JP2941583B2 - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JP2941583B2
JP2941583B2 JP31460592A JP31460592A JP2941583B2 JP 2941583 B2 JP2941583 B2 JP 2941583B2 JP 31460592 A JP31460592 A JP 31460592A JP 31460592 A JP31460592 A JP 31460592A JP 2941583 B2 JP2941583 B2 JP 2941583B2
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忠章 磯部
克佳 北井
修 石原
弘治 布川
修通 樋口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記憶制御方式に関し、
特に要素並列処理を行うベクトル処理装置において、複
数のアクセス要求元から1つの記憶単位にアクセスした
要求の競合を軽減させることができる計算機システムの
記憶制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のアクセス要求元から記憶装
置を構成する記憶単位より小さいアクセス幅のアクセス
要求が連続して発生した場合、同一記憶単位に対するア
クセス要求の競合を軽減する記憶制御方式として、特開
昭63−175970号公報が知られている。上記記憶
制御方式では、同時刻あるいは異なる時刻に発生した複
数のアクセス要求に対し、アクセス要求受付時刻に対応
したアクセス要求識別子を付加し、記憶単位ごとに発生
順にグループに分割するとともに、該グループをまとめ
て単一のアクセス要求として記憶装置にアクセスする。
【0003】また、該記憶装置から読みだされたデータ
を、アクセス要求をまとめる前のそれぞれのアクセス要
求元およびアクセス要求識別子に対応したフェッチデー
タバッファに格納する。さらに、異なる時刻に発生した
アクセス要求を単一のアクセス要求としてアクセスする
場合、該複数のアクセス要求全てに隣接する複数のアク
セス要求識別子を付加し、これらに複数のアクセス要求
識別子が全て有効であることを条件としてアクセス要求
を1つにまとめて記憶単位にアクセスする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ベクトルデータを保持
するベクトルレジスタと、ベクトルレジスタの各要素が
有効か無効かを示すベクトルマスクレジスタを備えるベ
クトル処理装置において、ベクトルレジスタと記憶装置
との間のデータ転送に関する命令として、以下のような
命令が考えられる。
【0005】(1)Vector Load (VL) 記憶装置からベクトルレジスタへのフェッチ アドレス=先頭アドレス+増分アドレス×ベクトル要素
番号 (2)Vector Store (VST) ベクトルレジスタから記憶装置へのストア アドレス=先頭アドレス+増分アドレス×ベクトル要素
番号 (3)Vector Load Expand (VL
E) 記憶装置からベクトルレジスタへのフェッチ アドレス=先頭アドレス+増分アドレス×有効なベクト
ル要素の数 (4)Vector Store Compress
(VSTC) ベクトルレジスタから記憶装置へのストア アドレス=先頭アドレス+増分アドレス×有効なベクト
ル要素の数 但し、“有効なベクトル要素の数”とは、(ベクトル要
素番号−1)までのベクトルマスクレジスタで、“有
効”と示された要素の数である。
【0006】図8にVLおよびVSTに関するベクトル
レジスタと記憶装置のアドレス付けの対応の例、図9に
VLEおよびVSTCに関するベクトルレジスタと記憶
装置のアドレス付けの対応の例を示す。
【0007】要素並列処理を行うベクトル処理装置で
は、VLおよびVSTはフェッチまたはストアを行うベ
クトル要素が順番に複数のアクセス要求元に割り付けら
れるため、アクセス要求が記憶単位の1/2,1/
4...のような値を取り、記憶装置の連続したアドレ
スをアクセスする場合には、上記従来技術によってアク
セス要求の競合を軽減できる。
【0008】一方、VLEおよびVSTCでは、フェッ
チまたはストアを行うベクトル要素には、マスクデータ
によって有効なアクセス要求と無効なアクセス要求が存
在し、その中で有効なアクセス要求のみが記憶装置のア
クセスを行う。この記憶装置のアクセスが連続になる場
合、上記従来技術によって、該複数のアクセス要求を単
一のアクセス要求としてまとめるためには、それら複数
のアクセス要求に有効な隣接するアクセス要求識別子を
付加しなければならない。しかし、VLEおよびVST
Cではベクトルマスクレジスタを読み出すまでは有効な
アクセス要求がどの要素並列に属するかはわからず、同
一記憶単位をアクセスする複数のアクセス要求が用意さ
れたアクセス要求識別子の数より離れた要素並列に属
し、アクセス要求識別子の数が不足する場合も起こりう
る。従って上記従来技術では、これら複数のアクセス要
求は単一のアクセス要求としてまとめることができず、
複数回同一記憶単位にアクセスすることとなりアクセス
要求の競合が発生するという問題がある。
【0009】本発明の目的は、複数のアクセス要求元か
ら1つの記憶単位にアクセスした要求の競合を軽減させ
ることができる計算機システムの記憶制御方式を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明においては、複数のアクセス要求元から同時
刻又は異なる時刻に発生し有効無効の混在したアクセス
要求に対し、アクセス要求の受付時刻に対応したアクセ
ス要求識別子を付加し、記憶単位ごとに有効なアクセス
要求を発生順にグループに分割し、これらグループをま
とめて単一のアクセス要求として記憶装置にアクセスす
る構成とする。
【0011】更に本発明においては、上記問題を解決す
るために、記憶単位ごとにまとめたアクセス要求のスト
アデータを順次まとめて保持するストアデータワークレ
ジスタ、各アクセス要求に対するフェッチデータのフェ
ッチデータバッファでの格納位置を保持するフェッチデ
ータ分配情報バッファ、異なる時刻に発生したアクセス
要求に対するフェッチデータを保持するフェッチデータ
ワークレジスタを用意する。
【0012】
【作用】上述の構成において、異なる要素並列に属する
アクセス要求が同一の記憶単位にデータをストアする場
合、先行する要素並列のアクセス要求に伴うストアデー
タはストアデータワークレジスタに保持し、該アクセス
要求は無効なアクセス要求として処理してしまうことに
より、該アクセス要求に付加したアクセス要求識別子を
有効にすることができ、後続アクセス要求にそのアクセ
ス要求識別子を付加することができるため、統合するア
クセス要求の発行を待つことができる。
【0013】また、複数のアクセス要求が同一の記憶単
位からデータをフェッチする場合、後続アクセス要求の
発生を待たずに最初に発生したアクセス要求で該記憶単
位をアクセスし、記憶装置から読みだしたフェッチデー
タをアクセス要求元とアクセス識別子に対応したフェッ
チデータバッファに格納し、フェッチデータ分配情報ス
タック内の情報に基づき、フェッチデータバッファより
データを読みだし各アクセス要求元に返送する。単一の
アクセス要求として記憶単位をアクセスした複数のアク
セス要求が異なる要素並列に属する場合、後続要素並列
に属するアクセス要求は無効なアクセス要求として処理
し記憶装置はアクセスせず、該アクセス要求のフェッチ
データはフェッチデータワークレジスタから読みだすこ
とをフェッチデータ分配情報バッファに格納する。該ア
クセス要求に対するデータは、先行するアクセス要求に
対するフェッチデータ返送時に、フェッチデータバッフ
ァからフェッチデータワークレジスタに格納しておき、
フェッチデータ分配情報バッファの情報によりフェッチ
データワークレジスタから読みだしアクセス要求元へ返
送する。
【0014】
【実施例】図3,4は、本発明が適用されるベクトル処
理装置の全体構成を示す図である。
【0015】図3,4において、処理装置は、複数(こ
こでは4個とする)の記憶単位1a〜1dから構成され
る記憶装置1と、複数(ここでは4個とする)の演算器
5a〜5dと、ベクトルレジスタ3と、ベクトルマスク
レジスタ4と、記憶制御装置2よりなる。ベクトルレジ
スタ3は、演算器5a〜5dに対応して要素によって区
切られた3a〜3dからなり、同様にベクトルマスクレ
ジスタは4a〜4dからなる。記憶制御装置2は、複数
(ここでは4個とする)のアクセス要求発行回路20a
〜20dと、これらアクセス要求発行回路20a〜20
dから発行されたアクセス要求のアクセス幅が記憶単位
より小さく連続したアドレスをアクセスすることを判断
しアクセス要求をまとめるアクセス要求統合回路21
と、アクセス要求統合回路21を経たアクセス要求をそ
れぞれ保持するアクセス要求スタック22a〜22d
と、各記憶単位1a〜1dに対応してアクセス要求の優
先順位を決定する優先順位決定回路23a〜23dと、
各アクセス要求発行回路20a〜20d対応にアクセス
要求識別子の数に等しい面数を備えたフェッチデータバ
ッファ24a〜24dと、フェッチデータバッファ24
a〜24dからアクセス要求発行元のアクセス要求発行
回路20a〜20dに返送するためのデータを選択する
フェッチデータ分配回路25と、該フェッチデータ分配
回路25において各アクセス要求発行回路20a〜20
dに返送するデータのフェッチデータバッファにおける
格納場所を保持しておくフェッチデータ分配情報バッフ
ァ27と、アクセス要求識別子の制御を行うアクセス要
求識別子制御回路26よりなる。
【0016】要素並列処理を行うベクトル処理装置にお
いて、複数の演算器5a〜5dに対する要素の割付け
は、 演算器5a:第0,4,8,...,4n要素 演算器5b:第1,5,9,...,4n+1要素 演算器5c:第2,6,10,...,4n+2要素 演算器5d:第3,7,11,...,4n+3要素 とし、ベクトルレジスタ3a〜3d、ベクトルマスクレ
ジスタ4a〜4d、アクセス要求発行回路20a〜20
dについても同様に割り付けられる。
【0017】本ベクトル処理装置においてベクトル演算
命令を実行する場合は、各演算器5a〜5dにそれぞれ
対応するベクトルレジスタ3a〜3dおよびベクトルマ
スクレジスタ4a〜4dからオペランドデータL3a0
〜L3d0およびマスクデータL4a0〜L4d0を要
素並列ごとに順次読みだし、各演算器5a〜5dで並列
に演算を行い、その演算結果L5a〜L5dを対応する
ベクトルレジスタ3a〜3dに順次格納する。
【0018】以下、本ベクトル処理装置で、VLEおよ
びVSTCのそれぞれのアクセス命令の処理において、
同一の記憶単位をアクセスする複数のアクセス要求を単
一のアクセス要求としてまとめ、アクセス要求の競合を
軽減する制御方法について説明する。
【0019】本実施例において、記憶単位は8バイト、
命令で指示される先頭アドレスを1000番地、アドレ
ス増分値を4バイトとし、アクセス要求A00〜A31
は4個ずつ8要素並列(すなわち32個)発行されると
する。アクセス要求の発行の様子および、各アクセス要
求に対するマスクデータの値およびアクセスアドレスは
図6に示す。但し、マスクデータの値は、‘1’が有
効、‘0’が無効とする。また、アクセス要求識別子は
0〜3の4個用意されているものとする。
【0020】このアクセス命令において有効なアクセス
要求と記憶装置上のアドレスとの対応を図7に示す。図
7より判るように、まとめられるアクセス要求は、A0
0とA02,A07とA21である。すなわち、5個の
有効なアクセス要求に対して、記憶装置へのアクセス
は、最終要素を含めて3回である。
【0021】まず、VSTC命令実行時の動作について
説明する。ここで、ストア命令のアクセス要求を統合す
る場合、統合するアクセス要求のうち要素番号の大きい
要素のアクセス要求に統合し、統合するアクセス要求の
うち要素番号の小さい要素のアクセス要求は記憶装置に
アクセスしないこととする。
【0022】前述のように、本ベクトル処理装置におい
て、ベクトルレジスタの各要素に対応するアクセス要求
は、4つのアクセス要求発行回路20a〜20dから同
一要素並列に属する4要素ずつが同時に発行される。ア
クセス要求発行時には、ベクトルレジスタ3a〜3dか
らストアデータL3a1〜L3d1およびベクトルマス
クレジスタ4a〜4dからマスクデータL4a1〜L4
d1を読みだし、アクセス要求発行回路20a〜20d
からアクセス要求L20a0〜L20d0、ストアデー
タL20a1〜L20d1、マスクデータL20a2〜
L20d2をアクセス要求統合回路21に送出する。こ
こで、アクセス要求にはアクセス要求の命令種、先頭ア
ドレス情報、アドレス増分値情報、アクセスアドレスお
よび最終要素並列には最終要素並列フラグが付加されて
いるものとする。但し、先頭アドレス情報とは先頭アド
レスが記憶単位の境界アドレスに対してどのような位置
にあるか、アドレス増分値情報とはアドレス増分値がア
クセス幅に対してどのような値かを示す。またベクトル
レジスタから送出されるストアデータは8バイト幅であ
るが、4バイト幅のアクセスの場合上4バイトに有効な
データがあるとする。
【0023】図1にアクセス要求統合回路21の詳細を
示す。アクセス要求統合回路21は、アクセス要求統合
制御回路210、セレクタ211a〜211dおよび2
12、ストアデータワークレジスタ213からなる。さ
らに、アクセス要求統合制御回路210の詳細を図5に
示す。アクセス要求統合制御回路210内には、各アク
セス要求発行回路20a〜20dごとのマスクカウンタ
2100a〜2100d、アクセス要求統合判定回路2
101、ストアデータセレクト信号生成回路2102、
無効フラグ付加回路2103、ストアマーク生成回路2
104、フェッチデータ分配情報生成回路2105より
なる。
【0024】マスクカウンタ2100a〜2100d
は、第i要素に対してベクトルマスクレジスタから発行
されるマスクデータが‘1’である数を第0要素から第
i−1要素まで順にカウントし、マスクカウント値L2
100a〜2100dとして送出する。
【0025】アクセス要求統合判定回路は2101、ア
クセス要求の命令種とアドレス増分値情報からアクセス
要求の統合を行うかどうか判断し、アクセス要求統合に
よってどのようなアクセスを行うかを示すアクセス要求
統合制御信号L2101を送出する。すなわち、アクセ
ス幅が記憶装置の記憶単位の1/nで、アクセス幅とア
ドレス増分値の絶対値が等しい場合アクセス要求の統合
を行うと判断し、さらに先頭アドレス情報、アドレス増
分値、マスクカウント値からアクセス要求統合制御信号
L2101を生成する。
【0026】ストアデータセレクト信号生成回路210
2では、アクセス要求統合制御信号L2101から、ア
クセス要求スタック22a〜22dに送出するストアデ
ータのストアデータセレクト信号L2102a〜L21
02d、および、ストアデータワークレジスタ213で
保持するストアデータに対するストアデータセレクト信
号L2102eを送出する。
【0027】無効フラグ付加回路2103では、アクセ
ス要求L21a0〜L21d0に対し無効フラグを付加
してアクセス要求スタック22a〜22dに送出する。
無効フラグを付加するのは、マスクデータL20a2〜
L20d2が‘0’の場合、または、アクセス要求が統
合されるためそのアクセス要求が記憶装置にアクセスを
しない場合である。
【0028】さらに、ストアマーク生成回路2104で
は、各アクセス要求に対するストアマークL21a2〜
L21d2を生成する。ストアマークとは、アクセス要
求がストア命令である場合に、ストアデータ中の有効な
データ位置を示すものである。アクセス幅が記憶単位の
1/nの場合はnビット(本実施例では2ビット)で示
される。
【0029】これらの回路について、以下図6の例を用
いて詳細に説明する。
【0030】第0要素並列のアクセス要求には、アクセ
ス要求識別子0を割当て、マスクデータの値から要素A
00およびA02は有効、要素A01およびA03は無
効である。マスクカウンタ2100aは0、2100b
は1、2100cは1、2100dは2になる。アクセ
ス要求統合判定回路2101において、VSTC命令で
アクセス幅が4バイト、アドレス増分値が4バイトであ
ることよりアクセス要求の統合を行い、要素A00とA
02を統合し、要素A02を記憶装置に送出しA00は
記憶装置をアクセスしないことを判断しアクセス要求統
合制御信号L2101として送出する。ストアデータセ
レクト信号生成回路2102では、アクセス要求統合制
御信号L2101より、要素A02に対するストアデー
タセレクト信号L2102cを、上4バイトにA00の
ストアデータL20a1の上4バイト、下4バイトにA
02のストアデータL20c1の上4バイトをセレクト
するように生成する。無効フラグ付加回路2103で
は、アクセス要求統合制御信号L2101より、要素A
00はアクセス要求統合によってアクセスしない要素で
あることを判断しアクセス要求L21a0に無効フラグ
を付加する。また、要素A01およびA03はマスクデ
ータL20b2およびL20d2が‘0’であることか
らアクセス要求L21b0,L21d0に無効フラグを
付加する。ストアマーク生成回路2104では、アクセ
ス要求統合制御信号L2101より、A02に対してス
トアマークL21c2を‘11’にする。セレクタ21
1cではセレクト信号L2102cにより、A00のス
トアデータL20a1の上4バイトとA02のストアデ
ータL20c1の上4バイトをそれぞれ上4バイト下4
バイトにセレクトし、ストアデータL21c1とする。
すなわち、第0要素並列は、アクセス要求L21a0,
L21b0およびL21d0に無効フラグが付加され、
アクセス要求L21c0は有効なアクセス要求としてス
トアデータL21c1、ストアマークL21c2ととも
に、アクセス要求スタック22a〜22dに送出され
る。
【0031】第1要素並列のアクセス要求には、アクセ
ス要求識別子1を割当て、マスクデータの値から要素A
07は有効、要素A04,A05およびA06は無効で
ある。マスクカウンタ2100a〜2100dはすべて
2になる。アクセス要求統合判定回路2101において
第0要素並列と同様にアクセス要求の統合を行い、最終
要素並列でないことから、要素A07は統合する要素を
待ち記憶装置をアクセスしないことを判断しアクセス要
求統合制御信号L2101として送出する。ストアデー
タセレクト信号生成回路2102では、アクセス要求統
合制御信号L2101より、ストアデータセレクト信号
L2102eを、上4バイトにA07のストアデータL
20d1の上4バイトをセレクトするように生成する。
無効フラグ付加回路2103では、アクセス要求統合指
示L2101より、要素A07はアクセス要求統合によ
ってアクセスしないことを判断しアクセス要求L21d
0に無効フラグを付加する。また、要素A04,A05
およびA06はマスクデータL20a2,L20b2お
よびL20c2が‘0’であることからアクセス要求L
21a0,L21b0およびL21c0に無効フラグを
付加する。セレクタ212ではセレクト信号L2102
eにより、A07のストアデータL20d1の上4バイ
トを上4バイトにセレクトし、ストアデータワークレジ
スタ格納データL212とする。すなわち、第1要素並
列は、アクセス要求L21a0〜L21d0すべてに無
効フラグが付加され、アクセス要求スタック22a〜2
2dに送出される。
【0032】第2要素並列のアクセス要求には、アクセ
ス要求識別子2を割当て、マスクデータの値から要素A
08〜A11はすべて無効である。マスクカウンタ21
00a〜2100dはすべて3になる。アクセス要求統
合判定回路2101において第0要素並列と同様に、ア
クセス要求の統合を行うが、この要素並列には有効な要
素が存在しないことを判断しアクセス要求統合制御信号
L2101として送出する。そして、無効フラグ付加回
路において、要素A08〜A11はマスクデータL20
a2〜L20d2が‘0’であることからアクセス要求
L21a0〜L21d0すべてに無効フラグを付加す
る。
【0033】第3〜4要素並列のアクセス要求には、ア
クセス要求識別子3,0を割当て、マスクデータの値か
ら要素A12〜A15,A16〜A19はすべて無効で
ある。マスクカウンタ2100a〜2100dはすべて
3のままになる。アクセス要求統合判定回路2101に
おいて第0要素並列と同様に、アクセス要求の統合を行
うが、これら要素並列には有効な要素が存在しないこと
を判断しアクセス要求統合制御信号L2101として送
出する。そして、無効フラグ付加回路において、要素A
12〜A15,A16〜A19はマスクデータL20a
2〜L20d2が‘0’であることからアクセス要求L
21a0〜L21d0すべてに無効フラグを付加する。
【0034】第5要素並列のアクセス要求には、アクセ
ス要求識別子1を割当て、マスクデータの値から要素A
21およびA22は有効、要素A20およびA23は無
効である。マスクカウンタ2100aは3、2100b
は3、2100cは4、2100dは5になる。アクセ
ス要求統合判定回路2101において第0要素並列と同
様にアクセス要求の統合を行い、要素A21はストアワ
ークレジスタ212内でストアデータを保持し統合待ち
をしている要素(A07)と統合し、最終要素並列でな
いことからA22は統合する要素を待ち記憶装置をアク
セスしないことを判断しアクセス要求統合制御信号L2
101として送出する。ストアデータセレクト信号生成
回路2102では、アクセス要求統合制御信号L210
1より、要素A21に対するストアデータセレクト信号
L2102bを、上4バイトにストアデータワークレジ
スタ213のデータL213の上4バイト、下4バイト
にA21のストアデータL20b1の上4バイトをセレ
クトするように生成する。また、要素A22は統合する
アクセス要求待ちであるから、ストアデータセレクト信
号L2102eを、上4バイトにA22のストアデータ
L20c1の上4バイトをセレクトするように生成す
る。無効フラグ付加回路2103では、アクセス要求統
合制御信号L2101より、要素A22はアクセス要求
統合によって記憶装置をアクセスしない要素であること
を判断し無効フラグを付加する。また、要素A20およ
びA23はマスクデータL20a2およびL20d2が
‘0’であることから無効フラグを付加する。ストアマ
ーク生成回路2104では、アクセス要求統合制御信号
L2101より、A21に対してストアマークL21b
2を‘11’にする。セレクタ211bではセレクト信
号L2102bにより、ストアデータワークレジスタ2
13のデータL213の上4バイトとA21のストアデ
ータL20b1の上4バイトをそれぞれ上4バイト下4
バイトにセレクトし、ストアデータL21b1とする。
また、セレクタ212ではセレクト信号L2102eに
より、A22のストアデータL20c1の上4バイトを
上4バイトにセレクトし、ストアデータワークレジスタ
格納データL212とする。すなわち、第5要素並列
は、アクセス要求L21a0,L21c0およびL21
d0に無効フラグが付加され、アクセス要求L21b0
は有効なアクセス要求としてストアデータL21b1、
ストアマークL21b2とともに、アクセス要求スタッ
ク22a〜22dに送出される。
【0035】第6要素並列のアクセス要求は、マスクデ
ータの値から要素A24〜A27はすべて無効である。
マスクカウンタ2100a〜2100dはすべて5にな
る。アクセス要求統合判定回路2101において第0要
素並列と同様に、アクセス要求の統合を行うが、この要
素並列には有効な要素が存在しないことを判断しアクセ
ス要求統合制御信号L2101として送出する。そし
て、無効フラグ付加回路において、要素A24〜A27
はマスクデータL20a2〜L20d2が‘0’である
ことからアクセス要求L21a0〜L21d0すべてに
無効フラグを付加する。
【0036】最終要素並列の第7要素並列のアクセス要
求は、マスクデータの値から要素A28〜A31はすべ
て無効である。マスクカウンタ2100a〜2100d
はすべて5のままになる。アクセス要求統合判定回路2
101において第0要素並列と同様にアクセス要求の統
合を行うが、この要素並列には有効な要素が存在せず、
最終要素並列であり、ストアデータワークレジスタ21
3内に統合待ちをしている要素(A22)が存在するこ
とから、最終要素を有効な要素としてアクセス要求とす
ることを判断しアクセス要求統合制御信号L2101と
して送出する。ストアデータセレクト信号生成回路21
02では、アクセス要求統合制御信号L2101より、
要素A31に対するストアデータセレクト信号L210
2dを、上4バイトにストアデータワークレジスタ21
3のデータL213の上4バイトをセレクトするように
生成する。無効フラグ付加回路において、要素A28〜
A31はマスクデータL20a2〜L20d2が‘0’
であるが、アクセス要求統合制御信号L2101からア
クセス要求L21a0〜L21c0には無効フラグを付
加し、アクセス要求L21d0には無効フラグを付加し
ない。ストアマーク生成回路2104では、アクセス要
求統合制御信号L2101より、最終要素A31で統合
待ちの要素のアクセス要求を送出することを判断し、A
31に対してストアマークL21d2を‘10’にす
る。セレクタ211dではセレクト信号L2102dに
より、ストアデータワークレジスタ213のデータL2
13の上4バイトを上4バイトにセレクトし、ストアデ
ータL21d1とする。すなわち、第7要素並列は、ア
クセス要求L21a0,L21b0およびL21c0に
無効フラグが付加され、アクセス要求L21d0は有効
なアクセス要求としてストアデータL21d1、ストア
マークL21d2とともに、アクセス要求スタック22
a〜22dに送出される。
【0037】以上のようにアクセス要求統合回路21を
経て、アクセス要求L21a0〜L21d0,ストアデ
ータL21a1〜L21d1およびストアマークL21
a2〜L21d2をアクセス要求スタック22a〜22
dに送出する。
【0038】次に(図3,4に戻って)、アクセス要求
識別子制御回路26により、全てのアクセス要求スタッ
クに対する同一アクセス要求識別子が有効であるアクセ
ス要求送出許可信号L260により、アクセス要求スタ
ック22a〜22dからアクセス要求を読みだす。そし
て、アクセス要求をアクセス要求スタックから読みだす
ごとに割り当てられたアクセス要求識別子を無効にす
る。
【0039】アクセス要求スタック22a〜22dから
読みだしたアクセス要求が無効フラグ付きでない有効な
アクセス要求であるときは、アクセスする記憶単位に対
応した優先順位決定回路23a〜23dに送出され優先
順位が取られるとアクセス要求識別子を有効L23a1
〜L23d1にして、ストアデータL23a1〜L23
d1およびストアマークL23a2〜L23d2ととも
にアクセス要求L23a0〜L23d0を記憶装置1に
送出する。
【0040】アクセス要求スタック22a〜22dから
読みだしたアクセス要求に無効フラグが付加されている
場合、アクセス要求は優先順位決定回路に送出せず、ア
クセス要求識別子を有効L22a1〜L22d1にす
る。
【0041】例えば、図6の例の第0要素並列はアクセ
ス要求スタックから読みだされると、割り当てられたア
クセス要求識別子0は無効になる。アクセス要求スタッ
クから読みだされると、要素A00,A01,A03は
無効フラグが付加されているので、優先順位決定回路に
送出されず、アクセス要求発行回路20a,20b,2
0d対応のアクセス要求識別子0は有効になる。要素A
02は優先順位決定回路23aに送出され、優先順位が
とられるとアクセス要求L23a0をストアデータL2
3a1、ストアマークL23a2とともに記憶装置1に
送出し、アクセス要求発行回路20c対応のアクセス要
求識別子0を有効にする。このようにしてアクセス要求
識別子0は全て有効になる。
【0042】記憶装置1では、対応する記憶単位1a〜
1dにストアデータを書き込む。但し、ストアマークが
‘11’の場合は記憶単位に等しいデータ幅のストアデ
ータを全て書き込み、ストアマークが‘10’または
‘01’の場合は‘1’に対応するデータ位置の4バイ
トにのみストアデータを書き込む。
【0043】次に、VLE命令実行時の動作について説
明する。ここで、ロード命令のアクセス要求を統合する
場合、統合するアクセス要求のうち要素番号の小さい要
素のアクセス要求に統合し、統合するアクセス要求のう
ち要素番号の大きい要素のアクセス要求は記憶装置にア
クセスしないこととする。
【0044】VSTC命令と同様に、本ベクトル処理装
置において、ベクトルレジスタの各要素に対応するアク
セス要求は、4つのアクセス要求発行回路20a〜20
dから同一要素並列に属する4要素ずつが同時に発行さ
れる。アクセス要求発行時には、ベクトルマスクレジス
タ4a〜4dからマスクデータL4a1〜L4d1を読
みだし、アクセス要求発行回路20a〜20dからアク
セス要求L20a0〜L20d0、マスクデータL20
a2〜L20d2をアクセス要求統合回路21に送出す
る。ここで、アクセス要求にはアクセス要求の命令種、
先頭アドレス情報、アドレス増分値情報、アクセスアド
レスおよび最終要素並列には最終要素並列フラグが付加
されているものとする。
【0045】図2にフェッチデータ分配回路25の詳細
を示す。フェッチデータ分配回路25は、アクセス要求
発行回路20a〜20d対応にフェッチデータバッファ
24a〜24dからデータを選択するセレクタ251a
〜251d、異なる要素並列のアクセス要求を統合した
場合後行要素並列のためにフェッチデータを保持するフ
ェッチデータワ−クレジスタ253、フェッチデータワ
−クレジスタ253に格納するデータを選択するセレク
タ252からなる。
【0046】図5に示したアクセス要求統合制御回路2
10内の、フェッチデータ分配情報生成回路2105
は、アクセス要求統合判定回路2101から送出される
アクセス要求統合制御信号L2101によりフェッチデ
ータ分配回路25内のセレクタ251a〜251d,お
よび252のセレクト信号となるフェッチデータ分配情
報L210a〜L210eを生成する。フェッチデータ
分配情報L210a〜L210eはフェッチデータ分配
情報バッファ27に格納される。
【0047】これらの回路について、以下、図6の例を
用いて詳細に説明する。
【0048】第0要素並列のアクセス要求には、アクセ
ス要求識別子0が割当てられ、マスクデータの値から要
素A00およびA02は有効、要素A01およびA03
は無効である。マスクカウンタ2100aは0、210
0bは1、2100cは1、2100dは2になる。ア
クセス要求統合判定回路2101において、VLE命令
でアクセス幅が4バイト、アドレス増分値が4バイトで
あることよりアクセス要求の統合を行い、要素A00と
A02を統合し、要素A00を記憶装置に送出しA02
は記憶装置をアクセスしないことを判断しアクセス要求
統合制御信号L2101として送出する。
【0049】無効フラグ付加回路2103では、アクセ
ス要求統合制御信号L2101より、要素A02はアク
セス要求統合によってアクセスしない要素であることを
判断しアクセス要求L21a0に無効フラグを付加す
る。また、要素A01およびA03はマスクデータL2
0b2およびL20d2が‘0’であることからアクセ
ス要求L21b0,L21d0に無効フラグを付加す
る。フェッチデータ分配情報生成回路2105では、ア
クセス要求統合制御信号L2101より、A00に対し
てフェッチデータバッファ24aのアクセス要求識別子
0に対応する面の上4バイトを選択し、A02に対して
同じくフェッチデータバッファ24aのアクセス要求識
別子0に対応する面の下4バイトを選択することをフェ
ッチデータ分配情報L210a,L210cとして生成
し、フェッチデータ分配情報バッファ27に送出する。
すなわち、第0要素並列は、アクセス要求L21b0,
L21c0およびL21d0に無効フラグが付加され、
アクセス要求L21a0は有効なアクセス要求として、
アクセス要求スタック22a〜22dに送出される。
【0050】第1要素並列のアクセス要求には、アクセ
ス要求識別子1が割当てられ、マスクデータの値から要
素A07は有効、要素A04,A05およびA06は無
効である。マスクカウンタ2100a〜2100dはす
べて2になる。アクセス要求統合判定回路2101にお
いて第0要素並列と同様にアクセス要求の統合を行い、
要素A07は統合するが統合する要素を待たずに記憶装
置をアクセスすることを判断しアクセス要求統合制御信
号L2101として送出する。無効フラグ付加回路21
03では、要素A04,A05およびA06はマスクデ
ータL20a2〜L20c2が‘0’であることからア
クセス要求L21a0,L21b0およびL21c0に
無効フラグを付加する。フェッチデータ分配情報生成回
路2105では、アクセス要求統合制御信号L2101
より、A07に対してフェッチデータバッファ24bの
アクセス要求識別子1に対応する面の上4バイトを選択
し、フェッチデータワークレジスタ253に対してフェ
ッチデータバッファ24aのアクセス要求識別子1に対
応する面のデータを選択することをフェッチデータ分配
情報L210d,L210eとして生成し、フェッチデ
ータ分配情報バッファ27に送出する。すなわち、第1
要素並列は、アクセス要求L21a0〜L21c0に無
効フラグが付加され、アクセス要求L21d0は有効な
アクセス要求として、アクセス要求スタック22a〜2
2dに送出される。
【0051】第2要素並列のアクセス要求には、アクセ
ス要求識別子2が割当てられ、マスクデータの値から要
素A08〜A11はすべて無効である。マスクカウンタ
2100a〜2100dはすべて3になる。アクセス要
求統合判定回路2101において第0要素並列と同様
に、アクセス要求の統合を行うが、この要素並列には有
効な要素が存在しないことを判断しアクセス要求統合制
御信号L2101として送出する。そして、無効フラグ
付加回路において、要素A08〜A11はマスクデータ
L20a2〜L20d2が‘0’であることからアクセ
ス要求L21a0〜L21d0すべてに無効フラグを付
加する。
【0052】第3〜4要素並列のアクセス要求には、ア
クセス要求識別子3,0が割当てられ、マスクデータの
値から要素A12〜A15,A16〜A19はすべて無
効である。マスクカウンタ2100a〜2100dはす
べて3のままになる。アクセス要求統合判定回路210
1において第0要素並列と同様にアクセス要求の統合を
行うが、これら要素並列には有効な要素が存在しないこ
とを判断しアクセス要求統合制御信号L2101として
送出する。そして、無効フラグ付加回路において、要素
A12〜A15,A16〜A19はマスクデータL20
a2〜L20d2が‘0’であることからアクセス要求
L21a0〜L21d0すべてに無効フラグを付加す
る。
【0053】第5要素並列のアクセス要求には、アクセ
ス要求識別子1が割当てられ、マスクデータの値から要
素A21およびA22は有効、要素A20およびA23
は無効である。マスクカウンタ2100aは3、210
0bは3、2100cは4、2100dは5になる。ア
クセス要求統合判定回路2101において第0要素並列
と同様にアクセス要求の統合を行い、要素A21はアク
セス要求統合によって既に記憶装置に対するアクセス要
求が送出されており、要素A22は統合するが統合する
要素を待たずに記憶装置をアクセスすることを判断しア
クセス要求統合制御信号L2101として送出する。無
効フラグ付加回路2103では、アクセス要求統合制御
信号L2101より、要素A21はアクセス要求統合に
よって記憶装置をアクセスしない要素であることを判断
し無効フラグを付加する。また、要素A20およびA2
3はマスクデータL20a2およびL20d2が‘0’
であることから無効フラグを付加する。フェッチデータ
分配情報生成回路2105では、アクセス要求統合制御
信号L2101より、A21に対してフェッチデータバ
ッファワークレジスタ253の下4バイトを選択し、A
22に対してフェッチデータバッファ24cのアクセス
要求識別子1に対応する面のデータを選択し、フェッチ
データワークレジスタ253に対してフェッチデータバ
ッファ24cのアクセス要求識別子1に対応する面のデ
ータを選択することをフェッチデータ分配情報L210
b,L210c,L210eとして生成し、フェッチデ
ータ分配情報バッファ27に送出する。すなわち、第5
要素並列は、アクセス要求L21a0,L21b0およ
びL21d0に無効フラグが付加され、アクセス要求L
21c0は有効なアクセス要求として、アクセス要求ス
タック22a〜22dに送出される。
【0054】第6要素並列のアクセス要求には、アクセ
ス要求識別子2が割当てられ、マスクデータの値から要
素A24〜A27はすべて無効である。マスクカウンタ
2100a〜2100dはすべて5になる。アクセス要
求統合判定回路2101において第0要素並列と同様に
アクセス要求の統合を行うが、この要素並列には有効な
要素が存在しないことを判断しアクセス要求統合制御信
号L2101として送出する。そして、無効フラグ付加
回路において、要素A24〜A27はマスクデータL2
0a2〜L20d2が’0’であることからアクセス要
求L21a0〜L21d0すべてに無効フラグを付加す
る。
【0055】最終要素並列の第7要素並列のアクセス要
求には、アクセス要求識別子3が割当てられ、マスクデ
ータの値から要素A28〜A31はすべて無効である。
マスクカウンタ2100a〜2100dはすべて5のま
まになる。アクセス要求統合判定回路2101において
第0要素並列と同様にアクセス要求の統合を行うが、こ
の要素並列には有効な要素が存在しないことを判断しア
クセス要求統合制御信号L2101として送出する。こ
の時、VSTC命令とは異なり統合する要素が統合待ち
をしていることはないのですべてアクセス要求は無効と
してよい。従って、無効フラグ付加回路において、要素
A24〜A27はマスクデータL20a2〜L20d2
が‘0’であることからアクセス要求L21a0〜L2
1d0すべてに無効フラグを付加する。
【0056】次に(図3,4に戻って)、VSTC命令
と同様に、アクセス要求識別子制御回路26により、全
てのアクセス要求スタックに対する同一アクセス要求識
別子が有効であるアクセス要求送出許可信号L260に
より、アクセス要求スタック22a〜22dからアクセ
ス要求を読みだす。そして、アクセス要求をアクセス要
求スタックから読みだすごとに割り当てられたアクセス
要求識別子を無効にする。
【0057】アクセス要求スタック22a〜22dから
読みだしたアクセス要求が無効フラグ付きでない有効な
アクセス要求であるときは、アクセスする記憶単位に対
応した優先順位決定回路23a〜23dに送出され優先
順位が取られるとアクセス要求識別子を有効L23a1
〜L23d1にして、アクセス要求L23a0〜L23
d0を記憶装置1に送出する。
【0058】アクセス要求スタック22a〜22dから
読みだしたアクセス要求に無効フラグが付加されている
場合、アクセス要求は優先順位決定回路に送出せず、ア
クセス要求識別子を有効L22a1〜L22d1にす
る。
【0059】記憶装置1では、対応する記憶単位1a〜
1dからフェッチデータを読みだし記憶制御装置2に送
出する。
【0060】記憶制御装置2内では、優先順位決定回路
23a〜23dで優先順位を取られたアクセス要求の発
行元およびアクセス要求識別子番号L23a〜L23d
にしたがってフェッチデータバッファ24a〜24dに
書き込む。
【0061】図6の例では、要素A00で送出されたア
クセス要求のフェッチデータはフェッチデータバッファ
24aのアクセス要求識別子0に対応する面に書き込ま
れる。同様に、要素A07で送出されたアクセス要求の
フェッチデータはフェッチデータバッファ24bのアク
セス要求識別子1に対応する面に、要素A22で送出さ
れたアクセス要求のフェッチデータはフェッチデータバ
ッファ24cのアクセス要求識別子1に対応する面に書
き込まれる。
【0062】アクセス要求識別子制御回路26は、同一
要素並列に割り当てたアクセス要求識別子がすべて有効
になるとフェッチデータ読みだしを指示L261を送出
する。フェッチデータ読みだし指示L261によって、
同一アクセス要求識別子に対応するフェッチデータバッ
ファからデータを読みだす。アクセス要求発行回路20
a〜20dに対するデータの返送は、フェッチデータ分
配情報バッファ27内のフェッチデータ分配情報L27
0a〜L270dに従い、セレクタ251a〜251d
を介して送出される。同様に、フェッチデータ分配情報
L270eにより、セレクタ252を介してフェッチデ
ータワークレジスタ253に格納する。
【0063】図6の例では、第0要素並列に対し、アク
セス要求識別子0が有効になると、フェッチデータバッ
ファのアクセス要求識別子0に対応する面からデータを
読みだし、フェッチデータ分配情報L270aによっ
て、要素A00に対してセレクタ251aでフェッチデ
ータバッファ24aの上4バイトを選択しフェッチデー
タL25aとしてアクセス要求発行回路20aに送出す
る。また、フェッチデータ分配情報L270cによっ
て、要素A02に対してセレクタ251cでフェッチデ
ータバッファ24aの下4バイトを選択しフェッチデー
タL25cとしてアクセス要求発行回路20cに送出す
る。同一要素並列に対するフェッチデータL25a〜L
25dの送出は同時に行われる。但し、マスクデータ
‘0’で無効アクセス要求であった要素に対するフェッ
チデータは不要であるため送出しない。同様に、第1要
素並列に対し、アクセス要求識別子1が有効になると、
フェッチデータ分配情報L270に従い、フェッチデー
タバッファのアクセス要求識別子1に対応する面からデ
ータを読みだし、フェッチデータ分配情報L270dに
よって、要素A07に対してセレクタ251dでフェッ
チデータバッファ24dの上4バイトを選択しフェッチ
データL25dとしてアクセス要求発行回路20dに送
出する。また、フェッチデータ分配情報L270eによ
って、フェッチデータワークレジスタ253に対してセ
レクタ252でフェッチデータバッファ24dのデータ
を選択する。第2〜4要素並列はすべての要素が無効で
あったため、フェッチデータは送出しない。第2〜4要
素並列に対するアクセス要求識別子2〜3,0が有効に
なり、第5要素並列に対し、アクセス要求識別子1が有
効になると、フェッチデータバッファのアクセス要求識
別子1に対応する面からデータを読みだし、フェッチデ
ータ分配情報L270bによって、要素A21に対して
セレクタ251bでフェッチデータワークレジスタ25
3の下4バイトを選択しフェッチデータL25bとして
アクセス要求発行回路20bに送出する。フェッチデー
タ分配情報L270cによって、要素A22に対してセ
レクタ251cでフェッチデータバッファ24cの上4
バイトを選択しフェッチデータL25cとしてアクセス
要求発行回路20cに送出する。また、フェッチデータ
分配情報L270eによって、フェッチデータワークレ
ジスタ253に対してセレクタ252でフェッチデータ
バッファ24cのデータを選択する。第6〜7要素並列
はすべての要素が無効であったため、フェッチデータは
送出しない。従って、最後にフェッチデータワークレジ
スタ253に格納されたデータは、そのまま使われな
い。
【0064】このようにして、フェッチデータバッファ
24a〜24dまたはフェッチデータワークレジスタ2
53から読みだされたフェッチデータL25a〜L25
dは、アクセス要求元20a〜20dを経てベクトルレ
ジスタ3a〜3dにフェッチデータL2a〜L2dとし
て送出される。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、要素並
列処理を行うベクトル処理装置において、複数の有効無
効が混在したアクセス要求元から同時刻または異なる時
刻に発生した同一記憶単位をアクセスする有効無効が混
在したアクセス要求の有効なアクセス要求のみを単一の
アクセス要求としてまとめて記憶装置にアクセスするの
で、アクセス要求の競合を軽減することができる。特
に、VLEおよびVSTC命令においては、マスクデー
タによって統合するアクセス要求の発生時刻が離れてい
ても、アクセス要求の統合が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストアデータワークレジスタおよびス
トアマークワークレジスタを含むアクセス要求統合回路
の詳細を示す図。
【図2】本発明のフェッチデータワークレジスタを含む
フェッチデータ分配回路の詳細を示す図。
【図3】本発明が適用されるベクトル処理装置の全体構
成の一部を示す図。
【図4】本発明が適用されるベクトル処理装置の全体構
成の他の一部を示す図。
【図5】アクセス要求統合制御回路の詳細を示す図。
【図6】本実施例で説明するアクセス命令の例を示す
図。
【図7】図6のアクセス命令の有効なアクセス要求と記
憶装置上のアドレスとの対応を示す図。
【図8】VLおよびVST命令における、ベクトルレジ
スタの要素と記憶装置のアドレス付けを示す図。
【図9】VLEおよびVSTC命令における、ベクトル
レジスタの要素と記憶装置のアドレス付けを示す図。
【符号の説明】
1…記憶装置、 0a〜10d…記憶単位、 2…記憶制御装置、 20a〜20d…アクセス要求発行回路、 21…アクセス要求統合回路、 213…ストアデータワークレジスタ、 22a〜22d…アクセス要求スタック、 23a〜23d…優先順位決定回路、 24a〜24d…フェッチデータバッファ、 25…フェッチデータ分配回路、 253…フェッチデータワークレジスタ、 26…アクセス要求識別子制御回路、 27…フェッチデータ分配情報バッファ、 3…ベクトルレジスタ、 4…ベクトルマスクレジスタ、 5…演算器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯部 忠章 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社 日立製作所 汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 北井 克佳 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所 中央研究所内 (72)発明者 石原 修 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社 日立製作所 汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 布川 弘治 神奈川県秦野市堀山下1番地 日立コン ピュータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 樋口 修通 東京都小平市上水本町五丁目22番1号 株式会社日立マイコンシステム内 (56)参考文献 特開 平1−155471(JP,A) 特開 昭62−251956(JP,A) 特開 昭63−47875(JP,A) 特開 昭63−175970(JP,A) 特開 昭62−233884(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/16 G06F 12/06 550

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記憶単位から構成される記憶装置
    と、前記記憶装置に対して同期してアクセス要求を発行
    する複数のアクセス要求発行手段と、各アクセス要求が
    それぞれ有効か否かを示すマスク情報を保持する複数の
    マスク保持手段と、発行順に従って、同期して発行され
    たアクセス要求群のうち前記マスク情報が有効を示すア
    クセス要求について前記記憶装置にアクセスを行うデー
    タ処理装置において、 前記同期して発行された各アクセス要求に含まれる情報
    からアクセス要求の統合を行うかどうかを判断するアク
    セス要求統合判定手段と、 前記アクセス要求統合判定手段がアクセス要求の統合を
    行うと判断した場合に、前記同期して発行されたアクセ
    ス要求群のうち、前記マスク情報が有効を示すアクセス
    要求であって且つ同一の記憶単位にアクセスすべき2以
    上のアクセス要求があれば、これらを統合して単一のア
    クセス要求として前記記憶装置に送出するアクセス要求
    統合手段と、 前記同期して発行されたアクセス要求群がストアアクセ
    ス要求群であって、該ストアアクセス要求群のうち、前
    記マスク情報が有効を示すストアアクセス要求である
    が、このストアアクセス要求と統合されるべき他のスト
    アアクセス要求が前記ストアアクセス要求群の中にない
    ストアアクセス要求に伴うストアデータを一時的に保持
    するストアデータ保持手段とを有し、 前記アクセス要求統合手段は、前記同期して発行された
    ストアアクセス要求群の中に前記ストアデータ保持手段
    に保持されているストアデータがストアされるべき記憶
    単位と同一の記憶単位にアクセスすべきストアアクセス
    要求があれば、該ストアアクセス要求に伴うストアデー
    タと前記保持されているストアデータとを統合して単一
    のストアデータとし、該ストアアクセス要求を前記記憶
    装置に送出することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ処理装置において、 前記同期して発行されたアクセス要求群がフェッチアク
    セス要求群であって、該フェッチアクセス要求群のう
    ち、前記マスク情報が有効を示すフェッチアクセス要求
    であるが、このフェッチアクセス要求と統合されるべき
    他のフェッチアクセス要求が前記フェッチアクセス要求
    群の中にないフェッチアクセス要求によって所望の記憶
    単位のアドレス幅分のデータをフェッチさせる手段と、 前記フェッチされたデータを一時的に保持するフェッチ
    データ保持手段とを有し、 前記アクセス要求統合手段は、前記同期して発行された
    フェッチアクセス要求群の中に、前記フェッチデータ保
    持手段に保持されているデータがフェッチされた記憶単
    位と同一の記憶単位にアクセスすべきフェッチアクセス
    要求があれば、該フェッチアクセス要求については前記
    記憶単位にアクセスを行わず、該フェッチアクセス要求
    の対象データを前記フェッチデータ保持手段から読みだ
    させることを特徴とするデータ処理装置。
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