JP2939410B2 - 工場排煙の集塵装置 - Google Patents

工場排煙の集塵装置

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JP2939410B2 JP6004011A JP401194A JP2939410B2 JP 2939410 B2 JP2939410 B2 JP 2939410B2 JP 6004011 A JP6004011 A JP 6004011A JP 401194 A JP401194 A JP 401194A JP 2939410 B2 JP2939410 B2 JP 2939410B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、排煙中に含まれる粉
体を簡便に除去し、しかもメンテナンスが容易な工場排
煙の集塵装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】工場から排出される排煙中に含まれる粉
体は、人体に有害で粉塵公害の一因とされる。従来、こ
のような粉体を排煙から除去するために用いられる集塵
装置としては、慣性力や遠心力で粉体を分離するもの、
バブリングを用いたいわゆるスクラバ、ガスイオンで帯
電させて電場の作用で粉体を捕獲するもの或いは繊維等
を用いたフィルタで粉体を濾過するもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の集塵装置は、いずれも比較的高性能ではあるが、装置
が大型で高価なものとなり、また維持費用が高くつくと
の理由から、さほど性能は要求されない代わりに、設置
場所をとらず費用がかからないことが求められる用途に
は、向かないものが多かった。
【0004】そこで、請求項1記載の発明は、上記した
従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、永久磁石を使用すること
により、小型で、かつ安価であるばかりでなく、メンテ
ナンスが容易な工場排煙の集塵装置を提供しようとする
ものである。請求項2記載の発明は、電磁石の通電状態
を遮断することで、吸着した磁性粉体の剥離を行うこと
ができ、磁性粉体の回収作業が容易な工場排煙の集塵装
置を提供しようとするものである。
【0005】請求項3記載の発明は、上記した請求項1
又は2記載の発明の目的に加え、排煙出口からの排煙を
吸気ファンにより箱体内に強制的に吸気することによ
り、箱体内の排煙の循環効率を向上できるようにした工
場排煙の集塵装置を提供しようとするものである。請求
項4記載の発明は、上記した請求項3記載の発明の目的
に加え、粉体除去装置を複数列設けることで、箱体内の
排煙を、一層、確実に集塵可能な工場排煙の集塵装置を
提供しようとするものである。
【0006】請求項5記載の発明は、上記した請求項4
記載の発明の目的に加え、箱体内の排煙を上下より排気
することで、箱体内の排煙の循環効率を、一層、向上で
きるようにした工場排煙の集塵装置を提供しようとする
ものである。請求項6記載の発明は、上記した請求項1
〜5記載の発明の目的に加え、箱体内に貯まった磁性粉
体を、引き出しにより容易に回収可能な工場排煙の集塵
装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項1記載の発明
は、図1に示すように、排煙出口に連通した吸気口(21)
及び外部に連通した排気口(31)を有し、密閉された開放
可能な箱体(40)と、この箱体(40)内の排煙中に含まれる
粉体を除去する粉体除去装置(80)とを集塵装置(10)は備
え、上記粉体除去装置(80)は、前記箱体(40)の内部に固
定され、排煙中に含まれる磁性粉体を引き寄せるための
永久磁石(81)と、この永久磁石(81)を覆うとともに、永
久磁石(81)の磁力によりその表面に磁性粉体を吸着させ
る取り外し可能なフィルタ(82)と、このフィルタ(82)が
永久磁石(81)に接触しないようにするためにフィルタ(8
2)及び永久磁石(81)の間に配置されたフレーム(83)とを
備えることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、図3,4に示すよ
うに、排煙出口に連通する吸気口(21)及び外部に連通し
た排気口(31)を有し、密閉された開放可能な箱体(40)
と、この箱体(40)内の排煙中に含まれる磁性粉体を除去
する粉体除去装置(80)とを集塵装置(10)は備え、上記粉
体除去装置(80)は、箱体(40)の内部に固定され、排煙中
に含まれる磁性粉体を引き寄せるための電磁石(84)と、
この電磁石(84)に覆うとともに、電磁石(84)の通電中は
その表面に磁性粉体を吸着させる取り外し可能なフィル
タ(82)と、このフィルタ(82)が電磁石(84)に接触しない
ようにするためにフィルタ(82)及び電磁石(84)の間に配
置されたフレーム(83)とを備えることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、上記した請求項1
又は2記載の発明の構成に加え、例えば図1に示すよう
に、箱体(40)の吸気口(21)に、排煙出口(図示せず)か
らの排煙を箱体(40)内に吸気する吸気ファン(52)を備え
たことを特徴とする。請求項4記載の発明は、上記した
請求項1〜3のいずれかの1項に記載の発明の構成に加
え、例えば図1に示すように、粉体除去装置(80)が、箱
体(40)の吸気口(21)と排気口(31)との間に、所定間隔置
きに複数設けられたことを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、上記した請求項4
記載の発明の構成に加え、例えば図1に示すように、粉
体除去装置(80)が、箱体(40)の上面より下方に各々吊り
下げられ、箱体(40)の上面との間に上側排気路空間と、
箱体(40)の内底部との間に下側排気路空間とを備えたこ
とを特徴とする。請求項6記載の発明は、上記した請求
項1〜5のいずれかの1項に記載の発明の構成に加え、
例えば図1に示すように、箱体(40)の内底部に、外部に
引き出し可能な引出体(70)が設けれたことを特徴とす
る。
【0011】
【作 用】したがって、請求項1記載の発明によれば、
図1に示すように、工場の排煙出口から排煙された排煙
は、箱体(40)の吸気口(21)から箱体(40)内に吸気され
る。そして、箱体(40)内に吸気された排煙は、永久磁石
(81)の磁力により、箱体(40)内の排煙中に含まれる磁性
粉体が、フィルタ(82)の表面に吸着される。
【0012】また、このとき、フィルタ(82)表面に接触
した非磁性粉体は、磁力の有無とは無関係にフィルタ(8
2)表面に付着する。そしてその一部は、箱体(40)の底に
落下する。その後、磁性粉体が除去された排煙は、箱体
(40)の排気口(31)を通して大気中に排気される。
【0013】また、フィルタ(82)の表面に吸着した磁性
粉体は、フィルタ(82)の表面に堆積して、その自重によ
りやがて箱体(40)の内底部に自然に落下したり、あるい
はフィルタ(82)を取り外した際に、永久磁石(81)から離
れるため、その磁力の影響が無くなるため、永久磁石(8
1)の磁力によりフィルタ(82)の表面に吸着されていた磁
性粉体は、その自重により箱体(40)の内底部に自然に落
下する。
【0014】こうして、箱体(40)の内底部に落下した磁
性粉体は、箱体(40)を開放、例えば引出体(70)を引き出
すことで、回収することができる。また、このとき、フ
ィルタ(82)自体を交換しても良い。また、請求項2記載
の発明によれば、図3,4に示すように、工場の排煙出
口から排煙された排煙は、箱体(40)の吸気口(21)から箱
体(40)内に吸気される。
【0015】そして、箱体(40)内に吸気された排煙は、
電磁石(84)の通電中はその磁力により、箱体(40)内の排
煙中に含まれる磁性粉体が、フィルタ(82)の表面に吸着
される。また、このとき、フィルタ(82)表面に接触した
非磁性粉体は、磁力の有無とは無関係にフィルタ(82)表
面に付着する。
【0016】その後、磁性粉体が除去された排煙は、箱
体(40)の排気口(31)を通して大気中に排気される。ま
た、フィルタ(82)の表面に吸着した磁性粉体は、電磁石
(84)の通電を遮断することで、その磁力の影響が無くな
るため、フィルタ(82)の表面に吸着されていた磁性粉体
は、その自重により箱体(40)の内底部に自然に落下す
る。
【0017】こうして、箱体(40)の内底部に落下した磁
性粉体は、箱体(40)を開放し、回収することができる。
また、このとき、フィルタ(82)自体を交換しても良い。
請求項3記載の発明によれば、例えば図1に示すよう
に、排煙出口(図示せず)からの排煙を吸気ファン(52)
により、吸気口(21)から箱体(40)内に吸気できる。
【0018】また、箱体(40)内に吸気された排煙は、そ
の排煙中に含まれる磁性粉体が、粉体除去装置(80)によ
り除去された後、箱体(40)内から排気口(31)を通して大
気中に排気される。請求項4記載の発明によれば、吸気
口(21)から吸気された排煙は、例えば図1に示すよう
に、複数の粉体除去装置(80)を通過して、その度に、各
粉体除去装置(80)により排煙中に含まれる磁性粉体が除
去されながら、排気口(31)に向かって移動する。
【0019】請求項5記載の発明によれば、吸気口(21)
から吸気された排煙は、例えば図1に示すように、上側
排気路空間や下側排気路空間、あるいは上側排気路空間
と下側排気路空間との間で行き来しながら合流を繰り返
し、その途中で複数の粉体除去装置(80)を通過しなが
ら、排気口(31)に向かって移動する。即ち、吸排気の効
率化と粉体除去能力とを兼ね合わせている。
【0020】請求項6記載の発明は、例えば図1に示す
ように、箱体(40)の内底部に引出体(70)に貯まった磁性
粉体を、引出体(70)を外部に引き出すことで、簡単に回
収することができる。
【0021】
【実施例】図1〜2は、本発明の第1実施例を示すもの
であり、図1は集塵装置の概略縦断面図、図2は集塵装
置の斜視図をそれぞれ示す。図中、10は、集塵装置を示
すものであり、この集塵装置10は、図示しないが、工場
の煙突等の途中に配置され、その排煙に含まれる磁性粉
体を除去するために使用される。
【0022】上記集塵装置10は、図1,2に示すよう
に、大別すると、上面が開放された横長の中空箱状の本
体20及びその蓋体30から成る箱体40と、本体20の一方の
短側面下部に形成された方形状の吸気口21に対し外側に
向けて取り付けられた吸気フード50と、蓋体30の他方の
短側面上部に形成された方形状の排気口31に対し外側に
向けて取り付けられた排気フード60と、本体20の内底部
に設けられ、上面が開放された底浅の中空箱形状を有
し、その手前側面に設けられた1対の把手71,71を手前
に引くことで、本体20の長手側面から手前側に引出し可
能に形成された引出体70とからなる。
【0023】上記箱体40の内側には、図1に示すよう
に、複数個、例えば本実施例では5個の粉体除去装置80
・・・が、箱体40の両短側面の間で等間隔に、かつ両短
側面に対し平行となるように蓋体30の天板裏面から下方
に向かって各々垂設されている。上記粉体除去装置80の
各々は、図1に断面で示すように、蓋体30の天板裏面に
固定され、排煙中に含まれる磁性粉体を引き寄せるため
の永久磁石81と、この永久磁石81に対し鞘状に設けら
れ、永久磁石81の挿入中は磁性粉体を表面に吸着させ、
抜き出す際に剥離させる一方で、非磁性粉体を表面に付
着させるフィルタ82と、このフィルタ82が永久磁石81に
接触することを防止するためにフィルタ82及び永久磁石
81の間に配置されたフレーム83とを備えている。
【0024】上記永久磁石81は、例えば奥行き方向に長
い方形板状を成している。前記フレーム83は、例えば前
記永久磁石81の一方側及び他方側に、永久磁石81と若干
の距離を置いて位置する一対の方形状の窓枠からなる一
種のスペーサである。なお、フレーム83の材質は、非磁
性体が好ましい。前記フィルタ82は、例えば布、好まし
くは粉体をその表面で捕獲しやすい繊維状の布からなる
袋であり、図1に示すように、前記永久磁石81及びフレ
ーム83を下側から覆って、フレーム83の上部側で固定さ
れている。なお、いわゆる巾着袋のように形成するとフ
レーム83への着脱が容易となる。また、フィルタ82の材
質は、非磁性体が好ましい。
【0025】前記吸気フード50は、図1及び図2に示す
ように、箱体40に設けられた前記吸気口21から外側に延
び、その先端開口面51を円形とする中空の略角錐形状
を有している。そして、図1に示すように、その空洞内
に吸気ファン52を備え、この吸気ファン52により、
先端開口面51に接続された排煙ダクト(図示せず)か
らの排煙は、強制的に箱体40内に送り込まれる。
【0026】前記排気フード60も、図1,2に示すよう
に、上記吸気フード50と同形状を有し、その空洞内に備
える排気ファン62により、箱体40内を通ることで粉体
が除去された排煙は、当該排気フード60の先端開口面6
1から大気中に強制排出させられる。つぎに、本集塵装
置10の動作について説明する。
【0027】まず、前述のように排煙が排気ダクト(図
示せず)から強制的に箱体40内に送られるが、その排気
経路は、図1からも判るように、主に、前記粉体除去装
置80・・・の上側及び下側の前記排気路空間を通る経路
と、下側の排気経路の途中から前記粉体除去装置80・・
・同士の間隔内を上昇し上側の排気路空間に合流する経
路とがある。
【0028】これらの排気経路を通る際、排煙中に含ま
れる粉体は、何れかの粉体除去装置80により捕獲され
る。具体的には、排煙中の磁性粉体は、前記永久磁石81
の磁力に引き寄せられ前記フィルタ82の外側表面に吸着
するし、非磁性粉体は、フィルタ82外側表面に接触する
ことでこれに付着することとなる。このようにして、上
記の排気経路を通ることで排煙中に含まれていた粉体の
多くが取り除かれた排煙は、前記排気フード60の先端開
口面61から大気中に排出される。
【0029】つぎに、本集塵装置10の粉体回収及びメン
テナンスについて説明する。本集塵装置10を長く使って
いると、上述で説明したようにして捕獲された排煙中の
粉体は、フィルタ82表面に多量に吸着又は付着し、つい
にはポロポロと剥がれ落ち、箱体40内の内底部に設けら
れた前記引出体70内に堆積する。これらの回収は、引出
体70の前記把手71,71を手前に引いて引出体70を本体20
から引き出した後、その内部に堆積している粉体を取り
出すことにより簡単に行える。
【0030】また、このようにフィルタ82表面から粉体
が剥がれ落ちるようになると、上記のように剥がれ落ち
た粉体を回収するだけでは足りず、メンテナンスが必要
になる。このメンテナンスは、まず、本集塵装置10を排
気ダクト(記号なし)から取り外し、本体20から蓋体30
を外した後、フィルタ82の外側表面に吸着又は付着して
いる粉体を回収することにより行う。具体的には、永久
磁石81を下側から覆っているフィルタ82を外すと、永久
磁石81の磁力で引き寄せられていた磁性粉体は剥離する
し、フィルタ82に付着している非磁性粉体は、フィルタ
82ごと交換することで回収することができる。回収した
フィルタ82は、その材質によっては洗浄して再利用する
こともできる。なお、このフィルタ82を外す際に、前記
フレーム83によりフィルタ82と永久磁石81が接触しない
ようにされているので、フィルタ82の取り外しが容易で
ある。。
【0031】その後、元のように蓋体30をかぶせて集塵
装置10を排気ダクトに接続すれば、メンテナンスが完了
する。つぎに、本発明の第2実施例について、図3及び
図4を用いて説明する。図3は集塵装置の概略縦断面
図、図4は集塵装置の概略透視斜視図をそれぞれ示す。
なお、ここでの説明は、第1実施例との相違点について
説明し、重複する箇所は同一符号を付すことでその説明
を省略する。
【0032】本第2実施例における集塵装置10は、図3
に示すように、第1実施例において5個設けられている
前記粉体除去装置80・・・に各々設けられた前記永久磁
石81・・・の代わりに、電磁石84・・・を各々設けると
ともに、これら電磁石84・・・の電源を供給するための
電源部90を設け、この電源部90に対し各電磁石84・・・
を各々並列に接続させたものである。
【0033】上記電磁石84・・・の各々は、図4に示す
ように、箱体40の両短側面と平行となるようにして設け
られた逆M字形状の鉄心85と、この鉄心85周囲に巻かれ
たコイル86とから構成されている。なお、この図4にお
いては、吸気ダクト側の最初の電磁石84のみを描き、他
の4個の電磁石84・・・は省略している。前記電源部90
は、図3,4に示すように、上記の何れのコイル86・・
・に対しても、そのコイル86の両側に直列挿入されるよ
うにして接続された直流電源91とスイッチ92とからな
る。このスイッチ92は、これを操作することで電磁石84
・・・を導通させ、又は遮断させるものである。
【0034】なお、上記の説明で、フレーム83は永久磁
石81の一方側及び他方側に永久磁石81と若干の距離を置
いて位置する一対の方形状の窓枠からなるとしたが、こ
れに限られるものではない。フレーム83は、フィルタ82
と永久磁石81又は電磁石84とが接触しないようなスペー
サとなればよく、例えば、永久磁石81又は電磁石84を出
し入れすように形成されたプラスチック製のケースのよ
うなものでもよい。
【0035】また、鉄心85は逆M字状としたが、この形
状に限られるものではない。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、永久磁石を使用しているので、小
型で、かつ安価であるばかりでなく、メンテナンスが容
易な工場排煙の集塵装置を提供することができる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、電磁石の通
電状態を遮断することで、吸着した磁性粉体の剥離を行
うことができ、磁性粉体の回収作業が容易な工場排煙の
集塵装置を提供することができる。請求項3記載の発明
によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に
加え、排煙出口からの排煙を吸気ファンにより箱体内に
強制的に吸気するので、箱体内の排煙の循環効率を向上
できるようにした工場排煙の集塵装置を提供することが
できる。
【0038】請求項4記載の発明によれば、上記した請
求項3記載の発明の効果に加え、粉体除去装置を複数列
設けることで、箱体内の排煙を、一層、確実に集塵可能
な工場排煙の集塵装置を提供することができる。請求項
5記載の発明によれば、上記した請求項4記載の発明の
効果に加え、箱体内の排煙を上下より排気することで、
箱体内の排煙の循環効率を、一層、向上できるようにし
た工場排煙の集塵装置を提供することができる。
【0039】請求項6記載の発明は、上記した請求項1
〜5記載の発明の目的に加え、箱体内に貯まった磁性粉
体を、引き出しにより容易に回収可能な工場排煙の集塵
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る集塵装置の概略縦断
面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る集塵装置の概略斜視
図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る集塵装置の概略縦断
面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る集塵装置の概略透視
斜視図である。
【符号の説明】
10 集塵装置 20 本体 21 吸気口 30 蓋体 31 排気口 40 箱体 50 吸気フード 52 吸気ファン 60 排気フード 62 排気ファン 70 引出体 80 粉体除去装置 81 永久磁石 82 フィルタ 83 フレーム 84 電磁石 85 鉄心 86 コイル 90 電源部 91 直流電源 92 スイッチ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工場の排煙出口に設置され、この排煙出
    口から排煙を吸気し、その吸気した排煙中に含まれる粉
    体を除去した後、大気中に排気する工場排煙の集塵装置
    において、 上記集塵装置は、上記排煙出口に連通した吸気口及び外
    部に連通した排気口を有し、密閉された開放可能な箱体
    と、この箱体内の排煙中に含まれる粉体を除去する粉体
    除去装置とを備え、 上記粉体除去装置は、前記箱体の内部に固定され、排煙
    中に含まれる磁性粉体を引き寄せるための永久磁石と、
    この永久磁石を覆うとともに、永久磁石の磁力によりそ
    の表面に磁性粉体を吸着させる取り外し可能なフィルタ
    と、 このフィルタが永久磁石に接触しないようにするために
    フィルタ及び永久磁石の間に配置されたフレームとを備
    えることを特徴とする工場排煙の集塵装置。
  2. 【請求項2】 工場の排煙出口に設置され、この排煙出
    口から排煙を吸気し、その吸気した排煙中に含まれる粉
    体を除去した後、大気中に排気する工場排煙の集塵装置
    において、 上記集塵装置は、上記排煙出口に連通した吸気口及び外
    部に連通した排気口を有し、密閉された開放可能な箱体
    と、この箱体内の排煙中に含まれる粉体を除去する粉体
    除去装置とを備え、 上記粉体除去装置は、箱体の内部に固定され、排煙中に
    含まれる磁性粉体を引き寄せるための電磁石と、この電
    磁石に覆うとともに、電磁石の通電中はその表面に磁性
    粉体を吸着させる取り外し可能なフィルタと、このフィ
    ルタが電磁石に接触しないようにするためにフィルタ及
    び電磁石の間に配置されたフレームとを備えることを特
    徴とする工場排煙の集塵装置。
  3. 【請求項3】 箱体の吸気口には、排煙出口からの排煙
    を箱体内に吸気する吸気ファンを備えたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の工場排煙の集塵装置。
  4. 【請求項4】 粉体除去装置は、箱体の吸気口と排気口
    との間に、所定間隔置きに複数設けられたことを特徴と
    する請求項3記載の工場排煙の集塵装置。
  5. 【請求項5】 粉体除去装置は、箱体の上面より下方に
    各々吊り下げられ、箱体の上面との間に上側排気路空間
    と、箱体の内底部との間に下側排気路空間とを備えたこ
    とを特徴とする請求項4記載の工場排煙の集塵装置。
  6. 【請求項6】 箱体の内底部には、外部に引き出し可能
    な引出体が設けれたことを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかの1項に記載の工場排煙の集塵装置。
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