JP2941484B2 - 平面トランス - Google Patents

平面トランス

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    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
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    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F2017/0086Printed inductances on semiconductor substrate

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種の電源回路、蛍光灯
インバータ回路などに用いられる平面トランスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、あらゆる電子機器に対して小型軽
量化が強く要求されている。しかし、電子回路の構成部
品のうち、インダクタやトランスなどの磁気部品は、半
導体素子、抵抗器、コンデンサなどに比べて小型化・軽
量化が遅れており、回路の小型軽量化を阻害する重大な
要因となっている。これらの磁気素子は、特に各種の電
力変換回路には必須の回路要素であるにもかかわらず、
小型・軽量化が困難な状況にある。例えば、電子交換器
内部には、必要な電源電圧に応じて、電子回路ボード毎
に多数のDC−DCコンバータが利用されており、これ
らの直流電源の全体積のうちかなりの部分が磁気素子で
占められている。また、ワードプロセッサやコンピュー
タなどに多用されている液晶バックライト(蛍光管式)
駆動用インバータにもやはりこれらの磁気部品が使用さ
れており、機器の薄型化のためには磁気部品の薄型化が
必須である。
【0003】このような背景のもとで、平面型のインダ
クタやトランスの開発が盛んに進められている。このう
ちトランスを平面化する際には、1次コイルから2次コ
イルへの信号あるいは電力の伝送を効率よく行うために
は、1次−2次コイル間の磁気的結合を十分に高くしな
ければならない。すなわち、両コイル間の結合係数を限
りなく100%に近くなるように、トランスを設計する
必要がある。トランスの結合係数kは、k=Φ21/Φ1
で表される。ここで、Φ1 は1次コイルが作る磁束、Φ
21は1次コイルが作る磁束のうち、2次コイルを鎖交す
る磁束を表す。
【0004】抵抗分を無視すれば、1次−2次電圧比は
巻数比とkとの積に比例し、k=1のとき信号伝送が完
全に行われる。また、各種の損失を無視すれば、1次−
2次電力伝送効率はkの2乗に比例する。したがって、
わずかな結合係数の低下は電力利用効率を著しく低下さ
せる。このように、トランスの結合係数を高くすること
は、トランスの性能にとって非常に重要である。
【0005】一般的に、トランスの結合係数を高めるに
は、1次コイルが作る磁束の通路と2次コイルが作る磁
束の通路とをなるべく一致させることが必要である。し
かし、平面トランスの場合には磁束分布が複雑であるた
め、このような状況を完全に実現させることは困難であ
る。現在までのところ、1次コイルと2次コイルとの配
置方法に関しては統一的な設計法がなく、いわば試行錯
誤的に決定されているといっても過言ではない。特に、
1次コイルと2次コイルとの巻数又はサイズが大幅に異
なる場合には、トランスの性能という観点から最適なコ
イルの設計法は全く明らかではない。このため、十分に
結合係数の高い平面トランスは未だ実現されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、平
面トランスは電子回路の小型軽量化に大きく貢献するも
のと期待されているが、結合係数を高める設計方法は知
られておらず、実用化にはほど遠い。本発明の目的は、
結合係数の高い平面トランスを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の平面トランス
は、複数のスパイラル平面コイルを互いに絶縁して積層
し、この積層体の両面に絶縁層及び磁性体層を積層した
平面トランスにおいて、1次スパイラルコイルの巻幅W
1 と2次スパイラルコイルの巻幅W2 とがW1 <W2
関係にある場合、1次スパイラルコイルの内形サイズA
i1と2次スパイラルコイルの内形サイズAi2とを一致さ
せることを特徴とするものである。本発明の他の平面ト
ランスは、複数のスパイラル平面コイルを互いに絶縁し
て積層し、この積層体の両面に絶縁層及び磁性体層を積
層した平面トランスにおいて、1次スパイラルコイルの
巻幅W1 と2次スパイラルコイルの巻幅W2 とがW1
2 の関係にある場合、1次スパイラルコイルと2次ス
パイラルコイルとの中心軸を一致させ、2次スパイラル
コイルの外形サイズAo2が1次スパイラルコイルの外形
サイズAo1以下となるようにし、かつ1次スパイラルコ
イルに流れる電流によって発生する磁性体層内部の磁束
分布が最大となる位置に対応して2次スパイラルコイル
を配置することを特徴とするものである。本発明の平面
トランスの製造方法は特に限定されない。
【0008】薄膜プロセスを利用する場合には、スパッ
タ法、蒸着法、CVD法、めっき法などを用いて、各種
の薄膜(磁性体、コイル導体、絶縁体)を形成する。ま
た、コイル導体をパターニングするには、各種ドライエ
ッチング技術(反応性イオンエッチング、イオンビーム
エッチング、ECRプラズマエッチングなど)、電解液
を用いた湿式エッチング技術、フォトレジストを用いた
リフトオフ技術を利用できる。
【0009】一方、磁性体として軟磁性箔(アモルファ
ス磁性箔など)を用い、スパイラルコイルの積層体の両
面から絶縁層を介して機械的にサンドイッチして作製し
てもよい。
【0010】以上のように製造方法は適宜選択できる
が、いずれの場合でもスパイラルコイルを形成する際に
は、コイル導体間の結合を大きくするために、コイル導
体間の間隔をできるだけ小さくすることが好ましい。
【0011】
【作用】スパイラルコイルの巻幅Wは、W=(Ao −A
i )/2 で表される。ここで、Ao はスパイラルコイルの外形サ
イズ、Ai は内形サイズである。
【0012】(1)本発明においては、1次スパイラル
コイルの巻幅W1 と2次スパイラルコイルの巻幅W2
がW1 <W2 の関係にある場合、1次スパイラルコイル
の内形サイズAi1と、2次スパイラルコイルの内形サイ
ズAi2とを一致させる。
【0013】このような平面トランスの概略的な構成を
図1に示す。1次スパイラルコイル1と2次スパイラル
コイル2とは互いに絶縁されて積層され、この積層体の
両面に絶縁層(図示せず)及び磁性体層3が積層されて
いる。1次スパイラルコイル1の巻幅W1 は2次スパイ
ラルコイル2の巻幅W2 より小さく、1次スパイラルコ
イルの内形サイズAi1と2次スパイラルコイルの内形サ
イズAi2とは等しい。
【0014】本発明に係る平面トランスにおいて、W1
/W2 と結合係数kとの関係を図2に示す。この図に
は、1次−2次スパイラルコイルの内形サイズAi を一
致させた場合(実施例)と、1次−2次スパイラルコイ
ルの外形サイズAo を一致させた場合(比較例)とを示
す。図2から、1次−2次スパイラルコイルの巻幅比が
1の場合に最も高い結合係数kが得られ、W1 /W2
小さくなるのに伴ってkが低下していることがわかる。
そして、1次−2次スパイラルコイルの内形サイズAi
を一致させた場合には、外形サイズAo を一致させた場
合に比べてkの低下がゆるやかであり、W1 /W2 <1
の場合でも高い結合係数を保つことができる。
【0015】本発明に係る平面トランスにおいて、W1
/W2 <1の場合に、図3(a)に示すように2次スパ
イラルコイルを固定して1次スパイラルコイルの位置を
変化させたとき、1次スパイラルコイルの位置と結合係
数kとの関係を図3(b)に示す。図3(b)から、A
i1とAi2とが等しいとき、最大の結合係数が得られるこ
とがわかる。
【0016】(2)本発明においては、1次スパイラル
コイルの巻幅W1 と2次スパイラルコイルの巻幅W2
がW1 >W2 の関係にある場合、1次スパイラルコイル
と2次スパイラルコイルとの中心軸を一致させ、2次ス
パイラルコイルの外形サイズAo2が1次スパイラルコイ
ルの外形サイズAo1以下となるようにし、かつ1次スパ
イラルコイルに流れる電流によって発生する磁性体層内
部の磁束分布が最大となる位置に対応して2次スパイラ
ルコイルを配置する。
【0017】このような平面トランスの概略的な構成を
図4(a)に示す。1次スパイラルコイル1と2次スパ
イラルコイル2とは互いに絶縁されて積層され、この積
層体の両面に絶縁層(図示せず)及び磁性体層3が積層
されている。1次スパイラルコイル1と2次スパイラル
コイル2との中心軸は一致しており、2次スパイラルコ
イル2の外形サイズAo2が1次スパイラルコイル1の外
形サイズAo1より小さい。そして、1次スパイラルコイ
ル1に流れる電流によって発生する磁性体層3内部の磁
束分布が最大となる位置(図4(b)図示)に対応し
て、2次スパイラルコイル2が配置されている。
【0018】本発明に係る平面トランスにおいて、W1
/W2 >1の場合に、図5(a)に示すように1次スパ
イラルコイルを固定して2次スパイラルコイルの位置を
変化させたとき、2次スパイラルコイルの位置と結合係
数kとの関係を図5(b)に示す。図5(b)には、1
次スパイラルコイル1に流れる電流によって発生する磁
性体層3内部の磁束の分布も示す。図5(b)から、磁
性体層3内部の磁束分布が最大となる位置に対応して2
次スパイラルコイル2を配置したとき、最大の結合係数
が得られることがわかる。
【0019】1次スパイラルコイル1に流れる電流によ
って発生する磁性体層3内部の磁束分布が最大となる位
置は、以下に示す(式1)〜(式4)により求められ
る。これらの式中の各パラメータを図6を参照して説明
する。
【0020】磁性体層に関して、Wm はサイズ、tm
厚さ、μs は比透磁率、gは両面の磁性体層間のギャッ
プを示す。両面の磁性体層間に、コイル導体がスパイラ
ル状に巻かれて1次スパイラルコイルを構成している。
1次スパイラルコイルに関して、δはコイル導体幅、s
はコイル導体間の間隔、Ao は外形サイズ、Ai は内形
サイズを示す。第6図の磁性体層の左端を0とし、磁性
体層の表面に沿って右側に向かってX軸をとり、磁性体
層内部の面内位置を表す。1次スパイラルコイルは、中
心軸に対して左右それぞれにコイル導体の断面がN個あ
り、中心軸に対して左側のコイル導体の断面の左端をX
k 、中心軸に対して右側のコイル導体の断面の左端をX
k ´とする。したがって、Xk 及びXk´の座標はXk
=(Wm −A0 )/2+(k−1)(δ+s) Xk ´=XN +δ+Ai +(k−1)(δ+s) と表される。
【0021】そして、(式1)〜(式4)は1次スパイ
ラルコイルに流れる電流によって発生する磁性体層内部
の磁束を表し、(式1)は磁性体層の左端から最も1番
目のコイル導体の断面の左端X1 までに対応する磁性体
層内部の磁束、(式2)はコイル導体の幅に対応する位
置における磁性体層内部の磁束、(式3)はコイル導体
間の間隙に対応する位置における磁性体層内部の磁束、
(式4)はN番目のコイル導体の断面の右端XN から磁
性体層の中心部までに対応する磁性体層内部の磁束を表
す。
【0022】また、各式において、Vi (x) は各コイル
導体の幅に対応する位置における磁束成分を表す関数、
i (x) は中心軸より左側に位置する各コイル導体の左
側における磁束成分を表す関数、Wi´(x) は中心軸よ
り右側に位置する各コイル導体の左側における磁束成分
を表す関数、Ui (x) は中心軸より左側に位置する各コ
イル導体の右側における磁束成分を表す関数である。
【0023】
【数1】
【0024】
【数2】 以上のように本発明では、1次スパイラルコイルと2次
スパイラルコイルとの配置を規定することにより、結合
係数の高い平面トランスを得ることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例1
【0026】シリコン基板の表面を熱酸化し、この上に
RFスパッタ法により膜厚2μmのCoZrNb非晶質
膜を形成し、更に膜厚1μmのSiO2 膜を形成した。
この上にDCマグネトロンスパッタリング法によりコイ
ル導体となる膜厚10μmのAlCu合金膜を形成し、
更にRFスパッタ法により膜厚1μmのSiO2 膜を形
成した。このSiO2 膜をスパイラルコイル状にパター
ニングした後、これをマスクとしてAlCu合金膜をス
パイラルコイル状にパターニングした。下部スパイラル
コイル(2次コイル)は、コイル導体幅100μm、コ
イル導体間間隔5μm、内径1mm、外径5.5mm、
巻数20である。
【0027】下部スパイラルコイルのコイル導体間及び
コイル導体上部にポリイミド膜を形成し、エッチバック
法を用いて平坦化した。この上に前述した方法により膜
厚10μmのAlCu合金膜及び膜厚1μmのSiO2
膜を形成し、これらをスパイラルコイル状にパターニン
グした。上部スパイラルコイル(1次コイル)は、コイ
ル導体幅100μm、コイル導体間間隔5μm、内径1
mm、外径3.3mm、巻数10である。
【0028】上部スパイラルコイルのコイル導体間及び
コイル導体上部にポリイミド膜を形成し、エッチバック
法を用いて平坦化した。この上に膜厚2μmのCoZr
Nb非晶質膜を形成し、平面トランスを作製した。この
平面トランスは、外形サイズ6mm、厚さは基板も含め
て0.6mm程度である。前述したようにスパイラルコ
イルの巻幅に関してはW1 <W2 であり、両者のスパイ
ラルコイルの内形サイズを一致させている。
【0029】上部スパイラルコイルを1次コイル、下部
スパイラルコイルを2次コイルとして電気特性を評価し
た。その結果、周波数5MHzで1次インダクタンスが
約0.9μH、2次インダクタンスが約4μH、相互イ
ンダクタンスが1.8μHであり、1次−2次結合係数
は約0.95と見積もられた。このように結合係数の高
い薄膜型昇圧トランスが得られた。 実施例2
【0030】実施例1と全く同一の方法で薄膜型降圧ト
ランスを作製した。1次スパイラルコイルは内径1m
m、外径5.5mm、巻数20、2次スパイラルコイル
は内径2.2mm、外径4.5mm、巻数10とした。
この場合、スパイラルコイルの巻幅に関してはW1 >W
2 である。予め(式1)〜(式4)に従って、1次スパ
イラルコイルに流れる電流によって発生する磁性体層内
部の磁束分布が最大となる位置を計算により求め、この
位置に対応して2次スパイラルコイルが配置されるよう
に、2次スパイラルコイルの内径及び外径を設定した。
この降圧トランスでは、1次−2次結合係数は約0.9
であった。 実施例3
【0031】厚さ70μmの銅箔と厚さ10μmのポリ
イミドシートとを重ねて巻き回した後、絶縁性樹脂で固
めた。これを厚さ500μmにスライスしてスパイラル
パターンを有する外径9mm、内径4mm、巻数30の
平面コイル(2次コイル)を作製した。同じ方法で、外
径6.5mm、内径4mm、巻数15の平面コイル(1
次コイル)を作製した。両コイル間に厚さ7μmのポリ
イミドシートを挟み、更に積層コイルの両面にそれぞれ
厚さ7μmのポリイミドシート及びCo系アモルファス
箔を設けて平面トランスを作製した。この平面トランス
は、外形サイズ10mm、厚さ約1mmである。前述し
たようにスパイラルコイルの巻幅に関してはW1 <W2
であり、両者のスパイラルコイルの内形サイズを一致さ
せている。
【0032】この平面トランスの電気特性を評価した結
果、1次インダクタンスが約30μH、2次インダクタ
ンスが約7μH、相互インダクタンスが13.5μHで
あり、1次−2次結合係数は約0.93であった。この
ように高い1次−2次結合係数を有する平面型の昇圧ト
ランスが得られた。 実施例4
【0033】実施例3と全く同一の方法で降圧トランス
を作製した。1次スパイラルコイルは外径9mm、内径
4mm、巻数30、2次スパイラルコイルは外径8m
m、内径5.5mm、巻数15とした。この場合、スパ
イラルコイルの巻幅に関してはW1 >W2 である。予め
(式1)〜(式4)に従って、1次スパイラルコイルに
流れる電流によって発生する磁性体層内部の磁束分布が
最大となる位置を計算により求め、この位置に対応して
2次スパイラルコイルが配置されるように、2次スパイ
ラルコイルの内径及び外径を設定した。この降圧トラン
スでは、1次−2次結合係数は0.92であった。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の平面トラン
スは、1次及び2次スパイラルコイルの相対位置を最適
化することにより、昇圧、降圧のいずれの場合でも結合
係数を高くすることができ、性能を向上させる効果が極
めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平面トランスの概略的な構成を示
す図。
【図2】平面トランスを構成するスパイラルコイルの巻
幅の比W1 /W2 と結合係数kとの関係を示す特性図。
【図3】(a)は2次スパイラルコイルを固定して1次
スパイラルコイルの位置を変化させる状態を示す説明
図、(b)は1次スパイラルコイルの位置と結合係数k
との関係を示す特性図。
【図4】(a)は本発明に係る平面トランスの概略的な
構成を示す図、(b)は1次スパイラルコイルに流れる
電流によって発生する磁性体層内部の磁束分布を示す
図。
【図5】(a)は1次スパイラルコイルを固定して2次
スパイラルコイルの位置を変化させる状態を示す説明
図、(b)は2次スパイラルコイルの位置と結合係数k
との関係を示す特性図。
【図6】1次スパイラルコイルに流れる電流によって発
生する磁性体層内部の磁束分布を計算する際に用いられ
るパラメータを示す説明図。
【符号の説明】 1…1次スパイラルコイル、2…2次スパイラルコイ
ル、3…磁性体層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 27/28 H01F 19/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスパイラル平面コイルを互いに絶
    縁して積層し、この積層体の両面に絶縁層及び磁性体層
    を積層した平面トランスにおいて、1次スパイラルコイ
    ルの巻幅W1 と2次スパイラルコイルの巻幅W2 とがW
    1 <W2 の関係にある場合、1次スパイラルコイルの内
    形サイズAi1と2次スパイラルコイルの内形サイズAi2
    とを一致させることを特徴とする平面トランス。
  2. 【請求項2】 複数のスパイラル平面コイルを互いに絶
    縁して積層し、この積層体の両面に絶縁層及び磁性体層
    を積層した平面トランスにおいて、1次スパイラルコイ
    ルの巻幅W1 と2次スパイラルコイルの巻幅W2 とがW
    1 >W2 の関係にある場合、1次スパイラルコイルと2
    次スパイラルコイルとの中心軸を一致させ、2次スパイ
    ラルコイルの外形サイズAo2が1次スパイラルコイルの
    外形サイズAo1以下となるようにし、かつ1次スパイラ
    ルコイルに流れる電流によって発生する磁性体層内部の
    磁束分布が最大となる位置に対応して2次スパイラルコ
    イルを配置することを特徴とする平面トランス。
  3. 【請求項3】 1次スパイラルコイルと2次スパイラル
    コイルとの積層体の両面を、それぞれ絶縁層を介して軟
    磁性箔で挟んだことを特徴とする請求項1または2記載
    の平面トランス。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に積層されていることを特
    徴とする請求項1または2記載の平面トランス。
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