JP2859343B2 - 油を含んで成る自由流動性噴霧乾燥食用粉末の製造法 - Google Patents

油を含んで成る自由流動性噴霧乾燥食用粉末の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、栄養製品の噴霧乾燥に関する。更に詳細に
は、本発明は油含有栄養製品、特に油溶性ビタミンの噴
霧乾燥に関する。本発明は、ゼラチンを含んで成る噴霧
乾燥した栄養製品にも関する。
本出願人らに知られている最も密接に関連した技術
は、ビタミンEとゼラチンを含んで成る粉末であり、こ
の粉末はホフマン−ラ・ロシュ、インコーポレーテド
(Hoffman−La Roche,Inc.)より発売されている。この
製品は1988年7月1日より以前に発売されている。更
に、本出願人らはビタミンEアセテート50%SDとして知
られるこの製品を分析して、その中のゼラチンの重量平
均分子量が15,000〜25,000であることを見出したが、本
出願人らはこの製品の製造においてホフマン−ラ・ロシ
ュが用いている方法については何んら知見を得ていな
い。
ホフマン−ラ・ロシュによって発売されているビタミ
ンE製品に加えて、同様な製品がローヌ・プロンク(Rh
one−Poulenc)からも発売されている。ローヌ・プロン
ク製品は、ほぼ50重量%のビタミンEと50重量%のゼラ
チンとから成っている。しかしながら、ローヌ・プロン
ク製品は、水に再分散すると、不安定なエマルジョンを
形成し、またローヌ・プロンクの粉末は、錠剤成形する
と、比較的柔らかな錠剤を形成する。更に、ローヌ・プ
ロンク製品に用いられるゼラチンの重量平均分子量は58
90であり、この分子量は本出願人らがクレームする分子
量範囲よりも遥かに小さいことを見出した。
本発明に関連しているものには、ホフマン−ラ・ロシ
ュ、インコーポレーテド(Hoffman−La Roche,Inc.)に
譲渡された3つの米国特許があり、これらの特許は米国
特許第3,608,083号、米国特許第3,914,430号および米国
特許第3,962,384号である。これらの特許のそれぞれに
ついて、以下に簡単に説明する。
米国特許第3,608,083号は、加水分解したゼラチンを
含んで成るビタミンE粉末に関する。加水分解したゼラ
チンは「ブルームが極めて低く」、「分子量が約9,000
から約11,000」である。この米国特許第3,608,083号明
細書には、9,000〜11,000のゼラチンの分子量を測定す
る方法は記載されていない。米国特許第'083号明細書に
は、ブルームが極めて低い加水分解したゼラチンは比較
的熱に安定であり悪臭を発生することがないので粉末で
使用するのに有利であるが、他の加水分解したゼラチン
は造粒または錠剤成形に用いると不快な悪臭を発生する
ことも記載されている。米国特許第'083号明細書には、
ブルームが低い加水分解したゼラチンは、これらのゼラ
チンを含んで成る組成物に良好な錠剤成形特性を付与す
るので好ましいことも記載されている。米国特許第'083
号明細書の加水分解したゼラチンは、ゼラチンを制御し
て加水分解することによって製造されることが開示され
ている。この米国特許第'083号明細書とは異なり、本発
明の方法はゲル透過クロマトグラフィーによって測定し
た重量平均分子量が約15,000〜約35,000である部分的に
加水分解したゼラチンを用いる。
米国特許第3,914,430号および米国特許第3,962,384号
は、それぞれ放棄された特許出願の分割出願および継続
出願に基づいている。これらの米国特許第'430号明細書
および第'384号明細書は同一であるが、米国特許第'430
号明細書はビタミンE粉末に関するものであり、米国特
許第'384号明細書はこの粉末の製造法に関するものであ
る。これらの特許明細書には、ビタミンE油と組合せた
加水分解したゼラチンの併用物であってゼラチンと油と
を他の少量の賦形剤と共に噴霧乾燥したものが開示され
ている。これらの米国特許第'430号明細書および第'384
号明細書に記載のゼラチンは0−ブルームまたは「低ブ
ルーム」の加水分解ゼラチンであってこのゼラチンの分
子量が約9,000〜11,00のものであるものである。米国特
許第'083号明細書の場合と同様に、米国特許第'430号明
細書および第'384号明細書には、分子量の測定法は記載
されていない。これらの特許明細書の実施例には、ビタ
ミンEとビタミンAおよびフレーバ油の噴霧乾燥であっ
て、これらの油のそれぞれは噴霧乾燥中に0−ブルーム
ゼラチンの混合されることが記載されている。これらの
両特許明細書には、ブルームが0であり且つ分子量が9,
000〜11,000である加水分解したゼラチンとしてのゼラ
チンが記載されており、これらの特許明細書はこの発明
が何んらかの特定の加水分解ゼラチンの使用に限定され
るものではないことを述べている。
ホフマン−ラ・ロシュの特許明細書のいずれとも異な
り、本発明の方法はゲル透過クロマトグラフィーによっ
て測定した重量平均分子量が約15,000〜約35,000である
ゼラチンを用いる。
本発明は、食用油とゼラチンとを含んで成るエマルジ
ョンの噴霧乾燥に関する。ゼラチンの分子量が、ゼラチ
ンを含んで成るエマルジョンまたは溶液の噴霧乾燥法に
とって重要であることを意外にも見出した。ゼラチンの
分子量が高すぎると、ゼラチンはフィルムを形成して通
常の乾燥法で液滴の形成を妨げるスキンとなる。その結
果、噴霧乾燥ノズルから出てくる物質の大半は噴霧乾燥
機の壁に張り付いてしまうことになる。噴霧乾燥機の壁
に粘着しない残りの僅かの部分は、非自由流動性で非粒
状のふわふわした粉末である。一方、ゼラチンの分子量
が低すぎると、部分的に加水分解したゼラチンと食用油
との安定なエマルジョンを形成することができない。更
に、ゼラチンの分子量が低すぎると、低分子量のゼラチ
ン加水分解生成物がかなりの量で存在するため悪臭が発
生する。アミン型の悪臭は、この低分子量の物質の結果
である。したがって、特定の分子量範囲のゼラチンが、
前記のような問題のいずれをも生じることなく噴霧乾燥
によって自由流動性の食用粉末の製造に特に好適である
ことを見出した。
ラスター(Laster)の米国特許第2,824,207号明細書
には、噴霧ノズルの直下に冷却ゾーンを有することによ
るゼラチン含有配合物の噴霧乾燥法が記載されている。
この米国特許第'207号明細書には、冷却ゾーンが液滴を
形成させるために必要であることが述べられている。こ
の米国特許第'207号明細書に記載の方法は本発明の別法
であり、この米国特許第'207号明細書に記載の方法は前
記の(ゼラチン配合物の噴霧乾燥における)問題点を認
めている。本発明の出願人は、米国特許第'207号明細書
に記載の問題点を回避するまったく異なった方法を見出
した。
発明の簡単な説明 本発明は自由流動性の食用粉末の製造法に関する。こ
の方法は、 A. 生成する部分加水分解のゼラチンの重量平均分子量
(WAMW)がゲル透過クロマトグラフィによって測定した
ところ約15,000〜約35,000となるような条件下でゼラチ
ンを加水分解し、 B. 部分加水分解したゼラチンと食用油との実質的に完
全で且つ実質的に安定なエマルジョンを作成し、 C. このエマルジョンを噴霧乾燥する工程、 を含んで成る。前記の方法において、部分加水分解した
ゼラチンと食用油との実質的に安定なエマルジョンはゼ
ラチンの部分加水分解を行う前に作成することもでき
る。しかしながら、ゼラチンを部分加水分解するのが好
ましい。エマルジョンが安定であり、且つ生成する製品
が悪臭を持たず且つエマルジョンを噴霧乾燥して、かな
りの量の製品が噴霧乾燥室の壁に粘着することなく、自
由流動性粉末を生成することができるようにするために
は、このゼラチンの重量平均分子量は約15,000〜約35,0
00となるべきであることを見出した。
好ましい態様の詳細な説明 本発明の方法は、自由流動性の食用粉末の製造に関す
る。この食用粉末は、1種類以上の広汎な最終用途に用
いることができる。例えば、自由流動性粉末は単独また
は他の成分と組合せてカプセル製品に用いることがで
き、または動物飼料製品への添加剤として或いはヒトが
消費するのに好適な食品に用いることができる。更に、
この食用粉末は単独でまたは他の成分および賦形剤と組
合せて用いて、直接圧縮して錠剤、特に製剤錠剤とする
ことができる。
この食用粉末は部分加水分解したゼラチンと食用油と
を含んで成る。食用油は、栄養特性を有する任意の油で
あってよい。好ましい食用油は脂溶性ビタミンおよびフ
レーバ油である。本発明の方法に用いるのに最も好まし
い食用油は、ビタミンEアセテート(すなわち、dl−α
−トコフェリルアセテート)である。この脂溶性ビタミ
ンは約50重量%の量で含まれ、ゼラチンは約50重量%の
量で含まれるのが好ましい。
本発明の方法は、ゼラチンを部分加水分解する工程を
用いる。ゼラチンは、その「ブルーム強度」を最も典型
的な特徴とする。ブルーム強度は、ゼラチンゲルの強度
を評価するための任意尺度である。ゼラチンの最大ブル
ーム値は約300である。ブルーム値が300のゼラチンは市
販されている。「ブルーム値が0」であるゼラチンであ
って「加水分解した」ゼラチンとしても知られているも
のも入手できる。ブルーム値が300〜0のゼラチンも市
販されており、例えば85ブルームゼラチンは数社の製造
業者によって一般に提供されている。更に、各種のゼラ
チン加水分解法の一種類以上によって、任意のゼラチン
の加水分解度(すなわち、任意の所望なブルーム数)を
得ることができる。
ゼラチンは、一般的には3種類の異なる試薬である
酸、塩基および酵素によって加水分解される。酸、塩基
および酵素は、それぞれ幾分異なった加水分解ゼラチン
を生成するが、酸、塩基または酵素加水分解のいずれに
よっても任意の所望なブルーム値を有するゼラチンを製
造することが可能である。酸処理によって生成したゼラ
チンは一般的にはA型ゼラチンと呼ばれ、塩基処理によ
って生成したゼラチンはB型ゼラチンと呼ばれる。ゼラ
チンの製造はコラーゲンの加水分解によって行う。B型
のゼラチンは、例えば骨に強塩基を作用させた後、塩基
を洗い落とし、次いで処理した骨を沸騰水中で「加熱」
してゼラチンを抽出することによって製造される。B型
のゼラチンは、本発明の方法における好ましい出発物質
である。
ゼラチンは、皮膚、靭帯、腱などを煮沸することによ
るコラーゲンの加水分解によって選られるタン白質の混
合物である。したがって、ゼラチンを構成する個々のタ
ン白質分子はかなり多種多様である。更に、酸、塩基ま
たは酵素加水分解剤は、タン白質分子の長さに沿った各
種の点においてタン白質分子を攻撃することができる。
したがって、ゼラチンが(加水分解したものおよび加水
分解していないもの共に)広範囲に亙る分子量の分子を
含んでなることは驚くべきことではない。したがって、
ゼラチンは加水分解生成物を特性決定する単一の分子量
を持たない。むしろ、加水分解ゼラチンを特性決定する
には、分子量の平均値を用いなければならない。加水分
解ゼラチンを特性決定するのに用いることができる2つ
の平均値は、「重量平均分子量」(WAMW)および数平均
分子量」(NAMW)である。ゼラチンの数平均分子量と重
量平均分子量は、ゼラチンをゲル透過クロマトグラフィ
にかけた後、結果を分析することによって算出すること
ができる。下記の方程式を用いて、数平均分子量および
重量平均分子量を算出することができる。
面積はGPC分析曲線中のi番目の部分または区分の
面積である。Miは分子量検量線から計測したi番目の分
子量である。典型的には、分析曲線は100個の等しい部
分または区分に分割される。
NAMWは分布曲線の低分子量部分における変化によって
一層影響され、一方WAMWは分布曲線の高分子量部分にお
ける変化によって一層大きな影響を受ける。本発明の方
法の発明者らは、ゲル透過クロマトグラフィは以下に記
載する他の方法とは異なり、ゼラチンの分子量を特性決
定するための極めて精確な方法であることを見出した。
以前は、加水分解されていないゼラチンの分子量範囲
は、光散乱および遠心沈降法のような測定法が難解で複
雑なものであったため、またクロマトグラフィ法がなか
ったため、通常評価されていなかった。しかしながら、
加水分解ゼラチンは正式の滴定法によって評価された。
この後者の方法は、ホルムアルデヒドとゼラチン中のア
ミノ基との反応に基づいている。ゼラチンは、平均して
100,000の分子量当たり分子内に埋設された37個のβ−
アミノおよびイミダゾール基と1個の末端α−アミノ基
を含む。これは、分子量が100,000のゼラチン1g当たり
滴定可能な埋設基0.42ミリモルおよび末端基0.01ミリモ
ルに等しい。したがって、分子量が減少すると、末端基
の数は埋設基の数に対して増加する。しかしながら、分
子量が増加すると、末端基によって与えられる滴定にお
ける差を測定することは著しく困難になる。したがっ
て、10,000を上回る分子量ではゼラチンの分子量測定の
ための上記滴定法は不正確になり、正確にまたは精確に
用いることができない。
本発明の方法は、ゼラチンを部分加水分解して、生成
する部分加水分解ゼラチンのゲル透過クロマトグラフィ
(GPC)によって測定した重量平均分子量(WAMW)が約1
5,000〜約35,000となるように工程を含んで成る。ゲル
透過クロマトグラフィ分析の方法を以下に示す。
<ゲル透過クロマトグラフィ(GPC)> クロマトグラフィ用のゼラチンの試料は、0.2Mリン酸
ナトリウム緩衝液、pH7.0に0.1〜1重量%の水準まて溶
解することによって調製した。ゼラチン溶液40μをウ
ォータース・ウルトラヒドロゲル(WATERS ULTRAHYDROG
EL) 1000,500および250カラムであって数字の減少す
る順序に接続したものの上でクロマトグラフィを行っ
た。ウォータース(Waters)はミリポア・コーポレーシ
ョン(Millipore Corporation)、34、メイプル・スト
リート、ミルフォード、マサチューセッツ01757の一部
門である。溶媒は溶解用緩衝液と同じであり、流速は1.
0ml/分であった。それぞれの試料についての操作時間は
40分であった。検出は、230nmまたは屈折率によって行
った。
前記のクロマトグラフィ系に対する分子量検量線は、
既知の分子量、180、342、505、667、829、991、1153、
5800、13300、23700、48000、100000、186000、380000
および853000を有する15種類の多糖類標準品を用いて測
定した。相関係数は、三次−適合方程式について0.9995
4であった。
この検量線によって、分子量をウォータース・クロマ
トグラフィ・ソフトウェアWATERS EXPERT 、6.0版で10
0区分を用いて算出した。ベースラインと積分開始およ
び停止時間は、手動で設定した。
前記のように、本発明の方法はゼラチンの部分加水分
解を含む。この部分加水分解は、酸加水分解、塩基加水
分解または酵素加水分解のいずれによって行ってもよ
い。加水分解は、ゼラチンが完全に加水分解されてしま
う前に停止するので、「部分的」である。酵素加水分解
は、本発明の方法において酸加水分解または塩基加水分
解よりも好ましい。本発明の方法に用いられる酵素は、
タン白質分解酵素でなければならい。更に、タン白質分
解酵素はエンドペプチダーゼであるのが好ましい。ま
た、用いられるタン白質分解酵素は、バチルス・サブチ
リス(B.subtilis)株からのプロテアーゼとアスペルギ
ルス(Aspergillus)培養物からの中性のカビプロテア
ーゼから成る群から選択される一員であることが好まし
い。酵素がサブチリスであるのが最も好ましい。酵素加
水分解を用いるときには、加水分解は酵素を失活させる
数種類の方法の任意の1種類以上によって調節される。
酵素の失活の具体的方法には、下記の方法が挙げられ
る。
(1)酸を添加して、酵素を不活性にするのに十分なほ
どまでpHを低下させる、 (2)有効なキレート化剤を酵素を失活させるのに十分
な量添加する、 (3)酵素を失活させるのに十分なほど加熱する、 (4)実質的に一定の温度で部分加水分解を行い、温度
の効果によって酵素がゼラチンの所望の程度の部分加水
分解を行う時間経過時に酵素を失活させる。
本発明の方法では、後者の方法が酵素を失活させるの
に最も好ましい方法である。この方法(すなわち、前記
の方法(4))を用いるときには、加水分解中の温度は
約70℃であるのが好ましい。
本発明の方法におけるもう一つの段階は、部分加水分
解ゼラチンエマルジョンと食用油との実質的に完全で且
つ実質的に安定なエマルジョンの製造から成る。本発明
の方法では、実質的に完全で且つ実質的に安定なエマル
ジョンを形成させる必要がある。「実質的に完全な」エ
マルジョンという表現は、乳化した(すなわち液滴)の
形態での油が実質的に100%であるエマルジョンをい
う。「実質的に安定な」エマルジョンという表現は、数
時間放置しても(任意の実質的な程度にまで)脱乳化し
ないエマルジョンを意味する。
ゼラチンと食用油とのエマルジョンを製造した後、ゼ
ラチンを部分加水分解することは可能であるが、ゼラチ
ンと食用油のエマルジョンを作成する前にゼラチンを部
分加水分解するのが好ましい。このエマルジョンは、水
性ゼラチン溶液内に油滴を含んで成っている。エマルジ
ョンの安定化の機構は完全には解明されていないが、ゼ
ラチンが乳化している油滴の表面に結合することによっ
て脱乳化を防止することによるのものと思われる。重量
平均分子量が15,000以上であれば、ゼラチンが乳化して
いる油滴の表面に結合して実質的に完全で且つ実質的に
安定なエマルジョンを形成することができると思われ
る。対照的に、ゼラチンの重量平均分子量が15,000より
実質的に小さければ、十分な量のゼラチンが乳化した油
滴の表面に結合しないものと思われる。
部分的に加水分解したゼラチンと食用油の安定なエマ
ルジョンが製造されたならば、このエマルジョンを次に
噴霧乾燥することによって、生成物は自由流動性の食用
粉末となる。本明細書中で用いている噴霧乾燥という用
語は、エマルジョンを熱乾燥媒体中に噴霧することによ
ってエマルジョンを流動状態から乾燥した顆粒状にする
ことをいう。生成物は、一般的且つ最も好ましくは、粉
末であるが、この粉末はある条件下では比較的小さな程
度の粒状化および/または凝集を示すことがある。
本発明の方法においては、更に粉末に安定剤を添加す
るのが好ましい。本明細書において用いられる「安定
剤」という用語は、エマルジョン中における微生物の生
育を抑制する化合物をいう。この安定剤は、安息香酸ナ
トリウム、ソルビン酸カリウム、p−ヒドロキシ安息香
酸のエステルおよびプロピオン酸から成る群から選択す
ることができる。この安定剤は、0.1重量%から0.5重量
%の量で含まれるのが好ましい。
本発明の方法においては、粉末の製造過程においてシ
リカを用いることもできる。このシリカは、別個なノズ
ルから噴霧室へ導入するのが好ましい。このシリカによ
って液滴をコーティングして、液滴が室の壁に粘着する
のを防止すると同時に液滴が互に粘着するのを防止す
る。シリカは、約0.5重量%〜約2重量%の量で粉末に
含まれるのが好ましい。シリカは、約1重量%の量で含
まれるのが最も好ましい。本発明の方法に用いるのに最
も好ましいシリカは、エーロジル(Aerosil) 200であ
る。
エーロジル 200の特性は下記の通りである。
BET表面積(m2/g) 200+25 平均一次粒子の粒度(nm) 12 タップ密度(g/l) 約50 水分含量(105℃、2時間) 最大1.5 強熱減量(1000℃、2時間) 最大1% pH(4%水性分散液) 3.6〜4.3 SiO2 99.8% Al2O3 最大0.05% Fe2O3 最大0.003% TiO2 最大0.03% HCl 最大0.025%。 105℃で2時間乾燥した材料について 水分が存在すると、一層堅い錠剤が思いかけず生成す
るので、錠剤成形の前の粉末中の水分を少量にすること
が有利であることを見出した。粉末の水分含量は、約0.
5重量%〜約4重量%であるのが好ましい。
下記の実施性によって本発明の説明する。実施例1お
よび2は、それぞれ酸および塩基を用いる部分ゼラチン
加水分解を示す。実施例3および4は、酵素による部分
ゼラチン加水分解を示す。実施例1〜4は、本発明の第
一段階、すなわちゼラチン加水分解に限定されている。
実施例5は比較例であり、85ブルームのゼラチンを噴霧
乾燥することの困難さを示す。実施例6では、本発明の
方法による全工程、すなわち部分加水分解、エマルジョ
ンの生成および噴霧乾燥工程が例示される。実施例7〜
17では、酵素加水分解法の再現性の程度が示される。実
施例18〜20では、各種の酵素のうちの任意のものを本発
明の方法に用いることができることが示される。実施例
21は、WAMWが約10,000のゼラチンでは実質的に完全で実
質的に安定なエマルジョンを製造することができないこ
とを示す比較例である。
実施例1: 酸によるゼラチンの加水分解 水100gに、85ブルーム(B型)ゼラチン100gを加え、
ジャケット付きビーカー中で温度を80℃に上げて溶解し
た。濃硝酸10gを加えると温度は85℃まで上昇したが、
徐々に80℃まで降下した。試料を加水分解反応が開始し
てから0、5、10および30分後に採取した。試料(1g)
を0.1MpHリン酸緩衝液49gで希釈した。この操作は加水
分解反応を停止させた。試料の分子量を分析した。表−
Iにこれらの分析の結果を示す。
実施例2: 塩基によるゼラチンの加水分解 水90gに85ブルーム(B型)ゼラチン100gを加え、ジ
ャケット付きビーカー中で温度を60℃に上げて溶解し
た。次いで、50%水酸化ナトリウム水性液10.4gを加え
た。試料の分子量を実施例1と同様に分析した。表−II
に、塩基性部分加水分解の結果を示す。
実施例3: 酵素によるゼラチンの加水分解(85ブルーム
ゼラチン) 水201gをジャケット付きビーカー中で70℃まで加熱し
たとき、この水に対して85ブルーム(B型)ゼラチン99
gを加えた。この時点で、この溶液3.2gを、少なくとも9
0℃の0.1MpH7.0緩衝液96.8g中で希釈し、15分間熱を維
持した。この操作によりGPC分析用のゼラチンを調製
し、温度変性および希釈によって酵素(存在するなら
ば)による加水分解を停止した。マイルズ・ラボラトリ
ーズ・エイチ・ティー・プロテオリーティック(Miles
Laboratories'HT−Proteolytic)200の0.062gを水10gに
溶解したものを加え、酵素を添加してから5、10、20、
30および60分後に更に3.2gの分量を採取し、前記と同様
にして反応を停止した。GPC分析は、前記と同様に行っ
た。表−IIIに、前記の分量について行ったGPC分析の結
果を示す。
実施例4: 酵素によるゼラチンの加水分解(200ブルー
ムゼラチン) 水183gをジャケット付きビーカー中で70℃まで加熱し
たとき、この水に200ブルーム(B型)ゼラチン100gを
加えた。この時点で、この溶液3.2gを、実施例1と同様
に希釈して、0時間の時点での分子量を測定した。マイ
ルズ・ラボラトリーズ・エイチ・ティー・プロテオリー
ティック(Miles Laboratories'HT−Proteolytic)200
の0.2gを水23gに溶解したものを加え、酵素を添加して
から5、10、20、30および60分後に更に3.2gの分量を採
取し、前記と同様にして反応停止した。GPC分析は、実
施例3と同様に行った。表−IVに、前記の分量について
行ったGPC分析の結果を示す。
実施例5: 比較例: 85ブルームのゼラチンの噴霧乾燥 10%の水分を含む85ブルーム(B型)のゼラチン360
ポンドを、60℃で水624ポンドに溶解した。次いで、ビ
タミンEアセテート388ポンドをゼラチン溶液中に均質
に分散した。均質化の後の粘度は、59℃で650cpsであっ
た。エマルジョンを、175℃の入り口空気温度および99
℃の出口温度で噴霧乾燥した。シリカを、約0.08ポンド
/分の速度で塔の最上部に充填した。95分後に、エマル
ジョン約712ポンドを噴霧してしまったならば、生成物
の収集量は余り多くないので、噴霧乾燥を停止した。噴
霧ノズルにも、エマルジョンが多量に付着していた。こ
れは、エマルジョンが噴霧塔壁に堆積していることを示
していた。塔を開いたところ、壁面には擦り落とさなけ
ればならない1/2〜2インチの堆積物が付着していた。
噴霧乾燥をやり直し、更に110分後に終了した。230ポン
ド(水分補正)しか収集されず、水分補正を行った収率
は33%であった。表−Vに、ゲル透過クロマトグラフィ
分析による85ブルームゼラチン(同上)の分析を示す。
実施例6: 酵素加水分解した85ブルームゼラチンの噴霧
乾燥 安息香酸ナトリウム3ポンドと、ソルビン酸カリウム
1.5ポンドを、60℃で水750ポンドに加えた。ゼラチンの
加水分解溶液は微生物の生育を補助することがあるの
で、安息香酸塩とソルビン酸塩を加えてエマルジョン製
造中の生育を抑制し、噴霧乾燥中も保持する。次いで、
85ブルーム(B型)のゼラチン369ポンドを水に溶解し
た。温度を66℃に上昇した後、マイルズ・ラボラトリー
ズ・エイチ・ティー・プロテオリーティック200の0.231
ポンドを水約2ポンドに室温で溶解したものをゼラチン
溶液に加えた。20分後に、ビタミンEアセテート(純度
97%、80℃)388ポンドを溶液に加えて、均質にした。3
1分後に油を加え終わった時、温度は73℃であり、粘度
は375cpsであった。噴霧器に達する前に、エマルジョン
を熱交換器を通過させて、エマルジョンの温度を約90℃
に上昇させた。この処理は主としてエマルジョンを殺菌
するためのものであったが、これによって酵素の完全な
不活性化を確実にした。エマルジョンを約2000psiの圧
でノズル噴霧器を通して入り口温度が約185℃で出口温
度が99℃の塔に141分間圧送し、その間にシリカを噴霧
塔の最上部に約0.085ポンド/分の速度で充填した。生
成物693ポンドが収集され、生成物の水分補正した収率
は97%であった。生成物の組成は下記の通りであった。 噴霧乾燥粉末中の乾燥成分比率(%) 1.ビタミンEアセテート(97%) 51.8 2.ゼラチン 44.4 3.水分 2.0 4.二酸化ケイ素 1.5 5.安息香酸ナトリウム 0.2 6.ソルビン酸カリウム 0.1 この粉末は、良好な流動特性を有し、嵩密度は約50g/
100mlであった。粉末粒子の約75%は74〜250であった。
次に、この粉末を下記のようにして錠剤成形した。前記
の方法から生じる粉末を、噛むことができる配合物にお
ける一成分として用いた。この錠剤配合物を圧縮して、
錠剤とした。この配合物の成分は、下記の通りであっ
た。 g/錠剤 1.ビタミンE粉末 0.412 2.カブ−オー−シル(Cab−O−sil) HS−5 0.035 3.シロイド(Syloid) 74 0.015 4.錠剤成形用糖 0.295 5.フレーバ 0.005 6.ステアリン酸マグネシウムN.F. 0.002 錠剤当たり0.76gの所望の錠剤の重量が得られた。こ
れらの錠剤は良好な脆砕度(0.02%)と同時に受容可能
な錠剤硬度(12〜16 SCU)を有していた。[錠剤の硬度
は、シュロイニガー(Schleuniger)−2E硬度試験機で
試験した。7〜20SCU(ストロング・コブ・ユニッツ(S
trong Cobb Units))の錠剤の硬度は、この配合物で受
容可能であると考えられる。]前記の錠剤成形配合物は
高ビタミンEの噛むことができる錠剤の代表的なもので
あり、粉末の錠剤成形特性を幾分示すが、更に厳密な錠
剤成形配合物(この配合物は錠剤を互いに結合するに
は、完全にビタミンE粉末によっている)を下記に示
す。 g/錠剤 1.ビタミンE粉末 0.4000 2.シロイド 244FP 0.0150 3.カブ−オー−シル HS−5 0.0100 4.マイクロセル(Microcell)C 0.0082 この錠剤成形配合物はビタミンE油がどのように良好
に封入されているかを示す点で極めて良好である。油が
封入されていなければ、錠剤な斑になり易く、且つ錠剤
は軟質になる。軟度はまた賦形剤の圧縮特性によって変
わる。この実施例から得られる錠剤は斑を持たず、硬度
は20〜21 SCUである。この配合物では、15 SCUを上回る
硬度が勝れていると思われる。粉末の水分含量が高くな
れば、硬度が高くなることも見出された。この実施例の
粉末の最初の水分含量は、2.00%であった。高湿度箱に
短時間保管することによって水分を2.69%まで上昇させ
ると、この試験において生成する錠剤の硬度は28 SCUと
なった。この水分は、ゼラチンの一般的な圧縮特性に影
響するはずである。この水分は可塑剤として働くことが
できる。
酵素改質したゼラチンを、GPC分析によって分析し
た。この分析の結果を、下記の表−Vに示す。
実施例7〜17: 酵素加水分解ゼラチンの他の例 実施例4と同様に行った実施例7〜17についての分子
量を、表−Vに示す。これらの実施例では、バッチの大
きさが幾分変動した。実施例7および8では、それらの
バッチにおいてゼラチンに対して0.050%のHT−プロテ
オリーティック200を用いた。残りのバッチでは、0.062
%のHT−プロテオリーティック200を用いた。
実施例18〜20: 各種の酵素によるゼラチンの加水分解 水800gをジャケット付きビーカー中で70℃まで加熱し
たとき、この水に対して85ブルームゼラチン369gを加え
た。水10gにロチーム(Rhozyme) p53(実施例18)、
コロラーゼ(Corolase) PN(実施例19)またはエンゼ
コ(Enzeco) ブロメライン(Bromelain)(実施例2
0)0.1857gを溶解したものを加えた。実施例3と同様に
試料を採取して、GPC分析を行った。実施例18、19およ
び20についてのGPC分析の結果を、それぞれ表−VI、VII
およびVIIIに示す。
実施例21: 比較例 分子量が10,000のゼラチンの使用 70℃の水667.4gに80ブルームのゼラチン(B型)974.
5gを溶解した溶液に、マリルズ・ラボラトリーズ・エイ
チ・ティー・プロテオリーティック(Miles Laboratori
es HT−Proteolytic)200(ゼラチンに対して0.062重量
%)を加えた。この温度で1時間後に、試料をGPCによ
って分析したところ、重量平均分子量は10,292であっ
た。部分加水分解したゼラチンのこの濃縮溶液に、60℃
の水1332.6gを加えた。次に、ビタミンEアセテート100
0gを均一に分散した。ビタミンEの幾分かは乳化した
が、この油のかなりの部分は完全には均質化することが
できず、油の層が最上部に形成した。このエマルジョン
は、ビタミンE油が実質的に完全には乳化しないので、
噴霧乾燥には不適当であると思われた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A23L 1/03 A23L 1/03 // A61K 31/355 A61K 31/355 38/17 37/12

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自由流動性の噴霧乾燥食用粉末の製法法で
    あって、 (A) 生成する部分加水分解したゼラチンの重量平均
    分子量がゲル透過クロマトグラフィによって測定したと
    ころ約15,000〜約35,000となるような条件下にてゼラチ
    ンを部分加水分解し、 (B) 部分加水分解したゼラチンと食用油との実質的
    に完全で且つ実質的に安定なエマルジョンを作成し、 (C) このエマルジョンを噴霧乾燥する 工程を含んで成る方法。
  2. 【請求項2】食用油が脂溶性ビタミンである、請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】ゼラチンをタン白質分解酵素によって加水
    分解する、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】ゼラチンがB型ゼラチンである、請求項1
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】部分加水分解を実質的に一定の温度で行
    い、所望な程度の部分加水分解に達した時に、酵素を温
    度によって失活させる、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】脂溶性ビタミンがビタミンEアセテートで
    ある、請求項2に記載の方法。
  7. 【請求項7】ゼラチンをエンドペプチダーゼによって加
    水分解する、請求項3に記載の方法。
  8. 【請求項8】酵素が、バチルス・サブチリス(B.Subtil
    is)株からのプロテアーゼおよびアスペルギルス(Aspe
    rgillus)培養物からの中性のカビプロテアーゼから成
    る群から選択される、請求項3に記載の方法。
  9. 【請求項9】実質的に一定の温度が約70℃である、請求
    項5に記載の方法。
  10. 【請求項10】生成する粉末が、重量で (a) 約50%の量の脂溶性ビタミンと、 (b) 約50%の量のゼラチンとを含んで成る、請求項
    6に記載の方法。
  11. 【請求項11】安定剤を約0.1重量%〜約0.5重量%の量
    で加え、この安定剤は微生物の生育を抑制するために添
    加され、この安定剤は安息香酸ナトリウム、ソルビン酸
    カリウム、p−ヒドロキシ安息香酸のエステル、および
    プロピオン酸から成る群から選択される、請求項6に記
    載の方法。
  12. 【請求項12】生成する粉末が更にシリカを0.5重量%
    〜約2重量%の量で含む、請求項6に記載の方法。
  13. 【請求項13】粉末が更に約0.5重量%〜約4重量%の
    量の水を含む、請求項6に記載の方法。
  14. 【請求項14】生成する粉末が更に約1重量%の量のシ
    リカを含む、請求項11に記載の方法。
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