JP2942643B2 - ピストンポンプ - Google Patents

ピストンポンプ

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JP2942643B2
JP2942643B2 JP3072228A JP7222891A JP2942643B2 JP 2942643 B2 JP2942643 B2 JP 2942643B2 JP 3072228 A JP3072228 A JP 3072228A JP 7222891 A JP7222891 A JP 7222891A JP 2942643 B2 JP2942643 B2 JP 2942643B2
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JP
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cylinder
piston
pressure
check valve
accumulator
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淳 井上
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はピストンポンプの改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のピストンポンプ、例えば特願昭6
3−164355号にもあるようなラジアルピストンポ
ンプでは、シリンダ室と連通する吐出通路にチェック弁
が備えられ、吸込行程では閉じているが、ピストンの上
昇によりシリンダ内圧がこの吐出圧を越えると開いて、
作動液を吐出する。
【0003】チェック弁は吸込行程などシリンダ内圧が
低いときは流れを遮断するが、このとき高い背圧を受け
るため、十分な強度を持たせる必要があり、一般には頑
強で重量もあるポペット弁や円板弁が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ポンプ吐出
行程で、シリンダ内圧が吐出通路の圧力よりも上昇する
とチェック弁が開くが、実際にはチェック弁の慣性質量
などに依存して応答遅れがある。このため、チェック弁
が開くまでの間にシリンダ内圧が上昇し、ピーク圧とな
り、これが振動や騒音の原因となっている。
【0005】ポンプ回転数が増加すると、ピストン速度
もこれに比例して上昇するため、吐出行程でチェック弁
が開くまでの応答遅れの間に変位するピストン変位量が
大きく、とくにチェック弁の慣性質量が大きく応答遅れ
が大きい場合には、シリンダ内に発生するピーク圧力も
非常に高くなり、ポンプの振動、騒音が大きな問題とな
ってくる。
【0006】そこで本発明は、シリンダ内に発生するピ
ーク圧を効果的に下げ、ポンプ振動、騒音の低減を図る
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリンダに収
装したピストンの往復動に伴い作動液を吸込口から吸入
し、チェック弁を介して吐出通路から吐出するピストン
ポンプにおいて、シリンダ室に比較して小容量のアキュ
ムレータをシリンダ室に接続し、前記アキュムレータ
を、多数の小孔を持つ2つの保護板と、保護板で挟持し
た可撓薄膜と、可撓薄膜の変位を許容するため保護板に
設けた移動空間とで形成し、一方の保護板の小孔をシリ
ンダ室へ、他方の保護板の小孔を吐出通路へ連通した。
【0008】
【作用】したがって、ポンプ吐出行程でチェック弁の応
答遅れにより、シリンダ内圧が上昇しようとするが、こ
のときアキュムレータがシリンダ内の作動液を一時的に
蓄え、圧力上昇を緩和する。この後、チェック弁の開弁
により作動液の吐出が開始されると、シリンダ内圧力は
それ以上には高まらず、ピーク圧は抑制される。アキュ
ムレータに蓄えられた作動液は吐出行程の終了までに放
出される。
【0009】
【実施例】図1、図2は本発明の実施例を示すもので、
図中1はシリンダ、2はピストンで、ピストン2は図示
しないカムにより押されてシリンダ内で摺動する。ピス
トン2には図示しないが吸込口が形成され、吸込行程で
ピストン2が一定以上に下降すると開いて、シリンダ1
の内部のシリンダ室3に作動液を吸い込む。なお、この
吸込口は、例えばピストン2の側面に形成されていて、
ピストン2の一部がシリンダ1から抜け出すことにより
開通して、カム側(吸込側)に充満している作動液を吸
い込むようになっている。
【0010】シリンダ室3と接続する吐出通路4にはチ
ェック弁5が介装され、ピストン2の上昇する吐出行程
で開き、シリンダ内の作動液を吐出通路4に圧送する。
【0011】シリンダ1の側面にはシリンダ室3と連通
して小容量のアキュムレータ6が設けられる。
【0012】この実施例において、アキュムレータ6
は、2つの保護板7,8と、この間に挟み込まれた可撓
性のある薄い膜、つまりダイヤフラム9とで構成され
る。円形の保護板7,8には図2にも示すように、多数
の小孔10が形成され、一方の保護板7はシリンダ室3
と連通する側路11に面して、他方の保護板8は吐出通
路4に面してそれぞれ配置される。保護板7,8の対向
面には皿状の凹面が形成され、これらにより間に挟まれ
たダイヤフラム9の移動空間12を形成している。以上
のように構成され、次に作用について説明する。
【0013】ピストン2の下降する吸込行程では、図示
しない吸込口を介して作動液がシリンダ室3に吸い込ま
れ、この後、ピストン2が上昇する吐出行程で、吸込口
が閉じると、シリンダ内の圧力が上昇を始める。
【0014】図3の(A)〜(C)にも示すように、シ
リンダ内圧が低いときは、吐出通路4の圧力でダイヤフ
ラム9は一方の保護板7に押し付けられているが、シリ
ンダ内圧が上昇すると、チェック弁5の吐出圧に達しな
くてもダイヤフラム9が移動を開始し、作動液の一部が
小孔10を通して移動空間12に侵入する。さらに、シ
リンダ内圧が上昇し、吐出圧に達した時点ではダイヤフ
ラム9は反対側の保護板8に押し付けられ、移動空間1
2に作動液を蓄える。
【0015】チェック弁5はシリンダ内圧が、吐出通路
4の圧力よりも上昇した吐出圧に達してから、ある応答
遅れ後に開くが、この間にダイヤフラム9の移動による
アキュムレータ効果により、シリンダ内圧の上昇を抑制
するため、ピーク圧は過度に高まることがなく、振動、
騒音の発生を低減することができる。
【0016】なお、ダイヤフラム9は2つの保護板7,
8の間に挟まれていて、必要以上の変形や破損が阻止さ
れるので、非常に薄く、軽量のものを用いることがで
き、圧力変化に対する応答性がきわめて良好となる。
【0017】チェック弁5が開いてからは、シリンダ室
3の作動液は吐出通路4に圧送されるが、同時にアキュ
ムレータ6に蓄えられた一部の作動液も排出され、ピス
トン2が下降を始めるときには、ダイヤフラム9は初期
位置へと復帰する。
【0018】
【0019】
【0020】なお、本発明はラジアルピストンポンプに
限らず、回転斜板型のアキシャルピストンポンプ等にも
適用できる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ポンプ吐
出行程でのチェック弁の応答遅れで、シリンダ内圧が上
昇しようとすると、アキュムレータがシリンダ内の作動
液を一時的に蓄え、チェック弁が開くまでの間の圧力上
昇を緩和するため、シリンダ内のピーク圧が抑制され、
振動、騒音の低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】保護板の正面図である。
【図3】アキュムレータの作動状態を示す説明図で、
(A)はシリンダ内圧の低いとき、(B)はシリンダ内
圧がある程度上昇したとき、(C)はシリンダ内圧が高
いときの状態を示す。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ピストン 3 シリンダ室 4 吐出通路 5 チェック弁 6 アキュムレータ 7 保護板 8 保護板 9 ダイヤフラム 10 小孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダに収装したピストンの往復動に伴
    い作動液を吸込口から吸入し、チェック弁を介して吐出
    通路から吐出するピストンポンプにおいて、シリンダ室
    に比較して小容量のアキュムレータをシリンダ室に接続
    し、前記アキュムレータを、多数の小孔を持つ2つの保
    護板と、保護板で挟持した可撓薄膜と、可撓薄膜の変位
    を許容するため保護板に設けた移動空間とで形成し、一
    方の保護板の小孔をシリンダ室へ、他方の保護板の小孔
    を吐出通路へ連通したことを特徴とするピストンポン
    プ。
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JP5820690B2 (ja) * 2011-10-28 2015-11-24 株式会社吉野工業所 吐出ポンプ
JP7190807B2 (ja) * 2017-09-29 2022-12-16 株式会社吉野工業所 吐出器

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