JP2943618B2 - 溶融金属流出孔の開孔装置 - Google Patents

溶融金属流出孔の開孔装置

Info

Publication number
JP2943618B2
JP2943618B2 JP19217694A JP19217694A JP2943618B2 JP 2943618 B2 JP2943618 B2 JP 2943618B2 JP 19217694 A JP19217694 A JP 19217694A JP 19217694 A JP19217694 A JP 19217694A JP 2943618 B2 JP2943618 B2 JP 2943618B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
hole
lance pipe
nozzle
lance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19217694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0833958A (ja
Inventor
哲夫 中谷
幸光 小池
富雄 西木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP19217694A priority Critical patent/JP2943618B2/ja
Publication of JPH0833958A publication Critical patent/JPH0833958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2943618B2 publication Critical patent/JP2943618B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、連続鋳造におけるタ
ンディッシュから鋳型に溶鋼を通流させるタンディッシ
ュノズル内、スライディングゲート付近あるいは浸漬ノ
ズル内で溶鋼が凝固して詰まった場合(以下ノズル孔詰
まりという)等の溶融金属流出孔の開孔装置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造におけるタンディッシュは、取
鍋と鋳型の中間に位置し、取鍋からの溶鋼流の安定化、
各ストランドへの溶鋼の分配などの役割を果たすほか、
介在物等の浮上分離にも活用される。鋳型への鋳込み前
は、タンディッシュのスライディングゲートを閉にし、
取鍋からタンディッシュ内に溶鋼を注入する。そしてタ
ンディッシュ内溶鋼が基準量(5〜10トン)に達した
時点で、スライディングゲートを開にし鋳込みを開始す
る。
【0003】取鍋からタンディッシュへの溶鋼注入初期
は、溶鋼の温度低下等によってスライディングゲート部
で溶鋼が凝固し、スライディングゲートを開にして鋳込
みを開始しても、浸漬ノズルから溶鋼が出ない場合があ
る。また、鋳込み中の溶鋼流量は、スライディングゲー
トの開度を調整することにより制御するが、品種等の条
件によりノズル内で溶鋼が凝固し、浸漬ノズル孔から溶
鋼が出ず、鋳込みを中断する場合もある。このような場
合には、閉塞したノズル孔詰まりの開孔を行う。従来ノ
ズル孔詰まりの開孔は、オペレーターがハンドリング作
業により、ランスパイプをタンディッシュ上方からノズ
ル孔に挿入し、ランスパイプから酸素を吹付けて凝固し
た金属を溶削しノズル孔詰まりを開孔していた。このノ
ズル孔詰まりの開孔作業は、暑熱環境下での重筋力作業
であり、しかも溶鋼が注入された状態での開孔作業であ
るため、かなりの熟練者でなければランスパイプが溶損
して容易に開孔できない。
【0004】また、ノズル上方からのノズル内面洗浄方
法および洗浄装置としては、パイプ先端の放射方向孔か
ら放射状に出る酸素をノズル孔内面に噴射しながらパイ
プを軸方向に沿って往復動させる方法(特開昭57−1
15968号公報)、先端部にガス噴出口、後端部にガ
ス供給口を有する耐火物製ランス本体の中間部外周に、
先端方向に複数のガス噴出細孔を有する耐火物製ガス噴
出体を設け、そのガス噴出体のガス通路をランス本体の
ガス通路から分岐させてなる装置(実開平2−1141
64号公報)等が提案されている。
【0005】さらに、ノズル下方からのノズル内面洗浄
方法および洗浄装置としては、吹付け管から噴出される
洗浄用酸化性ガス外周の少なくとも吹付け管噴出口付近
を不活性ガスで包囲し、管外装に耐熱被覆を施したガス
吹付け管により、前記流出孔に溶融金属を流通せしめな
がら洗浄する方法(特公昭53−45786号公報)、
鋳型の上方からノズルの溶湯流出孔に達するようにガイ
ドパイプを設置し、可撓性を有するホースを前記ガイド
パイプの鋳型上方の開口から溶湯流出孔を介して浸漬ノ
ズル内に挿入し、ついでこのホースに酸素ガスを吹込ん
で、その先端からノズル内に酸素ガスを吹付ける方法
(特開昭62−296956号公報)、タンディッシュ
の残鋼排出位置の側方に固設された支持支柱と、前記支
持支柱に移動装置を介して昇降自在に取付けられた開口
用消耗ランスと、前記開口用消耗ランスを支持する支持
脚と、前記支持脚の高さ調整装置とを有する装置(実開
平2−118645号公報)等が提案されている。
【0006】さらにまた、ノズル上方および下方からの
ノズル内面洗浄方法および洗浄装置としては、鋳造終了
後ノズル部に残存する鋼および鋼滓を開口用消耗ランス
により溶解除去してノズル部を開口する段階と、前記開
口後タンディッシュのノズル部上面付近に付着した鋼お
よび鋼滓を洗浄用バーナーにより溶解除去して洗浄する
段階と、前記洗浄後タンディッシュのノズル部上面にス
タートパイプを載置してノズル内への残存する鋼および
鋼滓の流入を防止する段階と、前記載置後タンディッシ
ュを予熱しながら待機してタンディッシュに次回の溶鋼
を注入する段階とを有する方法、タンデイッシュのノズ
ル部の上方に設けられた支持支柱と、前記支持支柱に昇
降自在に取付けられた開口用消耗ランスと、前記支持支
柱に昇降、旋回、首振り自在に取付けられた洗浄用バー
ナーと、前記支持支柱に昇降自在に保持されたスタート
パイプとを有する装置(特開平1−107948号公
報)、鋳造終了後ノズル部に残存する鋼および鋼滓を開
口用消耗ランスを該ノズル部より挿入し溶解除去してノ
ズル部を開口する段階と、前記開口後タンディッシュ内
に付着した鋼および鋼滓を酸素を富化したバーナーによ
り溶解除去して洗浄する段階とを有してなる方法、タン
ディッシュのノズル下方に設けられた下部支持支柱と、
前記下部支持支柱に昇降自在に取付けられた開口用消耗
ランスと、前記タンディッシュの上方に設けられた上部
支持支柱と、前記上部支持支柱に昇降、旋回自在に取付
けられた酸素富化バーナーとを有する装置(特開平2−
151352号公報)が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭57−11
5968号公報に開示の方法は、主目的は注入ノズルの
内面洗浄であり、ノズル孔詰まりの開孔には適さないば
かりでなく、酸素をノズル孔内面に直噴射するため、ノ
ズルの耐火物が溶損するという欠点を有している。ま
た、実開平2−114164号公報に開示の装置は、主
にノズルの入り口およびノズル内面の洗浄を目的として
おり、ノズル孔詰まりの開孔には適さないばかりでな
く、酸素をノズル孔内面に直噴射するため、ノズルの耐
火物が溶損すること、ランス本体中間部外周に設けられ
たガス噴出体により、ランス本体のノズル孔の挿入長が
制限され、スライディングゲート部の開孔には適さない
という欠点を有している。
【0008】前記特公昭53−45786号公報に開示
の方法は、ノズル孔詰まりの開孔も可能であるが、水平
方向に溶鋼流出口を持つ通常の浸漬ノズルをタンディッ
シュに装着した場合、あるいは取鍋、タンディッシュ鋳
型が鋳込みラインにある場合は、吹付け管はノズル孔に
挿入できず、ノズル孔詰まりの開孔ができないばかりで
なく、開孔後の溶鋼流束内に開孔装置が取り残されるた
め、吹付け管(外管)の損耗が著しく、開孔後の整備・
補修が、その都度必要である。さらに、特公昭53−4
5786号公報に開示の方法は、ハンドリング作業のた
め、開孔作業発生の都度、開孔装置の運搬、ノズル孔へ
のセンターリング、事後の片付け・整備を必要とし、相
当の労力を要するばかりでなく、溶鋼スプラッシュによ
り危険度が高いという問題点を有している。特開昭62
−296956号公報に開示の方法は、ノズル孔詰まり
の開孔も可能であるが、浸漬ノズル孔に挿入した酸素噴
出ホースは可撓性のため、必ず上方を向き凝固金属部に
達しているか確認できず信頼性に乏しく、可撓性ホース
先端が浸漬ノズル内面を向いていれば浸漬ノズル内面の
耐火物を溶損させるばかりでなく、開孔後、流出溶鋼が
ガイドパイプ内に流れ込みガイドパイプを詰まらせる。
また、特開昭62−296956号公報に開示の方法
は、開孔後の溶鋼流束内にガイドパイプ・可撓性ホース
が取り残されるため、ガイドパイプ・可撓性ホースの損
耗が著しく、開孔後の整備・補修がその都度必要である
ばかりでなく、ノズル孔の直下・近傍での洗浄作業のた
め、危険度が高いという欠点を有している。さらに、実
開平2−118645号公報に開示の装置は、ノズル孔
詰まりの開孔も可能であるが、水平方向に溶鋼流出口を
持つ通常の浸漬ノズルをタンディッシュに装着した場
合、あるいは取鍋、タンディッシュが鋳込みラインにあ
る場合は、開孔用消耗ランスはノズル孔に挿入できず、
ノズル孔詰まりの開孔ができない。また、洗浄作業発生
の都度、開孔用消耗ランス等の運搬、ノズル孔へのセン
ターリング、事後の片付け、整備に相当の労力を要する
ばかりでなく、ノズル孔の直下・近傍での洗浄作業のた
め、危険度が高いという欠点を有している。
【0009】さらに、前記特開平1−107948号公
報に開示の方法および装置は、タンディッシュの上方よ
りノズル孔に挿入するが、ノズル孔への芯出しが困難な
場合は、下方の開口用消耗ランスで開口後、芯出しガイ
ド棒を下方よりイマージョンノズルに挿入し、上方の芯
出し治具と係合して芯出しを行うため、ノズル孔詰まり
の開孔もできるが、取鍋、タンディッシュが鋳込みライ
ンにある場合は、ノズル孔詰まりの開孔ができない。ま
た、特開平2−151352号公報に開示の方法および
装置は、上記特開平1−107948号公報に開示の方
法および装置と同様にノズル孔詰まりの開孔もできる
が、取鍋、タンディッシュが鋳込みラインにある場合
は、ノズル孔詰まりの開孔ができず、鋳込み開始時また
は鋳込み中においては、水平方向に溶鋼流出口を有する
浸漬ノズルでは開口用消耗ランスが挿入できない為、ノ
ズル孔詰まりの開孔ができないという問題点を有してい
る。
【0010】さらにまた、上記従来公知の方法および装
置は、ランスパイプ・ホース等の開孔装置の先端の接触
部位判定、およびノズル孔に挿入できたかの良否判定を
目視に頼っているため、ノズル孔等の位置が目視で確認
できない使用条件下では、タンディッシュ、ノズル等の
耐火物の溶損を招く恐れがあり使用困難である。また、
上記従来公知の方法は、ノズル孔詰まりの開孔のために
酸素あるい酸素と可燃性ガスの混合ガス、すなわち酸化
性ガスをノズル孔内に噴射しているが、これらの酸化性
ガスを鋳込み中の溶鋼内に吹き込むと、酸化物が生成さ
れて鋼中に介在し、品質の低下を招くため、酸化性ガス
を吹き込まずにノズル孔の開孔を行うのが望ましい。
【0011】この発明の目的は、上記従来技術の問題点
を解決し、鋳込み開始時、あるいは鋳込み中におけるノ
ズル孔詰まりを、開孔装置にて自動的に安定して開孔で
き、速やかに鋳込み開始、再開できるタンディッシュノ
ズル詰まりの開孔装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく種々試験研究を重ねた。その結果、取鍋タ
ーレット上に設けた支持支柱に沿ってランスパイプを自
動降下させてノズル孔へ挿入し、ランスパイプから酸素
を噴出させて凝固金属層・凝固金属膜を着火・溶融させ
ることによって、自動的に開孔できること、また、取鍋
ターレット上に設けた支持支柱に沿って開孔部材を自動
降下させてノズル孔へ圧入し、開孔部材の押圧力または
衝撃力により凝固金属層・凝固金属膜に穿孔することに
よって自動的に開孔できることを究明し、この発明に到
達した。
【0013】すなわち本願発明は、連続鋳造設備のタン
ディッシュのスライディングゲートまたは浸漬ノズル内
で溶鋼が凝固して詰まった場合の開孔装置において、取
鍋ターレット上に設けた支持支柱と、該支持支柱に取り
付けた上下方向と水平方向に移動自在のランスパイプ支
持機構と、該ランスパイプ支持機構に設けたランスパイ
プ押圧機構と、該ランスパイプ押圧機構に上端を保持さ
れるランスパイプと、ランスパイプへの酸素供給機構
と、前記ランスパイプ押圧機構の接触荷重検出機構と、
前記ランスパイプへの供給酸素圧力検出機構と、前記ラ
ンスパイプ支持機構の昇降高さ位置検出機構と、接触荷
重検出機構、昇降高さ位置検出機構、供給酸素圧力検出
構から入力される検出結果に基づき、ランスパイプの
昇降制御、接触部位判定、ノズル孔への挿入良否判定、
ノズル孔詰まりの開孔完了・未完了を判定する開孔制御
部とからなることを特徴とする溶融金属流出孔の開孔装
置である。また、連続鋳造設備のタンディッシュのスラ
イディングゲートまたは浸漬ノズル内で溶鋼が凝固して
詰まった場合の開孔装置において、取鍋ターレット上に
設けた支持支柱と、該支持支柱に取り付けた上下方向と
水平方向に移動自在の開孔部材支持機構と、該開孔部材
支持機構に設けた開孔部材押圧機構と、該開孔部材押圧
機構に上端を保持される開孔部材と、前記開孔部材押圧
機構の接触荷重検出機構と、前記開孔部材支持機構の昇
降高さ位置検出機構と、接触荷重検出機構、昇降高さ位
置検出機構から入力される検出結果に基づき、開孔部材
の昇降制御、接触部位判定、ノズル孔への挿入良否判定
ならびにノズル孔詰まりの開孔完了・未完了を判定する
開孔制御部とからなることを特徴とする溶融金属流出孔
の開孔装置である。
【0014】本発明の開孔装置は、取鍋ターレット上に
設けた支持支柱と、該支持支柱に取り付けた上下方向と
平方向に移動自在のランスパイプ支持機構と、該ラン
スパイプ支持機構に設けたランスパイプ押圧機構と、該
ランスパイプ押圧機構に上端を保持されるランスパイ
、ランスパイプへの酸素供給機構と、前記ランスパイ
プ押圧機構の接触荷重検出機構と、前記ランスパイプへ
の供給酸素圧力検出機構と、前記ランスパイプ支持機構
の昇降高さ位置検出機構と、接触荷重検出機構、昇降高
さ位置検出機構、供給酸素圧力検出機構から入力される
検出結果に基づき、ランスパイプの昇降制御、接触部位
定、ノズル孔への挿入良否判定、ノズル孔詰まりの開
孔完了・未完了を判定する開孔制御部とから構成したこ
とによって、開孔制御部でランスパイプの接触部位を判
定し、異常接触時はランスパイプを緊急停止し、高速上
昇させてタンディッシュおよびノズルの耐火物の溶損、
破損を防止することができる。また、ランスパイプの低
速下降およびランスパイプ押圧機構の接触荷重検出機構
により、自動的に安定してノズル詰まりの開孔を行うこ
とができる。また、本発明の開孔装置は、取鍋ターレッ
ト上に設けた支持支柱と、該支持支柱に取り付けた上下
方向と水平方向に移動自在の開孔部材支持機構と、該開
孔部材支持機構に設けた開孔部材押圧機構と、該開孔部
材押圧機構に上端を保持される開孔部材と、前記開孔部
材押圧機構の接触荷重検出機構と、前記開孔部材支持機
構の昇降高さ位置検出機構と、接触荷重検出機構、昇降
高さ位置検出機構から入力される検出結果に基づき、開
孔部材の昇降制御、接触部位判定、ノズル孔への挿入良
否判定ならびにノズル孔詰まりの開孔完了・未完了を判
定する開孔制御部とから構成したことによって、開孔制
御部で開孔部材の接触部位を判定し、異常接触時は開孔
部材を緊急停止し、高速上昇させてタンディッシュおよ
びノズルの耐火物の破損を防止することができる。ま
た、開孔部材の低速下降および開孔部材押圧機構の接触
荷重検出機構により、自動的に安定してノズル詰まりの
開孔を行うことができる。この開孔部材による無酸素の
開孔では、溶鋼内に酸素を吹込まないので、酸化物が生
成せず、溶鋼の品質低下を防止することができる。
【0015】この発明において使用するランスパイプま
たは開孔部材としては、パイプ外装に一般耐火物または
黒鉛質の耐火物、セラミックスなどの耐熱被覆を施した
もの、耐溶損性材料からなるもの等を使用することがで
きる。この発明において使用する接触荷重検出機構とし
ては、ロードセルを用いるのが一般的であるが、衝撃吸
収装置スプリングのたわみ量からも求めることができ
る。また、ランスパイプまたは開孔部材支持機構の昇降
高さ位置検出機構としては、ランスパイプまたは開孔部
材支持機構の昇降モータに回転数検出器を設け、ランス
パイプまたは開孔部材先端がタンディッシュの底面高さ
(L点)に位置した点を基準点として設定することがで
きる。
【0016】
【実施例】実施例1 以下にこの発明の詳細を実施の一例を示す図1ないし図
9に基づいて説明する。図1はタンディッシュ本体を含
めた開孔装置の全体説明図、図2は開孔装置のランスパ
イプ、開孔部材部の拡大説明図、図3は開孔装置のラン
スパイプ、開孔部材の動作位置説明図、図4は開孔装置
のランスパイプによる自動開孔運転の制御流れ図、図5
は開孔装置のランスパイプ、開孔部材の接触荷重による
接触判定の高さ位置説明図、図6は開孔装置のランスパ
イプ、開孔部材の衝撃吸収装置スプリングの接触荷重と
たわみとの関係を示すグラフ、図7は開孔装置のランス
パイプによる地金膜開孔時の各測定データを示すもの
で、(a)図はランスパイプの昇降開始からの経過時間
と昇降速度との関係を示すチャート図、(b)図はラン
スパイプの昇降開始からの経過時間とランスパイプの接
触荷重との関係を示すチャート図、(c)図はランスパ
イプの昇降開始からの経過時間と酸素圧力との関係を示
すチャート図、図8は開孔装置の開孔部材による自動開
孔運転の制御流れ図、図9は開孔装置のランスパイプ、
開孔部材を示すもので、(a)図はランスパイプの正面
図、(b)図は開孔部材の正面図である。
【0017】図1ないし図9において、1はタンディッ
シュ本体、2はタンディッシュ本体1へ溶鋼を注入する
取鍋、3は取鍋ターレット、4は取鍋ターレット3のデ
ッキ、5はタンディッシュ本体1の下部の鋳型、6はタ
ンディッシュ本体1下部のスライディングゲート、7は
浸漬ノズル、8は鋳片、9はスライディングゲート6上
で凝固した地金膜である。11は上記デッキ4上に立設
した支持支柱、12は支持支柱11に昇降自在に取り付
けられた昇降装置で、モータ13の駆動により支持支柱
11に沿って垂直方向Zに昇降する。14は昇降装置1
2に設けたセンターリング装置で、モータ15の作動に
より前後X左右Y方向に移動自在に構成されている。1
6はセンターリング装置14に連結垂下したランスパイ
プ、17はランスパイプ16へ酸素を供給する酸素ホー
ス、18は昇降装置12の昇降を容易にするためのバラ
ンスウェイトである。なお、昇降装置12のモータ13
には、図示していないがランスパイプ16の昇降高さ位
置検出用の回転数検出器が設置されている。
【0018】21はセンターリング装置14に設けた振
れ止め装置で、3ヶ所の摺動部22によって酸素ホース
17が連結する基管23とボールスプライン24を介し
てスプリング25を内蔵した衝撃吸収装置26の摺動軸
27が垂直に保持されている。28は基管23と摺動軸
27との間に配置した接触荷重検出センサーで、ランス
パイプ16先端部の接触部位判定とランスパイプ16の
ノズル孔への挿入良否判定、ならびにノズル孔の開孔・
未開孔を判定するのに使用される。29は基管23の下
端とランスパイプ16とを連結する特殊ユニオン継手、
30は酸素ホース17の連結部に設けたノズル孔の開孔
・未開孔を判定するのに使用される酸素圧力検出センサ
ーである。上記モータ13の図示しない回転数検出器、
接触荷重検出センサー28および酸素圧力検出センサー
30の検出結果は、図示しない開孔制御部に出力され
る。
【0019】上記開孔装置による開孔の作業手順は、開
孔前準備作業、開孔作業、開孔後のランスパイプ交換作
業に大別できる。鋳込み開始前は、タンディッシュ本体
1内に溶鋼はなく、ノズル孔の位置が取鍋ターレット3
のデッキ4上より目視にて確認できる。従って、取鍋2
からタンディッシュ本体1への溶鋼注入開始までの間
に、目視運転にてノズル孔へランスパイプ5のX・Y方
向のセンターリング、タンディッシュ本体1底面高さ位
置L点の検出・記憶、およびランスパイプ16の上昇・
待機までを開孔前準備作業として行う。開孔前準備作業
手順は、昇降装置12のモータ13を駆動して昇降装置
12を1.5m/secの高速で下降させ、ランスパイ
プ16先端をタンディッシュ本体1底面の寸前で停止さ
せる。ついでセンターリング装置14のモータ15を駆
動してランスパイプ16をX・Y方向に移動させつつ目
視確認しながらノズル孔の中心にセンターリングさせ
る。センターリング完了後、昇降装置12のモータ13
を駆動して昇降装置12を0.1m/secの低速・寸
動にて下降させ、ランスパイプ16の先端をタンディッ
シュ本体1の底面高さL点に目視確認して合わせる。こ
の高さ位置L点は、モータ13の図示しない接回転数検
出器で検出され、図示しない開孔制御部に入力記憶され
る。しかるのち、昇降装置12のモータ13を駆動して
昇降装置12を上昇させてランスパイプ16を上昇待機
位置まで1.5m/sで高速上昇させ、開孔作業開始ま
で待機する。
【0020】なお、このL点設定値は、後述する開孔作
業の自動運転において、ランスパイプ16の昇降高さ位
置とランスパイプ16の接触荷重の大きさにより、ラン
スパイプ16の上下の動作の判定と速度制御を行うため
のデータとして、100mmの範囲をもって設定するこ
とができるが、通常の開孔作業ではL点設定値を一定に
固定するため、開孔作業毎にL点設定作業を行う必要が
ない。次の開孔作業は自動運転にて行う。なお、ランス
パイプ16による開孔の場合は、自動運転スタート前に
酸素供給弁を開き、酸素をランスパイプ16に供給した
後、自動運転を行う。
【0021】自動運転の基本動作順序を図3に基づいて
説明する。図示しない開孔制御部は、ランスパイプ16
の上限待機位置(H点)から昇降装置12のモータ13
を駆動してランスパイプ16の先端がタンディッシュ本
体1内の溶鋼面の約500mm上(M点)に達するま
で、1.5m/secの速度にて高速下降させる(範囲
1)。開孔制御部は、この位置で0.5m/secの
中速に減速し、タンディッシュ本体1の溶鋼内にランス
パイプ16を突入させ、ランスパイプ16の先端がスラ
イディングゲート6上(β点)に達するまで、中速にて
下降させる(範囲L2)。開孔制御部は、この位置β点
で0.1m/secの低速に減速し、ランスパイプ16
の先端が地金膜9に達するまで低速下降させる(範囲L
3)。開孔制御部は、力と衝撃吸収装置26のスプリン
グ25伸縮力によりランスパイプ16の先端を地金膜9
に押付けながら、噴出する酸素にて地金膜9を着火・溶
融させて開孔せしめる。開孔後、開孔制御部は、ランス
パイプ16の先端がタンディッシュ本体1の溶鋼上に到
達するまで1.5m/secの高速で上昇させ、その後
0.1m/sの低速に減速してランスパイプ16の取替
位置(T点)で停止させる(範囲L4)。以上が自動運
転の範囲である。
【0022】以後、この停止位置で図示しない酸素供給
弁を閉め、ランスパイプ16への酸素の供給を停止する
と共に、ランスパイプ16の再使用可否の目視判定(ラ
ンスパイプの溶損長さ、地金付着量等)を行い、使用不
可ならば特殊ユニオン継手29を緩め使用後のランスパ
イプ16を取り外し、予め準備した予備のランスパイプ
16と交換する。上述の作業終了後、昇降装置12のモ
ータ13を駆動してランスパイプ16の上限待機位置ま
で1.5m/secの速度で高速上昇させて停止させる
(範囲L5)。そして次回の開孔作業に備えて待機す
る。開孔作業は、以上で終了する。
【0023】上記開孔作業におけるランスパイプ16先
端部の接触部位判定、ランスパイプ16のノズル孔への
挿入良否判定は、ランスパイプ16の先端が地金膜へ接
触したのか、タンディッシュ本体1の底面等地金膜9以
外の部位に接触(以下異常接触という)したのかの判定
を行い、ランスパイプ16が下降途中に異常接触を検知
せず、地金膜9に接触した時をランスパイプ16がノズ
ル孔に正常に挿入されたと判定する。その判定方法とラ
ンスパイプ16の動作は、図4および図5に示すとお
り、図示しない開孔制御部は、自動運転前に設定したL
点設定値3460mm+275mm、すなわち、373
5mmの値を基準にし、ランスパイプ16の先端の高さ
位置がこの基準から上限までの範囲で接触荷重検出セン
サー28により検出したランスパイプ16の接触荷重が
150kgf以上の時を、タンディッシュ底検出すなわ
ち異常接触と判定し、ランスパイプ16の下降を非常停
止し、直ちに高速上昇させると共に酸素噴射を停止し、
ランスパイプ16の取替位置(T点)までランスパイプ
16を退避させ、ランスパイプ16のセンターリング不
良、あるいはランスパイプ16の曲がり等により、ラン
スパイプ16がタンディッシュ1底面の耐火物に接触
し、この耐火物に酸素を吹き付けることによって発生す
る耐火物の溶損を防止する。開孔制御部は、上記の範囲
でランスパイプ16の接触荷重が150kgf未満の場
合、ランスパイプ16の下降を続ける。そして、この基
準から最下限の範囲でランスパイプ16の接触荷重が5
kgf以上を検知した場合を、ランスパイプ16の先端
が地金膜9に接触したと判定すると共に、ノズル孔に正
常に挿入されたと判定する。なお、当開孔装置で実施し
た取鍋ターレット3のデッキ4あるいは、タンディッシ
ュ本体1の上蓋・耐火物等へのランスパイプ16の接触
荷重のテストデータは、すべて150kgf以上であ
る。
【0024】開孔制御部は、ランスパイプ16の先端が
地金膜9に接触し、接触荷重検出センサー28によりラ
ンスパイプ16の接触荷重が5kgf以上を検出する
と、地金膜9の溶削を行いながら昇降装置12を0.1
m/secの速度で1.5秒間、低速下降させて停止す
る。この時、地金膜9の溶削速度、およびランスパイプ
16の溶損速度に比べ、昇降装置12の下降速度の方が
大きいから衝撃吸収装置26のスプリング25が圧縮方
向に縮み、その速度差による移動量を吸収する。開孔制
御部は、これらのランスパイプ16の低速下降と衝撃吸
収装置26のスプリング25の圧縮の反力により、地金
膜9の溶削量とランスパイプ16の溶損量を補うように
ランスパイプ16を下降方向に移動させながらランスパ
イプ16を地金膜9に押し付け、地金膜9の溶削を継続
してノズル孔詰まりの安定開孔を行う。なお、開孔制御
部は、ランスパイプ15の先端が地金膜9に接触したの
ち、接触荷重が4.5kgf以下に低下すると開孔完了
と判定し、昇降装置12の下降を停止させる。そして、
開孔制御部は、昇降装置12の下降が停止後、1.2秒
間、昇降装置12を停止・保持させる。この間は衝撃吸
収装置26のスプリング25の圧縮の反力により、上記
のとおりランスパイプ16を地金膜9に押し付け、地金
膜9が厚かった場合の残った地金膜9の溶削を更に継続
して完全に開孔せしめる。また、開孔制御部は、ノズル
孔に落ちたキャスター塊により発生するノズル孔詰まり
の場合でも、第1回目に当動作によりキャスター塊及び
付着地金に酸素を吹きつけキャスター及び地金を溶か
し、キャスター塊を浮き上がらせて除去することもでき
る。この場合は、第2回目の動作で地金膜9によるノズ
ル孔詰まりの開孔を行う。
【0025】地金膜9によるノズル孔詰まりの開孔は、
50kgf〜80kgfの力でランスパイプ16を地金
膜9に押し付けることにより確実に開孔ができる。な
お、ランスパイプ16の下降速度が0.1m/secの
低速においては、ランスパイプ16が溶融閉塞せず、ラ
ンスパイプ16の先端から酸素が噴出し地金膜16を溶
削できるランスパイプ16の地金膜9への押し付け力
は、最大110.27kgfである。また、ランスパイ
プ16の先端の溶損量は、最大180mm、最小20m
m、平均62mmである。従って、ランスパイプ16は
曲がり、地金の付着等がない場合は2〜3回の再使用が
可能である。
【0026】地金膜9によるノズル孔詰まりの開孔完了
・未完了の判定は、ランスパイプ16の先端が地金膜9
に接触すると接触荷重検出センサー28により接触荷重
が検出され、図示しない開孔制御部に出力される。接触
荷重検出センサー28から開孔制御部に入力されるラン
スパイプ5の接触荷重は、5kgf以上に上昇(通常、
50kgf〜80kgf)し、開孔が進むにつれてラン
スパイプ16の接触荷重が下がり4.5kgf以下にな
った時点で開孔が完了する。したがって、開孔制御部
は、ランスパイプ16の接触荷重が5kgf以上となっ
た後、4.5kgf以下に復帰したタイミングを開孔完
了と判定する。そして、もう1つの方法はランスパイプ
16への酸素供給圧力の変化により判定する方法であ
る。この酸素供給圧力は、酸素圧力検出センサー30に
より検出されて図示しない開孔制御部に出力される。こ
の方法は、図7に示すとおり、ランスパイプ16が溶鋼
中に突入して深度が増すにつれて酸素圧力が上昇するの
で、ノズル孔詰まりが開孔するとランスパイプ16が溶
鋼突入する前の酸素圧力に復帰する。開孔制御部は、こ
の酸素圧力の変化を以て開孔完了と判定する方法であ
る。通常開孔制御部は、前者の方法によりノズル孔詰ま
りの開孔の完了・未完了の判定を行うが、ランスパイプ
16の接触荷重が5kgf以上にならなかった時判定不
能となるため、後者の方法によりノズル孔詰まりの開孔
の完了・未完了の判定を行うことにより完全な開孔完了
の判定を行うことができる。なお、ノズル孔詰まりの開
孔の完了後、酸素に変えて窒素ガス、アルゴンガス等の
不活性ガスをランスパイプ16に供給するのが、溶鋼の
品質面からも好ましい。
【0027】上記ランスパイプ16に替えて開孔部材3
1をにより無酸素でノズル孔詰まりの開孔を行う場合
は、特殊ユニオン継手29により先端が円錐状の開孔部
材31基端を基管23の下端に連結し、開孔部材31の
先端を地金膜9に衝突・接触させた時の衝撃力・押付け
力により地金膜9を貫通し開孔を行う。この場合は、図
8に示すとおり、酸素無が選択されると、図示しない開
孔制御部は、開孔部材31の上限待機位置(H点)から
昇降装置12のモータ13を駆動して、開孔部材31の
先端がタンディッシュ本体1内の溶鋼面の約500mm
上(M点)に達するまで、1.5m/secの速度にて
高速下降させる(範囲L1)。開孔制御部は、この位置
で0.5m/secの中速に減速し、タンディッシュ本
体1の溶鋼内に開孔部材31を突入させ、開孔部材31
の先端がスライディングゲート6上(β点)に達するま
で、中速にて下降させる(範囲L2)。開孔制御部は、
この位置β点で0.1m/secの低速に減速し、開孔
部材31の先端が地金膜9に達するまで低速下降させる
(範囲L3)。開孔制御部は、接触荷重検出センサー2
8から開孔部材31の先端が地金膜9に接触したとの信
号が入力されると、昇降装置12のモータ13を停止し
てのち0.3秒の停止保持を行い、衝撃吸収装置26の
スプリング25伸縮力により開孔部材31の先端が地金
膜9に衝突・接触した時の衝撃力・押付け力により地金
膜を貫通し開孔を行う。開孔後、開孔制御部は、開孔部
材31の先端がタンディッシュ本体1の溶鋼上に到達す
るまで1.5m/secの高速で上昇させ、その後0.
1m/sの低速に減速して開孔部材31の取替位置(T
点)で停止させる(範囲L4)。以上が自動運転の範囲
である。なお、当開孔装置の開孔部材31の地金膜9へ
の接触時の衝撃力・押付け力では、極厚の地金膜9の開
孔にやや難点があるが、開孔装置の能力向上を図ること
により、地金膜9によるノズル孔詰まりの開孔がすべて
可能となる。
【0028】以後、この停止位置で開孔部材31の再使
用可否の目視判定(開孔部材の溶損長さ、地金付着量
等)を行い、使用不可ならば特殊ユニオン継手29を緩
め使用後の開孔部材31を取り外し、予め準備した予備
の開孔部材31と交換する。上述の作業終了後、昇降装
置12のモータ13を駆動して開孔部材31の上限待機
位置まで1.5m/secの速度で高速上昇させて停止
させる(範囲L5)。そして次回の開孔作業に備えて待
機する。開孔作業は、以上で終了する。
【0029】上記の操作は、鋳込み開始直後の鋳片継ぎ
部の凝固待ちのために、スライディングゲート6を閉に
した時、鋳込み溶鋼の流量調整のためにスライディング
ゲート6の開度調節を行った時、あるいは、操作ミスに
よりスライディングゲート6を閉じてしまった時等に発
生するタンディッシュノズル孔詰まりの開孔作業にも使
用できる。(方法・手順は初期溶削による開孔作業と同
じであるが、初期酸素による開孔作業時にランスパイプ
・開孔部材はセンターリング済であるから、これらの開
孔作業時はセンターリング作業不要である。)
【0030】なお、上記開孔装置は、タンディッシュの
ノズル詰まりの開孔に限定されるものではなく、同様機
能を使用することによって、連続鋳造設備の取鍋等多く
の溶融金属流出孔詰まりの開孔に使用が可能である。さ
らに、上記開孔装置は、以下の装置・機能を付加するこ
とにより、完全な自動開孔装置が実現できる。 (イ) ランスパイプ・開孔部材の自動センターリング
装置(例えば、ノズル孔位置読み取りの画像処理装置を
使用した自動センターリング装置) (ロ) ランスパイプ・開孔部材の自動交換装置(例え
ば、デボルバー式の自動交換装置) (ハ) ランスパイプ・開孔部材の再使用可否判定装置
(例えば、テレビカメラとモニター、画像処理装置を使
用したランスパイプ・開孔部材の溶損量および形状読み
取り装置) (ニ) 開孔装置の退避(シフト)装置 (ホ) ランスパイプへの供給酸素の自動開始・停止機
能 (ヘ) 電源・酸素等ユーティリティーの配線・配管の
自動接続装置(オートジョイント)
【0031】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明によれば、
ランスパイプ・開孔部材の接触部位を判定し、異常接触
判定時はランスパイプ・開孔部材を非常停止、高速上昇
させることにより、タンディッシュおよびノズルの耐火
物等の溶損・破損が防止できると共に、安定したノズル
孔詰まりの開孔ができ、暑熱・重筋のハンドリング開孔
作業が回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タンディッシュ本体を含めた開孔装置の全体説
明図である。
【図2】開孔装置のランスパイプ、開孔部材部の拡大説
明図である。
【図3】開孔装置のランスパイプ、開孔部材の動作位置
説明図である。
【図4】開孔装置のランスパイプによる自動開孔運転の
制御流れ図である。
【図5】開孔装置のランスパイプ、開孔部材の接触荷重
による接触判定の高さ位置説明図である。
【図6】開孔装置のランスパイプ、開孔部材の衝撃吸収
装置およびスプリングの接触荷重とたわみとの関係を示
すもので、(a)図は衝撃吸収装置の拡大縦断面図、
(b)図は衝撃吸収装置のスプリングの接触荷重とたわ
みとの関係を示すグラフである。
【図7】開孔装置のランスパイプによる地金膜開孔時の
各測定データを示すもので、(a)図はランスパイプの
昇降開始からの経過時間と昇降速度との関係を示すチャ
ート図、(b)図はランスパイプの昇降開始からの経過
時間とランスパイプの接触荷重との関係を示すチャート
図、(c)図はランスパイプの昇降開始からの経過時間
と酸素圧力との関係を示すチャート図である。
【図8】開孔装置の開孔部材による自動開孔運転の制御
流れ図である。
【図9】開孔装置のランスパイプ、開孔部材を示すもの
で、(a)図はランスパイプの正面図、(b)図は開孔
部材の正面図である。
【符号の説明】
1 タンディッシュ本体 2 取鍋 3 取鍋ターレット 4 デッキ 5 鋳型 6 スライディングゲート 7 浸漬ノズル 8 鋳片 9 地金膜 11 支持支柱 12 昇降装置 13、15 モータ 14 センターリング装置 16 ランスパイプ 17 酸素ホース 18 バランスウェイト 21 振れ止め装置 22 摺動部 23 基管 24 ボールスプライン 25 スプリング 26 衝撃吸収装置 27 摺動軸 28 接触荷重検出センサー 29 特殊ユニオン継手 30 酸素圧力検出センサー 31 開孔部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F27D 3/15 F27D 3/15 Z (56)参考文献 特開 平5−237608(JP,A) 特開 平2−92442(JP,A) 特開 平7−232266(JP,A) 特開 平6−190519(JP,A) 特開 平5−293615(JP,A) 実公 昭50−43146(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 11/10 340 B22D 11/10 320 B22D 41/22 B22D 41/50 510 B23K 7/00 F27D 3/15

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造設備のタンディッシュのスライ
    ディングゲートまたは浸漬ノズル内で溶鋼が凝固して詰
    まった場合の開孔装置において、取鍋ターレット上に設
    けた支持支柱と、該支持支柱に取り付けた上下方向と水
    平方向に移動自在のランスパイプ支持機構と、該ランス
    パイプ支持機構に設けたランスパイプ押圧機構と、該
    ンスパイプ押圧機構に上端を保持されるランスパイ
    、ランスパイプへの酸素供給機構と、前記ランスパイ
    プ押圧機構の接触荷重検出機構と、前記ランスパイプへ
    の供給酸素圧力検出機構と、前記ランスパイプ支持機構
    の昇降高さ位置検出機構と、接触荷重検出機構、昇降高
    さ位置検出機構、供給酸素圧力検出機構から入力される
    検出結果に基づき、ランスパイプの昇降制御、接触部位
    定、ノズル孔への挿入良否判定、ノズル孔詰まりの開
    孔完了・未完了を判定する開孔制御部とからなることを
    特徴とする溶融金属流出孔の開孔装置。
  2. 【請求項2】 連続鋳造設備のタンディッシュのスライ
    ディングゲートまたは浸漬ノズル内で溶鋼が凝固して詰
    まった場合の開孔装置において、取鍋ターレット上に設
    けた支持支柱と、該支持支柱に取り付けた上下方向と水
    平方向に移動自在の開孔部材支持機構と、該開孔部材支
    持機構に設けた開孔部材押圧機構と、該開孔部材押圧機
    構に上端を保持される開孔部材と、前記開孔部材押圧機
    構の接触荷重検出機構と、前記開孔部材支持機構の昇降
    高さ位置検出機構と、接触荷重検出機構、昇降高さ位置
    検出機構から入力される検出結果に基づき、開孔部材の
    昇降制御、接触部位判定、ノズル孔への挿入良否判定な
    らびにノズル孔詰まりの開孔完了・未完了を判定する開
    孔制御部とからなることを特徴とする溶融金属流出孔の
    開孔装置。
JP19217694A 1994-07-21 1994-07-21 溶融金属流出孔の開孔装置 Expired - Fee Related JP2943618B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19217694A JP2943618B2 (ja) 1994-07-21 1994-07-21 溶融金属流出孔の開孔装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19217694A JP2943618B2 (ja) 1994-07-21 1994-07-21 溶融金属流出孔の開孔装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0833958A JPH0833958A (ja) 1996-02-06
JP2943618B2 true JP2943618B2 (ja) 1999-08-30

Family

ID=16286950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19217694A Expired - Fee Related JP2943618B2 (ja) 1994-07-21 1994-07-21 溶融金属流出孔の開孔装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2943618B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101040868B1 (ko) * 2004-05-21 2011-06-14 주식회사 포스코 레이들의 휠러 개공장치

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100951807B1 (ko) * 2008-05-14 2010-04-08 조선내화 주식회사 과압축 해제 방식의 슬라이드 게이트
CN106735155B (zh) * 2016-12-21 2018-07-31 山东钢铁股份有限公司 一种钢包精确灌引流砂装置
JP7336070B2 (ja) * 2019-09-17 2023-08-31 大同特殊鋼株式会社 タンディッシュ内の溶湯量測定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101040868B1 (ko) * 2004-05-21 2011-06-14 주식회사 포스코 레이들의 휠러 개공장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0833958A (ja) 1996-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2943618B2 (ja) 溶融金属流出孔の開孔装置
JP4107409B2 (ja) 取鍋用蓄圧ボンベ式ガス吹込み装置を備えた取鍋。
JP2641635B2 (ja) 連続鋳造設備におけるノズルの洗浄方法
JP2797829B2 (ja) タンディッシュの注入管
JP2987407B2 (ja) 連続鋳造機のロングノズル自動清掃装置
JP2003245759A (ja) 連続鋳造用タンディッシュノズルの強制開口方法及び装置
JPH0857600A (ja) 連続鋳造のタンディッシュノズル開孔方法,連続鋳造方法および浮子式スラグストッパー装置
JP5781863B2 (ja) 注湯装置と注湯方法
JP3489424B2 (ja) スラグカット用ストッパーとそれを装着した転炉
JP2744439B2 (ja) 溶鋼の連続鋳造におけるノズル詰り防止方法
KR100913920B1 (ko) 래들 슬라그 샘플러 장치 및 제어방법
JPH11114658A (ja) 異鋼種の連続鋳造方法
JPH0620621B2 (ja) タンデイツシユの再使用方法および再使用用装置
KR100798072B1 (ko) 레이들 자동 개공장치
JPH0952155A (ja) 連続鋳造設備におけるタンディッシュ用スライディングゲート部の加熱保持方法及びその装置
CN218410743U (zh) 一种便捷的中频感应电炉顶部吹惰性气体装置
KR101974335B1 (ko) 노즐 주입구 지금 제거 장치 및 이를 이용하는 노즐 주입구 지금 제거방법
JPH0663707B2 (ja) 溶融金属容器の出湯装置
JPH08127812A (ja) 転炉内付着地金の除去方法
JPH07314102A (ja) 連続鋳造用タンディッシュ
JP2585491Y2 (ja) 溶鋼流通孔内の凝固地金を再溶融可能なスライドバルブ装置
JP3719034B2 (ja) 電気炉の出鋼口異物除去装置
JPH10216908A (ja) タンディッシュ熱間再使用方法
JPH06300666A (ja) 注入ノズルの異常判定方法
JPH04274853A (ja) タンディッシュの熱間再使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120625

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 14

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 14

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 14

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 14

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees