JPH0861242A - 往復圧縮機及び吸込弁 - Google Patents
往復圧縮機及び吸込弁Info
- Publication number
- JPH0861242A JPH0861242A JP20929094A JP20929094A JPH0861242A JP H0861242 A JPH0861242 A JP H0861242A JP 20929094 A JP20929094 A JP 20929094A JP 20929094 A JP20929094 A JP 20929094A JP H0861242 A JPH0861242 A JP H0861242A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- suction valve
- suction
- cylinder
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compressor (AREA)
Abstract
縮機を提供すること。 【構成】 ピストンが上死点から降下すると、シリンダ
6内の気圧が負圧となるため、弁セット3の下面に密着
して吸込弁孔3aを閉鎖していた吸込弁5が、自身の復
帰習性により図1の実線の位置にシリンダの降下に追従
して復帰する。それによって、吸込通路1aから吸込弁
孔3aを通って気体はシリンダ内に供給される。供給さ
れる気体によって吸込弁5は仮想線で示されるようにた
わみ、実線で示す吸込弁5の初期位置に復帰する復帰応
力を蓄積し、ピストンが圧縮行程に反転するとピストン
に追従して初期位置に復帰する。
Description
るピストンの往復動により気体を吸入圧縮する往復圧縮
機及び吸込弁に関する。
構成を有している。同図において、シリンダヘッド21
には吸込孔21cが開設され、この吸込孔21cを通っ
て吸い込まれてきた気体は、弁セット23に設けられた
吸込弁孔23aを通ってシリンダ26内に吸入されるよ
うに構成されている。また、弁セットの下面に設けられ
た吸込弁25は、ピストン27が上昇するとシリンダ2
6内の気体の圧力が上昇するために吸込弁孔23aを閉
鎖し、弁セット23に設けられた吐出弁孔23bより吐
出弁24を押上げてシリンダヘッド21に設けられた吐
出通路21bに吐出されるように構成されている。ま
ず、ピストン27がシリンダ26内を下死点に向かって
進み、シリンダ26内の圧力が大気圧よりも低下すると
吸込弁25は吸込弁孔23aを開き、気体はシリンダ2
6内に導入される。次に、ピストン27がシリンダ26
内を下死点から上死点に向かって切り替わると、吸込弁
25は吸込弁孔23aを閉鎖する。このときは、吐出弁
24も閉鎖されているので、シリンダ26内に吸い込ま
れた大気圧状態の空気は、シリンダ26内で密閉状態と
なる。この密閉状態からピストン27がシリンダ26内
を上死点に向かって上昇すると、シリンダ26内の空気
の容積が縮小され圧縮が続き、シリンダ26内圧力が上
昇する。さらに、シリンダ26内の圧力が上昇し、吐出
弁24自身の吐出弁孔23bへの押し付け力と吐出弁上
面へシリンダヘッド吐出室より加わる空気の圧力との合
計の力に比べて、シリンダ室内で圧縮される空気の圧力
が高まると、シリンダ26内で圧縮された空気は、吐出
弁24を押上げて吐出通路21bに吐出される。
であるが、吸込弁25は平板の面が平滑であり弁セット
23の下面とに油を介して密着して離れにくくなり、シ
リンダ26内の圧力がその密着力に勝るほど負圧になっ
てはじめて吸込弁孔23aを開く場合があり、圧縮効率
が低下するという問題があった。また、油の介在で吸込
弁の密着が高まり、ピストン下降時にシリンダ内が異常
に負圧となり、吸込弁がいっきに開く現象が起き、吸込
弁を損傷させる事があった。この吸込弁25の開動作追
従性低下を防止するためには、吸込弁25と弁セット2
3間に隙間を設け、静止状態においては吸込弁25は若
干の隙間を有して静止し、密着を防止することが有効で
ある。これらの先行技術として実開昭50ー11580
7号公報(先行例イ)、特開昭52ー147302号公
報(先行例ロ)、実開昭56ー47964号公報(先行
例ハ)等が知られている。先行例イは、吸込弁と弁座板
間に板バネを設け吸込弁を予めピストン側に変形させる
ことにより、吸込弁と弁座間に隙間をつくるものであっ
た。また、先行例ロは、吸込弁に突起を設け、その突起
により吸込弁と弁座間に隙間をつくるものであった。ま
た、先行例ハは、吸込弁と弁座間にバネ手段を介在させ
静止状態で該バネ手段により吸込弁と弁座間に隙間をつ
くるものであった。
ると、吸込弁と弁座間に隙間を有するため、ピストン2
7が圧縮行程に移ると、即座に吸込弁25は吸込弁孔2
3aの閉鎖を行わずに、まずは、ピストン27によるシ
リンダ26内の圧力が吸込弁23aの抗圧力に抗して弁
セット23の下面に密着するまで、吸込弁孔23aから
シリンダ26内の空気が逆流して、往復圧縮機の圧縮効
率を低下させるものであった。特に、ピストン径の大き
な圧縮機を用いる吸込弁は弁板の質量と大容量の吸込量
のため吸込弁の開成時に吸込弁の慣性力で必要以上に吸
込弁が開き、圧縮行程に移る際に吸込弁の戻りに時間的
ロスが生じ、弁の閉じ遅れ現象が発生し圧縮性能の低下
が起こるものであった。上述の事情に鑑み、本発明の目
的は、吸込弁の閉動作追従性低下を防止する往復圧縮機
を提供することである。また、本発明の他の目的は、吸
込弁の閉じ遅れとともに油による吸込弁の開き遅れによ
るシリンダ内の異常負圧防止する往復圧縮機を提供する
ことである。また、本発明の他の目的は、これらの往復
圧縮機に適用して効果のある吸込弁を提供することであ
る。
リンダ内を往復動することにより吸込弁及び吐出弁を有
した弁セットを介してシリンダ内で気体を吸入圧縮して
供給する往復圧縮機において、前記吸込弁を静止状態に
おいて、先端をシリンダの一端に係止されることにより
シリンダ内部に向かって湾曲させるとともに吸込時に吸
込気体により静止状態より大きく湾曲し、圧縮行程にお
いて静止状態に復帰するように設け、前記静止状態にお
いて前記吸込弁を湾曲させることにより吸込時に蓄積さ
れる前記圧縮行程における前記静止状態への吸込弁の復
帰応力を高めて構成したものである。また、前記吸込弁
の先端をシリンダの一端に係止するとともに曲げ頂部を
前記弁セット下面に当接させ構成すると好ましいもので
ある。また、シリンダ内を往復動することにより吸込弁
及び吐出弁を有した弁セットを介してシリンダ内で気体
を吸入圧縮して供給する往復圧縮機において、静止状態
において、先端をシリンダの一端に係止されることによ
りシリンダ内部に向かって湾曲させるとともに吸込時に
吸込気体により静止状態より大きく湾曲し、圧縮行程に
おいて静止状態に復帰するように設けた吸込弁補助板
と、この吸込弁補助板と前記弁セット間に設けられた吸
込弁とを備え、前記静止状態において前記吸込弁補助板
を湾曲させることにより吸込時に蓄積される前記圧縮行
程における前記静止状態への前記吸込弁補助板の復帰応
力を高め、前記吸込弁の閉じ遅れを防止するように構成
すると好ましいものである。また、前記吸込弁補助板の
先端をシリンダの一端に係止するとともに曲げ頂部を前
記吸込弁下面に当接させて構成すると好ましいものであ
る。本発明の第2発明は、弁セットの吸込弁孔の数の大
小に対応して外形形状を異にする複数の吸込弁のうち一
方の吸込弁であって、長さ方向のほぼ中間に所定の曲げ
角度を有して曲げ部を設けた先端部と、この先端部に連
結し前記先端部の横幅より大きい横幅を有し吸込弁孔に
対応する中間部と、この中間部を挟んで前記先端部と反
対側に設けられた前記弁セットへの固定部と、前記中間
部に連結し前記中間部の横幅より小さい横幅を有し前記
固定部に連結する連結部とを備え、前記先端部の寸法
を、前記複数の吸込弁のうち他方の吸込弁の先端部の寸
法と同一の寸法となしたことを特徴とする吸込弁であ
る。
用を有する。本発明の第1発明の特徴は、シリンダ内を
往復動することにより吸込弁及び吐出弁を有した弁セッ
トを介してシリンダ内で気体を吸入圧縮して供給する往
復圧縮機において、前記吸込弁を静止状態において、先
端をシリンダの一端に係止されることによりシリンダ内
部に向かって湾曲させるとともに吸込時に吸込気体によ
り静止状態より大きく湾曲し、圧縮行程において静止状
態に復帰するように設け、前記静止状態において前記吸
込弁を湾曲させることにより吸込時に蓄積される前記圧
縮行程における前記静止状態への吸込弁の復帰応力を高
めて構成しているので、シリンダ内の圧力上昇と前記復
帰応力とが合わさって前記吸込弁の閉じ遅れを防止する
ことができるものである。また、前記吸込弁の先端をシ
リンダの一端に係止するとともに曲げ頂部を前記弁セッ
ト下面に当接させて構成した場合は、前記吸込弁と弁セ
ット下面間に隙間が生じるために密着状態とならず、前
記吸込弁の開動作追従性低下を防止するとともに、上述
のように吸込弁の閉じ遅れを防止できるものである。ま
た、静止状態において、先端をシリンダの一端に係止さ
れることによりシリンダ内部に向かって湾曲させるとと
もに、吸込時に吸込気体により静止状態より大きく湾曲
し、圧縮行程において静止状態に復帰するように設けた
吸込弁補助板と、この吸込弁補助板と前記弁セット間に
設けられた吸込弁とを備え、前記静止状態において前記
吸込弁補助板を湾曲させることにより吸込時に蓄積され
る前記圧縮行程における前記静止状態への前記吸込弁補
助板の復帰応力を高め、前記吸込弁の閉じ遅れを防止す
るように構成しているので、シリンダ内の圧力上昇と前
記復帰応力とが合わさって前記吸込弁の閉じ遅れを防止
することができるものである。また、湾曲した吸込弁補
助板と弁セットとの間に吸込弁を設けているので、弁セ
ット下面側に突起を設ける等により密着防止手段を有し
た吸込弁を適用することが容易であり、その場合は上述
のように吸込弁の開動作追従性低下を防止するととも
に、吸込弁の閉じ遅れを防止できるものである。本発明
の第2発明は、弁セットの吸込弁孔の数の大小に対応し
て外形形状を異にする複数の吸込弁のうち一方の吸込弁
であって、長さ方向のほぼ中間に所定の曲げ角度を有し
て曲げ部を設けた先端部と、この先端部に連結し前記先
端部の横幅より大きい横幅を有し吸込弁孔に対応する中
間部と、この中間部を挟んで前記先端部と反対側に設け
られた前記弁セットへの固定部と、前記中間部に連結し
前記中間部の横幅より小さい横幅を有し前記固定部に連
結する連結部とを備え、前記先端部の寸法を、前記複数
の吸込弁のうち他方の吸込弁の先端部の寸法と同一の寸
法となしたことを特徴とする吸込弁である。弁セットの
吸込弁孔の数が多くなると、必然的にシリンダ内径は大
きくなり、吸込弁孔に対応して、その孔を開閉する吸込
弁の中間部は大きくなり、先端部の先端と固定部間の寸
法は長くなる。そして、吸込弁が弁セットに固定されシ
リンダ内に組み込まれた状態においては、シリンダ内に
向かって湾曲するが、湾曲の度合を決めるのは吸込孔を
開閉する横幅の広い中間部ではなく、その中間部と連結
する部分付近の先端部と前記連結部である。したがっ
て、中間部がさほど湾曲しなくても中間部と弁セットと
の間には隙間がほぼ0.5mm程度生じることになる。
また、前記連結部がさほど湾曲しなくても前記先端部が
湾曲しただけでも中間部と弁セットの間には隙間が生じ
る。したがって、吸込孔の数によって吸込弁の外形寸法
が変わったとしても、先端部の寸法を同一で製作できる
ものである。
細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品
の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な
記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する
趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
機構を示す説明図、図2は、弁セットの上面及び下面を
示す図、図3は、弁セットのA−A断面図、図4は、本
発明に係る吸込弁を示す図、図5は、本発明に係る往復
圧縮機の全体構造を示す図、図6は、他の実施例図、図
7は、往復圧縮機の従来例図である。
を示す。同図において、弁セット3には吸込弁孔3a、
吐出弁孔3bが開設され、その上面には吐出弁孔3bを
開閉する吐出弁4(図2(A)参)が設けられ、下面に
は吸込弁5(図2(B)参)が設けられている。吸込弁
5の先端部5aの先端は、弁セット3との接合面から寸
法R下がったところに設けられている段部6aに当接
し、該先端部の曲げ頂部は弁セット3の下面に当接し、
吸込弁3はシリンダ6下方に向って湾曲し、弁セット下
面とはほぼ0.5mm程度の隙間が生じている。弁セッ
ト3の上には、フィルタ部(図5)からの気体を吸込む
吸込通路1a、吐出弁孔3bからの気体を吐出する吐出
通路1bを有したシリンダヘット1が設けられている。
において、弁セット3には吐出弁孔3b、3bが設けら
れ、弁セット3の上面には吐出弁押え17によって吐出
弁孔3b,3bを開閉する吐出弁4が設けられている。
この吐出弁4はシリンダ内の気体の圧力が吐出弁4を曲
げるほど高まると、この吐出弁4を4a、4bのごとく
押上げ、吐出通路1bに圧縮気体を放出するものであ
る。
いて、吸込弁5は、長手方向に寸法S4と横幅S3を有
する先端部5aの長手方向のほぼ中間付近の寸法S2の
位置に寸法S1の深さで折り曲げられ、該先端部5aは
中間部5bに連結している。中間部5bは、弁セット3
に設けられた吸込孔3aを開閉するためのものであり、
吸込孔3aの数により仮想線部分5´のように外形が変
形するものである。空所5eは、シリンダ内に組み込ん
だとき、吸込通路1aの気体をシリンダ6内に導くとと
もに、連結部5cに所定の湾曲を形成するためのもので
ある。連結部5cに連結して固定部5dが設けられ、長
手方向の寸法S6は、シリンダの内径が75、90、1
05、125(単位mm)と変わるにつれて吸込孔3a
の数が変わり、それによって異なるものである。
Rより大きく形成されている。また、この吸込弁はスウ
ェーデン鋼で成形され、望ましい寸法は、単位を「m
m」とし、板厚t=0.305、R=2.5、S1=
3、S2=16、S3=24、S4=28であり、これ
らの先端部の寸法は吸込孔の数の大小によって不変のも
のである。というのも、吸込弁が弁セットに固定されシ
リンダ内に組み込まれた状態においては、シリンダ内に
向かって湾曲するが、湾曲の度合は吸込孔を開閉する横
幅の広い中間部ではなく、その中間部と連結する部分付
近の先端部と前記連結部で決定される。そして、中間部
がさほど湾曲しなくても中間部と弁セットとの間には隙
間がほぼ0.5mm程度生じることになる。また、前記
連結部がさほど湾曲しなくても前記先端部が湾曲しただ
けでも中間部と弁セットの間には隙間が生じる。したが
って、吸込孔の数によって吸込弁の外形寸法が変わった
としても、先端部の寸法を同一で製作できるものであ
る。
造を示す図である。同図において、シリンダヘッド1の
吸込通路1aはフィルタ2が接続されていて、フィルタ
で濾過された気体は該フィルタ2から吸込通路1aに供
給される。シリンダヘッド1の下には弁セット3が設け
られ、気体は弁セット3に設けられた吸込弁孔3aを通
ってシリンダ6内に供給される。弁セット3の下面に
は、吸込弁5がシリンダ6内に向かって湾曲して設けら
れている。
するピストン7が上下動可能に設けられている。ピスト
ンリング8には、ピストンピン9が設けられ、該ピスト
ンピン9には連接棒10の一端が回動可能に嵌合されて
いる。連接棒10の他端は、クランク室15内に設けら
れたクランク軸12に嵌合している。クランク軸12の
左方には、フライホイール軸19がクランク軸12とは
偏芯して軸受11により回転可能に設けられている。フ
ライホイール軸19には、フライホイール13が設けら
れ、該フライホイール13は図示しないモータとベルト
により、回転可能に構成されている。クランク軸12の
右方には、ファン軸20がクランク軸12とは偏芯して
軸受21により回転可能に設けられている。ファン軸2
0には、ファン14が回転可能に設けられている。この
ように構成されているので、フライホイール13が回転
すると、連接棒10が上下動して、ピストン7を上下動
し、シリンダ6内に、気体を吸入排気動作を行うととも
にファン14によってシリンダ6を空冷するものであ
る。
例の動作を説明する。いま、ピストン7が上死点にある
ときは、図1における吸込弁孔3aは吸込弁5により閉
鎖され、吐出弁4は図3に示すように、吐出弁孔3bに
おける圧縮気体により押し上げられ4a,4bの状態に
ある。ピストン7が上死点より下降すると、シリンダ6
内は負圧となり、吸込弁5は静止状態において図1に示
す実線のごとき状態に位置するように復帰習性を有して
いるため、ピストン7の下降に追従して速やかに吸込弁
孔3aを開口し追従性低下を防止するものである。
シリンダ6内に供給される。吸込弁5は、さらに吸込気
体に押されて仮想線5´に示されるように湾曲する。こ
のとき、吸込弁5の先端部は、曲げられた部分が伸ばさ
れるようにたわみ、実線位置への復帰応力を蓄積する。
ピストン7が下死点に近ずくにつれて気体の吸入が弱く
なり、吸込弁5´は実線の吸込弁5の位置に近ずくが、
ピストン7の動きが反転して上昇を始めると、吸込弁5
の先端部の折り曲げ頂部が弁セット3の下面に当接して
停止するが、湾曲した中間部は慣性により吸込弁孔3a
に向かって進むとともに、ピストン7による気体の圧縮
により吸込弁5は吸込弁孔3aを閉鎖する。この吸込弁
5の閉鎖動作は、ピストンの気体の圧縮のみによって行
われるのではなく、気体吸込行程において蓄積された先
端部の復帰応力が加算されるため、ピストンによる上昇
に対する吸込弁の追従性低下を防止し、速やかな閉動作
がなされるものである。
は、吸込弁の先端部を曲げて、その吸込弁の先端をシリ
ンダの一端に係止するとともに曲げ頂部を弁セット下面
に当接させて構成しているので、吸込弁孔を閉鎖した状
態においても吸込弁の復帰習性により初期位置に復帰
し、静止状態において、前記吸込弁と弁セット下面間に
隙間が生じるために密着状態とならず、ピストンの降下
に応動する前記吸込弁の開動作追従性低下を防止すると
ともに、上述のように、吸込行程において蓄積された先
端部の復帰応力が加算されるために、吸込弁の閉じ遅れ
を防止できるものである。
1実施例と同一部材は同一符号を用いている。同図にお
いて、弁セット3の下面には吸込弁22が設けられてい
る。この吸込弁22は、図4に示された吸込弁5の先端
部5aを曲げずに、かつやや短くした以外は吸込弁5と
同じ形状を有するものである。吸込弁22の下には、吸
込弁5と同じ形状を有した吸込補助弁18が設けられて
いる。また、シリンダ6の段部の寸法Rは第1実施例と
同じである。
ので、吸込弁の閉じ動作は第1実施例と同じように、吸
込行程において蓄積された先端部の復帰応力が加算され
るために、吸込弁の閉じ遅れを防止できるものである。
また、吸込弁22に突起等を設け弁セット下面との密着
防止手段を施しておけば、吸込補助弁の中間部と吸込弁
が密閉した状態においても吸込補助弁の復帰習性により
初期位置に復帰し、静止状態において、前記吸込補助弁
と吸込弁間に隙間が生じるために、弁セットと吸込弁間
および吸込弁と吸込補助弁間が密着状態とならず、ピス
トンの降下に応動する前記吸込弁の開動作追従性低下を
防止することができるものである。
状態において、先端をシリンダの一端に係止されること
によりシリンダ内部に向かって湾曲させるとともに吸込
時に吸込気体により静止状態より大きく湾曲し、圧縮行
程において静止状態に復帰するように設け、前記静止状
態において前記吸込弁を湾曲させることにより吸込時に
蓄積される前記圧縮行程における前記静止状態への吸込
弁の復帰応力を高めて構成しているので、シリンダ内の
圧力上昇と前記復帰応力とが合わさって前記吸込弁の閉
じ遅れを防止することができるものである。
図である。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 シリンダ内を往復動することにより吸込
弁及び吐出弁を有した弁セットを介してシリンダ内で気
体を吸入圧縮して供給する往復圧縮機において、前記吸
込弁を静止状態において、先端をシリンダの一端に係止
されることによりシリンダ内部に向かって湾曲させると
ともに吸込時に吸込気体により静止状態より大きく湾曲
し、圧縮行程において静止状態に復帰するように設け、 前記静止状態において前記吸込弁を湾曲させることによ
り吸込時に蓄積される前記圧縮行程における前記静止状
態への吸込弁の復帰応力を高め、前記吸込弁の閉じ遅れ
を防止することを特徴とする往復圧縮機。 - 【請求項2】 前記吸込弁の先端をシリンダの一端に係
止するとともに曲げ頂部を前記弁セット下面に当接させ
たことを特徴とする請求項1記載の往復圧縮機。 - 【請求項3】 シリンダ内を往復動することにより吸込
弁及び吐出弁を有した弁セットを介してシリンダ内で気
体を吸入圧縮して供給する往復圧縮機において、 静止
状態において、先端をシリンダの一端に係止されること
によりシリンダ内部に向かって湾曲させるとともに吸込
時に吸込気体により静止状態より大きく湾曲し、圧縮行
程において静止状態に復帰するように設けた吸込弁補助
板と、 この吸込弁補助板と前記弁セット間に設けられた吸込弁
とを備え、 前記静止状態において前記吸込弁補助板を湾曲させるこ
とにより吸込時に蓄積される前記圧縮行程における前記
静止状態への前記吸込弁補助板の復帰応力を高め、前記
吸込弁の閉じ遅れを防止することを特徴とする往復圧縮
機。 - 【請求項4】 前記吸込弁補助板の先端をシリンダの一
端に係止するとともに曲げ頂部を前記吸込弁下面に当接
させたことを特徴とする請求項3記載の往復圧縮機。 - 【請求項5】 弁セットの吸込弁孔の数の大小に対応し
て外形形状を異にする複数の吸込弁のうち一方の吸込弁
であって、長さ方向のほぼ中間に所定の曲げ角度を有し
て曲げ部を設けた先端部と、この先端部に連結し前記先
端部の横幅より大きい横幅を有し吸込弁孔に対応する中
間部と、この中間部を挟んで前記先端部と反対側に設け
られた前記弁セットへの固定部と、前記中間部に連結し
前記中間部の横幅より小さい横幅を有し前記固定部に連
結する連結部とを備え、 前記先端部の寸法を、前記複数の吸込弁のうち他方の吸
込弁の先端部の寸法と同一の寸法となしたことを特徴と
する吸込弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20929094A JP3731076B2 (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 往復圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20929094A JP3731076B2 (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 往復圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0861242A true JPH0861242A (ja) | 1996-03-08 |
JP3731076B2 JP3731076B2 (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=16570501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20929094A Expired - Fee Related JP3731076B2 (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 往復圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3731076B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999014494A1 (fr) * | 1997-09-18 | 1999-03-25 | Zexel Corporation | Structure de soupape et compresseur |
WO2004061306A1 (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-22 | Zexel Valeo Climate Control Corporation | 超臨界冷凍サイクル用の斜板式可変容量コンプレッサ |
JP2006002716A (ja) * | 2004-06-21 | 2006-01-05 | Zexel Valeo Climate Control Corp | 圧縮機のシール構造 |
JP2016003635A (ja) * | 2014-06-19 | 2016-01-12 | 日立アプライアンス株式会社 | 密閉型圧縮機及びこれを用いた機器 |
-
1994
- 1994-08-10 JP JP20929094A patent/JP3731076B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999014494A1 (fr) * | 1997-09-18 | 1999-03-25 | Zexel Corporation | Structure de soupape et compresseur |
WO2004061306A1 (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-22 | Zexel Valeo Climate Control Corporation | 超臨界冷凍サイクル用の斜板式可変容量コンプレッサ |
JP2006002716A (ja) * | 2004-06-21 | 2006-01-05 | Zexel Valeo Climate Control Corp | 圧縮機のシール構造 |
JP2016003635A (ja) * | 2014-06-19 | 2016-01-12 | 日立アプライアンス株式会社 | 密閉型圧縮機及びこれを用いた機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3731076B2 (ja) | 2006-01-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07293440A (ja) | 圧縮機 | |
ITUD940106A1 (it) | Compressore frigorifero con valvola di scarico sferica | |
US5577901A (en) | Compressor with valve unit for controlling suction and discharge of fluid | |
EP2012011A1 (en) | Compressor | |
JPH10299656A (ja) | 往復式圧縮機 | |
CN110073105B (zh) | 压缩机的阀构造 | |
JPH0861242A (ja) | 往復圧縮機及び吸込弁 | |
JP2003286951A (ja) | 往復動式圧縮機の吸入バルブ集成体 | |
KR100421965B1 (ko) | 밀폐형 압축기의 실린더 조립체 | |
JP2004100687A (ja) | 往復動式圧縮機 | |
US6929456B2 (en) | Valve assembly for reciprocating compressors | |
JPH09100782A (ja) | 往復動圧縮機のシリンダ装置 | |
US6932115B2 (en) | Valve apparatus for hermetic compressor | |
JP7133373B2 (ja) | 二段圧縮機 | |
JPH05164044A (ja) | ピストン型圧縮機における冷媒ガス吸入案内機構 | |
JPH0418148B2 (ja) | ||
EP2013481B1 (en) | A compressor | |
JPH10176671A (ja) | 圧縮機の補強装置 | |
JP2007255248A (ja) | 圧縮機 | |
KR100194142B1 (ko) | 리이드 밸브장치 및 이를 구비한 밀폐형 왕복동식 압축기 | |
JP3635718B2 (ja) | 圧縮機 | |
JP2005042695A (ja) | 圧縮機の弁構造 | |
JP2001032774A (ja) | 往復動式冷媒圧縮機の弁装置 | |
KR100432729B1 (ko) | 밀폐형 압축기의 밸브장치 | |
JP2004516420A (ja) | 密閉型圧縮機の弁組立体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040427 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040628 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041102 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20050916 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050922 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |