JP2939713B2 - 電波障害防止用バルコニー手摺 - Google Patents

電波障害防止用バルコニー手摺

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JP2939713B2
JP2939713B2 JP6981895A JP6981895A JP2939713B2 JP 2939713 B2 JP2939713 B2 JP 2939713B2 JP 6981895 A JP6981895 A JP 6981895A JP 6981895 A JP6981895 A JP 6981895A JP 2939713 B2 JP2939713 B2 JP 2939713B2
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正美 小久保
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として高層住宅等の
高層建築物に適した電波障害防止用バルコニー手摺に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、高層住宅のバルコニーに透光板を
設けて室内の採光を確保することは行なわれており、該
透光板としてポリカーボネイト板を使用し、その周囲を
鉄骨或いは鉄筋コンクリート製の支柱と金属フレームに
より建築物自体に取付けるようにしている。電波吸収の
ために、高層住宅等の建築物自体の壁面に、例えば、フ
ェライトタイルを取付けることが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来形式
のバルコニー手摺では、電波が柱により反射するため
に、高層住宅等の付近のテレビ画像にゴーストが発生す
る不都合がある。該手摺にもフェライトタイルを取付け
れば、この不都合は解消できるが、フェライトタイルは
鉄板等の導電体と共に多層に設けて電波吸収作用を営む
ものであり、中間に介在するコンクリートは電波吸収作
用を営まないので機能的でない。また、フェライトタイ
ルは焼結により作成され、その寸法も100×100mm
程度の大きさであるから、これを高層建築物の壁面に取
付けすることは作業性が悪く、バルコニー手摺の支柱に
取付けする場合にも同様に作業性が悪い欠点がある。
【0004】本発明は、バルコニー手摺による電波障害
を防止することを第1の目的とし、第2の目的はバルコ
ニー手摺の支柱に於いて電波を吸収することによりその
電波障害を防止することを目的とし、第3の目的はバル
コニー手摺の支柱に電波を透過させることにより電波障
害を防止することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、透光板を嵌
め込む形式のバルコニー手摺に於いて、該透光板の周囲
をガラス繊維強化プラスチックスのフレームと、ガラス
繊維を混入したコンクリート支柱で保持することによ
り、上記第1及び第2の目的を達成するようにした。上
記第1及び第3の目的は、該ガラス繊維を混入したコン
クリート支柱の外面をフェライト層で覆うと共に内面を
鉄板で覆ったことにより達成される。
【0006】
【作用】高層住宅等の高層建築物に於いて、バルコニー
が構築されると、その上にバルコニー手摺が構築される
が、本発明に於いてはバルコニーにガラス繊維を混入し
たコンクリートを流し込み或いは吹き付けで支柱を立
て、これに適当なジョイントでガラス繊維強化プラスチ
ックス(FRP)のフレームを取付け、該支柱とフレー
ムに周囲を保持させてポリカーボネイト等の透光板を取
付けてバルコニー手摺とするもので、この構成とする
と、外部よりの電波は、高層建築物の本体壁面に設けら
れた電波吸収手段により吸収され、該バルコニー手摺に
入射した電波は支柱、フレーム及び透光板を透過して該
高層建築物自体の電波吸収手段で吸収させ、或いは室内
で乱反射して壁に吸収させることができるから、高層建
築物全体による付近への電波障害が少なくなる。
【0007】また、高層建築物のバルコニーに鉄板を縦
に固定して設け、該鉄板の外面にガラス繊維を混入した
コンクリートを流し込み或いは吹き付けして該鉄板で補
強された支柱を設け、これに金具やジョイントでガラス
繊維強化プラスチックス(FRP)のフレームを取付
け、そして、該支柱の外面にフェライトタイルを取付け
固定し、該支柱及びフレームに周囲を保持させてポリカ
ーボネイトパネル等の透光板を取付ければ、外部よりの
電波の一部は該ガラス繊維強化プラスチックスのフレー
ム及び透光板を透過して該高層建築物の室内へ入り、そ
の室内で乱反射して壁に吸収され、該支柱に入射したも
のはフェライトタイルで吸収され、またこれで吸収され
なかったものは、その内部のガラス繊維を混入したコン
クリートを透過して鉄板に吸収されるから、バルコニー
手摺による電波障害を防止できる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を別紙図面に基づき説明する
と、図1は高層住宅等の高層建築物のバルコニーの外面
図で、該高層建築物の本体と一体のバルコニー1に立設
した支柱2にフレーム3を設け、これらに周囲を保持さ
せてポリカーボネイトパネル等の透光板4を取付けてバ
ルコニー手摺5が構築される。該本体自体にフェライト
タイル等の電波吸収手段を設けて電波障害を防止すると
しても、該バルコニー手摺5で電波が反射されるとその
防止は十分でなくなる。
【0009】本発明に於いては、該支柱2を図2のよう
なガラス繊維を混入したコンクリート支柱2aとし、該
フレーム3をガラス繊維強化プラスチックスとしたもの
で、該支柱2a及びフレーム3はガラス繊維で補強され
ているため構造的にも丈夫であり、しかも電波は透過
し、後方の本体の壁面や室内での乱反射により吸収され
て、反射による電波障害を十分に防止できる。該支柱2
aはバルコニー1に型枠を設けて流し込みにより造成
し、これに適当な金具等を設けてガラス繊維強化プラス
チックスのフレーム3を固定した。
【0010】また、該支柱2aは、図3及び図4に示す
ように、外面にフェライトタイル等の取付けによりフェ
ライト層6を形成し、内面に鉄板7を設けた構成として
もよい。この場合、該鉄板7をバルコニー1に立てて設
け、これに吹き付け或いは型枠を設けて流し込みにより
支柱2aを立設することができ、前記と同様にフレーム
3及び透光板4を取付け得る。この構成では、該手摺5
に当たる外部よりの電波は、フェライト層6により吸収
され、吸収できなかった一部の電波は支柱2a内を透過
して内面の鉄板7に吸収される。そのため該手摺5によ
る電波の反射がなくなり、十分に高層建築物の電波障害
が防止できる。
【0011】本発明の具体的実施例を説明すると、バル
コニー1に、ガラス繊維を重量比で5%混入したコンク
リート支柱2aを高さ110cm、幅20cm、厚さ20c
m、間隔180cmで構築し、該支柱に直径5cmのガラス
繊維強化プラスチックスのフレーム3を張り渡し、その
中間にも同材料のフレーム3を垂下させてその先端をバ
ルコニー1に固定した。そして、厚さ5mm、幅110c
m、長さ175cmのポリカーボネイトの透光板4を金具
で該支柱2a及びフレーム3に取付けてバルコニー手摺
5を構築した。この手摺の前後は電波の強さは略同じ
で、電波が十分に透過した。
【0012】また、バルコニー1に、厚さ1.5mmの鉄
板7の下端を埋め、該鉄板7の前面に型枠を用いてガラ
ス繊維を重量比で5%混入したコンクリート支柱2aを
高さ110cm、間隔180cmで構築し、該支柱2aの外
面に100×100mmのフェライトタイルを貼着した。
この後、該支柱に直径5cmのガラス繊維強化プラスチッ
クスのフレーム3を張り渡し、その中間にも同材料のフ
レーム3を垂下させてその先端をバルコニー1に固定し
た。そして、厚さ5mm、幅110cm、長さ175cmのポ
リカーボネイトの透光板4を金具で該支柱2a及びフレ
ーム3に取付けてバルコニー手摺5を構築した。これら
の手摺では、いずれも300MHz〜1GHzの電波に
対する反射減衰量は−15〜−25dBで、電波吸収体
として充分な機能をもっていた。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によるときは、バル
コニー手摺の透光板の周囲をガラス繊維強化プラスチッ
クスのフレームと、ガラス繊維を混入したコンクリート
支柱で保持したので、電波が該手摺を透過して反射され
ることがなく、軽量で簡単な構成で電波障害を防止がで
き、該支柱の外面をフェライト層で覆うと共に内面を鉄
板で覆った構成とすることにより、構造も比較的頑丈に
なり、手摺で電波を吸収して電波障害を防止でき、高層
建築物のバルコニー手摺からの反射電波がなくなること
で、建物全体の電波障害防止性がより向上する等の効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の外面図
【図2】 図1の2−2線部分の拡大断面図
【図3】 本発明の他の実施例の外面図
【図4】 図3の4−4線部分の拡大断面図
【符号の説明】
1 バルコニー 2 コンクリート支柱 3
フレーム 4 透光板 5 バルコニー手摺 6
フェライト層 7 鉄板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−36025(JP,A) 特開 平5−230868(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 11/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光板を嵌め込む形式のバルコニー手摺
    に於いて、該透光板の周囲をガラス繊維強化プラスチッ
    クスのフレームと、ガラス繊維を混入したコンクリート
    支柱で保持したことを特徴とする電波障害防止用バルコ
    ニー手摺。
  2. 【請求項2】 上記ガラス繊維を混入したコンクリート
    支柱の外面をフェライト層で覆うと共に内面を鉄板で覆
    ったことを特徴とする請求項1に記載の電波障害防止用
    バルコニー手摺。
JP6981895A 1995-03-28 1995-03-28 電波障害防止用バルコニー手摺 Expired - Fee Related JP2939713B2 (ja)

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