JP2521514B2 - 打球用運動具 - Google Patents

打球用運動具

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JP2521514B2 JP63089345A JP8934588A JP2521514B2 JP 2521514 B2 JP2521514 B2 JP 2521514B2 JP 63089345 A JP63089345 A JP 63089345A JP 8934588 A JP8934588 A JP 8934588A JP 2521514 B2 JP2521514 B2 JP 2521514B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テニスラケットの打球用運動具に関するも
のである。
従来の技術 従来のこの運動具は、テニスボール等の球体を打球す
るために、打球面を形成した打球部と、この打球部を回
旋させるための握柄部とを有しており、打球部と握柄部
とは硬質の骨格体で一体的に連続されている。
上記打球面は、テニスラケットの場合においては、ネ
ットが張られる環状の枠部分が打球面となる。
発明が解決しようとする問題点 このような打球用運動具においては、打球部と握柄部
とがフレームたる硬質骨格体で連続せしめられているた
め、打球面に生じる打球時の衝撃力が直接的に手掌に伝
達して、手や腕に衝撃を与えることが多い。
打球時の衝撃振動の大半は打球面に対して垂直方向に
発生し、衝撃力は、打球部の芯部で球体を的確に捉えて
打球しない場合においては、衝撃波が共振して手掌に強
く作用するから、これによって初心者が手首、肘、肩等
にスポーツ障害を起こすことが多い他、打球の快感が得
られず、また、一般に打球による衝撃力はフレームを伝
播して手掌に達するため、殆ど減衰することがなく、こ
のため、熟練者であっても長時間の練習によってスポー
ツ障害を起こすこともあると云う問題があった。
確かに、特開昭62-192182号公報及び実開昭63-154051
号公報に見るように、フレーム本体内部に振動吸収体を
設置した装置も開示されているが、これらの場合でも、
打球面に垂直方向に生ずる打球時の衝撃振動を選択的に
吸収されるようにはなっていない。
問題点を解決するための手段 本発明打球用運動具は、上記の問題点を解決するため
に、打球部と握柄部とを連ねてなる連続部分に、打球面
と垂直な孔を成形し、該孔の端面を蓋体にて閉覆すると
ともに、該孔内にはフレームに接着した針入度50〜200
程度のシリコーンゲルを基材とするゲル層を設けるとと
もに、このゲル層に、フレームに非接触に質量体を接着
し、ゲル層と蓋体の間にゲル層の変形域が確保されてい
ることを特徴とする。
作用 本発明打球用運動具はこのようなものであるから、打
球部において打球面に垂直方向に生じた打球時の衝撃振
動は質量体を打球面に垂直方向に振動させるだけとなっ
て、握柄部のほぼ先端で握持する人の手掌にまで伝達さ
れるのは極少なくなる。
すなわち、質量体には、打球時に打球面に垂直方向に
生じた衝撃振動が、ゲル層と蓋体の間にゲル層の変形域
が確保されていて、打球面に垂直方向に変形自由である
ゲル層を介して伝達される。しかし、ゲル層は反発弾性
が少なくて、この質量体の振動を減衰吸収する。
これは、ゲル層が質量体を支持する弾性体として働く
と同時に質量体の振動を減衰させる粘性体としても働
き、質量体の重量、ゲル層の厚さやその粘弾特性等が、
フレームの重量や固有振動数等とマッチする場合には、
ゲル層と質量体との構造がいわゆる動的吸振器として作
用するからである。
実施例 第1図は本発明打球用運動具の一実施例であるテニス
ラケット1の要部の正面図で、ここに示されるフレーム
は、硬質な骨格が曲折して作られていて、上部には打球
面を形成するための環状部分を備えており、又この環状
部分には、該部と一体的に形成された棒状部分が連設さ
れている。
この実施例では、フレームは1本のシャフト材を環状
に曲げて打球部2たる環状部分を作るとともに、この環
状部分の両端を合わせて握柄部3たる棒状部分を作って
いるため、打球部と握柄部とを連ねてなる連続部分は二
股状になっており、下部は両端が一本に重ね合わされ握
持部32として構成されており、この握持部32は、実施例
では、握柄部素材の周面に重層形成された発泡性合成樹
脂の基層と、この基層の外表面を被覆する人工又は天然
の皮帯類の外被層とで構成されている。
上記フレームは、発泡性合成樹脂の芯材を有するガラ
ス繊維強化プラスチックのシャフト材で一体的に作られ
ており、このような一体構造のフレームを作るには、予
めフレーム形状に曲折成形された芯材に繊維強化プラス
チックの成形素材であるプリプレグを巻いて、これを金
型内で加熱加圧成形せしめる方法があるが、これとは別
に棒状の芯材にプリプレグを巻回して1本の棒状シャフ
ト材を得た後、このシャフト材を曲げつつこれを金型に
嵌合して加熱加圧成形する方法もある。そして、この握
柄部3の上記二股部分31には横枠片21が環状部分の一部
として架設され、この横枠片21に打球面となる腸線やナ
イロン糸製のガット22の糸端が係止される。なお、この
横枠片21は、加熱加圧成形の際に同時に成形されるよう
環状部分の下辺として架設した芯材に環状部分と合わせ
てプリプレグを巻回する方法と、これとは別に、別途合
成樹脂等で成形した横枠片を螺止めや接着等で固定する
方法とがある。
このようなフレームにおいて、実施例では、打球部と
握柄部とを連ねてなる連続部分たる二股部分31の根元に
ゲル層と質量体とを付設している。
すなわち、打球部と握柄部とを連ねてなる連続部分た
る二股部分の根元には円孔を穿設し、ここに円筒ケース
4を嵌め入れ、その中にゲル層と質量体と設けている。
このため、中心に円柱状の質量体5を配し、その周りの
円筒ケース4との間にリング状にシリコーンゲルを充填
してゲル装置6としている。この際、第2図のごとく、
円筒ケース4の端面には、それぞれ透明樹脂製等の蓋体
7を嵌め入れてあるが、質量体5の厚みはゲル層6の厚
みより薄くし、また、ゲル層6と蓋体7とは、ゲル層6
の外周部分が若干接触するだけでとして、質量体5は蓋
体7とも非接触とし、ゲル層7にはゲル層の変形を許容
する変形域を設けるようにしている。実施例の場合で
は、蓋体との空間および質量体横の空間である。
ここで、シリコーンゲルを基材としたゲル層には、JI
S K 2530-1976−(50g荷重)により測定された針入度が
50〜200程度のシリコーンゲルそのものやこの中に微小
中空球体を混入してなる複合シリコーンゲルを用い、こ
のような材料に、例えば、トーレシリコーン株式会社製
造の商品名トーレシリコーンCF5027や信越化学工業株式
会社製造のKE-1051、中に混入する微小中空球体として
は、日本フィライト株式会社製造のフィライト(登録商
標)や同社販売のエクスパンセル(登録商標)等が例示
できる。勿論、これに限られるものでなく、シリカ等で
強化されたものであってもよく、また、ゲル層6と円筒
ケース4や質量体5とは、ゲル層による粘着力だけによ
るのでなく、RTVゴム等の適宜な接着剤で接着強化して
おくのが望まれる。なお、これらシリコーンゲルは透明
ないし白色半透明のため、染料等にて着色が効きくた
め、これを付設した箇所を意匠的なポイントとして、フ
ァッションとして楽しむこともできる。
そこで、このようなテニスラケット1を用い、テニス
ボールを打てば、打球面に垂直方向に生じる打球時の衝
撃波は、硬質骨格体たるフレームの打球部2から、打球
部と握柄部との連ねてなる連続部分、握柄部3へと順次
伝わってくるが、その衝撃波は打球部と握柄部とを連ね
てなる連続部分たる二股部分において変形域が確保され
ていて、打球面に垂直方向に変形自由であるゲル層6を
介して支持されている質量体5にも伝播し、この質量体
5を打球面に垂直方向に振動させることとなる。と同時
にゲル層6は、反発弾性が少なくて、この質量体5の振
動を急速に減衰吸収する。
これは、ゲル層6が質量体5を支持する弾性体として
働くと同時に質量体5の振動を減衰させる粘性体として
も働き、質量体5の重量、ゲル層6の厚さやその粘弾特
性等が、フレームの重量や固有振動数等とマッチする場
合には、ゲル層6と質量体5との構造がいわゆる動的吸
振器として作用するからであり、フレームの振動を極小
にして、質量体5に伝播された振動は再びフレームに戻
されることがないごとく、この部分で殆ど吸収されてし
まうこととなる。
第3図に示すものは、上記実施例の変形で、ゲル層と
質量体の条件を変えたものを吸振パーツ8として交換で
きるようになっている。このため、円筒ケース41の一側
蓋体71は螺合してとめられるようになっており、円筒支
持体81の中にゲル層6と質量体5とを設け、この円筒支
持体81の両端に硬質のOリング82を配置し、円筒ケース
41内に入れた際に蓋体71でこのOリング82を若干圧潰し
て円筒支持体81の周端面を固定するようにしている。こ
のため、Oリング82が位置する端面がゲル層6の変形域
として確保されることとなっている。このため、この吸
振パーツ8は、ゲル層の厚さやその材質、質量体の重さ
等の組み合わせの異なるものが多数用意され、打球時の
感触の良いものを選んでセットできるようになってい
る。
また、上記実施例では、フレームの硬質骨格材とし
て、ガラス繊維強化プラスチックからなるものとして説
明したが、本発明はこれに限られるものでなく、カーボ
ン繊維強化のものであっても良く、その他、単一木材、
積層木材、これらが繊維強化プラスチックにて強化され
たものの、アルミ、その他合金等の引き抜き、その他金
属成形、熱可塑、熱硬化樹脂を射出成形、トランスファ
ー成形、圧縮成形されたもの、これらが組み合わされて
なるもの等であっても同様に施用できること勿論であ
る。また、ゲル層の変形域も上記実施例の形態に限ら
ず、要はゲル層が変形できる部分が確保されるようにあ
ればよく、この意味で、空間ではなく、柔らかい弾性の
発泡層を隣接させるようにしてもよい。
発明の効果 以上述べたとおり、本発明打球用運動具によれば、き
わめて簡単な構造ながら、ゲル層と質量体とを設けた部
分がいわゆる動的吸振器として作用し、打撃時の打球面
に垂直方向に生ずる衝撃振動は質量体の振動に置き換え
ることができるから、握持部において人の手掌にまで伝
わってくるのは極少なく、短時間に収束するものとな
り、心地良い打球感が得られるとともに、スポーツ障害
の問題も解決することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明打球用運動具の一実施例としてのテニス
ラケットの要部を示す正面図であり、第2図はその要部
の断面図、第3図は他の実施例の要部の斜視図である。 2……打球部、3……握柄部 5……質量体、6……ゲル層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】打球部と握柄部とを連ねてなる連続部分
    に、打球面と垂直な孔を成形し、該孔の端面を蓋体にて
    閉覆するとともに、該孔内にはフレームに接着した針入
    度50〜200程度のシリコーンゲルを基材とするゲル層を
    設けるとともに、このゲル層に、フレームに非接触に質
    量体を接着し、ゲル層と蓋体の間にゲル層の変形域が確
    保されていることを特徴とする打球用運動具。
JP63089345A 1988-04-12 1988-04-12 打球用運動具 Expired - Lifetime JP2521514B2 (ja)

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JP4833816B2 (ja) * 2006-12-13 2011-12-07 Sriスポーツ株式会社 ゴルフクラブヘッド

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JPS62192182A (ja) * 1986-02-19 1987-08-22 ヤマハ株式会社 ラケツトフレ−ムの振動吸収装置
JPH0511886Y2 (ja) * 1987-03-30 1993-03-25

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