガー部80は、ローラ10bの中空の端部33
内に配された同様のコイル26によって取り囲まれてい
る。反対側の端部に於いては、コアフィンガー部80は
磁極62に整列する一体的に形成された下部コア部18
2(図3)を有し、コア部57,58,36及び34を
有する磁気回路を完成させている。
0Bの中空の端部32及び33の内部に取り付けられ、
別のC−形状のコアのフィンガー部を取り囲んでおり、
フィンガー部は80で一般的に示されている(図1,4
及び6)。コアフィンガー部80は、ローラ10a上方
に配されたE−形状のコア部34の外側のフィンガー8
4の一つの最下部の端壁83に垂直に整列した垂直コア
部82を一体的に有している。同様の一体的に形成され
た直立した垂直コア部82を有する同様のC−形状のコ
アフィンガー部80は、ローラ10bの中空の端部33
内に配された同様のコイル26によって取り囲まれてい
る。反対側の端部に於いては、コアフィンガー部80は
磁極62に整列する一体的に形成された下部コア部18
2(図3)を有し、コア部57,58,36及び34を
有する磁気回路を完成させている。
【0047】上述し図1〜図6に示した装置は、本発明
の直流の実施例に従って動作し、収容されている側壁に
於いて、ローラの端部の領域のローラ10a及び10b
の間隙内で磁束密度の集中をもたらし、溶融金属を側壁
で安定化させる。本発明の装置及び方法の直流の実施例
に従えば、主直流コイル24は直流電源(図示せず)か
ら供給される直流によってエネルギーを与えられ、上部
の電磁極面72及び73と下部の電磁極面66との間に
延びる溶融金属の側壁付近でこれを取り囲む垂直磁場を
供給する。
の直流の実施例に従って動作し、収容されている側壁に
於いて、ローラの端部の領域のローラ10a及び10b
の間隙内で磁束密度の集中をもたらし、溶融金属を側壁
で安定化させる。本発明の装置及び方法の直流の実施例
に従えば、主直流コイル24は直流電源(図示せず)か
ら供給される直流によってエネルギーを与えられ、上部
の電磁極面72及び73と下部の電磁極面66との間に
延びる溶融金属の側壁付近でこれを取り囲む垂直磁場を
供給する。
【0048】本発明の装置及び方法の直流の実施例の重
要な特徴に従えば、この主直流垂直磁場は、別の電源に
接続された補助コイル26を介する電流によって発生す
る補助垂直磁場によって、ローラ端部の領域で側壁に集
中して形成される。2つの磁場によって収容された溶融
金属プールは、後に詳述する交流電源を有する安定化コ
イル28の少なくとも外側(溶融金属付近の)部分28
aを供給する近接効果によって生成される電流制御され
た磁場の結果として発生する垂直磁場によって安定化さ
れる。安定化コイル28の内側の部分28bには、同様
に、側壁に於ける主事場の影響を更に高めるように、直
流又は低周波数の電流が供給される。
要な特徴に従えば、この主直流垂直磁場は、別の電源に
接続された補助コイル26を介する電流によって発生す
る補助垂直磁場によって、ローラ端部の領域で側壁に集
中して形成される。2つの磁場によって収容された溶融
金属プールは、後に詳述する交流電源を有する安定化コ
イル28の少なくとも外側(溶融金属付近の)部分28
aを供給する近接効果によって生成される電流制御され
た磁場の結果として発生する垂直磁場によって安定化さ
れる。安定化コイル28の内側の部分28bには、同様
に、側壁に於ける主事場の影響を更に高めるように、直
流又は低周波数の電流が供給される。
【0049】コイル28は、図1(a)に示すように、
2つの隣接する2つの部分28a及び28bに分割され
ているが、他の図面では磁場のパスを簡単明瞭に示すた
めに、全ての図面に於いてそのようには示されていな
い。
2つの隣接する2つの部分28a及び28bに分割され
ているが、他の図面では磁場のパスを簡単明瞭に示すた
めに、全ての図面に於いてそのようには示されていな
い。
【0050】本発明のこの直流の実施例に従えば、図5
に示すように、交流(I1 )が少なくともコイル28の
外部(溶融部付近)の部分28aに供給されている。コ
イル28の外部分28aを流れる交流I1 は、ローラシ
ャフト13aを介し、そして導体75と半導体整流器7
4を介してローラシャフト13bに電気的に接続する電
流I2 を誘起する。図5に最もよく示されているよう
に、誘起電流I2 はローラシャフト13bからローラ本
体、ローラスリーブを通り、そして溶融金属の側壁を通
り、ローラシャフト13aに戻って、ローラ10a及び
10bと溶融金属12による閉じた電気回路を形成す
る。この閉回路(図1及び5)はローラシャフト13a
及び13bの外側表面にスライドしながら接触するスラ
イド接触部材25を介して完結する。直流はコイル28
の内部部分28bに供給され、エネルギーを与える主直
流コイル24によって発生する垂直磁場と同様にして、
対向する磁極面72,73及び66の間に延びる垂直磁
場の付加的な集中を提供する。
に示すように、交流(I1 )が少なくともコイル28の
外部(溶融部付近)の部分28aに供給されている。コ
イル28の外部分28aを流れる交流I1 は、ローラシ
ャフト13aを介し、そして導体75と半導体整流器7
4を介してローラシャフト13bに電気的に接続する電
流I2 を誘起する。図5に最もよく示されているよう
に、誘起電流I2 はローラシャフト13bからローラ本
体、ローラスリーブを通り、そして溶融金属の側壁を通
り、ローラシャフト13aに戻って、ローラ10a及び
10bと溶融金属12による閉じた電気回路を形成す
る。この閉回路(図1及び5)はローラシャフト13a
及び13bの外側表面にスライドしながら接触するスラ
イド接触部材25を介して完結する。直流はコイル28
の内部部分28bに供給され、エネルギーを与える主直
流コイル24によって発生する垂直磁場と同様にして、
対向する磁極面72,73及び66の間に延びる垂直磁
場の付加的な集中を提供する。
【0051】これに代えて、低周波数の交流、例えば1
から60ヘルツの交流が、同様の効果を達成するために
コイル28bに使用し得る。
から60ヘルツの交流が、同様の効果を達成するために
コイル28bに使用し得る。
【0052】もし、溶融金属の側壁と隣接するコイル2
8との間隙”a”が小さくなれば、コイル28のインダ
クタンスLは変化し、そしてコイル28を流れる電流は
増加し、これは次に、図12に示すように、間隙”a”
の大きさを増大させる。結果として、もし溶融金属がコ
イル部28aに近接すれば、例えば溶融金属が不安定と
なれば、相互インダクタンスの変化の結果として応答が
生じる。このインダクタンスの変化はコイル28内の電
流を増大させ、これによって自動的な溶融金属の側壁に
於ける磁束密度の増大を生じ、溶融金属が移動する傾向
を低減させる。
8との間隙”a”が小さくなれば、コイル28のインダ
クタンスLは変化し、そしてコイル28を流れる電流は
増加し、これは次に、図12に示すように、間隙”a”
の大きさを増大させる。結果として、もし溶融金属がコ
イル部28aに近接すれば、例えば溶融金属が不安定と
なれば、相互インダクタンスの変化の結果として応答が
生じる。このインダクタンスの変化はコイル28内の電
流を増大させ、これによって自動的な溶融金属の側壁に
於ける磁束密度の増大を生じ、溶融金属が移動する傾向
を低減させる。
【0053】溶融金属の閉じ込めの直流による方法に従
えば、溶融金属の側壁の自由表面に対する磁気的圧力P
m は、(a) エネルギーを与える主直流コイル24及び補
助直流又は交流コイル26によって生成する垂直に向け
られた直流磁場B(y)と、溶融金属の端部で水平に向
けられた電流I2 によって発生し、コイル28の溶融部
分に隣接する部分28a及び/又は内部部分28bに供
給される交流の結果である磁場との相互作用によって発
生し、以下の数3に従う。
えば、溶融金属の側壁の自由表面に対する磁気的圧力P
m は、(a) エネルギーを与える主直流コイル24及び補
助直流又は交流コイル26によって生成する垂直に向け
られた直流磁場B(y)と、溶融金属の端部で水平に向
けられた電流I2 によって発生し、コイル28の溶融部
分に隣接する部分28a及び/又は内部部分28bに供
給される交流の結果である磁場との相互作用によって発
生し、以下の数3に従う。
【0054】
【数3】
【0055】ここで、Z0 は、磁場B(y)と電流I2
との相互作用が生ずるローラの軸方向の距離である。こ
の直流法に対する電流密度と磁気誘導の典型的なレベル
は、それぞれ約1.5から約3.0A/mm2 と、約
0.7Tより小さくないレベルである。
との相互作用が生ずるローラの軸方向の距離である。こ
の直流法に対する電流密度と磁気誘導の典型的なレベル
は、それぞれ約1.5から約3.0A/mm2 と、約
0.7Tより小さくないレベルである。
【0056】また、電磁気的力のベクトルfは、溶融金
属の端部からローラの軸方向に所定の距離Z0 まで分布
し、ここでは溶融金属に電流と磁気誘導の両方が作用す
る。
属の端部からローラの軸方向に所定の距離Z0 まで分布
し、ここでは溶融金属に電流と磁気誘導の両方が作用す
る。
【0057】電流と磁気誘導の積は、数4の条件を満た
す。
す。
【0058】
【数4】
【0059】例えば、磁気誘導又は磁束密度Bは、もし
400mmの深さの液状スティールのプール内で2A/
mm2 の電流密度で、ローラ軸方向の作用する領域の長
さが500mmならば、約0.3テスラ(T)となるべ
きである。しかし、実際の動作に於いては、磁場のロス
とその他を考慮すれば、磁束密度Bは少なくとも0.7
Tに等しくなければならない。比較的大きなローラの間
隙の空間内に於けるこのようなレベルの磁束密度の仮定
は、問題となることが分かる。
400mmの深さの液状スティールのプール内で2A/
mm2 の電流密度で、ローラ軸方向の作用する領域の長
さが500mmならば、約0.3テスラ(T)となるべ
きである。しかし、実際の動作に於いては、磁場のロス
とその他を考慮すれば、磁束密度Bは少なくとも0.7
Tに等しくなければならない。比較的大きなローラの間
隙の空間内に於けるこのようなレベルの磁束密度の仮定
は、問題となることが分かる。
【0060】外側(溶融部付近)のコイル部分28aに
供給される交流の周波数の変化は、150ヘルツから5
000ヘルツの範囲内、例えば600ヘルツから800
ヘルツであり、本発明の直流の実施例では、垂直磁場B
(y)及び溶融金属内の誘起電流による相互作用の空間
の範囲、コイル28の外側の面に対する溶融金属のプー
ルの面の位置及び安定性は、コントロールされ得る。従
って、電磁気的圧力Pm はまた、次の式に従ってコント
ロールされる。
供給される交流の周波数の変化は、150ヘルツから5
000ヘルツの範囲内、例えば600ヘルツから800
ヘルツであり、本発明の直流の実施例では、垂直磁場B
(y)及び溶融金属内の誘起電流による相互作用の空間
の範囲、コイル28の外側の面に対する溶融金属のプー
ルの面の位置及び安定性は、コントロールされ得る。従
って、電磁気的圧力Pm はまた、次の式に従ってコント
ロールされる。
【0061】
【数5】
【0062】誘起電流12の分布と、従って溶融金属の
側壁に作用する磁力をコントロールするこの能力とは、
本発明の装置及び方法の非常に重要かつ特有の利点であ
る。
側壁に作用する磁力をコントロールするこの能力とは、
本発明の装置及び方法の非常に重要かつ特有の利点であ
る。
【0063】溶融金属の必要な閉じ込めを達成するため
に、印加される外部電磁場は、ローラ10の上方とその
間との両方に溶融金属を収容するのに十分でなければな
らない。しかしながら、上記磁場の印加はまた、溶融金
属内の攪拌の動きを生じる。
に、印加される外部電磁場は、ローラ10の上方とその
間との両方に溶融金属を収容するのに十分でなければな
らない。しかしながら、上記磁場の印加はまた、溶融金
属内の攪拌の動きを生じる。
【0064】従って、溶融金属を側壁に収容するのに必
要な磁束は、本システムに必要な全磁束の一部だけであ
る。綴じ込めと攪拌に必要な磁束の大きさは、数3に於
ける係数φに比例する。
要な磁束は、本システムに必要な全磁束の一部だけであ
る。綴じ込めと攪拌に必要な磁束の大きさは、数3に於
ける係数φに比例する。
【0065】係数φは常に1より小さく、例えば、0.
4mの深さ、Z0 =0.05m、誘起電流(I2 )2.
0A/mm2 、磁束密度0.7Tの典型的な液状スティ
ールを磁気的に支持するのに十分な磁気的圧力Pm に対
する理論計算値はφ=0.76である。
4mの深さ、Z0 =0.05m、誘起電流(I2 )2.
0A/mm2 、磁束密度0.7Tの典型的な液状スティ
ールを磁気的に支持するのに十分な磁気的圧力Pm に対
する理論計算値はφ=0.76である。
【0066】本発明の種々の直流の実施例の種々の形態
に於ける種々の電源から発生される垂直磁場と誘起電流
とそれらのパスは、表1及び表2に示されている。
に於ける種々の電源から発生される垂直磁場と誘起電流
とそれらのパスは、表1及び表2に示されている。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】直流の実施例に於いては、コイル(例えば
28a,28b又は26)と共同するコアによって形成
される電磁場の一つは、交流とともに印加されるべきで
あり、これによって溶融金属の側壁の自由端に於ける溶
融金属の安定化を達成する。
28a,28b又は26)と共同するコアによって形成
される電磁場の一つは、交流とともに印加されるべきで
あり、これによって溶融金属の側壁の自由端に於ける溶
融金属の安定化を達成する。
【0070】交流の実施例に於いては、以下に詳述する
ように、交流が供給される単一のコイル(例えば24,
26,28a,28b又は81)は、溶融金属を収容し
その側壁自由面を安定化させることができる。
ように、交流が供給される単一のコイル(例えば24,
26,28a,28b又は81)は、溶融金属を収容し
その側壁自由面を安定化させることができる。
【0071】交流磁場を採用する本発明の交流の実施例
の場合に於いては、磁気的圧力Pmは数6のように表さ
れる。
の場合に於いては、磁気的圧力Pmは数6のように表さ
れる。
【0072】
【数6】
【0073】ここで、μ0 は自由空間の透磁率である。
磁束密度B(y)の典型的なレベルは、約0.7Tより
小さくなく、数3に於ける係数φは約0.76より小さ
くない。
磁束密度B(y)の典型的なレベルは、約0.7Tより
小さくなく、数3に於ける係数φは約0.76より小さ
くない。
【0074】本発明の交流の実施例の好ましい特徴に従
えば、交流磁場B(y)を発生させるのに使用される複
数の交流周波数の値が、溶融金属の側壁の前面に直接形
成される磁場を最適化するのに採用される。これらの電
流は溶融金属内に2つのタイプの電磁気力を発生させ
る。第1(集中と形成)の力は、溶融金属の深さ(金属
の静的圧力)により軸方向の外側に溶融金属を押しやる
金属静的圧力とバランスを保っている。この力は主とし
てコイル24及び26を介して流れる電流の効果によっ
て生成する。第2(安定化)の力は、溶融金属の側壁の
表面の不安定化(揺動)を抑制する。この力はコイル2
8のコイル部28a及び28bを介して流れる電流の効
果によって生成する。
えば、交流磁場B(y)を発生させるのに使用される複
数の交流周波数の値が、溶融金属の側壁の前面に直接形
成される磁場を最適化するのに採用される。これらの電
流は溶融金属内に2つのタイプの電磁気力を発生させ
る。第1(集中と形成)の力は、溶融金属の深さ(金属
の静的圧力)により軸方向の外側に溶融金属を押しやる
金属静的圧力とバランスを保っている。この力は主とし
てコイル24及び26を介して流れる電流の効果によっ
て生成する。第2(安定化)の力は、溶融金属の側壁の
表面の不安定化(揺動)を抑制する。この力はコイル2
8のコイル部28a及び28bを介して流れる電流の効
果によって生成する。
【0075】本発明の交流の実施例の重要な特徴に従え
ば、2つの異なる交流周波数の値は、異なる交流コイル
を介して、又は同じ交流コイルの異なる部分を介して供
給されて、両方のタイプの電磁力を最適化する。例え
ば、1から150ヘルツの範囲の周波数が交流コイル2
4に印加され、本発明の交流の実施例(図7〜図12)
に示すように、溶融金属の側壁に主交流垂直磁場を供給
する。同じ周波数の範囲の交流が、ローラ10の強磁性
体部93内に配された交流コイル巻装体81に供給さ
れ、交流垂直磁場を集中させて形成する手段を提供して
いる。ローラ10の強磁性体部93は、電気絶縁材料8
5(図9)を用いて銅製のスリーブから電気的に絶縁さ
れている。ローラ10内のコイル巻装体81は、銅製の
スリーブ87と溶融金属の自由端(側壁)を通る水平の
電流を供給する。水平(軸方向)電流は、溶融金属との
接続に比して比較的高い電気伝導率を有する銅製のロー
ラスリーブを介して流れ、これによってこの電流は、収
容されている側壁を実質的に横切る方向にのみ溶融金属
を介して流れる。
ば、2つの異なる交流周波数の値は、異なる交流コイル
を介して、又は同じ交流コイルの異なる部分を介して供
給されて、両方のタイプの電磁力を最適化する。例え
ば、1から150ヘルツの範囲の周波数が交流コイル2
4に印加され、本発明の交流の実施例(図7〜図12)
に示すように、溶融金属の側壁に主交流垂直磁場を供給
する。同じ周波数の範囲の交流が、ローラ10の強磁性
体部93内に配された交流コイル巻装体81に供給さ
れ、交流垂直磁場を集中させて形成する手段を提供して
いる。ローラ10の強磁性体部93は、電気絶縁材料8
5(図9)を用いて銅製のスリーブから電気的に絶縁さ
れている。ローラ10内のコイル巻装体81は、銅製の
スリーブ87と溶融金属の自由端(側壁)を通る水平の
電流を供給する。水平(軸方向)電流は、溶融金属との
接続に比して比較的高い電気伝導率を有する銅製のロー
ラスリーブを介して流れ、これによってこの電流は、収
容されている側壁を実質的に横切る方向にのみ溶融金属
を介して流れる。
【0076】コイル28の金属に近接する部分28aに
よって生成される高周波数の補助直流垂直磁場と、コイ
ル部28bのための低周波数、例えば1から60ヘルツ
は、本発明の方法及び装置の直流の実施例に於けるコイ
ル28の機能を参照して記述されると同様に、溶融金属
の側壁を安定化させる。
よって生成される高周波数の補助直流垂直磁場と、コイ
ル部28bのための低周波数、例えば1から60ヘルツ
は、本発明の方法及び装置の直流の実施例に於けるコイ
ル28の機能を参照して記述されると同様に、溶融金属
の側壁を安定化させる。
【0077】本発明の交流の実施例に従えば、ローラ1
0の外側表面は、電気伝導性の、例えば銅製のスリーブ
87(図9参照)を有し、これは、その内側に多数の長
手方向の溝89を有し、又は冷却水を通すための他の冷
却手段を有している。この銅製のスリーブ87及び強磁
性(例えば鉄)ローラ部93は、適当な非伝導性の材
料、例えば耐熱性のポリマー85によって電気的に互い
に絶縁されている。巻装体81は、それぞれローラシャ
フト13a及び13bに取り付けられた電気コレクター
88a及び88b(図8及び10)で電気的に終結する
ことによって、発電機やモータの巻装体と同様に機能す
る。図8及び10に示されているコレクター88a及び
88bは、シャフト13a及び13bとともに回転す
る。
0の外側表面は、電気伝導性の、例えば銅製のスリーブ
87(図9参照)を有し、これは、その内側に多数の長
手方向の溝89を有し、又は冷却水を通すための他の冷
却手段を有している。この銅製のスリーブ87及び強磁
性(例えば鉄)ローラ部93は、適当な非伝導性の材
料、例えば耐熱性のポリマー85によって電気的に互い
に絶縁されている。巻装体81は、それぞれローラシャ
フト13a及び13bに取り付けられた電気コレクター
88a及び88b(図8及び10)で電気的に終結する
ことによって、発電機やモータの巻装体と同様に機能す
る。図8及び10に示されているコレクター88a及び
88bは、シャフト13a及び13bとともに回転す
る。
【0078】交流コイル24は上記ローラの端部付近の
上方のコア部34及び36に取り付けられ、磁極面7
2,73及び66の間を流れる垂直磁場を介して溶融金
属の側壁に垂直磁場を供給する。交流コイル24及び交
流電磁気回路のコイル巻装体81は、一又はそれ以上の
交流電源から供給される低周波数(1から150ヘル
ツ)の交流によって励起される。交流の方法の好ましい
実施例では、溶融部付近のコイル部28aには高周波数
(例えば150から5000ヘルツ)の交流が供給さ
れ、内部コイル部28bには直流又は低周波数(例えば
1から60ヘルツ)の交流が供給される。
上方のコア部34及び36に取り付けられ、磁極面7
2,73及び66の間を流れる垂直磁場を介して溶融金
属の側壁に垂直磁場を供給する。交流コイル24及び交
流電磁気回路のコイル巻装体81は、一又はそれ以上の
交流電源から供給される低周波数(1から150ヘル
ツ)の交流によって励起される。交流の方法の好ましい
実施例では、溶融部付近のコイル部28aには高周波数
(例えば150から5000ヘルツ)の交流が供給さ
れ、内部コイル部28bには直流又は低周波数(例えば
1から60ヘルツ)の交流が供給される。
【0079】交流閉じ込めシステムは以下のように動作
する。
する。
【0080】垂直交流磁場B(y)は、交流コイル2
4、及び/又はローラ10の強磁性体部93の内側の周
囲の回りに配された補助集中及び形成交流コイル巻装体
81(図8から10)によって発生する。コイル81を
含む電気回路はまた、本発明の直流の実施例に於けるコ
イル26の集中及び形成機能と同様に、コイル24から
の垂直磁場を集中させて形成する集中器又は形成器とし
て動作する。多数の巻装体81のそれぞれ又はグループ
は、それ自身の図8及び10に示されている回転するコ
レクター88a及び88b(集合的にコレクター88と
して言及する)の個別のコンタクト91(図11)に接
続されている。コレクターは次に交流電源(図11)に
接続される。コイル巻装体81の各回路は、キャパシタ
C(90)に直列に接続される。これらのキャパシタ9
0は、コイル81、回転電気接続部125(直流の実施
例に於ける図1(a)の電気接続部25と同様である)
によって完全な電気回路を形成する。これと同様に、各
コイルの回路は電圧共鳴振動RLC回路を生成し、これ
は、コイル81に供給される電流を自動的に変化させる
ように動作する。コイル巻装体はまたキャパシタCに並
列で接続されて、この振動RLC回路に於ける電流の共
鳴を生成していることを理解すべきである。
4、及び/又はローラ10の強磁性体部93の内側の周
囲の回りに配された補助集中及び形成交流コイル巻装体
81(図8から10)によって発生する。コイル81を
含む電気回路はまた、本発明の直流の実施例に於けるコ
イル26の集中及び形成機能と同様に、コイル24から
の垂直磁場を集中させて形成する集中器又は形成器とし
て動作する。多数の巻装体81のそれぞれ又はグループ
は、それ自身の図8及び10に示されている回転するコ
レクター88a及び88b(集合的にコレクター88と
して言及する)の個別のコンタクト91(図11)に接
続されている。コレクターは次に交流電源(図11)に
接続される。コイル巻装体81の各回路は、キャパシタ
C(90)に直列に接続される。これらのキャパシタ9
0は、コイル81、回転電気接続部125(直流の実施
例に於ける図1(a)の電気接続部25と同様である)
によって完全な電気回路を形成する。これと同様に、各
コイルの回路は電圧共鳴振動RLC回路を生成し、これ
は、コイル81に供給される電流を自動的に変化させる
ように動作する。コイル巻装体はまたキャパシタCに並
列で接続されて、この振動RLC回路に於ける電流の共
鳴を生成していることを理解すべきである。
【0081】コイル28は、上述の機能を提供するため
に、溶融金属のプールに近接して配されなければならな
い。従って、好ましい実施例では、コイル28は溶融金
属から放射される熱に対して保護されるべきである。水
による冷却と熱絶縁は、この問題を解決するためにコイ
ル28の設計に組み込むことができる。液状金属から安
定化コイル28放射熱の交換を介して、コイル28は渦
電流による溶融金属12のプールの側壁に発達する全て
のジュール熱を実質的に吸収し得るべきである。本発明
の好ましい実施例に従えば、安定化交流コイル28によ
って吸収され得る熱量は、溶融部に面する溶融部付近の
コイル部28aの外側表面をブロックすることにより増
大する。溶融金属のプールからの熱を外部から吸収する
この装置は、本発明の好ましい実施例の他の重要な特徴
を構成している。
に、溶融金属のプールに近接して配されなければならな
い。従って、好ましい実施例では、コイル28は溶融金
属から放射される熱に対して保護されるべきである。水
による冷却と熱絶縁は、この問題を解決するためにコイ
ル28の設計に組み込むことができる。液状金属から安
定化コイル28放射熱の交換を介して、コイル28は渦
電流による溶融金属12のプールの側壁に発達する全て
のジュール熱を実質的に吸収し得るべきである。本発明
の好ましい実施例に従えば、安定化交流コイル28によ
って吸収され得る熱量は、溶融部に面する溶融部付近の
コイル部28aの外側表面をブロックすることにより増
大する。溶融金属のプールからの熱を外部から吸収する
この装置は、本発明の好ましい実施例の他の重要な特徴
を構成している。
【0082】また、本発明の方法及び装置の他の重要で
明瞭な利点に従えば、溶融金属のプール内の誘起電流密
度の制御が、例えば図10に示すように、交流回路のコ
イル巻装体81に供給される電流j1 の周波数を変える
ことにより達成される。交流コイル巻装体81によって
発生する交流垂直磁場は、銅製のスリーブ87(図1
0)内の、そして溶融金属12の側壁を横切る電流j2
を誘起する。銅は溶融金属より非常に高い伝導率を有し
ているので、電流は銅−銅間を好んで流れ、側壁近傍以
外の溶融金属を横切って通ることはない。結果として、
電流j2 は、スリーブ87の長さの全体と溶融金属プー
ル12の全体に亙って誘起されるが、銅製のスリーブか
ら側壁を横切って他方の銅製のスリーブに向かって、閉
じ込め側壁に於いて及びこれに非常に近接して放電する
ことにより、主として溶融金属の側壁で電気回路ループ
を閉じる。この効果の結果は、側壁の領域内の磁場の集
中をもたらし、これによってこれらの力によって発生す
る磁気的圧力が、溶融金属のプールの方向で、側壁に於
ける内側に向けられる。
明瞭な利点に従えば、溶融金属のプール内の誘起電流密
度の制御が、例えば図10に示すように、交流回路のコ
イル巻装体81に供給される電流j1 の周波数を変える
ことにより達成される。交流コイル巻装体81によって
発生する交流垂直磁場は、銅製のスリーブ87(図1
0)内の、そして溶融金属12の側壁を横切る電流j2
を誘起する。銅は溶融金属より非常に高い伝導率を有し
ているので、電流は銅−銅間を好んで流れ、側壁近傍以
外の溶融金属を横切って通ることはない。結果として、
電流j2 は、スリーブ87の長さの全体と溶融金属プー
ル12の全体に亙って誘起されるが、銅製のスリーブか
ら側壁を横切って他方の銅製のスリーブに向かって、閉
じ込め側壁に於いて及びこれに非常に近接して放電する
ことにより、主として溶融金属の側壁で電気回路ループ
を閉じる。この効果の結果は、側壁の領域内の磁場の集
中をもたらし、これによってこれらの力によって発生す
る磁気的圧力が、溶融金属のプールの方向で、側壁に於
ける内側に向けられる。
【0083】本発明の交流の実施例の種々の形態に於け
る種々の電源と誘起電流とそれらのパスとによって発生
する垂直磁場が、表3及び表4に示されている。
る種々の電源と誘起電流とそれらのパスとによって発生
する垂直磁場が、表3及び表4に示されている。
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】直流と交流の実施例に対する種々の電磁場
システムが表5に要約されている。
システムが表5に要約されている。
【0087】
【表5】
【0088】他の特徴及び利点は、本発明の方法及び装
置に固有のものであり、或いは添付の図面とともに上記
の詳細な記述から当業者に明らかとなるであろう。
置に固有のものであり、或いは添付の図面とともに上記
の詳細な記述から当業者に明らかとなるであろう。
【図1】(a)は本発明に従う、連続板鋳造用の一対の
ローラと共同する電磁気的溶融金属の側壁の閉じ込め装
置の直流の実施例を示す部分破断斜視図である。(b)
は(a)の装置の3−3線を示す平面図である。(c)
は(a)の装置の7−7線を示す平面図である。
ローラと共同する電磁気的溶融金属の側壁の閉じ込め装
置の直流の実施例を示す部分破断斜視図である。(b)
は(a)の装置の3−3線を示す平面図である。(c)
は(a)の装置の7−7線を示す平面図である。
【図2】図1(a)の装置及びローラの端部を示す図で
ある。
ある。
【図3】図1(b)の3−3線に沿った断面図である。
【図4】図2の4−4線に沿った、装置部分の部分破断
平面図である。
平面図である。
【図5】主電流ループ(I1 )及び安定化コイル28補
助の電流ループ(I2 )を示す、図4の装置の部分を表
す概略図である。
助の電流ループ(I2 )を示す、図4の装置の部分を表
す概略図である。
【図6】図1(a)の装置の主コイル24、安定化コイ
ル28、及び中心コア部の斜視図である。
ル28、及び中心コア部の斜視図である。
【図7】図1(c)の7−7線に沿った、本発明の交流
垂直磁場の実施例に用いられる装置の部分の断面斜視図
である。
垂直磁場の実施例に用いられる装置の部分の断面斜視図
である。
【図8】図2の8−8線に沿った、ローラに組み込まれ
るコイル巻装体を有する交流磁気のシステムの部分破断
垂直断面図である。
るコイル巻装体を有する交流磁気のシステムの部分破断
垂直断面図である。
【図9】本発明の直流の実施例に使用されるローラの部
分の部分破断拡大図である。
分の部分破断拡大図である。
【図10】種々の磁場と電流パスの概略を表す部分破断
平面図である。
平面図である。
【図11】本発明の交流の一実施例に従う装置の断面図
とローラ内のコイルの巻装体の破断図である。
とローラ内のコイルの巻装体の破断図である。
【図12】(a)は振動RLC回路の概略図、(b)は
安定化コイル28の動作を示すグラフである。
安定化コイル28の動作を示すグラフである。
10,10a,10b…ローラ 11a,11b…ローラ軸 12…溶融金属 13a,13b…ローラシャフト 20…主直流電磁石 24…主直流コイル 26…コイル 28…安定化コイル 34…E−形状のコア部 36…C−形状のコア部 66,72,73…磁極面 74…整流器 87…スリーブ 89…溝
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 11/06 330 B22D 11/10 350
Claims (78)
- 【請求項1】 溶融金属がその間に位置する水平に配さ
れた2つの部材の間隙の開口端から溶融金属が漏れるの
を防止するための磁気的閉じ込め装置であって、 第1の磁気コア手段と該第1の磁気コア手段と機能的に
共同する第1の電気伝導性コイル手段とを有する第1の
電磁石手段であって、該第1のコイル手段は第1の電力
供給源に機能的に接続された第1の電源に接続され、前
記間隙の前記開口端から前記溶融金属に延び、前記間隙
内の溶融金属の端部に閉じ込め圧力を及ぼす第1の主垂
直磁場を主として発生させる第1の電磁石手段と、 第2の電源に接続され前記第1のコイル手段とは独立し
て動作可能な第2の電気伝導性コイル手段を有し、前記
溶融金属の端部に第2の垂直磁場を発生させる第2の電
磁石手段であって、前記第2の垂直磁場は前記溶融金属
の端部で前記間隙の開口端からの溶融金属の漏れを防止
する、第2の電磁石手段とを備えた磁気的閉じ込め装
置。 - 【請求項2】 前記第1の電磁石手段は、第1の磁気コ
ア手段と該第1の磁気コア手段と機能的に共同する第1
の電気伝導性コイル手段とを有し、前記第1のコア手段
は前記溶融金属の端部付近に配された間隔を置いた上部
及び下部の磁極を有している請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 前記第2の電磁石手段は、第2のコア手
段と該第2のコア手段と機能的に共同する第2の電気伝
導性コイル手段とを有し、前記第2のコア手段は前記溶
融金属の端部付近に配された間隔を置いた上部及び下部
の磁極を有している請求項2記載の装置。 - 【請求項4】 前記第1及び第2のコア手段は磁気的に
相互に接続されている請求項3記載の装置。 - 【請求項5】 前記第2のコア手段の周囲に配された第
3の電気伝導性コイル手段を更に有する請求項3記載の
装置。 - 【請求項6】 前記第2及び前記第3のコイル手段に異
なる周波数の電流を供給するための第1及び第2の電源
手段を更に備えた請求項5記載の装置。 - 【請求項7】 前記第3の電気伝導性コイル手段は、前
記第2の電気伝導性コイル手段の周囲に配され、これに
よって前記第2及び前記第3のコイル手段が第2のコア
手段を共有している請求項5記載の装置。 - 【請求項8】 前記第1のコイル手段に接続された直流
電源を更に有する請求項2記載の装置。 - 【請求項9】 前記第1のコイル手段に接続された交流
電源を更に有する請求項2記載の装置。 - 【請求項10】 前記第2のコイル手段に接続された直
流電源を更に有する請求項3記載の装置。 - 【請求項11】 前記第2のコイル手段に接続された交
流電源を更に有する請求項3記載の装置。 - 【請求項12】 前記第3のコイル手段に接続された交
流電源を更に有する請求項5記載の装置。 - 【請求項13】 前記第2のコイル手段は、1ヘルツか
ら約150ヘルツの範囲の周波数を有する交流電源に接
続されている請求項3記載の装置。 - 【請求項14】 前記第3のコイル手段は、約150か
ら約5000ヘルツの範囲の周波数を有する交流電源に
接続されている請求項5記載の装置。 - 【請求項15】 前記第2の電磁石手段は、前記水平に
配された部材の少なくとも一つの内部に配された強磁性
コアに接続された電気伝導性コイル手段を備えた請求項
1記載の装置。 - 【請求項16】 前記第2の電気伝導性コイル手段は、
前記溶融金属の側壁付近で前記水平に配された部材の長
いシャフトの間に配されている請求項3記載の装置。 - 【請求項17】 前記第2の電磁石手段は前記水平に配
された部材の少なくとも一つの中空の端部内に配されて
いる請求項15記載の装置。 - 【請求項18】 前記第2の電磁石手段に接続された直
流電源を更に備えた請求項15記載の装置。 - 【請求項19】 前記第2の電磁石手段に接続された交
流電源を更に備えた請求項15記載の装置。 - 【請求項20】 前記第2の電磁石手段は前記水平に配
された部材内に軸方向に配され、前記第2の電気伝導性
コイル手段は、前記水平に配された部材の強磁性の内部
の部分に接続されている請求項15記載の装置。 - 【請求項21】 前記第2の電気伝導性コイル手段に接
続された交流電源を更に備えた請求項20記載の装置。 - 【請求項22】 前記第2の電磁石手段は前記中空の端
部に配された強磁性のコア部を有し、該強磁性のコア部
は、前記水平に配された部材内の前記電磁石手段によっ
て発生する磁場の部分が前記第1の電磁石の磁極の間に
向けられて前記溶融金属の側壁に前記第1の磁場を集中
させるように、前記第1のコアから間隔を置いて前記第
1のコアに整列している請求項17記載の装置。 - 【請求項23】 前記第2の電磁石手段は、前記水平に
配された部材の中空端部の内側表面付近に前記溶融金属
に近接して配された電気伝導性のコイル手段と、該コイ
ル手段と機能的に共同する強磁性のコア手段とを備えた
請求項17記載の装置。 - 【請求項24】 前記第2の電磁石手段の周囲の前記水
平に配された部材の部分が、電気伝導性材料により形成
されている請求項23記載の装置。 - 【請求項25】 前記中空端部内に配された前記強磁性
のコア部は、前記第1の電磁石手段に磁気的に接続され
ている請求項24記載の装置。 - 【請求項26】 前記水平に配された部材はその上に電
気伝導性のスリーブを有し、該スリーブは前記水平に配
された部材から電気的に絶縁され、該スリーブは前記溶
融金属の電気伝導率より高い電気伝導率を有し、これに
より、前記第2の電磁石手段に供給される交流は前記ス
リーブに交流を誘起し、該誘起された電流は、前記スリ
ーブに沿って軸方向に流れ、前記溶融金属の端部を横切
って反対側のスリーブに達し、該反対側のスリーブに沿
って軸方向に流れて前記溶融金属の反対側の端部まで流
れ、前記溶融金属の前記反対側の端部を介して戻ること
により、前記溶融金属の両端部を介する電流ループを完
成して、前記垂直磁場を前記両端部に形成する請求項2
1記載の装置。 - 【請求項27】 前記第1の電磁石手段に供給される電
流と、前記第1の垂直磁場の発生とが、前記第2の電磁
石手段に電流を誘起し、これによって第2の垂直磁場が
発生する請求項20記載の装置。 - 【請求項28】 前記水平に配された部材は第1及び第
2の延伸するシャフトを有する第1及び第2の電気伝導
性のローラを有し、前記第1及び第2の電磁石手段は完
全な電流ループを供給する第1の電気回路パスを介する
交流を誘起し、前記回路パスは、前記第1及び第2のロ
ーラシャフトを接続する導電体を有し、これにより、前
記第1のシャフトを通り、前記導電体を通り、前記第2
のシャフトを通り、前記溶融金属を横切る電流の流れを
確立する請求項1記載の装置。 - 【請求項29】 前記ローラシャフトを相互接続する導
電体は、前記回路パスを介して交流の正の部分を通過さ
せる整流器を有している請求項28記載の装置。 - 【請求項30】 前記溶融金属の端部を通り、前記第1
のローラの電気伝導性の外側部分に沿って流れ、前記溶
融金属の端部から間隔を置いた位置で前記溶融金属を通
り、前記第2のローラの電気伝導性の外側部分を通る誘
起電流のための完全な電流ループを供給する第2の電気
回路パスを更に有し、これにより、前記誘起電流の正の
部分が前記第1の電気回路パスのみを通り、前記誘起電
流の負の部分が前記第2の電気回路パスのみを通る請求
項29記載の装置。 - 【請求項31】 前記第1の電磁石手段は、主磁気コア
手段と該主磁気コア手段と機能的に共同する主電気伝導
性コイル手段とを有し、前記主磁気コア手段は、前記間
隙の開口端を介して前記溶融金属の自由端に延びる主と
して主垂直磁場を発生させるための、前記間隙の前記開
口端付近に配され互いに間隔を置いて垂直に配された一
対の磁極を有し、 前記磁極は、前記発生した垂直磁場は前記間隙の溶融金
属の前記自由端に対して閉じ込め圧力を及ぼすように、
前記溶融金属の前記自由端に十分近接しており、 前記第2の電磁石手段は、前記溶融金属の端部付近に配
された補助磁気コア手段と機能的に共同する電気伝導性
の補助コイル手段を有し、これにより、前記補助コイル
手段は前記溶融金属の端部に補助垂直磁場を発生し、 第3の磁気コア手段と機能的に共同する第3のコイル手
段を有し、これにより、前記第3のコイル手段を流れる
電流が、前記間隙の溶融金属の端部を通り、前記2つの
水平部材を通る水平電流を誘起する第3の垂直磁場を主
として発生させる、 請求項1記載の磁気的閉じ込め装置。 - 【請求項32】 前記補助コイル手段は前記溶融金属に
近接し、これから前記水平部材の一つの部分によって分
離されて配され、、これにより、前記補助コイル手段を
流れる電流が前記溶融金属の端部に前記補助垂直磁場を
形成する請求項31に記載の装置。 - 【請求項33】 前記補助コア手段は前記第1のコアに
間隔を置いて整列し、これにより、前記第2の電磁石手
段によって発生する磁場の部分が前記第1の電磁石手段
の前記磁極の間に向けられ、前記溶融金属の端部に於け
る前記第1の磁場を集中させる請求項32記載の装置。 - 【請求項34】 前記主磁気コア手段がE−形状を有
し、該E−形状の3本の足を下向きに配し、前記主コイ
ル手段がE−形状の前記主磁気コア手段の3本の足の間
に配され、E−形状の前記主磁気コア手段の部分が前記
補助コア手段に垂直に整列して配されている請求項31
記載の装置。 - 【請求項35】 前記第3のコイル手段は、前記水平に
配された部材の一つの強磁性コア部に接続された第3の
電気伝導性コイル手段を有する請求項31記載の装置。 - 【請求項36】 溶融金属がその間に位置する2つの水
平に配された部材の垂直に延びる間隙の開口端から溶融
金属が漏れるのを防止するための磁気閉じ込め装置であ
って、 前記水平に配された部材の強磁性体部分を有する磁気コ
アと、 前記水平に配された部材の強磁性体部分と機能的に共同
しその内部に配された電気伝導性コイル手段と、 前記水平に配された部材上の、溶融金属の電気伝導率よ
り大きな電気伝導率を有する電気伝導性外側面部分とを
備えた磁気的閉じ込め装置。 - 【請求項37】 前記前記水平に配された部材の外側面
部分は、前記主磁気コア手段から電気的に絶縁されてい
る請求項36記載の装置。 - 【請求項38】 前記コイル手段は複数のコイル巻装体
を有し、 前記各コイル巻装体は前記水平に配された部材内に、電
源に電気的に接続されて配され、 前記コイル巻装体に電流を供給する手段と、 前記コイル巻装体に供給される電流を変化させるため
の、前記コイル巻装体に電気的に接続する手段とを備え
た請求項36記載の装置。 - 【請求項39】 供給される電流を変化させる前記手段
は、独立した電源と、それぞれ前記主コイル手段の異な
るコイル巻装体の間に電気的に相互接続された複数のキ
ャパシタとを有する請求項38記載の装置。 - 【請求項40】 前記第1の電磁石手段は直流によって
機能し、前記間隙の開口端を通り前記溶融金属に延びる
第1の垂直磁場を主として発生して、前記間隙の溶融金
属の自由端に対して閉じ込め圧力を及ぼし、 前記第2の電磁石手段は交流によって機能し、前記溶融
金属の前記端部を通り又はこれに近接した水平電流の流
れを誘起し、これにより、前記溶融金属の自由端に発生
する磁気的圧力は、前記間隙の開口端を介して前記溶融
金属が漏れるのを防止するのに十分である請求項1記載
の装置。 - 【請求項41】 第3のコア手段と機能的に共同する第
3の電気伝導性コイル手段を有する第3の電磁石手段を
更に備え、該第3の電磁石手段は前記溶融金属の端部付
近に取り付けられ、 前記第3の電気伝導性のコイル手段に機能的に接続され
た電源を有し、これにより、前記溶融金属の端部に第3
の垂直磁場を発生させ、該第3の垂直磁場は前記溶融金
属の端部を安定化させて形成する請求項40記載の装
置。 - 【請求項42】 前記水平に配された部材のシャフトを
電気的に接続するための導電体手段を更に有し、これに
より、前記第2の電磁石手段によって発生する誘起水平
電流が前記シャフトを通り、前記導電体を通り、前記溶
融金属の端部を通って流れる請求項40記載の装置。 - 【請求項43】 前記第2の電磁石手段によって発生す
る前記誘起水平電流を整流するための整流手段を更に有
する請求項42記載の装置。 - 【請求項44】 前記水平に配された部材の前記中空端
部は非磁性体材料から形成され、これにより、前記第2
の垂直磁場の部分が前記水平に配された部材の前記端部
に侵入して前記溶融金属の端部に接する請求項24記載
の装置。 - 【請求項45】 前記端部は前記水平に配された部材の
強磁性体部上に配されている銅製のスリーブを有してい
る請求項44記載の装置。 - 【請求項46】 前記中空端部に配された前記コア手段
は、主として前記第1の垂直磁場を形成するために、前
記水平に配された部材の前記中空端部の内部表面の周囲
に追従するように一般的にC−形状を成し、前記第1の
コア手段の部分に整列する一体的な第2のコア部を更に
有し、前記第2のコア部は挿入され前記水平に配された
部材の前記中空端部によって前記第1のコア手段から分
離している請求項23記載の装置。 - 【請求項47】 前記第1の電磁石手段は前記溶融金属
の端部の直上に配された第1のコイルを有し、前記第2
の電磁石手段は前記溶融金属の端部の前面に配された第
2のコイルを有する請求項40記載の装置。 - 【請求項48】 前記第1の電磁石手段は、前記第1の
電磁石手段の上部磁極面から垂直に間隔を置き互いに磁
気的に接続された一対の上方に延びる磁極面を有し、該
磁極面は前記溶融金属の端部の前面に近接して間隔を置
いて配されている請求項40記載の装置。 - 【請求項49】 前記ローラシャフトを取り囲み、前記
第1の電磁石手段の第1の磁気コア手段に磁気的に接続
された強磁性のヨーク手段を更に有し、これにより、前
記ヨーク手段は前記第1の磁気コア手段の上部と下部と
を磁気的に接続する請求項28記載の装置。 - 【請求項50】 溶融金属がその間に位置する水平に配
された2つの部材の間隙の開口端から溶融金属が漏れる
のを防止するための磁気的閉じ込め装置であって、 第1の磁気コア手段と該第1の磁気コア手段と機能的に
共同する第1の電気伝導性コイル手段とを有する第1の
電磁石手段であって、該第1のコイル手段は第 1の電力
供給源に機能的に接続された第1の電源に接続され、前
記間隙の前記開口端から前記溶融金属に延び、前記間隙
内の溶融金属の端部に閉じ込め圧力を及ぼす第1の主垂
直磁場を主として発生させる第1の電磁石手段と、 第2の電源に接続され前記第1のコイル手段とは独立し
て動作可能な第2の電気伝導性コイル手段を有し、前記
溶融金属の端部に第2の垂直磁場を発生させる第2の電
磁石手段であって、前記第2の垂直磁場は前記溶融金属
の端部で前記間隙の開口端からの溶融金属の漏れを防止
する、第2の電磁石手段と を備え、 前記第1の電磁石手段は、E−形状の第1の磁気コア手
段を有し、該磁気コア手段は下方に配され第1の電気伝
導性コイル手段に近接して配された該Eの足を有し、該
Eの中心の足は上部極面を形成し、前記第2の電磁石手
段は第2のコイル手段と第2の磁気コア手段を有し、該
第2の磁気コア手段は前記第1の磁気コア手段と一体で
あり、前記第2の磁気コア手段はC−形状であり、前記
第2の磁気コア手段は前記Cの基部を取り囲んで配され
た前記第2のコイル手段を有し、前記Cの上部の足は前
記第1の磁気コアの上部極面に水平に整列した上部極面
を有している磁気的閉じ込め装置。 - 【請求項51】 請求項1記載の磁気的閉じ込め装置で
あって、 前記水平に配された部材から前記溶融金属の前記自由端
又はその近傍を通り誘起水平交流の誘起された流れをも
たらすための回路手段を有し、前記溶融金属の端部に於
ける垂直磁場と機能的に共同する前記誘起電流は、前記
溶融金属の端部に於ける前記垂直磁場が前記間隙の前記
開口端から溶融金属が漏れるのを防止するのに十分であ
る磁気的閉じ込め装置。 - 【請求項52】 前記誘起電流を供給するための電流誘
起手段を更に備え、該電流誘起手段は、 前記水平に配された部材内に配され該部材の強磁性体部
に接続された電気伝導性コイル手段を有し、 前記水平に配された部材のそれぞれは前記溶融金属より
も高い伝導率の電気伝導性外側部分を有し、該外側部分
は前記水平に配された部材の前記強磁性体部から電気的
に絶縁されており、 前記コイル手段に接続された交流電源を有し、前記水平
に配された部材内の前記コイル手段に供給される交流が
前記水平に配された部材の前記電気伝導性外側部分に反
対に向けられた電流を誘起し、これにより、前記誘起電
流は前記水平に配された部材の前記電気伝導性外側部分
の間を、前記溶融金属を横切って前記溶融金属の自由端
の近傍を流れて、前記溶融金属の端部に前記垂直磁場を
供給する請求項51記載の磁気的閉じ込め装置。 - 【請求項53】 前記水平に配された部材の前記電気伝
導性外側部分は、前記水平に配された部材を覆って配さ
れた銅製のスリーブを有している請求項52記載の磁気
的閉じ込め装置。 - 【請求項54】 前記間隙の前記開口端を介して前記溶
融金属に延びる溶融金属安定化垂直磁場を主として発生
させるための、前記溶融金属の自由端に間隔を置いてほ
ぼ近接した溶融金属端部安定化電磁石手段を更に備え、
これにより、前記溶融金属の自由端で前記溶融金属を安
定化させる請求項51記載の磁気的閉じ込め装置。 - 【請求項55】 前記溶融金属端部安定化電磁石手段
は、磁気安定化コア手段と該コア手段と機能的に共同す
る電気伝導性安定化コイル手段とを有し、 前記溶融金属端部安定化電磁石手段は、前記コイル手段
を通る電流によって主として垂直磁場を発生させ、該磁
場は前記溶融金属を前記自由端で安定化させるように機
能する請求項54記載の装置。 - 【請求項56】 電気伝導性集中コイル手段と機能的に
共同する強磁性集中コア手段を有する、主として第3の
垂直磁場を発生させるための磁場集中電磁石手段を更に
備え、 前記集中コイル手段の部分が前記安定化コイル手段の部
分に整列し、前記安定化コア手段と集中コア手段は、前
記安定化及び集中コア手段の上部磁極面が同一平水面内
にあり、前記安定化及び集中コア手段の下部磁極面が前
記上部磁極面から垂直方向に間隔を置いて他の水平面内
にあり、前記磁極面が前記溶融金属の自由端に整列する
ように配され、前記安定化磁極面は、前記溶融金属端部
の上方及び下方に、その前面に間隔を置いて水平に、前
記溶融金属の自由端から離れる方向にある請求項54記
載の装置。 - 【請求項57】 前記水平に配された部材内に配され前
記コイル手段と機能的に共同する制御手段を更に備え、
該制御手段は、前記自由端と前記安定化コイルとの間の
距離の変化に応答して前記安定化コイルに供給される電
流を制御する請求項56記載の装置。 - 【請求項58】 前記制御手段は、前記水平に配された
部材内に配された前記コイル手段に、交流を供給する電
流コレクタを介して直列に接続された複数のキャパシタ
を有し、前記コレクタは前記水平に配された部材上に取
り付けられ、前記コイル手段と接続されたキャパシタは
前記安定化電磁石手段とともに振動RLC回路を確立
し、これにより、もし前記安定化コイルと前記溶融金属
の側壁との間の距離が減少すれば相互インダクタンスも
減少し、これによって前記安定化コイルを流れる電流が
自動的に増大し、従って安定化電磁石手段によって発生
する磁場が増大し、これにより前記距離が増大する請求
項57記載の装置。 - 【請求項59】 前記安定化コイルは、交流により動作
する溶融部付近の外側部分と、該外側部分から電気的に
絶縁された隣接する内部コイル部分とを有し、該内部コ
イル部分は、前記溶融金属の端部に前記垂直磁場を更に
集中するために、他の電源からの直流又は交流によって
動作し得る請求項54記載の装置。 - 【請求項60】 前記外側コイル部分に接続された第1
の交流電源と、前記内部コイル部分に接続された第2の
交流電源とを更に備え、前記第1及び第2の交流電源
は、異なる周波数レンジである請求項59記載の装置。 - 【請求項61】 前記第1の交流電源は、約150ヘル
ツから5000ヘルツまでの範囲の周波数を有し、前記
第2の交流電源は、1ヘルツから約150ヘルツまでの
範囲の周波数を有している請求項60記載の装置。 - 【請求項62】 溶融金属がその間に位置する水平に配
された2つの部材の間の垂直方向に延びる間隙の開口端
から溶融金属が漏れるのを防止するための磁気的閉じ込
め方法であって、 前記間隙の前記開口端付近に垂直に間隔を置いて配され
て互いに協調する一対の磁極を配すること、 前記間隙の前記開口端付近の位置に、前記間隔を置いた
一対の磁極から前記間隙の前記開口端を介して前記溶融
金属の自由端に延びる第1の垂直磁場を発生させるこ
と、 前記垂直磁場が前記間隙の前記溶融金属に対して閉じ込
めの磁気的圧力を及ぼすのに十分な強さを有するよう
に、前記間隙の前記開口端に十分近接して前記第1の垂
直磁場を発生させること、 を包含し、 前記溶融金属の端部の上方に近接して、間隔を置いた第
2の一対の電磁極を配し、 前記第1の垂直磁場とは独立して前記溶融金属の端部に
第2の垂直磁場を発生させて、前記2つの垂直磁場が前
記溶融金属端部に於ける前記溶融金属が漏れるのを防止
することを包含する磁気的閉じ込め方法。 - 【請求項63】 請求項62記載の方法であって、前記
第2の垂直磁場を発生させる前記ステップが、 前記第1の垂直磁場を生成させるための何れの電源から
も独立した電源に接続され、前記間隙の前記開口端付近
に第1の磁気コア手段を取り巻く電気伝導性のコイル手
段を有し、前記第2の垂直磁場を発生させるために、前
記第2のコイル手段を介して前記電流を導通させる前記
第2の一対の電磁極を有し、前記磁極が溶融金属の閉じ
込めのために前記溶融金属に十分に近く配され、 前記第1の垂直磁場を発生させるために前記第1のコイ
ル手段に 前記第2のコイル手段に導通される前記電流
とは独立した他の電流を導通させることを包含する請求
項62記載の方法。 - 【請求項64】 前記電流が直流である請求項62記載
の方法。 - 【請求項65】 前記電流が交流である請求項62記載
の方法。 - 【請求項66】 前記第2の垂直磁場が第2のコア手段
と機能的に共同する第2のコイル手段を通ずる電流の流
れによって発生し、前記コイル手段の一つに供給される
前記電流と前記他のコイル手段に供給される電流とが交
流である請求項62記載の方法。 - 【請求項67】 前記交流を整流するステップを更に包
含する請求項63記載の方法。 - 【請求項68】 前記第2の垂直磁場は第2の磁気コア
手段と機能的に共同する第2の電気伝導性コイル手段を
介して流れる電流によって発生し、第2の電磁気コイル
手段は前記溶融金属の端部付近に取り付けられ、これに
よって前記第2の垂直磁場が前記溶融金属の端部を安定
化させる請求項63記載の方法。 - 【請求項69】 前記第2の電気伝導性コイル手段は前
記溶融金属と前記水平に配された部材の長いシャフトと
の間に配されている請求項68記載の方法。 - 【請求項70】 前記第2の電磁石手段のそれぞれが、
前記水平に配された部材の中空端部内に取り付けられ、
これにより、前記第2の垂直磁場が前記中空端部の表面
に侵入して前記溶融金属の端部に接触する請求項68記
載の方法。 - 【請求項71】 前記第1及び第2のコイル手段を導通
する電流は直流である請求項70記載の方法。 - 【請求項72】 前記溶融金属の電気伝導率より大きい
電気伝導率を有する、前記水平に配された部材上の電気
伝導性外側表面部を更に包含し、近接する伝導性コイル
手段を介して流れる電流の結果としての前記水平に配さ
れた部材の前記外側表面部に誘起される電流は、前記水
平に配された部材の前記外側表面部を介して長手方向及
び水平方向に流れ、次に前記溶融金属の端部を横切って
他方の前記水平に配された部材部の外側表面部に至る請
求項68記載の方法。 - 【請求項73】 前記水平に配された部材のそれぞれの
外側表面部は、前記伝導性コイル手段から電気的に絶縁
されている請求項72記載の方法。 - 【請求項74】 前記導電性コイル手段は複数のコイル
巻装体を有し、更に、 前記コイル巻装体を電源に接続して、前記水平に配され
た部材内の前記コイル巻装体に電流を通じること、及び
前記溶融金属の端部に於ける磁場のインダクタンスの変
化に応答して溶融部に面するコイル手段に供給される電
流を変化させることを包含する請求項68記載の方法。 - 【請求項75】 前記コイル手段の一つの前記巻装体に
キャパシタを電気的に直列に接続して、インダクタンス
の変化に電流応答する振動RLC回路を供給することを
更に包含する請求項72記載の方法。 - 【請求項76】 前記コイル巻装体に供給される交流の
周波数レンジを変えるステップを更に包含する請求項7
5記載の方法。 - 【請求項77】 前記第1の伝導性コイル手段は、前記
溶融金属の端部の面で、前記水平に配された部材の一部
を成す一対の長いシャフトの間に配され、更に、 前記第2の電磁石手段のコイル手段に前記溶融金属の端
部と前記電気伝導体手段を介して電流を向けることによ
り、前記溶融金属の端部を横切って前記一対の長いシャ
フトを接続する電気伝導体を介する電流を導通して、前
記溶融金属の端部及び前記電気伝導体手段を通ずる電流
を誘起して前記第2の垂直磁場を形成することを包含す
る請求項68記載の方法。 - 【請求項78】 請求項68に記載の磁気的閉じ込め方
法であって、 主磁気コア手段と該主磁気コア手段と機能的に共同し前
記溶融金属の端部の正面に近接して配された主電気伝導
性コイル手段とを供給することを包含し、 前記磁気コア手段は、前記間隙の前記開口端を介して前
記溶融金属に延びる第1の垂直磁場を主として発生する
ための、前記間隙の前記開口端の正面に近接して垂直に
間隔を置いて配され一対の磁極を有し、 前記磁極は前記間隙の前記開口端に十分近く、これによ
り、前記発生する磁場が前記間隙の溶融金属の端部に対
して閉じ込め圧力を及ぼし、 第2の磁気コアと前記主磁場のための電源とは独立した
電源と機能的に共同する第2の電気伝導性コイル手段を
設け、該第2のコイル手段は前記溶融金属の端部の上方
に近接して配され、前記溶融金属の端部の前記主垂直磁
場を集中させて形成する第2の垂直磁場を発生させる前
記第2のコイル手段を通ずる伝導電流を供給することを
包含し、 前記間隙の前記溶融金属の端部を介し前記2つの水平に
配された部材を介して水平電流を流して、前記間隙の前
記溶融金属の端部に対して付加的な閉じ込め圧力を及ぼ
すとともに主として前記溶融金属の端部に前記主垂直磁
場を集中させて形成する第3の垂直磁場を主として発生
することを包含する方法。
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