JP2942654B2 - 光スペクトラムアナライザ - Google Patents

光スペクトラムアナライザ

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JP2942654B2
JP2942654B2 JP4985592A JP4985592A JP2942654B2 JP 2942654 B2 JP2942654 B2 JP 2942654B2 JP 4985592 A JP4985592 A JP 4985592A JP 4985592 A JP4985592 A JP 4985592A JP 2942654 B2 JP2942654 B2 JP 2942654B2
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隆生 谷本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入力された被測定光の波
長をエタロン分光器を用いて測定する光スペクトラムア
ナライザに係わり、特に、基準光を用いて、測定された
波長の絶対値を算出する光スペクトラムアナライザに関
する。
【0002】
【従来の技術】光の波長特性を測定する光スペクトラム
アナライザにおいては外部から入射した被測定光を分光
する分光器が組込まれている。光スペクトラムアナライ
ザに組込まれる分光器は回折格子やプリズム等の分散素
子を用いたものが一般的である。しかし、回折格子やプ
リズム等の分散素子を用いた分光器においては、可視光
線の全波長に亘る広い波長測定範囲を設定する事が可能
であるが、例えば狭い波長範囲において高い分解能にて
スペクトラム測定を行うことが困難であった。
【0003】そこで、光のスペクトラムをさらに高分解
能にて測定する光スペクトラムアナライザにおいては、
前記分散素子型分光器の他にエタロン分光器が組込まれ
ている。図6はエタロン分光器が組込まれた光スペクト
ラムアナライザの概略構成図である。
【0004】外部から入力した被測定光aは回折格子や
プリズム等の分散素子を用いた分散素子型分光器1へ入
射される。この分散素子型分光器1は内部に例えば回折
格子が組込まれており、この回折格子を例えばモータ等
にて回動させることによって、入射光の回折格子に対す
る入射角度を変化させ、出射スリットから回動角度θに
対応した波長の光を出射させる。
【0005】分散素子型分光器1から出力された光は次
のエタロン分光器2へ入射する。このエタロン分光器2
は、図7に示すように、2枚の平行板又は凹面板2a,
2bと、この平行板又は凹面板2a,2bに取付けられ
た圧電素子3と、この圧電素子3に電圧Vを印加して、
2枚の平行板又は凹面板2a,2b相互間の距離で示さ
れるキャビティ長Lを可変制御する図示しない電圧印加
回路とで構成されている。
【0006】そして、周知のように、このエタロン分光
器2の一方の板2aへ垂直に入射した光は2枚の平行板
又は凹面板2a,2b相互間で反射を繰返す。そして、
入射光の波長λが(1) 式の関係を満たす時に反対側の板
2bから光が出射される。但し、Mは次数である。
【0007】 2L=Mλ …(1) 圧電素子3に対する印加電圧Vとキャビティ長Lは同一
次数Mにおいては1対1で対応するので、印加電圧Vと
入射光の波長λとが対応する。したがって、印加電圧V
を掃引しながらエタロン分光器2から光が出力された時
点における印加電圧Vを測定すれば、入射光の波長λが
特定できる。
【0008】エタロン分光器2から出力される光は受光
器4で検出されてデータ処理部5へ入力される。データ
処理部5は受光器4から入力した光検出信号の波形を波
形整形して表示器6へ表示する。また、例えばマイクロ
コンピュータから構成された測定制御部7は、分散素子
型分光器1における回折格子の回動角度θとエタロン分
光器2の印加電圧Vとを同期状態を維持しながら掃引さ
せ、かつデータ処理部5に対して掃引に対応する波長信
号を送出する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示す光スペクトラムアナライザにおいてもまだ次のよう
な問題があった。
【0010】すなわち、分散素子型分光器1の分光特性
は図7の特性Aに示すように回動角度θを変化させると
被測定光の波長に対応する回動角度位置をピークとする
スペクトラムを測定することが可能であるが、高い分解
能にて測定することができない。しかし、回折格子の回
動角度θと絶対波長λとの関係は機械的に定まるので、
常に一定している。よって、被測定光のおおよその絶対
波長は定まる。
【0011】一方、エタロン分光器2においては、印加
電圧Vを変化させると図7の特性Bに示すように、多数
の次数Mのピークが発生する。したがって、複数の被測
定光を入射した場合、発生した多数のピークのうちのど
のピークが正しい被測定光の絶対波長λに対応するのか
を特定することが困難である。
【0012】したがって、図6に示すように、エタロン
分光器2の前段に分散素子型分光器1を配設して、この
分散素子型分光器1を通過した光をエタロン分光器2へ
入射させて、任意の次数Mのみを選択し、表示器6の表
示画面の中心位置を分散素子型分光器1で得られる絶対
波長にあわせて、エタロン分光器2から得られる任意の
次数のピークのうちの中心ピークを先の絶対波長に一致
させたり、または最も高いレベルを有するピークを絶対
波長に合わせていた。
【0013】すなわち、エタロン分光器2においては、
印加電圧Vと絶対波長λとの関係が一義的に定まらない
ので、表示器6に表示される複数の被測定光のピーク相
互間の波長差等の相対波長でもって被測定光を評価して
いた。
【0014】また、エタロン分光器2における平行板又
は凹面板2a,2bの相互間隔を変化させる圧電素子3
は温度,湿度によって特性値が変化したり、ヒステリシ
スや電圧クリープが発生しやすいので、たとえ、研究室
等の良好な環境で印加電圧Vと絶対波長λとの関係を求
めたとしても、実際の測定時において、常に正しい絶対
波長が求まるとは限らない。
【0015】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、基準光を入射した場合におけるエタロン分
光器の各共振キャビティ長における基準印加電圧および
共振波長を記憶し、かつ実際に基準光を入射して基準印
加電圧を補正することにより、被測定光に対する正しい
絶対波長を測定でき、波長の測定確度を大幅に向上でき
る光スペクトラムアナライザを提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明の光スペクトラムアナライザにおいては、基準
波長を有した基準光を出力する基準光源と、外部からの
印加電圧に応じてキャビティ長が変化し、入射光の波長
の整数倍の長さにキャビティ長が等しくなったとき光を
出力するエタロン分光器と、印加電圧を変化させた場合
におけるエタロン分光器の出射光を検出する受光器と、
基準光をエタロン分光器に入射したときの各共振キャビ
ティ長に対応する各基準印加電圧および各共振キャビテ
ィ長における共振波長を記憶する波長変換データメモリ
と、エタロン分光器に対する入射光を基準光または外部
から入力される被測定光に切換える光切換器と、この光
切換器が入射光を基準光に切換えた状態で、印加電圧を
変化させた場合に受光器にて各光を検出したときの印加
電圧を検出する電圧検出手段と、検出された各印加電圧
と各基準印加電圧との間の各偏差電圧を記憶する修正デ
ータメモリと、各基準印加電圧および各偏差電圧を用い
て被測定光測定時の印加電圧を補正する被測定光印加電
圧補正手段とを備えたものである。
【0017】
【作用】このように構成された光スペクトラムアナライ
ザにおいては、波長変換データテーブルには、基準光を
エタロン分光器に入射したときの各共振キャビティ長に
対応する各基準印加電圧、および各共振キャビティ長に
おける共振波長が記憶されている。
【0018】被測定光をエタロン分光器に入射した状態
で、エタロン分光器に対する印加電圧を変化させていく
と、(1) 式を満足する条件の波長を取出すことが可能で
ある。そして、この印加電圧を前記波長変換データテー
ブル内に記憶されている各基準印加電圧と共振波長との
関係と、実際に基準光を入射して測定して求めた基準光
ピーク位置での印加電圧とのずれから、例えば補間法に
よって、測定波長に対する印加電圧を求めることにより
正確な波長にてスペクトラムを測定することができる。
【0019】なお、実際の測定に当たっては、測定前
に、基準光をエタロン分光器へ入射させて、各共振キャ
ビティ長におけ各印加電圧を測定して、前記波長変換デ
ータテーブル内に記憶されている各基準印加電圧との間
の偏差電圧を求めて、修正データメモリに記憶する。そ
して、被測定光に対する測定時に、前記波長変換データ
テーブル内に記憶されている各基準印加電圧を修正デー
タメモリの偏差電圧で修正した後に、例えば補間法で波
長に対する印加電圧が算出される。よって、正しい絶対
波長が得られる。
【0020】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0021】図1は実施例の光スペクトラムアナライザ
の概略構成図である。装置の筐体に設けられた入力端子
11を介して入力される被測定光aは光ファイバ12を
介して光切換器13の一方の入力端子へ導かれる。光切
換器13の他方の入力端子には光ファイバ12を介して
基準光源14から基準波長λR0の単一波長を有する基準
光bが入力される。光切換器13内には鏡13aが移動
可能に設けられている。そして、例えばマイクロコンピ
ュータにて形成されたデータ処理制御装置15からの切
換指令によって、鏡13aの位置を移動して、被測定光
aまたは基準光bを出力端子へ導き出す。光切換器13
の出射光は光ファイバおよびコネクタ12aを介してエ
タロン分光器16へ入射される。
【0022】エタロン分光器16は図7に示したエタロ
ン分光器2と同一構成であり、2枚の平行板又は凹面板
2a,2bと圧電素子3と図示しない電圧印加回路とで
構成されている。そして、エタロン分光器16における
2枚の平行板又は凹面板2a,2b相互間の距離で示さ
れるキャビティ長Lはデータ処理制御装置15から出力
される印加電圧Vにて制御される。エタロン分光器16
の出射光は光ファイバを介して光分岐器17へ入射され
る。光分岐器17は、エタロン分光器16からの出射光
を2つの光に分岐して、一方の光を分散素子型分光器1
8へ入射させるとともに、他方の光を受光器19bへ入
射させる。
【0023】分散素子型分光器18は図6で示した分散
素子型分光器1と同一構成であり、内部に回折格子が組
込まれており、この回折格子の回動角度θは前記データ
処理制御装置15からの指令にて制御される。分散素子
型分光器18の出射スリットから出射される光は受光器
19aへ入射される。各受光器19a,19bは、同一
構成であり、入射光の光強度に対応する信号レベルを有
した各光検出信号c1.c2 を次のデータ処理制御装置
15へ送出する。データ処理制御装置15は前述したよ
うに、光切換器13,エタロン分光器16,分散素子型
分光器18の切換動作および分光動作を制御する。ま
た、データ処理制御装置15は入力された光検出信号c
1 の信号波形を表示器20に表示するとともに、被測定
光aのエタロン分光器16の印加電圧を算出する。
【0024】データ処理制御装置15は例えば図2に示
すように構成されている。バスライン21に、各種デー
タ処理を実行するCPU22,各種制御プログラムや絶
対波長を算出する演算プログラム等の固定データを記憶
するROM23,波長変換データメモリ24aや修正デ
ータメモリ24b等の各種可変データを記憶するRAM
24が接続されている。
【0025】そして、CPU22は、光切換器駆動部2
5を介して光切換器13を切換制御し、エタロン分光器
制御部26を介して圧電素子3に対する印加電圧Vを制
御する。さらに、分散素子型分光器制御部27を介して
回折格子の回動角度θを制御する。
【0026】また、バスライン21には、各受光器19
a,19bからの各検出信号c1 .c2 が入力されるデ
ータ入力部28,29、および前記表示部20の表示状
態を制御する表示制御部30と操作員が各種操作指令を
入力するための操作パネル31が接続されている。
【0027】前記波長変換データメモリ24a内には、
基準波長λR0を有した基準光bがエタロン分光器16へ
入射された状態において、この基準波長λR0に対応する
0次の共振キャビティ長LA に対応する基準印加電圧
A および(m0 +1)次の共振キャビティ長LB に対
応する基準印加電圧VB が記憶されている。
【0028】さらに、キャビティ長さLA でもって共振
する前記基準波長λR0以外の他の各共振波長λR1
λR2,λR3が記憶されている。また、前記各波長λR1
λR2,λR3がこのエタロン共振器16に入射した場合に
おける次の次数の各共振キャビティ長が発生する場合に
おける各基準電圧が記憶されている。
【0029】具体例を図3を用いて説明する。図3にお
いては、横軸が印加電圧Vであり、縦軸が入射光の波長
λである。基準波長λR0を有した基準光bがエタロン分
光器16へ入射した状態で、印加電圧Vを変化させる
と、キャビティ長Lが変化する。そして、前述した(1)
式を満たす条件になると、受光器19bが光を検出す
る。そして、その時点における印加電圧Vを読取る。
【0030】 2L=Mλ …(1) そして、光を検出した時点の各印加電圧Vを各基準印加
電圧VA ,VB とする。したがって、基準印加電圧VA
が基準波長λR0に対するm0 次の共振キャビティ長LA
となり(図中A点)、基準印加電圧VB が基準波長λR0
に対する(m0+1)次の共振キャビティ長LB となる
(図中B点)。
【0031】基準波長λR0の基準光bを入射した場合の
0 次の共振キャビティ長LA でもって共振する前記基
準波長λR0以外の他の各共振波長λR1.λR2,λR3
(2) 式で算出される。
【0032】 λR1=[1/(m0 +2)]・2・LA (C点) λR2=[1/(m0 +1)]・2・LA (D点) λR3=[1/(m0 −1)]・2・LA (E点) …(2) 但し、 λR0=[1/m0 ]2・LA , m0 :整数 そして、(2) 式で算出された各波長λR1.λR2,λR3
有する各光をエタロン分光器16へ入射させた場合にお
いては、前述したキャビティ長LA で共振するのはもち
ろんのこと、この共振キャビティ長LA より次数の高い
キャビティ長Lでもってそれぞれ共振する。そして、こ
の共振キャビティ長Lは前記(1) 式でもって定まるが、
実際に各波長λR1.λR2,λR3を有する各光をエタロン
分光器16に入射させた場合におけるそれぞれ共振キャ
ビティ長LF ,LG .LH に対応する各印加電圧VF
G .VH を測定しておく。
【0033】そして、測定されたA,B,C,D.E.
F.G点における各絶対波長と該当波長における基準印
加電圧を波長変換データメモリ24aに予め設定されて
いる。
【0034】 A点(λR0,VA ) B点(λR0,VB ) D点(λR2,VA ) G点(λR2,VG ) C点(λR1,VA ) F点(λR1,VF ) E点(λR3,VA ) H点(λR3,VH ) また、RAM24の修正データメモリ24b内には、被
測定光aに対する実際の測定処理を開始する前に、基準
光源14からの基準光bを入射した場合におけるエタロ
ン分光器16の各共振キャビティ長に対応する印加電圧
A1,VB1と前記波長変換データメモリ24aに記憶さ
れている各基準印加電圧VA ,VB との偏差電圧Δ
A ,ΔVB が記憶される。
【0035】このような構成の光スペクトラムアナライ
ザにおいて、装置の電源が投入されると、前記データ処
理制御装置15は図4に示す流れ図に従って、入力され
た被測定光aに対する波長測定を実行するように構成さ
れている。
【0036】測定が開始されると、P1(プログラムス
テップ)において、光切換器13を基準光源14側に切
換える。すると、基準波長λR0を有した基準光bがエタ
ロン分光器16へ入射する。次に、エタロン分光器16
の印加電圧Vを予め定められた下限電圧VS から上限電
圧VE まで掃引する(P2)。そして、受光器19bか
ら出力される光検出信号c2 を読取る(P3)。
【0037】そして、エタロン分光器16のみによる光
検出信号c2 の信号波形の各ピーク値に対応するエタロ
ン分光器16に印加している印加電圧V1 ,V2 を読取
る(P4)。そして、これらの各印加電圧V1 ,V2
基準周波数λR0のm0 次の共振キャビテイ長に対する印
加電圧VA1および(m0 +1)次の共振キャビテイ長に
対する印加電圧VB1と特定する(P5)。
【0038】波長変換データメモリ24内に記憶されて
いる各基準印加電圧VA ,VB との間の各偏差電圧ΔV
A ,ΔVB を算出する(P6)。算出された各偏差電圧
ΔVA ,ΔVB を修正データメモリ24bへ格納する
(P7)。
【0039】光切換器13を被測定光a側に切換える
(P8)。次に、分散素子型分光器18を測定波長の位
置に設定し(P9)、基準波長λR0で補正された印加電
圧でエタロン分光器16を起動する(P10)。すなわ
ち、エタロン分光器16の印加電圧Vを各偏差電圧ΔV
A ,ΔVB により補正し、新たに求めた印加電圧でエタ
ロン分光器16を掃引し、受光器19aからの光検出信
号c1 から被測定光aのスペクトラムを求める(P1
1)。
【0040】このように構成された光スペクトラムアナ
ライザによれば、データ処理制御装置15の波長変換デ
ータメモリ24aにエタロン分光器16の各共振次数毎
に、絶対波長と基準印加電圧とが記憶されている。
【0041】したがって、未知の複数の波長を有した被
測定光aがエタロン分光器16に入射された場合でも、
それぞれの絶対波長を測定することが可能となった。
【0042】また、実際に測定を開始する前に、基準波
長を有する基準光を入射して記憶されている各基準電圧
を修正している。したがって、経時変化や、測定環境変
化等によって、波長変換データメモリ24aに記憶され
ている各基準印加電圧が実際の基準波長を入射した場合
における値と一致しなくなったとしても、実際に測定開
始する前に、基準光bを入射して、それらの設定値を修
正している。従って、常に正しい絶対波長の測定が可能
となった。
【0043】このように、エタロン分光器16の波長測
定確度は、例えば従来波長を相対的な値として表示して
いたエタン分光器の波長測定確度に比較して、桁違いに
高い確度を確保できる。その結果、従来装置に比較し
て、波長測定確度が大幅に上昇する。よって、この光ス
ペクトラムアナライザを用いることによって、光通信シ
ステムの情報伝送媒体としてレーザ光の波長を確度良く
測定できる。
【0044】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。図5に示すように、分散素子型分光器
を除去して、エタロン分光器16のみで構成することも
可能である。但し、この場合、被測定光aの波長分布が
エタロン分光器における分光特性Bのピーク相互間の波
長差(FSR)より小さいと言う条件が必要である。す
なわち、共振波長の次数を判断する必要がないので、分
散素子型分光器を用いる必要がない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光スペクト
ラムアナライザによれば、基準光を入射した場合におけ
るエタロン分光器の各共振キャビティ長における各基準
印加電圧および共振波長を記憶し、かつ実際に被測定光
に対する測定を開始する前に、基準光を入射させて前記
記憶された各基準印加電圧を修正するようにしている。
したがって、エタロン分光器で測定した場合でも、波長
確度よく、被測定光のスペクトラムを測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる光スペクトラムア
ナライザの概略構成図、
【図2】 同実施例装置のデータ処理制御装置の概略構
成を示すブロック図、
【図3】 印加電圧と波長との関係を示す図、
【図4】 同実施例装置の動作を示す流れ図、
【図5】 本発明の他の実施例に係わる光スペクトラム
アナライザの概略構成図、
【図6】 従来の光スペクトラムアナライザの概略構成
図、
【図7】一般的な分散素子型分光器とエタロン分光器の
分光特性との比較を示す図。
【符号の説明】
13…光切換器、14…基準光源、15…データ処理制
御装置、16…エタロン分光器、18…分散素子型分光
器、19a,19b…受光器、20…表示器、24a…
波長変換データメモリ、24b…修正データメモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01J 3/00 - 3/52 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準波長を有した基準光を出力する基準
    光源(14)と、外部からの印加電圧に応じてキャビティ長
    が変化し、入射光の波長の整数倍の長さが前記キャビテ
    ィ長と等しくなったとき光を出力するエタロン分光器(1
    6)と、前記印加電圧を変化させた場合における前記エタ
    ロン分光器の出射光を検出する受光器(19b) と、前記基
    準光を前記エタロン分光器に入射したときの各共振キャ
    ビティ長に対応する各基準印加電圧および前記各共振キ
    ャビティ長における共振波長を記憶する波長変換データ
    メモリ(24a) と、前記エタロン分光器に対する入射光を
    前記基準光または外部から入力される被測定光に切換え
    る光切換器(13)と、この光切換器が前記入射光を前記基
    準光に切換えた状態で、前記印加電圧を変化させた場合
    に前記受光器にて各光を検出したときの印加電圧を検出
    する電圧検出手段(P4)と、前記検出された各印加電圧と
    前記各基準印加電圧との間の各偏差電圧を記憶する修正
    データメモリ(24b) と、前記各基準印加電圧および各偏
    差電圧を用いて被測定光測定時の印加電圧を補正する被
    測定光印加電圧補正手段(P10) とを備えた光スペクトラ
    ムアナライザ。
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