JP2943660B2 - ラケット - Google Patents

ラケット

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JP2943660B2
JP2943660B2 JP7153112A JP15311295A JP2943660B2 JP 2943660 B2 JP2943660 B2 JP 2943660B2 JP 7153112 A JP7153112 A JP 7153112A JP 15311295 A JP15311295 A JP 15311295A JP 2943660 B2 JP2943660 B2 JP 2943660B2
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Japan
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racket
grip portion
grip
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豊武 松岡
恭彦 高橋
忠利 山田
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BURIJISUTON SUHOOTSU KK
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BURIJISUTON SUHOOTSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テニス、バドミントン
あるいはこれに類似したスポーツに用いられるラケット
に係り、特にFRP(繊維強化樹脂)製のラケットフレ
ームのグリップ部にテープ等の表装材を装着したラケッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】FRP製のラケットフレームのグリップ
部にテープを巻いたラケットが広く用いられている。従
来のラケットにあっては、このFRP製ラケットフレー
ムのグリップ部の外面の全体がウレタンにて覆われ、こ
のウレタンの上に合成皮革等よりなるテープが巻き付け
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このウレタンの衝撃吸
収特性が低いために、従来のラケットにあっては打球時
にグリップから手に伝わる衝撃が比較的大きいという改
善されるべき課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1のラケットは、
ヘッド部、シャフト部及びグリップ部を有する繊維強化
樹脂製ラケットフレームと、該グリップ部に装着された
表装材とを有するラケットにおいて、該表装材とラケッ
トフレームのグリップ部との界面の一部に粘弾性材が介
在されているラケットであって、該粘弾性材は、グリッ
プ部の長さに対して、50〜80%の長さ領域に設けら
れており、かつ、該粘弾性材の延設領域のグリップエン
ド側の終端は、該グリップエンドから、該グリップ部の
長さの10±5%離隔していることを特徴とするラケッ
ト。
【0005】請求項2のラケットは、請求項1におい
て、前記界面のうち、前記一部の箇所にあっては前記表
装材が該粘弾性材に直に接しており、前記一部以外の箇
所にあっては前記表装材が前記ラケットフレームに直に
接していることを特徴とするものである。
【0006】請求項3のラケットは、請求項2におい
て、前記ラケットフレームのグリップ部のうち前記一部
にあっては該グリップ部の表面に凹部が設けられ、該凹
部内に前記粘弾性材が配置されていることを特徴とする
ものである。
【0007】請求項4のラケットは、請求項1ないし3
のいずれか1項のラケットにおいて、前記粘弾性材の1
0mm厚当たりの衝撃加速度が5〜30Gであることを
特徴とするものである。
【0008】
【作用】ラケットフレームのグリップ部と表装材との界
面に粘弾性材を介在させることにより、打球時に手に伝
わる衝撃が減少する。
【0009】この粘弾性材は、グリップ部と表装材との
間の界面のうち一部にのみ介在させているため、手の握
力の一部が粘弾性材を介さずにグリップ部に伝わるよう
になり、表装材を握ってスイングした際のラケットの捻
れや抜け方向の動きを十分に小さいものとすることがで
き、ラケットの把持が安定したものとなる。
【0010】請求項2のラケットにあっては、表装材が
前記一部において粘弾性材に直に接しており、この部分
では表装材に伝わる衝撃がきわめて小さい。該一部以外
の箇所では、表装材がラケットフレームに直に接してい
るため、この部分では手の握力が表装材からラケットフ
レームに直接的に伝わるため、ラケットの把持がきわめ
て安定したものとなる。
【0011】請求項3のラケットにあっては、粘弾性材
の表面を凹部周囲のグリップ部(FRP部分)の表面と
面一状とすることができ、グリップ形状が既存のラケッ
トのものと同様となる。従って、初めて使用する使用者
にとっても異和感なくラケットを握ることができる。
【0012】請求項4のラケットは、衝撃吸収特性に著
しく優れる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。図1(a),(b)は実施例に係るラケットフレー
ムの正面図、側面図であり、図2はグリップ部の拡大
図、図3はグリップ部の断面図である。図4は、ラケッ
トのグリップ部の断面図である。
【0014】このラケットフレーム1は、ヘッド部2、
シャフト部3及びグリップ部4を有した、全体としてF
RPの一体成形品よりなる。グリップ部4は断面八角形
であり、8個の面にそれぞれ凹部5が設けられている。
【0015】この凹部5内にそれぞれ粘弾性材6が配置
され、その外周にテープ7が巻かれることによりラケッ
トが構成される。
【0016】部5はグリップ部4の長手方向に延設さ
れており、グリップ部4の長さL1に対し、凹部5の長
さL2 は50〜80%、好ましくは60〜70%であ
り、凹部5のグリップエンド側の位置は、グリップエン
ドからの長さL3 がL1 の長さの10±5%とされてい
る。
【0017】凹部5の幅W2 は、その凹部が設けられて
いる八角形の一つの面の幅W1 の90〜40%とりわけ
70〜50%とするのが好ましい。
【0018】凹部5の深さは0.3〜2.5mmとりわ
け0.8〜1.5mmが好ましい。
【0019】グリップ部4は、図示の如く中空殻形状と
するのが好適であり、殻の厚みに相当するグリップ部肉
厚は0.8〜3.0mmとりわけ1.0〜2.0mmが
好ましい。
【0020】
【0021】このラケットフレームを構成するFRPの
合成樹脂としては、エポキシ樹脂、ナイロンなどが好適
であるが、強度、耐久性及び価格の点でエポキシ樹脂が
好適である。
【0022】強化用繊維としては、カーボン繊維、ボロ
ン繊維、アルミナ繊維、超極細鉄線、Ti−Si−C−
O系繊維(商品名チラノ繊維)、芳香族ポリアミド繊
維、芳香族ポリエステル繊維、超高分子ポリエチレン繊
維などを用い得るが、コストの面からもカーボン繊維が
好適である。
【0023】このラケットフレームは、従来公知のラケ
ットフレームの製造方法と同様の方法で製造できる。即
ち、所望の材料からなる繊維強化合成樹脂プリプレグを
レイアップした部材を金型キャビティ内に配設し、加熱
加圧すれば良い。
【0024】凹部内に配置される粘弾性材6としては、
10mm厚の試験片における衝撃加速度が5〜30Gと
りわけ5〜22Gであるものを用いるのが好ましい。こ
こでGは重力加速度を意味する。この衝撃加速度は以下
のようにして測定される。
【0025】10mm厚さの試験片に対し、加速度セン
サを取付けた5kgの錘体を5cmの高さから自由落下
させる。このとき、錘体が試験片に衝突したときの錘体
にかかる加速度を上記センサにより読みとる。なお錘体
は、試験片との接触面積が9cm2 (3×3cm)とな
るように設定しておく。また試験は20℃で行うものと
する。
【0026】粘弾性材の衝撃加速度が30Gを超すと、
打球時の衝撃を良好に吸収してくれない。また5G未満
では、グリップ部の保形性等に難点が生じる。
【0027】好適な粘弾性材6としては、特開昭62−
225335号公報にて公知とされた、20℃に於ける
反発弾性が25%以下、密度が0.05〜0.9g/c
3で、SRISによる硬度50°以下の発泡体と、引
張り強度が100Kg/cm2 以上、破断時伸びが50
%以上、硬度(JIS A)が60°以上で厚さが10
〜2000μmの合成樹脂フィルム及び/又は多数の独
立気泡を有する前記フィルムの成形品とを積層した衝撃
吸収材が挙げられる。
【0028】また、特開平5−239256号公報にて
公知とされた、高分子有機材料と低分子有機材料とを主
成分とし、高分子有機材料の含有割合が低分子有機材料
の含有割合よりも少ない高分子ブレンド材料であって、
高分子有機材料が三次元連続の網状骨格構造を有するこ
とを特徴とする高分子ブレンド材料も挙げられる。
【0029】さらに、シリコーンゲル系衝撃吸収材やポ
リ塩化ビニル、ウレタン系エラストマー、アミド系エラ
ストマー、EVA及びそれらの複合材なども用いること
ができる。
【0030】この粘弾性材6は、図4の如く、凹部5の
周囲のグリップ部4表面と面一状となるように凹部5内
に配材されるのが好ましい。
【0031】上記の寸法及び素材よりなる粘弾性材は、
8枚の合計が15〜20g程度であり、これは現在市販
されているラケットのグリップ部のウレタンの重量(約
30g)に比べ格段に小さい。
【0032】この粘弾性材6が凹部5内に配置されたグ
リップ部の外周に装着する表装材としては通常のグリッ
プテープを用いることができる。
【0033】テープとしては、厚さが0.1〜3.0m
mで、材質が合成皮革、天然皮革、ゴム、軟質プラスチ
ックなどよりなるものが好適である。
【0034】このラケットは、打球時の衝撃が粘弾性材
6で吸収されるため、手に伝わる衝撃が著しく小さくな
る。また、このラケットを把んだ場合、握力の一部はテ
ープ7からグリップ部4又は4AのFRP部分に直接に
伝わるので、ラケットの握りが安定したものとなる。
【0035】特に、図1〜図4の実施例にあっては、複
数の粘弾性材6が細長に配置され、各粘弾性材6同士の
間にFRP部分が延在し、かつ該FRP部分がグリップ
部の八角の角縁部分を占め、しかも該FRP部分と粘弾
性材とが面一となっているところから、グリップ部を把
んだ時にグリップ部の捻れや長手方向の動きが確実に防
止され、ラケットの把持がきわめて安定したものとな
る。
【0036】以上、本発明の実施例を添付図面を参照し
て詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、種々
の変更を施すことができる。たとえば図に示すよう
に、粘弾性材6を断面多角形状のグリップ骨格部7の角
部に配設した構造とすることもできる。なお、図にお
いてはテープは省略してある。
【0037】
【発明の効果】本発明のラケットは、打球時に手に伝わ
る衝撃が著しく小さくなる。また、グリップ部の重量軽
減も可能である。このラケットのグリップ部は粘弾性材
が部分的に配材されており、グリップ部に捻れや長手方
向の外力が加えられたときの粘弾性材の変形が小さく、
握り感も良好である。
【0038】請求項2のラケットにあっては、握り感が
きわめて良好であり、請求項3,4のラケットは握り感
がさらに良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るラケットフレームの正面図と側面
図である。
【図2】実施例に係るラケットのグリップ部の正面図で
ある。
【図3】図2のIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】実施例に係るラケットのグリップ部の断面図で
ある。
【図5】らに別の実施例に係るラケットフレームのグ
リップ部の断面図である。
【符号の説明】
1 ラケットフレーム 2 ヘッド部 3 シャフト部 リップ部 部 6 粘弾性材 7 テープ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−53670(JP,U) 実開 昭51−129361(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63B 49/08 A63B 49/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド部、シャフト部及びグリップ部を
    有する繊維強化樹脂製ラケットフレームと、該グリップ
    部に装着された表装材とを有するラケットにおいて、 該表装材とラケットフレームのグリップ部との界面の一
    部に粘弾性材が介在されているラケットであって、 該粘弾性材は、グリップ部の長さに対して、50〜80
    %の長さ領域に設けられており、かつ、該粘弾性材の延
    設領域のグリップエンド側の終端は、該グリップエンド
    から、該グリップ部の長さの10±5%離隔している
    とを特徴とするラケット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記界面のうち、前
    記一部の箇所にあっては前記表装材が該粘弾性材に直に
    接しており、 前記一部以外の箇所にあっては前記表装材が前記ラケッ
    トフレームに直に接していることを特徴とするラケッ
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記ラケットフレー
    ムのグリップ部のうち前記一部にあっては該グリップ部
    の表面に凹部が設けられ、該凹部内に前記粘弾性材が配
    置されていることを特徴とするラケット。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項のラケ
    ットにおいて、前記粘弾性材の10mm厚当たりの衝撃
    加速度が5〜30Gであることを特徴とするラケット。
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