JP2939244B1 - 自動車エンジン冷媒循環回路制御用熱応動弁 - Google Patents

自動車エンジン冷媒循環回路制御用熱応動弁

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JP2939244B1
JP2939244B1 JP15753598A JP15753598A JP2939244B1 JP 2939244 B1 JP2939244 B1 JP 2939244B1 JP 15753598 A JP15753598 A JP 15753598A JP 15753598 A JP15753598 A JP 15753598A JP 2939244 B1 JP2939244 B1 JP 2939244B1
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滋 佐藤
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Abstract

【要約】 【課題】 自動車エンジン冷媒循環回路において、冷媒
回路の理想的な流量制御と、コストダウンを図る。 【解決手段】 冷媒回路1の弁体8が、周囲の冷媒の温
度を感知して動作する同軸上の熱応動伸縮素子7によっ
て駆動する。前記弁体8は、金属製弁本体7aの表面に
ゴム層8iが装着され、このゴム層8iに、環状弁座5
の上方へストレートに伸長する筒状弁座5aと、これが
下端に連設の通水孔5cを有する水平弁座5bに対し接
・離する環状突出部8j,8kを設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車エンジンの
冷媒(冷却水)をラジエータ回路及びバイパス回路に循
環させる冷媒循環回路を制御するための熱応動弁の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】冷却水管路を開閉制御する熱応動弁を備
えている自動車エンジン冷却水循環回路上においては、
冷却水管路を流通する冷却水の温度を熱応動伸縮素子が
感知することで、冷却水管路を開閉する弁を駆動してい
る。
【0003】図4及び図5によって熱応動弁を説明す
る。熱応動弁は図4、図5に示されている構造であっ
て、冷却水回路1にパッキング2を介して設けられた通
水窓孔3を有するフレーム4の周縁部に環状弁座5が設
けられ、かつフレーム4の中央部にプランジャ6の上端
が係止して固定されている。このプランジャ6に対し、
軸状のワックス式熱応動伸縮素子7の中心部がスライド
自在に保持されている。
【0004】熱応動伸縮素子7の上部には、弁体8が昇
降可能に嵌合しており、かつ弁閉塞用スプリング9の上
端で押し上げられ、テーパ部10で上動が制限された状
態で支持されている。弁閉塞用スプリング9の下端は、
熱応動伸縮素子7の下部外周に設けられた環状ばね受座
11に係止されている。このばね受座11の対称位置に
起立片12が立設され、起立片12の上端部は、フレー
ム4の側縁と環状弁座5の係合孔に嵌合され、その嵌合
部を溶接することで、固定されている。
【0005】熱応動伸縮素子7の下端の径小軸部7a下
端部に、スナップリング13が嵌合され、これによって
係止されているばね受座14と熱応動伸縮素子7の下端
との間には、前記弁閉塞用スプリング9よりも低ばね定
数の支承ばね15が介在されている。
【0006】前記の熱応動弁において、ハウジング16
内で熱応動伸縮素子7の周囲における冷却水流入管路1
7から流出する冷却水の温度が一定以下、例えば60℃
以下であるときは、熱応動伸縮素子7が短縮しているの
で、図5に示されているように弁体8が環状弁座5と接
触しており、これにより冷却水流入管路17と冷却水流
出管路18は閉じられている。
【0007】次に、熱応動伸縮素子7の周囲の水温が例
えば60℃を越えて上昇すると、熱応動伸縮素子7が伸
長することにより弁体8は熱応動伸縮素子7によって下
降され、環状弁座5から離間し、冷却水管路1が開放さ
れ、冷却水はその流入管路17から流出管路18へと循
環する。
【0008】上記構成の熱応動弁において、従来の弁体
8は図6〜図8に示される構造である。環状弁座5は、
ストレートに上方へ伸長されている筒状弁座5aと、こ
の筒状弁座5aの下端に連設された環状の水平弁座5b
とで構成されている。
【0009】弁本体8aは、ゴムを素材として環状に形
成され、かつ外周には、前記環状弁座5の筒状弁座8b
の内周面に接触する環状の立上り弁部8bと、この立上
り弁部8bの下端外周に連設され、前記水平弁座5bと
接・離する環状弁部8cとを有すると共に、前記立上り
弁部8aの外周には、周方向に一定の間隔をおいて複数
個(図示例では3個)の大きい切欠き8dと小さい切欠
き8eを上下配置に連通して形成されている。
【0010】而して、上記構成とした弁体8において
は、前記弁本体8aが熱応動伸縮素子7によって駆動さ
れることで、先ず前記環状弁部8cが水平弁座5bから
離間し、冷却水は環状弁部8cと水平弁座5bとの間
と、下部の小さい切欠き8eを通り、さらに大きい切欠
き8dを流れて前記冷却水排出管路18側へ流出する。
つまり小さい切欠き8eによって小流量に制御される。
【0011】温水温度の上昇により熱応動伸縮素子7が
さらに伸長されると、弁本体8aが下降され、大きい切
欠き8dが開口し、冷却水の流量が増大する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の弁体
8は、弁本体8a全体ががゴム製であるため、この弁本
体8a全体がが温水によって膨潤をおこし、前記両切欠
き8d,8eの大きさが変化し、予め設定した通りの流
量が得られず、流量が変化し、また温水の高温下ではハ
ンチング現象が生じ、流量が定まらなくなって、図9に
示されているような水温と弁体8による冷却水流量との
関係を示した理想的な流量特性を得ることが困難であっ
た。尚、図9において、Aは流量特性線を示す。
【0013】本発明は、前記した従来技術が有する問題
点を解決した自動車エンジン冷媒循環回路制御用熱応動
弁を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、第1の発明に係る自動車エンジン冷媒循環回路制御
用熱応動弁は、熱応動伸縮素子7の周りを流れる冷媒回
路1の冷媒流により当該熱応動伸縮素子7が駆動するの
に伴って、当該熱応動伸縮素子7の上部に同軸的に昇降
可能に嵌合され、かつ弁閉塞用スプリングで押し上げ付
勢されている弁体8が、前記冷媒回路1に設けられてい
るプランジャ支持用フレーム4の環状弁座5に対し昇降
して接触、離間することで、前記冷媒回路1の流出口を
制御する熱応動弁において、 前記弁座5を、通水孔5
cを有する水平弁座5bと、水平弁座5bの内端から直
角に立上がる筒状弁座5aとから構成し、前記弁体8
を、環状で金属製の弁本体8aと、この弁本体8aの周
縁から直角に立下がる垂直部8fと、この垂直部8fの
下端から直角水平に曲成した貫通孔8lを有する水平部
8gと、この貫通孔8lを通って前記垂直部8fと水平
部8gの表裏面に加硫成形されたゴム層8iとから構成
し、さらにゴム層8iには、弁体8の昇降に伴って水平
弁座5bの下面に接・離して前記通水孔5cを開閉する
第1の環状突出部8kおよび、前記筒状弁座5aの内周
面とスライド自在でかつ水密的に接触しており、さらに
弁体8の下降時、前記第1の環状突出部8kが水平弁座
5bの下面から離間して通水孔5cを開成した後に、所
定時間経過してから前記筒状弁座5aの下端と離間して
通水用間隙を開成する第2の環状突出部8jを設けてな
る構成を特徴とする。第2の発明は、熱応動伸縮素子7
の周りを流れる冷媒回路1の冷媒流により当該熱応動伸
縮素子7が駆動するのに伴って、当該熱応動伸縮素子7
の上部に同軸的に昇降可能に嵌合され、かつ弁閉塞用ス
プリングで押し上げ付勢されている弁体8が前記冷媒回
路1に設けられているプランジャ支持用フレーム4の環
状弁座5に対し昇降して接触、離間することで、前記冷
媒回路1の流出口を制御する熱応動弁において、前記弁
座5を、通水孔5cを有する金属製の水平弁座5bと、
水平弁座5bの内端から直角に立上がる筒状弁座5a
と、前記水平弁座5bと筒状弁座5aの表裏面に前記両
座に開設の貫通孔を通って加硫成形され、かつ前記通水
孔5cに連通する通水孔をそれぞれ有する表裏ゴム層5
d,5eとから構成し、さらに、裏側ゴム層5dの内面
に環状突出部5fを設け、前記弁体8は環状で金属製の
弁本体8aと、前記環状突出部5fが外周面にスライド
自在でかつ水密的に接触しており、弁体8の下降時この
外周面の上端から離間して、当該外周面と前記裏側ゴム
層5dとの間に通水用間隙を開成する環状の垂直部8f
と、この垂直部8fの下端から直角に曲成し、弁体8の
上昇時その上面が裏側ゴム層5dの水平部に密着して通
水孔5cを閉塞し、弁体8の下降時、前記環状突出部5
fが前記垂直部8fの上端から離間する前に、裏側ゴム
層5dの水平部から離間して通水孔5cを開成する水平
部8gとからなる構成を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の図を
参照して説明する。図1は弁体8が閉じ、既述冷却水回
路1が遮断された状態の一部を示し、図2は弁体8が開
き、冷却水管路1において、冷却水が冷却水流入管路1
7から冷却水流出管路18側へ少量流通する状態の一部
を示し、図3は弁体8が全開し、冷却水が、その流入管
路17から流出管路18へ多量流通する状態の一部を示
している。
【0016】本発明に係る熱応動弁において、弁体8の
構造が、図6ないし図8に示した熱応動弁の弁体の構造
と相違し、その他の構造は図4及び図5に示した熱応動
弁の構造と同じであるので、同一要素には同一符号を付
して重複説明を省略する。
【0017】図5に示したワックス式の熱応動伸縮素子
7の構造は、例えば特公昭61−20697号に開示さ
れたごとき構造である。即ち熱応動伸縮素子7は、プラ
ンジャ6に嵌挿されたゴムスリーブと有底筒状の容器と
の間の密閉室内にワックスを充填して構成されている。
そして、プランジャ6の下端が先細のテーパ状に構成さ
れており、ワックスが熱膨張することで、前記テーパ部
を介してゴムスリーブがプランジャ6を押し上げる方向
に力が作用し、プランジャ6の上端がフレーム4にかし
め固定されているので、ワックスが収縮することで弁閉
塞用スプリング9の作用により強制的に熱応動伸縮素子
7は前記と逆作動し、このような熱変化で熱応動伸縮素
子7が伸縮することで、この熱応動伸縮素子7に支持さ
れた弁体8が動作するものである。
【0018】図1ないし図3に示したように、弁体8を
構成する環状弁座5及び弁本体8aのうち、環状弁座5
は、ストレートに上方へ伸長されている筒状弁座5a
と、この筒状弁座5aの下端に連設され、前記筒状弁座
5a近くの基部に複数の通水孔5cが上下方向へ貫通し
て形成されている水平弁座5bとで構成されている。
【0019】一方、弁本体8aは、ステレンレス、その
他の金属板で環状に形成され、かつ周縁に、下方へ直角
に曲成した垂直部8fと、この垂直部8fの下端から外
側へ水平に曲成した水平部8gと、この水平部8gの周
縁から上方へ直角に曲成した起立周縁8hとで一体に構
成されていると共に、前記垂直部8f及び水平部8gの
表裏両面と、起立周縁8hの内側にゴムを加硫接着によ
り一体成形した一定厚さのゴム層8iを層成して構成さ
れている。
【0020】さらに、前記垂直部8f表面のゴム層8i
の上部には、前記筒状弁座5aの内周面にスライド自在
に接触する環状突出部8jを、また前記水平部8g表面
(上面)の周縁上面には、前記水平弁座5bの下面と接
・離する環状突出部8kを各々一体に突出して構成され
ている。
【0021】前記弁本体8aは、前記水平部8gに複数
個の貫通孔8lが設けられており、これによって、ゴム
層8iの垂直部8f、水平部8gからの剥離が制止され
る構造となっている。
【0022】前記の弁体8によると、熱応動伸縮素子7
の周囲の水温が例えば60℃以下で、熱応動伸縮素子7
が短縮されているときは、弁体8における弁本体8aの
環状突出部8j,8kは図1に示したように弁座5の筒
状弁座5aの内面及び水平弁座5bの下面に各々接触し
ており、これにより冷却水回路は閉じられている。
【0023】次に、熱応動伸縮素子7が周囲の水温が例
えば60℃〜80℃になると、熱応動伸縮素子7が伸長
することにより、弁体8を構成する弁本体8aが図2に
示したように押し下げられ、一方の環状突出部8kが弁
座5の水平弁座5bから離間し、通水口5cが開口され
るが、他方の環状突出部8jは筒状弁座5aと接触して
下方へスライドするだけであるので、通水孔5cを通し
て冷却水回路を少量の温水が循環する。
【0024】次に、熱応動伸縮素子7の周囲の水温が例
えば82℃を越えて上昇すると、この熱応動伸縮素子7
の伸長により、弁本体8aがさらに押し下げられ、図3
に示されるように他方の環状突出部8jが弁座5の筒状
弁座5aから離間し、一方の環状突出部8kと水平弁座
5b間の間隔がさらに広くなるので、図3に矢印で示さ
れているように、温水は通水孔5c及び弁座5と弁本体
8a間を流通し、冷却水回路を多量の温水が循環する。
【0025】図9においては、プランジャ6の伸長(3
mm,6mm,9mmの場合)にともなって、それぞれ
の流量(L)の変化(5±1L,40〜60L,110
L以上)を示している。
【0026】次に図10ないし図14によって、本発明
の他の実施の形態を説明する。この実施の形態において
は、弁体8を構成する環状弁座5及び弁本体8aのう
ち、弁本体8aは、ステレンレス、その他の金属板で環
状に形成され、かつ周縁に、下方へ直角に曲成した垂直
部8fと、この垂直部8fの下端から外側へ水平に曲成
した水平部8gと、この水平部8gの周縁から上方へ直
角に曲成した起立周縁8hとで一体に構成されている
【0027】一方、環状弁座5は、ストレートに上方へ
伸長されている筒状弁座5aと、この筒状弁座5aの下
端に連設され、前記筒状弁座5a近くの基部に複数の通
水孔5cが上下方向へ貫通して形成されている水平弁座
5bとで構成されると共に、前記筒状弁座5a及び水平
弁座5bにわたり、それらの表裏両面にゴムを加硫接着
により一体成形した所要厚のゴム層5d,5eを層成し
て構成され、かつ前記ゴム層5dおよび水平弁座5bに
わたって連通する通水孔5cが設けられている。
【0028】さらに、前記筒状弁座5aの内側表面のゴ
ム層5dの中間部(または上部)には、前記弁本体8a
における垂直部8fの外周面に相対的にスライド自在に
接触する内向きの環状突出部5fを一体成形により設け
られている。
【0029】前記筒状弁座5aには、前記通水口孔5c
から離れた位置において、複数個の貫通孔(図示を省略
した)が設けられており、これによって、ゴム層5d,
5eの筒状部および水平部の表裏両面のゴム層が一体化
されていると共に剥離が制止される構造となっている。
【0030】前記弁本体8aにおける起立周縁8hの内
周面と、水平弁座5bの下側のゴム層5dの外周面とに
は、図10に示すようにギャップGが設けられている。
前記ギャップGは前記弁本体8aにおける起立周縁8h
の環状の上端面が水平弁座5bの下面に当接した時に、
ゴム層5dの弾性変形によりギャップGがなくなるよう
にしてもよい。
【0031】前記の弁体8によると、熱応動伸縮素子7
の周囲の水温が例えば60℃以下で、熱応動伸縮素子7
が短縮されているときは、環状弁座5における弁座5a
の環状突出部5fは、図10に示したように、弁本体8
aの垂直部8fの外周面に接触していると共に、弁本体
8aにおける水平部8gは水平弁座5bのゴム層5dに
弁閉塞用スプリング9により圧着されて、各通水孔5c
を塞ぐように接触しており、これにより冷却水回路は閉
じられている。
【0032】次に、熱応動伸縮素子7が周囲の水温が例
えば60℃〜80℃になると、熱応動伸縮素子7が伸長
することにより、弁体8を構成する弁本体8aが図11
に示したように押し下げられ、弁本体8aにおける水平
部8gが弁座5の水平弁座5bから離間し、通水孔5c
が開口されるが、筒状弁座5aにおける環状突出部5f
は、弁本体8aの下方移動に対し、定位置で弁本体8a
における垂直部8fと接触を保っているので、通水孔5
cを通して冷却水回路を少量の温水が循環する。
【0033】次に、熱応動伸縮素子7の周囲の水温が例
えば82℃を越えて上昇すると、この熱応動伸縮素子7
の伸長により、弁本体8aがさらに押し下げられ、図1
2に示されるように弁本体8aにおける垂直部8fが筒
状弁座5aにおける環状突出部5fから離間し、一方水
平弁座5bにおけるゴム層5dと起立周縁8hと水平部
8g間の間隔がさらに広くなるので、図12に矢印で示
されているように、温水は通水孔5c及び弁座5と弁本
体8a間を流通し、冷却水回路を多量の温水が循環す
る。
【0034】前述のように各実施の形態においては、熱
応動伸縮素子7の周囲の水温が変化すると、その熱応動
伸縮素子7の伸長にともなって、すなわち時間差をおい
て、弁座に対し弁体が接触状態から離間されるように構
成するためのゴム製の環状突出部が、前記弁座側または
弁体側のいずれか一方に設けられている。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動車エ
ンジン冷媒循環回路制御用熱応動弁における冷却水回路
を制御する弁体は構成されているので、熱応動伸縮素子
の伸縮に弁本体が応動されることにより、弁座の通水孔
のみと、この通水孔と、弁座と弁本体との間隙とによっ
て、冷媒の流量が低量、高量に制御されるから、ハンチ
ングを生じることなく、予め設定された理想的な流量特
性が得られると共に、加工が容易でコストダウンでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、冷媒管路が閉じら
れた状態の一部の断面図である。
【図2】図1において、通水孔が開き、冷媒流量が低量
に制御された状態の一部の断面図である。
【図3】図1において、冷媒管路が全開された状態の一
部の断面図である。
【図4】自動車エンジン冷媒循環回路制御用熱応動弁を
示す平面図である。
【図5】同上熱応動弁を示す縦断面図である。
【図6】同上熱応動弁における従来の弁体の弁本体を示
す横断面図である。
【図7】同上弁体の切欠き以外の部位の一部拡大断面図
である。
【図8】同上弁体の切欠き部位の一部拡大断面図であ
る。
【図9】同上熱応動弁における弁体と冷媒流量との関係
を示す特性曲線図である。
【図10】本発明の他の実施の形態を示し、冷媒管路が
閉じられた状態の一部の断面図である。
【図11】図10において、通水孔が開き、冷媒流量が
低量に制御された状態の一部の断面図である。
【図12】図10において、冷媒管路が全開された状態
の一部の断面図である。
【図13】他の実施の形態の自動車エンジン冷媒循環回
路制御用熱応動弁を示す平面図である。
【図14】同上熱応動弁を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 冷媒回路 4 フレーム 5 環状弁座 5a 筒状弁座 5b 水平弁座 5c 通水孔 5d ゴム層(内側の) 5e ゴム層(外側の) 5f 環状突出部 7 熱応動伸縮素子 8 弁体 8a 弁本体 8i ゴム層 8j,8k 環状突出部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱応動伸縮素子7の周りを流れる冷媒回
    路1の冷媒流により当該熱応動伸縮素子7が駆動するの
    に伴って、当該熱応動伸縮素子7の上部に同軸的に昇降
    可能に嵌合され、かつ弁閉塞用スプリングで押し上げ付
    勢されている弁体8が、前記冷媒回路1に設けられてい
    るプランジャ支持用フレーム4の環状弁座5に対し昇降
    して接触、離間することで、前記冷媒回路1の流出口を
    制御する熱応動弁において、 前記弁座5を、通水孔5cを有する水平弁座5bと、水
    平弁座5bの内端から直角に立上がる筒状弁座5aとか
    ら構成し、前記弁体8を、環状で金属製の弁本体8a
    と、この弁本体8aの周縁から直角に立下がる垂直部8
    fと、この垂直部8fの下端から直角水平に曲成した貫
    通孔8lを有する水平部8gと、この貫通孔8lを通っ
    て前記垂直部8fと水平部8gの表裏面に加硫成形され
    たゴム層8iとから構成し、さらにゴム層8iには、弁
    体8の昇降に伴って水平弁座5bの下面に接・離して前
    記通水孔5cを開閉する第1の環状突出部8kおよび、
    前記筒状弁座5aの内周面とスライド自在でかつ水密的
    に接触しており、さらに弁体8の下降時、前記第1の環
    状突出部8kが水平弁座5bの下面から離間して通水孔
    5cを開成した後に、所定時間経過してから前記筒状弁
    座5aの下端と離間して通水用間隙を開成する第2の環
    状突出部8jを設けてなる自動車エンジン冷媒循環回路
    制御用熱応動弁。
  2. 【請求項2】 熱応動伸縮素子7の周りを流れる冷媒回
    路1の冷媒流により当該熱応動伸縮素子7が駆動するの
    に伴って、当該熱応動伸縮素子7の上部に同軸的に昇降
    可能に嵌合され、かつ弁閉塞用スプリングで押し上げ付
    勢されている弁体8が、前記冷媒回路1に設けられてい
    るプランジャ支持用フレーム4の環状弁座5に対し昇降
    して接触、離間することで、前記冷媒回路1の流出口を
    制御する熱応動弁において、 前記弁座5を、通水孔5cを有する金属製の水平弁座5
    bと、水平弁座5bの内端から直角に立上がる筒状弁座
    5aと、前記水平弁座5bと筒状弁座5aの表裏面に前
    記両座に開設の貫通孔を通って加硫成形され、かつ前記
    通水孔5cに連通する通水孔をそれぞれ有する表裏ゴム
    層5d,5eとから構成し、さらに、裏側ゴム層5dの
    内面に環状突出部5fを設け、前記弁体8は環状で金属
    製の弁本体8aと、前記環状突出部5fが外周面にスラ
    イド自在でかつ水密的に接触しており、弁体8の下降時
    この外周面の上端から離間して、当該外周面と前記裏側
    ゴム層5dとの間に通水用間隙を開成する環状の垂直部
    8fと、この垂直部8fの下端から直角に曲成し、弁体
    8の上昇時その上面が裏側ゴム層5dの水平部に密着し
    て通水孔5cを閉塞し、弁体8の下降時、前記環状突出
    部5fが前記垂直部8fの上端から離間する前に、裏側
    ゴム層5dの水平部下面から離間して通水孔5cを開成
    する水平部8gとからなる自動車エンジン冷媒循環回路
    制御用熱応動弁。
JP15753598A 1998-06-05 1998-06-05 自動車エンジン冷媒循環回路制御用熱応動弁 Expired - Lifetime JP2939244B1 (ja)

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