JP2937894B2 - ニット服の編成方法 - Google Patents

ニット服の編成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニット服の編成方法に
関し、より詳細には、手編み機、棒針、かぎ針等を使用
して編むニット服の編成方法に関する。
【0002】
【従来技術】家庭用の手編み機、棒針、かぎ針等を使用
してセーターやワンピース等のニット服(以下、「手編
みニット服」という)を編成する編物は、実用を兼ねた
趣味として親しまれている。従来の手編みニット服の編
成方法について、例えば、袖付きセーターを編む場合を
説明すると、一般的には、まず、編成したいニット服の
デザインを想定する。次いで、その想定した形状を、袖
付部分、袖下部分、肩部分、及び両脇部分で分離したと
仮定して展開した、前見頃パターン、後見頃パターン及
び袖パターンの3つのパターンを作成していた。これら
の各パターンの形状に基づいて、前見頃部分、後ろ見頃
部分、及び、袖部分に相当する一体的かつ平らな編み地
を編む。次いで、これらの編み地を互いにリンキングし
て、すなわち繋ぎ合わせて、ニット服を編成していた。
【0003】また、他の方法として、同形の平面状のモ
チーフを、多数、編んで作成する、いわゆるモチーフ編
みニット服の場合も、上記の場合と同様に、上記の3つ
のパターンに基づいて作成する。具体的には、まず、四
角形や六角形等にデザインされた同形の平面状のモチー
フを、多数、編み、次いで、これらのモチーフを上記各
パターン形状に基づいて幾何学模様のように並べ、これ
らを互いにリンキングして、前見頃部分、後見頃部分及
び袖部分を作成し、更に、これらを互いにリンキングし
て編成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記の箇所でニ
ット服の想定形状を分離するのは、立体的なニット服の
想定形状を平面化する上で合理的であるという、便宜的
な理由からである。すなわち、このように展開すれば、
最も少ないパターン枚数で済み、しかも、各々のパター
ン形状が比較的単純となり、それらに基づいて編む編み
地の編成作業が比較的容易になるからである。しかし、
このような便宜上の理由による従来のパターン展開のや
り方では、着用する者の体形にフィットする湾曲した立
体的デザイン、例えば、肩の丸み、胸部分の丸み、ウエ
スト部分のくびれ、肘の丸み等を有するニット服を作成
したい場合には、対応しがたいものであった。ニット服
は伸縮性に富むものの、肘部分等の動きの激しい部分
は、より体の湾曲面にフィットする方が機能的であり、
また、着心地が良い。更に、ニット服のデザインにファ
ッション性が求められる中で、特に、女性物のニット服
では、より女性らしい湾曲面を有するデザインにしたい
場合がある。
【0005】そこで、本発明は、より体の湾曲面にフィ
ットする立体的なニット服を作成することができ、しか
も、それを初心者でも容易に編成することができるニッ
ト服の編成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、従来のニット服
の編成方法においては、いずれのニット服も、一般的
に、同様な展開の仕方で作成した3つのパターンを用い
てニット服を編成していたのに対して、本発明は、ま
ず、ニット服の全体を湾曲した立体的な形状に自由にデ
ザインし、次いで、そのデザインした想定形状の全体
を、上記の3つの部分にとらわれずに、平面状になるよ
うに切り開いたと仮定し、それによって得られた形状に
基づいてパターンを作成するようにしたものである。ま
た、従来のニット服の編成方法では、上記各パターンに
基づいて一体的な編み地を形成していたのに対して、本
発明は、展開したパターンの外縁輪郭に包摂される領域
を、複数の編み易い形状の領域に割り付け、すなわち分
割することにより、パターンの外縁輪郭が複雑な形状を
有する場合でも、容易な編成作業で複雑な形状のニット
服を編成することができるようにしたものである。
【0007】本発明のニット服の編成方法は、編成すべ
き立体的な服の想定形状の全体を、平面状になるように
切り開いた形状を有する全体展開パターンを作成する工
程と、該全体展開パターンを、少なくとも1つの領域と
それに隣接する領域との間に、平面状になるように切り
開いたときに形成された切り込み部分又はダーツ部分を
挟んで割り付けるようにして、複数の割付片パターンを
作成する工程と、前記割付片パターンのそれぞれの形状
の編み地を編んで、編み地片を作成する工程と、該編み
地片を前記割り付けに従って互いにリンキングして、前
記想定形状の服を作成する工程とを有する。本発明によ
ってニット服を編成する場合には、まず、体形の湾曲面
を考慮して立体的なニット服の全体形状をデザインして
想定する。次いで、立体的にデザインされた想定形状の
全体、すなわち、前見頃部分や後見頃部分、更には、袖
部分、カフス部分、及び/又は襟部分等を含む全体が平
面状になるように、多数の切り込みを入れて切り開いた
と仮定した形状の全体展開パターンを作成する。想定形
状のどの部分を切り開いて展開するとするかは、全体の
デザインを考慮して決定する。次いで、展開された全体
展開パターンを、少なくとも1つの領域とそれに隣接す
る領域との間に、平面状になるように切り開いたときに
形成された切り込み部分又はダーツ部分を挟んで割り付
けるようにして、複数の割付片パターンを作成する。次
いで、各割付片パターンの形状に対応する編み地を編ん
で、編み地片を作成する。更に、各編み地片を割り付け
に従って互いにリンキングして、想定形状のニット服を
完成させる。
【0008】本発明によれば、体にフィットする湾曲面
を有する立体的な想定形状の全体に対して、全体展開パ
ターンを作成するので、大変、活動しやすく、着心地の
よいニット服の編成が可能となる。更に、複雑な外縁輪
郭を有する全体展開パターンを、少なくとも1つの領域
とそれに隣接する領域との間に、平面状になるように切
り開いたときに形成された切り込み部分又はダーツ部分
を挟んで、初心者でも編みやすい形状の割付片パターン
に割り付けするので、容易な作業で編み地片を作成する
ことができ、それら複数の編み地片を互いに、極めて容
易な作業であるリンキングによって繋ぎ合わせるれば、
体形にフィットする湾曲面を有する立体的な形状のニッ
ト服を、初心者でも容易に編成することができる。ま
た、このようにニット服の全体を複数の領域に割り付け
し、それぞれの編み地片を異なる方向に編んで、それら
を互いにリンキングすることにより、糸の撚りが起因し
て生じる編み地の斜向性、すなわち、編み地の形状の変
形が、複数の編み地片の間で平均化されることによって
補正され、変形のない想定形状のニット服を編成するこ
とができる効果がある。
【0009】また、本発明の他の観点によれば、ニット
服の想定形状が左右対称である場合には、左半部又は右
半部の少なくとも一方について上記半身展開パターンを
作成すればよい。左半部又は右半部のうちの他方につい
ては、鏡面対称の形状の編み地片を作成すればよい。本
発明の構成によれば、ニット服の左半部又は右半部の一
方のパターンを作成するだけで、立体的なニット服を編
成することができる。また、本発明の他の観点によるニ
ット服の編成方法においては、前記全体展開パターンの
作成工程は、前記服の想定形状の袖部分及び/又は胴回
り部分を、平面状になるように螺旋状に切り開いて帯状
に展開する工程を有し、前記割付片パターンの作成工程
は、前記袖部分及び/又は胴回り部分の帯状展開部分を
1つの領域として割付して、割付片パターンを作成する
工程を有する。本発明では、例えば、袖部分の肘部分を
湾曲形状に、また、胴回り部分のウエスト部分をしぼっ
た形状にデザインする等、立体的にデザインした形状を
想定する。次いで、全体展開パターンを作成するが、全
体のうち袖部分及び/又は胴回り部分については、それ
らを螺旋状に切り開いたと仮定した帯状のパターンを作
成する。また、その他の部分についても、平面状になる
ように切り開いたと仮定した形状のパターンを作成す
る。次いで、上記袖部分及び/又は胴回り部分の帯状の
領域を帯状の割付片パターンに割り付けする。この割付
片パターンに基づいて長い帯状の編み地片を作成し、こ
れを螺旋状にリンキングして袖部分及び/又は胴回り部
分を作成する。このように作成した袖部分を別途編成し
た前見頃及び後見頃部分にリンキングし、又は、胴回り
部分を別途編成した上半身部分の編み地にリンキングす
れば、立体的な袖部分及び/又は胴回り部分を有するデ
ザインのニット服を編成することができる。このよう
に、立体的な袖部分や胴回り部分を、編みやすい平面状
かつ帯状の形状に展開することにより、容易な作業で編
み地を作成することができ、従って、容易にニット服を
編成することができる。なお、袖部分又は胴回り部分だ
けの独立した、螺旋状の袖展開パターン又は胴回り展開
パターンを作成してもよい。この場合、これらのパター
ンに基づいて作成した袖部分及び/又は胴回り部分の編
み地を、任意な方法で別途作成した前見頃及び後見頃部
分の編み地や、上半身部分の編み地にリンキングして、
ニット服を作成する。
【0010】
【実施の形態】本発明の実施の形態によれば、前記割付
片パターンの作成工程は、前記全体展開パターンの少な
くとも一部を帯状の領域に割り付けして、複数の帯状の
割付片パターンを作成する。帯状の割付片パターンに基
づいて帯状の編み地片を編成することは容易であり、従
って、展開パターンが複雑な外縁輪郭形状を有していて
も、それを帯状の複数の帯状の割付パターンに分けるこ
とで編成作業が容易になり、初心者であってもニット服
を容易に編成することが可能となる。該帯状の割り付け
片パターンは、湾曲した帯状であってもよい。更に、四
角形の編み地片は編みやすいことから、展開パターンを
四角形の領域に割付してもよい。また、ニット服全体の
模様及び配色を考慮して、対応する編み地片を異なる色
や、表編み、ゴム編み等の風合いの異なる編み方で編め
ば、リンキングしたとき、模様編みのファッション性に
富んだニット服を作成することができる。
【0011】更に、本発明の他の観点によるニット服の
編成方法においては、前記全体展開パターンの作成工程
は、袖無しニット服の場合、前記服の想定形状における
前見頃部分及び後見頃部分を、これらにわたって延びる
帯状に展開する工程を有し、また、袖付きニット服の場
合、前記全体展開パターンの作成工程は、前記服の想定
形状における前見頃部分、袖部分、及び、後見頃部分
を、これらにわたって延びる帯状に展開する工程を有す
る。更に、前記割付片パターンの作成工程は、前記全体
展開パターンの帯状部分を、その長手方向に沿って複数
の帯状の領域に割付して、複数の割付片パターンを作成
する工程を有する。従って、ニット服のほぼ全体を長い
帯状の編み地片で構成することができ、容易な作業でニ
ット服を編成することができる。また、このように、1
つの長い帯状の編み地片が、前見頃部分から後見頃部分
にわたって延びるように割り付けすることにより、糸の
撚りが起因して生じる編み地の斜向性の変形の方向が、
前見頃側と後見頃側とで逆方向となり、変形が平均化さ
れることによって斜向性が補正され、変形のない想定形
状のニット服を編成することができる効果がある。
【0012】
【実施例】本発明の好ましい実施例を、セーターを編成
する場合を例として、添付の図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の第1実施例にかかるセーターの第
1全体展開パターン及びその割付片パターンを示す。ま
た、図2は、図1に示す第1全体展開パターンに基づい
て編成した第1セーターの完成図である。セーターを編
成するには、まず、編成すべきセーターの想定形状、す
なわち、セーターの外形形状をデザインする。第1実施
例では、前見頃部分と、後見頃部分と、長袖部分とを有
する襟無しの長袖セーターを作成することを想定する。
具体的には、前見頃部分が、丸首の湾曲した襟部分と、
中心線に向かってほぼ左右対象に斜め上方に傾斜する裾
部分とを有し、胸部分は膨らみを有する立体形状であ
り、また、後見頃部分は、中心線に向かってほぼ左右対
象に斜め下方に傾斜した裾部分を有し、背中の部分に丸
みをもたせる立体形状を有する外形形状のデザインを想
定している。
【0013】次いで、図1に示すように、この第1想定
形状の全体を、平面状になるように切り開いた形状を有
する第1全体展開パターン2(図1に実線で示す外側輪
郭形状)を、紙や厚紙等で作成する。実線で表されてい
る外側輪郭形状のうち、太線で示す部分が、上記第1想
定形状を切り開いたと仮定した部分であり、細線で示す
部分が、第1想定形状の襟、裾及び裾の縁を示すもので
ある。図1に示す第1全体展開パターン2の各部分を概
略的に説明すると、符号2aで示す部分が前見頃部分、
符号2bで示す部分が後見頃部分、符号2cで示す部分
が袖部分、符号2dで示す部分が丸首の襟ぐり部分、符
号2eで示す部分が前見頃の裾部分、また、符号2fで
示す部分が後見頃の裾部分に相当する。更に、一点鎖線
3aは、袖山及び肩の折り曲げ部分を、また、一点鎖線
3bは脇の折り曲げ部分を示す。また、符号4aで示す
ダーツ又は切り込みは、前見頃2aの胸部分の膨らみ
を、また、符号4bで示すダーツ又は切り込みは、後見
頃2bの背中部分の丸みを平面化させるためのものであ
る。
【0014】次いで、この複雑な形状を有する外側輪郭
形状の第1全体展開パターン2の内側領域を、複数の領
域に割り付け、すなわち分割する。第1全体展開パター
ン2を如何なる形状に割り付けするかは、第1全体展開
パターン2の形状を考察し、全体を単純な形状に分割
し、容易に編み地を作成可能という観点から決定する。
また、模様編みのセーターを作成するように、装飾的デ
ザインの観点から決定してもよい。これについては、後
に詳述する。本実施例にかかる第1全体展開パターン2
は、角部を多数もつ外側輪郭形状を有するので、複数の
四角形に割り付けするのが合理的であり、かつ後に説明
するように、四角形に割り付けすると編み地片の編成作
業が容易になる。従って、第1全体展開パターン2を、
図1に点線で示すように、長方形、正方形、菱形、台形
等の複数の四角形の領域に割り付けする。これらの複数
の四角形のそれぞれが割付片パターンとなる。なお、割
付片パターンは、それぞれを別々に切り離しても、第1
全体展開パターン2を一体とし、点線で示された形状に
基づいて使用してもよい。
【0015】次いで、割付片パターンのそれぞれの形状
の編み地を編んで、編み地片を作成する。四角形の編み
地は四方が略直線で構成されているので、比較的容易に
編むことができる。すべての編み地片を編み終えたら、
図1の第1全体展開パターン2の割り付けに基づいて、
編み地片を互いに整合させてリンキングする。更に、こ
れを、図1に示す一点鎖線に沿って、同じ方向に折り曲
げ、図1に示す太線部分を互いに整合させてリンキング
し、第1想定形状を形成する。符号4a及び4bのダー
ツも整合させて、湾曲を有する立体的な形状を形成す
る。例えば、各編み地片を異なる色の糸で編んだり、ま
た、表編み、裏編み、パイル編み等の異なる風合いを有
する編み方で編むと、図2に示すような、四角形の模様
編みの第1セーター6を編成することができる。
【0016】以下、更に、本発明の異なる実施例を説明
するが、上記のセーターの編成工程のうち、想定形状を
デザインし、それが平らになるように切り開いたと仮定
した全体展開パターンを作成し、その割り付けを行って
割付片パターンを作成し、各割付片パターンに基づいて
編み地片を編み、それを互いにリンキングして想定形状
のセーターを編成する工程は、第1実施例と同様であ
る。従って、以下の実施例では、第1実施例と異なる、
全体展開パターンを作成するときの想定形状の切り開き
方、及び、全体展開パターンの割り付け方についてだけ
説明する。図3は、本発明の第2実施例にかかるセータ
ーの第2全体展開パターン及びその割付片パターンを示
す。また、図4は、図3に示す第2全体展開パターンに
基づいて編成した第2セーターの完成図である。
【0017】第2実施例では、前見頃部分と、後見頃部
分と、長袖部分とを有する襟無しの長袖セーターを作成
することを想定する。具体的には、第2想定形状は、襟
は丸首で、長袖部分は、袖下が前見頃部分と後見頃部分
と湾曲したラインでつながっているドルマン袖でカフス
部分を有し、前見頃部分及び後見頃部分は、裾部分に向
かって広がるゆったりとした大きめのデザインを有す
る。図3は、第2実施例にかかるセーターの第2全体展
開パターン10(実線)を示す。第2全体展開パターン
10の各部分を概略的に説明すると、符号10aで示す
部分が前見頃部分、符号10bで示す部分が後見頃部
分、符号10cで示す部分が袖部分、符号10dで示す
部分がカフス部分、また符号10eで示す部分が丸首の
襟ぐり部分に相当する。更に、符号12a、12bで示
すダーツ部分は、それぞれ前見頃部分と後見頃部分の膨
らみを、また、符号12cで示す切り込み部分は肩の丸
みを平面化するためのものである。図3の太線で示され
ている部分を見てわかるように、第2実施例の第2想定
形状は、袖下部分14aと、脇部分14bと、後見頃中
心線14cに沿って切り開いたことを仮定して展開され
ている。なお、一点鎖線16は、袖山の折り部分を示
す。
【0018】更に、第2全体展開パターン10の全体を
考察して、割り付け方、すなわち割付片パターンの形状
を決定する。第2全体展開パターン10は、角部や切り
込みの少ない、しかも全体的に丸みをおびた形状を有す
るので、全体を複数の湾曲した帯状の領域に割り付け、
割付片パターンを作成する。この際、切り込み部分12
を帯状領域と帯状領域との間に挟むように割り付けすれ
ば、第2全体展開パターン10の全体を単純な形状の帯
状割付片パターンに分割することができる。これらの割
付片パターンに基づいて帯状の編み地を編むことは、初
心者にとっても容易である。帯状の各割付片パターンに
基づいて、異なる色等の糸を用いて、長い帯状の編み地
片を編み、割り付けに従って互いにリンキングする。こ
れを、図3に一点鎖線で示す両袖山で同方向に折り曲
げ、太線で示す部分を互いに整合させてリンキングする
と、図4に示すようなドレープ風の模様編みの長袖セー
ター18が完成する。
【0019】図5は、本発明の第3実施例にかかるセー
ターの第3全体展開パターン及びその割付片パターンを
示す。また、図6は、図5に示す第3全体展開パターン
に基づいて編成した第3セーターの完成図である。第3
実施例では、前見頃部分と、後見頃部分と、長袖部分と
を有する襟無しの長袖セーターを作成することを想定す
る。具体的には、第3想定形状は、襟はVネックで、長
袖部分はカフス部分を有し、前見頃部分及び後見頃部分
は、裾に向かってやや広がったデザインを有する。図5
は、第3実施例にかかるセーターの第3全体展開パター
ン20(実線)を示す。第3全体展開パターン20の各
部分を概略的に説明すると、符号20aで示す部分が前
見頃部分、符号20bで示す部分が後見頃部分、符号2
0cで示す部分が袖部分、符号20dで示す部分がカフ
ス部分、また符号20eで示す部分がVネック部分に相
当する。更に、符号22で示すダーツ部分は、前見頃部
分の胸部分の膨らみを平面化するためのものである。図
5の太線で示されている部分を見てわかるように、第3
実施例の第3想定形状は、袖下部分24aと、脇部分2
4bと、前見頃中心線24cに沿って切り開いたと仮定
して展開されている。なお、一点鎖線26は、袖山の折
り部分を示す。
【0020】更に、第3全体展開パターン20の全体を
考察して、割り付け方、すなわち割付片パターンの形状
を決定する。本実施例では、第3全体展開パターン20
全体をダイヤモンド形に延びる複数の帯状の領域に割り
付けし、割付片パターンを作成する。この際、ダーツ部
分22を帯状領域と帯状領域との間に挟むように割り付
けすれば、第3全体展開パターン20の全体を単純な形
状の帯状割付片パターンに分割することができる。これ
らの割付片パターンに基づいて帯状の編み地を編むこと
は、初心者にとっても容易である。帯状部分がダイヤモ
ンド形に折れ曲がる部分は、いわゆる「引返し」という
周知の編物技法を用いれば、簡単に形成することができ
る。帯状の各割付片パターンに基づいて、異なる色等の
糸を用いて、長い帯状の編み地片を編み、割り付けに従
って互いに整合させてリンキングする。それを、図5に
一点鎖線で示す袖山で同方向に折り曲げ、太線部分で示
す部分を互いにリンキングするすると、図6に示すよう
な、前中心線を中心として左右対象なV字の縞模様の長
袖セーター28が完成する。
【0021】図7は、本発明の第4実施例にかかるセー
ターの第4全体展開パターン及びその割付片パターンを
示す。また、図8は、図7に示す第4全体展開パターン
に基づいて編成した第4セーターの完成図である。第4
実施例では、前見頃部分と、後見頃部分と、長袖部分と
を有する襟無しの長袖セーターを作成することを想定す
る。具体的には、第4想定形状は、四角い襟ぐり部分を
有し、真っ直ぐな脇部分と、真っ直ぐな裾部分を有する
デザインになっている。図7は、第4実施例にかかるセ
ーターの第4全体展開パターン30(実線)を示す。第
4全体展開パターン30の各部分を概略的に説明する
と、符号30aで示す部分が前見頃部分、符号30bで
示す部分が後見頃部分、符号30cで示す部分が袖部
分、符号30dで示す部分が四角い襟ぐり部分に相当す
る。更に、符号32aで示す切り込み部分は、前見頃部
分の胸部分の膨らみを、また符号32bで示す切り込み
部分は、後見頃部分の背中部分の膨らみを平面化するた
めのものである。図7の太線で示されている部分を見て
わかるように、第4実施例の第4想定形状は、袖下部分
34aと、脇部分34bと、右肩部分34cに沿って切
り開かれて展開されている。なお、一点鎖線36は、袖
山の折り部分を示す。
【0022】更に、第4全体展開パターン30の全体を
考察して、割り付け方、すなわち割付片パターンの形状
を決定する。第4全体展開パターン30は、四角い襟ぐ
り部分や、切り込み32bの形状を考慮し、襟ぐりの周
囲は「コ」字形状の帯状に、また袖部分や胴回り部分は
真っ直ぐな帯状の領域に割り付けし、割付片パターンを
作成する。この際、切り込み部分32a及び32bを帯
状領域と帯状領域との間に挟むように割り付けすれば、
第4全体展開パターン30の全体を単純な形状の帯状割
付片パターンに分割することができる。これらの割付片
パターンに基づいて帯状の編み地を編むことは、初心者
にとっても容易である。「コ」字形状の帯状部分の折れ
曲がる部分は、いわゆる「引返し」という編物の技法を
用いれば、簡単に形成することができる。
【0023】帯状の各割付片パターンに基づいて、異な
る色等の糸を用いて、長い帯状の編み地片を編み、割り
付けに基づいて互いに整合させてリンキングする。それ
を、図7に一点鎖線で示す袖山で同方向に折り曲げ、太
線で示す部分を互いに整合させてリンキングすると、図
8に示すような、横縞模様の長袖セーター38が完成す
る。図9は、本発明の第5実施例にかかるセーターの第
5全体展開パターン及びその割付片パターンを示す。ま
た、図10は、図9に示す第5全体展開パターンに基づ
いて編成した第5セーターの完成図である。第5実施例
では、前見頃部分と、後見頃部分と、長袖部分とを有す
る襟無しの長袖セーターを作成することを想定する。具
体的には、第5想定形状は、襟ぐり部分は丸首であり、
略真っ直ぐな脇部分と、脇の下が大きく余裕のある裾部
分を有するデザインになっている。
【0024】図9は、第5実施例にかかるセーターの第
5全体展開パターン40(実線)を示す。第5全体展開
パターン40の各部分を概略的に説明すると、符号40
aで示す部分が前見頃部分、符号40bで示す部分が後
見頃部分、符号40cで示す部分が袖部分、符号40d
で示す部分が丸首の襟ぐり部分に相当する。更に、符号
42aで示す切り込み部分は、前見頃部分の胸部分の膨
らみを、符号42bで示す切り込み部分は、後見頃部分
の背中部分の膨らみを、符号42cは肩下がり部分を、
また符号42dは脇の下の余裕部分を平面化するための
ものである。図9の太線で示されている部分を見てわか
るように、第5実施例の第5想定形状は、袖下部分44
aと、脇部分44bと、前見頃中心線44cに沿って切
り開かれて展開されている。
【0025】更に、第5全体展開パターン40の全体を
考察して、割り付け方、すなわち割付片パターンの形状
を決定する。第5全体展開パターン40は、ほぼ真っ直
ぐに延びる前見頃部分40a、後見頃部分40b、及
び、袖部分40cを有するので、前見頃40aから袖部
分40cにわたって、また、前見頃40bから袖部分4
0cにわたって延びるL字形の帯状の領域にに割り付け
し、割付片パターンを作成する。この際、切り込み部分
42a、42b、42c及び42dを帯状領域と帯状領
域との間に挟むように割り付けすれば、第5全体展開パ
ターン40の全体を単純な形状の帯状割付片パターンに
分割することができる。これらの割付片パターンに基づ
いて帯状の編み地を編むことは、初心者にとっても容易
である。L字形の帯状部分の折れ曲がる部分は、いわゆ
る「引返し」という編物の技法を用いれば、簡単に形成
することができる。
【0026】帯状の各割付片パターンに基づいて、異な
る色等の糸を用いて、長い帯状の編み地片を編み、割り
付けに基づき互いに整合させてリンキングする。更に、
それを図9に一点鎖線で示す袖山で、同方向に折り曲
げ、太線で示す部分を互いに整合させてリンキングする
と、図10に示すような、縦縞模様の長袖セーター46
が完成する。図11は、本発明の第6実施例にかかるセ
ーターの第6全体展開パターン及びその割付片パターン
を示す。また、図12は、図11に示す第6全体展開パ
ターンに基づいて編成した第6セーターの完成図であ
る。第6実施例では、前見頃部分と、後見頃部分と、長
袖部分とを有する襟無しの長袖セーターを作成すること
を想定する。具体的には、第6想定形状は、Vネックの
襟ぐり部分と、真っ直ぐな脇部分と、膨らんだ裾部分を
有し、袖口部分はカフスでしぼられた形状のデザインに
なっている。
【0027】図11は、第6実施例にかかるセーターの
第6全体展開パターン50(実線)を示す。第6全体展
開パターン50の各部分を概略的に説明すると、符号5
0aで示す部分が前見頃部分、符号50bで示す部分が
後見頃部分、符号50cで示す部分が袖部分、符号50
dで示す部分がカフス部分、また、符号50eで示す部
分がVネックの襟ぐり部分に相当する。更に、符号52
aで示す切り込み部分は、前見頃部分の胸部分の膨らみ
を、また、符号52bで示すダーツ部分は、後見頃部分
の背中部分の膨らみを平面化するためのものである。図
11の太線で示されている部分を見てわかるように、第
6実施例の第6想定形状は、袖部分50c、前見頃部分
50a、更に、後見頃部分50bにわたって延びる帯状
に(図11の左下半分)、また、前見頃部分50a、後
見頃部分50b、更に、袖部分50cにわたって延びる
帯状に(図11の右上半分)切り開いたと仮定して展開
されている。
【0028】更に、第6全体展開パターン50の全体を
考察して、割り付け方、すなわち割付片パターンの形状
を決定する。第6全体展開パターン50は、全体がほぼ
帯状の形状を有するので、その帯状形状の長手方向に沿
った細い帯状領域に割付すると、全体を長い帯状の割付
片パターンで構成することができる。この際、切り込み
部分52aを帯状領域と帯状領域との間に挟むように割
り付けすれば、第6全体展開パターン50の全体を単純
な形状の帯状割付片パターンに分割することができる。
これらの割付片パターンに基づいて長い帯状の編み地を
真っ直ぐに編めばよい。帯状の各割付片パターンに基づ
いて、異なる色等の糸を用いて、長い帯状の編み地片を
編み、割り付けに基づいて互いに整合させてリンキング
する。更に、それを、図11に一点鎖線で示す部分で同
方向に折り曲げ、太線で示す部分を互いに整合させてリ
ンキングすると、図12に示すような、斜め縞模様の長
袖セーター54が完成する。
【0029】図13は、本発明の第7実施例にかかるセ
ーターの第7全体展開パターン及びその割付片パターン
を示す。また、図14は、図13に示す第7全体展開パ
ターンに基づいて編成した第7セーターの完成図であ
る。第7実施例では、前見頃部分と、後見頃部分と、長
袖部分とを有する襟無しの長袖セーターを作成すること
を想定する。具体的には、第7想定形状は、丸首の襟ぐ
り部分と、真っ直ぐな脇部分と、やや膨らみをもった形
状の裾部分を有し、また、袖口部分はカフスでしぼられ
た形状のデザインになっている。図13は、第7実施例
にかかるセーターの第7全体展開パターン60(実線)
を示す。第7全体展開パターン60の各部分を概略的に
説明すると、符号60aで示す部分が前見頃部分、符号
60bで示す部分が後見頃部分、符号60cで示す部分
が袖部分、符号60dで示す部分がカフス部分、また、
符号60eで示す部分が丸首の襟ぐり部分に相当する。
更に、符号62aで示す切り込み部分は、前見頃部分の
胸部分の膨らみを、符号62bで示すダーツ部分は、後
見頃部分の背中部分の膨らみを平面化するためのもので
ある。図13の太線で示されている部分を見てわかるよ
うに、第7実施例の第7想定形状は、全体が、袖部分6
0c、前見頃部分60a、更に、後見頃部分60bにわ
たって延びる帯状部分が交差した略X字形の形状に、切
り開いたと仮定して展開されている。
【0030】更に、第7全体展開パターン60の全体を
考察して、割り付け方、すなわち割付片パターンの形状
を決定する。第7全体展開パターン60は、全体が帯状
部分の交差した略X字形の形状を有するので、その帯状
部分の長手方向に沿って細い帯状領域に割付すると、全
体を長い帯状の割付片パターンで構成することができ
る。また、帯状でない前見頃部分は、略四角形の領域に
割り付けする。この際、切り込み部分62aを割り付け
した領域と領域との間に挟むように割り付けすれば、第
7全体展開パターン60の全体を単純な形状の割付片パ
ターンに分割することができる。これらの割付片パター
ンに基づいて四角形や、長い帯状の編み地を編めばよ
い。各割付片パターンに基づいて、異なる色等の糸を用
いて、四角形及び長い帯状の編み地片を編み、割り付け
に従って互いに整合させてリンキングする。それを図1
3に一点鎖線で示す部分で同方向に折り曲げ、太線で示
す部分を整合させて互いにリンキングすると、図14に
示すような、斜め縞模様の長袖セーター64が完成す
る。
【0031】図15は、本発明の第8実施例にかかるセ
ーターの第8全体展開パターン及びその割付片パターン
を示す。また、図16は、図15に示す第8全体展開パ
ターンに基づいて編成した第8セーターの完成図であ
る。第8実施例では、前見頃部分と、後見頃部分と、長
袖部分とを有する襟無しの長袖セーターを作成すること
を想定する。具体的には、第8想定形状は、丸首の襟ぐ
り部分と、真っ直ぐな脇部分を有する筒状の胴部分と、
真っ直ぐな裾部分を有する。図15は、第8実施例にか
かるセーターの第8全体展開パターン70(実線)を示
す。第8全体展開パターン70の各部分を概略的に説明
すると、符号70aで示す部分が前見頃部分及び後ろ見
頃部分の胴部分、符号70bで示す部分が前見頃の胸部
分、符号70cで示す部分が後見頃の背部分、符号70
dで示す部分が袖部分、符号70eで示す部分がカフス
部分、また、符号70fで示す部分が丸首の襟ぐり部分
に相当する。更に、符号72で示す切り込み部分は、袖
部分の肘の丸みを平面化するためのものである。図15
の太線で示されている部分を見てわかるように、第8実
施例の第8想定形状は、前見頃及び後見頃の胴部分を螺
旋状に帯状に切り開いたと仮定して展開されており、ま
た、袖部分70dは両袖下74aと、右袖の袖山74b
に沿って切り開いたと仮定して展開されている。
【0032】更に、第8全体展開パターン70の全体を
考察して、割り付け方、すなわち割付片パターンの形状
を決定する。第8全体展開パターン70は、前見頃及び
後見頃の胴部分が帯状の形状を有し、また、左袖部分7
0dから、前見頃の胸部分70b及び後見頃の背部分7
0cを経て、右袖部分70dまで延びる部分(上半身部
分)は、略帯状の形状を有する。従って、前見頃及び後
見頃の胴部分は、長い1つの帯状領域として割り付ける
ことができ、更に、これを長手方向に、図15に示すよ
うに、太い帯状領域と、細い帯状領域とに割り付けす
る。また、その他の領域も太い帯状領域と、細い帯状領
域とに割り付けし、全体を帯状の割付片パターンで構成
する。この際、切り込み部分72を帯状領域と帯状領域
との間に挟むように割り付けすれば、第8全体展開パタ
ーン70の全体を単純な形状の割付片パターンに分割す
ることができる。これらの割付片パターンに基づいて長
い帯状の編み地を編めばよい。
【0033】各割付片パターンに基づいて、太い帯状領
域と細い帯状領域を、それぞれ異なる色の糸を用いて編
む。次いで、前見頃及び後見頃の胴部分を構成する帯状
の編み地を一点鎖線で示す部分で折り曲げて、図15に
二点鎖線で示すように螺旋状にリンキングし、更に、上
半身部分も、図15の第8全体展開パターン70の割り
付けに基づいて互いにリンキングすると、図16に示す
ような、太い縞と細い縞の横縞模様の長袖セーター76
が完成する。図17は、本発明の第9実施例にかかるセ
ーターの第9全体展開パターン及びその割付片パターン
を示す。また、図18は、図17に示す第9全体展開パ
ターンに基づいて編成した第9セーターの完成図であ
る。第9実施例では、前見頃部分と、後見頃部分と、長
袖部分とを有する襟無しの長袖セーターを作成すること
を想定する。具体的には、第9想定形状は、四角い襟ぐ
り部分と、ウエストをしぼった形状の脇部分と、ゆった
りとした大きめの袖付部分から細い袖口部分まで延び、
肘部分が湾曲した略円錐状の裾部分を有する。
【0034】図17は、第9実施例にかかるセーターの
第9全体展開パターン80(実線)を示す。第9全体展
開パターン80の各部分を概略的に説明すると、符号8
0aで示す部分が前見頃部分、符号80bで示す部分が
後見頃部分、符号80cで示す部分が袖部分、また、符
号80dで示す部分が四角い襟ぐり部分に相当する。更
に、符号82aで示す切り込み部分は、前見頃の胸部分
の膨らみを、また82bは後ろ見頃部分80bの膨らみ
を平面化するためのものである。図17の太線で示され
ている部分を見てわかるように、第9実施例の第9想定
形状は、符号80cで示すように、袖部分が螺旋状に帯
状に切り開いたと仮定して展開されており、また、前見
頃部分80aと後見頃部分80bは脇部分84aと、右
肩部分84bとで切り開かれて展開されている。なお、
袖部分の肘部分の湾曲は、螺旋状に展開した結果、帯状
部分の長手方向に沿って異なる幅に含まれている。
【0035】更に、第9全体展開パターン80の全体を
考察して、割り付け方、すなわち割付片パターンの形状
を決定する。第9全体展開パターン80は、袖部分80
cが帯状の渦形状を有し、また、前見頃部分80a及び
後見頃部分80bが略四角い形状を有する。従って、袖
部分80cから前見頃80a及び後見頃80bの脇部分
にわたって、長い帯状領域として割り付けることがで
き、更に、これを長手方向に、図17に示すように、太
い帯状領域と、細い帯状領域とに割り付けする。また、
前見頃部分80aと後見頃部分80bもそれぞれ横方向
に、太い帯状領域と、細い帯状領域とに割り付けし、全
体を帯状の割付片パターンで構成する。これらの割付片
パターンに基づいて長い帯状の編み地を編めばよい。各
割付片パターンに基づいて、太い帯状領域と細い帯状領
域を、それぞれ異なる色の糸を用いて編む。次いで、袖
部分80cを一点鎖線で示す部分で折り曲げて、螺旋状
に太線で示す部分をリンキングして袖部分を形成し、更
に、前見頃部分80aと後見頃部分80bも、図17の
第9全体展開パターン80の割り付けに従って互いに整
合させてリンキングすると、図18に示すような、太い
縞と細い縞の横縞模様の長袖セーター86が完成する。
なお、袖部分の肘の湾曲は、長手方向に沿って異なる幅
を有する帯状割付片パターンに基づいて編み地を作成
し、螺旋状にリンキングすれば形成される。
【0036】図19は、本発明の第10実施例にかかる
セーターの第10全体展開パターン及びその割付片パタ
ーンを示す。また、図20は、図19に示す第10全体
展開パターンに基づいて編成した第10セーターの完成
図である。第10実施例では、前見頃部分と、後見頃部
分と、長袖部分とを有する襟無しの長袖セーターを作成
することを想定する。具体的には、第10想定形状は、
丸首の襟ぐり部分と、ウエストをややしぼった形状の脇
部分と、ゆったりと膨らみ、袖口部分をカフスでしぼっ
た形状の裾部分を有する。図19は、第10実施例にか
かるセーターの第10全体展開パターン90(実線)を
示す。第10全体展開パターン90の各部分を概略的に
説明すると、符号90aで示す部分が前見頃部分、符号
90bで示す部分が後見頃部分、符号90cで示す部分
が袖部分、符号90dで示す部分がカフス、また、符号
90eで示す部分が丸首の襟ぐり部分に相当する。更
に、符号92aで示す切り込み部分は、前見頃の胸部分
の膨らみを、また92bは後ろ見頃部分90bのウエス
ト部分のしぼりを平面化するためのものである。図19
の太線で示されている部分を見てわかるように、第10
実施例の第10想定形状は、符号90cで示すように、
袖部分が螺旋状に帯状に切り開かれて展開されており、
また、前見頃部分90aと後見頃部分90bは互いに脇
部分94aで切り開かれ、更に、前見頃90aは前中心
線94bに沿って切り開いたと仮定して展開されてい
る。
【0037】更に、第10全体展開パターン90の全体
を考察して、割り付け方、すなわち割付片パターンの形
状を決定する。第10全体展開パターン90は、袖部分
90cが長い帯状形状を有し、また、前見頃部分90a
及び後見頃部分90bが略四角い形状を有する。従っ
て、袖部分90cから前見頃及び後見頃の脇部分にわた
って、長い帯状領域として割り付けることができ、更
に、図19に示すように、これを長手方向に、太い帯状
領域と、細い帯状領域とに割り付けする。また、前見頃
部分90aと後見頃部分90bもそれぞれ、太い帯状領
域と、細い帯状領域とに縦方向に割り付けし、全体を帯
状の割付片パターンで構成する。これらの割付片パター
ンに基づいて長い帯状の編み地を編めばよい。各割付片
パターンに基づいて、太い帯状領域と細い帯状領域を、
それぞれ異なる色の糸を用いて編む。次いで、袖部分9
0cを一点鎖線で示す部分で折り曲げて、螺旋状に太線
で示す部分をリンキングして袖部分を形成し、更に、前
見頃部分90aと後見頃部分90bも、図19の第10
全体展開パターン90の割り付けに従って互いにリンキ
ングすると、図20に示すような、太い縞と細い縞の横
縞模様の長袖セーター94が完成する。
【0038】図21は、本発明の第11実施例にかかる
セーターの袖展開パターン及びその割付片パターン、及
び、前見頃部分・後見頃部分展開パターンを示す。ま
た、図22は、図21に示す袖展開パターン及び前見頃
部分・後見頃部分展開パターンに基づいて編成した第1
1セーターの完成図である。第11実施例では、前見頃
部分と、後見頃部分と、長袖部分とを有する襟無しの長
袖セーターを作成することを想定する。具体的には、第
11想定形状は、四角い襟ぐり部分と、ウエストをしぼ
った形状の脇部分と、ゆったりとした大きめの袖付部分
から細い袖口部分まで延びる略円錐状の裾部分を有す
る。図21に示すように、本実施例では、前見頃部分と
後見頃部分の展開パターンである前見頃部分・後見頃部
分展開パターン102とは別個の袖展開パターン100
(実線)を有する。前見頃部分・後見頃部分展開パター
ン102の各部分を概略的に説明すると、符号102a
で示す部分が前見頃部分、符号102bで示す部分が後
見頃部分、また符号102cで示す部分が四角い襟ぐり
部分に相当する。更に、符号102aで示す切り込み部
分は、前見頃の胸部分の膨らみを、また104bは後ろ
見頃部分102bの膨らみを平面化するためのものであ
る。図21の太線で示されている部分を見てわかるよう
に、第11実施例の第11想定形状の袖部分は、符号1
00で示すように、螺旋状に帯状に切り開かれて展開さ
れている。また、前見頃部分102aと後見頃部分10
2bは互いに脇部分106aと、右肩部分106bで切
り開いたと仮定して展開されている。
【0039】更に、袖展開パターン100は、長い1つ
の帯状領域として割り付けることができ、更に、図21
に示すように、これを長手方向に、太い帯状領域と、細
い帯状領域とに割り付けする。また、前見頃部分102
aと後見頃部分102bは、割り付けせず、1つの領域
とする。これらの割付片パターンに基づいて編み地を編
めばよい。袖割付片パターンに基づいて、太い帯状領域
と細い帯状領域を、それぞれ異なる色の糸を用いて編
み、互いに長手方向にリンキングする。次いで、袖部分
100を一点鎖線で示す部分で折り曲げて、螺旋状に太
線で示す部分をリンキングして袖部分を形成する。ま
た、これとは別に、前見頃部分102aと後見頃部分1
02bも、図21の前見頃部分・後見頃部分展開パター
ン102に基づいて1つの編み地を編み、脇部分及び肩
部分をリンキングする。更に、袖部分と前見頃部分・後
見頃部分とをリンキングすると、図22に示すような、
太い縞と細い縞の横縞模様の長袖を有するセーター10
8が完成する。
【0040】図23は、本発明の第12実施例にかかる
セーターの胴回り展開パターン及びその割付片パター
ン、及び、上半身展開パターンを示す。また、図24
は、図23に示す胴回り展開パターン及び上半身展開パ
ターンに基づいて編成した第12セーターの完成図であ
る。第12実施例では、前見頃部分と、後見頃部分と、
長袖部分とを有する襟無しの長袖セーターを作成するこ
とを想定する。具体的には、第12想定形状は、丸首の
襟ぐり部分と、真っ直ぐな脇部分を有する筒状の胴回り
部分と、真っ直ぐに延びる袖付部分を有する。図23に
示すように、本実施例では、上半身の展開パターンであ
る上半身展開パターン112とは別個の胴回り展開パタ
ーン110(実線)を有する。上半身展開パターン11
2の各部分を概略的に説明すると、符号112aで示す
部分が前見頃の胸部分、符号112bで示す部分が後見
頃の背部分、符号112cで示す部分が袖部分、また、
符号112dで示す部分が丸首の襟ぐり部分に相当す
る。更に、符号114aで示す切り込み部分は、袖部分
の肘の丸みを平面化するためのものである。図23の太
線で示されている部分を見てわかるように、第12実施
例の第12想定形状の胴回り部分は、符号110で示す
ように、螺旋状に帯状に切り開いたと仮定して展開され
ている。また、上半身は、袖下部分116aと右袖山1
16bに沿って切り開いたと仮定して展開されている。
【0041】更に、胴回り展開パターン110は、長い
帯状領域として割り付けることができ、更に、図23に
示すように、これを長手方向に、太い帯状領域と、細い
帯状領域とに割り付けする。また、上半身部分は割り付
けせず、1つの領域とする。これらの割付片パターンに
基づいて編み地を編めばよい。胴回り割付片パターンに
基づいて、太い帯状領域と細い帯状領域を、それぞれ異
なる色の糸を用いて編み、互いに長手方向に沿ってリン
キングする。次いで、胴回り部分110の編み地片を一
点鎖線で示す部分で折り曲げて、螺旋状に太線で示す部
分をリンキングして胴回り部分を形成する。また、別個
に、上半身部分も、図23の上半身部分展開パターン1
12に基づいて1つの編み地を編み、袖下部分及び袖山
部分をリンキングする。更に、胴回り部分と上半身部分
とをリンキングすると、図24に示すような、太い縞と
細い縞の横縞模様の胴回り部分を有するセーター118
が完成する。
【0042】本発明は、以上の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々
の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含さ
れるものであることはいうまでもない。例えば、上記実
施例1〜10においては、全体展開パターンが、それぞ
れの想定形状全体を平面状になるように切り開いた形状
を有するが、実施例2、3、5、及び、10においては
左右対称の形状を有することから、前見頃中心線又は後
見頃中心線に沿って分割した、右半分又は左半分のいず
れか一方の全体展開パターンを作成してもよい。それを
割付して割付片パターンを作成し、各割付片パターンに
基づいて、それぞれ鏡面対称の形状の編み地を作成し、
リンキングしてセーターを編成してもよい。
【0043】また、上記実施例4においては、全体展開
パターンが、想定形状全体を平面状になるように切り開
いた形状を有するが、展開パターンは一体的な1つのパ
ターンである必要はなく、例えば、図7に一点鎖線で示
す左袖山に沿って前半分と後半分とを切り離した2つの
パターンで構成するようにしてもよい。また、上記実施
例1〜12では、展開パターンを帯状又は略四角形に割
り付けしたが、割り付けする形状は、帯状や四角形に限
られず、多角形や三角形等の他のいかなる編みやすい形
状であってもよい。更に、上記実施例1〜12では、複
数の割付片パターンは一体の全体展開パターンとして表
されているが、各割付片パターンは、紙や厚紙等で形成
された独立したパターンとして別々に切り離されていて
もよい。
【0044】更に、上記実施例1〜12の全体展開パタ
ーン及び割付片パターンは、その形状に形成された紙又
は厚紙で作成されているが、それぞれの形状が印刷され
た紙、厚紙等であってもよい。更に、上記実施例1〜1
2では、例示としてセーターを編成する場合について説
明したが、本発明を、例えば、ワンピース、スラック
ス、ジャケット等の他のいかなるニット服を編成する場
合に適用してもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、より体の湾曲面にフィ
ットする立体的なニット服を作成することができ、しか
も、それを初心者でも容易に編成することができるニッ
ト服の編成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例にかかるセーター
の第1全体展開パターン及びその割付片パターンを示
す。
【図2】図2は、図1に示す第1全体展開パターンに基
づいて編成した第1セーターの完成図である。
【図3】図3は、本発明の第2実施例にかかるセーター
の第2全体展開パターン及びその割付片パターンを示
す。
【図4】図4は、図3に示す第2全体展開パターンに基
づいて編成した第2セーターの完成図である。
【図5】図5は、本発明の第3実施例にかかるセーター
の第3全体展開パターン及びその割付片パターンを示
す。
【図6】図6は、図5に示す第3全体展開パターンに基
づいて編成した第3セーターの完成図である。
【図7】図7は、本発明の第4実施例にかかるセーター
の第4全体展開パターン及びその割付片パターンを示
す。
【図8】図8は、図7に示す第4全体展開パターンに基
づいて編成した第4セーターの完成図である。
【図9】図9は、本発明の第5実施例にかかるセーター
の第5全体展開パターン及びその割付片パターンを示
す。
【図10】図10は、図9に示す第5全体展開パターン
に基づいて編成した第5セーターの完成図である。
【図11】図11は、本発明の第6実施例にかかるセー
ターの第6全体展開パターン及びその割付片パターンを
示す。
【図12】図12は、図10に示す第6全体展開パター
ンに基づいて編成した第6セーターの完成図である。
【図13】図13は、本発明の第7実施例にかかるセー
ターの第7全体展開パターン及びその割付片パターンを
示す。
【図14】図14は、図13に示す第7全体展開パター
ンに基づいて編成した第7セーターの完成図である。
【図15】図15は、本発明の第8実施例にかかるセー
ターの第8全体展開パターン及びその割付片パターンを
示す。
【図16】図16は、図15に示す第8全体展開パター
ンに基づいて編成した第8セーターの完成図である。
【図17】図17は、本発明の第9実施例にかかるセー
ターの第9全体展開パターン及びその割付片パターンを
示す。
【図18】図18は、図17に示す第9全体展開パター
ンに基づいて編成した第9セーターの完成図である。
【図19】図19は、本発明の第10実施例にかかるセ
ーターの第10全体展開パターン及びその割付片パター
ンを示す。
【図20】図20は、図19に示す第10全体展開パタ
ーンに基づいて編成した第10セーターの完成図であ
る。
【図21】図21は、本発明の第10実施例にかかるセ
ーターの袖展開パターン及びその割付片パターン、及
び、前見頃部分・後見頃部分展開パターンを示す。
【図22】図22は、図22に示す袖展開パターン及び
前見頃部分・後見頃部分展開パターンに基づいて編成し
た第11セーターの完成図である。
【図23】図23は、本発明の第11実施例にかかるセ
ーターの胴回り展開パターン及びその割付片パターン、
及び、上半身展開パターンを示す。
【図24】図24は、図23に示す胴回り展開パターン
及び上半身展開パターンに基づいて編成した第12セー
ターの完成図である。
【符号の説明】
2 第1全体展開パターン 6 第1セーター 10 第2全体展開パターン 18 第2セーター 20 第3全体展開パターン 28 第3セーター 30 第4全体展開パターン 38 第4セーター 40 第5全体展開パターン 46 第5セーター 50 第6全体展開パターン 54 第6セーター 60 第7全体展開パターン 64 第7セーター 70 第8全体展開パターン 76 第8セーター 80 第9全体展開パターン 86 第9セーター 90 第10全体展開パターン 96 第10セーター 100 第11全体展開パターン 108 第11セーター 110 第12全体展開パターン 118 第12セーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A41D 31/00 D04B 1/24 A41D 1/04

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編成すべき立体的な服の想定形状の全体
    を、平面状になるように切り開いた形状を有する全体展
    開パターンを作成する工程と、 該全体展開パターンを、少なくとも1つの領域とそれに
    隣接する領域との間に、平面状になるように切り開いた
    ときに形成された切り込み部分又はダーツ部分を挟んで
    割り付けるようにして、複数の割付片パターンを作成す
    る工程と、 前記割付片パターンのそれぞれの形状の編み地を編ん
    で、編み地片を作成する工程と、 該編み地片を前記割り付けに従って互いにリンキングし
    て、前記想定形状の服を作成する工程とを有するニット
    服の編成方法。
  2. 【請求項2】 前記割付片パターンの作成工程は、前記
    全体展開パターンの少なくとも一部を帯状の領域に割り
    付けして、複数の帯状の割付片パターンを作成するこ
    と、を特徴とする請求項1に記載のニット服の編成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記帯状の割付片パターンは、湾曲した
    形状を有すること、を特徴とする請求項2に記載のニッ
    ト服の編成方法。
  4. 【請求項4】 前記割付片パターンの作成工程は、前記
    全体展開パターンの少なくとも一部をほぼ四角形に割り
    付けして、複数の四角形の割付片パターンを作成するこ
    と、を特徴とする請求項1に記載のニット服の編成方
    法。
  5. 【請求項5】 前記全体展開パターンの作成工程は、前
    記服の想定形状における前見頃部分及び後見頃部分を、
    これらにわたって延びる帯状に展開する工程を有し、 前記割付片パターンの作成工程は、前記全体展開パター
    ンの帯状部分を、その長手方向に沿って複数の帯状の領
    域に割付して、複数の割付片パターンを作成する工程を
    有すること、を特徴とする請求項1に記載のユニット服
    の編成方法。
  6. 【請求項6】 前記全体展開パターンの作成工程は、前
    記服の想定形状における前見頃部分、袖部分、及び、後
    見頃部分を、これらにわたって延びる帯状に展開する工
    程を有し、 前記割付片パターンの作成工程は、前記全体展開パター
    ンの帯状部分を、その長手方向に沿って複数の帯状の領
    域に割付して、複数の割付片パターンを作成する工程を
    有すること、を特徴とする請求項1に記載のユニット服
    の編成方法。
  7. 【請求項7】 前記全体展開パターンの作成工程は、前
    記服の想定形状の袖部分及び/又は胴回り部分を、平面
    状になるように螺旋状に切り開いて帯状に展開する工程
    を有し、 前記割付片パターンの作成工程は、前記袖部分及び/又
    は胴回り部分の帯状展開部分を1つの領域として割付し
    て、割付片パターンを作成する工程を有すること、を特
    徴とする請求項1に記載のニット服の編成方法。
  8. 【請求項8】 編成すべき立体的な服の想定形状の袖部
    分及び/又は胴回り部分を、平面状になるように螺旋状
    に切り開いて帯状に展開した形状を有する袖展開パター
    ン及び/又は胴回り展開パターンを作成する工程と、 前記袖展開パターン及び/又は胴回り展開パターンに基
    づいた帯状の編み地を編んで、編み地片を作成する工程
    と、 該編み地片を螺旋状にリンキングして、前記想定形状の
    袖部分及び/又は胴回り部分を作成する工程とを有する
    ニット服の編成方法。
  9. 【請求項9】 編成すべき立体的な服の想定形状の全体
    を平面状になるように切り開いた外縁輪郭形状を有し、
    該外縁輪郭形状に包摂される領域を、少なくとも1つの
    領域とそれに隣接する領域との間に、平面状になるよう
    に切り開いたときに形成された切り込み部分又はダーツ
    部分を挟んで割り付けるようにして、複数の割付片パタ
    ーンを作成する工程と、平面状になるように切り開いた
    ときに形成された少なくとも1つの切り込み部分又はダ
    ーツ部分を間に挟むようにして複数の領域に割り付けし
    た形状が表されたニット服編成用全体展開パターン。
  10. 【請求項10】 編成すべき立体的かつ左右対称な服の
    想定形状の、左半部又は右半部の少なくとも一方を平面
    状になるように切り開いた外縁輪郭形状を有し、該外縁
    輪郭形状に包摂される領域を、少なくとも1つの領域と
    それに隣接する領域との間に、平面状になるように切り
    開いたときに形成された切り込み部分又はダーツ部分を
    挟んで割り付けるようにして、複数の領域に割り付けし
    た形状が表されたニット服編成用半身展開パターン。
  11. 【請求項11】 編成すべき立体的な服の想定形状の全
    体又は半部若しくは右半部の一方を平面状になるように
    切り開いた形状を有するニット服編成用全体展開パター
    ンを、少なくとも1つの領域とそれに隣接する領域との
    間に、平面状になるように切り開いたときに形成された
    切り込み部分又はダーツ部分を挟んで割り付けるように
    して、複数の領域に割り付けした形状を有する割付片パ
    ターン。
  12. 【請求項12】 編成すべき立体的な服の想定形状の袖
    部分及び/又は胴回り部分を、平面状になるように螺旋
    状に切り開いて帯状にした形状を有するニット服編成用
    袖展開パターン及び/又は胴回り展開パターン。
  13. 【請求項13】 編成すべき立体的な服の想定形状の全
    体を平面状になるように切り開いた外縁形状を有し、該
    外縁輪郭形状に包摂される領域を、少なくとも1つの領
    域とそれに隣接する領域との間に、平面状になるように
    切り開いたときに形成された切り込み部分又はダーツ部
    分を挟んで割り付けるようにして、複数の領域に割り付
    けした形状が印刷されたニット服編成用全体展開パター
    ン。
  14. 【請求項14】 編成すべき立体的かつ左右対称な服の
    想定形状の、左半部又は右半部の少なくとも一方を平面
    状になるように切り開いた外縁輪郭形状、及び、該外縁
    輪郭形状に包摂される領域を、少なくとも1つの領域と
    それに隣接する領域との間に、平面状になるように切り
    開いたときに形成された切り込み部分又はダーツ部分を
    挟んで割り付けるようにして、複数の領域に割り付けし
    た形状が印刷されたニット服編成用半身展開パターン。
  15. 【請求項15】 編成すべき立体的な服の想定形状の袖
    部分及び/又は胴回り部分を、平面状になるように螺旋
    状に切り開いて帯状にした形状が印刷されたニット服編
    成用袖展開パターン及び/又は胴回り展開パターン。
  16. 【請求項16】 編成すべき立体的な服の想定形状の全
    体又は半部若しくは右半部の一方を平面状になるように
    切り開いた形状を有するニット服編成用全体展開パター
    ンを、少なくとも1つの領域とそれに隣接する領域との
    間に、平面状になるように切り開いたときに形成された
    切り込み部分又はダーツ部分を挟んで割り付けるように
    して、複数の領域に割り付けした形状が印刷された割付
    片パターン。
  17. 【請求項17】 編成すべき立体的な服の想定形状の全
    体を、平面状になるように切り開いた形状を有する全体
    展開パターンを作成し、該全体展開パターンを、少なく
    とも1つの領域とそれに隣接する領域との間に、平面状
    になるように切り開いたときに形成された切り込み部分
    又はダーツ部分を挟んで割り付けるようにして、複数の
    領域に割り付けし、割り付けされた各領域の形状に編ん
    だ編み地片を、互いにリンキングして編成したニット
    服。
  18. 【請求項18】 編成すべき立体的かつ左右対称な服の
    想定形状の左半部又は右半部の少なくとも一方を、平面
    状になるように切り開いた形状を有する半身展開パター
    ンを作成する工程と、 該半身展開パターンを、少なくとも1つの領域とそれに
    隣接する領域との間に、平面状になるように切り開いた
    ときに形成された切り込み部分又はダーツ部分を挟んで
    割り付けるようにして、複数の領域に割り付けして複数
    の割付片パターンを作成する工程と、 前記割付片パターンのそれぞれの形状の編み地を編ん
    で、前記服の左半部又は右半部の前記一方用の編み地片
    を作成する工程と、 前記割付片パターンのそれぞれの鏡面対称の形状の編み
    地を編んで、前記服の左半部又は右半部の他方用の編み
    地片を作成する工程と、 該編み地片を前記割り付けに従って互いにリンキングし
    て、前記想定形状の服を作成する工程とを有するニット
    服の編成方法。
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