JPH07305787A - サーモスタット - Google Patents

サーモスタット

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JPH07305787A
JPH07305787A JP30640394A JP30640394A JPH07305787A JP H07305787 A JPH07305787 A JP H07305787A JP 30640394 A JP30640394 A JP 30640394A JP 30640394 A JP30640394 A JP 30640394A JP H07305787 A JPH07305787 A JP H07305787A
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valve body
cooling water
ring
valve
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一到 甲斐
Masahisa Hamano
正久 浜野
Hitoshi Honma
均 本間
Akira Mori
明 森
Takashi Masuko
隆 増子
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Nippon Thermostat Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】冷却水の温度上昇の初期においては冷却水を少
く流し、温度上昇が大きくなると冷却水を多く流し、温
度ハンチングを行わないようにする。 【構成】内燃機関等の冷却水系路に設けられ、その冷却
水系路を開閉するサーモスタットであって、冷却水温を
感知して作動するサーモエレメントTHの移動部材に固
定した弁体と、この弁体が接離する弁座とよりなり、前
記弁座14bは前記弁体18が接離するほぼ水平弁座部
14b1 とほぼ垂直弁座部14b2 を有し、前記弁体1
8は、側面凸状に形成され前記水平弁座部14b1 に接
離するほぼ水平弁体部18eと、前記垂直弁座部14b
2 に接離するほぼ垂直弁体部18fと、この垂直弁体部
18fに形成した1個のリング状リップ18gとを有
し、このリング状リップ18gの数カ所にリング状リッ
プ18gとほぼ直交する方向に冷却水通路18hを形成
したことを特徴とするサーモスタット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば内燃機関等の
冷却水系路すなわちエンジン側とラジエーター側の間の
通路に設けられ、冷却水の温度変化による熱膨張/収縮
により移動する移動部材に固定した弁体が弁座に接離し
て、前記通路の開閉を行うサーモスタットの改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図12は従来一般のサーモスタットの使
用例を示すもので、1はシリンダブロックで、各シリン
ダの周りに冷却水が通るウォーター・ジャケット2が設
けられている。3は冷却水を空冷するラジエーターで、
このラジエーター3と前記ウォーター・ジャケット2と
の間は冷却水路41 ,42 で連結され、前記ラジエータ
ー3から冷却水が前記ウォーター・ジャケット2に帰還
して来るウォーター・ジャケット2の帰還口2aの近傍
にウォーター・ポンプ5を設け、このウォーター・ポン
プ5を駆動することにより、冷却水を前記ウォーター・
ジャケット2とラジエーター3との間で循環させる。
【0003】前記冷却水路41 ,42 の間にバイパス冷
却水路43 が設けられ、前記ウォーター・ジャケット2
の冷却水の出口側(ラジエーター3の冷却水の入口側)
のエンジン側とラジエーター側の間の通路に、冷却水の
流通/遮断を行うサーモスタットTSを設けている。
【0004】前記のような冷却水路に設けた従来一般の
サーモスタットTSは冷却水の流れに反して開弁するた
め、冷却水の圧力(蒸気圧+ウォーター・ポンプの吐出
圧力)が弁体の開閉に影響を与えるので、冷却水の温度
がサーモスタットの開弁設定温度になっても開弁せずに
遅れてしまい、開弁設定温度以上になった時に一挙に開
弁してしまうオーバーシュート現象を起こす。そうする
と、ラジエーター側の冷却された冷却水が一挙に水路内
を流れるために冷却水の温度が下がり過ぎ、今度はサー
モスタットの閉弁設定温度以下で一挙に閉弁してしまう
アンダーシュート現象を起こす。このようなオーバーシ
ュート現象とアンダーシュート現象の繰り返しである温
度ハンチングを起こしてしまう。
【0005】前記温度ハンチングが続くと、冷却水の温
度が安定しなくなるので、次のような問題が生じる。す
なわち、前記エンジンのウォーター・ジャケット2に不
安定な温度の冷却水が入るので、エンジンすなわちエン
ジンブロックやシリンダブロック等の温度が一様になら
ないため、エンジンの耐久性の低下や燃費の悪化が起き
る。また、エアコンの温度コントロールが困難になり、
運転者へ不快感を与える。また、水温計もこの不安定な
水温をモニターするので、水温計の指針が安定せずに、
運転者に不安を与えることがある。
【0006】このように、サーモスタットの開弁直後に
冷やされた多量の冷却水が一挙に流れるのを防ぎ、初期
流量を抑えて前記のような温度ハンチングを少なくした
サーモスタットとして、従来、図13に示すような縦型
二段サーモスタットTS′がある。この図において、T
HはこのサーモスタットTS′を構成するサーモエレメ
ントで、6はケース、7はこのケース6に内蔵されたパ
ラフィンや銅粉の混合物よりなり熱膨張/収縮する熱膨
張体(ワックス)、8はこの熱膨張体7をケース6内に
封塞するニトリルゴム等で作られたダイアフラム、9は
このダイアフラム8を介して前記ケース6の開口部に連
結したガイド筒体で、このガイド筒体9内の前記ダイア
フラム8側から順次、流動体10と、ニトリルゴム等で
作られたラバーピストン11と、ポリテトラフルオロエ
チレン(P.T.F.E)等で作られたバックアッププ
レート12と、移動部材(ピストン)13とが配設され
てサーモエレメントTHが構成されている。
【0007】14は弁座本体で、その頂部に設けた支持
部材15に前記移動部材13の頂部が後述するスプリン
グで付勢されて当接され、弁座本体14のフランジ14
aは図において上面、下面および外周面にシール突起1
1 ,162 ,163 を形成した弾性リング17の内周
17aに固定され、この弾性リング17が前記ウォータ
ー・ジャケットとラジエーターとの間の通路内のハウジ
ング等に嵌合されてこのサーモスタットTS′が取付け
られるようになっている。
【0008】14bは前記弁座本体14の前記フランジ
14aの近傍に形成した弁座、18は前記サーモエレメ
ントTHを構成するガイド筒体9に内周が摺動可能に支
持された弁体で、その外周部18aが前記弁座14bに
接離する。前記弁体18の内周近傍に流通孔18bが複
数個穿設され、この流通孔18bより外周部の図におい
て下端部18cが閉弁時に前記ケース6の先端部6aに
当接している。
【0009】19は第2の弁体である剛性の押板で、そ
の外周部19aが、前記弁体18の平面18d(図にお
いて上面)と所定の間隔を置いて対向するように、その
内周部19bが前記サーモエレメントTHを構成するガ
イド筒体9に固定され、その外周部19aと内周部19
bとの間には流通孔19dが穿設されている。
【0010】20は前記押板19と前記弁体18との間
に縮設された第1のスプリング、21は前記弁体18と
前記弁座本体14のフランジ14aの図における下方側
に固定したフレーム22との間に縮設された第2のスプ
リング、22aは前記フレーム22の図における下方部
に穿設されたガイド孔で、このガイド孔22aで前記サ
ーモエレメントTHを構成するケース6が摺動自在に支
持されている。
【0011】なお、23は前記サーモエレメントTHを
構成するケース6の図における下端に連結した支軸で、
この支軸23の先端部に、ストッパー24によって図に
おいて上方には摺動可能に第三の弁体25が支持され、
この第三の弁体25と前記サーモエレメントTHを構成
するケース6との間に第三のスプリング26が縮設さ
れ、この第三のスプリング26によって弾力性をもって
前記第三の弁体25が冷却水のバイパス流通系路に設け
たハウジング等の弁座27に当接するようになってい
る。
【0012】縦型二段サーモスタットTS′は以上説明
したように構成されているので、水温が上がると、ま
ず、図14の(A)に示すように、前記サーモエレメン
トTHを構成する熱膨張体7が熱膨張することにより、
前記移動部材13が突出しようとするが、前記支持部材
15に当接されているので、この移動部材13はそのま
まで、サーモエレメントTH全体が図において下方へ移
動し、前記ガイド筒体9に固定された押板19も下方へ
移動し、このガイド筒体9に連結したケース6の先端部
6aが前記弁体18の図における下端部18cから離れ
るので、この離れた間および弁体18の内周部に穿設し
た流通孔18bさらに押板19に穿設した流通孔19d
を通って、矢印aで示すように、まず、少量の冷却水が
流れる。
【0013】冷却水の温度がさらに上がると、図14の
(B)に示すように、前記サーモエレメントTHを構成
する熱膨張体7がさらに熱膨張し、前記移動部材13が
ガイド筒体9からさらに突出するように、前記ガイド筒
体9およびケース6がさらに図において下方へ移動し、
前記ガイド筒体9に固定した押板19の外周部19aが
弁体18の平面18dを下方へ押し、この弁体18の外
周部18aは前記弁座14bから離れ、冷却水は矢印b
で示すようにこの弁座14bと弁体18の外周部18a
との間を通って流れるとともに、前記矢印aで示すよう
にも流れる。
【0014】このように、冷却水の温度が上がると、ま
ず、少量の冷却水をラジエーター3へ流すようにしたの
で、サーモスタットの開弁直後に冷やされた多量の冷却
水が一挙に流れるのを防ぎ、初期流量を抑えるので、前
記のような温度ハンチングが起きるようなことがなくな
る。
【0015】また、前記のような温度ハンチングを少な
くした他のサーモスタットとして、図15の平面図、図
16の断面図に示すようなサブバルブ付サーモスタット
がある。これらの図において、前記縦型二段サーモスタ
ットと同じ構成部材には同一符号を付けて、その詳細な
説明は省略する。
【0016】TS1 はメインバルブとなるメインサーモ
スタット、TH1 はこのメインサーモスタットを構成す
るサーモエレメントで、従来一般のものとほぼ同一の構
成である。このメインサーモスタットTS1 は円板状の
弁座本体14の中心から一方に偏った位置(図において
右側位置)に組み込まれている。
【0017】TS2 はサブバルブとなるサブサーモスタ
ットで、TH2 はこのサブサーモスタットを構成するサ
ーモエレメントで、円板状の弁座本体14の中心から他
方に偏った位置(図において左側位置)に組み込まれて
いる。このサーモエレメントTH2 も従来一般のものと
ほぼ同一の構成である。このサブバルブTS2 がメイン
サーモスタットTS1 と相違する点について以下に説明
する。
【0018】このサブバルブTS2 を構成するサーモエ
レメントTH2 は、その移動部材13の先端部が弁座本
体14の中心から他方に偏った位置に保持部材28で保
持されている。ガイド筒体9は図において上方部9aが
小径で、下方部9bが大径に形成され、この小径の上方
部9aと前記保持部材28との間に流通路29が形成さ
れ、大径の下方部9bが前記流通路29に連通する弁座
30に当接して閉弁するように、サーモエレメントTH
2 の下方部がばね板31で図において上方に押し上げる
ように保持されている。
【0019】サブバルブ付サーモスタットは、以上説明
したように構成されているので、水温が上がると、ま
ず、図17の(A)に示すように、前記サブバルブTS
2 を構成するサーモエレメントTH2 の熱膨張体7が熱
膨張することにより、前記移動部材13が突出しようと
するが、前記保持部材28で保持されているので、この
移動部材13はそのままで、サーモエレメントTH2
体が図において下方へ移動し、前記ガイド筒体9は図に
おいて下方へ移動して、その大径の下方部9bが前記弁
座30から離れる。そうすると、矢印aで示すように前
記流通路29を通って冷却水が流れる。
【0020】さらに、冷却水の温度が上がると、図17
の(B)に示すように、前記サーモエレメントTH1
構成する熱膨張体7が熱膨張し、前記移動部材13がガ
イド筒体9から突出するように、サーモエレメントTH
1 全体が図において下方へ移動して、前記ガイド筒体9
に固定した弁体18が、スプリング21に抗して図にお
いて下方へ移動して弁座14bから離れ、冷却水は矢印
bで示すようにこの弁座14bと弁体18との間を通っ
て流れるとともに、前記矢印aで示すようにも流れる。
【0021】このように、冷却水の温度が上がると、ま
ず、前記のようにサブバルブTS2が開弁して少量の冷
却水をラジエーター3へ流すようにしたので、サーモス
タットの開弁直後に冷やされた多量の冷却水が一挙に流
れるのを防ぎ、初期流量を抑えるので、前記のような温
度ハンチングが起きるようなことがなくなる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】前記図13に示す縦型
二段サーモスタット、あるいは図15および図16に示
すサブバルブ付サーモスタットは、前記のような温度ハ
ンチングを無くすことができる利点があるが、前記縦型
二段サーモスタットおよびサブバルブ付サーモスタット
共に部品点数および組立工数が多く、構造が複雑で作り
勝手が悪いため、コストが高くなり、また、メンテナン
ス性が悪く、さらに、シングルバルブのサーモスタット
に比べて多少重くなる等の問題があった。
【0023】この発明は、従来一般のサーモスタットの
構成部材である弁体の構造を少し変えるだけで、前記の
ような温度ハンチングを無くしたサーモスタットを提供
することを目的としたものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明の第1のサーモ
スタット(請求項1に記載)は、前記課題を解決するた
め、図1、図2、および図3に示すように、内燃機関等
の冷却水系路に設けられ、その冷却水系路を開閉するサ
ーモスタットであって、冷却水温を感知して作動するサ
ーモエレメントTHの移動部材に固定した弁体と、この
弁体が接離する弁座とよりなり、前記弁座14bは前記
弁体18が接離するほぼ水平弁座部14b1 とほぼ垂直
弁座部14b2 を有し、前記弁体18は、側面凸状に形
成され前記水平弁座部14b1 に接離するほぼ水平弁体
部18eと、前記垂直弁座部14b2 に接離するほぼ垂
直弁体部18fと、この垂直弁体部18fに形成した1
個のリング状リップ18gとを有し、このリング状リッ
プ18gの数カ所にリング状リップ18gとほぼ直交す
る方向に冷却水通路18hを形成したことを特徴とする
サーモスタットとしたものである。
【0025】この発明の第2のサーモスタット(請求項
2に記載)は、図4および図5に示すように、内燃機関
等の冷却水系路に設けられ、その冷却水系路を開閉する
サーモスタットであって、冷却水温を感知して作動する
サーモエレメントTHの移動部材に固定した弁体と、こ
の弁体が接離する弁座とよりなり、前記弁座14bは前
記弁体18が接離するほぼ水平弁座部14b1 とほぼ垂
直弁座部14b2 を有し、前記弁体18は側面凸状に形
成され前記水平弁座部14b1 に接離するほぼ水平弁体
部18eと、前記垂直弁座部14b2 に接離するほぼ垂
直弁体部18fと、この垂直弁体部18fに形成した2
個のリング状リップ18g1 ,18g2とを有し、この
2個のリング状リップ18g1 ,18g2 の数カ所に、
2個のリング状リップ18g1 ,18g2 とほぼ直交す
る方向に冷却水通路18h1 ,18h2 を形成したこと
を特徴とするサーモスタットとしたものである。
【0026】この発明の第3のサーモスタット(請求項
3に記載)は、図7、図8、および図9に示すように、
内燃機関等の冷却水系路に設けられ、その冷却水系路を
開閉するサーモスタットであって、冷却水温を感知して
作動するサーモエレメントTHの移動部材に固定した弁
体と、この弁体が接離する弁座とよりなり、前記弁座1
4bは前記弁体18が接離するほぼ水平弁座部14b1
とほぼ垂直弁座部14b2 を有し、前記弁体18は、側
面凸状に形成され前記水平弁座部14b1 に接離するほ
ぼ水平弁体部18eと、前記垂直弁座部14b2 に接離
するほぼ垂直弁体部18fと、この垂直弁体部18fに
形成した2個のリング状リップ18g1,18g2 とを
有し、前記水平弁体部18e側の第1のリング状リップ
18g1の数カ所に、この第1のリング状リップ18g
1 とほぼ直交する方向に開口の小さい冷却水通路18h
1 を形成し、前記垂直弁体部18fの上端側の第2のリ
ング状リップ18g2 の数カ所に、この第2のリング状
リップ18g2 とほぼ直交する方向に開口の大きな冷却
水通路18h2 を形成したことを特徴とするサーモスタ
ットとしたものである。
【0027】この発明の第4のサーモスタット(請求項
4に記載)は、前記弁体18のほぼ垂直弁体部18fに
形成した1個のリング状リップ18gの数カ所に形成し
た冷却水通路18hを、前記リング状リップ18gの数
カ所にこのリング状リップ18gとほぼ直交する方向
に、弁体18の上端側から水平弁体部18eへ向かって
徐々に冷却水通路が狭くなるような開口溝で形成したこ
とを特徴とするサーモスタットとしたものである。
【0028】この発明の第5のサーモスタット(請求項
5に記載)は、前記弁体18のほぼ垂直弁体部18fに
形成した2個のリング状リップ18g1 ,18g2 の数
カ所に形成した冷却水通路18h1 ,18h2 を、第1
のリング状リップ18g1 の数カ所に、この第1のリン
グ状リップ18g1 とほぼ直交する方向に、弁体18の
上端側から水平弁体部18eへ向かって徐々に冷却水通
路が狭くなるように形成した小さい開口溝と、また、前
記垂直弁体部18fの上端側の第2のリング状リップ1
8g2 の数カ所に、この第2のリング状リップ18g2
とほぼ直交する方向に、弁体18の上端側から水平弁体
部18eへ向かって徐々に冷却水通路が狭くなるように
形成した大きな開口溝とによって前記冷却水通路18h
1 ,18h2 を形成したことを特徴とするサーモスタッ
トとしたものである。
【0029】この発明の第6のサーモスタット(請求項
6に記載)は、図10に示すように、内燃機関等の冷却
水系路に設けられ、その冷却水系路を開閉するサーモス
タットであって、冷却水温を感知して作動するサーモエ
レメントTHの移動部材に固定した弁体と、この弁体が
接離する弁座とよりなり、前記弁座14bは、弁体18
が接離するほぼ水平弁座部14b1 とほぼ垂直弁座部1
4b2 を有し、前記弁体18は、側面凸状に形成され前
記水平弁座部14b1 に接離するほぼ水平弁体部18e
と、前記垂直弁座部14b2 に所定間隙Gを置いて対向
するほぼ垂直弁体部18fとを形成したことを特徴とす
るサーモスタットとしたものである。
【0030】この発明の第7のサーモスタット(請求項
7に記載)は、前記サーモエレメントTHは、冷却水の
温度変化により熱膨張/収縮する熱膨張体7をケース6
に内蔵し、この熱膨張体7の熱膨張/収縮により前記ケ
ース6に連結したガイド筒体9を摺動する移動部材13
を有し、その移動部材13の先端部は弁座本体14の支
持部14cの頂部14c′に支持されるとともに、前記
移動部材13の摺動に追従して反動移動する前記ガイド
筒体9に固定した弁体18が、前記弁座本体14の弁座
14bに接離するように作動するように構成したことを
特徴とするサーモスタットとしたものである。
【0031】この発明の第8のサーモスタット(請求項
8に記載)は、図11に示すように、内燃機関等の冷却
水系路に設けられ、その冷却水系路を開閉するサーモス
タットであって、冷却水温を感知して作動するサーモエ
レメントTHの移動部材に固定した弁体と、この弁体が
接離する弁座とよりなり、前記弁座14bは前記弁体1
8が接離するほぼ水平弁座部14b1 とほぼ垂直弁座部
14b2 を有するとともに、前記垂直弁座部14b2
数個所あるいは全周に、前記垂直弁座部14b 2 より径
の大きい垂直弁座部14b3 を形成したことを特徴とす
るサーモスタットとしたものである。
【0032】この発明の第9のサーモスタット(請求項
9に記載)は、前記サーモエレメントTHは、冷却水の
温度変化により熱膨張/収縮する熱膨張体7をケース6
に内蔵し、この熱膨張体7の熱膨張/収縮により前記ケ
ース6に連結したガイド筒体9を摺動する移動部材13
を有し、その移動部材13の先端部は弁座本体14の支
持部14cの頂部14c′に支持されるとともに、前記
移動部材13の摺動に追従して反動移動する前記ガイド
筒体9に固定した弁体18が、前記弁座本体14の弁座
14bに接離するように作動するように構成したことを
特徴とするサーモスタットとしたものである。
【0033】
【作用】この発明の前記第1、第4、および第7のサー
モスタットは、前記のように構成することにより(図
1、図2、および図3参照)、冷却水の温度が上がり、
前記熱膨張体7が熱膨張し、移動部材13がガイド筒体
9から突出しようとするが、その移動部材13の先端部
が、弁座本体14の支持部14cの頂部14c′に当接
されているので、この移動部材13はそのままで、サー
モエレメントTH全体が図において下方へ移動し、前記
ガイド筒体9に固定された弁体18も下方へ移動して、
弁体18の水平弁体部18eが弁座14bの水平弁座部
14b1 から離れる。
【0034】しかし、前記垂直弁体部18fに形成した
リング状リップ18gは、まだ、前記垂直弁座部14b
2 から離れていないが、このリング状リップ18gとほ
ぼ直交する方向に形成した冷却水通路18hを通して、
冷却水は図3の(A)において矢印aで示すように少し
流れる。
【0035】さらに、冷却水の温度が上がると、前記垂
直弁体部18fに形成したリング状リップ18gも弁座
14bの垂直弁座部14b2 から離れるので、冷却水は
図3の(B)においての矢印bで示すように多く流れ
る。
【0036】また、この発明の前記第2、第3、第5、
および第7のサーモスタット(図4、図5、図7、図
8、および図9参照)は、前記のように構成することに
より、冷却水の温度が上がり、前記熱膨張体7が熱膨張
し、移動部材13がガイド筒体9から突出しようとする
が、その移動部材13の先端部が、弁座本体14の支持
部14cの頂部14c′に当接されているので、この移
動部材13はそのままで、サーモエレメントTH全体が
図において下方へ移動し、前記ガイド筒体9に固定され
た弁体18も下方へ移動して、弁体18の水平弁体部1
8eが弁座14bの水平弁座部14b1 から離れる。
【0037】前記垂直弁体部18fに形成した第1のリ
ング状リップ18g1 は、まだ、前記垂直弁座部14b
2 から離れていないが、この第1のリング状リップ18
1とほぼ直交する方向に形成した冷却水通路18h1
を通して、冷却水は図4の(B)において矢印で示すよ
うに少し流れる。
【0038】さらに、冷却水の温度が上がると、前記垂
直弁体部18fに形成した前記第1のリング状リップ1
8g1 が前記垂直弁座部14b2 から離れるが、まだ、
第2のリング状リップ18g2 は前記垂直弁座部14b
2 から離れておらず、この第2のリング状リップ18g
2 とほぼ直交する方向に形成した冷却水通路18h2
通して、冷却水は図4の(C)において矢印で示すよう
に前よりか多く流れる。
【0039】冷却水の温度がさらに上がると、前記第2
のリング状リップ18g2 も前記垂直弁座部14b2
ら離れるので、冷却水は図4の(D)においての矢印で
示すように多く流れる。
【0040】また、この発明の前記第6および第7のサ
ーモスタット(図10参照)は、前記のように構成する
ことにより、冷却水の温度が上がると、前記同様にサー
モエレメントTH全体が図において下方へ移動し、前記
ガイド筒体9に固定された弁体18も下方へ移動して、
弁体18の水平弁体部18eが弁座14bの水平弁座部
14b1 から離れる。そして、前記垂直弁座部14b2
に垂直弁体部18fが所定間隙Gを置いて対向している
ので、その所定間隙Gを通して冷却水は少し流れる。
【0041】さらに、冷却水の温度が上がり、サーモエ
レメントTH全体がさらに下方へ移動すると、前記垂直
弁体部18fは垂直弁座部14b2 から完全に離れるの
で、冷却水は多く流れる。
【0042】また、この発明の前記第8および第9のサ
ーモスタット(図11参照)は、前記のように構成する
ことにより、冷却水の温度が上がると、前記同様に弁体
18が下方へ移動して、弁体18の水平弁体部18eが
弁座14bの水平弁座部14b1 から離れるとともに、
前記弁体18が垂直弁座部14b2 より径の大きい垂直
弁座部14b3 に当接し、この垂直弁座部14b2 より
径の大きい垂直弁座部14b3 と弁体18との間の冷却
水通路を通して冷却水は少し流れる。
【0043】さらに、冷却水の温度が上がり、サーモエ
レメントTH全体がさらに下方へ移動すると、前記弁体
18が前記径の大きい垂直弁座部14b3 から完全に離
れるので、冷却水は多く流れる。このように、冷却水の
温度上昇の初期には、冷却水が少なく流れるように開弁
し、冷却水の温度がさらに上がると冷却水が多く流れる
ように開弁するので、温度ハンチングを起こすようなこ
とがなくなる。
【0044】
【実施例】以下、図面に従ってこの発明のサーモスタッ
トの好適な実施例について前記従来の縦型二段サーモス
タットと同一部には同一符号を付けて詳細に説明する。
図1はこのサーモスタットの閉弁状態の断面図、図2は
閉弁状態の弁体および弁座の部分の拡大図、図3はこの
サーモスタットの動作説明図である。
【0045】この発明のサーモスタットが従来例と相違
する点について詳細に説明する。図2に詳細に示すよう
に、このサーモスタットTSを構成する、弁座本体14
に形成した弁座14bはほぼ水平弁座部14b1 とほぼ
垂直弁座部14b2 を有し、前記弁座14bに接離する
弁体18は、側面凸状に形成され、前記ほぼ水平弁座部
14b1 に接離するほぼ水平弁体部18eと、前記ほぼ
垂直弁座部14b2 に接離するほぼ垂直弁体部18f
と、このほぼ垂直弁体部18fに形成した1個のリング
状リップ18gとを有し、このリング状リップ18gの
数カ所に、このリング状リップ18gとほぼ直交する方
向に、弁体18の上端側から水平弁体18eへ向かって
徐々に冷却水通路が狭くなるようなV字状の開口溝で冷
却水通路18hを形成した点が従来例と相違する。
【0046】前記冷却水通路18hは 弁体18を前記
のように形成したことにより、冷却水の温度が上がる
と、まず、図3の(A)に示すように、前記サーモエレ
メントTHを構成する熱膨張体7が熱膨張することによ
り、前記移動部材13が突出しようとするが、その移動
部材13の先端部が弁座本体14の支持部14cの頂部
14c′に当接されているので、この移動部材13はそ
のままで、サーモエレメントTH全体が図において下方
へ移動し、このサーモエレメントTHを構成する前記ガ
イド筒体9に固定された弁体18も図において下方へ移
動して、この弁体18の水平弁体部18eが弁座14b
の水平弁座部14b1 から離れる。
【0047】しかし、前記垂直弁体部18fに形成した
リング状リップ18gは、まだ、前記垂直弁座部14b
2 から離れていないが、このリング状リップ18gと直
交する方向に形成した冷却水通路18h(図2参照)を
通して、冷却水は図で矢印aに示すように少し流れる。
【0048】さらに、冷却水の温度が上がると、図3の
(B)に示すように、前記ガイド筒体9に固定された弁
体18もさらに下方へ移動して、前記垂直弁体部18f
に形成したリング状リップ18gも弁座14bの垂直弁
座部14b2 から離れるので、従来一般のサーモスタッ
トと同じように、冷却水は矢印bで示すように多く流れ
る。
【0049】図4はこの発明の第2のサーモスタットの
要部すなわち弁座と弁体の構造および作動を説明する図
であり、この第2のサーモスタットは、内燃機関等の冷
却水系路に設けられ、その冷却水系路を開閉するサーモ
スタットであって、冷却水温を感知して作動するサーモ
エレメントTHの移動部材に固定した弁体と、この弁体
が接離する弁座とよりなり、前記弁座14bは前記弁体
18が接離するほぼ水平弁座部14b1 とほぼ垂直弁座
部14b2 を有し、前記弁体18は、側面凸状に形成さ
れ前記水平弁座部14b1 に接離するほぼ水平弁体部1
8eと、前記垂直弁座部14b2 に接離するほぼ垂直弁
体部18fと、この垂直弁体部18fに形成した2個の
リング状リップ18g1 ,18g2 とを有し、この2個
のリング状リップ18g1 ,18g2 の数カ所に、2個
のリング状リップ18g1 ,18g2 とほぼ直交する方
向に冷却水通路18h1 ,18h2 を形成したものであ
る。
【0050】そして、この第2のサーモスタットの作動
は、図4の(A)に示すように、冷却水の温度が低い場
合には、前記ほぼ水平弁体部18eが、ほぼ水平弁座部
14b1 に当接して閉弁状態である。
【0051】冷却水の温度が上がり、前記熱膨張体7が
熱膨張し、移動部材13がガイド筒体9から突出しよう
とするが、その移動部材13の先端部が、弁座本体14
の支持部14cの頂部14c′に当接されているので、
この移動部材13はそのままで、サーモエレメントTH
全体が下方へ移動し、前記ガイド筒体9に固定された弁
体18も下方へ移動して、弁体18のほぼ水平弁体部1
8eが弁座14bの水平弁座部14b1 から離れる(図
4の(B)参照)。
【0052】前記垂直弁体部18fに形成した第1のリ
ング状リップ18g1 は、まだ、前記垂直弁座部14b
2 から離れていないが、この第1のリング状リップ18
1とほぼ直交する方向に形成した冷却水通路18h1
を通して、冷却水は図4の(B)において矢印で示すよ
うに少し流れる。
【0053】さらに、冷却水の温度が上がると、前記垂
直弁体部18fに形成した、前記第1のリング状リップ
18g1 が前記垂直弁座部14b2 から離れるが、ま
だ、第2のリング状リップ18g2 は前記垂直弁座部1
4b2 から離れていないが、この第2のリング状リップ
18g2 とほぼ直交する方向に形成した冷却水通路18
2 を通して、冷却水は図4の(C)において矢印で示
すように前よりか多く流れる。
【0054】冷却水の温度がさらに上がると、前記第2
のリング状リップ18g2 も前記垂直弁座部14b2
ら離れるので、冷却水は図4の(D)においての矢印で
示すようにさらに多く流れる。
【0055】図5は前記弁体18を詳細に示したもので
あり、弁体18のほぼ垂直弁体部18fに形成した2個
のリング状リップ18g1 ,18g2 の数カ所に、この
2個のリング状リップ18g1 ,18g2 とほぼ直交す
る方向に冷却水通路18h1,18h2 が形成されてい
る。すなわち、第1のリング状リップ18g1 の数カ所
に、この第1のリング状リップ18g1 とほぼ直交する
方向に、弁体18の上端側から水平弁体部18eへ向か
って徐々に冷却水通路が狭くなるように小さい開口溝が
形成されて、冷却水通路18h1 が構成されている。ま
た、前記垂直弁体部18fの上端側の第2のリング状リ
ップ18g2 の数カ所に、この第2のリング状リップ1
8g2 とほぼ直交する方向に、弁体18の上端側から水
平弁体部18eへ向かって徐々に冷却水通路が狭くなる
ように大きな開口溝が形成されて冷却水通路18h2
構成されている。また、前記冷却水通路18h1 ,18
2 を形成する小さい開口溝および大きな開口溝はV字
状で、その溝底b1 ,b2 を上下方向に傾斜させてい
る。前記冷却水通路18h1 ,18h2 を前記のように
形成することにより、前記2個のリング状リップ18g
1 ,18g2 が前記垂直弁座部14b2 から離間するに
従って所要の流量勾配で流量が増加するようになる。
【0056】図6は従来のサーモスタットの流量特性
X、弁体18に1個のリング状リップ18gを有するこ
の発明のサーモスタットの流量特性Y、弁体18に2個
のリング状リップ18g1 ,18g2 を有するこの発明
のサーモスタットの流量特性Zを示すものであり、横軸
は弁体の弁座からの離間量、縦軸は流量を示す。
【0057】従来のサーモスタットの流量特性Xの場合
には、最初から弁体が弁座からの離間量に比例して一定
の流量勾配で流量が増えて行く。弁体18に1個のリン
グ状リップ18gおよびこのリング状リップ18gに冷
却水通路18hを有する,この発明のサーモスタットの
流量特性Yの場合には、垂直弁体部18fに形成したリ
ング状リップ18gが垂直弁座部14b2 から離間する
までの間(Y1 )は、リング状リップ18gに形成した
冷却水通路18hを通して流れる冷却水の流量は少な
く、リング状リップ18gが垂直弁座部14b2 から離
間すると(Y2 )、弁体の弁座からの離間量に比例して
流量が増えて行く。前記冷却水通路18hを通して流れ
る冷却水の流量勾配(Y1 )は、冷却水通路18hを形
成するV字状の開口溝の大きさ、およびその溝底の傾斜
を変えること等によって所望の流量および流量勾配に設
計することができる。
【0058】また、垂直弁体部18fに2個のリング状
リップ18g1 ,18g2 およびこれらのリング状リッ
プ18g1 ,18g2 にそれぞれ冷却水通路18h1
18h2 を有するこの発明のサーモスタットの流量特性
Zの場合には、第1のリング状リップ18g1 が垂直弁
座部14b2 から離間するまでの間(Z1 )は流量が少
なく、第2のリング状リップ18g2 が垂直弁座部14
2 から離間するまでの間(Z2 )は前記(Z1 )の区
間よりも流量は多くなり、第2のリング状リップ18g
2 が垂直弁座部14b2 から離間すると(Z3 )、流量
はさらに多くなる。
【0059】図7の(A),(B)、図8の(A),
(B)、図9(A),(B)は、垂直弁体部18fに2
個のリング状リップ18g1 ,18g2 およびこれらの
リング状リップ18g1 ,18g2 にそれぞれ冷却水通
路18h1 ,18h2 を有するこの発明のサーモスタッ
トの他の実施例を示すもので、それぞれ(A)図は弁体
18を下方から見た平面図で、それぞれ(B)図は冷却
水通路の部分の側面図であり、弁体18は、側面凸状に
形成され前記水平弁座部14b1 に接離するほぼ水平弁
体部18eと、前記垂直弁座部14b2 に接離するほぼ
垂直弁体部18fと、この垂直弁体部18fに形成した
2個のリング状リップ18g1 ,18g2とを有し、前
記水平弁体部18e側の第1のリング状リップ18g1
の数カ所に、この第1のリング状リップ18g1 )とほ
ぼ直交する方向に開口の小さい冷却水通路18h1 を形
成し、前記垂直弁体部18fの上端側の第2のリング状
リップ18g2 の数カ所に、この第2のリング状リップ
18g2 とほぼ直交する方向に開口の大きな冷却水通路
18h2 を形成したものである。そして、各図に示す前
記開口の小さい冷却水通路18h1 および開口の大きな
冷却水通路18h2 の大きさや形状、開口溝の溝底の傾
斜角度を変える等の設計変更によって、前記図6に示す
(Z1 )および(Z2 )の流量および流量勾配等の流量
特性を所望に変えることが可能である。
【0060】図10はこの発明のサーモスタットの、さ
らに他の実施例の要部を示すもので、前記弁座14b
は、弁体18が接離するほぼ水平弁座部14b1 とほぼ
垂直弁座部14b2 を有し、前記弁体18は、側面凸状
に形成され前記水平弁座部14b1 に接離するほぼ水平
弁体部18eと、前記垂直弁座部14b2 に所定間隙G
を置いて対向するほぼ垂直弁体部18fとを形成したサ
ーモスタットとしたものである。
【0061】このように構成したことにより、冷却水の
温度が上がると、前記同様にサーモエレメントTH全体
が図において下方へ移動し、前記ガイド筒体9に固定さ
れた弁体18も下方へ移動して、弁体18の水平弁体部
18eが弁座14bの水平弁座部14b1 から離れる。
そして、前記垂直弁座部14b2 に垂直弁体部18fが
所定間隙Gを置いて対向しているので、その所定間隙を
通して冷却水は少し流れる。
【0062】さらに、冷却水の温度が上がり、サーモエ
レメントTH全体がさらに下方へ移動すると、前記垂直
弁体部18fは垂直弁座部14b2 から完全に離れるの
で、冷却水は従来一般のサーモスタットと同じように多
く流れる。
【0063】図11の(A)はこの発明のサーモスタッ
トのさらに他の実施例を上から見た平面図で、(B)図
は(A)図のX−X線における拡大断面図であり、前記
弁座14bは前記弁体18が接離するほぼ水平弁座部1
4b1 とほぼ垂直弁座部14b2 を有するとともに、前
記垂直弁座部14b2 の数個所あるいは全周に、前記垂
直弁座部14b2 より径の大きい垂直弁座部14b3
形成したものである。
【0064】このように構成したことにより、冷却水の
温度が上がると、前記同様に弁体18が下方へ移動し
て、弁体18の水平弁体部18eが弁座14bの水平弁
座部14b1 から離れる。そして、前記垂直弁座部14
2 に形成した垂直弁座部14b2 より径の大きい垂直
弁座部14b3 と前記垂直弁体部18fとの間の間隙を
通して冷却水は少し流れる。
【0065】さらに、冷却水の温度が上がり、弁体18
がさらに下方へ移動すると、前記垂直弁体部18fは垂
直弁座部14b2 から完全に離れるので、冷却水は従来
一般のサーモスタットと同じように多く流れる。
【0066】以上説明したように、冷却水の温度が上が
ると、まず、少量の冷却水がラジエーターへ流れるよう
に開弁し、冷却水の温度がさらに上がると多量の冷却水
がラジエーターへ流れるように開弁するので、すなわ
ち、サーモスタットの開弁直後に冷やされた多量の冷却
水が一挙に流れるのを防ぎ、初期流量を抑えるので、前
記のような温度ハンチングが起きるようなことがなくな
る。
【0067】
【発明の効果】この発明は、以上説明したようなサーモ
スタットとしたので、単に弁体あるいは弁座を改良する
だけで、従来の縦型二段サーモスタットやサブバルブ付
サーモスタットと同様に冷却水の温度が上がると、ま
ず、少量の冷却水をラジエーターへ流すようにしたの
で、サーモスタットの開弁直後に冷やされた多量の冷却
水が一挙に流れるのを防ぎ、初期流量を抑えるので、温
度ハンチングが起きるようなことがなくなる。
【0068】また、前記弁体を構成する垂直弁体部に形
成したリング状リップの位置や形状や数、さらにリング
状リップに設けた冷却水通路の数や冷却水通路の大きさ
を変えるだけで、あるいは、前記垂直弁座部と垂直弁体
部との対向間隙を変えるだけで、最適な流量制御を行
え、任意多彩な流量特性を得ることができるため、種々
な車種に対応できるサーモスタットを提供することがで
きる。
【0069】また、単に弁体や弁座を改良するだけであ
るので、前記温度ハンチングが起きないように構成した
縦型二段サーモスタットやサブバルブ付サーモスタット
に比べて部品点数および組立工数が少なく、構造が簡単
なため作り勝手が良く、コストが安くなり、また、メン
テナンス性も良く、さらに、従来一般のシングルバルブ
のサーモスタットとほとんど同じコストで所期の目的を
達成し得るサーモスタットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のサーモスタットの閉弁状態の断面図
である。
【図2】この発明のサーモスタットの閉弁状態の弁座と
弁体の拡大図である。
【図3】この発明のサーモスタットの動作説明図であ
る。
【図4】この他の発明のサーモスタットの要部の弁座と
弁体の構造および作動を説明する図である。
【図5】この他の発明のサーモスタットの弁体の構造の
詳細図である。
【図6】この発明のサーモスタットと従来のサーモスタ
ットとの流量特性を比較して示す図である。
【図7】この他の発明のサーモスタットの実施例を示す
図である。
【図8】この他の発明のサーモスタットの他の実施例を
示す図である。
【図9】この他の発明のサーモスタットのさらに他の実
施例を示す図である。
【図10】このさらに他の発明のサーモスタット要部を
示す図である。
【図11】このさらに他の発明のサーモスタットに実施
例を示す図である。
【図12】従来一般のサーモスタットの使用例を示す図
である。
【図13】従来の縦型二段サーモスタットの閉弁状態の
断面図である。
【図14】従来の縦型二段サーモスタットの動作説明図
である。
【図15】従来のサブバルブ付サーモスタットの平面図
である。
【図16】従来のサブバルブ付サーモスタットの閉弁状
態の断面図である。
【図17】従来のサブバルブ付サーモスタットの動作説
明図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 ウォーター・ジャケット 2a 帰還口 3 ラジエーター 41 冷却水路 42 冷却水路 43 バイパス冷却水路 5 ウォーター・ポンプ TS サーモスタット TS′ 縦型二段サーモスタット TS1 メインサーモスタット TS2 サブバルブ TH サーモエレメント TH1 サーモエレメント TH2 サーモエレメント 6 ケース 6a 先端部 7 熱膨張体 8 ダイアフラム 9 ガイド筒体 10 流動体 11 ラバーピストン 12 バックアッププレート 13 移動部材 14 弁座本体 14a フランジ 14b 弁座 14b1 水平弁座部 14b2 垂直弁座部 14b3 垂直弁座部14b2 より径の大きい垂直弁
座部 14c 支持部 14c′ 頂部 15 支持部材 161 シール突起 162 シール突起 163 シール突起 17 弾性リング 17a 内周 18 弁体 18a 外周部 18b 流通孔 18c 下端部 18d 平面 18e 水平弁体部 18f 垂直弁体部 18g リング状リップ 18g1 第1のリング状リップ 18g2 第2のリング状リップ 18h 冷却水通路 18h1 第1の冷却水通路 18h2 第2の冷却水通路 19 押板 19a 外周部 19b 内周部 19d 流通孔 20 第1のスプリング 21 第2のスプリング 22 フレーム 22a ガイド孔 23 支軸 24 ストッパー 25 第三の弁体 26 第三のスプリング 27 弁座 28 保持部材 29 流通路 30 弁座 31 ばね板G 間隙
フロントページの続き (72)発明者 森 明 東京都清瀬市中里6丁目59番地2 日本サ ーモスタット株式会社内 (72)発明者 増子 隆 東京都清瀬市中里6丁目59番地2 日本サ ーモスタット株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関等の冷却水系路に設けられ、その
    冷却水系路を開閉するサーモスタットであって、冷却水
    温を感知して作動するサーモエレメントTHの移動部材
    に固定した弁体と、この弁体が接離する弁座とよりな
    り、 前記弁座(14b)は前記弁体(18)が接離するほぼ
    水平弁座部(14b1)とほぼ垂直弁座部(14b2
    を有し、前記弁体(18)は、側面凸状に形成され前記
    水平弁座部(14b1 )に接離するほぼ水平弁体部(1
    8e)と、前記垂直弁座部(14b2 )に接離するほぼ
    垂直弁体部(18f)と、この垂直弁体部(18f)に
    形成した1個のリング状リップ(18g)とを有し、こ
    のリング状リップ(18g)の数カ所にリング状リップ
    (18g)とほぼ直交する方向に冷却水通路(18h)
    を形成したことを特徴とするサーモスタット。
  2. 【請求項2】内燃機関等の冷却水系路に設けられ、その
    冷却水系路を開閉するサーモスタットであって、冷却水
    温を感知して作動するサーモエレメントTHの移動部材
    に固定した弁体と、この弁体が接離する弁座とよりな
    り、 前記弁座(14b)は前記弁体(18)が接離するほぼ
    水平弁座部(14b1)とほぼ垂直弁座部(14b2
    を有し、前記弁体(18)は、側面凸状に形成され前記
    水平弁座部(14b1 )に接離するほぼ水平弁体部(1
    8e)と、前記垂直弁座部(14b2 )に接離するほぼ
    垂直弁体部(18f)と、この垂直弁体部(18f)に
    形成した2個のリング状リップ(18g1 ,18g2
    とを有し、この2個のリング状リップ(18g1 ,18
    2 )の数カ所に、2個のリング状リップ(18g1
    18g2 )とほぼ直交する方向に冷却水通路(18
    1 ,18h2 )を形成したことを特徴とするサーモス
    タット。
  3. 【請求項3】内燃機関等の冷却水系路に設けられ、その
    冷却水系路を開閉するサーモスタットであって、冷却水
    温を感知して作動するサーモエレメントTHの移動部材
    に固定した弁体と、この弁体が接離する弁座とよりな
    り、 前記弁座(14b)は前記弁体(18)が接離するほぼ
    水平弁座部(14b1)とほぼ垂直弁座部(14b2
    を有し、前記弁体(18)は、側面凸状に形成され前記
    水平弁座部(14b1 )に接離するほぼ水平弁体部(1
    8e)と、前記垂直弁座部(14b2 )に接離するほぼ
    垂直弁体部(18f)と、この垂直弁体部(18f)に
    形成した2個のリング状リップ(18g1 ,18g2
    とを有し、前記水平弁体部(18e)側の第1のリング
    状リップ(18g1 )の数カ所に、この第1のリング状
    リップ(18g1 )とほぼ直交する方向に開口の小さい
    冷却水通路(18h1 )を形成し、前記垂直弁体部(1
    8f)の上端側の第2のリング状リップ(18g2 )の
    数カ所に、この第2のリング状リップ(18g2 )とほ
    ぼ直交する方向に開口の大きな冷却水通路(18h2
    を形成したことを特徴とするサーモスタット。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の弁体(18)のほぼ垂直
    弁体部(18f)に形成した1個のリング状リップ(1
    8g)の数カ所に形成した冷却水通路(18h)を、前
    記リング状リップ(18g)の数カ所にこのリング状リ
    ップ(18g)とほぼ直交する方向に、弁体(18)の
    上端側から水平弁体部(18e)へ向かって徐々に冷却
    水通路が狭くなるような開口溝で形成したことを特徴と
    するサーモスタット。
  5. 【請求項5】請求項2、請求項3に記載の弁体(18)
    のほぼ垂直弁体部(18f)に形成した2個のリング状
    リップ(18g1 ,18g2 )の数カ所に形成した冷却
    水通路(18h1 ,18h2 )を、第1のリング状リッ
    プ(18g1 )の数カ所に、この第1のリング状リップ
    (18g1 )とほぼ直交する方向に、弁体(18)の上
    端側から水平弁体部(18e)へ向かって徐々に冷却水
    通路が狭くなるように形成した小さい開口溝と、また、
    前記垂直弁体部(18f)の上端側の第2のリング状リ
    ップ(18g2 )の数カ所に、この第2のリング状リッ
    プ(18g2 )とほぼ直交する方向に、弁体(18)の
    上端側から水平弁体部(18e)へ向かって徐々に冷却
    水通路が狭くなるように形成した大きな開口溝とによっ
    て前記冷却水通路(18h1 ,18h2 )を形成したこ
    とを特徴とするサーモスタット。
  6. 【請求項6】内燃機関等の冷却水系路に設けられ、その
    冷却水系路を開閉するサーモスタットであって、冷却水
    温を感知して作動するサーモエレメントTHの移動部材
    に固定した弁体と、この弁体が接離する弁座とよりな
    り、 前記弁座(14b)は、弁体(18)が接離するほぼ水
    平弁座部(14b1 )とほぼ垂直弁座部(14b2 )を
    有し、前記弁体(18)は、側面凸状に形成され前記水
    平弁座部(14b1 )に接離するほぼ水平弁体部(18
    e)と、前記垂直弁座部(14b2 )に所定間隙Gを置
    いて対向するほぼ垂直弁体部(18f)とを形成したこ
    とを特徴とするサーモスタット。
  7. 【請求項7】請求項1、請求項2、請求項3、および請
    求項6に記載のサーモエレメントTHは、冷却水の温度
    変化により熱膨張/収縮する熱膨張体(7)をケース
    (6)に内蔵し、この熱膨張体(7)の熱膨張/収縮に
    より前記ケース(6)に連結したガイド筒体(9)を摺
    動する移動部材(13)を有し、その移動部材(13)
    の先端部は弁座本体(14)の支持部(14c)の頂部
    (14c′)に支持されるとともに、前記移動部材(1
    3)の摺動に追従して反動移動する前記ガイド筒体
    (9)に固定した弁体(18)が、前記弁座本体(1
    4)の弁座(14b)に接離するように作動するように
    構成したことを特徴とするサーモスタット。
  8. 【請求項8】内燃機関等の冷却水系路に設けられ、その
    冷却水系路を開閉するサーモスタットであって、冷却水
    温を感知して作動するサーモエレメントTHの移動部材
    に固定した弁体と、この弁体が接離する弁座とよりな
    り、 前記弁座(14b)は前記弁体(18)が接離するほぼ
    水平弁座部(14b1)とほぼ垂直弁座部(14b2
    を有するとともに、前記垂直弁座部(14b2)の数個
    所あるいは全周に、前記垂直弁座部(14b2 )より径
    の大きい垂直弁座部(14b3 )を形成したことを特徴
    とするサーモスタット。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のサーモエレメントTH
    は、冷却水の温度変化により熱膨張/収縮する熱膨張体
    (7)をケース(6)に内蔵し、この熱膨張体(7)の
    熱膨張/収縮により前記ケース(6)に連結したガイド
    筒体(9)を摺動する移動部材(13)を有し、その移
    動部材(13)の先端部は弁座本体(14)の支持部
    (14c)の頂部(14c′)に支持されるとともに、
    前記移動部材(13)の摺動に追従して反動移動する前
    記ガイド筒体(9)に固定した弁体(18)が、前記弁
    座本体(14)の弁座(14b)に接離するように作動
    するように構成したことを特徴とするサーモスタット。
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