JP2941212B2 - 実験動物飼育用の給水具 - Google Patents

実験動物飼育用の給水具

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JP2941212B2 JP5353896A JP5353896A JP2941212B2 JP 2941212 B2 JP2941212 B2 JP 2941212B2 JP 5353896 A JP5353896 A JP 5353896A JP 5353896 A JP5353896 A JP 5353896A JP 2941212 B2 JP2941212 B2 JP 2941212B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マウス、ラット、
モルモット、兎等の実験動物を飼育する実験動物飼育ケ
ージに取り付けて使用される給水具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の給水具は、ポリカーボネイトやポ
リサルホン等の耐熱性プラスチックからなる貯水壜の口
部にゴム栓を挿着し、このゴム栓にステンレス等金属製
の給水管を貫通保持したものであり、給水管の先端部に
球弁を設けているものもある。しかして、この給水具
は、図1に示す本発明の実施の形態と同様に、給水管部
を実験動物飼育ケージの網蓋からケージ内に差し込ん
で、給水具本体部分を定位置に固定させる。ケージ内の
マウス等は、給水管の先端から一部突出している球体を
つつくことにより弁を開放して、水を呑むことができ
る。尚、給水管には、球弁を設ける代わりに、給水管の
先端側を細くして、毛細管作用により水を保持し、マウ
ス等が吸引する分だけ給水できるようにしたものもあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の給水具では、給
水管を保持するのにゴム栓を使用していることから、給
水具を実験動物飼育ケージに取り付けた状態において、
取付け方が悪いとゴム栓が外れる場合があり、そのため
に漏水を起こすことがあった。また、飼育ケージと同様
に給水具は、頻繁に滅菌を施す必要があり、しかしてこ
れらの滅菌には、120℃程度の高温蒸気により20〜
30分間加熱して行うオートクレーブが有効な滅菌手段
として使用されるが、ゴム栓では、上記のような高温に
も耐え難く、ゴム栓の劣化を促進すると云う問題があっ
た。更に、上記ゴム栓を使用した場合には、ゴム栓が貯
水壜の口部内周面にきつく密着嵌合するため、貯水壜へ
の水の補給や滅菌の際のゴム栓の取り外し、及びその装
着が困難となっていた。
【0004】本発明は、上記に鑑み、マウス等による齧
りを防止でき、滅菌にあたってはオートクレーブの使用
が可能であり、またキャップ(ゴム栓に対応する)の装
着及び取り外しが容易な給水具を提供することを目的と
する。本発明の他の目的及び効果は、後述する発明の実
施の形態から明らかにされよう。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の給
水具1は、耐熱性プラスチックで形成された貯水壜2の
口部3に有底筒状の金属製キャップ4を螺嵌すると共
に、前記口部3の先端面とキャップ4の底壁部4a内面
との間に、耐熱性シールパッキン5を介装し、キャップ
4の底壁部4a中央に、金属製給水管6の基端部を貫通
固着してなるものである。
【0006】この給水具1にあっては、キャップ4を貯
水壜2の口部3に外嵌して回すだけの簡単な操作で、キ
ャップ4を貯水壜2の口部3に装着することができ、ま
たキャップ4の取り外しも同様に簡単となる。そして、
貯水壜2及びシールパッキン5がそれぞれ耐熱性のもの
からなり、且つキャップ4及び給水管6が金属ものから
なるため、これらを滅菌するのに最も有効なオートクレ
ーブの使用が可能となる。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
実験動物飼育用の給水具1において、前記貯水壜2の口
部3外周面に雄ねじ7を連続的に形成し、キャップ4に
はその内周面に、前記雄ねじ7の溝部7aに係合可能な
雌ねじ用凸条部9を周方向一定間隔おきに形成すると共
に、キャップ4外周面には、隣り合う雌ねじ用凸条部9
の間で縦方向に延びる把手用凸条部10を突設してなる
ものである。
【0008】この給水具1にあっては、キャップ4を貯
水壜2の口部3に外嵌し、キャップ4の雌ねじ用凸条部
9を口部3外周面の雄ねじ7の溝部7aに係合させて回
すことにより、キャップ4を貯水壜2の口部3に対しき
わめて簡単に装着することができ、その取り外しも同様
にきわめて簡単となる。キャップ4の回転操作は、把手
用凸条部10を介して容易に行える。この金属製キャッ
プ4は、キャップ4内周面に、貯水壜2の口部3の雄ね
じ7の溝部7aに係合可能な雌ねじ用凸条部9周方向一
定間隔おきに形成し、キャップ4外周面に、隣り合う雌
ねじ用凸条部9の間で縦方向に延びる把手用凸条部10
を突設してあるから、このキャップ4をプレス成形する
場合、内周面側の雌ねじ用凸条部9と外周面側の把手用
凸条部10とが重なり合わず、その成形を容易に行うこ
とができると共に、把手用凸条部10の形成が容易とな
る。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に記載の実験動物飼育用の給水具1において、給水管6
の基端部を、キャップ4の底壁部4a中央にその底壁部
4a内面から所要高さH突出するように貫通固着し、こ
の突出高さHにほぼ相当する厚みを有する耐熱性シール
パッキン5を、このパッキン5の中央開口部5aを前記
給水管6の基端突出部の外周面に圧接するように嵌合さ
せた状態でキャップ4の底壁部4a上に配置すると共
に、このシールパッキン5を、給水管6の基端部内に弾
接係合される側面視略倒Ω状の係止部材12の両端突出
係止片12b,12bによって係止固定してなるもので
ある。
【0010】この給水具1にあっては、耐熱性シールパ
ッキン5の中央開口部5aを、キャップ4の底壁部4a
内面から突出している給水管6基端部に対しその外周面
に圧接するように嵌合させることによって、底壁部4a
の内面と給水管6の外周面との間の水密性が確保され
る。また、このパッキン5は、給水管6の基端部内に弾
接係合される側面視略倒Ω状の係止部材12の両端突出
係止片12b,12bによって上側から係止固定される
から、給水管6基端部からの抜け出しが防止される。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の実験動物飼育用の給水具1において、キ
ャップ4の底壁部4a中央には、給水管6の基端部が貫
通する貫通孔4cから下向きに支持筒部8を一体に突設
し、この支持筒部8に給水管6の基端部を挿通させると
共に、この支持筒部8の内周面と給水管6基端部の外周
面との隙間に鑞付け材料11を流し込んで鑞付けするこ
とによって、給水管6の基端部をキャップ4に固着して
なるものである。
【0012】この給水具1にあっては、支持筒部8の内
周面と給水管6の基端部外周面との間の隙間に、キャッ
プ4内側から銀蝋等の鑞付け材料11を流し込んで鑞付
けすることによって、給水管6がキャップ4に対し強固
に固着されると共に、給水管6とキャップ4との間の水
密性が確保される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る給水具1を
実験動物飼育ケージKに取り付けた状態を示し、図2〜
図6は給水具1の詳細な構造を示している。この給水具
1は、図2に示すように、プラスチック製の貯水壜2
と、この貯水壜2の口部3に螺嵌される有底筒状の金属
製キャップ4と、貯水壜2の口部3の先端面とキャップ
4の底壁部4a内面との間に介装された耐熱性シールパ
ッキン5と、キャップ4の底壁部4aの中央に貫通固着
された金属製の給水管6とからなるものである。
【0014】上記給水具1の構造について更に詳細に説
明すると、貯水壜2は、ポリカーボネイトあるいはポリ
サルホンのような融点のきわめて高い耐熱性合成樹脂に
よって略角筒状に一体成形されたもので、この貯水壜2
の口部3は円筒状に形成されていて、この口部3の外周
面に雄ねじ7が連続的に形成されている。キャップ4
は、ステンレスによって底有円筒状にプレス成形された
もので、底壁部4aと周壁部4bとからなり、底壁部4
aの中央には、給水具1が貫通する貫通孔4cから下向
きに円筒状支持筒部8が一体に突設されている。このキ
ャップ4の周壁部4b内周面には、前記口部3の雄ねじ
7の溝部7aに係合可能な雌ねじ用凸条部9が、図3及
び図4の(A)で明らかなように、周方向一定間隔おき
に例えば3つ形成され、また周壁部4bの外周面には、
縦方向(軸方向)に延びる把手用凸条部10が、周方向
に隣り合う雌ねじ用凸条部9,9間に形成されている。
【0015】尚、上記雌ねじ用凸条部9及び把手用凸条
部10はプレス成形によって形成されるものであるか
ら、雌ねじ用凸条部9は、キャップ4の外周面では凹条
部を形成し、また把手用凸条部10は、キャップ4の内
周面では凸条部を形成することになり、図3に示す把手
用凸条部10は、実際はその裏側の凹条部を示したもの
である。
【0016】給水管6は、例えばステンレスによって円
筒状に形成されたもので、前記キャップ4の支持筒部8
の内径より僅かに小さい外径を有する。この給水管6を
キャップ4に貫通固着するには、特に図6に示すよう
に、こ給水管6の一端部、即ち基端部をキャップ4の支
持筒部8に挿通すると共に、この給水管6の基端部をキ
ャップ4の底壁部4a内面から所要高さH突出させた状
態で、この支持筒部8の内周面と給水管6の基端部外周
面との間の隙間に、キャップ4内側から銀蝋等の鑞付け
材料11を十分行き渡るように流し込んで、給水管6の
基端部と支持筒部8とを鑞付けすることにより、給水管
6をキャップ4の底壁部4a中央に貫通固着する。これ
によって、給水管6はキャップ4に対し強固に固着され
ると共に、給水管6とキャップ4との間の水密性が確保
される。
【0017】耐熱性シールパッキン5は、融点が120
°C以上で滅菌手段としてのオートクレーブの使用に十
分耐え得る材料、例えばシリコンゴムによってドーナツ
状に形成されたもので、このパッキン5は、図6に示す
ように、キャップ4の底壁部4a内面から突出している
給水管6基端部の突出高さHと同じかまたはそれより僅
かに小さい厚みと、給水管6の外径より僅かに小さい内
径(中央開口部5aの内径)と、キャップ4の周壁部4
bの内径より小さい外径とを有する。
【0018】この耐熱性シールパッキン5の取り付けに
あたっては、このパッキン5の中央開口部5aを、キャ
ップ4の底壁部4a内面から突出している給水管6基端
部に対しその外周面に圧接するように嵌合させ、キャッ
プ4の底壁部4a内面上に配置する。そして、この耐熱
性シールパッキン5を、図2、図3及び図5に示すよう
に、給水管6の基端部内に弾接係合される側面視略倒Ω
状の係止部材12の両端突出係止片12b,12bによ
って上側から係止固定する。この側面視略倒Ω状係止部
材12は、比較的薄いステンレス板により一体形成され
たもので、給水管6の内径より若干大きい外径を有する
ような略C字状の取付部12aと、このC字状取付部1
2aの両端に突設された両側一対の係止片12b,12
bとからなるもので、取り付けにあたっては、C字状取
付部12aを給水管6の基端部内に弾接係合させ、その
両端の係止片12b,12bを外側へ折曲してやや下向
きに突出させ、図示のように耐熱性シールパッキン5上
に係止させればよい。
【0019】上記のように耐熱性シールパッキン5は、
キャップ4の底壁部4a内面から突出している給水管6
基端部に対しその外周面に圧接するように嵌合させて底
壁部4a内面上に配置するから、底壁部4aの内面と給
水管6の外周面との間の水密性を確保できる。また、こ
のパッキン5は、給水管6の基端部内に弾接係合される
側面視略倒Ω状の係止部材12の両端突出係止片12
b,12bによって上側から係止固定されるから、給水
管6基端部からの抜け出しが防止される。尚、仮に、底
壁部4aの内面と給水管6の外周面との間から漏水が生
じたとしても、支持筒部8の内周面と給水管6の基端部
外周面との間に施されている鑞付けによって、外部へ水
が漏れ出ることがない。
【0020】また、給水管6の先端部には球弁13が設
けてある。この球弁13は、給水管6内に挿入された複
数個の球体13aと、給水管6の先端部に形成され、前
記球体13aと密接係合する絞り部(弁座)6aとから
なり、各球体13aは給水管6の内径より若干小さい外
径を有する。また、給水管6内の上方部には、球体13
aの上方からの抜け出しを阻止する内向き突起部14が
設けてある。従って、この球弁13では、給水管6の下
端から一部突出している球体13aをマウス等がつつく
ことにより、開弁して、給水管6内の水がその先端から
供給されることになる。尚、このような球弁13に代え
て、給水管6の先端側を細く形成した毛細管作用による
弁構造としてもよい。
【0021】上述したような構成よりなる給水具1は、
キャップ4を貯水壜2の口部3に外嵌し、キャップ4内
周面の雌ねじ用凸条部9を口部3外周面の雄ねじ7の溝
部7aに係合させて回すことにより、キャップ4を貯水
壜2の口部3に対しきわめて簡単に装着することがで
き、またキャップ4の取り外しも同様に簡単となる。こ
の場合のキャップ4の回転操作は、キャップ4の外周面
に突設されている把手用凸条部10を介して容易に行う
ことができる。そしてまた、この給水具1は、貯水壜2
が耐熱性のプラスチックにより、シールパッキン5が耐
熱性のシリコン樹脂によりそれぞれ形成され、またキャ
ップ4及び給水管6がそれぞれステンレス等の金属から
形成されているため、これらを滅菌する際にオートクレ
ーブの使用が可能となる。
【0022】また、この金属製キャップ4は、キャップ
4内周面に、貯水壜2の口部3の雄ねじ7の溝部7aに
係合可能な雌ねじ用凸条部9周方向一定間隔おきに形成
し、キャップ4外周面に、隣り合う雌ねじ用凸条部9の
間で縦方向に延びる把手用凸条部10を突設してなるた
め、このキャップ4をプレス成形する場合、内周面側の
雌ねじ用凸条部9と外周面側の把手用凸条部10とが重
なり合わず、その成形を容易に行うことができると共
に、把手用凸条部10の形成が容易となる。
【0023】この給水具1の使用に際しては、図1に示
すように、この給水具1の給水管6側を、ケージ本体T
に装着された網蓋Rのワイヤー間からケージ本体T内に
差し込んで、キャップ4の底壁部4aを網蓋R部分に当
接させると共に、水が貯めてある貯水壜2側を網蓋Rの
所要部に固定させればよい。しかして、ケージ本体T内
のマウス等は、給水管6の先端から一部突出している球
体13aをつつくことにより弁を開放して、水を呑むこ
とができる。この場合、キャップ4が給水管6と同様に
ステンレス等の金属製のものからなるため、マウス等の
実験動物がキャップ4を齧ることがなく、長期に亘って
正常な使用が可能となる。
【0024】この給水具1の貯水壜2の口部3とキャッ
プ4との間の水密性は、耐熱性シールパッキン5によっ
て確保される。また、このパッキン5は、キャップ4の
底壁部4a内面から突出している給水管6の基端部に対
しその外周面に圧接するように嵌合されるから、キャッ
プ4と給水管6との間の水密性が確保される。更に、仮
に、底壁部4aの内面と給水管6の外周面との間から漏
水が生じるようなことがあっても、支持筒部8の内周面
と給水管6の基端部外周面との間に施されている鑞付け
によって、外部への漏水が防止される。
【0025】
【発明の効果】請求項1に係る発明の給水具によれば、
貯水壜の口部に対するキャップの装着及び取り外しを簡
単に行うことができる。また、給水具の使用時にマウス
等がキャップその他の部材を齧ることがなく、長期に亘
って正常な使用が可能となる。更に、この給水具を滅菌
する場合に、有効な滅菌手段としてのオートクレーブの
使用が可能となる。
【0026】請求項2に係る発明の給水具によれば、キ
ャップを貯水壜の口部に対しきわめて簡単容易に装着
し、または取り外しすことができる。特に、このキャッ
プは、キャップ内周面に、貯水壜の口部の雄ねじの溝部
に係合可能な雌ねじ用凸条部周方向一定間隔おきに形成
し、キャップ外周面に、隣り合う雌ねじ用凸条部の間で
縦方向に延びる把手用凸条部を突設しているため、この
キャップをプレス成形する場合、内周面側の雌ねじ用凸
条部と外周面側の把手用凸条部とが重なり合わず、その
成形を容易に行えると共に、把手用凸条部の形成が容易
となる。
【0027】請求項3に係る発明の給水具によれば、耐
熱性シールパッキンの中央開口部を、キャップの底壁部
内面から突出している給水管基端部に対しその外周面に
圧接するように嵌合させているため、底壁部の内面と給
水管の外周面との間の水密性を確保することができる。
また、このパッキンは、給水管の基端部内に弾接係合さ
れる側面視略倒Ω状の係止部材の両端突出係止片によっ
て上側から係止固定されるから、給水管基端部からの抜
け出しを防止することができる。
【0028】請求項4に係る発明の給水具によれば、給
水管をキャップに対し強固に固着できると共に、給水管
とキャップとの間の水密性を確保することができる。従
って、底壁部の内面と給水管の外周面との間から漏水が
生じることがあっても、支持筒部の内周面と給水管の基
端部外周面との間に施されている鑞付けによって、外部
への水の漏出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る給水具の使用状態を示す斜視図
である。
【図2】 給水具の一部断面正面図である。
【図3】 給水具の分解図である。
【図4】 (A)は図3のX−X線断面図で、耐熱性シ
ールパッキン及び係止部材を外した状態で示しており、
(B)は図3のY−Y線断面図である。
【図5】 耐熱性シールパッキンの取付状態を示す斜視
図である。
【図6】 キャップへの給水管の取付状態を示す拡大断
面図である。
【符号の説明】
1 給水具 2 貯水壜 3 口部 4 キャップ 4a 底壁部 4b 周壁部 5 耐熱性シールパッキン 6 給水管 7 貯水壜口部の雄ねじ 7a 雄ねじの溝部 8 支持筒部 9 キャップの雌ねじ用凸条部 10 把手用凸条部 11 鑞付け材料 12 係止部材 12a 取付部 12b 係止片

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性プラスチックで形成された貯水壜
    の口部に有底筒状の金属製キャップを螺嵌すると共に、
    前記口部の先端面と前記キャップの底壁部内面との間
    に、耐熱性シールパッキンを介装し、前記キャップの底
    壁部中央に、金属製給水管の基端部を貫通固着してなる
    実験動物飼育用の給水具。
  2. 【請求項2】 前記貯水壜の口部外周面に雄ねじを連続
    的に形成し、前記キャップにはその内周面に、前記雄ね
    じの溝部に係合可能な雌ねじ用凸条部を周方向一定間隔
    おきに形成すると共に、キャップ外周面には、隣り合う
    雌ねじ用凸条部の間で縦方向に延びる把手用凸条部を突
    設してなる請求項1に記載の実験動物飼育用の給水具。
  3. 【請求項3】 前記給水管の基端部を、前記キャップの
    底壁部中央にその底壁部内面から所要高さ突出するよう
    に貫通固着し、この突出高さにほぼ相当する厚みを有す
    る耐熱性シールパッキンを、このパッキンの中央開口部
    を前記給水管の基端突出部の外周面に圧接するように嵌
    合させた状態で前記キャップの底壁部上に配置すると共
    に、このシールパッキンを、給水管の基端部内に弾接係
    合される側面視略倒Ω状の係止部材の両端突出係止片に
    よって係止固定してなる請求項1または2に記載の実験
    動物飼育用の給水具。
  4. 【請求項4】 前記キャップの底壁部中央には、前記給
    水管が貫通する貫通孔から下向きに支持筒部を一体に突
    設し、この支持筒部に給水管の基端部を挿通させると共
    に、この支持筒部の内周面と給水管基端部の外周面との
    隙間に鑞付け材料を流し込んで鑞付けすることによっ
    て、給水管の基端部をキャップに固着してなる請求項1
    〜3のいずれかに記載の実験動物飼育用の給水具。
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