JP2941773B1 - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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JP2941773B1
JP2941773B1 JP10089040A JP8904098A JP2941773B1 JP 2941773 B1 JP2941773 B1 JP 2941773B1 JP 10089040 A JP10089040 A JP 10089040A JP 8904098 A JP8904098 A JP 8904098A JP 2941773 B1 JP2941773 B1 JP 2941773B1
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sealing
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英二 奥町
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Abstract

【要約】 【課題】 回転軸の軸長が熱歪等により伸縮変化するよ
うな回転機器においても、両密封環の軸線方向における
相対位置を適正に保持し得て、良好な軸封機能を発揮さ
せることができるメカニカルシールを提供する。 【解決手段】 メカニカルシール1は、回転機器の軸封
部機枠2,3に取り付けられたシールケース5と、軸封
部機枠2,3を貫通する回転軸4に軸線方向に相対移動
可能に且つ相対回転不能に保持されたスリーブ6と、シ
ールケース5とスリーブ6とを軸線方向に相対移動不能
に且つ相対回転可能に連結するベアリング7と、スリー
ブ6に固定された回転密封環8と、シールケース5に、
回転密封環8に対向した状態で、軸線方向に移動可能に
且つ相対回転不能に保持された静止密封環9と、シール
ケース5と静止密封環9との間に静止密封環9を回転密
封環8へと押圧附勢すべく介挿されたスプリング11と
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸の軸長が熱
歪等により変化するような条件下で使用される回転機器
(例えば、ごみ焼却炉における焼却残滓排出用のスクリ
ューフィーダや高温粉体輸送用のスクリューコンベア
等)の軸封手段として好適に使用することができるメカ
ニカルシールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような回転機器、例えば焼却残滓排
出用のスクリューフィーダや高温粉体輸送用のスクリュ
ーコンベア等にあっては、一般に、軸封手段としてグラ
ンドパッキンが使用されている。
【0003】しかし、グランドパッキンを使用した場
合、完全な軸封を期待できず、機内領域のガスや焼却残
滓(焼却灰),粉体等が漏出して周辺環境が悪化する。
また、高温に晒されるため、グランドパッキンが劣化し
易く、頻繁な交換を余儀なくされる等のメンテナンス上
の問題もある。
【0004】そこで、本発明者は、先に、かかるスクリ
ューフィーダ,スクリューコンベア等の回転機器の軸封
手段として、スクリュー軸等の回転軸に設けた回転密封
環とシールケースに設けた静止密封環との相対回転作用
によりシール機能を発揮するように構成されたメカニカ
ルシールを使用することを試みた。
【0005】かかるメカニカルシールは、グランドパッ
キンに比してシール性及び耐久性に優れたものであり、
上記したスクリューフィーダやスクリューコンベア等の
軸封手段として使用した場合にも、グランドパッキンを
使用した場合のように周辺環境の悪化やメンテナンス上
の問題を生じないものである。
【0006】ところで、このようなメカニカルシールに
あっては、周知のように、良好なシール機能を発揮,維
持させる上で、両密封環の軸線方向における相対位置を
適正に保持しておくことが重要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したスク
リューフィーダ,スクリューコンベア等の回転機器にあ
っては、高温条件下で運転されることから、回転軸(ス
クリュー軸等)が長尺であることとも相俟って、回転軸
の熱歪量が極めて大きく、つまり軸長が大きく変化する
ことから、かかる軸長変化に伴って回転軸に設けられた
回転密封環が軸線方向に大きく変位する。その結果、両
密封環の軸線方向における相対位置が変化して、両密封
環間が大きく開いてシール機能を喪失するか、逆に両密
封環が強く接触して密封環が破損する。なお、静止密封
環は、シールケースに軸線方向に移動可能に保持される
と共にスプリングにより回転密封環へと押圧附勢されて
いて、回転密封環の軸線方向変位に追従できるようにな
っているが、その追従範囲は極めて小さく、上記した回
転軸の軸長変化に対応できるものではない。
【0008】このように、メカニカルシールは、回転軸
の軸長が伸縮変化するような回転機器の軸封手段として
使用することが困難なものであった。
【0009】本発明は、このような点に鑑み、回転軸の
軸長が熱歪等により伸縮変化するような回転機器におい
ても、両密封環の軸線方向における相対位置を適正に保
持し得て、良好な軸封機能を発揮させることができるメ
カニカルシールを提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された本
発明(以下「第一発明」という)では、上記の目的を達
成すべく、回転機器の軸封部機枠に取り付けられたシー
ルケースと、軸封部機枠を貫通する回転軸に軸線方向に
相対移動可能に且つ相対回転不能に保持されたスリーブ
と、シールケースとスリーブとを径方向及び軸線方向に
相対変位不能に且つ相対回転可能に連結する連結部材
と、スリーブに固定された回転密封環と、シールケース
に、回転密封環に対向した状態で、軸線方向に移動可能
に且つ相対回転不能に保持された静止密封環と、シール
ケースと静止密封環との間に、静止密封環を回転密封環
へと押圧附勢すべく、介挿された附勢部材と、両密封環
の対向端面である密封端面間にこれを非接触に保持する
静圧を発生させる静圧発生機構であって、機内圧力より
高圧のシールガスをシールケース及び静止密封環に形成
した一連のシールガス供給路から静止密封環の密封端面
に形成した静圧発生溝に供給する静圧発生機構と、を具
備するメカニカルシールを提案する。
【0011】また、請求項2に記載された本発明(以下
「第二発明」という)では、上記の目的を達成すべく、
回転機器の軸封部機枠にこれを貫通する回転軸の軸線方
向に移動可能に伸縮自在な金属ベローズを介して連結さ
れ、機内に金属ベローズを介して気密状に連通されたシ
ールケースと、シールケースと回転軸とを径方向及び
線方向に相対変位不能に且つ相対回転可能に連結する連
結部材と、回転軸に固定された回転密封環と、シールケ
ースに、回転密封環に対向した状態で、軸線方向に移動
可能に且つ相対回転不能に保持された静止密封環と、シ
ールケースと静止密封環との間に静止密封環を回転密封
環へと押圧附勢すべく介挿された附勢部材と、両密封環
の対向端面である密封端面間にこれを非接触に保持する
静圧を発生させる静圧発生機構であって、機内圧力より
高圧のシールガスをシールケース及び静止密封環に形成
した一連のシールガス供給路から静止密封環の密封端面
に形成した静圧発生溝に供給する静圧発生機構と、を具
備するメカニカルシールを提案する。
【0012】而して、第一発明のメカニカルシールにあ
っては、回転機器の軸封部機枠に取り付けられたシール
ケースと回転軸に軸線方向に相対移動可能に保持された
スリーブとが連結部材を介して軸線方向に相対移動不能
に連結されていることから、回転軸の軸長が熱歪等によ
り変化した場合、その軸長変化によっては回転軸とスリ
ーブとの間に滑りが生じるにすぎず、シールケースとス
リーブとの軸線方向における位置関係は全く変化しな
い。したがって、シールケースに設けられた静止密封環
とスリーブに設けられた回転密封環との軸線方向におけ
る相対位置は、回転軸の軸長変化によって何らの影響も
受けず、適正に保持されることになり、両密封環による
シール機能が良好に発揮される。
【0013】また、第二発明のメカニカルシールにあっ
ては、シールケースが連結部材を介して回転軸に軸線方
向に相対移動不能に連結されると共に、回転機器の軸封
部機枠に軸線方向に移動可能に連結支持されているか
ら、回転軸の軸長が熱歪等により変化した場合、その軸
長変化に伴ってシールケースが軸線方向に追従移動され
て、シールケースと回転軸との軸線方向における位置関
係は全く変化しない。したがって、シールケースに設け
られた静止密封環と回転軸に設けられた回転密封環との
軸線方向における相対位置は、回転軸の軸長変化によっ
て何らの影響を受けず、適正に保持されることになり、
両密封環によるシール機能が良好に発揮される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図5又は図6〜図8に基づいて具体的に説明する。な
お、以下の説明においては、便宜上、前後とは図1又は
図6における左右をいうものとする。
【0015】図1〜図4は第一の実施の形態を示したも
ので、この実施の形態は、焼却残滓排出用のスクリュー
フィーダの軸封手段として装備されるメカニカルシール
に第一発明を適用した例に係るものである。
【0016】この実施の形態におけるメカニカルシール
(以下「第一シール」という)1は、図1に示す如く、
回転機器たる焼却残滓排出用のスクリューフィーダの軸
封部機枠2,3とこれを前後方向に貫通してスクリュー
フィーダの内部(機内)へと延びるスクリュー軸たる回
転軸4との間に介装されたものである。なお、軸封部機
枠2,3は前後に対峙するものであり、前位の軸封部機
枠2は、焼却残滓の移送が行なわれる機内を囲繞するフ
ィーダハウジングの一部であって、スクリューフィーダ
の機内と機外との仕切壁として機能するものである。後
位の軸封部機枠3は、機外において当該フィーダハウジ
ングに取り付けられたものである。
【0017】第一シール1は、図1及び図2に示す如
く、軸封部機枠2,3に取り付けられた筒状のシールケ
ース5と、回転軸4に軸線方向(前後方向)に相対移動
可能に且つ相対回転不能に嵌合保持されたスリーブ6
と、シールケース5とスリーブ6とを軸線方向に相対移
動不能に且つ相対回転可能に連結する連結部材7と、ス
リーブ6に固定された回転密封環8と、シールケース5
に、回転密封環8に対向した状態で、軸線方向に移動可
能に且つ相対回転不能に保持された静止密封環9と、シ
ールケース5と静止密封環9との間に、静止密封環9を
回転密封環8へと押圧附勢すべく、介挿された附勢部材
11と、両密封環8,9の対向端面である密封端面1
2,13間に静圧を発生させる静圧発生機構14と、シ
ールケース5等を冷却する冷却機構15とを具備するも
のであり、両密封端面12,13をその間に発生させた
静圧により非接触状態に保持しつつ、密封端面12,1
3の相対回転部分において、その外周側領域である機内
領域16とその内周側領域である機外領域(大気領域)
17とをシールするように構成された外部加圧形の非接
触シールである。
【0018】シールケース5は、図1〜図3に示す如
く、円筒状のケース本体18と、ケース本体18の前端
部内周に形成されたリテーナ19,20,21と、ケー
ス本体18の前後端部に固着された環状のフランジ2
2,23と、ケース本体18の後端部内周に固着された
円筒状のベアリング支持体24とからなり、両フランジ
22,23により、回転軸4を同心状に囲繞する状態
で、軸封部機枠2,3に取り付けられている。前位の軸
封部機枠2とシールケース5との間は、軸封部機枠2と
フランジ22との衝合部に介挿したOリング25によ
り、二次シールされている。リテーナは、大径円筒状の
第一保持部19と小径円筒状の第二保持部20と両部1
9,20の後端部間を連結する円環状の壁部21とを有
する二重筒構造に構成されている。
【0019】スリーブ6は、図1に示す如く、シールケ
ース5の前後長と略同一長さの円筒体であり、シールケ
ース5内に配して回転軸4に軸線方向に相対移動可能に
嵌合保持されている。スリーブ6の前後端部内周には一
対の環状シール材(Oリング又は膨張黒鉛製シール材
等)26,27が係合保持されていて、スリーブ6と回
転軸4との間を、スリーブ6の軸線方向における相対移
動を許容する状態で、二次シールしている。また、図1
及び図2に示す如く、シール材26,27間に配してス
リーブ6に軸線方向に延びる長孔28を形成すると共
に、回転軸4に長孔28に係合するボルト29を螺着す
ることによって、スリーブ6の回転軸4に対する軸線方
向の相対移動を許容しつつ、回転軸4に対する相対回転
を阻止している。なお、長孔28の前後長つまりスリー
ブ6の軸線方向における相対移動範囲は、予測される回
転軸4の熱歪による軸長変化量に応じて設定されてい
る。また、ボルト29には保護リング30が嵌挿されて
いて、ボルト29が回転軸4の軸長変化により長孔28
の前後端部に衝突するような事態が発生した場合にも、
ボルト29の螺子部が破損しないように工夫されてい
る。
【0020】連結部材7は、図1に示す如く、スリーブ
6の後端部とベアリング支持体24との間に装填された
ベアリング(この例では、スラストベアリングを使用)
で構成されており、シールケース5とスリーブ6とを相
対回転可能に且つ径方向及び軸線方向に相対変位不能に
連結している。なお、スリーブ6とベアリング支持体2
4との間には、ベアリング7の前位に配して、オイルシ
ール31が設けられており、シールケース5には、グリ
ース等の潤滑材をベアリング7に注入させるための潤滑
材注入孔32が形成されている。
【0021】回転密封環8は、図1〜図3に示す如く、
シールケース5内に配してスリーブ6の前端部に嵌合固
定されている。
【0022】静止密封環9は、図1〜図3に示す如く、
回転密封環2の直後方に対向状に配して、リテーナの第
一及び第二保持部19,20に前後一対の第一Oリング
34,34及び第二Oリング35を介して軸線方向に移
動可能に保持されている。すなわち、静止密封環9の外
周部は、所定間隔を隔てて並列する前後一対の第一Oリ
ング34,34を介在させた二次シール状態で、第一保
持部19の内周部に前後移動可能に保持されている。ま
た、静止密封環9の内周部は、第二Oリング35を介在
させた二次シール状態で、第二保持部20の外周部に前
後移動可能に保持されている。また、静止密封環9は、
その後端部に穿設した係合凹部36にリテーナの壁部2
1に植設した回り止めピン37を係合させることによっ
て、一定範囲での前後移動が許容された状態で、シール
ケース5に対する相対回転が阻止されている。なお、O
リング34,34,35による二次シール作用により、
静止密封環9とリテーナ19,20,21との間には二
つの密閉空間38,39が形成される。すなわち、静止
密封環9の外周部と第一保持部19の内周部との間に
は、両第一Oリング34,34によってシールされた環
状の第一密閉空間38が形成され、静止密封環9の後端
部と壁部21との間には、後位の第一Oリング34及び
第二Oリング35によってシールされた環状の第二密閉
空間39が形成される。ところで、密封環8,9の構成
材はシール条件等に応じて選定されるが、この例では、
回転密封環8はSUS材で構成し、その密封端面12を
CrO2等のセラミックコーティング層で構成してあ
り、静止密封環9はカーボンで構成してある。
【0023】附勢部材11は、図1及び図2に示す如
く、第二密閉空間39に配設されており、静止密封環9
の後端部とリテーナの壁部21との間に介挿された一又
は複数のコイルスプリングで構成されていて、静止密封
環9を回転密封環8へと押圧附勢するものであり、密封
端面12,13を閉じる方向に作用する閉力を発生させ
るものである。なお、第二密閉空間39は、図1及び図
3に示す如く、静止密封環9に形成した背圧導入路40
を介して機内領域16に連通されていて、静止密封環9
の後端部たる背面部に機内領域16の圧力(以下「機内
圧力」という)が背圧として作用するように工夫されて
いる。この背圧は、スプリング荷重と共に、閉力として
機能する。背圧導入路40は、後述する密封環側通路4
6と交差しないように、その形成位置を工夫してある。
【0024】静圧発生機構14は、図1〜図3に示す如
く、静止密封環9の密封端面13に形成された複数の静
圧発生溝41…と、静圧発生溝41…にシールガス42
を供給する一連のシールガス供給路43と、シールガス
供給路43に設けた絞り器44とを具備して、機内圧力
より高圧のシールガス42を静圧発生溝41に供給させ
ることにより、密封端面12,13間にこれを開く方向
に作用する静圧(開力)を発生させるようになってい
る。
【0025】静圧発生溝41…は、図4に示す如く、当
該密封端面13と同心の環状をなして並列する浅い円弧
状凹溝である。
【0026】シールガス供給路43は、図1及び図2に
示す如く、シールケース5及び静止密封環9に形成され
た一連のものであり、第一密閉空間38と、ケース本体
18及び第一保持部19を貫通して第一密閉空間38に
至るケース側通路45と、静止密封環9を貫通して第一
密封空間38から静圧発生溝41…に至る密封環側通路
46とからなる。密封環側通路46の下流端部は分岐さ
れていて、その各分岐部を、図4に示す如く、各静圧発
生溝41に開口46aさせてある。ケース側通路45に
は、所定のシールガス供給源(図示せず)から導かれた
シールガス供給管が接続されていて、シールガス42を
シールガス供給路43から静圧発生溝41…に供給する
ようになっている。静圧発生溝41…に導入されたシー
ルガス42により、密封端面12,13間にこれを開く
方向に作用する開力(静圧)が発生する。静圧発生溝4
1に導入されるシールガス42の圧力は機内圧力に応じ
てこれより高く設定されており、閉力を決定するスプリ
ング11のバネ力(スプリング荷重)は、密封端面1
2,13間の隙間が適正(一般に、5〜16μmであ
る)となるように、シールガス42の圧力に応じて設定
される。シールガス42としては、各領域16,17に
流出しても無害なものを、シール条件に応じて適宜に選
定する。この例では、各種物質に対して不活性であり且
つ人体に無害である窒素ガスが使用されている。なお、
シールガス42は、スクリューフィーダの運転(回転軸
4の駆動)中においてのみ供給され、運転停止後には供
給を停止される。スクリューフィーダの運転(回転軸4
の駆動)は、シールガス42の供給が開始された後であ
って、密封端面12,13間が非接触状態に保持された
後において開始され、シールガス42の供給停止は、当
該機器の運転停止後であって回転軸4が完全に停止した
後に行なわれる。
【0027】絞り器44は、オリフィス,毛細管,多孔
質部材等の絞り機能を有するものであり、図2に示す如
く、密封環側通路46の適所(各静圧発生溝41への分
岐部分より上流側の部分)に配設されている。
【0028】冷却機構15は、図1に示す如く、ケース
本体18に静止密封環9を囲繞する如き環形状をなす冷
却通路47及びこれに連通する給排水口48,49を設
けて、冷却水50を給水口48から冷却通路47を経て
排水口49へと循環流動させることにより、シールケー
ス5及びその周辺部材(静止密封環9等)を冷却するよ
うに構成されている。したがって、第一シール1は高温
条件下で使用されるものであるが、その構成部材(シー
ルケース5,Oリング34等)は必要以上に高度の耐熱
性材で構成しておく必要がない。
【0029】以上のように構成された第一シール1にあ
っては、シールガス42をシールガス供給路43から静
圧発生溝41…に供給すると、密封端面12,13間に
これを開く方向に作用する開力が発生する。この開力
は、密封端面12,13間に導入されたシールガス42
によって発生する静圧によるものである。したがって、
密封端面12,13は、この開力と密封端面12,13
間を閉じる方向に作用する閉力(スプリング荷重及び第
二密閉空間39に作用する背圧によるもの)とがバラン
スする非接触状態に保持される。そして、シールガス4
2が機内圧力より高圧であることから、機内領域16で
発生するガスや粉塵は密封端面12,13間に侵入せ
ず、機内領域16が完全にシールされることになり、周
辺環境を悪化させる虞れは全くない。このとき、シール
ガス42はオリフィス等の絞り器44で絞られた上で静
圧発生溝41…に導入されることから、密封端面12,
13の隙間が変動した場合にも、その隙間が自動的に調
整されて適正に保持される。すなわち、当該回転機器の
振動等により密封端面12,13の隙間が大きくなった
ときは、静圧発生溝41…から密封端面12,13間に
流出するシールガス量と絞り器44を通って静圧発生溝
41…に供給されるシールガス量とが不均衡となり、静
圧発生溝41…内の圧力が低下して、開力が閉力より小
さくなるため、密封端面12,13間の隙間が小さくな
るように変化して、その隙間が適正なものに調整され
る。逆に、密封端面12,13間の隙間が小さくなった
ときは、上記したと同様の絞り器機能により静圧発生溝
41…内の圧力が上昇して、開力が閉力より大きくな
り、密封端面12,13間の隙間が大きくなるように変
化して、その隙間が適正なものに調整される。また、機
内圧力が変動した場合、これに伴って第二密閉空間39
に作用する背圧も変化することから、この背圧及びスプ
リング荷重による閉力とシールガス42による閉力との
バランスが崩れるようなことがことがなく、密封端面1
2,13間の隙間が適正に維持される。なお、シールガ
ス42は密封端面12,13間から両領域16,17に
流出するが、不活性且つ無毒な窒素ガスであるから、両
領域16,17に流出することによる問題は何ら生じな
い。
【0030】而して、スクリューフィーダの運転が開始
されると、回転軸4は高温の焼却残滓との接触により加
熱されて熱歪を生じ、その軸長が時間の経過と共に大き
く伸長変化することになる。しかし、軸封部機枠2,3
に取り付けられたシールケース5と回転軸4に嵌合され
たスリーブ6とがベアリング7により軸線方向に相対変
位不能に連結されていること及びスリーブ6が回転軸4
に軸線方向に相対移動可能に嵌合されていることから、
回転軸4の軸長が上記した如く大きく伸長変化しても、
回転軸4とスリーブ6との間に軸線方向における滑りが
生じるにすぎず、シールケース5とスリーブ6との軸線
方向における位置関係は全く変化しない。したがって、
シールケース5に設けられた静止密封環9とスリーブ6
に設けられた回転密封環8との軸線方向における相対位
置は、回転軸4の軸長変化によっては何らの影響を受け
ず、一定に保持されることになる。その結果、密封端面
12,13の軸線方向における位置関係が全く変化せ
ず、密封端面12,13によるシール機能が良好に発揮
される。また、スクリューフィーダの運転が停止される
と、回転軸4の温度が低下して、その軸長が縮小復帰さ
れるが、この場合にも、回転軸4とスリーブ6との間に
軸線方向における滑りが生じるにすぎず、密封端面1
2,13の軸線方向における位置関係が変化することが
なく、密封端面12,13が強く衝合して破損する等の
虞れはない。
【0031】なお、シールケース5とスリーブ6とをベ
アリング7により連結しておくと、回転軸4が軸振れを
生じた場合にも、両者5,6の径方向における相対位置
が変動せず、シールケース5に設けられた静止密封環9
とスリーブ6に設けられた回転密封環8との同心性,平
行性が確保,維持されることになる。このことは、2つ
の密封環の相対回転部分でシール機能を発揮させるメカ
ニカルシール、特に第一シール1の如く密封端面12,
13が非接触状態となる非接触形のメカニカルシールに
あっては、シール機能を発揮させる上で極めて重要な利
点となる。また、軸封部機枠2,3に取り付けられたシ
ールケース5と回転軸4に嵌合されたスリーブ8とをベ
アリング7を介して連結することによって、回転軸4の
軸受機能が発揮されることになる。したがって、回転機
器の構造上、回転軸4の軸受箇所,数が限定されるた
め、回転軸4の軸受機能を充分に確保できない場合に
も、これに起因する問題(振動,軸振れ等)を第一シー
ル1による軸受機能の加重により解消することができ
る。
【0032】また、図6〜図8は第二の実施の形態を示
したもので、この実施の形態は、高温粉体輸送用のスク
リューコンベアの軸封手段として装備されるメカニカル
シールに第二発明を適用した例に係るものである。
【0033】この実施の形態におけるメカニカルシール
(以下「第二シール」という)51は、図6に示す如
く、回転機器たる高温粉体輸送用のスクリューコンベア
の軸封部機枠52,53とこれを前後方向に貫通してス
クリューコンベアの内部(機内)へと延びるスクリュー
軸たる回転軸54との間に介装されたものである。な
お、軸封部機枠52,53は前後に対峙するものであ
り、前位の軸封部機枠52は、高温粉体の輸送が行なわ
れる機内を囲繞するコンベアハウジングの一部であっ
て、スクリューコンベアの機内と機外との仕切壁として
機能するものである。後位の軸封部機枠53は、機外に
おいて当該コンベアハウジングに取り付けられたもので
ある。
【0034】第二シール51は、図6及び図7に示す如
く、軸封部機枠52,53に連結支持されたシールケー
ス55と、シールケース55と回転軸54とを軸線方向
に相対移動不能に且つ相対回転可能に連結する連結部材
56と、回転軸54に固定された回転密封環57と、シ
ールケース55に、回転密封環57に対向した状態で、
軸線方向に移動可能に且つ相対回転不能に保持された静
止密封環58と、シールケース55と静止密封環58と
の間に静止密封環58を回転密封環57へと押圧附勢す
べく介挿された附勢部材59と、両密封環57,58の
対向端面である密封端面60,61間に静圧を発生させ
る静圧発生機構62と、シールケース55等を冷却する
冷却機構63と、を具備するものであり、第一シール1
と同様に、両密封端面60,61をその間に発生させた
静圧により非接触状態に保持しつつ、密封端面60,6
1の相対回転部分において、その外周側領域である機内
領域64とその内周側領域である機外領域(大気領域)
65とをシールするように構成された外部加圧形の非接
触シールである。
【0035】シールケース55は、図6に示す如く、前
端部を前後方向に伸縮自在な円筒状の金属ベロース66
を介して前位の軸封部機枠52に連結すると共に、後端
部を後位の軸封部機枠53に形成された円形内周部67
に前後移動可能に嵌挿支持させることにより、回転軸5
4を同心状に囲繞する状態で、コンベアハウジングに取
り付けられている。また、シールケース55の外周部に
は上記円形内周部67に形成したキー溝68に係合する
キー69が設けられていて、シールケース55の前後移
動を許容しつつ、その回転を阻止している。このよう
に、シールケース55は、金属ベローズ66の伸縮スト
ークの範囲で軸線方向移動のみを許容された状態で、軸
封部機枠52,53に連結支持されている。なお、スク
リューコンベアの機内とシールケース55の内部とは、
金属ベローズ66を介して、気密状に連通されている。
また、金属ベローズ66の伸縮ストークつまりシールケ
ース55の軸線方向移動量は、予測される回転軸54の
熱歪による軸長変化量に応じて設定されている。
【0036】連結部材56は、図6に示す如く、シール
ケース55の後端内周部と回転軸54との間に装填され
たベアリング(この例では、自動調心ころベアリングを
使用)で構成されており、シールケース55と回転軸5
4とを相対回転可能に且つ径方向及び軸線方向に相対変
位不能に連結している。なお、シールケース55と回転
軸54及び軸封部機枠53との間には、ベアリング56
の前後に配してオイルシール70,70が設けられてい
て、シールケース55に形成した潤滑材注入孔71から
グリース等の潤滑材をベアリング56に注入するように
なっている。
【0037】回転密封環57は、図6〜図8に示す如
く、シールケース55の前端部に対応する位置に配し
て、回転軸54に円筒状の固定部材72,73を介して
嵌合固定されている。
【0038】静止密封環58は、図6〜図8に示す如
く、回転密封環2の直後方に対向状に配して、シールケ
ース55の前端内周部に前後一対のOリング74,74
を介して軸線方向に移動可能に保持されている。また、
静止密封環58は、その後端部に形成した係合凹部75
に、シールケース55のスプリング受部76に植設した
回り止めピン77を係合させることにより、一定範囲で
の前後移動が許容された状態でシールケース55に対す
る相対回転が阻止されている。
【0039】附勢部材59は、図6及び図7に示す如
く、静止密封環58とスプリング受部76との間に介挿
された一又は複数のコイルスプリングで構成されてい
て、静止密封環58を回転密封環57へと押圧附勢す
る。
【0040】静圧発生機構62は、図6及び図7に示す
如く、第一シール1における静圧発生機構14と同様の
構造,機能を有するものであり、静止密封環58の密封
端面61に形成された複数の静圧発生溝78…と、シー
ルケース55及び静止密封環58に形成された一連のシ
ールガス供給路79と、シールガス供給路79の適所に
設けた絞り器80とを具備して、シールガス81をシー
ルガス供給路79から静圧発生溝78…に供給させるこ
とにより、密封端面60,61間にこれを開く方向に作
用する開力(静圧)を発生させるようになっている。
【0041】静圧発生溝78…は、第一シール1におけ
る静圧発生溝41と同様に、当該密封端面61と同心の
環状をなして並列する浅い円弧状凹溝である(図4参
照)。シールガス供給路79は、図6及び図7に示す如
く、静止密封環58の外周部とシールケース55の内周
部との間に形成された環状空間であってOリング74,
74によってシールされた密閉空間82と、シールケー
ス55を貫通して密閉空間82に至るケース側通路83
と、静止密封環58を貫通して第一密封空間82から静
圧発生溝78…に至る密封環側通路84とからなる。密
封環側通路84の下流端部は、前記密封環側通路46と
同様に、分岐して各静圧発生溝78に開口されている。
また、第一シール1におけると同様に、シールガス81
として機内領域64の圧力(機内圧力)より高圧の窒素
ガスが使用されており、シールガス81の供給はスクリ
ューコンベアの運転(回転軸54の駆動)中においての
み行なわれる。また、スクリューコンベアの運転(回転
軸54の駆動)は、シールガス81の供給が開始された
後であって、密封端面60,61間が非接触状態に保持
された後において開始され、シールガス81の供給停止
は、当該コンベアの運転停止後であって回転軸54が完
全に停止した後に行なわれる。絞り器80は、オリフィ
ス,毛細管,多孔質部材等の絞り機能を有するものであ
り、密封環側通路84に配設されている。
【0042】冷却機構63は、図6〜図8に示す如く、
シールケース55の密封環57,58に対応する部分
に、環状の第一及び第二冷却通路85,86と両通路8
5,86を連通する連通路87と第一冷却通路85に開
口する給水口88と第二冷却通路86に開口する排水口
89とを形成して、冷却水90を給水口88から第一冷
却通路85、連絡路87及び第二冷却通路86を経て排
水口89へと循環流動させることにより、シールケース
55及びその周辺部材(密封環57,58等)を冷却す
るように構成されている。したがって、第二シール51
は高温条件下で使用されるものであるが、その構成部材
(シールケース55,Oリング74等)は必要以上に高
度の耐熱性材で構成しておく必要がない。
【0043】以上のように構成された第二シール51に
あっては、第一シール1と同様に、シールガス81をシ
ールガス供給路79から静圧発生溝78…に供給する
と、密封端面60,61間に発生する静圧による開力と
スプリング59による閉力とがバランスされて、密封端
面60,61を非接触状態に保持しつつ、機内領域64
をシールする。このとき、シールガス81は密封端面6
0,61間から機内領域64に流出して、機内領域64
で発生するガスや粉塵の密封端面60,61間からの漏
出を完全に阻止する。なお、密封端面60,61間から
機外領域65に流出したシールガス81は、シールケー
ス55に形成したシールガスドレン孔91から排出され
る。また、密封端面60,61の隙間が変動した場合に
も、絞り器80による前述した作用により、その隙間が
自動的に調整される。
【0044】而して、スクリューコンベアの運転が開始
されると、回転軸54は高温粉体との接触により加熱さ
れて熱歪を生じ、その軸長が時間の経過と共に大きく伸
長変化することになる。しかし、第二シール51にあっ
ては、シールケース55がベアリング56により回転軸
54に連結されていること及び金属ベローズ66により
軸線方向に移動可能とされていることから、回転軸54
の軸長が変化した場合、その軸長変化に伴ってシールケ
ース55が軸線方向に追従移動されて、シールケース5
5と回転軸54との軸線方向における位置関係は全く変
化しない。したがって、シールケース55に設けられた
静止密封環58と回転軸54に設けられた回転密封環5
7との軸線方向における相対位置は、回転軸54の軸長
変化によっては何らの影響も受けず、適正に保持される
ことになり、密封端面60,61によるシール機能が良
好に発揮される。また、スクリューコンベアの運転が停
止されると、回転軸54の温度が低下して、その軸長が
縮小復帰されるが、この場合にも、シールケース55が
軸長変化に追従移動して、シールケース55と回転軸5
4との間における軸線方向の位置関係が変化せず、一定
に保持される。
【0045】なお、本発明は、上記した各実施の形態に
限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しな
い範囲において適宜に変更,改良することができる。
【0046】例えば、第一及び第二シール1,51にお
いては、連結部材7,56としてベアリングを使用した
が、連結部材7,56は、シールケース5,55とスリ
ーブ6又は回転軸54とを相対回転自在に且つ軸線方向
に相対移動不能に連結できるものであればよく、その構
成は任意である。また、ベアリングを使用する場合にお
いても、そのベアリングの形式,構造は使用条件等に応
じて任意に選定することができる。
【0047】また、第一シール1においては、静止密封
環9に形成した背圧導入路40により、機内圧力を静止
密封環9に閉力として機能する背圧として作用させるよ
うにしたが、このような背圧手段は任意であり、静止密
封環9に、密封環側通路46の適所から第二密閉空間3
9に至る背圧導入路を形成するか、或いは第二密閉空間
39を迂回して静圧発生溝41…に至る密封環側通路4
6を形成して、第二密閉空間39に導入されたシールガ
ス42により静止密封環9に背圧が作用するように構成
してもよい。例えば、図5に示す如く、静止密封環9
に、上記背圧導入路40に加えて、両密閉空間38,3
9を連通する連通路92を形成する共に、この連通路9
2に前記絞り器44と同様のオリフィス等の絞り器93
を設けて、シールガス42を第二密封空間39に導入さ
せるようにする。このようにすれば、第二密封空間39
内の圧力が機内圧力と同等若しくはやや高圧となり、機
内領域16から第二密封空間39への粉塵等の侵入が完
璧に阻止される。勿論、第二密閉空間39に外部配管か
ら適当な背圧発生ガスを供給させること又は第二密閉空
間39を大気領域17に開放させることも可能である。
また、静圧発生溝41,78の形状も任意であり、第一
又は第二シール1,51における如く複数の円弧状凹溝
で構成せず、一の環状凹溝で構成するようにしてもよ
い。
【0048】また、第二シール51において、シールケ
ース55を軸封部機枠52,53に軸線方向移動可能に
連結支持する手段を金属ベローズ66等で構成したが、
かかる手段の構成は、シールケース55が機内との間の
気密性が確保される状態で軸線方向に移動できることを
条件として任意である。例えば、軸封部機枠をシールケ
ース55を軸線方向に移動可能に嵌合する部分を有する
構成のものとして、この部分とシールケース55との間
を、シールケース55の軸線方向移動を許容するOリン
グ等のシール部材でシールするように構成することがで
きる。勿論、フレックス等の移動可能なシール装置を使
用することもできる。
【0049】また、第一発明又は第二発明は、上記した
外部加圧形の非接触シール1,51の他、密封端面をそ
の間に発生させた動圧により非接触状態に保持するよう
に構成された非接触形メカニカルシールや密封端面の相
対回転摺接作用によりシール機能を発揮させる端面接触
形メカニカルシールにも、上記したと同様に好適に適用
することができる。また、第一発明又は第二発明に係る
メカニカルシールは、上記した焼却残滓排出用のスクリ
ューフィーダや高温粉体輸送用のスクリューコンベアの
他、回転軸の軸長が熱歪により伸縮変化するような温度
条件下で使用される各種回転機器の軸封手段として好適
に使用することができる。また、回転軸が伸縮可能な構
造をなし、その軸長が機能上必然的に変化する回転機器
においても、同様に好適に使用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、第一発明又は第二発明のメカニカルシールによれ
ば、回転軸の軸長が熱歪等により伸縮変化するような回
転機器においても、両密封環の軸線方向における相対位
置を適正に保持し得て、良好な軸封機能を発揮させるこ
とができる。しかも、第一発明のメカニカルシールにあ
っては、回転軸の軸受機能をも発揮することができ、構
造上又は機能上、回転軸の軸受機能を充分に確保し得な
い回転機器においても、軸振れ等の問題を併せて解決す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明に係るメカニカルシールの一例を示す
縦断側面図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】図1の他の要部の拡大図である。
【図4】当該メカニカルシールにおける静止密封環の密
封端面を示す正面図である。
【図5】当該メカニカルシールの変形例を示す図3相当
図である。
【図6】第二発明に係るメカニカルシールの一例を示す
縦断側面図である。
【図7】図6の要部の拡大図である。
【図8】図6の他の要部の拡大図である。
【符号の説明】
1…第一シール(メカニカルシール)、2,3,52,
53…軸封部機枠、4,54…回転軸、5,55…シー
ルケース、6…スリーブ、7,56…ベアリング(連結
部材)、8,57…回転密封環、9,58…静止密封
環、11,59…コイルスプリング(附勢部材)、1
2,13,60,61…密封端面、14,62…静圧発
生機構、16,64…機内領域、17,65…機外領
域、41,78…静圧発生溝、42,81…シールガ
ス、43,79…シールガス供給路、66…金属ベロー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−112707(JP,A) 特開 昭60−136666(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16J 15/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機器の軸封部機枠に取り付けられた
    シールケースと、 軸封部機枠を貫通する回転軸に軸線方向に相対移動可能
    に且つ相対回転不能に保持されたスリーブと、 シールケースとスリーブとを径方向及び軸線方向に相対
    変位不能に且つ相対回転可能に連結する連結部材と、 スリーブに固定された回転密封環と、 シールケースに、回転密封環に対向した状態で、軸線方
    向に移動可能に且つ相対回転不能に保持された静止密封
    環と、 シールケースと静止密封環との間に静止密封環を回転密
    封環へと押圧附勢すべく介挿された附勢部材と、両密封環の対向端面である密封端面間にこれを非接触に
    保持する静圧を発生させる静圧発生機構であって、機内
    圧力より高圧のシールガスをシールケース及び静止密封
    環に形成した一連のシールガス供給路から静止密封環の
    密封端面に形成した静圧発生溝に供給する静圧発生機構
    と、 を具備することを特徴とするメカニカルシール。
  2. 【請求項2】 回転機器の軸封部機枠にこれを貫通する
    回転軸の軸線方向に移動可能に伸縮自在な金属ベローズ
    を介して連結され、機内に金属ベローズを介して気密状
    に連通されたシールケースと、 シールケースと回転軸とを径方向及び軸線方向に相対
    位不能に且つ相対回転可能に連結する連結部材と、 回転軸に固定された回転密封環と、 シールケースに、回転密封環に対向した状態で、軸線方
    向に移動可能に且つ相対回転不能に保持された静止密封
    環と、 シールケースと静止密封環との間に静止密封環を回転密
    封環へと押圧附勢すべく介挿された附勢部材と、両密封環の対向端面である密封端面間にこれを非接触に
    保持する静圧を発生させる静圧発生機構であって、機内
    圧力より高圧のシールガスをシールケース及び静止密封
    環に形成した一連のシールガス供給路から静止密封環の
    密封端面に形 成した静圧発生溝に供給する静圧発生機構
    と、 を具備することを特徴とするメカニカルシール。
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