JP2939737B2 - Ldモジュールを備えた光学ユニット - Google Patents
Ldモジュールを備えた光学ユニットInfo
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Description
(LD)や受光素子のような光半導体素子と光ファイバ
を備え、光通信に使用する光学モジュールに関する。よ
り詳しくは、本発明は、斯る光学モジュールを金属ケー
スに固定してなる光学ユニットに関する。
り光ファイバに光結合してなるレーザダイオードモジュ
ール(LDモジュール)は知られている(例えば、特開
昭62-58211号)。プリント基板等への実装を考慮した場
合、特に、接地を強化するためのプリント基板との電気
接触を考慮した場合には、LDモジュールを金属ケース
に固定する必要がある。
するには、図5に示したように、LD10とLDステム
12とハーメチックシール14とからなるLDパッケー
ジ16にホルダ18に固定されたレンズ20を介して光
ファイバ22を光結合することによりLDモジュール2
4を組み立て、次にこのLDモジュール24を金属ケー
ス30に挿入し、金属ケースに螺合したネジ32により
LDステム12を金属ケースの肩部34とネジ32との
間で挟持するというやり方を取っている。
に示したように、ネジ32を締める際に、ネジ32によ
る応力(白抜き矢印で示す)と金属ケースの肩部34か
らの反力(黒塗り矢印で示す)により、LDステム12
に歪みが生じ、この歪みが実線矢印で示したようにLD
10の搭載部に作用するので、破線で示したようにLD
10の位置或いは姿勢がずれ、LDモジュールの光軸に
ズレが生じる。その結果、ネジ締めの前後で光ファイバ
に入射する光パワーが変動し、LDモジュール24の光
出力特性が変動するという問題が生じる。
め付けトルクを出来るだけ小さく制限することにより、
LDステムおよびLDパッケージの変形を抑制してい
た。しかし、このように締め付けトルクを制限すれば、
LDモジュールと金属ケースとの間の電気的接触が損な
われる。
学モジュールをネジを用いて金属ケースに締結するに当
たり、ネジ締結の前後での光学モジュールの光出力特性
の変動を防止することにある。
子のような光半導体素子とそれに光結合された光ファイ
バを有する光学モジュールを備え、金属ケースに螺合し
たネジにより光半導体素子のステム部を金属ケースの肩
部とネジとの間で挟持するようになった光学ユニットに
おいて、ネジとステム部との間、又は、ステム部と金属
ケースの肩部との間に、導電性を有する塑性変形可能な
(即ち、弾性係数の小さな圧潰可能な)固体物質、例え
ば、インジウムや鉛すず合金のような軟質金属、からな
るスペーサを介在させたことを特徴とするものである。
の弾性限界を超えた応力がネジから作用すると塑性変形
し、これによりネジからの応力を吸収する。その結果、
金属ケースからステム部に作用する反力が充分小さくな
り、ステム部の歪みが抑制され、光半導体素子の位置ズ
レおよびモジュールの光軸ズレが回避される。また、こ
のスペーサは軟質金属のような導電性を有する物質で形
成されているので、光学モジュールと金属ケースとの間
の電気的接触が損なわれることがなく、良好な電気特性
が保証される。
イオード(LD)モジュールを金属ケースに締結して組
立てた光学ユニット50を示す。図1を参照するに、L
Dパッケージ16はレーザダイオード(LD)10を搭
載したLDステム12をガラス窓14a付きのハーメチ
ックシール14で封止することにより形成されている。
LD10の一対のリード線10aはファイバ22とは反
対方向に延長させてある。
を保持したレンズホルダ18をLDパッケージ16のハ
ーメチックシール14に接合し、シングルモードファイ
バ22のスリーブ26を保持したサポート28をレンズ
ホルダ18に接合することにより組立られている。LD
モジュール24は、LD10と光ファイバ22とがレン
ズ20を介して光結合されるべく光軸調整してある。
0に挿入される。この実施例では、金属ケース30はス
テンレスで形成してあり、プリント基板取付け用のフラ
ンジ36を備えている。ステンレスケース30の軸孔の
一端には内ネジ部38が形成してある。この内ネジ部3
8に例えばステンレス製のネジ32を螺合し、ケース3
0の肩部34とネジ32との間でLDモジュール24の
ステム12を挟持することにより、LDモジュール24
とケース30とが締結される。
との間には、環状のスペーサ40が配置してある。スペ
ーサ40は、ステンレスや鉄よりも柔らかい金属である
インジウム又は鉛すず合金で形成されている。
2やステンレス製のネジ32よりも柔らかい金属で形成
されているので、LDモジュール24とケース30とを
締結するに当たりネジ32を締め込む際には、スペーサ
40の弾性限界を超えた応力が作用するとスペーサ40
は圧潰され、塑性変形する。このため、図2に模式的に
示したように、ネジ32に加えられたトルクにより発生
する応力はスペーサ40に吸収される。その結果、ケー
ス30からステム12に作用する反力が充分小さくなる
ので、ステムに変形(歪み)が生じることがない。従っ
て、LD10の位置が変動することがなく、ネジ32の
締結の前後でLDモジュール24の光出力特性が変動す
ることがない。
例を示す。図1に示した第1実施例と共通する構成要素
は同じ参照番号で示し、重複する説明は省略する。この
実施例は、レーザダイオード10に代えて受光素子42
を光学モジュール24のステム12に搭載した点で相違
している。この実施例においても、ネジ32とステム1
2との間にはインジウム又は鉛すず合金からなるスペー
サ40が配置してあるので、ネジ32を締め込む際に発
生する応力はスペーサ40に吸収され、ネジ締結の前後
の受光素子42の位置ズレが防止される。
例を示す。前述した実施例と共通する構成要素は同じ参
照番号で示し、相違点のみを説明するに、この実施例で
は、インジウム又は鉛すず合金からなるスペーサ40
は、ケース30の肩部34とステム12との間に配置し
てある。前述した実施例と同様に、この実施例において
も、ネジ32の締め込に伴いステム12に加えられた応
力はスペーサ40の塑性変形により吸収され、ケース3
0の肩部34からの反力が低減されるので、ネジ締結の
前後のLD10の位置ズレが回避される。
又は、ステムと金属ケース肩部との間に塑性変形可能な
固体物質からなるスペーサを介在させ、スペーサの塑性
変形を許容することによりステムの歪みを防止するよう
にしたので、光学モジュールと金属ケースとをネジを用
いて機械的に締結しても、光学モジュールの光出力特性
の変動を回避することができる。
する材料で形成されているので、光学モジュールと金属
ケースとの間の良好な電気的接触を確保することができ
る。
力の伝達と吸収を模式的に示す。
断面図で、応力の伝達と歪みの発生を模式的に示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 光半導体素子とそれに光結合された光フ
ァイバを有する光学モジュールを備え、金属ケースに螺
合したネジにより前記光半導体素子のステム部を金属ケ
ースの肩部とネジとの間で挟持するようになった光学ユ
ニットにおいて、前記ネジとステム部との間、又は、ス
テム部と金属ケースの肩部との間に、導電性を有する塑
性変形可能な固体物質からなるスペーサを介在させたこ
とを特徴とする光学ユニット。 - 【請求項2】 前記スペーサは軟質金属で形成されてい
ることを特徴とする請求項1に基づく光学ユニット。 - 【請求項3】 前記軟質金属はインジウム又は鉛すず合
金である請求項2に基づく光学ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2259298A JP2939737B2 (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | Ldモジュールを備えた光学ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2259298A JP2939737B2 (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | Ldモジュールを備えた光学ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11202161A JPH11202161A (ja) | 1999-07-30 |
JP2939737B2 true JP2939737B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=12087127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2259298A Expired - Fee Related JP2939737B2 (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | Ldモジュールを備えた光学ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2939737B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003222756A (ja) * | 2002-01-29 | 2003-08-08 | Kyocera Corp | 光ファイバ固定具とその製造方法及びそれを用いた光半導体モジュール |
US6945674B2 (en) | 2002-07-16 | 2005-09-20 | Ccs, Inc. | Light irradiating unit |
US7489440B2 (en) | 2006-10-19 | 2009-02-10 | International Business Machines Corporation | Optical spectral filtering and dispersion compensation using semiconductor optical amplifiers |
-
1998
- 1998-01-20 JP JP2259298A patent/JP2939737B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11202161A (ja) | 1999-07-30 |
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