JP2938254B2 - 発毛・育毛料 - Google Patents

発毛・育毛料

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茂樹 増居
由紀子 横山
挂一郎 吉浜
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な発毛・育毛料に
関し、詳しくは発毛・育毛効果に優れ、かつ長期にわた
る使用にも十分耐えうる安全性および安定性の高い発毛
・育毛料を提供せんとするものである。
【0002】
【従来の技術】現在、提供される発毛・育毛料には各種
の生薬抽出エキスあるいは各種の化合物等が配合されて
いる。例えば生薬抽出エキスとしてはヨクイニン、イチ
ョウ、カシュウ等の抽出エキス(特公平1−13451
号公報、特開平2−48512号公報、特開平2−48
514号公報)等、また、化合物としてはビタミンE、
アロキサジン、ピリジンN−オキシド、アデノシン−
3′,5′−サイクリックモノホスフェート(特開昭6
4−56608号公報、特開平1−261321号公
報、特開平2−204406号公報)等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、これまでに
提供された発毛・育毛料には上記の例に挙げたとおり、
各種の生薬抽出エキスおよび各種の化合物が適用されて
いるが、顕著な効果を示すものがほとんどなく、また、
ある程度の効果を有するものには皮膚炎を起こす程刺激
が強く、連続使用が困難である等の欠点があった。その
ため、発毛・育毛効果に優れ、かつ長期にわたる使用に
も十分耐えうる安全性および安定性を備えた発毛・育毛
料を開発することを課題とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究の結果、ピセセロビウム ビゲ
ミナム(Pithecellobium Bigeminum)別名ピセコロビウム
ビゲミナム(Pithecolobium Bigeminum) を水および/
または有機溶媒で抽出して得られる抽出物が、発毛・育
毛に有効であり、上記の課題を解決しえるものであるこ
とを見出し本発明に至った。
【0005】すなわち、本発明は、ピセセロビウム ビ
ゲミナム(別名ピセコロビウム ビゲミナム)を水およ
び/または有機溶媒で抽出して得られる抽出物を含有す
ることを特徴とする発毛・育毛料であり、好ましい態様
としては、抽出物の含有量がエキス換算で0.001〜
10重量%の発毛・育毛料である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明に適用されるピセセロビウム ビゲ
ミナムとは、キンキジュに属する植物で、学名をPithec
ellobium Bigeminumと称し、別名をPithecolobium Bige
minum と呼ぶ。この植物は主にインド地方が原産地であ
る。これらの植物は主にその果実が下痢の改善に、ま
た、その葉がらい病治療に用いられている。しかしなが
ら、この植物の発毛・育毛効果を検証した例は見当ら
ず、本発明者らが初めて見出したものである。
【0008】本発明に適用される水溶性有機溶媒とは、
例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール等の一級アルコール、1,3−ブチレングリコー
ル、プロピレングリコール等の多価アルコール、または
アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の水溶性
有機溶媒の単独または混合溶媒である。
【0009】次に、ピセセロビウム ビゲミナムから発
毛・育毛促進効果を有する抽出物を製造する方法の事例
について述べる。ピセセロビウム ビゲミナムの全草、
好ましくは、種子を水および/または水溶性有機溶媒に
て温浸抽出する方法が適している。一般的な抽出操作
は、ピセセロビウム ビゲミナム100gに対して溶媒
を0.5〜5リットル用い、室温〜抽出溶媒の沸点の温
度で、室温時7〜10日間、加温時4〜8時間、1〜2
回温浸抽出する。抽出液を合わせ、吸引濾過後、溶媒を
除くために減圧下濃縮し、粘稠あるいは乾固したエキス
成分を得る。これらの抽出物(抽出液またはエキス)を
そのままあるいは適宜の溶媒等で溶解分散希釈せしめて
用いる。
【0010】次に、実施例で使用するピセセロビウム
ビゲミナム抽出エキスの具体的な製造例を示す。 (1)ピセセロビウム ビゲミナムの種子100gを7
0%エタノール水1リットルで室温にて10日間浸漬抽
出し、濾紙で残渣を濾別し、濾液をエバポレーションし
て乾固しエキスを得る(収率8.5%、以下エキスAと
いう)。 (2)ピセセロビウム ビゲミナムの根100gをエタ
ノール1リットルに浸漬し、ソックスレー抽出器に移
し、加温抽出を8時間行なう。その後冷却して濾紙で残
渣を濾別し、濾液をエバポレーションして乾固しエキス
を得る(収率8.5%、以下エキスBという)。 (3)ピセセロビウム ビゲミナムの種子100gをア
セトン1リットルに浸漬し、ソックスレー抽出器に移
し、加温抽出を8時間行なう。その後冷却して濾紙で残
渣を濾別し、濾液をエバポレーションして乾固しエキス
を得る(収率5.5%、以下エキスCという)。 (4)ピセセロビウム ビゲミナムの全草100gをブ
タノール1リットルに浸漬し、ソックスレー抽出器に移
し、加温抽出を8時間行なう。その後冷却して濾紙で残
渣を濾別し、濾液をエバポレーションして乾固しエキス
を得る(収率12.3%、以下エキスDという)。 (5)ピセセロビウム ビゲミナムの葉100gを1,
3−ブチレングリコール:蒸留水=1:1の抽出溶媒1
リットルに浸漬し、ソックスレー抽出器に移して、加温
抽出を8時間行なう。その後冷却して濾紙で残渣を濾別
し、濾液をエバポレーションして粘稠なエキスを得る
(収率9.6%、以下エキスEという)。 (6)ピセセロビウム ビゲミナムの全草100gを水
1リットルで室温にて10日間浸漬抽出し、濾紙で残渣
を濾別し、濾液をエバポレーションして粘稠なエキスを
得る(収率9.3%、以下エキスFという)。
【0011】ここで本発明に係わる発毛・育毛促進成分
としてのピセセロビウムビゲミナムの抽出エキスの含有
量は、発毛・育毛料全量に対しエキス換算で0.001
〜10重量%が好ましく、更に好ましくは0.05〜5
重量%である。含有量が0.001重量%より低濃度で
は下記に示す育毛試験において十分な育毛効果を示さ
ず、また10重量%より高濃度では発毛・育毛料自体の
安定性が悪くなり好ましくない。
【0012】本発明の発毛・育毛料で適用される他の原
料成分としては、通常、発毛・育毛料に適用される炭化
水素類、ロウ類、油脂類、エステル類、高級脂肪酸、高
級アルコール、界面活性剤、香料、色素、防腐剤、抗酸
化剤、紫外線防御剤、アルコール類、PH調整剤、およ
び本発明の目的にあった薬効成分など適宜選択され、調
製される。更に、公知公用の発毛・育毛成分と併用する
こともできる。また、本発明の発毛・育毛料としては、
種々の剤型たとえばヘアトニック、ヘアローション、ヘ
アトリートメント、ヘアクリーム、シャンプー、リン
ス、ポマードなどがあげられる。
【0013】
【作用】本発明の発毛・育毛料は、ピセセロビウム ビ
ゲミナムの抽出物が、毛根を刺激し、毛包周囲の血行を
盛んにし、代謝を活発化し、発毛・育毛を促進するもの
と推測する。
【0014】
【実施例】まず、マウスの毛成長に及ぼす抽出物の影響
について試験する。
【0015】<実験方法と結果> (1)試料 本発明に適用されるピセセロビウム ビゲミナムよりの
エタノール抽出エキスを5%含有する70%エタノール
水分散液と、従来から発毛・育毛効果を有する成分とし
て知られているビタミンEを1%含有する70%エタノ
ール水分散液と、コントロールとして、溶媒の70%エ
タノール水溶液の3検体を用いた。 (2)マウスを用いた育毛試験法 この試験法は、9週令のC3Hマウスを用いて、1群を
10匹として3群作り、これらの背部の2.0×2.0
cmの広さに除毛した部位に除毛後翌日検体を0.04
g塗布した後、16日目に当該部位の毛成長の密度を色
差計を用いて黒色増加度(L値の減少)としてとらえ
た。
【0016】(3)結果
【表1】 表1から明らかなように、本発明に適用されるピセセロ
ビウム ビゲミナム抽出エキスを含有する70%エタノ
ール水分散液では、L値が最も減少し、黒色が増加して
いることから、育毛促進効果が顕著であることがわか
る。一方、従来のビタミンEを含有する70%エタノー
ル水分散液では、L値の減少が小さいことから、育毛促
進効果は弱いことがわかる。これは、本発明のピセセロ
ビウム ビゲミナム抽出物が毛根を刺激し、毛包周囲の
血行をより盛んにし、代謝を活発にした結果と推測す
る。
【0017】以下、本発明の発毛・育毛料を実施例にて
説明するが、本発明はこれら実施例に制限されるもので
はない。なお、配合量は重量部である。
【0018】実施例1、2、3及び比較例1のヘアトニ
ック (処方)
【表2】
【0019】(製法)各原料を加温装置付き撹拌容器に
とり、50℃にて加温混合溶解し、可溶化を行ない、製
品とする。
【0020】次に、本発明品の発毛・育毛促進効果を確
かめるため、ヒトを対象とした実使用試験を行なう。
【0021】<実験方法と結果> (1)試料 実施例1、2、3及び比較例1のヘアトニック (2)試験方法 薄毛症、脱毛症を訴える20名のパネラーを各5名ずつ
4群に分け、各群毎に前記各試料を連続6ヶ月間使用さ
せることによる発毛・育毛促進効果試験を実施した。使
用方法は通常のヘアトニックの使用法と同様一日2回、
頭部にまんべんなく塗布する方法を用いた。評価は使用
開始後3ヶ月目と6ヶ月目に行ない、うぶ毛、硬毛が増
えてきたと感じた対象者がどの程度増えたかを計測し
た。また、テスト終了時に頭皮の状態の改善や、ふけの
発生の減少についても申告してもらった。
【0022】(3)結果
【表3】 表3から明らかなように、本発明のピセセロビウム ビ
ゲミナム抽出エキスを含有する実施例1、2、3のヘア
トニックでは、うぶ毛を生じた人、硬毛を生じた人が増
加していることから発毛効果が認められた。一方、ピセ
セロビウム ビゲミナム抽出エキス成分を含有しない比
較例1のヘアトニックでは、その効果が検出されないこ
とがわかった。また、テスト終了時に頭皮の状態が改善
され、ふけの発生の減少を申告した人が、実施例1では
4名、実施例2では1名数えられた。このことから本発
明のピセセロビウム ビゲミナム抽出エキスを含有する
ヘアトニックには顕著な育毛効果も認められた。更に、
使用テスト期間中にいずれのパネラーにも頭皮の状態の
悪化、炎症性の反応等の皮膚障害は全く観察されなかっ
たことから、本発明品は安全性も高いことが確かめられ
た。尚、いずれのヘアトニックも安定であった。
【0023】実施例4 ヘアローション (処方)
【表4】 (製法)表4のAグループの配合原料とBグループの配
合原料とを、室温にて、それぞれ別々に撹拌し、均質に
溶解する。Aの原料の溶液に、Bの原料の溶液を加え、
更にCを添加して製品とする。
【0024】実施例5 ヘアトリートメント (処方)
【表5】 (製法)表5のAグループの配合原料とBグループの配
合原料とを80℃にて、それぞれ別々に撹拌し、均質に
溶解する。Bの溶液にAの溶液を加え乳化する。撹拌し
ながら40℃に冷却し、Cを加え、更にDを添加して製
品とする。
【0025】実施例6 ヘアクリーム (処方)
【表6】 (製法)表6のAグループの原料を80℃にて混合溶解
し、次にあらかじめ80℃にて加温溶解しておいたBの
溶液に徐々にAの溶液加えて乳化する。その後40℃ま
で冷却し、Dを添加して製品とする。
【0026】実施例7 シャンプー (処方)
【表7】 (製法)表7のAグループの原料を80℃にて混合し、
その後40℃まで冷却してBの溶液を加え、更にCを添
加して製品とする。
【0027】
【発明の効果】本発明のピセセロビウム ビゲミナム抽
出物を含有した発毛・育毛料は、マウスを用いた育毛試
験において育毛効果を示し、更にヒトを対象とした実使
用試験において発毛・育毛効果が認められ、長期連用に
よる皮膚障害は認められなかった。
フロントページの続き (72)発明者 横山 由紀子 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社 横浜研究所 内 (72)発明者 吉浜 挂一郎 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社 横浜研究所 内 (72)発明者 黒田 秀夫 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社 横浜研究所 内 (72)発明者 鈴木 正巳 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社 横浜研究所 内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピセセロビウム ビゲミナム(別名ピセ
    コロビウム ビゲミナム)を水および/または水溶性有
    機溶媒で抽出して得られる抽出物を含有することを特徴
    とする発毛・育毛料。
  2. 【請求項2】 前記抽出物の含有量が、エキス換算で
    0.001〜10重量%であることを特徴とする請求項
    1記載の発毛・育毛料。
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