JPS5815715Y2 - エンジン冷却水用サ−モスタット - Google Patents

エンジン冷却水用サ−モスタット

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Publication number
JPS5815715Y2
JPS5815715Y2 JP4376878U JP4376878U JPS5815715Y2 JP S5815715 Y2 JPS5815715 Y2 JP S5815715Y2 JP 4376878 U JP4376878 U JP 4376878U JP 4376878 U JP4376878 U JP 4376878U JP S5815715 Y2 JPS5815715 Y2 JP S5815715Y2
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JP
Japan
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valve
cooling water
sub
hole
engine cooling
Prior art date
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Expired
Application number
JP4376878U
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English (en)
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JPS54146424U (ja
Inventor
池袋宗光
田中輝久
Original Assignee
株式会社デンソー
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、エンジン冷却水温度に応じて、ラジェータに
流れる水量を加減し、エンジン水温を適温に調節するた
めに用いられるエンジン冷却水用サーモスタットに関す
るものである。
従来周知のこの種のサーモスタットに釦いては、エンジ
ン冷却水温度が設定温度以上になると、ワックスの溶融
による体積膨張を利用して主弁を開口させ、これにより
エンジン冷却水をラジェータ側へ流すことにより、エン
ジン冷却水の温度調節をするようにしている。
ところで、上記主弁の開口面積は、夏期におけるラジェ
ータ側への必要冷却水流量を確保できるように大きく設
計されて釦り、そのため上記主弁が冬期に釦いて開弁す
ると、一度に多量のエンジン冷却水がラジェータ側へ流
れ込み、冷却水温のハンチングが生じる。
すなわち、外気温が低くてラジェータの放熱能力が大き
い条件下にある寒冷地に釦いては、エンジン冷却水温が
上昇して、サーモスタットの主弁が開弁すると、一度に
多量の高温冷却水がラジェータに流れ込み、ラジェータ
で必要以上に冷却されるので、この冷却後のエンジン冷
却水がウォータポンプでエンジン側に戻された場合、エ
ンジン冷却水温が急激に下がり、サーモスタットの主弁
が閉じるというサイクルが繰り返され、エンジン冷却水
温に大きな脈動つ1り水温のハンチングが生じ、このハ
ンチングは温水ヒータの入口水温を変動させるので、ヒ
ータ吹出口の空気温度を変動させ、乗員に不快感を与え
ることになる。
従来、上記不具合を解消するため、上記主弁とは別個に
、との主弁より小さな開口面積で、かつ低い温度で開弁
する副弁に設けるようにしたものも例えば特開昭51−
13036号公報等で提案されているが、この従来の構
成のサーモスタットでは、主弁と副弁がともにワックス
タイプの構造であるので、空気板き用ジグル弁はこれら
主弁、副弁とは別個に独立に冷却水流路中に配置しなけ
ればならず、その結果これら三者の全体の取付はスペー
スがどうしても大きくなってし1い、限られたスペース
内に上記3つの弁を収納することが困難になる場合があ
る。
本考案は上記点に鑑み、上記主弁、副弁、釦よび空気抜
き用ジグル弁を含むサーモスタット全体の取付はスペー
スの低減を図ることを目的とする。
本考案では、上記目的達成のために、副弁をワックスタ
イプの構造とせず、渦巻状のバイメタルと、このバイメ
タルの外周端部に結合され、副弁用の大全開閉するスラ
イド弁と、これらを収納するケースとにより副弁を構成
し、かつ前記渦巻状バイメタルの中心部に位置して、こ
の中心部の穴を開閉する空気抜き用ジグル弁を前記ケー
スに保持するようにしたものである。
次に、作用について説明すると、渦巻状バイメタルはエ
ンジン冷却水温の上昇に応じて半径方向に変形し、この
バイメタルの変形に付随してスライド弁が変位し、副弁
用の穴を徐々に開口する。
これにより、主弁の開弁に先立って、この穴を通してエ
ンジン冷却水がラジェータ側へ流れる。
一方、渦巻状バイメタルの下面側に空気溜が生じると、
ジグル弁がその自重により落下して、バイメタル中心部
の穴を開口するので、この穴全通して空気をラジェータ
側へ抜くことができる。
このように、渦巻状バイメタルを用いることにより、副
弁機能に何ら支障をきたすことなく、渦巻状バイメタル
の中心部に空気抜き用ジグル弁を設置することができ、
副弁とジグル弁全コンパクトに一体化できるので、主弁
、副弁、ジグル弁の三者を含むサーモスタット全体の取
付スペース全低減することができる。
そして、本考案によれば、副弁を、上記したように渦巻
状バイメタルとスライド弁を組み合せて構成しているか
ら、従来のワックス型の副弁に比して、構造を簡素化す
ることができ、製造コストを低減できるという効果があ
る。
lた、スイラド弁はケースに案内されてスライドするの
で、水圧の影響を受けにくく、またシール効果も高く作
動が非常に安定しているという効果がある。
以下本考案を図に示す実施例について説明する。
第1図に釦いて、1は有底円筒状の金属カップ、2はエ
ンジン冷起水温の上昇により溶融して体積膨張するワッ
クス、3は変形自在なゴムスリーブであり、このゴムス
リーブ3とカップ1との間にワックス2が封入されてい
る。
4はゴムスリーブ3内に摺動自在に挿入されているピス
トンで、その上端の細径部4aは取付用フランジ5に一
体形成されたアーム部5aの中心穴5bに圧入固定され
ている。
このアーム部5aは細長い帯状の形状であるため、この
アーム部5aが冷却水の流れを妨げることはない。
取付用フランジ5の外周縁部は図示しないサーモスタッ
ト収納用ハウジングの間に挟持固定されるようになって
いる。
6はピストン4のガイド部材で、リング状に形成され、
かつOリング7によってピストン4に刻し気密に摺動し
得るようになっている。
このガイド部材6とカップ1はゴムスリーブ3のフラン
ジ状端部3aを介して一体にかしめ固定されている。
8はリング状に形成された主弁で、その内周部はカップ
1の外面に圧入固定されている。
9は主弁8の閉弁用スプリングで、主弁8をフランジ5
の弁座5cに圧着させるものである。
10はこのスプリング9の一端を支持するスプリング受
座で、その端部10aにてフランジ5にかしめ固定され
ている。
この受座10は細長い帯状形状のものであるため冷却水
の流れは妨げない。
11は冷却水流路中に前記主弁8と並列に設けられた副
弁で、前記取付用フランジ5に取付けられて釦り、その
詳細構造を第2図〜第4図により説明する。
12は副弁11のケースで、その内部に渦巻状のバイメ
タル13とこのバイメタル13の変位に応動するスライ
ド弁14とを収納するものである。
ケース12は本例では耐熱性に優れ、かつ弾性を有する
樹脂(例えばポリアセタール樹脂)によって成形されて
トリ、その中心部には後述する空気抜き用ジグル弁15
の保持穴12aが設けられてかり、またこの保持穴12
aの外周側には取付用爪片12bが複数本例では3個設
けられている。
この爪片12bは第2図に示すようにフランジ5の取付
穴5dの周縁部に樹脂の弾力を利用して係止固定される
もので、この爪片12bによってケース12はフランジ
5に固定される。
12cはスライド弁14を収納する箱体部で、その内部
にスライド弁14が第4図矢印イ方向に摺動自在に収納
されており、箱体部12cの上面には冷却水流通用の開
口部12dがあけられている。
スライド弁14はケース12と同様に樹脂の成形品より
なるもので、穴14a’r有して釦り、この穴14aに
よってケース12の開口部12dとフランジ5に設けら
れた穴5eとを連通し得るようになっている。
また、スライド弁14の一但1]にはL字状の溝14b
が形成してあり、この溝14b内に渦巻状バイメタル1
3の外周端に設けられた鉤部13a?嵌め込んで係止さ
せることにより、スライド弁14が渦巻状バイメタル1
3の外周端に結合されている。
また、渦巻状バイメタル13の内周端には突片13bが
形成されて釦り、この突片13btケース12の爪片1
2b間の隙間に圧入することにより、渦巻状バイメタル
13の内周端がケース12に固定されている。
上記副弁11の開弁温度はバイメタル13の特性、スラ
イド弁14の形状、位置等により設定できるが、主弁8
の開弁温度より低く設定してあり、本例では副弁11の
開弁温度が例えば82℃に、主弁8の開弁温度が例えば
84℃に設定しである。
また、副弁11の開口面積は穴5eによって決定される
が、主弁8の開口面積に比し充分小さく例えば1/20
程度に設定しである。
前記した空気抜き用ジグル弁15は円形弁部15aと、
シャフト部15bと、平板状支持部15cとから構成さ
れ、支持部15cによってケース12の保持穴12a換
言すれば渦巻状スプリング13の中心部は上下方向に移
動自在に保持されている。
このジグル弁15は黄銅等の金属で形成するとよい。
上記構成にむいて本考案の作動全説明する。
エンジン冷却水の温度が上昇してくると1ず副弁11の
バイメタル13が半径方向に広がり、その外周端の鉤部
13aは予め設定した開弁温度になると徐々に接線方向
に延び始め、この結果バイメタル13と一体に動くスラ
イド弁14を変位させ、フランジ5の穴Set徐々に開
口する。
この結果微量な冷却水が穴5e、穴14℃1開口端12
dを通過して第1図の矢印口のごとくラジェータへ流れ
始める。
そして、エンジン水温がさらに上昇して、スライド弁1
4が穴5eを全開にする温度になると、ワックス2の体
積膨張により主弁8がカップ1どともに下降して開き始
めるようになり、これによりラジェータ側への冷却水流
量が一層増加して、エンジンのオーバーヒートが防止さ
れる。
逆に、エンジン水温が下がれば、設定温度の高い主弁8
が先に閉じる。
そして、エンジン水温がさらに下がれば、バイメタル1
3がスライド弁14を閉じる方向に働く。
寒冷地では、エンジン水温が上がりにくいため、副弁1
1の開閉だけで、エンジン水温を調整でき、水温のノ・
ンチングを防止できる。
また、ジグル弁15は、通常のエンジン運転時では副弁
11前後の水圧の差圧によって押し上げられ、フランジ
5の穴5d’に円形弁部15aによって常時閉塞してい
る。
しかし、フランジ5の下面部に空気溜が生じると、ジグ
ル弁15に水圧が作用しなくなるので、ジグル弁15は
その自重で第2図状態1で落下して穴5dt開口させ、
空気をラジェータ側へ抜く。
第5図は本考案の他の実施例を示すもので、フランジ5
の下面側に副弁11を取付けるようにしたものであり、
他の点は上記実施例と同である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案になるエンジン冷却水用サーモスタッ
トの一実施例を示す縦断面図、第2図〜第4図は本考案
になるエンジン冷却水用サーモスタットの副弁部を拡大
したもので、第2図は正面断面図、第3図は副弁部の分
解斜視図、第4図は第2図のA−A断面図、第5図は、
本考案になるエンジン冷却水用サーモスタットの他の実
施例を示す副弁部の正面断面図である。 1・・・カップ、2・・・ワックス、4・・・ピストン
、5・・・取付用フランジ、8・・・主弁、11・・・
副弁、12・・・ケース、13・・・渦巻状バイメタル
、14・・・スライド弁、15・・・空気抜き用ジグル
弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジン冷却水温度が所定温度に達したとき、ワックス
    の体積膨張によって開弁する主弁と、この主弁より小さ
    な開口面積の穴を有し、かつこの主弁の開弁温度より低
    い温度で開弁する副弁とを冷却水流路中に並列に設け、
    との副弁は渦巻状のバイメタルと、このバイメタルの外
    周端部に結合され、前記穴を開閉するスライド弁と、こ
    れらを収納するケースとにより構成し7、さらに前記渦
    巻状バイメタルの中心部に位置して、この中心部の穴を
    開閉する空気抜き用ジグル弁を前記ケースに保持させる
    ことを特徴とするエンジン冷却水用サーモスタット。
JP4376878U 1978-04-03 1978-04-03 エンジン冷却水用サ−モスタット Expired JPS5815715Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP4376878U JPS5815715Y2 (ja) 1978-04-03 1978-04-03 エンジン冷却水用サ−モスタット

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JP4376878U JPS5815715Y2 (ja) 1978-04-03 1978-04-03 エンジン冷却水用サ−モスタット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54146424U JPS54146424U (ja) 1979-10-11
JPS5815715Y2 true JPS5815715Y2 (ja) 1983-03-30

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ID=28918812

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JP4376878U Expired JPS5815715Y2 (ja) 1978-04-03 1978-04-03 エンジン冷却水用サ−モスタット

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