JP2939124B2 - 送風装置 - Google Patents
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Description
量や風速を制御する送風装置に関する。
器にあっては、バーナに燃焼用空気を送風するための送
風ファンからバーナへの送風通路に風速センサを配置
し、該風速センサによりバーナへの実際の送風量を検知
しつつ、その実際の送風量がバーナの必要燃焼量に対応
した目標風量に合致するように、送風ファンの回転数を
制御するものが知られている(例えば実開平1−129
561号公報、実開昭60−143251号公報参
照)。
図6に示すような熱線式風速センサが知られている。
値のリファレンス抵抗a,bと、例えば白金線から成る
抵抗発熱体cと、該発熱体cと同様に白金線を使用した
温度補償用抵抗dとにより校正されたブリッジ回路eを
備える定温度型のものであり、風量あるいは風速の検出
に際しては、抵抗発熱体cと温度補償用抵抗dとが送風
通路に配置される。そして、該風速センサはブリッジ回
路eにオペアンプfやトランジスタgを用いて校正され
た帰還増幅器hを介して給電することにより、抵抗発熱
体cの発熱温度が雰囲気温度に対して常に一定温度だけ
高い温度となるように該抵抗発熱体cに電流を流し、こ
の状態でブリッジ回路eの出力点P(ブリッジ回路eへ
の給電部)に生じる電圧を抵抗発熱体cの位置における
風速を示す検出信号として増幅器iを介して出力するよ
うにしている。
cの位置における風速が増加すると、該発熱体cが冷や
されるため、該発熱体cの発熱温度を雰囲気温度に対し
て一定温度だけ高い温度とするためにブリッジ回路eへ
の給電電流が帰還増幅器hにより増加される。このた
め、前記増幅器iの出力レベルが増加し、その出力レベ
ルが風速に応じたものとなり、該増幅器iの出力レベル
により風速を検出することができる。そして、抵抗発熱
体cの位置における風量は、その風速に送風通路の断面
積を乗算したものとなるので、増幅器iの出力レベルに
より風量を検出することもできることとなる。尚、前記
温度補償用抵抗dは、雰囲気温度が変化しても、抵抗発
熱体cの温度を雰囲気温度よりも一定温度だけ高い温度
となるようにするためのもので、この温度補償用抵抗d
を備えることで、風速が一定であれば、雰囲気温度(風
温)が変化しても、風速センサの出力レベル(増幅器i
の出力レベル)は一定となる。
力レベルが風速の増加に伴って増加するような出力特性
としているが、回路中に反転増幅器を介装することで、
風速センサの出力レベルが風速の増加に伴って減少する
ような出力特性とする場合もある。
器にあっては、排気詰まりや、吸気詰まり、あるいは外
風の影響で送風ファンの負荷が変動しても、風速センサ
により検出される風量又は風速がバーナの燃焼量に対応
した風量又は風速になるように送風ファンの回転数を制
御してやることで、バーナに所望の風量を供給すること
ができる。
て送風ファンの風量又は風速を正しく制御するために
は、風速センサの風速に対する出力レベルの特性が当初
に設定された特性に維持されることが前提となるが、前
記抵抗発熱体cは送風通路に露出状態で配置されるた
め、該発熱体cには塵や埃等が付着し易い。そして、抵
抗発熱体cに塵等が付着すると、その熱容量の変化や感
度低下を生じるため、風速センサが劣化し、その風速に
対する出力レベルの特性が当初に設定された特性に対し
て変化し、送風ファンの風量又は風速を正しく検出する
ことができなくなって、送風ファンの制御が不正確なも
のとなる。
に、例えば特開平3−286919号公報に開示されて
いるものにおいては、送風ファンの初回の運転開始時
(プリパージ時)に、風速センサの出力特性を記憶して
おくと共に、次回の運転からは、運転を行う毎にプリパ
ージ時に風速センサの出力特性を検出し、それらの出力
特性の偏差分だけ、風速センサの出力を補正して送風フ
ァンの制御を行うことで、風速センサの塵等の付着によ
る劣化にかかわらず送風ファンの適正な制御を行うこと
ができるようにしている。
のにあっては、風速センサの出力特性を検出するに際し
ては、ファン駆動電圧に対応した送風ファンの風量が得
られるとの前提の基で、種々の値のファン駆動電圧に対
する風速センサの出力レベルを検出することで風速セン
サの出力特性を検出するようにしているため、次のよう
な不都合を生じるものであった。
いは外風等の影響で送風ファンの負荷が正常な場合に対
して変化すると、同じファン駆動電圧であっても、実際
の風量は変化する。このため、風速センサの出力特性が
当初の正常な状態に維持されている場合であっても、フ
ァン駆動電圧に対する風速センサの出力レベルは、当初
の出力レベルに対して変化してしまい、風速センサの出
力特性が誤って検出されてしまう。そしてこのような場
合には、送風ファンの適正な風量制御を行うことができ
なくなる。
使用した送風装置の改良を目的とし、風速センサの抵抗
発熱体に塵や埃等が付着して風速センサの出力特性が変
化しても、送風ファンの負荷変動の影響を受けることな
く送風ファンの風量又は風速制御を適正に行うことがで
きる送風装置を提供することを目的とする。
の送風装置に備えた風速センサの出力について種々の検
討を行った結果、次のことを知見した。
力レベルが風速の増加に伴って増加するように構成され
た風速センサを使用した場合において、送風ファンの負
荷が正常な場合(排気詰まり等の影響がない場合)に
は、送風ファンの回転数(これは実際の風速に相当す
る)に対する風速センサの出力特性は、該風速センサの
抵抗発熱体に塵等の付着がない当初の正常な状態では、
例えば図7に実線で示したような特性となり、風速セン
サの出力レベル(風速換算値)は送風ファンの回転数に
ほぼ比例する。そして、風速センサの抵抗発熱体に塵等
が付着すると、風速センサの出力特性は同図7に仮想線
で示すような特性となる。すなわち、風速センサの感度
が低下するため、出力特性の傾きが正常な場合に較べて
小さくなり、また、送風ファンの回転数が“0”のとき
(無風時)には、風速センサの出力レベルが正常な場合
に較べて大きくなる。この場合、出力特性の傾きは、塵
等の付着が進行する程、小さくなり、また、送風ファン
の回転数が“0”のときの出力レベルは、塵等の付着が
進行する程、大きくなる。そして、風速センサの出力レ
ベルは送風ファンの回転数が十分に低い領域では、正常
な場合に較べて大きくなるものの、給湯器等において通
常的に使用する送風ファンの回転数範囲(以下、使用回
転数範囲という)では、風速センサの出力レベルは正常
な場合に較べて小さくなる。
て、図8(a)に示すようなパルス信号を抵抗発熱体c
に意図的に付与すると、風速センサの出力レベル(出力
電圧)は、風速を一定としたとき、図8(b)に示すよ
うに変化する。すなわち、パルス信号の立ち上がりと同
時に、ある電圧Vp まで低下し、その後、ある時定数で
もって元の電圧まで緩やかに上昇する。尚、パルス信号
の立ち下がりの際には、出力レベルは上記と逆の変化と
なる。そして、例えばパルス信号の立ち上がりの際に、
その立ち上がり時点から、風速センサの出力レベルが前
記電圧Vp に対して所定の割合(図8(b)では、電圧
Vp の63.2%)の電圧VT まで上昇するまでの時間
Tをパルス信号入力に対する風速センサの出力の応答時
間として、該応答時間Tを当初の正常な風速センサと、
塵等が抵抗発熱体cに付着した風速センサとで種々の風
速において計測すると、図9に示すような結果が得られ
た。すなわち、前記応答時間Tは、基本的には、風速が
大きくなるに従って小さくなる傾向があり、また、抵抗
発熱体cへの塵等の付着すると、正常な場合に較べて大
きくなり、且つ塵等の付着が進行する程、正常な場合に
較べて大きくなる。そして、特に、風速の比較的大きい
範囲(図9の参照符号Aを付した範囲)では、風速に対
する応答時間Tの変化は小さく、この風速範囲Aでは、
応答時間Tは風速の変化に対して略一定となる。また、
該風速範囲Aにおける応答時間Tは、抵抗発熱体cへの
塵等の付着状態に対応したものとなり、特に送風ファン
の前記使用回転数範囲(図7参照)における風速センサ
の出力特性との間に相関性を有し、抵抗発熱体cへの塵
等の付着による風速センサの出力レベルの低下度合い
は、応答時間Tにほぼ比例する。尚、上記のように応答
時間Tが風速センサの抵抗発熱体への塵等の付着の進行
に伴って大きくなる傾向は、風速センサとしてその出力
レベルが風速の増加に伴って減少するように反転増幅器
等を用いて構成された風速センサを使用した場合にも同
様に見られる傾向である。
Tを計測すれば、その応答時間Tは、抵抗発熱体cへの
塵等の付着状態に応じた風速センサの現在の出力特性に
対応したものとなり、風速センサにより検出される風速
が目標風速になるように送風ファンの回転数を制御する
場合に、その回転数を前記応答時間Tに応じて補正すれ
ば、実際の風速を目標風速に制御する上で適正な制御を
行うことが可能であると考えられる。この場合、前記風
速範囲Aにおける応答時間Tを計測する必要があるの
で、該応答時間Tの計測の際には、送風ファンによる風
速が該風速範囲A内の風速となるように送風ファンを制
御する必要がある。このような送風ファンの制御は、該
送風ファンの回転数を適切な所定回転数に制御するだけ
で行うことが可能である。すなわち、送風ファンの回転
数を所定回転数に制御した場合に、実際の風速は送風フ
ァンの負荷変動の影響を受けるが、該所定回転数を、そ
のような負荷変動の影響を受けても実際の風速が前記風
速範囲A内に収まるような回転数(例えば正常な負荷状
態において、風速範囲Aのほぼ中央の風速を生じる回転
数)に設定しておけばよい。このようにすれば、送風フ
ァンの負荷変動が生じても、実際の風速は前記風速範囲
A内の風速に収まり、そのような風速においては、応答
時間Tが一定であるので、塵等の付着状態に対応した応
答時間Tを計測することができる。
出力レベルが風速の増加に伴って増加するように構成さ
れた風速センサを使用した場合において、その風速セン
サの出力特性を示す前記図7を参照して判るように、送
風ファンの回転数が“0”のとき(無風時)における風
速センサの出力レベルは、前述したように抵抗発熱体へ
の塵等の付着により正常な場合に較べて大きくなり、且
つ塵等の付着が進行する程、大きくなる。すなわち、送
風ファンの停止時における風速センサの出力レベルは、
抵抗発熱体への塵等の付着状態に対応したものとなる。
そして、送風ファンの停止時における風速センサの出力
レベルは、特に前記使用回転数範囲における風速センサ
の出力特性との間に相関性を有し、抵抗発熱体への塵等
の付着による風速センサの出力レベルの低下度合いは、
送風ファンの停止時における風速センサの出力レベルに
ほぼ比例する。尚、風速センサとしてその出力レベルが
風速の増加に伴って減少するように反転増幅器等を用い
て構成された風速センサを使用した場合には、上記の場
合と逆に、風速センサの出力レベルは、抵抗発熱体への
塵等の付着により正常な場合に較べて小さくなり、且つ
塵等の付着が進行する程、小さくなる。この場合におい
て、前記使用回転数範囲においては、抵抗発熱体への塵
等の付着が進行すると、風速センサの出力レベルは当初
の正常な場合に較べて増加していく。
センサの出力レベルを計測すれば、その出力レベルは、
抵抗発熱体への塵等の付着状態に応じた風速センサの現
在の出力特性に対応したものとなり、風速センサにより
検出される風速が目標風速になるように送風ファンの回
転数を制御する場合に、その回転数を送風ファンの停止
時における風速センサの出力レベルに応じて補正すれ
ば、実際の風速を目標風速に制御する上で適正な制御を
行うことが可能であると考えられる。この場合、送風フ
ァンの停止時における風速センサの出力レベルは、排気
詰まり等による負荷変動の影響を受けない。
ンの風量制御を行う場合も同様である。
を達成するためになされたものであり、その第1の態様
は、送風ファンと、該送風ファンから送風される気体の
流路に配置された抵抗発熱体を検出素子として具備し、
該送風気体の風量又は風速に応じたレベルの電気信号を
出力する風速センサと、該風速センサの出力レベルによ
り検出される風量又は風速が目標風量又は目標風速とな
るよう前記送風ファンの回転数を制御するファン制御手
段とを備えた送風装置において、前記抵抗発熱体に所定
のタイミングでパルス信号を付与するパルス信号付与手
段と、該パルス信号の付与に応じた前記風速センサの出
力の応答時間を計測する計時手段と、前記ファン制御手
段により前記目標風量又は目標風速に対応して制御され
る前記送風ファンの回転数を前記計時手段により計測さ
れた応答時間に応じて補正せしめる補正手段とを備え、
前記ファン制御手段は、前記パルス信号の付与時に前記
応答時間が前記送風気体の風量又は風速の変化に対して
略一定となる風量範囲又は風速範囲内の風量又は風速を
生じるような所定回転数に前記送風ファンを制御する手
段を有し、前記補正手段は、前記計時手段により計測さ
れた応答時間が長い程、送風ファンの回転数を減少させ
るように補正することを特徴とする。
用空気を送風する送風ファンであって、前記所定のタイ
ミングは該送風装置及びバーナを備える燃焼機器のプリ
パージ時又はポストパージ時としたことを特徴とする。
答時間が所定時間を越えたとき、警報を発する警報手段
を備えたことを特徴とする。
答時間が所定時間を越えたとき、送風装置の作動を停止
せしめる停止手段を備えたことを特徴とする。
と、該送風ファンから送風される気体の流路に配置され
た抵抗発熱体を検出素子として具備し、該送風気体の風
量又は風速に応じたレベルの電気信号を出力する風速セ
ンサと、該風速センサの出力レベルにより検出される風
量又は風速が目標風量又は目標風速となるよう前記送風
ファンの回転数を制御するファン制御手段とを備えた送
風装置において、前記ファン制御手段により前記目標風
量又は目標風速に対応して制御される前記送風ファンの
回転数を前記送風ファンの停止時における前記風速セン
サの出力レベルに応じて補正する補正手段を備えると共
に、前記風速センサは、その出力レベルが送風気体の風
量又は風速の増加に伴って大きくなるよう構成され、前
記補正手段は、前記送風ファンの停止時における前記風
速センサの出力レベルが大きい程、送風ファンの回転数
を減少させるように補正することを特徴とする。
ら送風される気体の流路に配置された抵抗発熱体を検出
素子として具備し、該送風気体の風量又は風速に応じた
レベルの電気信号を出力する風速センサと、該風速セン
サの出力レベルにより検出される風量又は風速が目標風
量又は目標風速となるよう前記送風ファンの回転数を制
御するファン制御手段とを備えた送風装置において、前
記ファン制御手段により前記目標風量又は目標風速に対
応して制御される前記送風ファンの回転数を前記送風フ
ァンの停止時における前記風速センサの出力レベルに応
じて補正する補正手段を備えると共に、前記風速センサ
は、その出力レベルが送風気体の風量又は風速の増加に
伴って小さくなるよう構成され、前記補正手段は、前記
送風ファンの停止時における前記風速センサの出力レベ
ルが小さい程、送風ファンの回転数を減少させるように
補正することを特徴とする。
前記風速センサの出力レベルが所定レベルを越えたと
き、警報を発する警報手段を備えたことを特徴とする。
前記風速センサの出力レベルが所定レベルを越えたと
き、送風装置の作動を禁止せしめる運転禁止手段を備え
たことを特徴とする。
付与手段により前記所定のタイミングで風速センサの抵
抗発熱体にパルス信号を付与し、該パルス信号の付与に
応じた風速センサの出力の応答時間を計時手段により計
測する。この時、前記ファン制御手段は、前記応答時間
が風量又は風速の変化に対して略一定となる風量範囲又
は風速範囲内の風量又は風速を生じるような所定回転数
に前記送風ファンを制御するので、送風ファンの負荷変
動が生じても、抵抗発熱体への塵等の付着状態のみに対
応した前記応答時間が計測される。そして、前記ファン
制御手段により、送風ファンの風量又は風速が目標風速
になるように制御するに際しては、前記補正手段は、上
記のように計測された応答時間に応じて、前記ファン制
御手段により制御される送風ファンの回転数を補正せし
める。この時、風速センサの抵抗発熱体に塵等が付着し
ていると、風速センサの出力レベルが正常な場合に較べ
て低下しているので、例えば実際の風量又は風速が目標
風量又は目標風速に一致していても、該風速センサの出
力レベルにより検出される風量又は風速は実際の風量又
は風速よりも小さい。そして、このような場合には、前
記ファン制御手段は、基本的には、送風ファンの回転数
を現在の回転数よりも高い回転数に増加させようとする
のであるが、前記補正手段は、前記応答時間が長い程、
換言すれば、風速センサの抵抗発熱体に塵等が付着して
該風速センサの出力レベルが正常な場合に対して低下す
る程、送風ファンの回転数を減少させるように補正する
ので、送風ファンは、風速センサの抵抗発熱体への塵等
の付着や負荷変動にかかわらず、実際の風量又は風速が
目標風量又は目標風速に一致するように適正に制御され
る。
風する送風ファンであるときには、前記応答時間を計測
するタイミングは前記燃焼機器のプリパージ時又はポス
トパージ時とすることが好ましい。このようにすること
で、燃焼機器の燃焼運転に影響を及ぼさない適切なタイ
ミングで前記応答時間を計測することが可能となると共
に、燃焼運転に際しては、該応答時間に応じた送風ファ
ンの回転数の補正を行うことで、バーナの燃焼を適正に
行うことが可能となる。
付着が過度に進行した場合には、前記補正手段による補
正によっても、送風ファンの適正な制御を行うことがで
きなくなる虞れがあるので、前記応答時間が所定時間を
越えた場合には、前記警報手段により警報を発し、ある
いは前記停止手段により送風装置の作動を停止せしめる
ことが好ましい。このようにすることで、使用者等に風
速センサの交換や清掃を促すことが可能となり、また、
送風ファンの不適正な制御が行われてしまう虞れを排除
することが可能となる。
ファン制御手段により、送風ファンの風量又は風速が目
標風速になるように制御するに際しては、前記補正手段
は、送風ファンの停止時に得られた風速センサの出力レ
ベルに応じて、前記ファン制御手段により制御される送
風ファンの回転数を補正せしめる。この時、前記第1の
態様と同様に、風速センサの抵抗発熱体に塵等が付着し
ていると、例えば実際の風量又は風速が目標風量又は目
標風速に一致していても、該風速センサの出力レベルに
より検出される風量又は風速は実際の風量又は風速より
も小さい。そして、このような場合には、前記ファン制
御手段は、基本的には、送風ファンの回転数を現在の回
転数よりも高い回転数に増加させようとする。このこと
は、風速センサの出力レベルが送風気体の風量又は風速
の増加に伴って大きくなる特性の場合と、送風気体の風
量又は風速の増加に伴って大きくなる特性の場合とのい
ずれの場合とあっても同じである。しかるに、例えば風
速センサの出力レベルが送風気体の風量又は風速の増加
に伴って大きくなる特性の場合において、前記補正手段
は、送風ファンの停止時における風速センサの出力レベ
ルが大きい程、換言すれば、風速センサの抵抗発熱体へ
の塵等の付着により風速センサの出力レベルが送風ファ
ンの作動時に正常な場合に対して低下する程、送風ファ
ンの回転数を減少させるように補正し、しかも、送風フ
ァンの停止時における風速センサの出力レベルは、送風
ファンの負荷変動によらずに抵抗発熱体への塵等の付着
状態のみに対応したものであるので、送風ファンは、風
速センサの抵抗発熱体への塵等の付着や負荷変動にかか
わらず、実際の風量又は風速が目標風量又は目標風速に
一致するように適正に制御される。また、風速センサの
出力レベルが送風気体の風量又は風速の増加に伴って小
さくなる特性の場合においては、前記補正手段は、送風
ファンの停止時における風速センサの出力レベルが小さ
い程、換言すれば、風速センサの抵抗発熱体への塵等の
付着により風速センサの出力レベルが送風ファンの作動
時に正常な場合に対して上昇する程、送風ファンの回転
数を増加させるように補正するので、前記の場合と同様
に、送風ファンは、風速センサの抵抗発熱体への塵等の
付着や負荷変動にかかわらず、実際の風量又は風速が目
標風量又は目標風速に一致するように適正に制御され
る。
報手段や運転禁止手段を備えたときには、前記第1の態
様と同様の作用を奏する。この場合において、風速セン
サの出力レベルが前記所定レベルを越えたか否かの判断
は、送風ファンの停止時に行われるので、風速センサの
出力レベルが前記所定レベルを越えたときには、前記運
転禁止手段は、以後の送風装置の作動を禁止する。
並びに前記図6乃至図9を参照して説明する。図1は本
実施例の送風装置を備えた給湯器のシステム構成図、図
2は図1の装置の要部のブロック構成図、図3は図1の
装置の作動を説明するための線図である。
を加熱するバーナ3を内蔵した給湯器本体、4は熱交換
器2を通って配管された通水管、5は通水管4を流れる
水の流量を熱交換器2の上流側で検出する流量センサ、
6は熱交換器2の下流側で通水管4を流れる水の出湯温
度を検出する温度センサ、7はバーナ3にガスを供給す
るガス供給管、8,9はガス供給管7にその上流側から
順に介装された開閉電磁弁及びガス比例弁、10はバー
ナ3に燃焼用空気を送風する送風ファン、11は送風フ
ァン10を駆動するファンモータ、12は送風ファン1
0の回転数を検出するためのホール素子等により構成さ
れた回転数センサ、13は送風ファン10からバーナ3
への送風通路14に配置された風速センサ、15は使用
者が出湯温度の設定等を行うための操作部、16は操作
部15により設定された出湯温度の設定温度や前記各セ
ンサ5,6,12,13の検出信号等に応じてファンモ
ータ11や電磁弁8、ガス比例弁9等を制御するコント
ローラ、17はバーナ3の点火を行うためのイグナイ
タ、18はバーナ3の失火の有無等の燃焼状態を検知す
るフレームロッドである。
い)に接続され、下流側は台所や浴室等の給湯栓(図示
しない)に接続されている。
た熱線式風速センサであり、前記ブリッジ回路eの白金
線から成る抵抗発熱体c及び温度補償用抵抗dが送風通
路14に配置されている。そして、風速センサ13は、
送風ファン10からバーナ3への風量に応じたレベルの
信号を前記増幅器iからコントローラ16に出力する。
マイクロコンピュータ等を含む電子回路により構成され
たものであり、その機能的構成として、操作部15から
与えられた設定温度と、温度センサ6により検出された
出湯温度と、流量センサ5により検出された流量等とか
ら出湯温度を設定温度に一致させるのに必要なバーナ3
の必要燃焼量を求める必要燃焼量演算部19と、該演算
部19により求められた必要燃焼量を得るための送風フ
ァン10からバーナ3への目標風量(燃焼用空気の供給
量)を設定する風量設定部20と、風速センサ13の出
力レベルにより検出される送風ファン10の実際の風量
や風量設定部20により設定された目標風量等に応じて
送風ファン10の回転数をファンモータ11を介して制
御するファン制御部21と、前記回転数センサ12によ
り検出される送風ファン10の回転数等に応じてガス比
例弁9の開度を制御してバーナ3へのガス供給量を制御
する弁制御部22と、後述のタイミングで前記図8
(a)に示したパルス信号を生成して風速センサ13の
抵抗発熱体cに付与するパルス信号生成部(パルス信号
付与手段)23と、該パルス信号の付与に応じた風速セ
ンサの出力レベルの前記応答時間Tを計時する応答時間
計時部(計時手段)24と、該計時部24により計時さ
れた応答時間Tに応じて警報器25を駆動する警報指令
部26と、該計時部24により計時された応答時間Tに
応じて前記ファン制御部21を介して送風ファン10を
停止せしると共に、電磁弁8を介してバーナ3へのガス
供給を遮断せしめる停止指令部27とを備えている。前
記警報器25は、給湯器本体1や操作部15に設けられ
た警報ランプやブザー等により構成されている。また、
ファン制御部21には、バーナ3の燃焼運転時に送風フ
ァン10の回転数を前記応答時間Tに応じて補正するた
めの補正部(補正手段)28が設けられている。
制御部21は、ファンモータ11及び回転数センサ12
と併せてファン制御手段29を構成し、警報指令部26
及び警報器25は警報手段30を構成し、停止指令部2
7は、ファン制御部21及び電磁弁8と併せて停止手段
31を構成するものである。
が開始されると、これを流量センサ5を介して検知し、
その検知に応じてファン制御部21によりファンモータ
11を介して送風ファン10を回転駆動すると共に、ガ
ス供給管7の電磁弁8を開弁してバーナ3へのガス供給
を開始し、さらに前記イグナイタ17を介してバーナ3
を点火せしめ、これにより給湯運転を開始する。そし
て、この時、ファン制御部21は、バーナ3の点火に先
立って、送風ファン10を一定時間、所定回転数で回転
させて、プリパージを行うようにしている。
を流量センサ5を介して検知し、コントローラ16は電
磁弁8を閉弁してバーナ3へのガス供給を遮断し、これ
により給湯運転を終了する。そして、この時、ファン制
御部21は、電磁弁8の閉弁後、送風ファン10を一定
時間、所定回転数で回転させて、ポストパージを行うよ
うにしている。尚、このような給湯運転の終了作動は、
給湯運転中に、前記フレームロッド18によりバーナ3
の失火等が検知された場合にも同様に行われる。
る。
火に先立って、コントローラ16のファン制御部21
は、ファンモータ11を介して送風ファン10を後述の
所定回転数で回転させてプリパージを行い、その後、コ
ントローラ16は電磁弁8を開弁してバーナ3へのガス
供給を開始すると共に、イグナイタ17を介してバーナ
3を点火し、バーナ3の燃焼による給湯運転を開始す
る。
ルス信号生成部23は、前記図8(a)に示した所定パ
ルス幅のパルス信号を生成して、これを風速センサ13
の抵抗発熱体cに付与する。この場合、パルス信号生成
部23は、風速センサ13の前記リファレンス抵抗a及
び抵抗発熱体cの中点(図6参照)にパルス信号を入力
し、これにより該パルス信号を抵抗発熱体cに付与す
る。
への塵や埃等の付着状態に応じて、前記図8(b)に示
したようなパルス信号に対する応答信号をコントローラ
16に出力し、その応答時間Tが応答時間計時部24に
より計測される。この応答時間Tの計測は、例えば、パ
ルス信号の立ち上がりの際の風速センサ13の出力レベ
ルの立ち下がりのピークレベルVp (図8(b)参照)
をピーク検出器(図示しない)等により検出すると共
に、その後風速センサ13の出力レベルがピークレベル
Vp の所定の割合(本実施例では63.2%)のレベル
まで上昇するのに要する時間をパルス信号の立ち上がり
時からタイムカウンタ(図示しない)等を用いて計時す
ることにより行われる。
パージ時においては、ファン制御部21は、送風ファン
10の実際の風量が、前記図9に示したように応答時間
Tが風速の変化に対して略一定となる風速範囲(風量範
囲)A内の(風速)風量となるような所定の回転数でも
って、送風ファン10を回転させる。具体的には、ファ
ン制御部21は、給湯器の排気詰まりや吸気詰まり、あ
るいは外風の影響がなく、送風ファン10の負荷が正常
な場合において、例えば前記風速範囲Aの略中央の風速
(風量)S(図9参照)が得られるような所定の回転数
でもって、送風ファン10を回転させる。このような回
転数でもって送風ファン10を回転させると、送風ファ
ン10の負荷が正常な場合に対して変化した場合には、
実際の風速(風量)は、前記風速(風量)Sに対して多
少変化するものの、該実際の風速(風量)は、前記風速
範囲(風量範囲)A内に収まる。そして、該風速範囲
(風量範囲)A内においては、応答時間Tは略一定であ
るので、前記応答時間計時部24により計測された応答
時間Tは、送風ファン10の負荷にかかわらず、現在の
風速センサ13の抵抗発熱体cへの塵等の付着状態に対
応したものとなる。
は、前記プリパージ時に前記パルス信号を複数回にわた
って、風速センサ13の抵抗発熱体cに付与すると共
に、それらの各パルス信号に対する風速センサ13の出
力の応答時間Tを計測し、それらの応答時間Tの平均値
を求めるようにしてもよい。このようにすると計測され
た応答時間Tの信頼性が高まる。
はコントローラ16に備えられた図示しないメモリに記
憶保持される。
と、コントローラ16は、必要燃焼量演算部19によ
り、温度センサ6により検出される出湯温度を操作部1
5により設定された設定温度に一致させるのに必要なバ
ーナ3の必要燃焼量を温度センサ6や流量センサ5によ
る出湯温度や流量の検出データを基に時々刻々求める。
さらに、コンローラ16の風量設定部20は、必要燃焼
量演算部19により求められた必要燃焼量を得るための
送風ファン10からバーナ3への目標風量をあらかじめ
定められたデータテーブル等に従って設定する。
部21により、送風ファン10からバーナ3への実際の
風量が前述のように必要燃焼量に対応して得られた目標
風量に一致するように送風ファン10の回転数をファン
モータ11を介して制御する。さらに詳細には、ファン
制御部21は、風量設定部20から与えられた目標風量
と、風速センサ13の出力レベルにより把握される風量
(出力レベルの風量換算値、以下、検出風量という)
と、回転数センサ12により検出される送風ファン10
の現在の回転数とから次式(1)により送風ファン10
の目標回転数を決定する。
(1)においてKは前記応答時間Tに応じて後述するよ
うに決定される補正係数であり、該補正係数Kは風速セ
ンサ13の抵抗発熱体cに塵等が付着していない当初の
正常状態においては“1”である。この補正係数Kにつ
いては詳細を後述し、ここでは、K=1として説明す
る。
10の回転数を回転数センサ12により監視しつつ、そ
れが上記式(1)により決定した目標回転数となるよう
に、送風ファン10の回転数をフィードバック制御す
る。また、式(1)から明らかなように、検出風量が目
標風量よりも小さい場合には、送風ファン10の回転数
を現在の回転数よりも増加させて実際の風量を増加さ
せ、逆の場合には、送風ファン10の回転数を現在の回
転数よりも減少させて実際の風量を減少させる。これに
より、送風ファン10の回転数は、目標風量と実際の風
量とが一致するように制御される。尚、送風ファン10
の回転数は、前記図7に示した使用回転数範囲内におい
て制御される。
は、前述のように送風ファン10が制御されるのと並行
して、ガス比例弁9の開度を制御してバーナ3へのガス
供給量を制御する。この場合、基本的には、弁制御部2
2は、回転数センサ12により検出される送風ファン1
0の実際の回転数に応じてガス比例弁9の開度を制御す
る。従って、排気詰まり等がなく、送風ファン10の負
荷が正常な場合には、送風ファン10の回転数と実際の
風量とは互いに対応したものとなっているので、上記の
ように送風ファン10の回転数に応じてガス比例弁9の
開度を制御することで、バーナ3へのガス供給量は、前
記目標風量に制御されるバーナ3への風量に対応したも
のとなり、バーナ3は前記必要燃焼量でもって燃焼す
る。
場合に対して変動を生じた場合には、送風ファン10の
回転数は、前述したように実際の風量と目標風量とが一
致するように制御されるので、バーナ3への風量が同じ
であっても、送風ファン10の回転数は増減する。従っ
て、ガス比例弁9の開度を単に送風ファン10の回転数
に応じて制御しただけでは、バーナ3への風量が同じで
あっても、送風ファン10の回転数に追従してガス比例
弁9の開度が変化し、バーナ3へのガス供給量が変化し
てしまう。そこで、コントローラ16の弁制御部22
は、風量センサ13による検出風量が目標風量よりも小
さい場合には、送風ファン10の回転数が前述したよう
に増加されるので、ガス比例弁9の開度を送風ファン1
0の回転数に応じた開度よりも減少させ、逆の場合に
は、ガス比例弁9の開度を送風ファン10の回転数に応
じた開度よりも増加させる。これにより、バーナ3への
ガス供給量は、バーナ3への実際の風量(必要燃焼量)
に対応したものとなり、該バーナ3が前記必要燃焼量で
もって円滑に燃焼する。
の回転数の制御に際して、前記風速センサ13の抵抗発
熱体cに塵や埃等が付着すると、前述したように、風速
センサ13の風速(風量)に対する出力特性が当初の正
常な場合の出力特性に対して変化するため(図7参
照)、風速センサ13の出力レベルにより把握される検
出風量は、実際の風量よりも小さくなる。従って、前記
ファン制御部21は、基本的には(前記式(1)のKを
“1”とした場合)、実際の風量が目標風量に合致する
ように制御されていても、送風ファン10の回転数を増
加させようとし、そのままでは、実際の風量が目標風量
よりも大きく制御されてしまう。
事態を回避するために送風ファン10の回転数を補正す
るものであり、該補正係数Kは、前述したようにプリパ
ージ時に計測された前記応答時間Tに応じて図3に示す
ようなデータテーブルに従って前記補正部28により決
定される。
の抵抗発熱体cへの塵等の付着がない当初の正常な状態
において計測される応答時間T(これはあらかじめ決め
られている)では、“1”に設定され、該応答時間Tが
大きくなるに従って、換言すれば、風速センサ13の抵
抗発熱体cへの塵等の付着が進行するに従って、それに
ほぼ比例して小さくなるように設定される。そして、補
正部28は、このように決定した補正係数Kを用いて前
記式(1)の演算をファン制御部21に行わしめる。
に塵等が付着し、該風速センサ13の出力レベルが当初
の正常な出力レベルよりも低下しているような場合に
は、その低下度合いに対応した割合でもって、前記目標
回転数が当初の正常な場合の目標回転数よりも小さく設
定されることとなる。従って、風速センサ13の抵抗発
熱体cに塵等が付着し、該風速センサ13による検出風
量が実際の風量よりも小さい場合であっても、例えば実
際の風量が前記目標風量にほぼ一致するような回転数に
送風ファン10の回転数が制御されている場合には、式
(1)により求められる前記目標回転数は、現在の回転
数に略一致することとなり、ファン制御部21は現在に
回転数を維持するように送風ファン10の回転数を制御
することとなる。
風速センサ13の抵抗発熱体cへの塵等の付着にかかわ
らず、実際の風量が目標風量になるように制御され、適
正な制御がなされる。そして、この場合、前記補正係数
Kを決定するために計測された応答時間Tは、送風ファ
ン10の負荷変動の影響を受けず、風速センサ13の抵
抗発熱体cへの塵等の付着状態にのみ対応するものであ
るので、その塵等の付着状態が変化しなければ一定で、
補正係数Kも一定である。従って、抵抗発熱体cへの塵
等の付着状態や、送風ファン10の負荷状態にかかわら
ず、送風ファン10の回転数を実際の風量と目標風量と
が合致するように適正に制御することができる。
トローラ16の警報指令部26や停止指令部27は、プ
リパージ時に計測された前記応答時間Tを監視し、該応
答時間Tが正常な場合に較べて比較的大きな所定時間T
0 (図3参照)を越えた場合には、警報指令部26は、
警報器25により警報を発する。また、この時、停止指
令部27は、ファン制御部21を介して送風ファン10
の作動を停止せしめると共に、さらに前記電磁弁8を閉
弁して給湯運転を停止せしめる。これにより、風速セン
サ13の抵抗発熱体cに塵等が過度に付着し、前述のよ
うな制御によっても、送風ファン10等の適正な制御が
困難となるような場合には、風速センサ13の交換や清
掃を使用者に認識させることができると共に、このよう
な状況で不適正な制御が行われる事態を排除することが
できる。
や給湯運転の停止を行わしめるタイミングを決定する前
記応答時間Tの所定時間T0 を同一としたが、例えば、
応答時間Tに応じた警報発生を給湯運転の停止よりも早
い段階で行うようにしてもよい。
Tを計測するタイミングをプリパージ時としたが、その
計測をポストパージ時に行い、次回の給湯運転に際して
該ポストパージ時に計測した応答時間Tを用いて前記補
正係数Kを決定するようにしてもよい。
して、その出力レベルが風速(風量)の増加に伴って大
きくなる風速センサ13を使用した場合について説明し
たが、反転増幅器等を用いて出力レベルが風速の増加に
伴って減少するように構成した風速センサを使用しても
よいことはもちろんである。
た送風装置を例にとって説明したが、ファンヒータ等の
他の機器に備えた送風装置においても本発明の第1の態
様を適用することが可能であることはもちろんである。
び図5、並びに前記図6及び図7を参照して説明する。
図4は本実施例の装置の要部のブロック構成図、図5は
本実施例の装置の作動を説明するための線図である。
尚、本実施例の送風装置は、前記図1の給湯器に備えら
れたものであり、その給湯器のシステム構成は図1のも
のと同一である。以下、説明に際して、図1の給湯器と
同一構成のものについては、同一の参照符号を付して詳
細な説明を省略する。
ては、前記図1に示したコントローラ16は、前記第1
の態様に実施例と同様に、必要燃焼量演算部19、風量
設定部20、ファン制御部21、弁制御部22及び警報
指令部26を備え、また、ファン制御部21には、補正
手段である補正部28が備えられている。そして、本実
施例の給湯器においては、コントローラ16は、前記図
2に示した停止指令部27に代えて運転禁止指令部32
が備えられている。ここで、本発明の第2の態様の構成
に対応して、ファン制御部21は、ファンモータ11及
び回転数センサ12と併せてファン制御手段29を構成
し、警報指令部26は警報器25と併せて警報手段30
を構成し、運転禁止指令部32はファン制御部21及び
電磁弁8と併せて運転禁止手段33を構成するものであ
る。
記補正部28、警報指令部26及び運転禁止指令部32
を除き、他の構成の作動は前述の第1の態様の実施例と
同一である。
器と異なる本実施例の給湯器の作動を次に説明する。
ラ16のファン制御部21は、前述の第1の態様のもの
と同様に、基本的には、前記式(1)に従って目標回転
数を決定し、その目標回転数に送風ファン10の回転数
を制御することで、実際の風量が目標風量に合致するよ
うに送風ファン10を制御するのであるが、この時、前
記補正部28は、風速センサ13の抵抗発熱体cへの塵
等の付着状態に応じて目標回転数を補正するための式
(1)の補正係数Kを次のように決定する。
送風ファン10の停止時(給湯運転の停止時)におい
て、換言すれば、風速センサ13の抵抗発熱体cを無風
環境下においた状態で、コントローラ16は、風速セン
サ13の出力レベルを図示しないメモリに記憶保持して
おり、補正部28は、給湯運転に際しては、その前の停
止時における風速センサ13の出力レベルに応じて、図
5に示すようなデータテーブルに従って補正係数Kを決
定する。
る風速センサ13の出力レベルは、前述したように、抵
抗発熱体cへの塵等の付着が進行するに従って大きくな
り(図7参照)、そのレベルは、送風ファン10の使用
回転数範囲において塵等の付着状態に応じて風速センサ
13の出力レベルが低下する度合いに対応する。
値を、送風ファン10の停止時(給湯運転の停止時)に
おける風速センサ13の出力レベルが抵抗発熱体cへの
塵等の付着がない当初の正常な状態での出力レベル(こ
れはあらかじめ決められている)であるときには、
“1”に設定し、抵抗発熱体cへの塵等の付着により、
送風ファン10の停止時における風速センサ13の出力
レベルが大きくなるに従って、換言すれば、風速センサ
13の抵抗発熱体cへの塵等の付着が進行するに従っ
て、それにほぼ比例して小さくなるように設定する。そ
して、補正部28は、このように決定した補正係数Kを
用いて前記式(1)の演算をファン制御部21に行わし
める。
同様に、給湯運転の際には、送風ファン10の回転数
は、風速センサ13の抵抗発熱体cへの塵等の付着にか
かわらず、実際の風量が目標風量になるように制御され
る。そして、前記補正係数Kは、送風ファン10の停止
時における風速センサ10の出力レベルに応じて決定さ
れるので、排気詰まり等による送風ファン10の負荷変
動の影響を受けず、抵抗発熱体cへの塵等の付着状態が
変化しなければ、常に同じ値に設定される。従って、前
述の第1の態様の実施例と同様に、抵抗発熱体cへの塵
等の付着状態や、送風ファン10の負荷状態にかかわら
ず、送風ファン10の回転数を実際の風量と目標風量と
が合致するように適正に制御することができる。
や運転禁止指令部32は、送風ファン10の停止時にお
ける風速センサ13の出力レベルを監視し、該出力レベ
ルが正常な場合に較べて比較的大きな所定レベルV0
(図5参照)を越えた場合には、警報指令部26は、警
報器25により警報を発する。また、この時、運転禁止
指令部32は、以後の送風ファン10の作動をファン制
御部21を介し禁止せしめると共に、さらに前記電磁弁
8を閉弁状態に維持して、以後の給湯運転を禁止せしめ
る。これにより、風速センサ13の抵抗発熱体cに塵等
が過度に付着し、前述のような制御によっても、送風フ
ァン10等の適正な制御が困難となるような場合には、
風速センサ13の交換や清掃を使用者に認識させること
ができると共に、このような状況で不適正な制御が行わ
れる事態を排除することができる。
に限定されるものではなく、前述の第1の態様の実施例
において説明したような各種の変形態様が可能であるこ
とはもちろんである。
サとして、その出力レベルが風速の増加に伴って大きく
なる風速センサ13を使用した場合について説明した
が、風速センサとして、その出力レベルが風速の増加に
伴って小さくなる風速センサ(図示しない)を使用した
場合にも本実施例と同様の給湯器を構成することができ
る。
の増加に伴って小さくなる風速センサを使用した場合に
は、送風ファンの回転数に対する風速センサの出力特性
は、抵抗発熱体に塵等の付着していない正常な状態と塵
等が付着した状態とで、例えば図10に示すような特性
となり、送風ファンの停止時(無風時)における風速セ
ンサの出力レベルは、塵等の付着が進行すると、前記風
速センサ13の場合と逆に、当初の正常な場合に較べて
小さくなっていく。
な特性の風速センサを使用した場合には、前記補正係数
Kを、例えば図11に示すように送風ファンの停止時
(無風時)における風速センサの出力レベルが当初の正
常な場合に較べて低下するに従って小さくなるように設
定しておけば、前記実施例と同様の作用効果を奏する給
湯器を構成することができる。この場合において、前記
警報指令部26や、運転禁止指令部32は、送風ファン
の停止時(無風時)における風速センサの出力レベルが
所定レベルV0 (図11参照)を越えて該所定レベルV
0 よりも低下したときに警報を発し、また、送風ファン
10の作動やバーナ3の燃焼運転を禁止する。
の第1の態様によれば、風速センサにより検出される風
速又は風量が目標風量になるように送風ファンの回転数
を制御する場合に、風速センサの抵抗発熱体にパルス信
号を付与した時の該風速センサの出力の応答時間が風速
の変化に対して略一定となる風速範囲又は風量範囲内の
風速又は風量を生じるような所定回転数で送風ファンを
駆動した状態で、パルス信号付与手段により風速センサ
の抵抗発熱体にパルス信号を付与すると共に、それに対
する風速センサの出力の応答時間を計時手段により計測
し、その計測した応答時間に応じて送風ファンの回転数
を補正手段により補正するようにしたことによって、風
速センサの抵抗発熱体に塵や埃等が付着して風速センサ
の出力特性が変化しても、送風ファンの負荷変動の影響
を受けることなく送風ファンの風量又は風速制御を適正
に行うことができる。
た場合において、前記応答時間を計測するタイミングを
プリパージ時又はポストパージ時とすることによって、
燃焼機器の燃焼運転に影響を及ぼさない適切なタイミン
グで前記応答時間を計測することができると共に、燃焼
運転に際しては、該応答時間に応じた送風ファンの回転
数の補正を行うことで、バーナの燃焼を適正に行うこと
ができる。
越えたときに警報を発し、あるいは送風装置の作動を停
止せしめることによって、風速センサの抵抗発熱体に塵
等が過度に付着して送風ファンの適正な制御を行うこと
ができなくなる虞れがある場合に、使用者等に風速セン
サの交換や清掃を的確に促すことができると共に、送風
ファンの不適正な制御が行われてしまう虞れを確実に排
除することができる。
センサにより検出される風速又は風量が目標風量になる
ように送風ファンの回転数を制御する場合に、送風ファ
ンの停止時における風速センサの出力レベルに応じて送
風ファンの回転数を補正手段により補正するようにした
ことによって、前記第1の態様と同様に、風速センサの
抵抗発熱体に塵や埃等が付着して風速センサの出力特性
が変化しても、送風ファンの負荷変動の影響を受けるこ
となく送風ファンの風量又は風速制御を適正に行うこと
ができる。
センサの出力レベルが所定レベルを越えたときに警報を
発し、あるいは送風装置の作動を停止せしめることによ
って、風速センサの抵抗発熱体に塵等が過度に付着して
送風ファンの適正な制御を行うことができなくなる虞れ
がある場合に、使用者等に風速センサの交換や清掃を的
確に促すことができると共に、送風ファンの不適正な制
御が行われてしまう虞れを確実に排除することができ
る。
給湯器のシステム構成図。
給湯器の要部のブロック構成図。
一例の回路構成図。
応答を示す波形図。
応答時間を示す線図。
用する風速センサの出力特性を示す線図。
補正係数Kの設定の仕方を説明するための線図。
号生成部(パルス信号付与手段)、24…応答時間計測
部(計時手段)、28…補正部(補正手段)、29…フ
ァン制御手段、30…警報手段、31…停止手段、33
…運転禁止手段。
Claims (8)
- 【請求項1】送風ファンと、該送風ファンから送風され
る気体の流路に配置された抵抗発熱体を検出素子として
具備し、該送風気体の風量又は風速に応じたレベルの電
気信号を出力する風速センサと、該風速センサの出力レ
ベルにより検出される風量又は風速が目標風量又は目標
風速となるよう前記送風ファンの回転数を制御するファ
ン制御手段とを備えた送風装置において、前記抵抗発熱
体に所定のタイミングでパルス信号を付与するパルス信
号付与手段と、該パルス信号の付与に応じた前記風速セ
ンサの出力の応答時間を計測する計時手段と、前記ファ
ン制御手段により前記目標風量又は目標風速に対応して
制御される前記送風ファンの回転数を前記計時手段によ
り計測された応答時間に応じて補正せしめる補正手段と
を備え、前記ファン制御手段は、前記パルス信号の付与
時に前記応答時間が前記送風気体の風量又は風速の変化
に対して略一定となる風量範囲又は風速範囲内の風量又
は風速を生じるような所定回転数に前記送風ファンを制
御する手段を有し、前記補正手段は、前記計時手段によ
り計測された応答時間が長い程、送風ファンの回転数を
減少させるように補正することを特徴とする送風装置。 - 【請求項2】前記送風ファンは、バーナに燃焼用空気を
送風する送風ファンであって、前記所定のタイミングは
該送風装置及びバーナを備える燃焼機器のプリパージ時
又はポストパージ時としたことを特徴とする請求項1記
載の送風装置。 - 【請求項3】前記計時手段により計測された応答時間が
所定時間を越えたとき、警報を発する警報手段を備えた
ことを特徴とする請求項1又は2記載の送風装置。 - 【請求項4】前記計時手段により計測された応答時間が
所定時間を越えたとき、送風装置の作動を停止せしめる
停止手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれかに記載の送風装置。 - 【請求項5】送風ファンと、該送風ファンから送風され
る気体の流路に配置された抵抗発熱体を検出素子として
具備し、該送風気体の風量又は風速に応じたレベルの電
気信号を出力する風速センサと、該風速センサの出力レ
ベルにより検出される風量又は風速が目標風量又は目標
風速となるよう前記送風ファンの回転数を制御するファ
ン制御手段とを備えた送風装置において、前記ファン制
御手段により前記目標風量又は目標風速に対応して制御
される前記送風ファンの回転数を前記送風ファンの停止
時における前記風速センサの出力レベルに応じて補正す
る補正手段を備えると共に、前記風速センサは、その出
力レベルが送風気体の風量又は風速の増加に伴って大き
くなるよう構成され、前記補正手段は、前記送風ファン
の停止時における前記風速センサの出力レベルが大きい
程、送風ファンの回転数を減少させるように補正するこ
とを特徴とする送風装置。 - 【請求項6】送風ファンと、該送風ファンから送風され
る気体の流路に配置された抵抗発熱体を検出素子として
具備し、該送風気体の風量又は風速に応じたレベルの電
気信号を出力する風速センサと、該風速センサの出力レ
ベルにより検出される風量又は風速が目標風量又は目標
風速となるよう前記送風ファンの回転数を制御するファ
ン制御手段とを備えた送風装置において、前記ファン制
御手段により前記目標風量又は目標風速に対応して制御
される前記送風ファンの回転数を前記送風ファンの停止
時における前記風速センサの出力レベルに応じて補正す
る補正手段を備えると共に、前記風速センサは、その出
力レベルが送風気体の風量又は風速の増加に伴って小さ
くなるよう構成され、前記補正手段は、前記送風ファン
の停止時における前記風速センサの出力レベルが小さい
程、送風ファンの回転数を減少させるように補正するこ
とを特徴とする送風装置。 - 【請求項7】前記送風ファンの停止時における前記風速
センサの出力レベルが所定レベルを越えたとき、警報を
発する警報手段を備えたことを特徴とする請求項5又は
6記載の送風装置。 - 【請求項8】前記送風ファンの停止時における前記風速
センサの出力レベルが所定レベルを越えたとき、送風装
置の作動を禁止せしめる運転禁止手段を備えたことを特
徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の送風装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14772194A JP2939124B2 (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 送風装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14772194A JP2939124B2 (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 送風装置 |
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