JP2937128B2 - Atm網加入者終端装置 - Google Patents

Atm網加入者終端装置

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JP2937128B2
JP2937128B2 JP8225758A JP22575896A JP2937128B2 JP 2937128 B2 JP2937128 B2 JP 2937128B2 JP 8225758 A JP8225758 A JP 8225758A JP 22575896 A JP22575896 A JP 22575896A JP 2937128 B2 JP2937128 B2 JP 2937128B2
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義博 大山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はATM網加入者終端
装置に関し、特にATM網加入者終端装置におけるVP
−AIS警報検出時のVP−FERFセル転送方式に関
する。
【0002】
【従来の技術】B−ISDN(Broadband A
spects of Integrated Serv
ice Digital Network)網における
VP(Virtual Path:バーチャルパス)等
のコネクションを運用保守するためにOAM(Oper
ation and Maintenance)機能が
必要である。
【0003】特に、ATM(Asynchronous
Transfer Mode)レイヤのVPコネクシ
ョンに対するOAM機能において、VPコネクションの
故障の識別と通知の目的で2種類の信号が使用される。
第1の信号は、VPコネクションの接続点でVPコネク
ションの故障が検出された場合に、その故障をその接続
点から下流方向に通知するためのVP−AIS(Vir
tual PathAlarm Indication
Signal:警報表示信号)であり、VP−AIS
表示用のOAMセルによって構成される。
【0004】第2の信号はあるVPコネクションの終端
点がVP−AISを受信、またはVPコネクション故障
を検出した場合に、対向するVPコネクションの終端点
に向って送出するVP−FERF(Virtual P
ath−Far−End−Receive−Failu
re:遠端受信故障)である。VP−FERFセルの発
生周期は1セル/1VPI(Virtual Path
Identifier)/秒の割合である。
【0005】上記の第1及び第2の信号についてはIT
U−T勧告I.610に記載されており、「わかりやす
いB−ISDN技術 第6章 B−ISDNのOAM原
則」(オーム社刊,平成5年10月25日,P.184
−204)に詳述されている。
【0006】ここで、従来のVP−FERFセルの生成
方法について説明する。従来のVP−FERFセルの発
生及び挿入における全VPに対するVP−FERFの発
生要因検出時(例えば、VP−AIS受信時)の全VP
に対してVP−FERFセルの生成方法では、VP−F
ERF発生要因を検出した場合に全VPの挿入周期の1
秒間にVPI(0)から昇順に伝送路空きセルを検出し
た時、VP−FERFセルを発生及び挿入する。
【0007】上述したように、ATM網加入者終端装置
におけるVP−FERFセルの発生はVP毎に1セル/
秒である。すなわち、伝送路中の全VPに対するVP−
FERFの発生要因検出時の全VPに対するVP−FE
RFセルの発生及び挿入を行う場合、全VP数をN個と
すると、1秒間の全VPに対するVP−FERFセルの
発生及び挿入を1VPあたり1秒間をNで割った(1/
N)秒として、VP番号kを1,2,……,Nまで順番
に発生させている。
【0008】図3は従来のATM網加入者終端装置にお
けるVP−AIS警報検出時のVP−FERFセル転送
方式のVP−AIS警報制御及びVP−FERFセル挿
入のタイミングを示すスケジュール図である。
【0009】ここで、説明を簡略化するために、フレー
ムパルス周期=1/(2*N)[秒]、N=全VP数と
し、フレームパルスによって規定される周期セル時間で
1VP分の処理を行うものとする。
【0010】加入者インタフェース受信側でのVP−F
ERFセルの発生要因の一つに加入者インタフェース送
信側でのVP−AIS警報の検出がある。VP−AIS
警報の発生検出制御はVP番号毎のVP−AISセル受
信毎に更新するが、解除検出制御はVP毎に最低限0.
5秒のVP−AIS無受信タイマによって制御する。ハ
ードウエアによって全VP数分のVP−AISセル受信
情報および未受信タイマを持つことは規模が大きくなる
ため、通常はVP−AIS警報管理メモリとして実現す
る。
【0011】図3に示す通り、加入者インタフェース送
信側では0.5秒間(f)に0.5/N秒間隔で全VP
に対するVP−AIS警報制御をVP−AIS警報制御
対象VP番号(e)をVP=1からNまで順番に行う。
通常、この制御は伝送路が確実に空いている送信側フレ
ームパルス(d)によって規定される周期セルのタイミ
ングにおいてVP−AIS警報管理用メモリをアクセス
して実現する。
【0012】また、加入者インタフェース受信側でも同
様に、伝送路が確実に空いている受信側フレームパルス
(a)によって規定される周期セルのタイミングにおい
て1秒間(c)に1/N秒間隔でVP−FERF挿入制
御対象VP番号(b)をVP−1からNまで順番に全V
Pに対するVP−FERFセルの挿入制御を行う。この
時、加入者インタフェース受信側のVP−FERFセル
挿入制御部では、制御するVP番号に対応した加入者イ
ンタフェース送信側で管理しているVP−AIS警報状
態を知る必要がある。
【0013】図3から明かなように、従来方式では加入
者インタフェース受信側のVP−FERFセル挿入制御
部及び加入者インタフェース送信側のVP−FERF挿
入制御で共にVP番号を1からNまで順番にアクセスし
ている。
【0014】この従来方式では加入者インタフェース送
信側のVP−AISセル警報制御で処理するVP番号と
加入者インタフェース受信側のVP−FERFセル挿入
制御で処理するVP番号との位相差が大きくなるため、
加入者インタフェース送信側の周期セル時間のVP−A
IS警報制御時にVP−AIS警報管理用メモリから読
込んだVP−AIS警報情報を、VP−AIS警報管理
メモリとは別のVP−AIS警報インタフェース専用の
全VP数分のVP−AIS警報転送用バッファメモリを
介して、加入者インタフェース受信側のVP−FERF
セル挿入制御部へ通知する必要がある。上記のVP−F
ERFセル転送方式については、本願出願人による特願
平7−165124号に詳述されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のATM
網加入者終端装置におけるVP−AIS警報検出時のV
P−FERFセル転送方式では、加入者インタフェース
送信側で検出したVP−AIS警報情報を加入者インタ
フェース受信側のVP−FERFセル挿入制御部へ通知
するためにVP−AIS警報情報インタフェース専用の
全VP数分のVP−AIS警報転送用バッファメモリを
必要とするので、装置構成が増大するという問題があ
る。
【0016】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、加入者インタフェース送信側で検出したVP−A
IS警報情報を加入者インタフェース受信側のVP−F
ERFセル挿入制御部へ通知するためにVP−AIS警
報情報インタフェース専用の全VP数分のVP−AIS
警報転送用バッファメモリを削減して装置構成を簡易化
することができるATM網加入者終端装置を提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によるATM網加
入者終端装置は、伝送路の周期セルを利用して加入者イ
ンタフェース送信側にて全てのバーチャルパス各々の故
障を通知する警報表示信号に対する処理をm時間(mは
正の実数)以内に行い、加入者インタフェース受信側に
て前記加入者インタフェース送信側で検出した前記警報
表示信号に対する警報転送セルの挿入を2時間以内に
行うATM網加入者終端装置であって、前記加入者イン
タフェース送信側で前記警報表示信号に対する処理に使
用するm時間周期を生成するクロック生成手段と、前記
加入者インタフェース受信側で前記警報転送セルの挿入
に使用しかつ前記m時間周期に同期した2m時間周期を
生成するクロック同期化手段と、前記加入者インタフェ
ース受信側において前記2m時間周期の前半で前記バー
チャルパスのうちの奇数番号及び偶数番号の一方のバー
チャルパスに対して前記警報転送セルの挿入を行いかつ
前記2m時間周期の後半で前記バーチャルパスのうちの
奇数番号及び偶数番号の他方のバーチャルパスに対して
前記警報転送セルの挿入を行うよう制御する制御手段と
を備えている。
【0018】本発明による他のATM網加入者終端装置
は、伝送路の周期セルを利用して加入者インタフェース
送信側にてN個(Nは正の整数)のバーチャルパス各々
の故障を通知する警報表示信号に対する処理を0.5秒
以内に行い、加入者インタフェース受信側にて前記加入
者インタフェース送信側で検出した前記警報表示信号に
対する警報転送セルの挿入を1秒以内に行うATM網加
入者終端装置であって、前記加入者インタフェース送信
側で前記警報表示信号に対する処理に使用する0.5秒
周期を生成するクロック生成手段と、前記加入者インタ
フェース受信側で前記警報転送セルの挿入に使用しかつ
前記0.5秒周期に同期した1秒周期を生成するクロッ
ク同期化手段と、前記加入者インタフェース受信側にお
いて前記1秒周期の前半で前記N個のバーチャルパスの
うちの奇数番号及び偶数番号の一方のバーチャルパスに
対して前記警報転送セルの挿入を行いかつ前記1秒周期
の後半で前記N個のバーチャルパスのうちの奇数番号及
び偶数番号の他方のバーチャルパスに対して前記警報転
送セルの挿入を行うよう制御する制御手段とを備えてい
る。
【0019】すなわち、本発明のATM網加入者終端装
置におけるVP−AIS警報検出時のVP−FERFセ
ル転送方式では、加入者インタフェース送信側で使用す
るVP−AIS警報制御用0.5秒周期生成のための
0.5秒クロックと、加入者インタフェース受信側で使
用するVP−FERFセル挿入制御用1秒周期生成のた
めの1秒クロックとを同期化する1秒クロック同期化回
路を有する。
【0020】さらに、加入者インタフェース受信側の1
秒間の全VPに対するVP−FERFセル挿入制御を、
前半の0.5秒はVP番号=1,3,5,……,N−1
の奇数VP番号のみ、後半の0.5秒はVP番号=2,
4,6,……,Nの偶数VP番号のみとすることを特徴
とするスケジューリングを行う手段を含んでいる。
【0021】ここで、フレームパルス周期=1/(2×
N)[秒],N=全VP数とし、フレームパルスによっ
て規定される周期セル時間で1VP分の処理を行うもの
とする。
【0022】1秒クロック同期化回路により加入者イン
タフェース送信側の0.5秒クロックと加入者インタフ
ェース受信側の1秒クロックとの位相差を固定とするこ
とによって、加入者インタフェース送信側で処理するV
P−AIS警報制御対象VP番号と加入者インタフェー
ス受信側で処理するVP−FERFセル挿入制御対象V
P番号とは固定位相となる。このため、VP−AIS警
報情報インタフェース専用のVP−AIS警報転送用バ
ッファメモリは固定位相差の最大位相差を吸収できれば
よいことになる。
【0023】加入者インタフェース送信側の0.5秒ク
ロックと加入者インタフェース受信側の1秒クロックと
の位相差を0.5/N秒以下とすれば、加入者インタフ
ェース受信側の1秒間のVP−FERFセル挿入順序
を、前半の0.5秒は奇数VP番号のみ、後半の0.5
秒は偶数VP番号のみというようにスケジューリングす
ることによって、加入者インタフェース送信側で処理す
るVP−AIS警報制御対象VP番号と加入者インタフ
ェース受信側で処理するVP−FERFセル挿入制御対
象VP番号との最大位相差は1VP分以下とすることが
できる。
【0024】この時、VP−FERFセル挿入制御対象
VP番号の間隔は通常1/N秒間隔となるが、VP番号
「N−1」とVP番号「2」との間では2/N秒間隔お
よびVP番号「N」とVP番号「1」との間では0.5
/N秒間隔とする。
【0025】これにより、加入者インタフェース送信側
で従来通り0.5/N[秒]間隔で処理したVP−AI
S警報情報対象VP番号のVP−AIS警報情報を随時
VP−AIS警報転送用1ビットバッファメモリに書込
んでおけば、加入者インタフェース受信側のVP−FE
RFセル挿入制御部ではVP−AIS警報転送用1ビッ
トバッファメモリから取りこぼすことなく、VP−FE
RFセル挿入制御対象VP番号に対応するVP−AIS
警報情報を知ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施例について
図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例の構
成を示すブロック図である。図1においては、本発明の
ATM網加入者終端装置におけるVP−AIS警報検出
時のVP−FERFセル転送方式を実現する加入者イン
タフェース部を示している。ここで、説明を簡略化する
ために、フレームパルス周期=1/(2×N)[秒],
N=全VP数とし、フレームパルスによって規定される
周期セル時間で1VP分の処理を行うものとする。
【0027】上記の加入者インタフェース部は加入者イ
ンタフェース受信側機能ブロック1と加入者インタフェ
ース送信側機能ブロック2とから構成されている。加入
者インタフェース受信側機能ブロック1は加入者インタ
フェース受信側PG(パッケージ)11と、1秒クロッ
ク同期化回路12と、加入者インタフェース受信側VP
−FERFセル挿入制御部13とから構成されている。
【0028】また、加入者インタフェース送信側機能ブ
ロック2はVP−AIS警報転送用1ビットバッファメ
モリ21と、加入者インタフェース送信側VP−AIS
警報制御部22と、加入者インタフェース送信側PG
(パッケージ)23と、VP−AIS警報管理用メモリ
24にから構成されている。
【0029】図2は本発明の一実施例によるATM網加
入者終端装置におけるVP−AIS警報検出時のVP−
FERFセル転送方式のVP−AIS警報制御及びVP
−FERFセル挿入のタイミングを示すスケジュール図
である。これら図1及び図2を用いて本発明の一実施例
によるVP−AIS警報検出時のVP−FERFセル転
送方式について説明する。
【0030】加入者インタフェース送信側機能ブロック
2では加入者インタフェース送信側PG23によって加
入者インタフェース送信側FP(フレームパルス)11
1に基づいて加入者インタフェース送信側VP−AIS
警報制御部22で使用する加入者インタフェース送信側
0.5秒クロック124を生成する。
【0031】加入者インタフェース送信側VP−AIS
警報制御部22は加入者インタフェース送信側0.5秒
クロックで生成したタイミングおよび加入者インタフェ
ース送信側FP(フレームパルス)122により、装置
内局内インタフェース受信側からのATMセル121を
基にVP−AIS警報制御を行う。
【0032】VP−AIS警報の発生方向の検出につい
ては、VP−AISセル受信毎に警報検出として対応す
るVP番号のVP−AIS警報情報をVP−AIS警報
管理用メモリバス126を経由してVP−AIS警報管
理用メモリ24に書込む。VP−AIS警報の解除方向
の検出は0.5秒のVP−AISセル無受信タイマ(図
示せず)によって制御するが、全VP分のタイマ情報は
VP−AIS警報管理用メモリ24によって実現する。
【0033】加入者インタフェース送信側FP122に
よって明示される、伝送路の空き時間となる周期セル時
間を利用して、VP−AISセル受信時のVP−AIS
警報管理用メモリ24へのアクセスと重複することな
く、VP−AIS警報の解除制御が可能となる。VP番
号のアクセススケジュールは、図2のVP−AIS警報
情報対象VP番号(k)に示すように、0.5/N秒間
隔でVP=1,2,3,……,Nとする。
【0034】加入者インタフェース送信側VP−AIS
警報制御部22はVP−AIS警報管理用メモリ24か
ら現在のVP−AIS警報情報及びこれまでのM時間分
(0.5秒の分解能で)のVP−AISセル受信タイマ
(図示せず)を評価し、VP−AIS警報状態を判断し
て再びVP−AIS警報管理用メモリ24に書込む。
尚、123は加入者インタフェース送信側VP−AIS
警報制御部22から出力される加入者インタフェース送
信側のATMセルである。
【0035】この時、加入者インタフェース送信側VP
−AIS警報制御部22はVP−AIS警報転送用1ビ
ットバッファメモリ21にも同じVP−AIS警報情報
を書込むものとする。つまり、加入者インタフェース送
信側VP−AIS警報制御部22は0.5/N秒間隔
で、VP番号=1,2,3,……,Nの順番にVP−A
IS警報状態をVP−AIS警報転送用1ビットバッフ
ァメモリ21に書込むこととなる。
【0036】加入者インタフェース受信側機能ブロック
1は加入者インタフェース受信側PG11によって加入
者インタフェース受信側FP111で生成したタイミン
グ信号及び加入者インタフェース送信側0.5秒クロッ
ク124を1秒クロック同期化回路12にて同期化し、
加入者インタフェース送信側0.5秒クロック124に
対して0.5/N秒以下の位相差を持つ加入者インタフ
ェース受信側1秒クロック114を生成する。ただし、
加入者インタフェース受信側FP111及び加入者イン
タフェース送信側FP122間の位相は上位機能ブロッ
ク(図示せず)で0.5/N秒以下に調整済みとする。
【0037】加入者インタフェース受信側VP−FER
Fセル挿入制御部13は同期化した加入者インタフェー
ス受信側1秒クロック114及び加入者インタフェース
受信側FP111を基に、図2のVP−FERFセル挿
入制御対象VP番号(h)に示すような加入者インタフ
ェース受信側の1秒間の全VPに対するVP−FERF
セル挿入制御を、前半の0.5秒はVP番号=1,3,
5,……,N−1の奇数VP番号のみ、後半の0.5秒
はVP番号=2,4,6,……,Nの偶数VP番号のみ
としたスケジューリングを行う。
【0038】つまり、加入者インタフェース受信側VP
−FERFセル挿入制御部13は前半の0.5秒間にお
いてVP番号=1,3,5,……,N−1の奇数VP番
号のVP−AIS警報状態をVP−AIS警報転送用1
ビットバッファメモリ21から読出してVP−FERF
セルの挿入制御を行い、後半の0.5秒間においてVP
番号=2,4,6,……,Nの偶数VP番号のVP−A
IS警報状態をVP−AIS警報転送用1ビットバッフ
ァメモリ21から読出してVP−FERFセルの挿入制
御を行う。この挿入制御によって、VP−AIS警報管
理用メモリ24に書込まれたVP−AIS警報状態は1
秒周期で発生するVP−FERFセルによって通知され
ることとなる。
【0039】これによって、加入者インタフェース受信
側VP−FERFセル挿入制御部13は通常は1/N秒
間隔、ただしVP番号N−1とVP番号2との間では2
/N秒間隔及びVP番号NとVP番号1との間では0.
5秒間隔でVP−AIS警報転送用1ビットバッファメ
モリ21からインタフェース用1ビットVP−AIS警
報情報125を読出し、メモリ内容がVP−AIS警報
情報ならば加入者インタフェース受信側のATMセル1
13の空きセルを検出して対象VP番号(h)のVP−
FERFセルを挿入し、装置内局内インタフェース送信
側へのATMセル112ヘVP−FERF警報転送セル
を出力する。
【0040】このように、1秒クロック同期化回路12
において加入者インタフェース送信側で使用するVP−
AIS警報制御用0.5秒周期生成のための加入者イン
タフェース送信側0.5秒クロック124と加入者イン
タフェース受信側で使用するVP−FERFセル挿入制
御用1秒周期生成のための加入者インタフェース受信側
1秒クロック114とを同期化し、加入者インタフェー
ス受信側VP−FERFセル挿入制御部13が加入者イ
ンタフェース受信側の1秒間の全VPに対するVP−F
ERFセル挿入制御において前半の0.5秒間をVP番
号=1,3,5,……,N−1の奇数VP番号のみと
し、後半の0.5秒間をVP番号=2,4,6,……,
Nの偶数VP番号のみとするスケジューリングを行うこ
とによって、加入者インタフェース送信側で処理するV
P−AIS警報制御対象VP番号と加入者インタフェー
ス受信側で処理するVP−FERFセル挿入制御対象V
P番号との最大位相差を1VP分以下とすることができ
る。
【0041】よって、従来のATM網加入者終端装置に
おけるVP−AIS警報検出時のVP−FERFセル転
送方式において必要とした全VP数分のVP−AIS警
報転送用バッファメモリ(VP数分のビット数が必要)
を1ビットバッファメモリ(1ビット分のフリップフロ
ップ)に置き換えることができ、VP−AIS警報転送
用バッファメモリを削除することができる。
【0042】したがって、加入者インタフェース送信側
で検出したVP−AIS警報情報を加入者インタフェー
ス受信側のVP−FERFセル挿入制御部へ通知するた
めにVP−AIS警報情報インタフェース専用の全VP
数分のVP−AIS警報転送用バッファメモリを削減し
て装置構成を簡易化することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、伝
送路の周期セルを利用して加入者インタフェース送信側
にて0.5秒以内に全てのバーチャルパス各々の故障を
通知する警報表示信号に対する処理を行い、加入者イン
タフェース受信側にて1秒以内に加入者インタフェース
送信側で検出した警報表示信号に対する警報転送セルの
挿入を行うATM網加入者終端装置において、加入者イ
ンタフェース送信側で警報表示信号に対する処理に使用
する0.5秒周期と加入者インタフェース受信側で警報
転送セルの挿入に使用する1秒周期とを同期させ、加入
者インタフェース受信側において1秒周期の前半でバー
チャルパスのうちの奇数番号及び偶数番号の一方のバー
チャルパスに対して警報転送セルの挿入を行いかつ1秒
周期の後半でバーチャルパスのうちの奇数番号及び偶数
番号の他方のバーチャルパスに対して警報転送セルの挿
入を行うよう制御することによって、加入者インタフェ
ース送信側で検出したVP−AIS警報情報を加入者イ
ンタフェース受信側のVP−FERFセル挿入制御部へ
通知するためにVP−AIS警報情報インタフェース専
用の全VP数分のVP−AIS警報転送用バッファメモ
リを削減して装置構成を簡易化することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施例によるATM網加入者終端装
置におけるVP−AIS警報検出時のVP−FERFセ
ル転送方式のVP−AIS警報制御及びVP−FERF
セル挿入のタイミングを示すスケジュール図である。
【図3】従来例によるATM網加入者終端装置における
VP−AIS警報検出時のVP−FERFセル転送方式
のVP−AIS警報制御及びVP−FERFセル挿入の
タイミングを示すスケジュール図である。
【符号の説明】
1 加入者インタフェース受信側機能ブロック 2 加入者インタフェース送信側機能ブロック 11 加入者インタフェース受信側PG 12 1秒クロック同期化回路 13 加入者インタフェース受信側VP−FERFセル
挿入制御部 21 VP−AIS警報転送用1ビットバッファメモリ 22 加入者インタフェース送信側VP−AIS警報制
御部 23 加入者インタフェース送信側PG 24 VP−AIS警報管理用メモリ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路の周期セルを利用して加入者イン
    タフェース送信側にて全てのバーチャルパス各々の故障
    を通知する警報表示信号に対する処理をm時間(mは正
    の実数)以内に行い、加入者インタフェース受信側にて
    前記加入者インタフェース送信側で検出した前記警報表
    示信号に対する警報転送セルの挿入を2時間以内に行
    うATM網加入者終端装置であって、 前記加入者インタフェース送信側で前記警報表示信号に
    対する処理に使用するm時間周期を生成するクロック生
    成手段と、 前記加入者インタフェース受信側で前記警報転送セルの
    挿入に使用しかつ前記m時間周期に同期した2m時間周
    期を生成するクロック同期化手段と、 前記加入者インタフェース受信側において前記2m時間
    周期の前半で前記バーチャルパスのうちの奇数番号及び
    偶数番号の一方のバーチャルパスに対して前記警報転送
    セルの挿入を行いかつ前記2m時間周期の後半で前記バ
    ーチャルパスのうちの奇数番号及び偶数番号の他方のバ
    ーチャルパスに対して前記警報転送セルの挿入を行うよ
    う制御する制御手段とを有することを特徴とするATM
    網加入者終端装置。
  2. 【請求項2】 前記クロック同期化手段は、前記m時間
    周期に対して予め設定された位相差を持つ2m時間周期
    を生成するよう構成したことを特徴とする請求項1記載
    のATM網加入者終端装置。
  3. 【請求項3】 前記バーチャルパス各々の前記警報表示
    信号に対する処理結果を順次保持する1ビットバッファ
    メモリを含むことを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のATM網加入者終端装置。
  4. 【請求項4】 前記m時間は、0.5秒であることを特
    徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載のATM
    網加入者終端装置。
  5. 【請求項5】 伝送路の周期セルを利用して加入者イン
    タフェース送信側にてN個(Nは正の整数)のバーチャ
    ルパス各々の故障を通知する警報表示信号に対する処理
    を0.5秒以内に行い、加入者インタフェース受信側に
    て前記加入者インタフェース送信側で検出した前記警報
    表示信号に対する警報転送セルの挿入を1秒以内に行う
    ATM網加入者終端装置であって、 前記加入者インタフェース送信側で前記警報表示信号に
    対する処理に使用する0.5秒周期を生成するクロック
    生成手段と、 前記加入者インタフェース受信側で前記警報転送セルの
    挿入に使用しかつ前記0.5秒周期に同期した1秒周期
    を生成するクロック同期化手段と、 前記加入者インタフェース受信側において前記1秒周期
    の前半で前記N個のバーチャルパスのうちの奇数番号及
    び偶数番号の一方のバーチャルパスに対して前記警報転
    送セルの挿入を行いかつ前記1秒周期の後半で前記N個
    のバーチャルパスのうちの奇数番号及び偶数番号の他方
    のバーチャルパスに対して前記警報転送セルの挿入を行
    うよう制御する制御手段とを有することを特徴とするA
    TM網加入者終端装置。
  6. 【請求項6】 前記クロック同期化手段は、前記0.5
    秒周期に対して0.5/N秒以下の位相差を持つ1秒周
    期を生成するよう構成したことを特徴とする請求項5記
    載のATM網加入者終端装置。
  7. 【請求項7】 前記N個のバーチャルパス各々の前記警
    報表示信号に対する処理結果を順次保持する1ビットバ
    ッファメモリを含むことを特徴とする請求項5または請
    求項6記載のATM網加入者終端装置。
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