JP2938658B2 - 多層合金めっき鋼板及びその製造方法 - Google Patents
多層合金めっき鋼板及びその製造方法Info
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- JP2938658B2 JP2938658B2 JP4059016A JP5901692A JP2938658B2 JP 2938658 B2 JP2938658 B2 JP 2938658B2 JP 4059016 A JP4059016 A JP 4059016A JP 5901692 A JP5901692 A JP 5901692A JP 2938658 B2 JP2938658 B2 JP 2938658B2
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- layer
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- plated steel
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- ing And Chemical Polishing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐食性に優れた安価な
多層合金めっき鋼板及びその製造方法に関する。
多層合金めっき鋼板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Al−Si系の合金めっき鋼板は、Al
及びSiを含有する溶融めっき浴に鋼板を浸漬する溶融
めっき法によって製造されている。鋼板表面に形成され
たAl−Si合金めっき層は、耐食性,耐熱性等に優
れ、しかも美麗な表面外観を呈することから、自動車の
排気系材料、建築用材料等として広範な分野で使用され
ている。
及びSiを含有する溶融めっき浴に鋼板を浸漬する溶融
めっき法によって製造されている。鋼板表面に形成され
たAl−Si合金めっき層は、耐食性,耐熱性等に優
れ、しかも美麗な表面外観を呈することから、自動車の
排気系材料、建築用材料等として広範な分野で使用され
ている。
【0003】Al−Si合金めっき鋼板の耐食性,耐熱
性等を更に高め、過酷な雰囲気においても十分な耐久性
を呈する構造材料を得るため、0.01〜2重量%のC
rを含有するAl−Si合金めっき鋼板が特開平2−8
8754号公報で紹介されている。Al−Si合金めっ
きが施されるめっき原板としては、普通鋼だけでなく、
それ自体で耐食性の優れたCr含有低合金鋼,ステンレ
ス鋼等も使用されるようになってきている。
性等を更に高め、過酷な雰囲気においても十分な耐久性
を呈する構造材料を得るため、0.01〜2重量%のC
rを含有するAl−Si合金めっき鋼板が特開平2−8
8754号公報で紹介されている。Al−Si合金めっ
きが施されるめっき原板としては、普通鋼だけでなく、
それ自体で耐食性の優れたCr含有低合金鋼,ステンレ
ス鋼等も使用されるようになってきている。
【0004】溶融Al−Si合金めっき鋼板は、前処理
帯において還元性雰囲気の下でめっき原板を焼鈍するこ
とにより、鋼板表面にある酸化皮膜を還元除去し且つ鋼
板表面を活性化した後、溶融めっきを行うライン内還元
焼鈍方式の連続溶融めっき設備を使用して通常製造され
ている。しかし、低合金鋼,ステンレス鋼等のようにC
r,Si,Al等の易酸化性元素を含有する鋼板をめっ
き原板とするとき、還元性ガスによって鋼板表面にある
酸化皮膜を除去することが困難である。
帯において還元性雰囲気の下でめっき原板を焼鈍するこ
とにより、鋼板表面にある酸化皮膜を還元除去し且つ鋼
板表面を活性化した後、溶融めっきを行うライン内還元
焼鈍方式の連続溶融めっき設備を使用して通常製造され
ている。しかし、低合金鋼,ステンレス鋼等のようにC
r,Si,Al等の易酸化性元素を含有する鋼板をめっ
き原板とするとき、還元性ガスによって鋼板表面にある
酸化皮膜を除去することが困難である。
【0005】そこで、下地鋼に対するAl−Si合金め
っき層の密着性を改善するため、鋼板に予めFe又はF
e−Bを電気めっきした後、通常のライン内還元焼鈍方
式の連続溶融めっき設備に通板することにより、溶融A
l−Si合金めっき層を形成している。また、特開昭6
3−176482号公報では、Co,Ni,Mn,M
o,Cu,Cr,W等をめっきし、更にFeめっき層を
形成することにより、下地鋼とAlめっき層との密着性
を改良することが提案されている。
っき層の密着性を改善するため、鋼板に予めFe又はF
e−Bを電気めっきした後、通常のライン内還元焼鈍方
式の連続溶融めっき設備に通板することにより、溶融A
l−Si合金めっき層を形成している。また、特開昭6
3−176482号公報では、Co,Ni,Mn,M
o,Cu,Cr,W等をめっきし、更にFeめっき層を
形成することにより、下地鋼とAlめっき層との密着性
を改良することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】低合金鋼やステンレス
鋼をめっき原板として使用するとき、Al−Si合金め
っき鋼板の耐食性が向上する。しかし、めっき原板の原
材料費や製造コストが高くなるため、Al−Si合金め
っき鋼板全体としての製品コストが高騰する。たとえ
ば、16重量%以上のCrを含有するステンレス鋼をめ
っき原板として使用したものにあっては、Alキルド鋼
等の普通鋼,低炭素鋼板をめっき原板として使用した場
合に比較して、製品価格が2倍以上になる。
鋼をめっき原板として使用するとき、Al−Si合金め
っき鋼板の耐食性が向上する。しかし、めっき原板の原
材料費や製造コストが高くなるため、Al−Si合金め
っき鋼板全体としての製品コストが高騰する。たとえ
ば、16重量%以上のCrを含有するステンレス鋼をめ
っき原板として使用したものにあっては、Alキルド鋼
等の普通鋼,低炭素鋼板をめっき原板として使用した場
合に比較して、製品価格が2倍以上になる。
【0007】そこで、前掲した特公平2−88754号
公報にみられるように、Crを添加した溶融Al−Si
めっき浴を使用することにより、めっき層にCrが添加
されたAl−Si合金めっき鋼板を製造することが考え
られる。しかし、めっき浴にCrを添加するとき、めっ
き浴を形成するAl−Si系合金の融点が上昇する。そ
の結果、めっき浴を高温に保持することが必要となり、
めっき浴のポットが溶融Al−Si合金で激しく侵食さ
れ、ポットの寿命が著しく低下する。
公報にみられるように、Crを添加した溶融Al−Si
めっき浴を使用することにより、めっき層にCrが添加
されたAl−Si合金めっき鋼板を製造することが考え
られる。しかし、めっき浴にCrを添加するとき、めっ
き浴を形成するAl−Si系合金の融点が上昇する。そ
の結果、めっき浴を高温に保持することが必要となり、
めっき浴のポットが溶融Al−Si合金で激しく侵食さ
れ、ポットの寿命が著しく低下する。
【0008】この点で、添加可能なCrの量に制約が加
わる。たとえば、通常の生産で使用されている浴温68
0℃以下のAl−Siめっき浴(Si濃度<18重量
%)では、Cr添加量の上限は0.5重量%である。そ
の結果、Crを含有するAl−Siめっき浴を使用する
方法では、得られたAl−Si合金めっき鋼板の耐食性
を大きく向上させることができない。
わる。たとえば、通常の生産で使用されている浴温68
0℃以下のAl−Siめっき浴(Si濃度<18重量
%)では、Cr添加量の上限は0.5重量%である。そ
の結果、Crを含有するAl−Siめっき浴を使用する
方法では、得られたAl−Si合金めっき鋼板の耐食性
を大きく向上させることができない。
【0009】他方、酸化され易く且つ容易に酸化膜が表
面に形成するCrで被覆された鋼板は、普通鋼を溶融め
っきする通常のライン内還元焼鈍方式で溶融めっきする
ことができない。すなわち、表面に形成されているCr
の酸化皮膜が強固であり、表面を還元性ガス中で加熱し
活性化する通常の条件下では酸化皮膜の還元除去反応が
進行しない。たとえば、露点−60℃のN2 −75%H
2 雰囲気で700℃に5分間加熱しても、表面の酸化皮
膜が完全に除去されない。その結果、還元焼鈍後の鋼板
に溶融めっきを行ったとき、不めっき等の欠陥が発生す
る。
面に形成するCrで被覆された鋼板は、普通鋼を溶融め
っきする通常のライン内還元焼鈍方式で溶融めっきする
ことができない。すなわち、表面に形成されているCr
の酸化皮膜が強固であり、表面を還元性ガス中で加熱し
活性化する通常の条件下では酸化皮膜の還元除去反応が
進行しない。たとえば、露点−60℃のN2 −75%H
2 雰囲気で700℃に5分間加熱しても、表面の酸化皮
膜が完全に除去されない。その結果、還元焼鈍後の鋼板
に溶融めっきを行ったとき、不めっき等の欠陥が発生す
る。
【0010】酸化皮膜の迅速な還元除去のためには、高
温加熱が必要となる。たとえば、同じ還元性雰囲気下を
使用し10秒以内の短時間で酸化皮膜を還元除去しよう
とすると、1000℃を超える雰囲気温度で初めて酸化
皮膜が除去される。しかし、高温加熱のために、多量の
熱エネルギーを消費することは勿論、還元焼鈍設備自体
としても耐熱性に優れた高価な材料で作ることが要求さ
れる。また、鋼種によっては、伸び,強度等の機械的特
性を劣化することから、高温加熱できないものもある。
温加熱が必要となる。たとえば、同じ還元性雰囲気下を
使用し10秒以内の短時間で酸化皮膜を還元除去しよう
とすると、1000℃を超える雰囲気温度で初めて酸化
皮膜が除去される。しかし、高温加熱のために、多量の
熱エネルギーを消費することは勿論、還元焼鈍設備自体
としても耐熱性に優れた高価な材料で作ることが要求さ
れる。また、鋼種によっては、伸び,強度等の機械的特
性を劣化することから、高温加熱できないものもある。
【0011】この点、前掲した特開昭63−17648
2号公報で紹介されているようなFe,Fe合金等のプ
レめっきは、Crの酸化皮膜に起因した悪影響を抑制す
る。しかし、プレめっきのために余分な工程が必要にな
ると共に、Fe,Fe合金等の電気めっき費用が高いこ
とから総製造費が上昇する。
2号公報で紹介されているようなFe,Fe合金等のプ
レめっきは、Crの酸化皮膜に起因した悪影響を抑制す
る。しかし、プレめっきのために余分な工程が必要にな
ると共に、Fe,Fe合金等の電気めっき費用が高いこ
とから総製造費が上昇する。
【0012】本発明は、このような問題を解消すべく案
出されたものであり、プラズマ又はイオンビームを使用
するエッチングでCr酸化物を除去することにより、A
l−Si合金めっき層の密着性を向上させると共に、耐
食性に優れた安価な多層合金めっき鋼板を提供すること
を目的とする。
出されたものであり、プラズマ又はイオンビームを使用
するエッチングでCr酸化物を除去することにより、A
l−Si合金めっき層の密着性を向上させると共に、耐
食性に優れた安価な多層合金めっき鋼板を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の多層合金めっき
鋼板は、その目的を達成するため、下地鋼の上にAl−
Si−Fe系合金の第1層,Al−Cr−Si−Fe系
合金の第2層及びAl−Si系合金の第3層が順次積層
されていることを特徴とする。
鋼板は、その目的を達成するため、下地鋼の上にAl−
Si−Fe系合金の第1層,Al−Cr−Si−Fe系
合金の第2層及びAl−Si系合金の第3層が順次積層
されていることを特徴とする。
【0014】また、本発明の多層合金めっき鋼板は、鋼
板をCrめっきした後、真空雰囲気においてプラズマエ
ッチング又はイオンビームエッチングでCrめっき層の
表面を活性化し、次いで溶融Al−Siめっき浴に浸漬
することにより製造される。Crめっき層は、電気めっ
き又は真空蒸着の何れによっても形成することができ
る。
板をCrめっきした後、真空雰囲気においてプラズマエ
ッチング又はイオンビームエッチングでCrめっき層の
表面を活性化し、次いで溶融Al−Siめっき浴に浸漬
することにより製造される。Crめっき層は、電気めっ
き又は真空蒸着の何れによっても形成することができ
る。
【0015】Crめっきを真空雰囲気で行うとき、同じ
真空雰囲気の下でプラズマエッチング又はイオンビーム
エッチングを行うことも可能である。或いは、大気雰囲
気下での電気めっきや真空蒸着等により予めCrめっき
層が形成されためっき原板を保管しておき、生産計画に
応じて溶融Al−Siめっきを施すこともできる。
真空雰囲気の下でプラズマエッチング又はイオンビーム
エッチングを行うことも可能である。或いは、大気雰囲
気下での電気めっきや真空蒸着等により予めCrめっき
層が形成されためっき原板を保管しておき、生産計画に
応じて溶融Al−Siめっきを施すこともできる。
【0016】以下、図面を参照しながら、本発明を具体
的に説明する。本発明の多層合金めっき鋼板は、図1に
示すように、下地鋼Sの上に第1層L1 ,第2層L2 及
び第3層L3 を積層した構造を持っている。下地鋼Sと
なるめっき原板は、特にその材質が限定されるものでは
ないが、製品コストを下げる上で普通鋼を使用すること
が好ましい。第1層L1 は、Al−Si−Fe合金層で
あり、その上にAl−Cr−Si−Fe合金層の第2層
L2 が形成されている。そして、最外層に、Al−Si
系の第3層L3 が形成される。
的に説明する。本発明の多層合金めっき鋼板は、図1に
示すように、下地鋼Sの上に第1層L1 ,第2層L2 及
び第3層L3 を積層した構造を持っている。下地鋼Sと
なるめっき原板は、特にその材質が限定されるものでは
ないが、製品コストを下げる上で普通鋼を使用すること
が好ましい。第1層L1 は、Al−Si−Fe合金層で
あり、その上にAl−Cr−Si−Fe合金層の第2層
L2 が形成されている。そして、最外層に、Al−Si
系の第3層L3 が形成される。
【0017】第2層L2 中のCr濃度は、多層合金めっ
き鋼板の耐食性を確保する上から、0.7重量%以上に
することが好ましい。第2層L2 は、Crを被覆した後
の鋼板を溶融Al−Siめっき浴に浸漬することによっ
て形成される。このとき、鋼板に対するCrの付着量に
応じて、第2層L2 のCr濃度を調整することができ
る。目標とするAl−Cr−Si−Fe系の第2層L2
を形成するためには、Cr被覆層の厚さを1.5μm以
下とすることが好ましい。
き鋼板の耐食性を確保する上から、0.7重量%以上に
することが好ましい。第2層L2 は、Crを被覆した後
の鋼板を溶融Al−Siめっき浴に浸漬することによっ
て形成される。このとき、鋼板に対するCrの付着量に
応じて、第2層L2 のCr濃度を調整することができ
る。目標とするAl−Cr−Si−Fe系の第2層L2
を形成するためには、Cr被覆層の厚さを1.5μm以
下とすることが好ましい。
【0018】溶融Al−Siめっき浴の組成及び温度
は、特に限定されるものではないが、めっき浴ポットの
寿命を延長し、良好な表面外観を多層合金めっき鋼板に
付与すること等から、Si濃度を1〜12重量%の範囲
に、浴温を680℃以下の温度に維持することが好まし
い。特に、薄いAl−Si−Fe合金層を形成する場
合、めっき浴をSi濃度を6〜12重量%及び浴温68
0℃以下にすることが望ましい。溶融Al−Siめっき
浴には、めっき浴ポットの耐熱鋼から溶け出した成分元
素が不純物として存在する。不純物の中では、Feが最
も多量に含まれる元素であるが、Fe濃度は通常3重量
%以下に規制される。
は、特に限定されるものではないが、めっき浴ポットの
寿命を延長し、良好な表面外観を多層合金めっき鋼板に
付与すること等から、Si濃度を1〜12重量%の範囲
に、浴温を680℃以下の温度に維持することが好まし
い。特に、薄いAl−Si−Fe合金層を形成する場
合、めっき浴をSi濃度を6〜12重量%及び浴温68
0℃以下にすることが望ましい。溶融Al−Siめっき
浴には、めっき浴ポットの耐熱鋼から溶け出した成分元
素が不純物として存在する。不純物の中では、Feが最
も多量に含まれる元素であるが、Fe濃度は通常3重量
%以下に規制される。
【0019】Cr被覆は電気めっき又は真空蒸着の何れ
によっても行うことができ、高純度のCr被覆層が安価
に高い生産性で形成される。Cr被覆層が形成された
後、プラズマエッチングやイオンビームエッチングで鋼
板表面を活性化し、溶融Al−Siめっき浴に鋼板を浸
漬することによってめっき層を形成する。プラズマエッ
チングやイオンビームエッチングで表面を活性化した鋼
板を連続的に溶融めっきする装置は、たとえば特開平3
−86170号公報で紹介されている。
によっても行うことができ、高純度のCr被覆層が安価
に高い生産性で形成される。Cr被覆層が形成された
後、プラズマエッチングやイオンビームエッチングで鋼
板表面を活性化し、溶融Al−Siめっき浴に鋼板を浸
漬することによってめっき層を形成する。プラズマエッ
チングやイオンビームエッチングで表面を活性化した鋼
板を連続的に溶融めっきする装置は、たとえば特開平3
−86170号公報で紹介されている。
【0020】プラズマエッチング活性化溶融めっき装置
やイオンビームエッチング活性化溶融めっき装置等は、
内部が真空雰囲気に保たれている。そこで、その真空を
利用し、プラズマエッチング活性化処理又はイオンビー
ムエッチング活性化処理に先立ってCrを蒸着すると
き、より安価にAl−Cr−Si系合金めっき鋼板を製
造することができる。この場合、酸洗等によって鋼板の
表面を清浄にし、真空中で600℃以上に加熱すると、
蒸着Crの密着性がよくなる。
やイオンビームエッチング活性化溶融めっき装置等は、
内部が真空雰囲気に保たれている。そこで、その真空を
利用し、プラズマエッチング活性化処理又はイオンビー
ムエッチング活性化処理に先立ってCrを蒸着すると
き、より安価にAl−Cr−Si系合金めっき鋼板を製
造することができる。この場合、酸洗等によって鋼板の
表面を清浄にし、真空中で600℃以上に加熱すると、
蒸着Crの密着性がよくなる。
【0021】
【作 用】第2層L2 は、多量のCrを含有しているこ
とから、耐食性に優れている。この第2層L2 のAl−
Cr−Si−Fe層及び第3層L3 のAl−Si層によ
って、第1層L1 のAl−Si−Fe層及び下地鋼Sの
腐食が抑制される。これに比較して通常の溶融Al−S
i合金めっき鋼板では、第2層L2 がないため、下地鋼
に対する防食を表層部のAl−Si層に依存し、耐食性
が不十分である。
とから、耐食性に優れている。この第2層L2 のAl−
Cr−Si−Fe層及び第3層L3 のAl−Si層によ
って、第1層L1 のAl−Si−Fe層及び下地鋼Sの
腐食が抑制される。これに比較して通常の溶融Al−S
i合金めっき鋼板では、第2層L2 がないため、下地鋼
に対する防食を表層部のAl−Si層に依存し、耐食性
が不十分である。
【0022】また、Crを被覆した後の鋼板に溶融Al
−Siめっきが施されるため、めっき浴のCr溶解量に
制限されて第2層L2 のCr濃度が少なくなることがな
い。換言すれば、Cr付着量によって第2層L2 のCr
濃度を高めることができ、耐食性,耐熱性を大幅に向上
することが可能となる。しかも、下地鋼に対する各層の
密着性が良好であり、フレーキング,パウダリング等の
ない加工性にも優れためっき鋼板が得られる。
−Siめっきが施されるため、めっき浴のCr溶解量に
制限されて第2層L2 のCr濃度が少なくなることがな
い。換言すれば、Cr付着量によって第2層L2 のCr
濃度を高めることができ、耐食性,耐熱性を大幅に向上
することが可能となる。しかも、下地鋼に対する各層の
密着性が良好であり、フレーキング,パウダリング等の
ない加工性にも優れためっき鋼板が得られる。
【0023】得られた多層合金めっき鋼板は、安価な普
通鋼をめっき原板とした場合でも、前述した層構成に由
来しステンレス鋼等の高級鋼板に匹敵する耐食性を呈す
る。また、原材料費が高くなるものの、低合金鋼,ステ
ンレス鋼等をめっき原板とした場合、更に耐食性,耐熱
性が向上し、高Ni高Crステンレス鋼を凌駕する耐食
性,耐熱性も得られる。
通鋼をめっき原板とした場合でも、前述した層構成に由
来しステンレス鋼等の高級鋼板に匹敵する耐食性を呈す
る。また、原材料費が高くなるものの、低合金鋼,ステ
ンレス鋼等をめっき原板とした場合、更に耐食性,耐熱
性が向上し、高Ni高Crステンレス鋼を凌駕する耐食
性,耐熱性も得られる。
【0024】真空蒸着又は電気めっきによってCrで被
覆した鋼板表面は、Fe,Fe合金等のプレめっきを施
す必要なく、プラズマエッチング,イオンビームエッチ
ング等により活性化される。プレめっきの省略によっ
て、製造工程が簡略化されると共に、製造コストも節減
される。しかも、真空中でプラズマエッチング,イオン
ビームエッチング等による活性化の後で溶融めっきする
ラインにおいて、同じ真空雰囲気でCr蒸着を行うと
き、多層合金めっき鋼板を連続的に製造することがで
き、製造コストを一層低減することが可能となる。
覆した鋼板表面は、Fe,Fe合金等のプレめっきを施
す必要なく、プラズマエッチング,イオンビームエッチ
ング等により活性化される。プレめっきの省略によっ
て、製造工程が簡略化されると共に、製造コストも節減
される。しかも、真空中でプラズマエッチング,イオン
ビームエッチング等による活性化の後で溶融めっきする
ラインにおいて、同じ真空雰囲気でCr蒸着を行うと
き、多層合金めっき鋼板を連続的に製造することがで
き、製造コストを一層低減することが可能となる。
【0025】
【実施例】めっき原板として、C:0.02重量%,S
i:0.04重量%,Mn:0.19重量%,P:0.
011重量%,S:0.011重量%,Al:0.04
5重量%,残部:Fe及び不純物の組成を持ち、板厚
0.5mm,板幅100mmのAlキルド鋼板を使用し
た。めっき原板を脱脂及び酸洗した後、図2及び図3に
示した溶融めっき装置を使用して溶融Al−Siめっき
を行った。
i:0.04重量%,Mn:0.19重量%,P:0.
011重量%,S:0.011重量%,Al:0.04
5重量%,残部:Fe及び不純物の組成を持ち、板厚
0.5mm,板幅100mmのAlキルド鋼板を使用し
た。めっき原板を脱脂及び酸洗した後、図2及び図3に
示した溶融めっき装置を使用して溶融Al−Siめっき
を行った。
【0026】図2は、プラズマエッチング装置を組み込
んだ溶融めっき設備であり、めっき原板10は、ペイオ
フリール11から繰り出され、デフレクターロール1
2,13で案内されて真空槽20に送り込まれる。真空
槽20の入側には真空シール装置21が設けられてお
り、めっき原板の走行方向に沿って高周波加熱装置3
0,Cr蒸着装置40及びプラズマエッチング装置50
が配列されている。
んだ溶融めっき設備であり、めっき原板10は、ペイオ
フリール11から繰り出され、デフレクターロール1
2,13で案内されて真空槽20に送り込まれる。真空
槽20の入側には真空シール装置21が設けられてお
り、めっき原板の走行方向に沿って高周波加熱装置3
0,Cr蒸着装置40及びプラズマエッチング装置50
が配列されている。
【0027】真空槽20の出側は、溶融めっき装置60
の溶融めっき浴61に浸漬されることによって、真空シ
ールされている。このとき、真空槽20内の真空度に応
じてめっき浴ポット62から溶融めっき浴61が吸い上
げられてスナウト部63を形成するため、溶融めっき浴
61による真空シールは完全なものとなる。
の溶融めっき浴61に浸漬されることによって、真空シ
ールされている。このとき、真空槽20内の真空度に応
じてめっき浴ポット62から溶融めっき浴61が吸い上
げられてスナウト部63を形成するため、溶融めっき浴
61による真空シールは完全なものとなる。
【0028】真空槽20は、真空ポンプ22,23で真
空排気される。真空槽20内に導入されためっき原板1
0は、高周波加熱装置30により所定温度に加熱された
後、Cr蒸着装置40によってCr被覆された後、プラ
ズマエッチング装置50で表面が活性化される。
空排気される。真空槽20内に導入されためっき原板1
0は、高周波加熱装置30により所定温度に加熱された
後、Cr蒸着装置40によってCr被覆された後、プラ
ズマエッチング装置50で表面が活性化される。
【0029】次いで、めっき原板10は、スナウト部6
3を経てめっき浴61に浸漬される。めっき原板10
は、めっき浴61内でシンクロール64,65を経て搬
送され、めっき浴61から引き上げられ、ガスワイピン
グ装置66によりめっき付着量が調整される。めっきさ
れた鋼板は、デフレクターロール14〜16を経て巻取
りリール17に巻き取られる。
3を経てめっき浴61に浸漬される。めっき原板10
は、めっき浴61内でシンクロール64,65を経て搬
送され、めっき浴61から引き上げられ、ガスワイピン
グ装置66によりめっき付着量が調整される。めっきさ
れた鋼板は、デフレクターロール14〜16を経て巻取
りリール17に巻き取られる。
【0030】図3は、イオンビームエッチング装置を組
み込んだ溶融めっき設備であり、図2のプラズマエッチ
ング装置50に替えて、真空槽20内を走行するめっき
原板10の両面に対向して一対のイオンビームエッチン
グ装置70,70を配置している。イオンビームエッチ
ング装置70,70から出射されたイオンビーム71,
71は、めっき原板10の表面に衝突し、Cr蒸着装置
40により形成されたCr被覆層の表面にある酸化皮膜
や表面変質層等をエッチング除去する。
み込んだ溶融めっき設備であり、図2のプラズマエッチ
ング装置50に替えて、真空槽20内を走行するめっき
原板10の両面に対向して一対のイオンビームエッチン
グ装置70,70を配置している。イオンビームエッチ
ング装置70,70から出射されたイオンビーム71,
71は、めっき原板10の表面に衝突し、Cr蒸着装置
40により形成されたCr被覆層の表面にある酸化皮膜
や表面変質層等をエッチング除去する。
【0031】真空槽20は、真空ポンプ22,23によ
り1×10-3Paまで排気した。真空槽20の内部が所
定真空度に達した後、高周波加熱装置30及びプラズマ
エッチング装置50又はイオンビームエッチング装置7
0を稼動させた。このときの原料ガス導入により、真空
槽20の真空度が0.05〜5Paまで低下した。
り1×10-3Paまで排気した。真空槽20の内部が所
定真空度に達した後、高周波加熱装置30及びプラズマ
エッチング装置50又はイオンビームエッチング装置7
0を稼動させた。このときの原料ガス導入により、真空
槽20の真空度が0.05〜5Paまで低下した。
【0032】Cr蒸着装置40によってめっき原板10
にCr被覆を施すとき、蒸着に先立って高周波加熱装置
30でめっき原板10を加熱しているので、密着性に優
れたCr蒸着層が形成された。また、プラズマエッチン
グは表1に示す条件で、イオンビームエッチングは表2
に示す条件で行った。
にCr被覆を施すとき、蒸着に先立って高周波加熱装置
30でめっき原板10を加熱しているので、密着性に優
れたCr蒸着層が形成された。また、プラズマエッチン
グは表1に示す条件で、イオンビームエッチングは表2
に示す条件で行った。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】エッチングされためっき原板に対し、表3
に示す条件で溶融Al−Si合金めっきを施した。
に示す条件で溶融Al−Si合金めっきを施した。
【表3】
【0036】得られた多層合金めっき鋼板は、Si含有
量が少ない初晶のAl−Si合金と共晶のAl−Si合
金の混合層で第3層L3 が形成されていた。また、第3
層L3 の下には、Al−Cr−Si−Fe系の第2層L
2 及びAl−Si−Fe系の第1層L1 が形成されてい
た。
量が少ない初晶のAl−Si合金と共晶のAl−Si合
金の混合層で第3層L3 が形成されていた。また、第3
層L3 の下には、Al−Cr−Si−Fe系の第2層L
2 及びAl−Si−Fe系の第1層L1 が形成されてい
た。
【0037】蒸着によって設けられるCr被覆層の厚み
を調節することによって、第2層L2 のCr濃度を変化
させた。そして、Cr濃度と耐食性の関係を調査した。
調査結果を図4に示す。なお、耐食性は、JISに規定
されている塩水噴霧試験を行い、面積率で5%の赤錆が
試験片表面に発生するまでの時間で評価した。図4か,
ら明らかなように、蒸着Cr皮膜の厚みを0.03μm
以上とするとき、第2層L2 のCr濃度が0.7重量%
以上となり、耐食性が大幅に向上していることが判る。
を調節することによって、第2層L2 のCr濃度を変化
させた。そして、Cr濃度と耐食性の関係を調査した。
調査結果を図4に示す。なお、耐食性は、JISに規定
されている塩水噴霧試験を行い、面積率で5%の赤錆が
試験片表面に発生するまでの時間で評価した。図4か,
ら明らかなように、蒸着Cr皮膜の厚みを0.03μm
以上とするとき、第2層L2 のCr濃度が0.7重量%
以上となり、耐食性が大幅に向上していることが判る。
【0038】これに対し、Crを蒸着しただけの参考例
では、蒸着Cr皮膜の厚みを1.5μmと大きくした場
合にあっても、5%赤錆発生時間が50時間以下と短
く、耐食性に劣っていた。また、蒸着Cr被覆した後で
溶融Al−Si合金めっきを行った比較例においても、
蒸着Cr皮膜の厚みが0.03μm未満の場合には、第
2層L2 のCr濃度が不足し、十分な耐食性が得られな
かった。
では、蒸着Cr皮膜の厚みを1.5μmと大きくした場
合にあっても、5%赤錆発生時間が50時間以下と短
く、耐食性に劣っていた。また、蒸着Cr被覆した後で
溶融Al−Si合金めっきを行った比較例においても、
蒸着Cr皮膜の厚みが0.03μm未満の場合には、第
2層L2 のCr濃度が不足し、十分な耐食性が得られな
かった。
【0039】第2層L2 のCr濃度を確保することによ
って優れた耐食性が確保されることは、イオンビームエ
ッチングでCr被覆後の試験片を活性化した場合も同様
であった。更に、予め電気めっきによってCr被覆をめ
っき原板の表面に形成した後、図2及び図3に示した溶
融めっき設備の真空槽20に導入し、エッチング及び溶
融Al−Si合金めっきを施したものも、同様に第2層
L2 のCr濃度が0.7重量%以上である限り、従来の
Al−Si合金めっき鋼板に比較して格段に優れた耐食
性を示す多層合金めっき鋼板であった。
って優れた耐食性が確保されることは、イオンビームエ
ッチングでCr被覆後の試験片を活性化した場合も同様
であった。更に、予め電気めっきによってCr被覆をめ
っき原板の表面に形成した後、図2及び図3に示した溶
融めっき設備の真空槽20に導入し、エッチング及び溶
融Al−Si合金めっきを施したものも、同様に第2層
L2 のCr濃度が0.7重量%以上である限り、従来の
Al−Si合金めっき鋼板に比較して格段に優れた耐食
性を示す多層合金めっき鋼板であった。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、下地鋼の上にAl−Si−Fe系の中間層を第1層
L1 として、その上に耐食性に優れたAl−Cr−Si
−Fe系の第2層L2 及びAl−Si系の第3層L3 を
形成している。このような多層構造を持つため、たとえ
安価な普通鋼等のめっき原板を使用した場合にあって
も、耐食性,耐熱性に優れ自動車用排気系の部材,建築
用材料等として好適な材料が得られる。また、プラズマ
エッチング又はイオンビームエッチング及び溶融めっき
を行う真空中でCrの真空蒸着を併せて行うと、めっき
工程及びめっき設備自体も簡略化され、低コストで高耐
食性の製品が得られる。
は、下地鋼の上にAl−Si−Fe系の中間層を第1層
L1 として、その上に耐食性に優れたAl−Cr−Si
−Fe系の第2層L2 及びAl−Si系の第3層L3 を
形成している。このような多層構造を持つため、たとえ
安価な普通鋼等のめっき原板を使用した場合にあって
も、耐食性,耐熱性に優れ自動車用排気系の部材,建築
用材料等として好適な材料が得られる。また、プラズマ
エッチング又はイオンビームエッチング及び溶融めっき
を行う真空中でCrの真空蒸着を併せて行うと、めっき
工程及びめっき設備自体も簡略化され、低コストで高耐
食性の製品が得られる。
【図1】 本発明多層合金めっき鋼板の層構成を示す。
【図2】 プラズマエッチングを組み込んだ溶融めっき
設備
設備
【図3】 イオンビームエッチングを組み込んだ溶融め
っき設備
っき設備
【図4】 本発明実施例で得られた多層合金めっき鋼板
の耐食性を、参考例及び比較例と対比して表したグラフ
の耐食性を、参考例及び比較例と対比して表したグラフ
10 めっき原板 20 真空槽 30
高周波加熱装置 40 Cr蒸着装置 50 プラズマエッチング装
置 60 溶融めっき装置 70 イオンビームエッチン
グ装置
高周波加熱装置 40 Cr蒸着装置 50 プラズマエッチング装
置 60 溶融めっき装置 70 イオンビームエッチン
グ装置
Claims (4)
- 【請求項1】 下地鋼の上にAl−Si−Fe系合金の
第1層,Al−Cr−Si−Fe系合金の第2層及びA
l−Si系合金の第3層が順次積層されていることを特
徴とする多層合金めっき鋼板。 - 【請求項2】 鋼板をCrめっきした後、真空雰囲気に
おいてプラズマエッチング又はイオンビームエッチング
でCrめっき層の表面を活性化し、次いで溶融Al−S
iめっき浴に浸漬することを特徴とする多層合金めっき
鋼板の製造方法。 - 【請求項3】 請求項2記載のCrめっきが真空雰囲気
で行われ、且つ同じ真空雰囲気の下でプラズマエッチン
グ又はイオンビームエッチングが行われることを特徴と
する多層合金めっき鋼板の製造方法。 - 【請求項4】 請求項2のCrめっき層は、電気めっき
又は真空蒸着によって形成されたものであることを特徴
とする多層合金めっき鋼板の製造方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4059016A JP2938658B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 多層合金めっき鋼板及びその製造方法 |
KR1019930703118A KR0166099B1 (ko) | 1992-02-12 | 1993-02-09 | 내식성이 우수한 알루미늄-규소-크롬계 도금강판 및 그 제조방법 |
DE69305458T DE69305458T2 (de) | 1992-02-12 | 1993-02-09 | A1-Si-Cr-BESCHICHTETE STAHLPLATTE UND DEREN HERSTELLUNG |
EP93903330A EP0584364B1 (en) | 1992-02-12 | 1993-02-09 | Al-Si-Cr-PLATED STEEL SHEET EXCELLENT IN CORROSION RESISTANCE AND PRODUCTION THEREOF |
PCT/JP1993/000163 WO1993016210A1 (fr) | 1992-02-12 | 1993-02-09 | TOLE D'ACIER PLAQUEE Al-Si-Cr, AYANT UNE EXCELLENTE RESISTANCE A LA CORROSION, ET PRODUCTION DE CETTE TOLE |
CA002107560A CA2107560C (en) | 1992-02-12 | 1993-02-09 | Al-si-cr-plated steel sheet excellent in corrosion resistance and production thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4059016A JP2938658B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 多層合金めっき鋼板及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05222550A JPH05222550A (ja) | 1993-08-31 |
JP2938658B2 true JP2938658B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=13101074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4059016A Expired - Lifetime JP2938658B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 多層合金めっき鋼板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2938658B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020084223A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 日鉄日新製鋼株式会社 | 溶融Al系めっき鋼板および溶融Al系めっき鋼板の製造方法 |
JP7230448B2 (ja) * | 2018-11-16 | 2023-03-01 | 日本製鉄株式会社 | 溶融Al系めっき鋼板 |
CN114525476B (zh) * | 2022-02-26 | 2024-01-19 | 辽宁科技大学 | 一种马氏体不锈钢表面Cr-AlSi复合涂层、方法 |
-
1992
- 1992-02-12 JP JP4059016A patent/JP2938658B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05222550A (ja) | 1993-08-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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