JP2941218B2 - 一体化焼結含油軸受の製造方法 - Google Patents

一体化焼結含油軸受の製造方法

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JP2941218B2
JP2941218B2 JP8164493A JP16449396A JP2941218B2 JP 2941218 B2 JP2941218 B2 JP 2941218B2 JP 8164493 A JP8164493 A JP 8164493A JP 16449396 A JP16449396 A JP 16449396A JP 2941218 B2 JP2941218 B2 JP 2941218B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼結含油軸受に関
し、更に詳しくは、内孔中央部にシャフトの回転負荷を
減少させる逃げ部を有し、その両端部でシャフトを支持
するようにした一体化焼結含油軸受の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、焼結含油軸受は、OA機器、音響
機器、家電製品等に使用されているモータの軸受として
広く使用されている。
【0003】図32は二つの円筒軸受100,100を
円筒状ハウジング102に圧入した従来の組立品を示し
ており、図33は二つの円筒軸受100,100をツバ
付きハウジング104に圧入した従来の組立品を示して
いる。
【0004】上記従来の組立品にあっては、二つの円筒
軸受100,100の偏心が避けられず、更に、コスト
低減から、最近では二つの円筒軸受を組み合わせた一体
化焼結含油軸受が広く使用されている。
【0005】従来の一体化焼結含油軸受においては、内
孔中央部に逃がし部を設ける方法として、図34に示さ
れるように、円筒状の焼結体106をまず製作し、この
焼結体106の内孔中央部108を機械加工することに
より製品化される加工品110や、図35に示されるよ
うに、段付き内孔を有する円筒状焼結体112をまず製
作し、この焼結体112を段付き内孔を有するダイ11
4とサイジングコア116を使用して再圧縮することに
より外形小径部118を形成して製品化される塑性加工
品120等が知られている。
【0006】また、図36に示されるように、所定の金
型(図示せず)を使用して圧粉体122を製作し、この
圧粉体122を金型から取り出した後もう一度別型12
4で再圧縮して製品化される再圧縮品126も公知であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の一体化焼結含油
軸受の製造方法のうち図34に示されるものは、機械加
工工程を必要とし、図35に示される塑性加工品120
は、再加圧部118の外径小径化と再加圧工程を必要と
し、図36に示される再圧縮品126は再圧縮工程が必
要となり、上記従来技術にあっては、いずれも工程数が
増加するという問題があった。
【0008】また、例えば0.05mm以上の深い突き
通しの油溝、空気抜き溝を形成するのが難しいばかりで
なく、潤滑効果を高める例えば楔状の凹溝の加工も難し
いという問題があった。
【0009】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、製造工程数を減少さ
せるとともに、油溝及び空気溝あるいは潤滑効果を高め
る凹溝等を容易に形成することのできる一体化焼結含油
軸受の製造方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、シャフト
の回転負荷を減少させる逃げ部を内孔中央部に有し、そ
の両端部でシャフトを支持する一体化焼結含油軸受の製
造方法であって、軸方向中間部の内面に環状凹部を有す
るダイと、小径部と大径部とを有する段付きコアロッド
と、第一及び第二パンチとの間に粉末を充填する工程
と、充填された粉末を圧縮することにより一端に軸受部
を有するとともに他端近傍の外面に環状突設部を有する
圧粉体を成形する工程と、該圧粉体をさらに圧縮するこ
とにより該圧粉体の他端面を上記環状凹部の軸方向外端
に略一致させる工程と、該工程の後、上記コアロッドを
軸方向突設部側に移動させて上記圧粉体の内孔全長にわ
たって上記コアロッドの小径部を延在せしめ、さらに上
記第一及び第二パンチと上記ダイの一方を他方に対し相
対移動させて上記ダイの環状凹部に収容された上記環状
突設部を上記ダイの内径まで絞り込むことにより上記圧
粉体の他端にもう一つの軸受部を形成する工程とを有す
ることを特徴とする。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、上記ダイ
の環状凹部の容積を、上記コアロッドの小径部に絞り出
された圧粉体の体積の略2倍に設定したことを特徴とす
る。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明は、上記ダ
イ内面の環状凹部を除く部分を円筒状に形成し、上記一
体化燒結含油軸受の外面を円筒状に成形したことを特徴
とする。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、上記ダイ
の一端部近傍の内面を段付き形状とし、上記第一パンチ
が上記段付き形状の開口部内径に略等しい外径を有し、
上記第一パンチと上記段付き形状により上記圧粉体の一
端部外面にツバを形成し、上記コアロッドの小径部外径
に略等しい内径と上記第一パンチの内径に略等しい外径
とを有する第三パンチにより上記圧粉体の一端部を成形
するようにしたことを特徴とする。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、上記コア
ロッドは、上記小径部と上記大径部の外面に軸方向に延
在する複数の凸部を有し、該凸部により上記一体化焼結
含油軸受の内面に複数の突き通し油溝及び空気抜き溝を
形成するようにしたことを特徴とする。
【0015】また、請求項6に記載の発明は、上記コア
ロッドは、上記小径部の外面に軸方向に延在する複数の
凸部を有し、該凸部により上記一体化焼結含油軸受の両
端軸受部内面に潤滑効果を高める複数の凹溝を形成する
ようにしたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。本発明にかかる一体
化焼結含油軸受は、後述するように粉末を圧縮する工程
で圧粉体絞り成形を行ない、工程を増加することなく一
体化焼結含油軸受の内孔中央部に逃げ部を設けている。
【0017】図1は本発明にかかるストレート形あるい
は円筒状の一体化焼結含油軸受2を示し、その内孔中央
部に逃げ部4が形成されており、図2は本発明にかかる
ツバ付き一体化焼結含油軸受6を示し、その内孔中央部
に逃げ部8が形成されている。
【0018】図3は、図1の一体化焼結含油軸受2の内
面に図4に示される断面形状の油溝及び空気抜き溝10
を形成した一体化焼結含油軸受2Aであり、図5は,図
2の一体化焼結含油軸受6の内面に図4と同一断面形状
の油溝及び空気抜き溝12を形成した一体化焼結含油軸
受6Aである。
【0019】また、図6は、図1の一体化焼結含油軸受
2の内面に図7(a)に示されるような潤滑効果を高め
る凹溝14を形成した一体化焼結含油軸受2Bであり,
図8は、図2の一体化焼結含油軸受6の内面に図7
(a)と同一断面形状の潤滑効果を高める凹溝16を形
成した一体化焼結含油軸受6Bである。
【0020】なお、凹溝14,16は、図7(a)の断
面形状に限定されるものではなく、図7の(b),
(c),(d)等種々の断面形状を有する凹溝14a,
14b,14cが考えられる。また、図7の(a),
(b),(c),(d)において18はシャフトと軸受
との接触部を示している。
【0021】ここで、図1、図3及び図6に示される一
体化焼結含油軸受2,2A,2Bにおいて、逃げ部4の
長さは、図32及び図33に示される従来の組立品の二
つの軸受100,100の離間距離と略同一に設定する
ことができる。
【0022】また、図3及び図5に示される一体化焼結
含油軸受2A,6Aにおいて、軸受内孔部に設けた二つ
以上、例えば6条の突き通し油溝及び空気抜き溝10,
12は、自己給油作用によりしみ出した油の循環作用を
促進する一方、図6及び図8において、軸受内孔部に設
けた二つ以上、例えば6条の凹溝14,16は、シャフ
トの回転により発生する回転力により、凹溝14,16
に溜まった油をシャフトと軸受の接触部に供給し、潤滑
効果を高めることでシャフトの回転負荷を減じている。
【0023】次に、図1に示されるストレ−ト形の一体
化焼結含油軸受2の製造方法を図9を参照しながら説明
する。まず、金属粉末を少量のバインダとともに圧縮す
るプレス成形工程において、図9(e)迄の加圧時に上
部軸受部20を成形し、図9(i)の抜出し時に、圧縮
が完了した圧粉体を空気圧により上パンチ22で押えた
まま、ダイ24を下降させ抜き出すホ−ルドダウンによ
り下部軸受部26を絞り成形する圧粉体絞り成形を行な
い、内孔中央部に逃げ部4を設けてシャフトと軸受の接
触長さを減少させている。
【0024】図10は、上記粉末圧縮工程において使用
される金型を示しており、小径部28aと大径部28b
とを有する段付きコアロッド28により軸受の内径を決
定し、ダイ24により軸受の外径が決定される。ダイ2
4の内面には、圧粉体を絞り抜出しする環状凹部24a
が形成されており、この凹部24aを除くダイ24の内
面は円筒状に形成されている。また、軸受の上下端面
は、それぞれ上パンチ22及び下パンチ30により決定
され、上パンチ22はコアロッド28の小径部28aの
外径に略等しい内径を有する一方、下パンチ30はコア
ロッド28の大径部28bの外径に略等しい内径を有し
ており、上パンチ22及び下パンチ30の外径はともに
ダイ24の内径に略等しく設定されている。
【0025】以下、粉末の圧縮状態を工程毎に詳述する
が、成形方法はウイズドロアル非同時3回加圧法を基本
としている。
【0026】図9(a)に示されるように、ダイ24、
コアロッド28及び下パンチ30で形成された金型内に
粉末をまず充填する。次に図9(b)に示されるよう
に、上パンチ22を下降させて粉末をダイ24内部に密
閉した後、コアロッド28を上昇させ、第一次上加圧を
開始する。図9(c)において、上パンチ22を更に下
降させて第一次の上加圧を行い、図9(d)のウイズド
ロアルによりダイ24と上パンチ22を共に下降させ
て、下パンチ30による加圧を行う。下加圧完了後、図
9(e)に示されるように、上パンチ22を更に下降し
て、上パンチ22による最終加圧を完了する。この時点
で、上部軸受部20の圧縮はほぼ完了し、圧粉体の下端
面はダイ24の環状凹部24aの下端に略一致せしめら
れる。
【0027】次に、図9(f)において、コアロッド2
8を軸方向に下降させて圧粉体の内孔全長にわたってコ
アロッド28の小径部28aを延在せしめた後、圧粉体
絞りを開始し、図9(g)において、上パンチ22及び
下パンチ30を現在の位置に保持したまま、少なくとも
ダイ24の凹部24aの軸方向長さに相当する距離だけ
ダイ24及びコアロッド28を同時に下降させて、ダイ
24の凹部24aに収容された圧粉体を絞り抜き出すこ
とにより圧粉体絞りを完了する。その後、図9(h)に
示されるように、上パンチ22を上昇させると同時にダ
イ24を下降させることにより圧粉体の抜出しを開始
し、図9(i)に示されるように、コアロッド28を下
降させることにより圧粉体の抜き出しを完了する。
【0028】すなわち、粉末の圧縮成形は図9(e)ま
でに完了し、図9(e)から図9(i)までに圧粉体の
絞り及び抜出しが完了する。
【0029】図9(e)の加圧完了で、圧粉体内径は上
部20のみ小径となり、他の部分は大径の段付孔とな
る。外径は圧粉体の下部がダイ凹部24aの深さに相当
する分だけ大径となり、圧粉体絞りはこの外径大径部あ
るいは突設部32(凹部24aに収容された圧粉体)を
ダイ24の内径まで絞り込む成形法である。この時、圧
粉体を壊さないよう上パンチ22を加圧完了位置に保持
し、空気圧で圧粉体をクランプしている。
【0030】クランプ力は、圧粉体が絞りにより上に伸
びようとする力より強く、且つ、圧粉体を壊さない60
0kg/cm2 以下に設定している。クランプ力が弱い
と絞り部にクラックが発生し、逆に強いと圧粉体を変形
させる。絞り量は、コアロッド28の小径部28aに対
し絞り出された圧粉体の体積の略2倍を外径の絞り体積
(凹部24aの容積)としている。これは、外径の絞り
体積の約半分が圧粉体粒子の弾性変形により吸収される
からである。
【0031】また、絞り部(凹部24a)の断面形状が
適切でないとクラックが発生するが、図10に示される
形状以外にも、図11の(a),(b),(c),
(d)に示されるような断面形状の絞り部24b,24
c,24d,24e等も採用することができる。
【0032】なお、図9(e)乃至(i)で行う圧粉体
絞りは、図9(e)の加圧完了後可動コアロッド28を
下降させるが、コアロッド28は2段目(大径部)28
bが下パンチ30の中に入り込み、1段目(小径部)2
8aが圧粉体内径上部をガイドする。可動コアロッド2
8の下降完了後、ダイ24を下降させ圧粉体を抜出す抜
出力で圧粉体絞りを行うが、コアロッド28は絞り完了
迄はダイ24と同調下降し、絞り込ませた内径部とコア
ロッド28の壁摩擦による内径下加圧を絞り部に行う。
絞り完了後、コアロッド28はダイ24の動きとは分離
されるとともに、空気圧により絞り終了位置に圧粉体と
ともに保持され、図9(i)の抜出し完了でコアロッド
28は下降する。その後、圧粉体はフィ−ダ(図示せ
ず)により成形位置から排出され、ダイ24、コアロッ
ド28及び上パンチ22は充填位置へ復帰する。
【0033】こうして得られた圧粉体はその後、焼結、
含油工程を経て一体化焼結含油軸受として製品化される
が、必要精度に応じて内径及び外径の寸法修正を目的と
したサイジング仕上を行ない製品化されるものもある。
【0034】次に、図2に示されるツバ付き一体化焼結
含油軸受6の製造方法を図12を参照しながら説明する
が、この製造方法は上記ストレ−ト形と略同じなので、
相違点のみ説明する。
【0035】粉末を圧縮するプレス成形工程において、
図12(e)迄の加圧時に上部軸受部34を成形し、図
12(i)の抜出し迄に下部軸受部36を絞り成形する
が、ホ−ルドダウンで押える上パンチは上第二パンチ3
8であり、ツバ部の上第一パンチ40は図12(e)以
降は上ラム42と同調して逃がすことにより圧粉体絞り
成形を行ない、内径中央部に逃げ部8を設けてシャフト
と軸受の接触長さを減少させている。
【0036】図13は、一体化焼結含油軸受6の製造に
使用される金型を示している。図13において、軸受の
内径を決めるコアロッド28及び軸受の下端面を決定す
る下パンチ30は図10に示されるものと同じである。
ダイ44は、軸受の外径を決定する金型として使用され
るが、このダイ44はツバ部を成形するため、その上端
部近傍の内面に少なくとも二つの段部44b,44cを
有する段付き形状となっている。軸受の上端面を決める
金型は、ツバ部を成形する上第一パンチ40と、ボス部
を成形する上第二パンチ38の二つのパンチである。上
第一パンチ40は上記段付き形状の開口部内径に略等し
い外径と、ダイ凹部44aより下方の内径に等しい内径
を有する一方、上第二パンチ38は上第一パンチ40の
内径に略等しい外径と、コアロッド28の小径部28a
の外径に略等しい内径を有している。
【0037】粉末圧縮成形についての相違点は、上加圧
量L1が少なく、ウイズドロアルの下加圧量L2が多く
なっていることと、最終加圧完了後、上第一パンチ40
は上ラム42と同調して圧粉体から逃げて行くことであ
る。
【0038】なお、ダイ44には、環状凹部44aが絞
り部として形成されているが、その断面形状としては図
11と同様な断面形状を採用することができる。
【0039】図14は、図3に示されるストレ−ト形の
油溝及び空気抜き溝付き一体化焼結含油軸受2Aの製造
方法を示している。
【0040】軸受内孔部に設けた二つ以上の突き通し凹
溝10は圧粉体に形成されているので、気孔が多く自己
給油作用により油が出入りし易い組織となっている。シ
ャフトと軸受の接触部の余剰油は凹溝部10に吸収さ
れ、再び自己給油作用によりしみ出て来るので循環作用
が促進される。更に、突き通し凹溝10の深さは0.0
5mm以上、幅は0.2mm以上と必要に応じてコアロ
ッドにより、浅くも深くも、広くも狭くも出来る。更
に、凹溝10が突き通しとなっているので、軸受とシャ
フト間に介在する空気を逃がすことができる。
【0041】図14の圧粉体絞り成形は、図9の圧粉体
絞り成形と実質的に同一であり、使用される金型におい
て相違している。
【0042】図15は、図14の圧粉体絞り成形で使用
される金型を示しており、軸受の内径を決定するコアロ
ッド46は、図16に示されるように、1段目(小径
部)46aと2段目(大径部)46bとを有する段付き
形状となっており、1段目46aにより圧粉体上下の内
径部を形成する一方、2段目46bにより中央逃げ部4
を形成するとともに、下パンチ48をガイドする。油溝
及び空気抜き溝10は、軸受の軸方向全長にわたって形
成されているので、油溝及び空気抜き溝10を形成する
凸部46cは、1段目46aと2段目46bの両方に軸
方向に形成されている。
【0043】軸受の外径を決定するダイ24は、図10
に示されるものと同一のものが使用される。また、軸受
の上端面を決める上パンチ50の内孔には、コアロッド
46の一段目46aの断面形状に対応する複数の凹部5
0aが形成されており、軸受の下端面を決定する下パン
チ48の内孔には、コアロッド46の2段目46bの断
面形状に対応する複数の凹部が形成されている。
【0044】なお、油溝及び空気抜き溝10を形成する
コアロッド46の凹凸加工はNC放電加工機による輪郭
転写加工により製作する。
【0045】図17は、図5に示されるツバ及び油溝付
き一体化焼結含油軸受6Aの製造方法を示している。こ
の方法による圧粉体絞り成形は、図12の圧粉体絞り成
形と実質的に同一であり、使用される金型において相違
している。
【0046】図18は、図17の圧粉体絞り成形で使用
される金型を示しており、軸受の内径を決定するコアロ
ッド52は、図16のコアロッド46と同様、1段目
(小径部)52aと2段目(大径部)52bとを有する
段付き形状となっており、油溝及び空気抜き溝12を形
成する凸部52cは、1段目52aと2段目52bの両
方に形成されている。軸受の外径を決定するダイ44
は、図13に示されるダイと同じものが使用される。ま
た、軸受のツバ部を決定する上第一パンチ40も、図1
3に示される上第一パンチと同じものが使用されるが、
ボス部を決定する上第二パンチ54の内孔には、コアロ
ッド52の1段目52aの断面形状に対応する複数の凹
部54aが形成されており、軸受の下端面を決める下パ
ンチ56の内孔には、コアロッド52の2段目52bの
断面形状に対応する複数の凹部が形成されている。な
お、コアロッド52は、図16のコアロッド46と同様
に製作される。
【0047】図19は、図6に示される潤滑効果を高め
る凹溝14を有する一体化焼結含油軸受2Bの製造方法
を示している。軸受内面に設けた二つ以上の突き通し凹
溝14は、図7(a)−(d)に示されるような断面形
状を有し、シャフトの回転に伴い焼結含油軸受の自己給
油作用によりしみ出た油を保持するとともに、シャフト
の回転により発生する回転力によりシャフトと軸受の接
触部に供給し潤滑効果を高めている。
【0048】図19に示される圧粉体絞り成形は、図9
の圧粉体絞り成形と実質的に同一であり、使用される金
型において相違している。
【0049】図20は、図19の圧粉体絞り成形で使用
される金型を示しており、軸受の内径を決定するコアロ
ッド58は、図16のコアロッド46と同様、圧粉体上
下の内径部を形成する1段目(小径部)58aと、中央
逃げ部を形成し下パンチをガイドする2段目(大径部)
58bとを有する段付き形状となっているが、潤滑効果
を高める凹溝14を形成する凸部58cは、1段目58
aのみに形成されている(図21)。
【0050】軸受の外径を決定するダイ及び軸受の下端
面を決める下パンチは、図10に示されるダイ24及び
下パンチ30と同じものが使用される。また、軸受の上
端面を決定する上パンチ60の内孔には、コアロッド5
8の1段目58aの断面形状に対応する複数の凹部60
aが形成されている。潤滑効果を高める凹溝14は軸受
上下の内径部のみに形成されており、中央部はコアロッ
ド2段目58bで決定される逃げ部4となっている。
尚、潤滑効果を高める凹溝14を形成するコアロッド5
8の凹凸加工はNC放電加工機による輪郭転写加工によ
り製作する。
【0051】また、凹溝14の断面形状すなわちコアロ
ッド1段目58aの凸部58c形状については、図21
(a)に示される形状に限定されるものではなく、図2
2の(a),(b),(c)に示されるような種々の形
状を採用することができる。
【0052】図23は、図8に示される潤滑効果を高め
る凹溝16を有するツバ付き一体化焼結含油軸受6Bの
製造方法を示している。図23に示される圧粉体絞り成
形は、図12の圧粉体絞り成形と実質的に同一であり、
使用される金型において相違している。
【0053】図24は、図23の圧粉体絞り成形で使用
される金型を示しており、軸受の内径を決定するコアロ
ッド62は、図21のコアロッド58と同様、圧粉体上
下の内径部を形成する1段目(小径部)62aと、中央
逃げ部を形成し下パンチをガイドする2段目(大径部)
62bとを有する段付き形状となっており、図21
(a)あるいは図22(a),(b),(c)に示され
るような、潤滑効果を高める凹溝16を形成する凸部6
2cは、1段目62aのみに形成されている。
【0054】軸受の外径を決定するダイ、軸受の上端面
ツバ部を決定する上第一パンチ及び軸受の下端面を決定
する下パンチは、図13に示されるダイ44、上第一パ
ンチ40及び下パンチ30と同じであるが、ボス部を決
定する上第二パンチ64の内面には、コアロッド1段目
62aの断面形状に対応する複数の凹部64aが形成さ
れている。潤滑効果を高める凹溝16は軸受上下の内径
部のみについており、中央部はコアロッド2段目62b
で決定された逃げ部8となっている。なお、コアロッド
62は、図21のコアロッド58と同様に製作される。
【0055】また、コアロッド58及びコアロッド62
に形成されている複数の凸部58c,62cの断面形状
を矩形にすれば、図1及び図2に示される一体化焼結含
油軸受の両端軸受部のみに矩形断面を有する油溝及び空
気抜き溝を形成することもできる。
【0056】本発明の圧粉体絞り成形法により得られた
3体の一体化焼結含油軸受試料と、比較用として従来法
により得られた2体の軸受試料について寿命試験を行っ
た。図25乃至図29は、これらの軸受試料をモータに
組み込み、80℃の環境下で毎分200回転〜3000
回転に変化させながら10000時間軸受の寿命評価を
実施した時の軸ロス(モータ消費電流値)の変化を示す
グラフである。
【0057】図25は軸受中央部に逃げ部を持たない従
来品、図26は機械加工、塑性加工あるいは再圧縮加工
で軸受中央部に逃げ部を設けた従来品、図27は本発明
の圧粉体絞り成形により軸受中央部に逃げ部を設けた発
明品、図28は更に、軸受内面に複数の油溝及び空気抜
き溝を付加した発明品、図29は更に、潤滑効果を高め
る複数の凹溝を付加した発明品の結果を示す。
【0058】上記グラフに示されるように、図27の圧
粉体絞り成形により軸受中央部に逃げ部を設けた発明品
は、図25の軸受中央部に逃げ部を持たない従来品より
も軸ロスが小さく、シャフトの回転負荷が減少してい
る。また、図27の本発明品は、図26の機械加工、塑
性加工あるいは再圧縮加工で軸受中央部に逃げ部を設け
た従来品よりも製造工程の簡略化がなされたにもかかわ
らず同レベルの軸ロスを引き出している。そして、図2
8の油溝及び空気抜き溝を付加した発明品は5000時
間を超えても軸ロスの変化は小さく、良好な潤滑効果が
得られている。
【0059】更に、潤滑効果を高める複数の凹溝を付加
した発明品は10000時間でも軸ロスの変化はわずか
で、より良好な潤滑効果が得られている。
【0060】次に、ストレート形の圧粉体絞り成形品の
強度について、図30を参照しながら説明する。
【0061】強度の弱い圧粉体に絞り加工を行うため、
絞り部にクラックが生じ易いが、各種のテストからクラ
ックを生じさせない外径の絞り量は、内径に絞り込ませ
る体積の略2倍で、絞り部の断面形状は図11(a)〜
(d)の形状が良いことは上述したが、その強度テスト
例を表にしたものである。試料数は20ケで、その最小
最大値を記入している。この表からわかるように、絞り
部の強度は圧粉体でも焼結体でも、絞りを行わない通常
成形の上部軸受部より強く、強度上の問題はない。
【0062】更に、ストレート形の圧粉体絞り成形品の
焼結体の精度について、図31を参照しながら説明す
る。
【0063】従来品と本発明品を、外径・内径・長さの
寸法バラツキ、内径真円度、内径同軸度、内径基準の外
径振れについて、試料数は20ケで、その最小最大値を
表にしている。この表からわかるように、従来品とほと
んど差はないが、絞り部の各精度バラツキが少し大き
い。これはやむをえないバラツキであり、使用上の問題
はない。
【0064】上記したように、本発明は、一体化焼結含
油軸受を工程数を増加することなく製造するために、粉
末を圧縮する工程で圧粉体絞り成形を行ない一体成形す
る製造方法である。これにより後加工、再加圧、再圧縮
の工程を行なうことなく、ストレ−ト形、ツバ付き形の
一体化焼結含油軸受を製造することが可能となる。
【0065】また、油溝、空気抜き溝は、後加工では加
工が難しく、再加圧、再圧縮で0.05mm以上の深い
凹溝加工を行うと、凹溝部の気孔が小さくなり焼結含油
軸受の自己給油作用が減じられ油が出にくくなる。しか
しながら、図16の凸部46c付きのコアロッド46金
型を用いて圧縮成形を行えば、所望の深さ、幅、気孔を
有する油溝及び空気抜き溝を付加することが出来る。
【0066】更に、シャフトの回転により発生する回転
力により、図7(a)〜(d)に示されるような凹溝部
14,14a,14b,14cに溜まった油をシャフト
と軸受の接触部18に供給し、潤滑効果を高めた一体化
焼結含油軸受では、凹溝部18の後加工は困難で、再加
圧、再圧縮では気孔が小さくなり自己給油作用が減じら
れる。しかしながら、図21あるいは図22に示される
ような凸部付きのコアロッド58金型を用いて圧縮成形
を行えば、所望の深さ、幅、気孔を有する凹溝を形成す
ることができる。
【0067】すなわち、粉末を圧縮する工程で圧粉体絞
り成形を行うことにより、工程を増加することなく、軸
受内孔の中央部にシャフトの回転負荷を減少させる逃げ
部を設けることができるばかりでなく、油溝及び空気抜
き溝、潤滑効果を高める凹溝、等々を持つ一体化焼結含
油軸受を製造することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する本発明の
うちで請求項1に記載の発明によれば、一端に軸受部を
有し外面に突設部を有する圧粉体をまず成形し、この突
設部をダイの内径まで絞り込むことにより圧粉体の他端
にもう一つの軸受部を形成するようにしたので、軸受内
孔中央部にシャフトの回転負荷を減少させる逃し部を粉
末を圧縮する工程で付加することができ、製造工程を増
加することなく両端に軸受部を有する一体化焼結含油軸
受を容易に製造することができる。
【0069】また、請求項2に記載の発明によれば、ダ
イの凹部の容積をコアロッドの小径部に絞り出された圧
粉体の体積の略2倍に設定したので、絞り体積の半分が
圧粉体粒子の弾性変形により吸収されても、圧粉体の他
端に所定の軸受部を形成することができる。
【0070】更に、請求項3に記載の発明によれば、ダ
イ内面の凹部を除く部分を円筒状に形成したので、スト
レート形の一体化焼結含油軸受を容易に製造することが
できる。
【0071】また、請求項4に記載の発明によれば、ダ
イの一端部近傍の内面を段付き形状とし、該段付き形状
の開口部内径に略等しい外径を有する第一パンチと上記
段付き形状により圧粉体の外面にツバを形成し、コアロ
ッドの小径部外径に略等しい内径を有する第二パンチに
より圧粉体の一端を成形するようにしたので、ツバ付き
形の一体化焼結含油軸受を容易に製造することができ
る。
【0072】また、請求項5に記載の発明によれば、小
径部と大径部の外面に軸方向に延在する複数の凸部を有
するコアロッドを使用するようにしたので、この凸部に
より内面に複数の突き通し油溝及び空気抜き溝を有する
一体化焼結含油軸受を容易に製造することができる。
【0073】また、請求項6に記載の発明によれば、小
径部の外面に軸方向に延在する複数の凸部を有するコア
ロッドを使用するようにしたので、この凸部により両端
軸受部内面に潤滑効果を高める複数の凹溝を有する一体
化焼結含油軸受を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるストレ−ト形の一体化焼結含
油軸受の縦断面図である。
【図2】 本発明にかかるツバ付き形の一体化焼結含油
軸受の縦断面図である。
【図3】 本発明にかかるストレ−ト形の油溝及び空気
抜き溝付一体化焼結含油軸受の縦断面図である。
【図4】 図3の線IV−IVに沿った断面図である。
【図5】 本発明にかかるツバ付き形の油溝及び空気抜
き溝付一体化焼結含油軸受の縦断面図である。
【図6】 本発明にかかるストレ−ト形の凹溝付一体化
焼結含油軸受の縦断面図である。
【図7】 (a)は図6の線VII−VIIに沿った断面図で
あり、(b)はその変形例を示す断面図であり、(c)
は別の変形例を示す断面図であり、(d)は更に別の変
形例を示す断面図である。
【図8】 本発明にかかるツバ付き形の凹溝付一体化焼
結含油軸受の縦断面図である。
【図9】 図1のストレ−ト形一体化焼結含油軸受の粉
末圧縮成形状態を示す工程図である。
【図10】 図1のストレ−ト形一体化焼結含油軸受の
製作に使用する金型の縦断面図である。
【図11】 (a)は図10に示される絞り部の変形例
を示す断面図であり、(b)は別の変形例を示す断面図
であり、(c)は更に別の変形例を示す断面図であり、
(d)は更に別の変形例を示す断面図である。
【図12】 図2のツバ付き形一体化焼結含油軸受の粉
末圧縮成形状態を示す工程図である。
【図13】 図2のツバ付き形一体化焼結含油軸受の製
作に使用する金型の縦断面図である。
【図14】 図3のストレ−ト形油溝及び空気抜き溝付
一体化焼結含油軸受の粉末圧縮成形状態を示す工程図で
ある。
【図15】 図3のストレ−ト形油溝及び空気抜き溝付
一体化焼結含油軸受の製作に使用する金型の縦断面図で
ある。
【図16】 図15に示されるコアロッドであり、
(a)はその平面図であり、(b)はその縦断面図であ
る。
【図17】 図5のツバ付き形油溝及び空気抜き溝付一
体化焼結含油軸受の粉末圧縮成形状態を示す工程図であ
る。
【図18】 図5のツバ付き形油溝及び空気抜き溝付一
体化焼結含油軸受の製作に使用する金型の縦断面図であ
る。
【図19】 図6のストレ−ト形凹溝付一体化焼結含油
軸受の粉末圧縮成形状態を示す工程図である。
【図20】 図6のストレ−ト形凹溝付一体化焼結含油
軸受の製作に使用する金型の縦断面図である。
【図21】 図20に示されるコアロッドであり、
(a)はその平面図であり、(b)はその縦断面図であ
る。
【図22】 (a)は図21のコアロッドの変形例を示
す平面図であり、(b)は別の変形例を示す平面図であ
り、(c)は更に別の変形例を示す平面図である。
【図23】 図8のツバ付き形凹溝付一体化焼結含油軸
受の粉末圧縮成形状態を示す工程図である。
【図24】 図8のツバ付き形凹溝付一体化焼結含油軸
受の製作に使用する金型の縦断面図である。
【図25】 軸受中央部に逃げ部を持たない従来品の軸
ロスを示すグラフである。
【図26】 軸受中央部の逃げ部を塑性加工(再加圧)
で付加した従来品の軸ロスを示すグラフである。
【図27】 軸受中央部の逃げ部を圧粉体絞り成形で付
加した本発明品の軸ロスを示すグラフである。
【図28】 軸受中央部の逃げ部を圧粉体絞り成形で付
加した上、更に6本の油溝及び空気抜き溝を付加した本
発明品の軸ロスを示すグラフである。
【図29】 軸受中央部の逃げ部を圧粉体絞り成形で付
加した上、更に6本の潤滑効果を高める凹溝を付加した
本発明品の軸ロスを示すグラフである。
【図30】 圧粉体絞り成形品の圧粉体と焼結体の破壊
強度を示す図表である。
【図31】 圧粉体絞り成形品の焼結体の精度を示す図
表である。
【図32】 二つのストレート形圧粉体絞り成形品を圧
入した従来の組立体の縦断面図である。
【図33】 二つのストレート形圧粉体絞り成形品を圧
入した従来のツバ付き組立体の縦断面図である。
【図34】 一体化焼結含油軸受の内孔中央部の逃げ部
を機械加工で形成する従来方法を示す工程図である。
【図35】 一体化焼結含油軸受の内孔中央部の逃げ部
を塑性加工で形成する別の従来方法を示す工程図であ
る。
【図36】 一体化焼結含油軸受の内孔中央部の逃げ部
を再圧縮により形成する更に別の従来方法を示す工程図
である。
【符号の説明】
2,2A,2B,6,6A,6B 一体化焼結含油軸受 4,8 逃げ部 10,12 油溝及び空気抜き溝 14,16 潤滑効果を高める凹溝 20,34 上部軸受部 22,50,60 上パンチ 24,44 ダイ 24a,24b,24c,24d,24e,44a 凹
部 26,36 下部軸受部 28,46,52,58,62 コアロッド 28a,46a,52a,58a,62a 小径部 28b,46b,52b,58b,62b 大径部 30,48,56 下パンチ 32 突設部 38,54,64 上第二パンチ 40 上第一パンチ 52c,58c,62c コアロッドの凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22F 1/00 - 7/08 F16C 33/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトの回転負荷を減少させる逃げ部
    を内孔中央部に有し、その両端部でシャフトを支持する
    一体化焼結含油軸受の製造方法であって、 軸方向中間部の内面に環状凹部を有するダイと、小径部
    と大径部とを有する段付きコアロッドと、第一及び第二
    パンチとの間に粉末を充填する工程と、充填された粉末
    を圧縮することにより一端に軸受部を有するとともに他
    端近傍の外面に環状突設部を有する圧粉体を成形する工
    程と、該圧粉体をさらに圧縮することにより該圧粉体の
    他端面を上記環状凹部の軸方向外端に略一致させる工程
    と、該工程の後、上記コアロッドを軸方向突設部側に移
    動させて上記圧粉体の内孔全長にわたって上記コアロッ
    ドの小径部を延在せしめ、さらに上記第一及び第二パン
    チと上記ダイの一方を他方に対し相対移動させて上記ダ
    イの環状凹部に収容された上記環状突設部を上記ダイの
    内径まで絞り込むことにより上記圧粉体の他端にもう一
    つの軸受部を形成する工程とを有する一体化焼結含油軸
    受の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記ダイの環状凹部の容積を、上記コア
    ロッドの小径部に絞り出された圧粉体の体積の略2倍に
    設定した請求項1に記載の一体化燒結含油軸受の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上記ダイ内面の環状凹部を除く部分を円
    筒状に形成し、上記一体化燒結含油軸受の外面を円筒状
    に成形した請求項1に記載の一体化燒結含油軸受の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 上記ダイの一端部近傍の内面を段付き形
    状とし、上記第一パンチが上記段付き形状の開口部内径
    に略等しい外径を有し、上記第一パンチと上記段付き形
    状により上記圧粉体の一端部外面にツバを形成し、上記
    コアロッドの小径部外径に略等しい内径と上記第一パン
    チの内径に略等しい外径とを有する第三パンチにより上
    記圧粉体の一端部を成形するようにした請求項1に記載
    の一体化燒結含油軸受の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記コアロッドは、上記小径部と上記大
    径部の外面に軸方向に延在する複数の凸部を有し、該凸
    部により上記一体化焼結含油軸受の内面に複数の突き通
    し油溝及び空気抜き溝を形成するようにした請求項3又
    は4に記載の一体化焼結含油軸受の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記コアロッドは、上記小径部の外面に
    軸方向に延在する複数の凸部を有し、該凸部により上記
    一体化焼結含油軸受の両端軸受部内面に潤滑効果を高め
    る複数の凹溝を形成するようにした請求項3又は4に記
    載の一体化焼結含油軸受の製造方法。
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