JP2000213352A - サ―モスタット - Google Patents

サ―モスタット

Info

Publication number
JP2000213352A
JP2000213352A JP11017924A JP1792499A JP2000213352A JP 2000213352 A JP2000213352 A JP 2000213352A JP 11017924 A JP11017924 A JP 11017924A JP 1792499 A JP1792499 A JP 1792499A JP 2000213352 A JP2000213352 A JP 2000213352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bypass
coolant
valve body
piston
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11017924A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4262346B2 (ja
Inventor
Masatoshi Fukamachi
昌俊 深町
Takahiro Iwaki
孝弘 岩城
Masahiro Yukawa
昌弘 油川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Nippon Thermostat Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Nippon Thermostat Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Nippon Thermostat Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP01792499A priority Critical patent/JP4262346B2/ja
Priority to CN00101604A priority patent/CN1109809C/zh
Priority to EP00101093A priority patent/EP1024257B1/en
Priority to DE60026748T priority patent/DE60026748T2/de
Priority to TW089101154A priority patent/TW417005B/zh
Priority to US09/492,450 priority patent/US6457652B1/en
Publication of JP2000213352A publication Critical patent/JP2000213352A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4262346B2 publication Critical patent/JP4262346B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D23/00Control of temperature
    • G05D23/01Control of temperature without auxiliary power
    • G05D23/13Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures
    • G05D23/1306Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids
    • G05D23/132Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element
    • G05D23/1333Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element measuring the temperature of incoming fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/14Controlling of coolant flow the coolant being liquid
    • F01P7/16Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンの軸ブレを防止し、耐久性に優れる
サーモスタットを提供することを課題とする。 【解決手段】 内燃機関の冷却液通路3に配置され、冷
却液の温度変化によって冷却液通路3の冷却液の流れを
制御するサーモスタット1であって、周面に入口開口部
17a、出口開口部17bおよびバイパス開口部17g
が形成され、入口開口部17aと出口開口部17bを冷
却液通路3に連通する位置に固設される筒状のバルブ本
体17と、入口開口部17aと出口開口部17bとをバ
ルブ本体17内で連通する流路領域FAと、ピストン1
6を一方側に有するとともに、流路領域FAを横断すべ
く進退動する弁体12を有し、ピストン16の進退動に
よってバルブ本体17内を摺動して進退するサーモバル
ブ7と、ピストン16の進退方向に平行してサーモバル
ブ7の他方側に立設され、バイパス通路3Aに嵌入する
バイパス弁体20とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジン冷却用
のサーモスタットに関し、特に、ピストンの軸ブレを防
止したサーモスタットに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、市販されている車両のエンジンに
対する冷却システムは、冷却液を媒体とする水冷方式に
よりエンジンを冷却するものが大半を占める。この冷却
システムは、エンジンの発熱によるオーバーヒートを防
止するとともに、寒い時期のオーバークールを防止し
て、エンジンを常に適温に保つ。
【0003】図6に示すように、この水冷方式による冷
却システムは、エンジンE本体の外部にラジエータRを
配置し、このラジエータRとエンジンE本体とをラバー
ホース等により連結して冷却液を循環させるものであ
る。その主要な構成は、熱交換器の役割を担うラジエー
タR、このラジエータRにエンジンEから冷却液を強制
的に圧送するウォータポンプP、ラジエータRからもし
くはラジエータRへの冷却液の温度変化によって冷却液
の流れを制御して冷却液を適温に保つサーモスタット
1’、および冷却液の循環流路を形成するラバーホース
等とからなる。そして、サーモスタット1’は、冷却液
が所定温度以上の場合、ラジエータRで冷やされた冷却
液を冷却液通路3’を介してエンジンEに送る。また、
エンジンEが始動時等で冷却液が所定温度未満の場合、
バイパス通路3A’を介して、冷却液をエンジンE内で
循環させる。このようなエンジンの冷却に供される水冷
方式は、四輪車用のエンジンの他に二輪車用エンジンに
も供されている。
【0004】図6(a)の如く、エンジン始動時からエ
ンジンE内が適温になるまでの間、サーモスタット1’
は、冷却液通路3’を閉ざしている。つまり、エンジン
Eからの冷却液は、ラジエータRへは向かわず、バイパ
ス通路3A’を通ってエンジンEへ循環するため(図6
(a)矢印参照)、早期に適温に達する。一方、エンジ
ンE内が適温になった後は、図6(b)の如く、サーモ
スタット1’の弁体12’が開き(図7参照)、ラジエ
ータR側の冷却液通路3’を開く。すると、冷却液がラ
ジエータRを通ってエンジンEへの循環となるため(図
6(b)矢印参照),エンジンE内は冷却され、適温に
保たれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
ように、従来のサーモスタット1’は、エレメント1
0’のガイド部11’が支承部材等によって固定されて
おらず、そのため、ガイド部11’に案内されるピスト
ン16’が伸長すると、ピストン16’が軸ブレして伸
長する場合がある。この様な状態でピストン16’が伸
長すると、ピストン16’とガイド部11’が偏磨耗し
易くなるとともに、ピストン16’とガイド部11’と
の間に隙間を生じる。また、サーモスタット1’は、冷
却液通路3’内で常に冷却液に浸かった状態におかれて
いるため、ピストン16’とガイド部11’に生ずる隙
間に冷却液が浸水し、さらに、冷却液中の塵や垢等がこ
れらの隙間に侵入する場合がある。前記のように、ピス
トン16’が軸ブレして進退動すると、ピストン16’
やガイド部11’等の各部材に前記偏磨耗を生じ易くな
るので、サーモスタット1’の耐久性を向上させる事が
困難となる。
【0006】そこで、本発明の課題は、ピストンの軸ブ
レを防止し、耐久性に優れるサーモスタットを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明に係るサーモスタットは、内燃機関の冷却液通路に配
置され、冷却液の温度変化によって前記冷却液通路の冷
却液の流れを制御するサーモスタットであって、周面に
入口開口部、出口開口部およびバイパス開口部が形成さ
れ、前記入口開口部と前記出口開口部を前記冷却液通路
に連通する位置に固設される筒状のバルブ本体と、前記
入口開口部と前記出口開口部とを前記バルブ本体内で連
通する流路領域と、感温部内の熱膨脹体および付勢部材
の作用により進退するピストンを一方側に有するととも
に、前記流路領域を横断すべく進退動する弁体を有し、
前記ピストンの進退動によって前記バルブ本体内を摺動
して進退するサーモバルブと、前記ピストンの進退方向
に平行して前記サーモバルブの他方側に立設され、バイ
パス通路に嵌入自在なバイパス弁体とを備え、前記ピス
トンとともに前記バイパス弁体が進退動することによっ
て、前記弁体が前記入口開口部と前記出口開口部を開閉
して前記流路領域を連通/遮断するとともに、前記弁体
が前記バイパス開口部を開閉し、かつ前記バイパス弁体
が前記バイパス通路を開閉して前記バイパス開口部と前
記バイパス通路を連通/遮断することを特徴とする。前
記サーモスタットによれば、前記ピストンを有する前記
サーモバルブと前記バイパス弁体が一体構造であるた
め、前記ピストンの進退動にともなって、バイパス弁体
が進退動する。しかも、前記バイパス弁体は前記ピスト
ンの伸長によってバイパス通路に嵌入するので、前記ピ
ストンが、軸ブレすることなく伸長する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るサーモスタッ
トの第1の実施の形態について図1乃至図3を参照して
説明を行う。図1は第1の実施の形態のサーモスタット
の閉弁状態を示す断面図、図2は第1の実施の形態のサ
ーモスタットの開弁状態を示す断面図、図3は第1の実
施の形態のサーモスタットの主要部の分解斜視図であ
る。
【0009】以下の説明において、エンジンヘッドの冷
却液通路に配置されるサーモスタットについて説明す
る。なお、サーモスタットの配置位置は、エンジンヘッ
ドに限定されるものではなく、冷却液通路内であればい
ずれの箇所でもよい。例えば、エンジンブロック、ラジ
エータの内部、バイパス通路の分岐部位等の箇所であっ
ても以下に説明するサーモスタットと同様の作用および
効果を得ることができる。
【0010】サーモスタット1は、エンジンヘッド2の
冷却液通路3の上側面4に形成される穿設孔4aと下側
面5に形成される穿設孔5aに、冷却液通路3を横断し
て、バイパス通路3Aに連通する位置に埋設配置され
る。なお、穿設孔5aには、バイパス開口部17gから
の冷却液の流れを確保するために、バイパス用段付壁面
5cが形成される。そして、サーモスタット1は、冷却
液通路3を流れる冷却液の温度変化にともなって、冷却
液通路3内の冷却液の流れを制御する。
【0011】サーモスタット1は、中空の円筒形状のバ
ルブ本体17、バルブ本体17の中空部位に摺接して収
納されるサーモバルブ7、バルブ本体17の一端部に嵌
合するキャップ部材18、バルブ本体17の他端部に嵌
合するジョイントカバー19、サーモバルブ7に付勢力
を付与する付勢部材であるコイルスプリング6、および
バイパス通路3Aを開閉するバイパス弁体20等で構成
される。なお、サーモバルブ7は、冷却液の流れを連通
/遮断する弁体12とピストン16の進退動を案内する
ガイド部11等からなるエレメント10、エレメント1
0の底部側に設けられる感温部であるワックスケース1
5、ワックスケース15内に収納される熱膨脹体である
ワックス15a、およびピストン16等から構成され
る。以下、サーモスタット1を構成する各部位について
詳細に説明する。
【0012】(1)バルブ本体17 バルブ本体17は、エンジンヘッド2の冷却液通路3の
上側面4に形成される穿設孔4aの段付壁面4bと下側
面5に形成される穿設孔5aの内壁面5bに挿入可能な
外周径を有し、両端を開放した中空の円筒形状である。
そして、バルブ本体17の周面17eには、冷却液の入
口開口部17aと出口開口部17bが対向する位置に、
およびバイパス開口部17gが出口開口部17bの下部
に穿設形成される。この入口開口部17aと出口開口部
17bおよびエレメント10(弁体12)等により、冷
却液通路3のメイン通路(ラジエータ側からエンジン側
への冷却液の流路)を連通/遮断する。他方、このバイ
パス開口部17gおよびバイパス弁体20等により、冷
却液の水温が低温時もしくはエンジンの暖気運転が十分
なされる前に、冷却液をバイパス通路3Aを介して、ラ
ジエータを経由することなくエンジン内で循環させる
【0013】そして、エレメント10(弁体12)が下
降摺動すると、入口開口部17aと出口開口部17bが
開き、流路領域FA(図2参照)が連通し、冷却液通路
3内の冷却液がラジエータ側からエンジン側に流れる。
さらに、バイパス開口部17gが閉じるとともに、バイ
パス弁体20がバイパス通路3Aを閉じ、バイパス通路
3Aからエンジン側への冷却液の流れが遮断される(図
2参照)。
【0014】他方、エレメント10(弁体12)が上昇
摺動すると、流路流域FAが遮断し、入口開口部17a
と出口開口部17bが閉じ、冷却液通路3のメイン通路
の冷却液の流れが遮断される。さらに、バイパス開口部
17gが開くとともに、バイパス弁体20がバイパス通
路3Aを開き、バイパス通路3Aからエンジン側に冷却
液が流れる(図1参照)。
【0015】なお、サーモスタット1をエンジンヘッド
2に組み付ける時、この入口開口部17aと出口開口部
17bおよびバイパス開口部17gが冷却液通路3に対
して開口する位置(冷却液通路3に各々連通する位置)
に、バルブ本体17を固設する。さらに、バイパス開口
部17gが、穿設孔5aのバイパス用段付壁面5cを有
する側に開口するように配置する。また、入口開口部1
7aと出口開口部17bの開口面積は、冷却液通路3を
流れる冷却液の流量を十分に確保できる大きさとする。
他方、バイパス開口部17gの開口面積は、バイパス通
路3Aを流れる冷却液の流量を十分に確保できる大きさ
とする。
【0016】なお、流路領域FAは、エレメント10
(弁体12)が下降摺動して、入口開口部17aと出口
開口部17bが開くことによって、バルブ本体17内で
連通形成される冷却液の流路領域のことをいう。
【0017】バルブ本体17の端部周面17fは、穿設
孔4aの段付壁面4bの形状に係合して形成され、上側
面4の穿設孔4aに挿入される。さらに、端部周面17
fには、後記するキャップ部材18が焼き付け等の処理
をもって固着される。
【0018】また、バルブ本体17の他方の端部の内壁
面17cには、ネジ部17dが形成され、後記するジョ
イントカバー19のネジ部19fと螺着する。このバル
ブ本体17とジョイントカバー19の螺着により、バル
ブ本体17とジョイントカバー19のセット長さの調整
を可能としている。さらに、この螺着により、バルブ本
体17とジョイントカバー19を一体化し、サーモスタ
ット1のエンジンヘッド2への組み付けが容易化する。
【0019】なお、バルブ本体17の素材については、
設置される環境、即ちエンジンヘッド2からの熱伝導特
性及び機械加工特性等を考慮し、これらの条件に適合す
る素材であれば如何なる素材でもよい。
【0020】(2)サーモバルブ7 サーモバルブ7は、バルブ本体17の内壁面17cに摺
接して嵌入される。サーモバルブ7は、熱膨張体である
ワックス15aを収納するワックスケース15、ワック
ス15aの膨張/収縮を上層の半流動体15cに伝達す
るダイヤフラム15b、ダイヤフラム15bの応動を上
層のラバーピストン15dに伝達する半流動体15c、
ラバーピストン15d、半流動体15cの応動を上層の
ピストン16に伝達するバックアッププレート15e、
キャップ部材18の金具18aを押圧するピストン1
6、およびこれらの構成部位を積層状に内設するととも
に弁体12として機能するエレメント10によって構成
される。また、ワックスケース15の底部には、バイパ
ス弁体20が立設される。
【0021】エレメント10には、バルブ本体17の内
壁面17cに摺動自在とする外周面10bが形成され
る。この外周面10bは、バルブ本体17の内壁面17
cに沿って摺動し、入口開口部17aと出口開口部17
bおよびバイパス開口部17gを開閉する弁体12とし
て機能する。
【0022】エレメント10は、ワックス15aの膨張
/収縮によりピストン16が進退動することによって、
バルブ本体17内を摺動し、入口開口部17a、出口開
口部17bおよびバイパス開口部17gを開閉する。
【0023】エレメント10の底部側には、ワックス1
5aを収納するワックスケース15がカシメ等の処理に
より固設される。ワックスケース15は、エレメント1
0(弁体12)の底部側かつ内側に固設され、ラジエー
タ側から流れる冷却液に直接浸かることがない。そのた
め、感温部であるワックスケース15には、ラジエータ
側から流れる冷却液の温度変化はエレメント10(弁体
12)を介して伝わる。
【0024】また、エレメント10のワックスケース1
5の固設側と対峙する側には、ピストン16の案内部で
あるガイド部11が形成される。このガイド部11の外
周面11aは、キャップ部材18の内壁面18hに摺接
する形態として形成される。
【0025】ガイド部11は、外周面11aの周面に沿
って環状溝部14a,14bが刻設形成される。そし
て、環状溝部14a,14bは、キャップ部材18の内
壁面18hに複数突設されるリップ部位18e,18f
と係合し、ガイド部11とキャップ部材18の保持をよ
り確実なものとする。また、この係合により、ガイド部
11とキャップ部材18との隙間への冷却液の浸入が防
止され、ひいてはガイド部11とピストン16間に生ず
る隙間への冷却液の浸水が防止される。さらに、キャッ
プ部材18によってガイド部11が保持されているた
め、ピストン16が伸長した際にピストン16が軸ブレ
して伸長することを防止できる。
【0026】また、サーモバルブ7は冷却液通路3のラ
ジエータ側からの冷却液の温度変化をエレメント10の
弁体12を介してワックスケース15内のワックス15
aに伝えるため、ワックスケース15の感温が緩やかと
なり、ワックス15aの膨脹/収縮の変化が緩やかとな
る。
【0027】(3)キャップ部材18 キャップ部材18は、帽子形状で、その凸部部位をエン
ジンヘッド2の穿設孔4aに挿入係合するように形成さ
れる。さらに、キャップ部材18は、バルブ本体17の
端部周面17fに焼き付け等の処理によって固着され
る。
【0028】また、キャップ部材18の外周面と外縁部
に各々環状には、隆起したリップ部位18b、18c、
18dが突設される。このリップ部位18b、18c、
18dは、エンジンヘッド2への冷却液の浸水防止を目
的として形成される。
【0029】さらに、キャップ部材18の内壁面18h
には、ガイド部11の環状溝部14a,14bと係合す
るリップ部位18e,18fが環状に隆起して突設され
る。この環状溝部14a,14bとリップ部位18e,
18fの係合によって、ガイド部11とピストン16間
に生ずる隙間への冷却液の浸水が防止がされるととも
に、エレメント10が摺動した際に、ピストン16の軸
方向に対しての傾斜を防止する。なお、キャップ部材1
8のリップ部位18b、18c、18dおよびリップ部
位18e,18fは、サーモバルブ7のピストン16の
伸縮楊程により、形成するリップ部位の数およびリップ
部位間隔を自由に形成できるのは勿論である。また、キ
ャップ部材18は焼き付き処理等によりバルブ本体17
に一体的に固着されているが、バルブ本体17とキャッ
プ部材18の接触面に設けられた環状溝部17hとリッ
プ部位18iの係合によって、さらに塵等のピストン1
6への侵入を防止することができる。
【0030】なお、キャップ部材18の素材については
耐熱性、耐磨耗性、耐防振性等の物理的及び機械的特性
に優れたものであれば特に限定するものではない。例え
ば、ゴム等の弾性部材であれば、前記特性を有する。キ
ャップ部材18は、耐熱性を有するため、エンジンから
熱を遮断する断熱作用もある。
【0031】(4)ジョイントカバー19 ジョイントカバー19は、フランジ形状であり、エンジ
ンヘッド2の穿設孔5aに嵌入する嵌入部19k、エン
ジンヘッド2に係止されるとともにボルト23,23で
ボルト締め固定される係止部19j,19jおよびエン
ジンルーム内のバイパス通路3A(図示せず)に接続さ
れるバイパス通路部19hからなる。
【0032】嵌入部19kは、中空の円筒形状で、この
中空部がバイパス通路3Aとなる。そして、嵌入部19
kは、バルブ本体17のネジ部17dに螺着するネジ部
19fが形成される。この螺着によって、ジョイントカ
バー19とバルブ本体17が一体化する。さらに、嵌入
部19kは、外周面19eにシールリング19bを装着
するための溝部19aが形成される。なお、シールリン
グ19bは、エンジンヘッド2の穿設孔5aの内壁面5
bとバルブ本体17の周面17eとの隙間から浸入する
冷却液のエンジン内への浸水防止の機能を有している。
【0033】係止部19j,19jは、嵌入部19kに
対して両翼を広げたような形状で、すなわち嵌入部19
kの端部両側にピストン16の進行方向に対して垂直に
延びる平板形状である。また、係止部19j,19jに
は、各々ボルト孔19i,19iが形成される。
【0034】バイパス通路部19hは、中空の円筒形状
で、この中空部がバイパス通路3Aを形成する。そし
て、バイパス通路部19hのバイパス通路3Aは、バル
ブ本体17の中空部に連通する。
【0035】前記したネジ部17dとネジ部19fの螺
着状態を調整することにより、サーモバルブ7の付勢部
材であるコイルスプリング6の付勢力を増減させること
ができる。さらに、付勢力の増減により、エレメント1
0の弁体12の開弁状態が調整でき、冷却液の流量増減
の調整が可能となる。なお、バルブ本体17とジョイン
トカバー19の接続方法については前記のネジ部17d
とネジ部19fによる螺着に限られるものではなく、C
リング等の止め金具によって係着しても同様の作用効果
を得ることができる。
【0036】(5)コイルスプリング6(付勢部材) サーモバルブ7の付勢部材であるコイルスプリング6
は、ジョイントカバー19とサーモバルブ7の空隙に介
装される。そして、コイルスプリング6は、サーモバル
ブ7が冷却液の温度変化によりバルブ本体17内で摺動
下降した際に、サーモバルブ7を上方方向に付勢する機
能を有している。なお、コイルスプリング6の弾性やコ
イルスプリング6の全高を変化させることにより、サー
モスタット1の作動設定温度、流量等の条件の変化に対
応が可能である。
【0037】(6)バイパス弁体20 バイパス弁体20は、円柱形状で、ジョイントカバー1
9のバイパス通路3Aに嵌脱自在となる径を有する。そ
して、ワックスケース15の係合部15fに係合し、ジ
ョイントカバー19のバイパス通路3Aに向かって立設
される。なお、バイパス弁体20は、中心軸をピストン
16の進退軸と一致させて立設されており、したがっ
て、ピストン16の進退動にともなって、ピストン16
と同軸上を進退動する。
【0038】また、バイパス弁体20の軸方向の長さ
は、ピストン16が縮退した時に、バイパス通路3Aか
らバイパス弁体20が抜脱し、かつバイパス通路3Aか
ら十分な冷却液が流れる隙間を確保できる長さとする。
他方、ピストン16が伸長した時に、バイパス通路3A
にバイパス弁体20が嵌入し、かつバイパス通路3Aか
らの冷却液の流れが遮断される長さとする。
【0039】ピストン16が伸長し、バイパス弁体20
がバイパス通路3Aに嵌入すると、バイパス弁体20
は、外周面20aがジョイントカバー19の内壁面19
gに摺接して移動する。しかも、前記のように、バイパ
ス弁体20とピストン16は同軸上で一体となって進退
動する。そのため、ピストン16が伸長した時、傾くこ
となく安定した状態で作動することができる。その結
果、ピストン16が伸長した時、ピストン16とガイド
部11の偏磨耗を防止する事ができ、ピストン16とガ
イド部11との間にゴミ等が侵入することもない。
【0040】サーモスタット1のエンジンヘッド2への
組み付けについて説明する。サーモスタット1は、バル
ブ本体17とジョイントカバー19が螺着して一体とな
った状態で、エンジンヘッド2に組み付けられる。組み
付け時、バルブ本体17の入口開口部17aと出口開口
部17bおよびバイパス開口部17gが冷却液通路3に
対して開口する位置に、サーモスタット1をエンジンヘ
ッド2に嵌入する。さらに、バイパス開口部17gが、
穿設孔5aのバイパス用段付壁面5cを有する側に開口
するように配置する。
【0041】この時、サーモスタット1は、ジョイント
カバー19の係止部19j,19jがエンジンヘッド2
で係止され、スライド方向(ピストン16の進退方向)
の移動が規制される。さらに、ボルト23,23を係止
部19j,19jのボルト孔19i,19iに挿入し、
サーモスタット1をエンジンヘッド2にボルト締め固定
することにより、ラジアル方向(ピストン16の軸を中
心とした回転方向)の回転が規制される。このバルブ本
体17とジョイントカバー19の一体化により、組み付
けおよび組み外しが簡単となり、組付工数が低減する。
しかも、ボルト締め固定により、入口開口部17aと出
口開口部17bおよびバイパス開口部17gの位置決め
が容易化する。
【0042】このように、サーモスタット1は、冷却液
通路3の冷却液の流れ方向に対して横断する方向(流れ
方向に対して垂直方向)にピストン16が進退(弁体1
2が進退)するように配置される。そのため、冷却液通
路3の管径を太くしなくても、冷却液の十分な流量を確
保することができる。
【0043】また、サーモスタット1は、キャップ部材
18のリップ部位18b、18c、18dおよびジョイ
ントカバー19のシールリング19bにより、エンジン
への冷却液のシールド作用や防振作用を有する。
【0044】次に、図1および図2を参照してサーモス
タット1の作用について説明を行う。
【0045】(1)サーモスタット1における冷却液低
温時及び暖機運転開始時の作用 冷却液低温時および暖機運転前、冷却液通路3内の冷却
液の温度は低温であり、ワックスケース15内のワック
ス15aは、収縮している。この時、サーモバルブ7
は、コイルスプリング6によって、常時上方に付勢され
る。そのため、エレメント10の弁部12が、バルブ本
体17の入口開口部17aと出口開口部17bを閉じる
とともに、バイパス開口部17gを開く。しかも、バイ
パス弁体20が、バイパス通路3Aを開いている。すな
わち、流路領域FAが遮断され、冷却液がラジエータ側
からエンジン側に流れない。他方、バイパス通路3Aと
バイパス開口部17gがバルブ本体17の中空部を介し
て連通され、冷却液がバイパス通路3Aからエンジン側
に流れる(図1の矢印方向)。したがって、冷却液は、
ラジエータを経由することなく、エンジン内を循環する
(図1を参照)。
【0046】時間が経過するとともにエンジンの温度が
上昇し、冷却液通路3内の冷却液の温度が上昇する。そ
して、ワックスケース15内のワックス15aは、膨張
し、体積を増加させる。この時、感温部であるワックス
ケース15には、バイパス通路3Aから流れる冷却液の
温度変化が直接伝わる。ワックス15aの体積増加によ
って、ダイヤフラム15bは上方方向へ変形し、さら
に、ダイヤフラム15bの応動変化を上層の半流動体1
5cを介してラバーピストン15dを上方方向に押し上
げる。そして、ラバーピストン15dの応動により、ピ
ストン16は、バックアッププレート15eを介して上
方方向に押し上げられる。すなわち、ピストン16は、
エレメント10のガイド部11から突出しようとする
(図2を参照)。
【0047】しかし、ピストン16の先端部の当接部1
6aは、キャップ部材18の金具18aの当接面18g
と常時当接しているため、実際にはガイド部11、すな
わちエレメント10が下降する。この時、エレメント1
0の下降とともに、バイパス弁体20は、ジョイントカ
バー19のバイパス通路3Aに嵌入する。そのため、ピ
ストン16の伸長に際して、ピストン16は、軸ブレす
ることなく、安定して作動する。
【0048】また、キャップ部材18のリップ部位18
eと係合していたガイド部11の環状溝部14aは(図
1参照)、キャップ部材18の内壁面18hに沿って下
降し、最終的にキャップ部材18のリップ部位18fと
係合する(図2参照)。なお、リップ部位18fが突出
形成される位置は、エレメント10の最下降位置を決定
するための位置である。なお、リップ部位18eとリッ
プ部位18fの途中位置に、他のリップ部を形成するこ
とにより、さらにガイド部11とピストン16との隙間
部位へ冷却液の浸水の防止を強化することができる。
【0049】サーモバルブ7が下降摺動すると、エレメ
ント10の弁体12が、閉状態であったバルブ本体17
の入口開口部17aと出口開口部17bを開く。すなわ
ち、流路領域FAが連通され、冷却液は、冷却液通路3
のラジエータ側からエンジン側(図2の矢印方向)に流
れる(図2を参照)。そして、ラジエータで冷却された
冷却液が、冷却液通路3を通って、エンジン内に流入す
る。この時、感温部であるワックスケース15にはエレ
メント10の弁体12を介して冷却液の温度変化が伝わ
るので、ラジエータ側で冷やされた冷却液が、ワックス
15aを急激に収縮させることはない。
【0050】また、サーモバルブ7が下降摺動すると、
エレメント10の弁体12が、開状態であったバルブ本
体17のバイパス開口部17gを閉じるとともに、バイ
パス弁体20がバイパス通路3Aを閉じる。すなわち、
バイパス通路3Aとバイパス開口部17gが遮断され、
冷却液は、バイパス通路3Aを介してエンジン側には流
入しない(図2参照)。なお、ピストン16が伸長する
時、バイパス弁体20がピストン16と同軸上を移動
し、バイパス通路3Aに嵌入するために、ピストン16
が軸ブレするとなく安定した状態で伸長する。
【0051】(2)サーモスタット1における冷却液の
高温から低温への変化に伴う作用 エンジンの運転が停止すると、ウォータポンプの作動も
停止し、冷却液通路3内の冷却液の循環も停止する。す
ると、時間の経過とともに、冷却液の温度が低下する。
そして、冷却液の温度低下にともなって、膨張していた
ワックス15aは、収縮する。この時、感温部のワック
スケース15にエレメント10の弁体12を介してラジ
エータ側から流れる冷却液の温度変化が伝わるので、ワ
ックス15aの収縮は、緩やかな変化となる。さらに、
サーモバルブ7を常時上方に付勢するコイルスプリング
6によって、サーモバルブ7は、上方に摺動される。そ
の結果、エレメント10の弁部12が、開状態であった
バルブ本体17の入口開口部17aと出口開口部17b
を閉じるとともに、バイパス開口部17gを開く。しか
も、バイパス弁体20が、バイパス通路3Aを開く。す
なわち、流路領域FAが遮断され、冷却液がラジエータ
側からエンジン側に流入しなくなる(図1を参照)。他
方、バイパス通路3Aとバイパス開口部17gがバルブ
本体17の中空部位を介して連通され、冷却液がバイパ
ス通路3Aからエンジン側に流入する。したがって、冷
却液は、ラジエータを経由することなく、エンジン内を
循環する(図1を参照)。
【0052】なお、感温部のワックスケース15にはエ
レメント10の弁体12を介してラジエータ側から流入
する冷却液の温度変化が伝わるので、ワックス15aの
体積変化は緩やかなものとなり、そのため、ラジエータ
側から冷却された冷却液が流入して、ワックス15a
は、急激に収縮しない。その結果、弁体12が入口開口
部17a、出口開口部17bおよびバイパス開口部17
gの開閉を連続して繰り返すハンティング現象が起こり
にくい。
【0053】以下、本発明に係るサーモスタットの第2
の実施の形態について図4乃至図5を参照して説明す
る。図4は第2の実施の形態のサーモスタットの閉弁状
態を示す断面図、図5は第2の実施の形態のサーモスタ
ットの開弁状態を示す断面図である。
【0054】サーモスタット1Aの基本的な構成は、第
1の実施の形態のサーモスタット1と同様な構成を有す
るが、バイパス弁体20Aの構成およびその作用が異な
る。なお、サーモスタット1Aの各構成に対して、第1
の実施の形態のサーモスタット1と同一の構成及び機能
を有する部位については同一の符号を付す。
【0055】サーモスタット1Aは、エンジンヘッド2
の冷却液通路3の上側面4に形成される穿設孔4aと下
側面5に形成される穿設孔5aに、冷却液通路3を横断
して、バイパス通路3Aに連通する位置に埋設配置され
る。なお、穿設孔5aは、バイパス開口部17gからの
冷却液の流れを確保するために、バイパス用段付壁面5
cが形成される。そして、サーモスタット1Aは、冷却
液通路3を流れる冷却液の温度変化にともなって、冷却
液通路3内の冷却液の流れを制御する。
【0056】サーモスタット1Aは、中空の円筒形状の
バルブ本体17、バルブ本体17の中空部位に摺接して
収納されるサーモバルブ7、バルブ本体17の一端部に
嵌合するキャップ部材18、バルブ本体17の他端部に
嵌合するジョイントカバー19、サーモバルブ7に付勢
力を付与する付勢部材であるコイルスプリング6、およ
びバイパス通路3Aを開閉するバイパス弁体20A等で
構成される。なお、サーモバルブ7は、冷却液の流れを
連通/遮断する弁体12とピストン16の進退動を案内
するガイド部11等からなるエレメント10、エレメン
ト10の底部側に設けられる感温部であるワックスケー
ス15、ワックスケース15内に収納される熱膨脹体で
あるワックス15a、およびピストン16等から構成さ
れる。なお、第2の実施の形態で説明するサーモスタッ
ト1Aは、バイパス弁体20Aを除外して、その構成は
前記の第1の実施の形態で説明したサーモスタット1と
同様とするものであり、以下、前記のサーモスタット1
と異なる構成について詳細に説明する。
【0057】(1)バイパス弁体20A バイパス弁体20Aは、中空の円筒形状で、ジョイント
カバー19のバイパス通路3Aに嵌入する径を有する。
そして、ワックスケース15の係合部15fに係合し、
ジョイントカバー19のバイパス通路3Aに向かって立
設される。なお、バイパス弁体20Aは、中心軸をピス
トン16の進退軸と一致させて立設されており、したが
って、ピストン16の進退動にともなって、ピストン1
6と同軸上を進退動する。
【0058】さらに、バイパス弁体20Aには、外周面
20aから中空部20dに連通するバイパス孔20c,
20cが穿設される。このバイパス孔20c,20c
は、バイパス弁20Aの係合部20bの他端側から所定
の間隔をあけて、中空部20dに対して垂直方向に各々
穿設される。なお、前記の所定の間隔は、ピストン16
が最も縮退した時、バイパス弁体20Aの先端部20e
がバイパス通路3Aに嵌入し、かつバイパス孔20c,
20cがジョイントカバー19の内壁面19gで閉鎖さ
れない間隔とし、バイパス孔20c,20cの孔径は、
バイパス通路3Aから十分な冷却液の流量を確保できる
径とする。
【0059】また、バイパス弁体20Aの軸方向の長さ
は、ピストン16が最も縮退した時に、バイパス通路3
Aにバイパス弁体20Aの先端部20eが嵌入し、かつ
バイパス孔20c,20cがジョイントカバー19の内
壁面19gで閉鎖されない長さとする。他方、ピストン
16が最も伸長した時に、バイパス通路3Aにバイパス
弁体20Aが嵌入し、かつバイパス孔20c,20cが
ジョイントカバー19の内壁面19gで完全に閉鎖され
る長さとする。
【0060】バイパス弁体20Aは、ピストン16の進
退動に関係なく、常時、バイパス通路3Aに嵌入してい
る。しかし、ピストン16の進退動によって、バイパス
孔20c,20cが、ジョイントカバー19の内壁面1
9gで開閉される。この時、バイパス弁体20Aは、外
周面20aがジョイントカバー19の内壁面19gに摺
接して移動する。しかも、前記のように、バイパス弁体
20Aとピストン16は同軸上で一体となって進退動す
る。そのため、ピストン16が進退動する時、ピストン
16が軸ブレすることなく安定した状態で作動すること
ができる。したがって、サーモスタット1Aは、第1の
実施の形態のサーモスタット1より、ピストン16がさ
らに安定して作動する。その結果、ピストン16が伸長
した時、ピストン16とガイド部11の偏磨耗を防止す
る事ができ、ピストン16とガイド部11との間にゴミ
等が侵入することもない。また、サーモスタット1A
は、第1の実施の形態のサーモスタット1のバイパス弁
体20がバイパス通路3Aに嵌入する時に生じる磨耗等
も生じない。
【0061】サーモスタット1Aのエンジンヘッド2へ
の組み付けは、第1の実施の形態と同様であるので、説
明は省略する。
【0062】次に、図4および図5を参照してサーモス
タット1Aの作用について説明を行う。
【0063】(1)サーモスタット1Aにおける冷却液
低温時及び暖機運転開始時の作用 冷却液低温時および暖機運転前、冷却液通路3内の冷却
液の温度は低温であり、ワックスケース15内のワック
ス15aは、収縮している。この時、サーモバルブ7
は、コイルスプリング6によって、常時上方に付勢され
る。そのため、エレメント10の弁部12が、バルブ本
体17の入口開口部17aと出口開口部17bを閉じる
とともに、バイパス開口部17gを開く。しかも、バイ
パス弁体20Aのバイパス孔20c,20cが、ジョイ
ントカバー19の内壁面19gから開放されている。す
なわち、流路領域FAが遮断され、冷却液がラジエータ
側からエンジン側に流入しない。他方、バイパス通路3
Aとバイパス開口部17gがバイパス弁体20Aの中空
部20d,バイパス孔20c,20cおよびバルブ本体
17の中空部を介して連通され、冷却液がバイパス通路
3Aからエンジン側に流入する(図4の矢印方向)。し
たがって、冷却液は、ラジエータを経由することなく、
エンジン内を循環する(図4を参照)。
【0064】時間が経過するとともにエンジンの温度が
上昇し、冷却液通路3内の冷却液の温度が上昇する。そ
して、ワックスケース15内のワックス15aは、膨張
し、体積を増加させる。この時、感温部であるワックス
ケース15には、バイパス通路3Aから流れる冷却液の
温度変化が直接伝わる。ワックス15aの体積増加によ
って、ダイヤフラム15bは上方方向へ変形し、さら
に、ダイヤフラム15bの応動変化を上層の半流動体1
5cを介してラバーピストン15dを上方方向に押し上
げる。そして、ラバーピストン15dの応動により、ピ
ストン16は、バックアッププレート15eを介して上
方方向に押し上げられる。すなわち、ピストン16は、
エレメント10のガイド部11から突出しようとする
(図5を参照)。
【0065】しかし、ピストン16の先端部の当接部1
6aは、キャップ部材18の金具18aの当接面18g
と常時当接しているため、実際にはガイド部11、すな
わちエレメント10が下降する。この時、エレメント1
0の下降とともに、バイパス弁体20Aは、ジョイント
カバー19のバイパス通路3Aに深く嵌入する。そのた
め、ピストン16の伸長に際して、ピストン16は、軸
ブレすることなく安定して作動する。
【0066】また、キャップ部材18のリップ部位18
eと係合していたガイド部11の環状溝部14aは(図
4参照)、キャップ部材18の内壁面18hに沿って下
降し、最終的にキャップ部材18のリップ部位18fと
係合する(図5参照)。なお、リップ部位18fが突出
形成される位置は、エレメント10の最下降位置を決定
するための位置であるが、リップ部位18eとリップ部
位18fの途中位置に、他のリップ部を形成することに
より、さらにガイド部11とピストン16との隙間部位
へ冷却液の浸水の防止を強化することができる。
【0067】サーモバルブ7が下降摺動すると、エレメ
ント10の弁体12が、閉状態であったバルブ本体17
の入口開口部17aと出口開口部17bを開く。すなわ
ち、流路領域FAが連通され、冷却液は、冷却液通路3
のラジエータ側からエンジン側(図5の矢印方向)に流
入する(図5を参照)。そして、ラジエータで冷却され
た冷却液が、冷却液通路3を通って、エンジン内に流入
する。この時、感温部であるワックスケース15にはエ
レメント10の弁体12を介して冷却液の温度変化が伝
わるので、ラジエータ側で冷やされた冷却液が、ワック
ス15aを急激に収縮させることはない。
【0068】また、サーモバルブ7が下降摺動すると、
エレメント10の弁体12が、開状態であったバルブ本
体17のバイパス開口部17gを閉じ、バイパス弁体2
0Aのバイパス孔20c,20cが、ジョイントカバー
19の内壁面19gによって閉鎖される。すなわち、バ
イパス通路3Aとバイパス開口部17gが遮断され、冷
却液は、バイパス通路3Aを介してエンジン側に流入し
ない(図5参照)。
【0069】(2)サーモスタット1Aにおける冷却液
の高温から低温への変化に伴う作用 エンジンの運転が停止すると、ウォータポンプの作動も
停止し、冷却液通路3内の冷却液の循環も停止する。す
ると、時間の経過とともに、冷却液の温度が低下する。
そして、冷却液の温度低下にともなって、膨張していた
ワックス15aは、収縮する。この時、感温部のワック
スケース15にエレメント10の弁体12を介してラジ
エータ側から流れる冷却液の温度変化が伝わるので、ワ
ックス15aの収縮は、緩やかな変化となる。さらに、
サーモバルブ7を常時上方に付勢するコイルスプリング
6によって、サーモバルブ7は、上方に摺動される。そ
の結果、エレメント10の弁部12が、開状態であった
バルブ本体17の入口開口部17aと出口開口部17b
を閉じるとともに、バイパス開口部17gを開く。しか
も、バイパス弁体20のバイパス孔20c,20cが、
ジョイントカバー19の内壁面19gから開放される。
すなわち、流路領域FAが遮断され、冷却液がラジエー
タ側からエンジン側に流入しなくなる(図4を参照)。
他方、バイパス通路3Aとバイパス開口部17gがバイ
パス弁体20Aのバイパス孔20c,20c、中空部2
0dおよびバルブ本体17の中空部位を介して連通さ
れ、冷却液がバイパス通路3Aからエンジン側に流入す
る。したがって、冷却液は、ラジエータを経由すること
なく、エンジン内を循環する(図4を参照)。
【0070】なお、感温部のワックスケース15にはエ
レメント10の弁体12を介してラジエータ側から流入
する冷却液の温度変化が伝わるので、ワックス15aの
体積変化は緩やかなものとなり、そのため、ラジエータ
側から冷却された冷却液が流入しても、ワックス15a
は、急激に収縮しない。その結果、弁体12が入口開口
部17a、出口開口部17bおよびバイパス開口部17
gの開閉を連続して繰り返すハンティング現象が起こり
にくい。
【0071】以上、本発明は、前記の実施の形態に限定
されることなく、様々な形態で実施される。例えば、バ
ルブ本体とジョイントカバーを一体構造としたが、別体
としてもよい。また、サーモスタットをエンジンヘッド
の冷却液通路に配置したが、冷却液通路の任意の位置に
配置することができる。
【0072】
【発明の効果】本発明に係るサーモスタットによれば、
ピストンを有するサーモバルブとバイパス弁体が一体構
造で構成されているので、ピストンの進退動にともなっ
て、バイパス弁体が進退動する。しかも、バイパス弁体
がバイパス通路に嵌入する構成としているので、ピスト
ンが伸長した時、ピストンが軸ブレすることがない。そ
のため、ピストンとガイド部の偏磨耗等を防止する事が
でき、ひいてはサーモスタットの耐久性が向上する。ま
た、1つのピストンの進退動によって弁体およびバイパ
ス弁体を進退動させる構成としたので、バイパス流路を
少ない部品点数で形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態のサーモスタッ
トの閉弁状態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態のサーモスタッ
トの開弁状態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態のサーモスタッ
トの主要部の分解斜視図である。
【図4】本発明に係る第2の実施の形態のサーモスタッ
トの閉弁状態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る第2の実施の形態のサーモスタッ
トの開弁状態を示す断面図である。
【図6】一般的なエンジンの冷却液通路の説明図であ
る。
【図7】図6のサーモスタットの部分断面図である。
【符号の説明】
1,1A・・・サーモスタット 2・・・エンジンヘッド 3・・・冷却液通路 3A・・・バイパス通路 6・・・コイルスプリング(付勢部材) 7・・・サーモバルブ 10・・・エレメント 11・・・ガイド部 12・・・弁体 15・・・ワックスケース(感温部) 15a・・・ワックス(熱膨脹体) 16・・・ピストン 17・・・バルブ本体 17a・・・入口開口部 17b・・・出口開口部 17g・・・バイパス開口部 18・・・キャップ部材 19・・・ジョイントカバー 20,20A・・・バイパス弁体 20c・・・バイパス孔 FA・・・流路領域 E・・・エンジン P・・・ウォータポンプ R・・・ラジエータ
フロントページの続き (72)発明者 岩城 孝弘 東京都清瀬市中里6丁目59番2号 日本サ ーモスタット株式会社内 (72)発明者 油川 昌弘 東京都清瀬市中里6丁目59番2号 日本サ ーモスタット株式会社内 Fターム(参考) 3H057 AA03 BB33 BB36 BB43 CC13 DD03 DD28 EE03 FA01 FA22 FD19 HH03 HH17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の冷却液通路に配置され、冷却
    液の温度変化によって前記冷却液通路の冷却液の流れを
    制御するサーモスタットであって、 周面に入口開口部、出口開口部およびバイパス開口部が
    形成され、前記入口開口部と前記出口開口部を前記冷却
    液通路に連通する位置に固設される筒状のバルブ本体
    と、 前記入口開口部と前記出口開口部とを前記バルブ本体内
    で連通する流路領域と、 感温部内の熱膨脹体および付勢部材の作用により進退す
    るピストンを一方側に有するとともに、前記流路領域を
    横断すべく進退動する弁体を有し、前記ピストンの進退
    動によって前記バルブ本体内を摺動して進退するサーモ
    バルブと、 前記ピストンの進退方向に平行して前記サーモバルブの
    他方側に立設され、バイパス通路に嵌入自在なバイパス
    弁体とを備え、 前記ピストンとともに前記バイパス弁体が進退動するこ
    とによって、前記弁体が前記入口開口部と前記出口開口
    部を開閉して前記流路領域を連通/遮断するとともに、
    前記弁体が前記バイパス開口部を開閉し、かつ前記バイ
    パス弁体が前記バイパス通路を開閉して前記バイパス開
    口部と前記バイパス通路を連通/遮断することを特徴と
    するサーモスタット。
JP01792499A 1999-01-27 1999-01-27 サーモスタット Expired - Fee Related JP4262346B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01792499A JP4262346B2 (ja) 1999-01-27 1999-01-27 サーモスタット
CN00101604A CN1109809C (zh) 1999-01-27 2000-01-19 恒温器
EP00101093A EP1024257B1 (en) 1999-01-27 2000-01-20 Thermostat
DE60026748T DE60026748T2 (de) 1999-01-27 2000-01-20 Thermostat
TW089101154A TW417005B (en) 1999-01-27 2000-01-25 Thermostat
US09/492,450 US6457652B1 (en) 1999-01-27 2000-01-27 Thermostat

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01792499A JP4262346B2 (ja) 1999-01-27 1999-01-27 サーモスタット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000213352A true JP2000213352A (ja) 2000-08-02
JP4262346B2 JP4262346B2 (ja) 2009-05-13

Family

ID=11957329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01792499A Expired - Fee Related JP4262346B2 (ja) 1999-01-27 1999-01-27 サーモスタット

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6457652B1 (ja)
EP (1) EP1024257B1 (ja)
JP (1) JP4262346B2 (ja)
CN (1) CN1109809C (ja)
DE (1) DE60026748T2 (ja)
TW (1) TW417005B (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002327621A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Nippon Thermostat Co Ltd サーモスタット装置
KR100718091B1 (ko) 2004-12-30 2007-05-14 베어코리아 주식회사 수온조절기 및 그 설치구조
JP2008255852A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Denso Corp 四方弁および車両用蓄熱システム
CN101975174A (zh) * 2010-10-22 2011-02-16 奇瑞汽车股份有限公司 一种可变排量水泵
KR200474396Y1 (ko) 2013-12-20 2014-09-15 베어티씨 주식회사 자동변속기 오일의 온도 조절장치용 바이패스 어셈블리
KR101519961B1 (ko) * 2014-09-05 2015-05-15 주식회사 코렌스 트랜스미션 오일 바이패스 조립체
KR101610175B1 (ko) * 2014-11-21 2016-04-07 현대자동차 주식회사 차량용 오일 쿨러
KR101610177B1 (ko) * 2014-11-21 2016-04-07 현대자동차 주식회사 차량용 오일 쿨러

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001248442A (ja) * 2000-03-02 2001-09-14 Honda Motor Co Ltd エンジンの冷却装置
JP4414053B2 (ja) * 2000-03-22 2010-02-10 本田技研工業株式会社 エンジンの冷却装置
EP1219879B1 (en) * 2000-07-25 2011-06-01 Nippon Thermostat Co., Ltd. Case structure of thermostat
US6719208B2 (en) * 2001-08-31 2004-04-13 Huron, Inc. Oil cooler bypass valve
DE10303484A1 (de) * 2003-01-24 2004-08-05 Behr Thermot-Tronik Gmbh Thermostatventil für den Kühlkreislauf einer Brennkraftmaschine
JP4448747B2 (ja) * 2004-08-31 2010-04-14 愛知機械工業株式会社 内燃機関
KR100755264B1 (ko) * 2006-03-17 2007-09-04 고려전자주식회사 서머스탯장치
US9518579B2 (en) 2010-01-22 2016-12-13 Ingersoll-Rand Company Oil flooded compressor having motor operated temperature controlled mixing valve
EP2526297B1 (en) 2010-01-22 2016-04-20 Ingersoll-Rand Company Compressor system including a flow and temperature control device
FR2958002B1 (fr) * 2010-03-23 2015-01-02 Vernet Vanne thermostatique pour un circuit de circulation de fluide et procede de fabrication d'une telle vanne
DE102010015152A1 (de) 2010-04-16 2011-10-20 Knorr-Bremse Systeme für Schienenfahrzeuge GmbH Regelventil für einen öleingespritzten Schraubenverdichter
CN102207427B (zh) * 2010-11-23 2012-11-07 浙江豪情汽车制造有限公司 恒温器检测装置
CA2864480C (en) * 2012-02-20 2017-03-21 Cooper-Standard Automotive Inc. Valve with integrated wax motor bypass fail safe
KR101875622B1 (ko) 2012-08-09 2018-07-06 현대자동차 주식회사 탄성부재를 구비한 써모스탯
US20140097259A1 (en) * 2012-10-09 2014-04-10 Hyundai Motor Company Thermostat
KR101338467B1 (ko) * 2012-10-16 2013-12-10 기아자동차주식회사 반응성이 향상된 써모스탯
KR101405186B1 (ko) 2012-10-26 2014-06-10 현대자동차 주식회사 차량용 열교환기
DE102013209965A1 (de) 2013-05-28 2014-12-04 Behr Thermot-Tronik Gmbh Thermostatventil
KR102017044B1 (ko) * 2013-07-10 2019-09-02 현대자동차주식회사 차량용 에어컨 시스템
DE102013109365A1 (de) * 2013-08-29 2015-03-05 Illinois Tool Works, Inc. Thermostatventil für eine Verbrennungskraftmaschine
US9772632B1 (en) * 2013-11-25 2017-09-26 Richard Michael Ihns Bypass valve
US10054963B2 (en) * 2014-05-05 2018-08-21 Rostra Vernatherm, Llc Four way valve with oil filled actuator
JP2016027253A (ja) * 2014-06-30 2016-02-18 株式会社山田製作所 エンジンのオイル回路のリリーフ装置
JP6706028B2 (ja) 2014-06-30 2020-06-03 株式会社山田製作所 エンジンのオイル回路のリリーフ装置
FR3034162B1 (fr) * 2015-03-24 2018-09-21 Vernet Dispositif thermostatique de regulation de la circulation d'un fluide, ainsi que vanne thermostatique comprenant un tel dispositif
DE102015117827A1 (de) * 2015-10-20 2017-04-20 Hengst Se & Co. Kg Thermostatventil eines Kühlsystems einer Brennkraftmaschine
FR3044782B1 (fr) 2015-12-07 2018-01-12 Vernet Cartouche monocommande thermostatique et robinet mitigeur muni d'une telle cartouche
FR3050510B1 (fr) 2016-04-26 2018-09-21 Vernet Unite de melange et robinet mitigeur comprenant une telle unite de melange
FR3050512B1 (fr) 2016-04-26 2018-09-28 Vernet Unite de melange et robinet mitigeur comprenant une telle unite de melange
FR3054282B1 (fr) 2016-07-21 2018-08-31 Vernet Unite de melange et robinet mitigeur comprenant une telle unite de melange
JP6770942B2 (ja) * 2017-11-09 2020-10-21 株式会社神戸製鋼所 弁システム及び圧縮機
TR201718755A2 (tr) * 2017-11-24 2019-06-21 Kirpart Otomotiv Parcalari Sanayi Ve Ticaret A S Vaks bazli termostatin çalişma sicakliği araliğinin geni̇şleti̇lmesi̇
US10824177B2 (en) * 2018-11-19 2020-11-03 Hamilton Sundstrand Corporation Thermal wax bypass valve utilizing rigid seal carrier
KR20200059550A (ko) * 2018-11-21 2020-05-29 현대자동차주식회사 서모스탯을 이용한 엔진의 냉각수 유량 조절 장치 및 냉각수 유량 조절 방법
FR3106640B1 (fr) * 2020-01-28 2022-02-18 Vernet Dispositif thermostatique pour réguler la circulation d’un fluide, ainsi que vanne thermostatique comprenant un tel dispositif

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2480676A (en) * 1946-12-04 1949-08-30 Young Radiator Co Temperature-regulating valve mechanism
DE1451669A1 (de) * 1963-06-20 1970-02-12 Daimler Benz Ag Thermostat fuer verschieden hohe OEffnungstemperaturen bzw. OEffnungshuebe,insbesondere an Kraftfahrzeug-Brennkraftmaschinen
US3246637A (en) * 1964-09-18 1966-04-19 Gen Motors Corp Cross flow deaeration engine cooling system
US3700166A (en) * 1971-08-20 1972-10-24 Scovill Manufacturing Co Filling and valving assembly for radiator system
DE2755466C3 (de) * 1977-12-13 1981-08-06 Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart Thermostatisches Regelventil
US4344564A (en) * 1981-02-23 1982-08-17 Gould Inc. Thermal by-pass valve with integral pressure relief
DE3112202C2 (de) * 1981-03-27 1984-11-15 Bayerische Motoren Werke Ag, 8000 Muenchen Kühlvorrichtung für flüssigkeitsgekühlte Brennkraftmaschinen
IT1194059B (it) * 1981-07-31 1988-09-14 Iao Industrie Riunite Spa Valvola termostatica di controllo del flusso del liquido in un circuito di raffreddamento di un motore a combustione interna
DD265662A1 (de) * 1987-11-02 1989-03-08 Ifa Motorenwerke Einrichtung zum regeln des schmieroelumlaufes in waermetauschern
DE9204611U1 (de) * 1992-04-03 1993-08-05 Behr-Thomson Dehnstoffregler Gmbh & Co, 70806 Kornwestheim Deckel für ein Gehäusethermostat
DE4230571A1 (de) * 1992-09-12 1994-03-17 Wahler Gmbh & Co Gustav Thermostatventil
DE29619609U1 (de) * 1996-11-12 1997-01-16 Behr Thermot-Tronik Gmbh & Co., 70806 Kornwestheim Thermostatventil
DE19725222A1 (de) * 1997-06-15 1998-12-17 Behr Thermot Tronik Gmbh & Co Thermostatventil

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002327621A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Nippon Thermostat Co Ltd サーモスタット装置
JP4498636B2 (ja) * 2001-04-27 2010-07-07 日本サーモスタット株式会社 サーモスタット装置
KR100718091B1 (ko) 2004-12-30 2007-05-14 베어코리아 주식회사 수온조절기 및 그 설치구조
JP2008255852A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Denso Corp 四方弁および車両用蓄熱システム
JP4683007B2 (ja) * 2007-04-03 2011-05-11 株式会社デンソー 四方弁および車両用蓄熱システム
CN101975174A (zh) * 2010-10-22 2011-02-16 奇瑞汽车股份有限公司 一种可变排量水泵
KR200474396Y1 (ko) 2013-12-20 2014-09-15 베어티씨 주식회사 자동변속기 오일의 온도 조절장치용 바이패스 어셈블리
KR101519961B1 (ko) * 2014-09-05 2015-05-15 주식회사 코렌스 트랜스미션 오일 바이패스 조립체
JP2017526882A (ja) * 2014-09-05 2017-09-14 コレンス カンパニー リミテッドKorens Co.,Ltd. トランスミッションオイルバイパス組立体
KR101610175B1 (ko) * 2014-11-21 2016-04-07 현대자동차 주식회사 차량용 오일 쿨러
KR101610177B1 (ko) * 2014-11-21 2016-04-07 현대자동차 주식회사 차량용 오일 쿨러
US9863524B2 (en) 2014-11-21 2018-01-09 Hyundai Motor Company Oil cooler for vehicle
US10047648B2 (en) 2014-11-21 2018-08-14 Hyundai Motor Company Oil cooler for vehicle having bypass valve operated by temperature of working fluid

Also Published As

Publication number Publication date
EP1024257A2 (en) 2000-08-02
US6457652B1 (en) 2002-10-01
EP1024257B1 (en) 2006-03-22
TW417005B (en) 2001-01-01
CN1109809C (zh) 2003-05-28
DE60026748T2 (de) 2007-04-12
JP4262346B2 (ja) 2009-05-13
CN1262384A (zh) 2000-08-09
DE60026748D1 (de) 2006-05-11
EP1024257A3 (en) 2002-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000213352A (ja) サ―モスタット
JP3284407B2 (ja) 冷却媒体の流れ制御方法およびその装置
JP4400909B2 (ja) サーモスタット装置
US6401670B2 (en) Device for regulating the temperature of oil
JP2000213353A (ja) サ―モスタットの取り付け構造
JP7105998B2 (ja) 温度調節弁
KR20020081202A (ko) 시일 부재 및 이 시일 부재를 이용한 서모스탯의 부착 구조
EP1602809B1 (en) Mounting structure of thermostat
EP3714141A1 (en) A thermostat assembly without direct and indirect cooling of heat sentive wax filled body at fully closed thermostat position
KR100681471B1 (ko) 자동 온도조절장치
EP1304517A1 (en) Thermostat and mounting structure of the thermostat
JP2009264592A (ja) サーモスタット装置
CN113614343A (zh) 恒温装置
JP4223137B2 (ja) サーモスタット装置
EP1103703B1 (en) Thermostat device
JPH07332085A (ja) サーモスタット
US20240102414A1 (en) Ball valve thermostat assembly
JPH0227266Y2 (ja)
JP2528704Y2 (ja) ファンカップリング
TR201905307A1 (tr) Valf hareketi̇ni̇n dengesi̇ni̇ sağlayarak valf ve gövde arasindaki̇ sürtünmeyi̇ mi̇ni̇mi̇ze eden termostat terti̇bati
JP2005127361A (ja) サーモスタット装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees