JP2939956B2 - 動画像情報再生装置 - Google Patents

動画像情報再生装置

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JP2939956B2
JP2939956B2 JP14427893A JP14427893A JP2939956B2 JP 2939956 B2 JP2939956 B2 JP 2939956B2 JP 14427893 A JP14427893 A JP 14427893A JP 14427893 A JP14427893 A JP 14427893A JP 2939956 B2 JP2939956 B2 JP 2939956B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ディジタル信号の処理を伴う記
録、伝送、再生装置に関し、特に、信号をより少ない符
号量で効率的に符号化する高能率符号化を行い、これを
複数の記録媒体に分割して記録した記録媒体の再生装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報の高能率符号化に於て可変長符
号を用いると、画像情報の少ない部分は少ない符号量で
符号化されて合理的である。特に動画像のフレーム又は
フィールド単位の画像間予測符号化では、動きのない部
分で符号量は極めて少なくなる。そこで動画像の視覚上
の画質を略一定にし、動画像の態様等に応じて転送レー
トを変えて伝送や記録をすれば伝送や記録の効率が高く
なる。前記したような方式はATM(Asynchronous Tra
nsmission Mode)と呼ばれ、通信ではパケット通信で盛
んに検討されている。
【0003】一方、現在一般に使われているビデオテ−
プレコ−ダ(以下、VTRとも記す)やビデオディスク
等のパッケージメディアと呼ばれる記録媒体では、所定
のテ−プ速度或いは所定の回転速度で記録されるので、
単位時間当たりに記録される情報量は一定となり、記録
媒体の記録容量は時間で示される。例えば最大120分
記録可能な媒体に、100分の動画像が記録される場合
は20分相当の容量は空きになり、逆に140分の動画
像が記録される場合は2つの媒体が必要になるが、2つ
目の媒体には20分しか記録されない。尚、ディスクの
裏表は連続しないので、ここでは2つの媒体と見なすの
が適当である。記録媒体の容量を最大限に生かすために
は、転送レートを画像の内容に応じて変え、全体の符号
量を記録媒体に合ったものとする必要があるが、従来の
符号化記録装置に於いては次に示すような固定転送レー
トでの符号化が行われる。
【0004】以下、従来の符号化記録装置の一例につい
て図3を基に説明する。図3は、従来の符号化記録装置
の構成例を示すブロック図である。図3に於て、画像入
力端子31に入力された動画像情報は、符号化器5とア
クティビティ検出器2に入力される。ここにアクティビ
ティとは、画像信号のブロック毎の変化の程度を示すも
のである。符号化器5では、動き補償画像間予測や離散
コサイン変換(以下、DCTと記す)が行われ、量子化
制御器3から供給されるステップ幅情報に応じて量子化
が行われる。量子化された信号は可変長符号化され、デ
ータ量が圧縮された符号となってメモリ素子で構成され
たバッファ32に供給される。バッファ32に供給され
た符号は可変長符号化されているため、符号発生量が常
に変動しているが、バッファ32で変動が吸収され、一
定の転送レートになって符号記録器8に供給される。こ
の符号は、符号記録器8で誤り訂正符号が付加され、記
録媒体に適した信号に変調されて、記録媒体9に記録さ
れる。
【0005】前記量子化の制御はバッファ充足度と原画
像のアクティビティに応じて行われる。即ち量子化制御
器3には、バッファ32の充足度の情報とアクティビテ
ィ検出器2で求められたアクティビティ(画像信号のブ
ロック毎の変化の程度)が供給される。そして量子化制
御器3では入力された情報に応じて量子化ステップ幅が
設定され、このステップ幅の情報が符号化器5に供給さ
れる。前記量子化ステップ幅は、バッファ32に符号が
多く溜まっている場合に粗く、バッファ32が空に近い
場合に細かくされる。アクティビティによる量子化制御
では、量子化ステップ幅はアクティビティが大きな場合
に粗く、アクティビティが小さな場合に細かくされる。
これは視覚上の主観的画質を略均一にするためである。
アクティビティとしてはブロック内の画素値の分散など
が使用される。具体的には、バッファ充足度に応じて設
定される量子化ステップ値に、アクティビティに応じて
設定される乗数1/2〜2がブロック毎に乗じられる。
【0006】次に従来の再生装置について図4を基に説
明する。図4は、従来の再生装置の構成例を示すブロッ
ク図である。図4に於て、記録媒体20には前記したよ
うな符号化された動画像情報が記録されており、符号読
取り器21では、前記記録媒体20から信号が読み取ら
れて復調され、誤り訂正符号が復号されて訂正処理が行
われ、動画像の情報のみが取り出される。
【0007】メモリ素子で構成されたバッファ23に符
号読取り器21から一定の転送レートで入力された符号
は、復号化器24での処理に合ったタイミングで復号化
器24に出力される。復号化器24では、可変長符号が
固定長符号に戻され、符号が量子化代表値に変換され、
DCTの逆変換が行われて再生予測残差信号になる。さ
らに、予測信号が再生予測残差信号に加算されて再生画
像となり、再生画像が画像出力端子25から出力され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の符号化記録装置
では、符号化された動画像情報の転送レートが一定にな
るように制御されていたので、画像のある部分では符号
量が十分で不必要に量子化が細かくなっていても、他の
部分で符号量が不足して量子化が粗くなり、画質が劣化
している場合があって不合理である。また、一連の動画
像情報の時間長に関係なく一定の転送レートで符号化さ
れるので、記録媒体の最大記録可能時間より短時間の動
画像の場合は、記録媒体の記録可能領域の一部を余らせ
ることになる。一方、従来の再生装置では、媒体を交換
する際に動画像の再生を一旦中断しなければならない。
本発明は以上の点に着目してなされたもので、長時間の
動画像情報を複数の記録媒体に記録し、この記録媒体か
らの動画像の再生を中断することなく行えるようにした
符号化記録装置及び記録媒体及び再生装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の符号化記録装置
は、可変転送レートで符号化された動画像情報を複数の
媒体に分割して記録する際に、前記符号化された動画像
情報の単位時間毎の仮転送レートを求めるための仮符号
化を行い、前記仮転送レートの総和から仮総符号量を算
出し、その結果から必要な記録媒体数を決め、各媒体の
記録容量と記録される符号量とが略一致するように、単
位時間毎の転送レートを設定して符号化し記録するよう
にした符号化記録装置であり、この際、前記記録媒体の
再生時に媒体の交換に要する時間での仮転送レートの合
計が、予め設定された値より低い部分即ち交換点候補部
を検出し、各媒体に記録される動画像情報に対応した仮
転送レートの合計値を求め、この合計値の媒体間に於け
る差が最も少なくなるように媒体の交換点を前記交換点
候補部の中から選択して設定する。
【0009】本発明の符号化記録方法は、動画像情報を
可変転送レートによって符号化し複数の媒体に分割して
記録する場合に、動画像情報の単位時間毎の仮転送レー
トを求め、前記仮転送レートの総和から記録に必要な記
録媒体数を算出し、さらに所定時間内の前記仮転送レー
トの合計が所定値より小さい部分を検出し、各記録媒体
の記録容量と記録する符号量とが略一致するように単位
時間毎の目標転送レートを設定する。そして前記目標転
送レートに基づいて動画像情報を符号化し、得られた符
号を記録媒体に記録するものである。また、本発明の記
録媒体は、可変転送レートで符号化された動画像情報が
分割して記録された媒体であって、最後に再生される部
分での転送レートが、再生装置で媒体の交換をする間、
所定値より低くなっている動画像情報の記録媒体であ
る。さらに本発明の再生装置は、複数の媒体にまたがっ
て記録された動画像情報を再生する際に、媒体に記録さ
れている動画像情報の最後の部分を保持するバッファメ
モリを持ち、前記バッファメモリに保持された動画像情
報を再生している間に、媒体の交換を行う動画像情報の
再生装置である。
【0010】本発明の符号化記録方法は、動画像情報を
可変転送レートによって符号化し複数の記録媒体に分割
して記録する場合に、動画像情報の単位時間毎の仮転送
レートを求め、前記仮転送レートの総和から記録に必要
な記録媒体数を算出し、さらに所定時間内の前記仮転送
レートの合計が所定値より小さい部分を検出し、各記録
媒体の記録容量と記録する符号量とが略一致するように
単位時間毎の目標転送レートを設定する。そして前記目
標転送レートに基づいて動画像情報を符号化し、得られ
た符号を記録媒体に記録するものである。また、本発明
の記録媒体は、可変転送レートで符号化された動画像情
報が分割して記録された記録媒体であって、最後に再生
される部分での転送レートが、再生装置で記録媒体の交
換をする間、所定値より低くなっている動画像情報の記
録媒体である。さらに本発明の再生装置は、複数の記録
媒体にまたがって記録された動画像情報を再生する際
に、各記録媒体に記録されている動画像情報の少なくと
も最後の部分を保持するバッファメモリを持ち、前記各
記録媒体から前記最後の部分を読み出す際に、許容され
る転送レートの可変範囲内で、実時間再生で必要とされ
る転送レートより高い転送レートにより読み出すように
して前記バッファメモリに動画像情報を蓄積し、前記バ
ッファメモリに保持された動画像情報を再生している間
に、記録媒体の交換を行う動画像情報の再生装置であ
る。
【0011】媒体の交換点は転送レートの低い部分に設
定されるので、仮符号化で求められた仮総符号量は必ず
しも各媒体に均等割り付けされず、各媒体間で若干符号
量は異なるが、単位時間ごとの目標転送レートは、各媒
体の符号量が略一定になるよう設定されるので、符号が
各媒体に無駄なく収まるようになる。仮符号化によって
求まる各単位時間ごとの仮転送レートと仮総符号量とに
合わせて各単位時間ごとの目標転送レートが設定され、
この目標転送レートに合わせて実際の符号化(以下、実
符号化とも記す)が行われるので、画像の内容に応じて
適切な符号量配分が行われ、画質が改善される。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の符号化記録装置の実施例を
示すブロック図である。図1に於て、図3に示す従来例
と同一の構成要素には同一符号を付しその説明を省略す
る。図1に示す符号化記録装置と図3に示す符号化記録
装置との主な相違点は、図1では、VTR1、セレクタ
4、6、仮符号量カウンタ10、仮転送レートメモリ1
1、目標転送レート設定器12、交換用バッファ7C、
媒体交換手段13が設けられている点である。
【0013】以下、本発明の符号化記録装置に於ける符
号化処理の概要を説明する。符号化処理は同一の動画像
情報に対して2回行われる。一度目は単位時間毎の目標
転送レートを設定するための仮符号化に於て行われ、二
度目は実際の符号化(実符号化)に於て行われる。従っ
て、例えば動画像と同速度で符号化する符号化装置なら
動画像の時間長の略2倍の処理時間を要することにな
る。このような可変転送レートでの符号化方法は、本発
明と同一発明者、同一出願人によって出願された特願平
4−312757号(可変転送レート符号化装置及び記
録媒体)に開示されている。
【0014】本発明では、一連の動画像情報が複数の記
録媒体に分割して記録され、かつ再生装置では動画像を
連続して再生しながら媒体の交換が可能となるように考
慮されており、各記録媒体に記録される動画像情報の符
号量が略所定値になるように単位時間ごとの目標転送レ
ートが設定され、符号化される。従って、仮符号化及び
実符号化は、基本的には先願に示されている手法と同一
であり、主に目標転送レートの制御手段が異なる。前記
仮符号化に於ては、バッファ充足度に応じた量子化制御
は行われず、バッファ充足度を所定の固定値にして単位
時間毎の仮符号量、即ち仮転送レートが求められる。
【0015】仮符号化の処理が終了した時点で、前記仮
符号化によって得られた総符号量から、記録に必要な媒
体数や媒体交換のタイミング(以下、媒体交換点とも記
す)が決められ、各媒体毎に、単位時間毎の仮転送レー
トから目標転送レートを求めるためのレート変換特性が
決められる。実際の符号化(実符号化)では、各単位時
間毎に仮転送レートとレート変換特性とから目標転送レ
ートが設定され、この目標転送レートに合わせてバッフ
ァ充足度による制御が行われる。目標転送レートは、各
媒体で記録可能領域に記録されるべき動画像情報が丁度
収まるように設定されているので、バッファがオーバー
フローしない限り、実符号化によって得られる符号の総
量は記録媒体に適合したものになる。
【0016】次に、本発明の符号化記録装置に於ける仮
符号化手段について図1を基に説明する。図1に於て、
仮符号化手段30は仮符号化をして動画像情報の仮転送
レートを求めるためのものであり、VTR1から出力さ
れる画像信号は、アクティビティ検出器2と符号化器5
に入力される。本実施例では同一画像信号が2回符号化
されるために、符号化前の画像信号全てが、VTR等の
大容量の画像記録装置に記録されている。この大容量の
画像記録媒体としては、例えばメモリ素子、光ディスク
やHDDなどで十分な容量が得られるものであればそれ
らを用いても良い。
【0017】図1に於て、基本的な符号化処理は図3に
示す従来例の場合と同じである。VTR1から出力され
た画像信号は、符号化器5で動き補償画像間予測が行わ
れ、DCTが行われ、量子化器された信号は可変長符号
器で圧縮された符号となり、セレクタ6に入力される。
ここに、セレクタ4はA側に切り替えられており、バッ
ファ充足度として所定の固定値が量子化制御器3に入力
されている。従って量子化制御器3に於ける量子化制御
は、アクティビティ検出器2から供給されるブロック毎
のアクティビティのみに応じて行われる。前記固定値
は、その固定値によって符号化された画像が必要十分な
画質となる様なものとされる。前記一度目の符号化処理
では、圧縮された符号はセレクタ6を介して仮符号量カ
ウンタ10に供給される。
【0018】次に、目標転送レート設定手段について説
明する。図1に於いて、一連の動画像情報が複数の記録
媒体に分割して記録されることを考慮し、目標転送レー
ト設定手段40では、各媒体に記録される動画像情報の
符号量が記録媒体の所定記録容量と略一致するように、
各単位時間毎に前記仮符号量を用いて目標転送レートが
設定される。仮符号量カウンタ10では、符号化器5の
出力の単位時間毎に発生する符号量がカウントされ、仮
転送レートとして出力される。仮符号量カウンタ10か
ら出力される仮転送レートは、仮転送レートメモリ11
に入力される。
【0019】仮転送レートメモリ11では、仮転送レー
トは、後に符号量の制御や実符号化に於て使用されるた
めに、その全てが記憶される。ここでは、例えば1時間
の動画像についての1秒毎の3600データが記憶され
る。前記目標転送レート設定器12で行われる目標転送
レートの制御は、仮符号化と実符号化との間に行われ、
特に時間的制約はないので、ソフトウエアで行うのが有
利である。そのフローチャートを図5に示す。図5は目
標転送レートの設定方法を示すフローチャートである。
まず仮符号化手段30による仮符号化によって得られた
仮転送レートから目標転送レートが設定される場合の変
換特性としては、最小限必要な画質が確保できる程度の
変換特性が暫定的に選択され、その際の仮転送レートの
総計値から実符号化時の必要最小限の総符号量が算出さ
れる。
【0020】一方、1記録媒体の容量は予め分かってい
るので、記録対象の総符号量全てが収まるのに必要な媒
体の数が分かる。例えば1つの媒体の容量が2GByt
e(16Gbit)で総符号量が5GByte(40G
bit)であるなら必要な記録媒体の数は3である。こ
の場合、媒体3個の総容量は6GByteなので、実符
号化では全体で6GByteになるように目標転送レー
トが設定される。そして必要最小限の総符号量と媒体の
総容量のずれは、その分だけ符号量が増やされ画質が向
上される。
【0021】但し、媒体の交換点は、単純に総符号量を
媒体数で割り算して得られる均等割り点(均等点)に設
定されるのではなく、再生装置で連続再生が行い易いよ
うに設定されるので、前記符号の増加量は各媒体で異な
ったものとなる。次に、媒体の交換点について述べる。
各媒体に記録される符号量の割り当てを行うために、媒
体を交換すべきタイミング即ち媒体の交換点が設定され
る。媒体の交換点の設定は、目標転送レート設定手段4
0内の媒体交換点設定手段によって行われる。
【0022】動画像情報が可変転送レートで符号化され
複数の媒体に分割して記録される場合に、動画像情報の
単位時間毎の仮転送レートが仮符号化手段30によって
行われ、所定時間内の前記仮転送レートの合計が所定値
より小さい部分が目標転送レート設定手段40によって
検出され、この結果を用いて、前記目標転送レート設定
手段40内の図示しない媒体交換点設定手段によって、
各媒体に分割して記録される符号量の各媒体間の差が最
も小さくなるように記録媒体の交換点が設定される。記
録媒体の交換点の設定は、再生装置で連続的に再生が行
われるように設定される。再生装置はバッファを持ち、
1記録媒体の最後に再生される部分の画像信号は前記バ
ッファに蓄積され、媒体交換中は前記バッファに蓄えら
れた符号が復号されることによって、画像が跡切れるこ
となく再生される。
【0023】媒体の交換には小型の光ディスクでも最低
5秒程度は必要であり、例えば転送レートが5Mbit
/秒だったとすると、これを実現するためには25Mb
itのバッファメモリが必要になる。しかし、可変転送
レートでは転送レートが刻々と変わるので、転送レート
の低い部分で交換されるようにすれば、僅かなバッファ
メモリで前記5秒分のデータを保持できる。例えば媒体
の交換点に於て転送レートが1Mb/sであるなら容量
が5Mbitのバッファで良いことになる。そこで、媒
体の交換に要する時間を5秒、バッファメモリを5Mb
itと仮定すると、5秒間の符号量が5Mbit即ちこ
の5秒間の平均転送レートが1Mb/sとなっている部
分で、再生画像が跡切れずに媒体の交換が可能になる。
この媒体交換が可能なタイミング(以下、媒体交換点と
も記す)は、単位時間毎の転送レートを5秒間分累計し
た値が5Mbit以下となる部分で設定される。前記交
換可能なタイミングのうち、単純な均等点に最も近いも
のが媒体交換点に選ばれるので、媒体間の画質の差が少
なくなる。
【0024】前記したように、交換可能なタイミング
(媒体交換点)に於ける転送レートが、一連の動画像情
報の平均転送レートに近い場合には、多くのタイミング
に於いて媒体の交換が可能である。しかし、バッファの
記憶容量が小さく仮定され、媒体交換点に於ける転送レ
ートが一連の動画像情報の平均転送レートよりかなり低
くなる場合は、媒体の交換可能なタイミングは僅かにな
り単純な均等点の近くには無い可能性が高くなる。従っ
て、媒体交換点は単純な均等点からかなりずれる可能性
があり、媒体間で画質のバランスが崩れ、媒体によって
は最小限の画質が保てなくなる。この場合、媒体の交換
に要する時間が短く仮定されるか、バッファ容量が大き
目に仮定されるかして、再度、交換可能なタイミングを
求められる。
【0025】前記手順により交換可能なタイミングは多
くなるので、単純な均等点に近い点が交換点として設定
され、最小限の画質が保たれるようになる。このように
動画像が中断なく再生されるためには、媒体の交換点の
設定次第で、媒体交換に費やせる時間や必要となるバッ
ファの容量が変わってくる。一方、動画像の中断は現行
のメディアでは常識となっており、致命的問題ではな
い。しかし、許容される媒体交換時間やバッファ容量の
大きさは再生装置のコストと密接に関係し、許容される
媒体交換時間が長く、バッファ容量が少ない方が再生装
置は安価になる。従って、許容される媒体交換時間の短
い再生装置或いは大容量のバッファを持つ再生装置で
は、動画像の再生が中断される確率は低いが、そうでな
い安価な再生装置では動画像の再生の中断が比較的発生
し易くなる。
【0026】尚、前記交換点の均等割り点からのずれに
より必要な画質が保てなくなりそうな場合でも、媒体数
をさらに増し得る場合には、媒体数が増やされ、安価な
再生装置でも中断のない再生が可能になる。この場合、
媒体についてはコスト増となるので、媒体数を増やすか
どうかは人為的に判断しても良い。このようにして、媒
体数、媒体交換点が決められたら、仮転送レートから目
標転送レートへの最終的な変換特性が媒体ごとに決めら
れる。ここで、仮符号化によって得られた仮転送レート
を基にして、媒体容量に対し過不足の起こらない目標転
送レートを得る変換特性設定手法は、先願で示されてい
る。また、ソフトウエアで処理する場合は、直列処理の
ほうが望ましく、その例は特願平2−417572号に
示されている。
【0027】図6は、目標転送レートの一例を示す図で
ある。図6に於いては、作図の都合上、媒体の記録容量
は実際のディスク等の記録容量より小さく、目標転送レ
ートの変更は10秒毎とされている。同図で、動画像は
3個の記録媒体即ち媒体1、媒体2、媒体3に記録さ
れ、各媒体の容量は共に400Mbitであるが、平均
転送レートは媒体毎に異なる。媒体1から媒体2或いは
媒体2から媒体3への交換点が太線で示されているが、
これらの媒体交換点の直前では当然媒体交換が可能な転
送レートとなっている。
【0028】次に実際の符号化を行う実符号化手段につ
いて述べる。図1に示す実符号化手段50は、各単位時
間ごとの目標転送レートに合うように発生符号量を制御
しながら符号化を行うものである。前記実符号化手段5
0は、仮符号化手段30と目標転送レート設定手段40
とバッファ7等で構成されているが、仮符号量カウンタ
10は使用されない。図1に於て、VTR1から前記仮
符号化時と同一の動画像信号が再度出力され、この動画
像信号について仮符号化と似た実符号化が行われる。符
号化器5、アクティビティ検出器2、量子化制御器3の
機能は仮符号化の場合と基本的に同じで、動作内容のみ
が異なる。実符号化時には、符号化器5の出力はセレク
タ6を介してメモリ素子からなるバッファ7に印加され
る。バッファ7に入力された符号は、このバッファ7で
短周期の変動が吸収され、交換用バッファ7Cを介して
符号記録器8に供給される。 符号記録器8では、誤り
訂正符号が付加されて媒体に適した形に変調され、記録
媒体9に記録される。
【0029】記録媒体9としては複数の記録媒体が使用
されるので、自動的に媒体を交換する媒体交換手段(以
下、オートチェンジャとも記す)13を備え、目標転送
レート設定器12から供給される媒体交換情報に応じて
自動的に媒体が交換される。バッファ7から単位時間に
読み出される符号量即ち読み出しレートは、単位時間毎
に目標転送レート設定器12から供給される値によって
制御される。従って、バッファ7から出力される符号量
は単位時間毎に変化する。目標転送レート設定器12で
は、仮転送レートメモリ11から単位時間毎に入力され
る仮転送レートが、媒体ごとに決められた変換特性に応
じて変換され、目標転送レートが設定される。
【0030】一方、バッファ7の充足度の情報はセレク
タ4を介して量子化制御器3に供給される。量子化制御
器3では、アクティビティ検出器2からのアクティビテ
ィとバッファ7からのバッファ充足度とにより量子化ス
テップ幅が制御される。この制御では従来例の場合と異
なり、長い周期の発生符号量の変動は単位時間毎の転送
レートを変化(可変転送レート化)させることにより対
応されるので、バッファ7がオーバーフローする可能性
は低くなる。
【0031】次に本発明の符号化記録方式について説明
する。本発明の符号化記録方式では、動画像情報が可変
転送レートによって符号化され複数の媒体に分割して記
録される場合に、動画像情報の単位時間毎の仮転送レー
トが前記仮符号化手段によってを求められ、前記仮転送
レートの総和から記録に必要な記録媒体数が算出され、
所定時間内の前記仮転送レートの合計が所定値より小さ
い交換点候補部が検出される。また記録媒体の交換点
は、各媒体に記録される符号量の媒体間の差が最小にな
るよう前記交換点候補部に設定され、各記録媒体の記録
容量と記録される符号量とが略一致するように単位時間
毎の目標転送レートが設定される。そして前記目標転送
レートに基づいて動画像情報が符号化され、得られた符
号が記録媒体に記録される。
【0032】次に、本発明の符号化記録装置で符号化さ
れた符号列(Data stream )が記録媒体に記録された状
態について説明する。ここに符号化は可変転送レートで
行われているため、転送レートは変化しているが、媒体
内では見かけ上均一に記録され、各符号が再生される再
生実時間が部分部分で変化することになる。また、各媒
体には余白が生じないないように所定の総符号量に制御
されて記録されている。ここで、後続する別の記録媒体
がある記録媒体では、図6に示すように媒体の最後に再
生される部分は必ず転送レートの低い部分とされてい
る。
【0033】次に本発明の符号化記録装置によって符号
化された動画像情報の再生装置について、図2を基に説
明する。図2は、本発明の再生装置の実施例を示すブロ
ック図である。図2に於て、図4に示す従来例と同一機
能を呈する要素には同一符号を付しその説明を省略す
る。図2に示す再生装置では、複数の媒体が連続して再
生されるために、交換制御器26からの制御信号に応じ
て記録媒体を自動的に交換する媒体交換手段(オートチ
ェンジャ)27が設けられている。また、記録媒体20
として複数の記録媒体が使用される点と、交換用バッフ
ァ23Cと交換制御器26とを持つ点が図4に示す従来
例の再生装置とは異なる。
【0034】記録媒体20の終端近く即ち最後に再生さ
れる部分では、媒体からの符号の読み出しが復号に必要
な量より多めに行われ、この多めに読み出された符号は
交換用バッファ23Cに記憶されので、媒体の終端では
交換用バッファ23Cは充足された状態とされる。尚、
交換用バッファ23Cが常時充足されているように制御
されると、復号までに時間が掛かりランダムアクセスな
どで反応が悪くなるので、この処理は終端近くのみで行
われる。媒体20から全ての符号が読み終わった段階
で、媒体の交換が始まり、交換用バッファ23Cには符
号が入力されなくなるが、交換用バッファ23Cから、
蓄えられた符号が読み出され、画像は中断されることな
く再生される。
【0035】即ち、媒体の交換が終了し、新たな媒体か
ら符号が読み出されるまで交換用バッファ23Cが空に
ならない限り、そのまま連続して新たな媒体から符号が
読み出され、動画像の再生が中断することはない。媒体
から動画像情報を読み取る符号読取り器21の制御や媒
体交換手段27の制御は、読み出された符号から得られ
るアドレス情報、例えばセクター番号等を用いて交換制
御器26によって行われる。
【0036】
【発明の効果】本発明の装置及び媒体では、仮符号化に
よって単位時間ごとに発生する符号量や記録対象の総符
号量が算出され、記録媒体の数が決定される。そして転
送レートの低い部分で媒体の交換点が設定される。単位
時間ごとの目標転送レートは、各媒体に記録される符号
量がその媒体の記録容量と略一致するよう制御され、前
記目標転送レートに基づいて実際の符号化が行われる。
再生装置に於ては、転送レートの低い部分で媒体の交換
が行われるので、比較的容量の少ないバッファメモリが
用いられた場合でも、媒体の交換中に復号されるべき符
号を蓄積出来、動画像が跡切れることなく再生される。
【0037】
【発明の効果】本発明の符号化記録装置及び記録媒体で
は、仮符号化によって単位時間ごとに発生する符号量や
記録対象の総符号量が算出され、記録媒体の数が決定さ
れる。そして転送レートの低い部分で記録媒体の交換点
が設定される。単位時間ごとの目標転送レートは、各記
録媒体に記録される符号量がその記録媒体の記録容量と
略一致するよう制御され、前記目標転送レートに基づい
て実際の符号化が行われる。本発明の動画像再生装置に
於ては、転送レートの低い部分で記録媒体の交換が行わ
れ、また、各記録媒体からその最後の部分を読み出す際
に、許容される転送レートの可変範囲内で、実時間再生
で必要とされる転送レートより高い転送レートにより読
み出すようにして、比較的容量の少ないバッファメモリ
が用いられた場合でも、記録媒体の交換中に復号される
べき符号を蓄積出来、動画像が跡切れることなく再生さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号化記録装置の実施例を示す図であ
る。
【図2】本発明の再生装置の実施例を示す図である。
【図3】従来の符号化記録装置の構成例を示すブロック
図である。
【図4】従来の再生装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】目標転送レートの設定方法を示すフローチャー
トである。
【図6】目標転送レートの一例を示す図である。
【符号の説明】
2…アクティビティ検出器 3…量子化制御器 5…符号化器 7C、23C…交換用バッファ手段(交換用バッファ) 8…符号記録器 9、20…記録媒体 10…仮符号量カウンタ 11…仮転送レートメモリ 12…目標転送レート設定器 21…符号読取り器 24…復号化器 26…交換制御器 13、27…媒体交換手段 30…仮符号化手段 40…目標転送レート設定手段 50…実符号化手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−215444(JP,A) 特開 平5−284366(JP,A) 特開 平4−352584(JP,A) 特開 平3−267878(JP,A) 特開 平4−48873(JP,A) 特開 平4−108280(JP,A) 特開 平4−887(JP,A) 特開 平4−81184(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/76 H04N 7/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変転送レートで符号化され複数の記録媒
    体に跨って記録された動画像情報の再生装置であって、
    前記記録媒体の夫々に記録されている動画像情報の少な
    くとも最後の部分を保持する交換用バッファ手段と、こ
    の交換用バッファ手段に保持された動画像情報を用いて
    動画像を再生している間に前記記録媒体の交換を行う媒
    体交換手段とを備え、前記各記録媒体から前記最後の部
    分を読み出す際に、許容される転送レートの可変範囲内
    で、実時間再生で必要とされる転送レートより高い転送
    レートにより読み出すことを特徴とする動画像情報再生
    装置。
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