JP2943603B2 - 回転式熱交換器の支持装置 - Google Patents

回転式熱交換器の支持装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転式熱交換器の支持装
置に関し、特に、ガスタービン機関から排出される排気
ガスの熱を利用して、ガスタービン機関への吸入空気を
加熱する用途等に使用される回転式熱交換器における回
転蓄熱ロータの支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスタービン機関では排気ガス
の熱を蓄熱式熱交換器によって蓄え、蓄えた熱を利用し
て吸入空気の温度を上昇させ、排気ガスの熱を有効に活
用して機関の熱効率を高めることが行われている。これ
は、ガスタービン機関は元来、部分負荷での燃料消費率
が悪く、部分負荷での使用頻度が高い自動車用等に使用
されるガスタービン機関では、部分負荷での燃料消費率
を向上するために吸気を加熱して燃焼器における温度上
昇を補助する蓄熱式熱交換器が用いられているのであ
る。そして、この蓄熱式熱交換器としては、ハニカム状
の蓄熱板をケーシング内で回転させて効率良く熱交換を
行う回転式熱交換器が使用される。
【0003】図6は自動変速機付の自動車に搭載され
る、熱交換器を備えた従来の二軸式ガスタービン機関の
一般的な構成の一例を示すものである。図6において、
Cはコンプレッサ、HEは回転式熱交換器、CCは燃焼
器、CTはコンプレッサタービンであり、コンプレッサ
CとコンプレッサタービンCTとは回転軸にて直結さ
れ、燃焼器CCにはアクチュエータA1を介して燃料が
供給されている。吸入空気(以下吸気という)はコンプ
レッサCにて圧縮され、熱交換器HEにて予熱され、燃
焼器CCにて燃料と混合されて燃焼し、その燃焼ガスが
コンプレッサタービンCTを回転させる。このコンプレ
ッサタービンCTとコンプレッサCと燃焼器CCとは総
称してガスジェネレータと呼ばれることもあり、このコ
ンプレッサタービンCTの回転数がコンプレッサCの圧
縮度を左右する。コンプレッサタービンCTを駆動した
燃焼ガスは、アクチュエータA2に調整される可変ノズ
ルVNを経てパワタービン (出力タービン) PTを駆動
した後、熱交換器HEを経て排気ガスとなって大気に排
出される。
【0004】ガスジェネレータの起動は、コンプレッサ
Cの回転軸上に設けられたフロントギヤF/Gを、クラ
ッチ内蔵のスタータSMによって回転させることによっ
て行われる。また、アクチュエータA1は制御回路CONT
からの指令によって燃料を燃焼器CCに供給し、アクチ
ュエータA2は制御回路CONTからの指令によって可変ノ
ズルVNの開度を調整する。この制御回路CONTには、ア
クセルペダルの開度や図示しないセンサからの機関の運
転状態パラメータが入力されており、制御回路CONTは機
関の運転状態に応じてアクチュエータA1, A2を駆動
する。
【0005】以上が二軸式ガスタービンGTの構成であ
り、パワタービンPTの回転は減速歯車R/Gによって
減速されて自動変速機A/Tに伝えられ、シフト状態に
応じた回転数に変換された後に差動歯車Dを介して車輪
Wに伝達される。なお、一般に、図6のの位置の吸気
圧をP3 、の位置の温度をT4 というように、吸気圧
Pや温度Tに付された添え字は、○で囲まれた番号の位
置の吸気圧Pや温度Tを示す。
【0006】図6に示した二軸式ガスタービンGTにお
ける回転式熱交換器HEでは、ハニカム状の蓄熱ロータ
1の周囲に減速ギヤとしてのリングギヤ2が設けられて
おり、このリングギヤ2はパワタービンPTの駆動軸と
連動するシャフト3の先端部に設けられた駆動ギヤ3G
に歯合されている。そして、二軸式ガスタービンGTが
運転されてシャフト3が回転すると、蓄熱ロータ1はリ
ングギヤ2を介して回転し、低圧排気ガス通路5と高圧
吸気通路6とを横切って回転することによって熱交換を
行うようになっている。なお、蓄熱ロータ1は一般に、
リングギヤ2の内側に支持装置によって支持されてい
る。
【0007】図7(a) は特開昭53−110145号公報に開示
のある、リングギヤ2の内側に設けられた蓄熱ロータ1
の支持装置50の構成を示すものであり、蓄熱ロータ1
を支持するリングギヤ2と駆動ギヤ3Gとの歯合部を部
分的に拡大して示すものである。この蓄熱ロータ1の支
持装置50では、蓄熱ロータ1のコアの外周に、断面が
半円状の複数個の中央ピン1aが蓄熱ロータ1の軸方向
に取り付けられており、中央ピン1aにはその軸方向の
中央部に適当な深さと幅とを有するキー溝1bが設けら
れており、このキー溝1bの中に、緩衝部材であるクッ
ションプレート41が装着されている。更に、クッショ
ンプレート41の上にキー42が装着され、このキー4
2に2枚の板ばね40の端部が重ね合わされた状態でね
じ43によって締結されている。板ばね40は隣接する
キー42にその両端がねじ43で締結されており、その
中央部はリングギヤ2の内周部にねじ44によって取り
付けられている。
【0008】この構成により、駆動ギヤ3Gが回転して
リングギヤ2のトルクが伝えられると、このトルクは板
ばね40を介してキー42、キー溝1bに伝達され、蓄
熱ロータ1が回転することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ように構成された回転式熱交換器の支持装置50では、
リングギヤ2が駆動ギヤ3Gによって回転駆動される
と、キー42が駆動方向にずれ、図7(b) に示すよう
に、破線で示すクッションプレート41が駆動方向にず
れてしまう。この結果、クッションプレート41が脱落
してしまう恐れがあった。
【0010】そこで、本発明は、回転式熱交換器の支持
装置において、回転式熱交換器の起動時等に、キーとキ
ー溝との間に挿入された緩衝部材にこれをキー溝から押
し出すような力が加わっても、緩衝部材がキーから脱落
する恐れがなく、キーとキー溝との間に緩衝部材が常に
介在するようにすることにより、回転式熱交換器の支持
装置の耐久性を向上させることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の回転式熱交換器の支持装置は、通気性の有る回転蓄
熱ロータを内蔵したケーシングに、低温気体用と高温気
体用の出入口が前記回転蓄熱ロータを介して対向状態で
2組設けられ、これら低温高圧気体と高温低圧気体とを
混合させずにこの回転蓄熱ロータを通過させて熱交換を
行う回転式熱交換器の回転蓄熱ロータの支持装置であっ
て、前記回転蓄熱ロータの外周部にキー溝が設けられ、
このキー溝に緩衝部材を介してキー部材が嵌め込まれ、
このキー部材が前記回転蓄熱ロータの外周部に設けられ
るリングギヤの内周面にばねを介して取り付けられるも
のにおいて、前記キー部材の全周に前記緩衝部材を設け
ると共に、この緩衝部材を前記キー溝に対して前記回転
蓄熱ロータの回転方向と逆方向に回転可能にしたことを
特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の回転式熱交換器の支持装置によれば、
回転式熱交換器の回転蓄熱ロータの外周部にキー溝が設
けられ、このキー溝に緩衝部材を介してキー部材が嵌め
込まれ、このキー部材が回転蓄熱ロータの外周部に設け
られるリングギヤの内周面にばねを介して取り付けられ
るものにおいて、キー部材の全周に緩衝部材が取り付け
られ、緩衝部材が回転蓄熱ロータの回転方向に回転可能
に取り付けられている、或いは、緩衝部材を固着したキ
ー部材が回転蓄熱ロータの回転方向と逆方向に回転可能
に取り付けられていることにより、リングギヤの駆動時
に緩衝部材をキー溝から押し出すような力が加わると、
キー溝に対して緩衝部材が回転するので、常にキー溝と
キー部材との間に緩衝部材が存在することになる。
【0013】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1(a) は本発明の一実施例の回転式熱交
換器の支持装置10が組み込まれた回転式熱交換器HE
の全体構成を示す構成図であり、図1(b) は(a) の要部
を拡大して示す部分拡大断面図である。図1(a) ,(b)
において、図6,7にて説明した従来のガスタービン機
関における回転式熱交換器の支持装置50の構成部材と
同じ構成部品については同じ符号(記号)が付されてい
る。
【0014】図1に示した回転式熱交換器HEにおいて
も、ハニカム状の蓄熱ロータ1の外周部に取り付けられ
たリングギヤ2が、パワタービンの駆動軸と連動するシ
ャフト3に取り付けられた駆動ギヤ3Gによって駆動さ
れ、蓄熱ロータ1が低圧排気ガス通路6と高圧吸気通路
5とを横切って回転して熱交換を行うようになってい
る。低圧排気ガス通路6と高圧吸気通路5とは、ケーシ
ング4に略D形状の開口によって接続している。41は
ケーシング4内の低温高圧空気溜まりである。
【0015】そして、ケーシング4の内部には高圧吸気
と低圧排気ガスとを密封、シールするために、略C形
状、或いは略D形状の外開きのベローズ7、ベローズ7
に当接するフランジ8、およびシール部材9が設けられ
ている。ベローズ7は、例えば、耐熱金属薄膜材料から
なる同形状の2枚のベローズ板を外開きに接合すること
によって構成され、ベローズ7のどの部分の局部断面も
略V形状になっている。そして、フランジ8はケーシン
グ4に固着されている。
【0016】図1(b) はこの実施例の回転式熱交換器の
支持装置10の構成を示すものであり、図1(a) におけ
る蓄熱ロータ1を支持するリングギヤ2と駆動ギヤ3G
との歯合部が部分的に拡大されて示されている。この回
転式熱交換器の支持装置10では、蓄熱ロータ1のコア
の外周に、その軸方向の中央部に適当な深さと幅とを有
するキー溝11が設けられており、このキー溝11の中
に、円板状のキー13が装着され、このキー13の外周
部には、緩衝部材として、ゴム等で作られた環状のクッ
ションリング12が取り付けられている。そして、この
キー13はその中心部において取付台14に取り付けら
れるようになっており、取付台14の頭部14aには、
2枚の板ばね40の端部が重ね合わされた状態でねじ4
3によって締結されている。この板ばね40は隣接する
取付台14にその両端がねじ43で締結されており、そ
の中央部はリングギヤ2の内周部にねじ44によって取
り付けられている。この板ばね40の取付台14への取
り付け、および、リングギヤ2の内周部へのねじ44に
よる取り付けは従来と同じである。
【0017】図2は、図1(b) に示した実施例の回転式
熱交換器の支持装置10の構成要素を分解して示す斜視
図である。この図に示すように、蓄熱ロータ1のコアの
外周には、その軸方向の中央部に適当な深さと幅とを有
するキー溝11が設けられている。このキー溝11の形
状は、この実施例のキー13の形状に合わせて円形の溝
となっている。一方、この実施例のキー13は所定の厚
さを備えた円板状をしており、その中心部には取付穴1
3aが設けられており、また、このキー13の外周部に
は、所定の厚さを備えたキー13と同じ幅のリング状の
クッションリング12が取り付けられる。
【0018】クッションリング12が外周部に嵌められ
た2個のキー13は、取付穴13aと同径の貫通穴14
cが胴部14bに設けられた取付台14の両側に、ピン
15を挿通することによって取り付けられる。この取付
台14の胴部14bは小さな円板状をしており、この胴
部14bには首部14aが突設されており、この首部1
4aの自由端面にはねじ穴14dが設けられている。取
付台14の頭部14aには、端部に取付穴40aが設け
られた2枚の板ばね40が、その端部が重ね合わされた
状態で載置され、取付穴40aに挿通されたねじ43が
頭部14aに設けられたねじ穴14dに螺着されて2枚
のばね40が取付台14の頭部14aに締結される。板
ばね40が取り付けられた取付台14と、この取付台1
4に取り付けられたクッションリング12が外周部に嵌
められた2個のキー13は、蓄熱ロータ1のコアの外周
に設けられたキー溝11内に挿入される。そして、板ば
ね40は、隣接する取付台14にその両端がねじ43で
締結され、その中央部がリングギヤ2の内周部にねじ4
4によって取り付けられる構成はこの板ばね40の取付
台14への取り付け、および、リングギヤ2の内周部へ
のねじ44による取り付けは従来と同じである。
【0019】なお、キー溝11の周囲に、従来例と同様
に、蓄熱ロータ1の軸方向に従来技術に記載の中央ピ
ン、即ち、当て板を設けるようにしても良い。図3(a)
は図2の回転式熱交換器の支持装置10の組立後の側断
面図であり、図3(b) は図3(a) の平面図である。この
実施例では、キー溝11に対して2個のキー13の外周
部に嵌められるクッションリング12が動けるようにな
っている。従って、キー13が取付台14に固着されて
いる場合は、クッションリング12は、キー13に対し
て摺動できるようにキー13に嵌め込まれ、キー13が
取付台14に対してピン15を回転軸として回転可能に
取り付けられている場合は、クッションリング12は、
キー13に対して固着状態で取り付けられる。なお、ク
ッションリング12がキー13に対して摺動できるよう
にキー13に嵌め込まれると共に、キー13が取付台1
4に対してピン15を回転軸として回転可能に取り付け
られていても良い。
【0020】以上のように構成された実施例の回転式熱
交換器の支持装置10において、リングギヤ2が駆動ギ
ヤ3Gによって回転駆動されてキー13が駆動方向にず
れ、クッションリング12に図3(a) に矢印Zで示すよ
うな力が加わった場合について説明する。まず、クッシ
ョンリング12がキー13に固着されていない場合は、
矢印Zで示す力によってクッションリング12がキー溝
11内から押し出されるが、クッションリング12は環
状をしているために、キー溝11の反対側から押し出さ
れた分のクッションリング12がキー溝11内に送り込
まれることになり、キー溝11とキー13との間に常に
クッションリング12が存在することになる。即ち、ク
ッションリング12は矢印Zで示す力を受けても蓄熱ロ
ータ1の回転方向と逆方向に回転するので、従来のよう
にキーからクッションプレートが脱落するという問題が
起こらない。
【0021】次に、クッションリング12がキー13に
固着されている場合は、キー13がピン15を回転軸と
して回転できるので、矢印Zで示す力によってキー13
が蓄熱ロータ1の回転方向と逆方向に回転することにな
り、キー溝11とキー13との間に常にクッションリン
グ12が存在することになる。即ち、従来のようにキー
からクッションプレートが脱落するという問題が起こら
ない。
【0022】このように、以上説明した実施例の回転式
熱交換器の支持装置10では、回転式熱交換器の起動時
等に、キー13とキー溝11との間に挿入された緩衝部
材であるクッションリング12に、これをキー溝11か
ら押し出すような力が加わってクッションリング12が
ずれても、キー13とキー溝11との間には常にクッシ
ョンリング12が介在するようにすることになり、回転
式熱交換器の支持装置の耐久性を向上させることができ
る。
【0023】また、図3(b) に示すように、取付台14
に取り付けられた2つのキー13の間には空間があるた
め、この部分に空気が進入することができ、回転式熱交
換器の支持装置10を冷却することが可能である。図4
は、本発明の別の実施例の回転式熱交換器の支持装置2
0の要部の側断面図であり、図3(a) と同じ部位の構成
を示している。この実施例の回転式熱交換器の支持装置
20が前述の回転式熱交換器の支持装置10と異なる点
は、キー13の形状のみである。従って、回転式熱交換
器の支持装置10と同じ構成部材には同じ符号を付して
その説明を省略する。
【0024】図4に示す実施例の回転式熱交換器の支持
装置20では、キー13の形状が円形ではなく、リング
ギヤ2側のキー13が直線状に形成されている。この実
施例でも、キー溝11に対して2個のキー13の外周部
に嵌められるクッションリング12が動けるように構成
する必要がある。従って、キー13が取付台14に固着
されている場合は、クッションリング12は、キー13
に対して摺動できるようにキー13に嵌め込まれ、キー
13が取付台14に対してピン15を回転軸として回転
可能に取付られている場合は、クッションリング12
は、キー13に対して固着状態で取り付けられる。この
場合も、クッションリング12がキー13に対して摺動
できるようにキー13に嵌め込まれると共に、キー13
が取付台14に対してピン15を回転軸として回転可能
に取り付けられていても良い。
【0025】この実施例の回転式熱交換器の支持装置2
0は、前述の実施例の回転式熱交換器の支持装置10に
対して、リングギヤ2と蓄熱ロータ1との距離を短くす
ることができ、前述の実施例の効果に加えて、回転式熱
交換器を小型化することができる。図5は本発明の更に
別の実施例の回転式熱交換器の支持装置30の要部の側
断面図であり、図3(a) と同じ部位の構成を示してい
る。この実施例の回転式熱交換器の支持装置30が前述
の回転式熱交換器の支持装置10と異なる点は、キー1
3の形状のみである。従って、回転式熱交換器の支持装
置10と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を
省略する。
【0026】図5に示す実施例の回転式熱交換器の支持
装置30では、キー13の形状が円形ではなく、楕円形
に形成されている。この実施例でも、キー溝11に対し
て2個のキー13の外周部に嵌められるクッションリン
グ12が動けるように構成する必要がある。従って、キ
ー13が取付台14に固着されている場合は、クッショ
ンリング12は、キー13に対して摺動できるようにキ
ー13に嵌め込まれ、キー13が取付台14に対してピ
ン15を回転軸として回転可能に取付られている場合
は、クッションリング12は、キー13に対して固着状
態で取り付けられる。この場合も、クッションリング1
2がキー13に対して摺動できるようにキー13に嵌め
込まれると共に、キー13が取付台14に対してピン1
5を回転軸として回転可能に取り付けられていても良
い。
【0027】この実施例の回転式熱交換器の支持装置3
0は、最初の実施例の回転式熱交換器の支持装置10に
対して、リングギヤ2と蓄熱ロータ1との距離を短くす
ることができ、前述の実施例の効果に加えて、回転式熱
交換器を小型化することができる。以上のように、本発
明の回転式熱交換器の支持装置では、これをガスタービ
ン機関の熱交換器HEに採用した場合、ガスタービン機
関の起動時、過渡時等に回転式熱交換器の支持装置の緩
衝部材に、これをキー溝から押し出すような力が加わっ
ても、キー溝とキーとの間には常に緩衝部材が存在する
ので、回転式熱交換器の支持装置の耐久性が向上する。
また、キーの形状を工夫することにより、従来の回転式
熱交換器の支持装置と同じような程度の大きさの装置を
実現することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の回転式熱
交換器の支持装置によれば、回転式熱交換器の起動時等
に、キーとキー溝との間に挿入された緩衝部材にこれを
キー溝から押し出すような力が加わっても、緩衝部材が
キーから脱落することなく、キーとキー溝との間に緩衝
部材が常に介在するようにすることにより、回転式熱交
換器の支持装置の耐久性を向上させることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明の蓄熱ロータの支持装置を使用し
た回転式熱交換器の全体構成を示す断面図、(b) は本発
明の一実施例の回転式熱交換器の支持装置の要部拡大断
面図である。
【図2】図1(b) の回転式熱交換器の支持装置の要部の
組立斜視図である。
【図3】(a) は図2の回転式熱交換器の支持装置の組立
後の側断面図、(b) は(a) の平面図である。
【図4】本発明の回転式熱交換器の支持装置の別の実施
例の側断面図である。
【図5】本発明の回転式熱交換器の支持装置の更に別の
実施例の側断面図である。
【図6】自動変速機付の自動車に搭載される、熱交換器
を備えた従来の二軸式ガスタービン機関の一般的な構成
の一例を示す構成図である。
【図7】(a) は従来の回転式熱交換器の支持装置の要部
の側断面図、(b) は従来の回転式熱交換器の支持装置の
問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1…蓄熱ロータ 2…リングギヤ 3G…駆動ギヤ 4…ケーシング 5…低圧排気ガス通路 6…高圧吸気通路 7…ベローズ 8…フランジ 9…シール部材 10…本発明の一実施例の支持装置 11…キー溝 12…クッションリング(緩衝部材) 13…キー 14…取付台 15…ピン 20…本発明の別の実施例の支持装置 30…本発明の更に別の実施例の支持装置 40…ばね 43…ねじ HE…回転式熱交換器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性の有る回転蓄熱ロータを内蔵した
    ケーシングに、低温気体用と高温気体用の出入口が前記
    回転蓄熱ロータを介して対向状態で2組設けられ、これ
    ら低温高圧気体と高温低圧気体とを混合させずにこの回
    転蓄熱ロータを通過させて熱交換を行う回転式熱交換器
    の回転蓄熱ロータの支持装置であって、前記回転蓄熱ロ
    ータの外周部にキー溝が設けられ、このキー溝に緩衝部
    材を介してキー部材が嵌め込まれ、このキー部材が前記
    回転蓄熱ロータの外周部に設けられるリングギヤの内周
    面にばねを介して取り付けられるものにおいて、 前記キー部材の全周に前記緩衝部材を設けると共に、こ
    の緩衝部材を前記キー溝に対して前記回転蓄熱ロータの
    回転方向と逆方向に回転可能にしたことを特徴とする回
    転式熱交換器の支持装置。
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