JP2941057B2 - 血栓造影用のテクネチウム‐99m標識ペプチド - Google Patents

血栓造影用のテクネチウム‐99m標識ペプチド

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、放射線診断試薬および標識放射線診断剤の
製造に関する。さらに詳しくは、本発明は、テクネチウ
ム−99m(Tc−99m)で標識しうる試薬、かかる試薬を製
造し放射線標識する方法およびキット、ならびにかかる
試薬を用いて哺乳動物体内の血栓形成部位を造影する方
法に関する。
2.関連技術の説明 血栓症及び血栓塞栓症、特に深静脈血栓症(DTV)お
よび肺塞栓症(PE)は、重篤な病状ならびに死亡に連が
る一般的な臨床状態である。合衆国においては、年に約
500万人の患者が1またはそれを超えるDTV罹病を経験
し、500,000を超えるケースのPEが発生し、その結果10
0,000人が死亡していると見積もられた(ジェイ、シー
ボウルド(J.Seabold)、ソサイエティー・オブ・ニュ
ークレア・メディシン・アニュアル・ミーティング・19
90(Society of Nuclear Medicine Annual Meeting 199
0))。また、早期のDTVから発生する全ての肺塞栓症は
90%を超えるとも見積もられている。幸いなことには、
抗凝固治療を十分に早期に適用した場合にはこれらの状
態が治療されうる。しかしながら、かかる治療は不必要
な予防適用を排除する危険(例えば、内出血)を伴う。
(組換え組織プラスミノーゲン活性化因子またはストレ
プトキナーゼのごとき)さらに進歩した血栓技術を急篤
な場面に用いることができるが、これらの技術でさえ大
きな危険を伴う。さらに、これらの技術を効果的に臨床
適用することは、治療効果をモニターできるよう、進行
する血栓部位を同定することを要する。
これらの理由により、イン・ビボ(in vivo)で血栓
を局在する迅速な手段、最も好ましくは、非侵入的方
法、が大変望ましい。血栓部位を同定するのに利用され
ている最近の方法は、コンスタント静脈造影(constant
venography)および圧縮B−モード超音波(compressi
on B−mode ultrasound)であり;どの技術を用いるか
の選択は、血栓の予想位置による。しかしながら、前者
の技術は侵入性であり、双方の技術とも患者にとって不
快である。加えて、これらの方法は数々の場合におい
て、不適か不明確な結果を得るかである。
核薬剤の分野では、(放射線トレーサーまたは放射性
薬品と呼ばれている)放射線標識トレーサー化合物を少
量内部投与してその分布を検出することにより、ある種
の病理状態を局在し、またそれらの広がりを評価する。
これらの放射性薬品を検出する方法は、一般的に、造影
法または放射線造影法として知られている。
放射線造影において、該放射線標識はガンマ線放射放
射核であって、ガンマ線検出カメラを用いて放射線トレ
ーサーの位置を決定する(しばしば、このプロセスはガ
ンマ・シンチグラフィーと呼ばれている)。該放射線ト
レーサーが病理部位(陽性コントラストという)に局在
するか、または別法として、該放射性トレーサーがかか
る病理部位に特に局在しないか(陰性コントラストとい
う)のいずれかにより選抜されるので、造影部位が検出
できる。
ヒトの光学的な放射線造影には、多くの因子を考慮し
なければならない。検出効果を最大化するため、100な
いし200keV範囲でのガンマエネルギーを放射する放射性
核種が好ましい。患者への吸収放射線量を最小限にとど
めるため、該放射線核種の物理学的半減期は、造影工程
が許容する限りできるだけ短くすべきである。いつ何時
でも検査を行えるよう、臨床部位で常に利用できる放射
線核種源を有しておくことが有利である。
放射線造影に有用な種々の放射線核種が知られてお
り、67Ga、99mTc(Tc−99m)、111In、123I、125I、169
Ybまたは186Reを包含する。140keVのガンマ線を放射
し、6時間の物理的半減期を有し、モリブデン−99/テ
クネチウム−99m発生機を容易に該部位に利用できるた
め、Tc−99mが特に好ましい放射性核種である。
放射線造影、特にガンマシンチグラフィーは、イン・
ビボの血栓の位置を検出する非侵入方法を提供する。イ
ン・ビボに投与した場合には他の組織に優先して、血栓
成分に特異的に結合するガンマ線放射性トレーサーは、
血栓に結合した放射性トレーサーの位置を特定し血栓を
増感させる外部シンチグラフィーを提供しうる。
血栓には、いくつかの潜在的な放射性トレーサーの標
的が存在する。血栓は赤血球、大きな血小板、網状に架
橋したフィブリンから構成される。静脈性血栓はフィブ
リンに富んでいる一方、動脈性血栓は血小板に富む。か
くして、フィブリンおよび血小板は、各々複数の可能性
のある標的部位を有する点において、血栓造影の放射性
医薬品設計の明白な標的である。
循環血液中には通常見い出されないため、活性化血小
板およびフィブリンが血栓放射線造影の標的として用い
られている;循環血液は、不活性化血小板および(フィ
ブリン前駆体である)フィブリノーゲンを含有する。血
栓形成は、フィブリノーゲンのフィブリンへの蛋白分解
的変換、ならびに不活性化血小板の活性化状態への生理
学的な変換を含有する。(その前駆体、フィブリノーゲ
ンに対して)血流にはフィブリンが循環しておらず、循
環血小板はほとんどが不活性化のものであるため、フィ
ブリンおよび活性化血小板は、血栓以外のイン・ビボで
はいずこにも実質量範囲が認められないので、血栓造影
の最良かつ特異的な標的である。
しかしながら、放射線造影用の放射線標識フィブリノ
ーゲンおよび放射線標識血小板の使用は多くの欠点を有
する。放射線標識フィブリノーゲンおよび血小板の血液
および背景組織の消失は遅く、そのため注射と造影の間
に長い遅延を要する。また、すでに血栓に存在するフィ
ブリンおよび血小板は老化した血栓においても標的であ
るにもかかわらず、血栓年齢としての放射線標識血小板
は非効率的な造影因子となる。
造影血栓用の放射線トレーサーを提供する試みは先行
技術で知られている。これらは、111Inまたは99mTc(Tc
−99m)のいずれかで標識した自家移植血小板、ならび
に、123I−および125I−標識フィブリノーゲン(ガンマ
カメラに対して、後者はガンマシンチレーション・プロ
ーブに暴露して検出する)を包含する。加えて、酵素
(例えば、トロンビン)、酵素前駆体および他の因子の
ごとき凝固系の他の血栓関連成分も、トレーサーの血栓
関連標的として有用であり得る。血栓標識に用いるさら
なる放射線標識化合物は、プラスミン、プラスミノーゲ
ン活性化因子、ヘパリン、フィブロネクチン、フィブリ
ン断片E1ならびに抗−フィブリンおよび抗−血小板モノ
クローナル抗体を包含する(ナイト(Knight)、1990
年、セミナーズ・イン・ニュークレア・メディシン(Se
m.Nucl.Med.)、第20巻:52−67頁をレビュー参照)。
先行技術で公知の血栓放射線標識方法のうち、最も有
望とされている方法は、放射線標識血小板、放射線標識
抗体および放射線標識フィブリン断片E1である。これら
全てが、ルーチン使用に関しては重大な欠点を有する。
血栓造影への放射線標識自家移植血小板の使用は、自
家移植血液を抜き出し、次いで、血小板分離して無菌条
件下に放射線標識(加えて、放射線標識は該血小板を活
性化させぬよう行なわなければならない)し、次いで、
放射線標識血小板を患者に最投与することを要する。か
かる放射線標識血小板は、長期の循環時間を有し、早期
には非標的に対する標的の比が小さいため、当該放射線
造影は24ないし72時間を経過した後にのみに行うことを
要する。さらに、新らしい血小板を効率良く取り込まな
い老化血栓は視覚化しにくい。
また、放射線標識抗−フィブリンモノクローナル抗体
および抗−血小板モノクローナル抗体も、先行技術にお
いて(典型的には、DTVを造影するために)用いられて
いる。かかる試薬を用いる欠点は、抗体が(抗体断片で
も)、遅い血液および一般組織消失特性を有し、最適造
影に少なくとも数時間の経過を要する点である。加え
て、免疫的試薬は、患者中で免疫反応を誘導する能力を
有する。さらに、かかる試薬は、哺乳動物細胞系(ハイ
ブリドーマ)から調製しなければならず、かくして感染
性のヒトウイルスが混入する危険を伴う。
放射線標識蛋白およびその蛋白分解断片を血栓造影に
用いる方法が、先行技術に記載されている。例えば、断
片E1は、凝集物由来のフィブリンの蛋白分解断片がフィ
ブリンと架橋したものである。123IおよびTc−99mで標
識して、ヒトの高品質造影を提供する。
オレキサ(Olexa)ら、1982年、欧州特許出願番号No.
823017009号は、架橋したフィブリンから単離したフラ
グメントE1、架橋フィブリンから単離したフラグメント
E2ならびにフラグメントE1およびE2の間の中間のアミノ
酸配列を有する蛋白分解断片、から選択される医薬上許
容される放射線標識蛋白分解物断片を開示している。残
念なことには、これらの蛋白断片は研究室的にヒト・フ
ィブリノーゲンから調製しなければならず、リーチン的
製造には不適としている。
ハドリー(Hadley)ら、1988年、PCT/US88/03318号
は、 (a)患者に標識し弱毒化した血栓蛋白を投与し、そこ
で該標識がフィブリン結合ドメイン以外の血栓蛋白部位
に結合し;(b)患者中の該標識血栓蛋白の分布パター
ンを検出する、段階よりなるフィブリン−血小板塊をイ
ン・ビボで検出する方法を開示している。
ソルベ(Sobel)、1989年、PCT/US/89/02656号は、酵
素的に不活性化させた放射線標識組織プラスミノーゲン
活性化因子を用いて動物中の1またはそれを超える血栓
位置を決定する方法を開示している。
血栓結合能を有するペプチドは、先行技術で公知であ
る。
ロスラーティ(Rouslahti)およびピアシュバッサー
(Pierschbacher)、米国特許第4,578,079号は、X−Ar
g−Gly−Asp−R−Y(ここで、ΧおよびYはHまたは
アミノ酸であって、RはThrまたはCys)の配列のペプチ
ドを記載しており、該ペプチドはイン・ビボで血栓結合
能を有する。
ロスラーティ(Rouslahti)およびピアシュバッサー
(Pierschbacher)、米国特許第4,792,525号は、Arg−G
ly−Asp−Χ(ここで、ΧはSer、ThrまたはCys)の配列
のペプチドを記載しており、該ペプチドはイン・ビボで
血栓結合能を有する。
クライン(Klein)ら、1992年、米国特許第5,086,069
号は、活性化血小板の細胞表面上に見い出され、GP II
b/III aに結合するグアニン誘導体を開示している。
ピアシュバッサー(Pierschbacher)ら、1989年、PCT
/US88/04403号は、細胞が基底(substratum)に結合す
る、立体構造が限定されたRGD含有ペプチドを開示して
いる。
ホーウィガー(Hawiger)ら、1989年、PUT/US89/0174
2号は、蛋白の2つの結合部位の配列よりなるペプチド
に関する。
ナット(Nutt)ら、1990年、欧州特許出願第9020201
5.5号は、フィブリノーゲン受容体拮抗物である環状RGD
ペプチドを開示している。
ナット(Nutt)ら、1990年、欧州特許出願第9020203
0.4号は、フィブリノーゲン受容体拮抗物である環状RGD
ペプチドを開示している。
ナット(Nutt)ら、1990年、欧州特許出願第9020203
1.2号は、フィブリノーゲン受容体拮抗物である環状RGD
ペプチドを開示している。
ナット(Nutt)ら、1990年、欧州特許出願第9020203
2.0号は、フィブリノーゲン受容体拮抗物である環状RGD
ペプチドを開示している。
ナット(Nutt)ら、1990年、欧州特許出願第9031114
8.2号は、フィブリノーゲン受容体拮抗物である環状ペ
プチドを開示している。
ナット(Nutt)ら、1990年、欧州特許出願第9031115
1.6号は、フィブリノーゲン受容体拮抗物である環状ペ
プチドを開示している。
アリ(Ali)ら、1990年、欧州特許出願第90311537.6
号は、フィブリノーゲン受容体拮抗物である環状ペプチ
ドを開示している。
バーカー(Barker)ら、1991年、PCT/US90/03788号
は、血小板凝集を阻害する環状ペプチドを開示してい
る。
ピアシュバッサー(Pierschbacher)ら、1991年、PCT
/US91/02356号は、フィブリノーゲン受容体拮抗物であ
る環状ペプチドを開示している。
エバートソン(Egbertson)ら、1992年、欧州特許出
願第0478328A1号は、GP II b/III a受容体の高親和性で
結合するチロシン誘導体を開示している。
オジマ(Ojima)ら、1992年、第204回学会、アメリカ
ン・ケミカル・ソサイエティー・アブストラクト(204t
h Meeting,Amer.Chem.Soc.Abst.)、44は、血小板凝固
阻害に有用な合成多価重合マルチメリックRDGFペプチド
を開示している。
ハートマン(Hartman)ら、1992年、ジャーナル・オ
ブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.Chem.)、第3
5巻:4640−4642頁は、GP II b/III a受容体に高親和性
を有するチロシン誘導体を記載している。
血栓の放射線造影に有用な放射線標識ペプチドが技術
報告されている。
ランビー(Ranby)ら、1988年、PCT/US88/02276号
は、フィブリンに放射線標識化合物を共有結合させるこ
とよりなる、動物のフィブリン沈殿を検出する方法を開
示している。
スタットル(Stuttle)、1990年、PCT/GB90/00933号
は、イン・ビボでRGD結合部位に結合でき、配列アルギ
ニン−グリシン−アパスギン酸(RGD)よりなる3ない
し10アミノ酸を含有する放射性標識ペプチドを開示して
いる。
ロッドウェル(Rodwell)ら、1991年、PCT/US91/0311
6号は、「エフェクター・ドメイン(effector domai
n)」と「分子認識単位」との結合物を開示している。
マラガノア(Maraganore)ら、1991年、PCT/US90/046
42号は、(a)阻害基;(b)リンカー基;および
(c)「アニオン結合外部部位」結合基よりなる放射線
標識血栓阻害剤を開示している。
放射線標識ポリペプチドへのキレート剤の使用、なら
びにペプチドおよびポリペプチドをTc−99mで標識する
方法は先行技術で公知であり、(出典明示して本明細書
の一部とみなす)同時係属出願米国特許出願番号第07/6
53,012号、07/807,062号、07/871,282号、07/886,752
号、07/893,981号、07/955,466号、08/019,864号および
08/044,825号、ならびにPCT国際出願 PCT/US92/00757
号、PCT/US92/10716号、PCT/US93/02320およびPCT/US93
/_に開示されている。
イン・ビボでの血栓造影に用いる、Tc−99mで標識し
た(血液および背景組織の消失を向上させる)小さな、
(ルーチンに産業上実施でき、容易に調整できる)合成
分子の要望が未だ存在する。血栓成分に特異的に結合す
る、Tc−99mで放射線標識した小さな合成ペプチドは、
この要望を満たし、本発明により提供される。
発明の概要 本発明は、シンチグラフィー造影剤である放射線標識
試薬を提供する。さらに詳しくは、本発明は、テクネチ
ウム−99m(Tc−99m)で放射線標識した血栓造影剤の製
造用試薬を提供する。本発明の試薬は、各々、イン・ビ
ボで血栓に特異的に結合し、かつ放射線標識結合部位に
共有結合したペプチドを包含する特異的結合化合物より
なるが、ペプチドに限定されるものではない。
好ましい具体例において、本発明は、該特異的結合化
合物が、4ないし100個のアミノ酸のアミノ酸配列を有
する線状または環状ペプチドである試薬を提供する。
好ましくは、約10,000ダルトン未満の分子量を有する
小さな化合物を使用するの明確な商業的利点である。か
かる小さな化合物は容易に製造しうる。さらに、それら
は免疫原性ではなく、脈管構造から容易に消失するよう
であり、かくして、血栓をより良好かつより迅速に造影
するのを可能とする。それに対して、抗体の断片または
10,000ダルロンを超える他の生物学的由来ペプチドのご
とき大きな分子は、製造するのにコストがかかり、免疫
原性があり、血流から消失するのが鈍速であるため、イ
ン・ビボの血栓を迅速に診断することを阻害するようで
ある。
本発明の一態様は、式: C(pgp)−(aa)−C(pgp) [式中、C(pgp)は保護システインであって、(a
a)はアミノ酸、好ましい具体例において、該アミノ酸
はグリシン] のTc−99m結合部位に共有結合した、血栓の少なくとも
1の成分に特異的に結合する特異的結合化合物よりなる
哺乳動物体内の血栓を営造するために放射線標識されう
る血栓造影剤の製造用試薬を提供する。もう1の具体例
において、本発明は、式: A−CZ(B)−[C(R1R2)]n−X [式中、Aは、H、HOOC、H2NOC、(ペプチド)−NHO
C、(ペプチド)−OOCまたはR4;Bは、H、SHもしくは−
NHR3、−N(R3)−(ペプチド)またはR4;Zは、Hまた
はR4;Χは、SHもしくは−NHR3、−N(R3)−(ペプチ
ド)またはR4;R1、R2、R3およびR4は、独立して、Hま
たは直鎖もしくは分岐鎖または環状の低級アルキル;nは
0、1または2;ここに、(1)Bが−NHR3または−N
(R3)−(ペプチド)である場合、ΧはSHであってnは
1または2;(2)Χが−NHR3または−N(R3)−(ペプ
チド)である場合、BはSHであってnは1または2;
(3)BがHまたはR4である場合、AはHOOC、H2NOC、
(ペプチド)−NHOC、(ペプチド)−OOC、ΧはSHであ
ってnは0または1;(4)AがHまたはR4の場合であっ
てBがSHである場合、Χは−NHR3または−N(R3)−
(ペプチド)であって、XがSHである場合、Bは−NHR3
または−N(R3)−(ペプチド);(5)ΧがHまたは
R4である場合、AはHOOC、H2NOC、(ペプチド)−NHO
C、(ペプチド)−OOCであってBはSH;(6)Zがメチ
ルである場合、Χはメチル、AはHOOC、H2NOC、(ペプ
チド)−NHOC、(ペプチド)−OOC、BはSHであって、
nは0;および(7)ZがSHであってΧがSHである場合、
nは0でない;ここに、該チオール基は還元型] のTc−99m結合部位に共有結合した、血栓の少なくとも
1の成分に特異的に結合する特異的結合化合物よりなる
哺乳動物体内の血栓を造影するために放射線標識しうる
血栓造影剤の製造用試薬を提供する。
もう1つの具体例においては、本発明は、式: [本発明の目的では、この構造式を有する放射線標識結
合部位とは、ピコリン酸(Pic)−に基づく部位をいう
こととなろう] あるいは [本発明の目的では、この構造式を有する放射線標識結
合部位は、ピコリルアミン(Pica)に基づく部位をいう
こととなろう];(式中、ΧはHまたは保護基;(アミ
ノ酸)はいずれかのアミノ酸;該放射線標識結合部位
は、該ペプチドおよび該放射線標識結合部位の錯体に共
有結合し、該放射線標識は電気的に中性である)の放射
線標識結合部位に共有結合した、血栓の少なくとも1つ
の成分に特異的に結合する特異的結合化合物よりなる哺
乳動物体内の血栓を造影するために放射線標識されうる
血栓造影剤の製造用試薬を提供する。好ましい具体例に
おいて、該アミノ酸はグリシンであって、Χはアセトア
ミドメチル保護基である。さらなる好ましい具体例にお
いて、該特異的結合化合物は、アミノ酸、最も好ましく
はグリシンを介して、該放射線標識結合部位に共有結合
する。
本発明のさらにもう1の具体例は、ビスアミノ ビス
チオール放射線標識結合部位である放射線標識結合部位
に共有結合した、血栓の少なくとも1の成分に特異的に
結合する特異的結合化合物よりなる哺乳動物体内で血栓
を造影するために放射線標識されうる血栓造影剤の製造
用試薬を提供する。本発明にこの具体例における該ビス
アミノ ビスチオール基は: [式中、R5は、独立して、H、CH3またはC2H5でもよ
く; 各(pgp)は、独立して、チオール保護基またはHで
もよく;m、nおよびpは、独立して、2または3;Aは線
状もしくは環状の低級アルキル、アリール、複素環それ
らの組合せまたはそれらの置換誘導体であって;Χは特
異的結合化合物、好ましくはペプチドである];および (式中、各R5は、独立して、H、1ないし6個の炭素原
子を有する低級アルキル、フェニルまたは低級アルキル
もしくは低級アルコキシで置換されたフェニル;m、nお
よびpは、独立して、1または2;Aは線状または環状の
低級アルキル、アリール、複素環、それらの組合せまた
はそれらの置換誘導体;VはHまたはCO−ペプチド;R6
Hまたはペプチド;但し、VがHの場合、R6はペプチド
であり、R6がHの場合、Vはペプチド)[本発明の目的
では、これらの構造式を有する放射線標識結合部位は
「BAT」基をいうこととなろう。] よりなる群から選択される式を有する。好ましい具体例
において、該試薬の該特異的結合化合物は、アミノ酸、
最も好ましくはグリシンを介して該放射線標識結合部位
に共有結合する。
本発明の前記態様の好ましい具体例において、該特異
的結合化合物は、4ないし100個のアミノ酸よりなるペ
プチドである。該放射線標識の最も好ましい具体例は、
テクネチウム−99mである。
本発明の該試薬は、該特異的結合化合物または該放射
線標識結合部位が多価連結部位に共有結合しているよう
形成しうる。本発明の多価連結部位は、特異的結合化合
物または放射線標識結合部位に共有結合できる、少なく
とも2個の同一リンカー官能基(linker functional gr
oup)よりなる。好ましいリンカー官能基は、第一級も
しくは第二級アミン、ヒドロキシ基、カルボン酸基また
はチオール反応性基である。好ましい具体例において、
該多価連結部位は、ビス−スクシンイミジルエチルエー
テル(BSME)、4−(2,2−ジメチルアセチル)安息香
酸(DMAB)、トリス(スクシンイミジルエチル)アミン
(TSEA)、N−[2−(N_,N_−ビス(2−スクシンイ
ミドエチル)アミノエチル)]−N6,N9−ビス(2−メ
チル−2−メルカプトプロピル)−6,9−ジアザノナン
アミド(BAT−BS)、4−(O−CH2CO−Gly−Gly−Cys.
アミド)アセトフェノン(ETAC)およびビス−スクシン
イミドヘキサン(BSH)よりなる。
また、本発明は、4ないし100個のアミノ酸のアミノ
酸配列および当該特異的結合ペプチドに共有結合したテ
クネチウム−99m結合部位を有する特異的結合ペプチド
と(ここに、該ペプチドは、GP II b/III a受容体につ
いてのリガンドであって、アミノ酸配列(アルギニン−
グリシン−アスパラギン酸)よりなるものではない線状
および環状のペプチド)、フィブリンの重合部位につい
てのリガンドであるペプチドと、アミノ酸配列(アルギ
ニン−グリシン−アスパラギン酸)よりなる環状ペプチ
ドよりなる群から選択される)とからなる、哺乳動物体
内の血栓を造影するための血栓造影剤も提供する。好ま
しい具体例において、フィブリンの重合部位についての
リガンドであるアミノ酸配列は、配列(グリシル−プロ
リル−アルギニル−プロリル)の多重コピーよりなる。
また、本発明は、本発明の試薬とTc−99mとの錯体で
あるシンチグラフィー造影剤および本発明の該試薬をTc
−99mで放射線標識する方法からなる。本発明により提
供される放射線標識錯体は、還元剤の存在下にて本発明
の該試薬とTc−99mとを反応させることにより形成され
る。好ましい還元剤としては、亜ジチオン酸塩イオン、
第一スズイオンおよび第一鉄イオンを包含するが、それ
らに限定されるものではない。また、本発明の錯体は、
本明細書中にて提供される予め還元したTc−99m錯体の
リガンド交換によって、本発明の試薬をTc−99mで標識
することにより形成させることもできる。
また、本発明は、本発明の試薬をTc−99mで放射線標
識した試薬であるシンチグラフィー造影剤製造用キット
も提供する。本発明の試薬をTc−99mで標識するための
キットは、予め定めた量の本発明の試薬またはその混合
物および該試薬をTc−99mで標識するのに十分な量の還
元剤を含有する密閉バイアルよりなる。
本発明は、イン・ビトロでの化学合成により本発明の
試薬を製造する方法を提供する。好ましい具体例におい
て、ペプチドは固相ペプチド合成法によって合成され
る。
本発明は、ガンマ・シンチグラフィー造影をイン・ビ
ボで得ることにより哺乳動物体内の血栓を造影するため
のTc−99m標識試薬である、シンチグラフィー造影剤を
用いる方法を提供する。これらの方法は、診断有効量の
本発明のTc−99m標識化合物を投与し、次いで、哺乳動
物体内の血栓部位に局在したTc−99m標識により放出さ
れるガンマ線を検出することからなる。
本発明の特に好ましい具体例は、以下のある種の好ま
しい具体例および請求の範囲の、さらに詳細な説明から
明らかとなるであろう。
発明の詳細な説明 本発明は、哺乳動物体内の血栓を造影するための放射
線標識血栓造影在を製造するための、ペプチド試薬を含
めた試薬を提供する。本発明により提供される該試薬
は、血栓の少なくとも1の成分に結合しうる特異的結合
化合物に共有結合している放射線標識結合部位よりな
る。本発明の目的のため、血栓造影試薬なる語は、放射
線標識結合部位に共有結合し、好ましくはTc−99m、111
Inまたは68Ga、最も好ましくはTc−99mで放射線標識し
た特異的結合化合物よりなる本発明の具体例をいう。
この放射性同位元素の核種および放射能特性はそれを
理想的なシンチグラフィー造影剤とするので、Tc−99m
で標識することは、本発明の利点である。この放射性同
位元素は、140keVの単一光子エネルギーならびに約6時
間の放射性半減期を有し、99Mo−99mTc発生機から容易
に入手可能である。本発明のもう1つの利点は、(例え
ば、125Iのごとき)先行技術の他の放射線核種に比し
て、好ましい放射線核種のいずれもが毒でないことであ
る。
Tc−99m結合部位と、本発明による提供されるチオー
ル保護基[(pgp)]に共有結合しているチオールを
含有するかかる部位に共有結合した化合物とにおいて、
該チオール保護基と、同一または異なっていてもよく: −CH2−アリール(アリールはフェニルまたはアルキル
もしくはアルキルオキシ置換フェニル); −CH2−(アリール)(アリールはフェニルまたはア
ルキルもしくはアルキルオキシ置換フェニル); −C(アリール)(アリールはフェニルまたはアルキ
ルもしくはアルキルオキシ置換フェニル); −CH2−(4−メトキシフェニル); −CH−(4−ピリジル)(フェニル)2; −C(CH3 −9−フェニルフルオレニル; −CH2NHCOR(Rは非置換または置換アルキルもしくはア
リール); −CH2−NHCOOR(Rは非置換または置換アルキルもしく
はアリール); −CONHR(Rは非置換または置換アルキルもしくはアリ
ール); −CH2−S−CH2−フェニル でもよいが、これらに限定されるわけではない。
好ましい保護基は、式−CH2−NHCOR(ここで、Rは1
ないし8個の炭素原子を有する低級アルキル、フェニル
または低級アルキル、ヒドロキシル、低級アルコキシ、
カルボキシもしくは低級アルコキシカルボニルで置換さ
れたフェニル)を有する。最も好ましい保護基はアセト
アミドメチル基である。
本発明の特異的結合ペプチドを含有する各々の具体例
は、アミノ酸配列よりなる。本発明中にて用いるアミノ
酸なる語は、全てのL−およびD−アミノ酸、天然発生
およびその他のものを含有することを意味する。本発明
により提供される特異的結合ペプチドよりなる試薬は、
限定しないが、以下のものを包含する(特に示さない限
り、以下のペプチド中のアミノ酸はL−アミノ酸であ
る): GP II b/III a受容体に対するリガンド (CCAcmGCAcmGGRGDS)−TSEA [Pic.SCAcmSYNRGDSTC.アミド]−TSEA [BAT].Hly.GDP.Hly.GDF.アミド [BAT]G.Apc.GDV.Apc.GDFK.アミド CRIARGDWNDDYC CKFFARTVCRIARGDWNDDYCTGKSSDC トロンビンリガンド CAcmGCAcmNDGDFEEIPEEYLQ CAcmGCAcmGGFDPRPGGGGNGDFEEIPEEYL ma−GGGGFDPRPGGGGNGDFEEIPEEYL CAcmGCAcmGGFDPRPGアミド (アセチル−FDPRPG)2KGGGC.アミド フィブリンの重合部位に対するリガンド [(GPRP)2K]2KCAcmGCAcm.アミド (GPRVVERHQSA)2KCAcmGCAcm.アミド (GPRPCAcmGCAcmC)−TSEA [GPRPPPGGCAcmGCAcmGGC]−TSEA ラミニンの誘導体 フィブリノーゲンに対するリガンド CYGQQHHLGGAKQAGDV Pic.GCAcmGQQHHLGGAKQAGDV GP II b/III aの誘導体 Pic.GCAcmPSPSPIHPAHHKRDRRQ.アミド PSPSPIHPAHHKRDRRQCAcmGCAcm.アミド (アミノ酸の一字略語は、ジイ、ツバイ(G.Zuba
y)、バイオケミストリー(Biochamistry)、(第2
版)、1988年(マクミラン・パブリッシング:ニュー・
ヨーク(MacMillen Publishing:New York)、33頁;他
の略語は表Iの説明のごときものである)。本発明によ
り提供される試薬のこのリストは、例示的なものであっ
て限定または排除を意味するものではなく、本明細書中
に開示したペプチドおよび本明細書中に開示したごとき
結合基からなるキレート部位の組合せを含めた、かかる
ペプチドまたはその同等物の組合せからなる試薬が本発
明のキレート部位のいずれかに共有結合しえること、お
よびそれらは本発明の範囲内にあることを当業者ならば
理解するであろう。
血小板GP II b/III a受容体をコードするアミノ酸配
列を有するペプチドよりなる本発明の具体例において、
各々の該試薬は、0.3μM以下の濃度で存在する場合に
血小板に富む血漿中のヒト血小板凝集を50%阻害するこ
とが可能である。
本発明の特異的結合ペプチドは、イン・ビトロで化学
合成できる。本発明のペプチドは、一般的にはアミノ酸
合成機で有利に製造できる。本発明の該ペプチドは、当
業者によく知られた技術を用いて、イン・ビトロ化学合
成する間に、該放射線標識−結合部位を該ペプチドに共
有結合させて合成できる。共有結合の特異的部位を決定
できるので、合成の間にかかるペプチドを放射線結合部
位に共有結合させるのが有利である。
ペプチド合成の間に、本発明の放射線標識結合部位
を、標的特異的ペプチドに導入できる。ピコリン酸より
なる具体例[Pic−);例えば、Pic−Gly−Cys(保護
基)−]については、該放射線標識結合部位を合成中に
おける最後の(すなわち、アミノ−末端)残基として合
成できる。加えて、該ピコリン酸−含有放射線標識結合
部位は、リジンのE−アミノ基に共有結合して、例え
ば、ペプチド鎖中のいずれの位置にも導入できるaN(Fm
oc)−Ly−EN[Pic−Gly−Cys(保護基)]を提供しう
る。該標的結合ペプチドへ簡単な様式にて導入できるた
め、この配列が特に有利である。
同様に、該ペプチド鎖の該カルボキシル末端に配列
[−Cys(保護基)−Gly−]を含有させることにより、
ペプチド合成の間にピコリルアミン(Pica)−含有放射
線標識部位[−Cys(保護基)−Gly−Pica]も製造でき
る。該樹脂からペプチドが切断させた後に、該ペプチド
のカルボキシル末端を活性化し、ピコリルアミンにカッ
プリングさせる。この合成経路は、反応性の側鎖官能基
がマスク(保護)されたままであって、該ピコリルアミ
ンの結合の間には反応しないことを要する。
Pic−Gly−Cys−および−Cys−Gly−Picaキレート剤
を含有する小さな合成ペプチドの例は、以下に記載の実
施例に提供する。本発明は、イン・ビボで血栓に特異的
に結合し、Tc−99mを有する放射線標識ペプチドを中性
錯体として保持できる実質的にいずれのペプチドに、こ
れらのキレート剤を導入させることも提供する。
また、本発明は、Tc−99mで標識してもよいビスアミ
ン ビスチオール(BAT)キレート剤を取り込む、特異
的に結合する小さなペプチドも提供する。本発明は、こ
れらのキレート剤を、イン・ビボにて血栓に特異的に結
合できる実質的にいずれものペプチドへ導入して、Tc−
99mを有する放射線標識ペプチドを中性錯体として保持
することを提供する。放射線標識結合部位としてのBAT
キレート剤を含有する小さな合成ペプチド試薬の例は、
以下に記載の実施例に提供する。
放射性Tc−99mと本発明の試薬との錯体の形成におい
ては、該テクネチウム錯体、好ましくはTc−99m過テク
ネチウム酸塩、を還元剤の存在下にて該試薬と反応させ
る。好ましい還元剤は、亜ジチオン酸、第一スズおよび
第一鉄イオンであり;最も好ましい還元剤は塩化第一ス
ズである。かかる錯体を製造する手段は、標識すべき予
め定めた量の本発明の試薬と、該試薬をTc−99mで標識
するのに十分な量の還元剤とを含有する密閉バイアルよ
りなるキット形態にて簡便に提供される。別法として、
該錯体は、本発明の該試薬と、テクネチウムおよび転移
リガンド(transfer ligand)として公知のもう1つの
化合物の予め形成させたラービル錯体とを反応させるこ
とによっても形成しうる。このプロセスは、リガンド交
換として公知であり、当業者によく知られている。該ラ
ビール錯体は、例えば、酒石酸、クエン酸、グルコン酸
塩またはマンニトールのごとき転移リガンドを用いて形
成しうる。Tc−99m過テクネチウム酸塩の中で本発明に
有用なものは、ナトリウム塩のごときアルカリ金属塩、
もしくはアンモニウム塩または低級アルキルアンモニウ
ム塩を包含する。
本発明の好ましい具体例において、テクネチウム標識
試薬の製造用キットを提供する。Tc−99mで該試薬を標
識するのに十分な量の、塩化第一スズのごとき、還元剤
を含有するバイアルに、適当量の該試薬を入れる。ま
た、(例えば、酒石酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩ま
たはマンニトールのごとき)記載したような適当量の転
移リガンドも含有しうる。また、該キットは、例えば、
浸透圧を調整するための医薬上許容される塩、緩衝液、
保存料等のごとき通常の医薬用添加物も含有できる。キ
ットの成分は、液体、凍結または乾燥の形態でもよい。
好ましい具体例において、キット成分は凍結乾燥形態に
て提供される。
本発明に関する放射線標識血栓造影試薬は、適量のTc
−99mまたはTc−99m錯体を該バイアルに添加し、以下の
実施例2に記載した条件下にて反応させることにより製
造しうる。
本発明により提供される放射性標識シンチグラフィー
造影剤は、適当な線量の放射活性を有する。Tc−99m放
射性錯体の形成において、mL当たり約0.01ミリキューリ
ー(mCi)ないし100mCiの濃度の放射能を含有する溶液
中で放射性錯体を形成させるのが一般的に好ましい。
Tc−99mで標識した場合には、本発明により提供され
る該血栓造影試薬は、哺乳動物体内の血栓を視覚化する
のに用いることができる。本発明に従い、該Tc−99m標
識試薬は1回ユニット注射用量にて投与する。本発明に
より提供される該Tc−99m標識試薬は、セーライン水性
媒質または血漿媒質のごとき、いずれの静脈内注射用の
通常の媒質で静脈内投与してもよい。一般的には、投与
する該ユニット用量は、約0.01mCiないし約100mCi、好
ましくは1mCiないし20mCiの放射能を有する。ユニット
用量にて注射する該溶液は、約0.01mLないし約10mLであ
る。静脈内投与の後に、数分以内にイン・ビボの血栓造
影が起こる。しかしながら、所望により、該放射線標識
試薬を患者に注射した後、数時間またはさらに長くにお
いてさえ造影が起こる。ほとんどの場合において、十分
量の用量を投与すると、約0.1時間以内に造影する領域
に蓄積しシンチフォト(scinttiphoto)が可能となるで
あろう。診断目的のシンチグラフィー造影のいずれの常
法も、本発明と一致して利用することができる。
これらの化合物を製造し、標識する方法は、以下の実
施例でさらに十分に説明する。これらの実施例は、前記
した方法および有利な結果のある種の態様を説明してい
る。これらの実施例は、例示的な方法で示されており、
限定するものではない。
実施例1 固相ペプチド合成 ジクロロヘキシルカルボジイミド/ヒドロキシベンゾ
トリアゾールまたは2−(1H−ベンゾトリアゾール−1
−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムへキサフ
ルオロホスフェート/ヒドロキシベンゾトリアゾール
(HBTU/HOBT)でカップリングした9−フルオレニルメ
チルオキシカルボニル(Fmoc)アミノ末端保護を用い、
カルボキシル末端酸にp−ヒドロキシメチルフェノキシ
−メチルポリスチレン(HMP)を用いるか、あるいはカ
ルボキシル末端アミドにリンクアミド樹脂(Rink amide
resin)を用いて、アプライド・バイオシステムズ・モ
デル431A・ペプチド・シンセサイザー(Applied Biosys
teems Model 431A Pepitde Synthesizer)を用いた0.25
ミリモル(mmol)スケールで固相ペプチド合成(SPPS)
を行った。樹脂に結合する生成物は、100:5:5:2.5:2の
比にて室温で0.5−3時間調製したトリフルオロ酢酸、
水、チオアニソール(アルギニン残基が当該ペプチドよ
りなる場合)、エタンジチオールおよびトリエチルシラ
ンからなる溶液を用いてルーチン的に切断した。
適当には、NMP(N−メチルピロリジノン)中の20%v
/vの無水酢酸で該樹脂に結合させた遊離N−末端アミノ
ペプチドを30分間処理することによりN−末端アセチル
基を導入した。適当には、SPPSの間にカップリングさせ
るべき最後の残基として適当な2−ハロ−酢酸を用いる
か、あるいは、NMP中の2−ハロ−酢酸/ジイソプロピ
ルカルボジイミド/N−ヒドロキシスクシンイミドまたは
NMP中の2−ハロ−無水酢酸/ジイソプロピルエチルア
ミンで処理するかのいずれかにより、2−クロロアセチ
ルおよび2−ブロモアセチル基を導入した。適当には、
0.5−1.0mMのEDTAを含有するリン酸または重炭酸緩衝液
(pH8)中の0.1−1.0mg/mL溶液を48時間撹拌し、続いて
酢酸で酸性化し、凍結乾燥してHPLC精製することによ
り、2−ハロアセチル化ペプチドを環化させた。適当に
は、Cys−Cysジスルフィド結合環化は、pH7の緩衝液中
の0.1mg/mLの前駆体システイン−遊離チオールペプチド
を、アリコットの0.006MのFe3(CN)で黄色が安定し
て維持されるまで処理することにより行った、過剰量の
オキシダントを過剰量のシステインで還元し、該混合物
を凍結乾燥し、次いで、HPLCにより精製した。
適当には、ペプチド合成における最後の残基としてピ
コリン酸を用いることにより「Pic」基を導入した。適
当には、ジイソプロピルカルボジイミドおよびN−ヒド
ロキシスクシンイミドを用いて、ピコリルアミンを前駆
体ペプチドに結合させることにより「Pica」基を導入し
た。適当には、SPPSの間にカップリングさせるべき最後
の残基として適当なBAT酸を用いるか、あるいはNMP中の
BAT酸/ジイソプロピルカルボジイミド/N−ヒドロキシ
スクシニミドで樹脂に結合するN−末端遊離アミノペプ
チドを処理することにより樹脂BATリガンドを導入し
た。適当には、最初にDMF、NMPまたはCH2Cl2中のジイソ
プロピルカルボジイミド/N−ヒドロキシスクシンイミド
またはHBTU/HOBtの混合物でペプチドのカルボキシレー
トを活性化し、続いてジイソプロピルエチルアミンの存
在下にカップリングさせることにより[BAM]を該ペプ
チドに結合させ;カップリングの後に、該結合物を前記
のごとく脱保護化させた。
適当には、単一のチオールを含有するペプチド(50mM
リン酸ナトリウム緩衝液、5ないし50mg/mL、pH8)を、
アセトニトリルに予め溶解した0.5モラー当量のBMME
(ビス−マレイミドメチルエーテル)と、室温にて約1
−18時間反応させることによりBSME付加物を調製した。
該溶液を濃縮し、その生成物をHPLCで精製した。適当に
は、BMMEの代わりにビス−マレイミドヘキサンを用いる
ことによってBSH付加物を調製した。
適当には、アセトニトリルまたはDMFに予め溶解した
0.33モラー当量のTMEA(トリス(2−マレイミドエチ
ル)アミン;(出典明示して本明細書の一部とみなす)
同時継続出願、米国特許出願第07/955,466号参照)と、
1モラー当量のトリエタノールアミンの存在もしくは不
存在下に、室温にて約1−18時間(DMF中の10ないし100
mg/mLペプチド濃度、または50mMのリン酸ナトリウム(p
H8)/アセトニトリルまたはTHF中の5ないし50mg/mLの
ペプチドの濃度で)単一のチオールを含有するペプチド
を反応させることによりTSEA付加物を調製した。付加物
を含有するかかる反応混合物を濃縮し、次いで該付加物
をHPLCを用いて調製した。
適当には、単一のチオールを含有するペプチドを(50
mMのリン酸ナトリウム(pH8)/アセトニトリルまたはT
HF中の2ないし50mg/mLペプチド濃度で)、アセトニト
リルまたはTHF中に予め溶解した0.5モラー当量のBAT−B
M(N−[2−(N′,N′−ビス(2−マレイミドエチ
ル)アミノエチル)]−N9−(t−ブトキシカルボニ
ル)−N6,N9−ビス(2−メチル−トリフェニルメチル
チオプロピル−6,9−ジアザノナンアミド;同時継続出
願である米国特許出願第08/044,825号参照)と、室温に
て約1−18時間反応させることによりBAT−BS付加物を
調製した。次いで、該溶液を蒸発乾固させ、10mLのTFA
および0.2mLのトリエチルシランで1時間処理すること
により[BAT−BS]−ペプチド結合物を脱保護化した。
その溶液を濃縮し、該生成付加物をエーテルで沈殿さ
せ、次いで、HPLCにより精製した。
ウォーターズ・デルタ・パック(Waters Delta Pak)
C18カラムおよびアセトニトリルで修飾した水中の0.1%
トリフルオロ酢酸(TFA)を用いた勾配溶出液を用いた
分取用高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により、粗
精製ペプチドを精製した。溶出した画分からアセトニト
リルを留去させ、次いで、凍結乾燥した。各々の生成物
の同一性は、高速原子衝撃質量分析器(FABMS)により
確認した。
実施例2 Tc−99mで放射線標識する常法 実施例2で調製した0.1mgのペプチド試薬を0.1mLの
水、または50:50のエタノール:水、あるいはリン酸緩
衝セーライン(PBS)、あるいはリン酸カリウム衝撃液
(pH=5、6または7.4)に溶解した。グルコスカン(G
lucoscan)・バイアル(イー・アイ・デュポン・ドゥ・
ヌムール社(E.I.DuPont de Nemours,Inc.)製)を、20
0mCiまでを含有するTc−99m過テクネチウム酸ナトリウ
ムの1.0mLで再生し、室温に15分間放置することによりT
c−99mグルセプテートを調製した。次いで、25μlのTc
−99mグリセプテートを該ペプチドに添加し、室温また
は100℃にて15−30分間反応を進行させ、次いで0.2μm
のフィルターに通して濾過した。
該Tc−99m標識ペプチドの純度を、表Iの注脚に記載
した条件を用いたHPLCにより測定した。放射性成分は、
積算記録機につなげたイン−ライン線量検出機によって
検出した。Tc−99mグルセプテートおよびTc−99m過テク
ネチウム酸は、これらの条件下にて1ないし4分に溶出
されたが、Tc−99m標識ペプチドはさらにずっと後に溶
出された。
以下の表は、本明細書記載の方法を用いた実施例1に
従って調製したペプチドのTc−99m標識が首尾よく行わ
れたことを示す。
*上付文字は、以下の標識条件を示す: 1.該ペプチドを50mMのリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)
に溶解し、室温にて標識した。
2.該ペプチドを50mMのリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)
に溶解し、100℃にて標識した。
3.該ペプチドを水に溶解し、室温にて標識した。
4.該ペプチドを水に溶解し、100℃にて標識した。
5.該ペプチドを50mMのリン酸カリウム緩衝液(pH6.0)
に溶解し、100℃にて標識した。
6.該ペプチドを50mMのリン酸カリウム緩衝液(pH5.0)
に溶解し、室温にて標識した。
7.該ペプチドをエタノール/水の50:50の混合液に溶解
し、100℃にて標識した。
**(RTの後の上付文字で示される)HPLC方法 共通:溶媒A =0.1%のCF3COOH/H2O 溶媒B70=0.1%のCF3COOH/70%のCH3CN/H2O 溶媒B90=0.1%のCF3COOH/90%のCH2CN/H2O 溶媒液速=1mL/分 ビダック・カラム(Vydak column)=(ガードカラム
を付けた)ビダック218TP54RP−18,5μ×220mm×4.6mm
分析カラム ブラウンリー・カラム(Brownlee column)=ウォー
ターズ・デルタ−パックC18,5μ×150mm×3.9mmカラム 方法1:ブラウンリー・カラム 10分間に100%のAな
いし100%B70 方法2:ビダック・カラム 10分間に100%のAな
いし100%のB90 方法3:ビダック・カラム 10分間に100%のAな
いし100%のB70 方法4:ウォーターズ・カラム 20分間に100%のAな
いし100%のB90 方法5:ウォーターズ・カラム 10分間に100%のAな
いし100%のB90 ***ドデジル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミド電
気泳動により確認した。
****アフィニティーカラムへの該ペプチドの結合に
より確認した。
アミノ酸の一文字略語は、ジイ、ツベイ(G.Zuba
y)、バイオケミストリー(Biocchemistry)(第2版
(2d.ed.)、1988年(マクミラン・パブリッシング(Ma
cMillen Publishing):ニュー・ヨーク(New York)33
頁))参照;アンダーラインは、結合したアミノ酸の誘
導基間でのチオール結合の形成を示す;ペプチドは、各
ペプチド中の非保護システイン残基(C)の遊離チオー
ル基を介してBSH、ETAC、BSME、TSEAまたは[BAT−BS]
リンカーに結合しているペプチド;Ac=アセチル;Bz=ベ
ンゾイル;Pic=ピコリノイル(ピリジン−2−カルボニ
ル);Acm=アセトアミドメチル;Mob=4−メトキシベン
ジル;Apc=L−[S−(3−アミノプロピル)システイ
ン;Hly=ホモリジン;FD=D−フェニルアラニン;YD=D
−チロシン;ma=2−メルカプト酢酸;mmp=2−メルカ
プト−2−メチルプロピオン酸;BAT=N6,N9−ビス(2
−メルカプト−2−メチルプロピル)−6,9−ジアザノ
ナン酸;ETAC=4−(O−CH2CO−Gly−Gly−Cys.アミ
ド)アセトフェノン;BAT−BS=N−[2−N_,N_−ビス
(2−スクシンイミドエチル)アミノエチル]−N6,N9
−ビス(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−6,9
−ジアザノナンアミド;BSME=ビス−スクシンイミドメ
チルエーテル;TSEA=トリス−(2−スクシンイミドエ
チル)アミン;NES=N−エチルスクシンイミド;BSH=1,
6−ビス−スクシンイミドヘキサン =電子スプレー(electrospray)質量分析[ESMS]に
より確認した。
実施例3 血小板凝集阻害アッセイ 本質的にはツッカー(Zucker)による記載(1989年、
メソッズ・イン・エンザイモロジー(Methods in Enzym
ol.)、第169巻:117−113頁)のごとく血小板凝集実験
を行った。簡単には、マイクロリットル当たり300,000
個の血小板よりなる新鮮なヒト血小板−リッチ血漿を用
いて、予想される血小板凝集阻害化合物の存在下または
不存在下で血小板凝集をアッセイした。アデノシン二リ
ン酸溶液を最終濃度10ないし15マイクロモラーにて添加
することにより、血小板の凝集を誘導し、その血小板の
凝集の程度をバイオ/データ・アグレゴメーター(バイ
オ/データ・コーポレーション社、ホルシャム、ペンシ
ルバニア州(Bio/Data Corp.,Horsham,PA))を用いて
モニターした。用いた血小板凝集阻害化合物の濃度は0.
1ないし500μg/mLで変化させた。血小板凝集の程度を50
%で減じる阻害剤濃度(CI50と定義されている)は、阻
害剤濃度vs血小板凝集の程度をプロットすることにより
求めた。ペプチドRGDSについての阻害曲線は、陽性対照
として試験した各血小板バッチに対して測定した。
これらの実験結果を表Iに示す。表Iにおいて、試験
した化合物は以下の通りである: (略語は、表Iの説明に見い出される) これらの結果は、本発明のペプチド試薬が、多くの場
合において天然起源のRGDS配列のものより、活性化血小
板に高親和性をもって結合することを証明している。
実施例4 イヌ・モデルにおけるTc−99m標識ペプチドを用いた深
静脈血栓症のイン・ビボ造影 雑種犬(25−351b、一晩絶食させた)にケタミンおよ
びアセプロザミンの組合せを筋肉注射して鎮静させ、次
いで、ペンタバルビタールナトリウムを静脈内注射して
麻酔した。各動物において、右大腿静脈の半末端に18ゲ
ージのアンギオカト(angiocath)を挿入し、8mmのダク
ロン(DacronR)を巻いたステンレス・スチール塞症
コイル(クック・コーポレイション社(Cook Co.)、ブ
ルーミントン、インディアナ州(Bloomingtton IN))
を大腿のおよそ中間部の大腿静脈に入れた。該カテーテ
ルを取り出し、傷を縫合し、該コイルの位置をΧ線によ
って調べた。次いで、該動物を一晩で回復させた。
コイルを設置して1日後に、各々の動物を再度麻酔
し、各々の前脚にセーラインを静脈内点滴し、膀胱カテ
ーテルを挿入して尿を採取した。低エネルギー、全目的
コリメーターを装備し、Tc−99mにフォトピークを合わ
せたガンマカメラの下に該動物を仰向けに固定した。
Tc−99m標識ペプチド[185−370mBq(5−10mCi)Tc
−99m]をその挿入部位の1の前脚静脈ラインに連続し
て注射した。第2のラインは、血液採取のため残した。
ガンマカメラ造影を注射と同時に開始した。最初の10
分間にわたり心臓上の前側造影を動的試験で得(10秒の
造影を得た)、次いで、注射後1、2、3および4時間
に静的造影を得た。脚部にわたる前側造影を500,000カ
ウント、または20分間(いずれにせよ短い)、注射後
1、2、3および4時間後に得た。鉛シールドを膀胱上
方に覆って設置して脚部造影を採取した。
最後の造影の後に各々の動物をペントバルビタールで
深く麻酔した。2つの血液試料をヘパリン処理したシリ
ンジを用いて心臓穿刺上に採取し、続いて安楽死させる
量の塩化カリウム溶液を心臓内または静脈内ホーラス注
射で投与した。血栓を含有する大腿静脈、反対の(対照
の)脚の同様な部位の静脈、血栓に隣接する静脈部位お
よび腿筋肉の試料を注意深く切り取った。血栓、コイル
およびコイル・ダクロン繊維(coil Dacron fibre)を
血管から切り取った。血栓、セーラインで洗浄した血管
試料、コイル(coil)およびコイル・ダクロン繊維を分
離し、各々の試料を予め重量を測定した試験管に入れ
た。その試料の重量を測定し、注射用量の既知画分と平
行して、Tc−99mチャンネルのガンマカウンターウェル
中にて計測した。
新鮮な血栓重量、血栓中の%注射用量(%ID)/gおよ
び麻酔の直前に得た血液ならびに血栓/血液ならびに血
栓/筋肉比を測定した。コンピューターに保存した造影
から、血栓および隣接筋肉を掃引する、注目する領域
(ROI)において測定したカウント/ピクセルの分析に
よって、血栓/バックグラウンド比を測定した。これら
の実験からの組織データは以下の表に示す。Tc−99m標
識ペプチドを用いてイン・ビボ検出した静脈血栓の位置
を示すシンチグラフィー画像は図1に示す。
これらの結果は、本発明のTc−99m標識試薬を用いて
イン・ビボで深静脈血栓を容易かつ効率的に位置決定で
きることを示す。位置決定は注射後1時間以内に明らか
に確立されるものであって、コントラストおよび焦点の
鮮明度が増大したままで、注射後4時間近くにわたって
持続する。
これまでの開示は本発明のある特別の具体例を強調し
たものであって、全ての修飾またはそれに同等の変法
は、請求の範囲に記載するごとく、本発明の精神および
範囲の中に入ることに注意すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/60 A61K 49/02 B (56)参考文献 特表 平7−504902(JP,A) 国際公開89/10759(WO,A1) 国際公開90/10463(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07K 14/00 C07K 7/06,7/08,5/10 A61K 51/00 G01N 33/60 CA(STN) REGISTRY(STN) BIOSIS(DIALOG)

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テクネチウム−99m結合部位に共有結合し
    た、白血球以外の、血栓の少なくとも1の成分に結合で
    きる特異的結合化合物を含み、ここに該テクネチウム−
    99m結合部位が、式: C(pgp)−(aa)−C(pgp) [式中、C(pgp)は保護されたチオール基を有する
    システインであって、(aa)はアミノ酸を意味する] を有し、 ここに、(pgp)はチオール保護基であって、同一で
    も異なってもよく、 −CH2−アリール(アリールはフェニルまたはアルキル
    もしくはアルコキシ置換フェニルである); −CH−(アリール)(アリールはフェニルまたはアル
    キルもしくはアルコキシ置換フェニルである); −C−(アリール)(アリールはフェニルまたはアル
    キルもしくはアルコキシ置換フェニルである); −CH2−(4−メトキシフェニル); −CH−(4−ピリジル)(フェニル)2; −C(CH33; −9−フェニルフルオレニル; −CH2NHCOR(Rは1ないし8個の炭素原子を有する低級
    アルキル、2−、3−、4−ピリジル、フェニル、また
    は低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、カルボ
    キシもしくは低級アルコキシカルボニルで置換されたフ
    ェニルを意味する); −CH2NH−COOR(Rは前記定義に同じ); −CONHR(Rは前記定義に同じ) −CH2−S−CH2−フェニル である、哺乳動物体内の血栓を造影するためのシンチグ
    ラフィー造影剤を製造するための試薬。
  2. 【請求項2】該特異的結合化合物とC(pgp)−(a
    a)−C(pgp)とが_1ないし_20個のアミノ酸を通し
    て共有結合している請求項1記載の試薬。
  3. 【請求項3】該(pgp)が式: −CH2−NH−CO−R [式中、Rは1ないし6個の炭素原子を有する低級アル
    キル、2−、3−、4−ピリジル、フェニル、または低
    級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、カルボキシ
    もしくは低級アルコキシカルボニルで置換されたフェニ
    ルを意味する] を有する請求項1記載の試薬。
  4. 【請求項4】C(pgp)−(aa)−C(pgp)が式: を有する請求項1記載の試薬。
  5. 【請求項5】該特異的結合化合物が、4ないし100個の
    アミノ酸を含むペプチドである請求項1記載の試薬。
  6. 【請求項6】式: を有する請求項5記載の試薬。
  7. 【請求項7】該特異的結合化合物と、該テクネチウム−
    99m結合部位とが、_1ないし_20個のアミノ酸を通して共
    有結合している請求項1〜6いずれか1項記載の試薬。
  8. 【請求項8】還元剤の存在下に請求項1〜7いずれか1
    項記載の試薬とテクネチウム−99mを反応させることに
    より形成されたシンチグラフィー造影剤。
  9. 【請求項9】該還元剤が、亜ジチオン酸イオン、第一ス
    ズイオンおよび第一鉄イオンよりなる群から選択される
    請求項8記載のシンチグラフィー造影剤。
  10. 【請求項10】予め還元されたテクネチウムイオン−99
    m錯体のリガンド交換により、請求項1〜7いずれか1
    項記載の試薬をテクネチウム−99mで標識することによ
    り形成されたシンチグラフィー造影剤。
  11. 【請求項11】式: と複合体化したテクネチウム−99mを含むシンチグラフ
    ィー造影剤。
  12. 【請求項12】予め定めた量の請求項1〜7いずれか1
    項記載の試薬と、該試薬をテクネチウム−99mで標識す
    るのに十分な量の還元剤とを含有する密閉バイアルを含
    む放射性医薬性剤を製造するためのキット。
  13. 【請求項13】還元剤の存在下に試薬をテクネチウム−
    99mと反応させる工程よりなる請求項1〜7いずれか1
    項記載の試薬を標識する方法。
  14. 【請求項14】該還元剤が亜ジチオン酸イオン、第一ス
    ズイオンおよび第一鉄イオンよりなる群から選択される
    請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】イン・ビトロで化学合成することよりな
    る請求項1〜7いずれか1項記載の試薬の製法。
  16. 【請求項16】該合成が固相ペプチド合成である請求項
    15記載の方法。
  17. 【請求項17】イン・ビトロ化学合成の間に、該テクネ
    チウム−99m結合部位が該化合物に共有結合される請求
    項15または16記載の方法。
  18. 【請求項18】さらに、複数の特異的結合化合物に共有
    結合し、かつ複数のテクネチウム−99m結合部位にも共
    有結合した多価連結部位よりなって、多量体シンチグラ
    フィー造影剤を製造するための試薬を形成し、ここに、
    該多量体シンチグラフィー造影剤の分子量は約20,000ダ
    ルトン未満である請求項1〜7いずれか1項記載の試
    薬。
  19. 【請求項19】該多価連結部位が、ビス−スクシンイミ
    ジルメチルエーテル、4−(2,2−ジメチルアセチル)
    安息香酸、N−[2−(N′,N′−ビス(2−スクシン
    イミド−エチル)アミノエチル)]−N6,N9−ビス(2
    −メチル−2−メルカプトプロピル)−6,9−ジアザノ
    ナンアミド、トリス(スクシンイミジルエチル)アミ
    ン、ビス−スクシンイミドヘキサン、4−(O−CH2CO
    −Gly−Gly−Cys.アミド)アセトフェノンまたはその誘
    導体である請求項18記載の試薬。
  20. 【請求項20】式: を有する試薬を含む哺乳動物体内の血栓を造影するため
    の医薬組成物。
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