JP2942988B2 - 通風ベツト - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、マツトを組み合わ
せる寝具のベットに送風機を組み込んでマットの湿気を
除いて乾燥状態を保ち、温風又は冷風を通風して、ベッ
トおよび室内の調湿空調を行うことが出来る通風ベット
に関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来のベツトは、木製
四角枠体の上に、綿と多数のスプリングを内蔵したマッ
トを単に組み合わせたものが一般的であるが、マット内
部の空気は使用中にも綿の中で動かず、使用中にマット
内部の綿に湿気が籠もり、これがカビなどの微生物の発
生源ともなり、ダニなど害虫の住家ともなって不衛生極
まりなく、特に高齢者や寝たきり病人の場合は、体臭や
悪臭が部屋中に漂い、部屋の空気まで汚染されなど問題
点があり、防除のために天日に乾燥するにしても大きな
労力と手間を要して容易なことではない。本発明は、マ
ツト内の湿気と悪臭を除いて常に乾燥状態を保ち、同時
に室内の空気を浄化して、常に快適な睡眠環境を確保出
来る寝具を提供しようとするものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は、ベットの台枠
となる四角形の枠体１を、上面は解放して一部に空気取
り入れ口２ａを有する風箱２となし、その風箱２内の空
気取り入れ口２ａに、枠体外にリモコンスイッチ３を導
き出しヒーター４を組み込んだ送風機５を配設し、枠体
１の上面には、板面に多数の通孔を設け、間に木炭６を
敷き並べた二層からなる濾過板７を載置して、その上
に、多数のスプリング８とその間に充填した綿花などか
らなる保温体９を内蔵したマット１０を組み合わせ、マ
ット１０内の保温体９に木酢液ａを滲み込ませた構成を
特徴としたものである。

【０００４】

【発明の実施の形態】本発明は、ベットの台枠となる四
角形の枠体１を、上面は解放して一部に空気取り入れ口
２ａを有する風箱２となし、その風箱２内の空気取り入
れ口２ａに、枠体外にリモコンスイッチ３を導き出しヒ
ーター４を組み込んだ送風機５を配設し、枠体１の上面
には、板面に多数の通孔を設け、間に木炭６を敷き並べ
た二層からなる濾過板７を載置して、その上に、多数の
スプリング８とその間に充填した綿花などからなる保温
体９を内蔵したマット１０を組み合わせ、マット１０内
の保温体９に木酢液ａを滲み込ませた構成を特徴とした
ものであって、使用に当たっては、マット上に就寝中、
電源に差し込んだリモコンスイッチ３をＯＮにして送風
機５を駆動すれば、空気取り入れ口２ａから取り入れら
れた空気が風箱２内から上方に吹き出され、上面の濾過
板７を吹き抜ける間に内挿した木炭６によって、その水
分湿分と悪臭が吸着除去されて乾燥浄化され、更にマツ
ト１０内を吹き抜ける際に、保温体９内に滲み込んでい
る木酢液ａが空気の脱臭浄化作用を行って、湿気のない
浄化された空気が室内に放出されることになる。

【０００５】即ち、夏の暑い時は、送風機５の駆動によ
り、乾燥浄化された悪臭のない空気が室内を還動循還し
て湿度の少ない空気で涼しさを感じることが出来、冬の
寒い時は、ヒーター４に通電して送風空気を暖め、同じ
ように濾過板７で湿度と悪臭が濾過され乾燥状態にな
り、更にマツトの保温体９の中の木酢液ａにより乾燥浄
化された温風となって室内に放出され快適な室温を保
つ。風箱内に香料を入れた容器１１を置けば循環空気に
快い香りを付加することも出来る。

【０００６】木炭は、本来の性質として本体構造の中
に、所謂マクロの孔とミクロの孔が混在形成されてい
て、保水性と水分の吸脱着作用，悪臭の吸着除去作用が
あることが知られており、無菌で酸素も多く空気や水の
浄化機能が優れている。従って本願の濾過板７の中の木
炭が、風箱内に取り入れられた室内空気を吹き抜け通過
させるときに、湿気を除き乾燥浄化する作用が強く、
又、炭焼きの煙から様々な方法で採取された木酢液は、
燻液として多様に使用されているが、脱臭，鮮度保持，
酸化防止，防腐，殺菌，防虫など優れた作用があり、本
願のマツト内の保温体に滲み込ませて通過させる空気の
脱臭浄化をする時は、木炭と相乗的に作用して室内空気
を効果的に温湿調和させることができる。なお木炭と木
酢液を使用せずに、適宜ヒーターの通電を組み合わせて
送風機を駆動し、室内空気をマット内に導き通過循環さ
せることにより、マツト内の湿度を除いて乾燥させるこ
とが出来る。

【０００７】

【発明の効果】本発明は、室内空気をマットの下方から
マツト内を吹き抜け通過させ、木炭と木酢液により乾燥
浄化させるものであるから、マット寝具は常に乾燥状態
が保たれ、天日干しの手間と労力を必要とせず、健康体
の人も常に快適な安眠が出来、老人や寝たきり病人でも
悪臭や湿気が除かれて部屋の空気も浄化され、夏は涼風
冬は温風を室内に送り出し、快適な寝室環境を保つこと
が出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明構成の全体側断面図である。

【符号の説明】

１ 枠体 ２ 風箱 ２ａ 空気取り入れ口 ３ リモコンスイッチ ４ ヒーター ５ 送風機 ６ 木炭 ７ 濾過板 ８ スプリング ９ 保温体 １０ マツト ａ 木酢液

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベットの台枠となる四角形の枠体を、上
   面は解放して一部に空気取り入れ口を有する風箱とな
   し、当該風箱内の空気取り入れ口に、枠体外にリモコン
   スイッチを導き出しヒーターを組み込んだ送風機を配設
   し、枠体の上面には、板面に多数の通孔を設け、間に木
   炭を敷き並べた二層からなる濾過板を載置して、その上
   に、多数のスプリングとその間に充填した綿花などから
   なる保温体を内蔵したマットを組み合わせ、マット内の
   保温体に木酢液を滲み込ませた構成を特徴とした通風ベ
   ット。
2. 【請求項２】 ベットの台枠となる枠体を、上面は解放
   して一部に空気取り入れ口を有する風箱となし、その風
   箱内の空気取り入れ口に、枠体外にリモコンスイッチを
   導き出しヒーターを組み込んだ送風機を配設し、枠体の
   上面には、板面に多数の通孔を設けた濾過板を載置し
   て、その上に、多数のスプリングとその間に充填した綿
   花などからなる保温体を内蔵したマットを組み合わせた
   構成を特徴とした通風ベット。