JP2936864B2 - セグメントのボルト締結装置 - Google Patents
セグメントのボルト締結装置Info
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Description
けるトンネルのセグメントのボルト締結装置に関する。
進工法が採用されている。この工法は、シールド掘進機
を後方のジャッキ推力により推進させつつトンネル切羽
の掘削を行い、その推進に伴ってシールド掘進機内後部
でセグメントをボルト締結して組立て、覆工を完成する
ようにしている。
を能率化するために、セグメントのボルト締結装置が提
案されるに至っている。一般に、このボルト締結装置
は、隣接配置された両セグメントのそれぞれのボルト箱
穴に対峙し、互いに接近離反可能なナットランナおよび
ナットホルダを有する構成になっている。
連結される両セグメントの連結面から所要の距離だけ内
側の位置にボルト箱穴を形成し、このボルト箱穴と連結
面との間に開口させたボルト孔にボルトを挿通し、両端
をナットで締付けるようにしたセグメントが多く採用さ
れるに至っている。
ため、セグメントを配置してからではボルトを挿通させ
ることが困難となる。これはセグメントの強度上、ボル
ト箱穴を余り大きくできないことに関係している。この
ため、連結すべきセグメントの一方のボルト箱穴側に予
めボルトを収容しておく方法が採られる。
っては、一方のボルト箱穴側にボルトが収容されたまま
ではボルト締結ができないため、作業員が一方のボルト
箱穴側に収容されているボルトを両端が両ボルト箱穴内
に突出するように他方のボルト箱穴側に押し動かす必要
があり、作業能率上および安全上問題がある。
穴側に収容されているボルトを自動機械的に他方のボル
ト箱穴側に押し動かすことができ、作業能率および安全
性の向上が図れるセグメントのボルト締結装置を提供す
ることにある。
に本発明は、セグメントを把持し、そのセグメントを既
設セグメントに隣接配置するためのセグメント把持部を
有し、そのセグメント把持部に、隣接配置された両セグ
メントのそれぞれのボルト箱穴に対峙し、且つ互いに接
近離反可能なナットランナおよびナットホルダを設けた
ボルト締結装置において、上記セグメント把持部に、ナ
ットランナおよびナットホルダをボルト箱穴に対してそ
れぞれ出入自在に設け、そのナットランナ側およびナッ
トホルダ側の少なくとも一方に位置して、予め一方のボ
ルト箱穴側に収容されたボルトを他方のボルト箱穴側に
押し動かす押し板をボルト箱穴に対してナットランナま
たはナットホルダと独立して出入自在に設けたことを特
徴としている。
びナットホルダの少なくとも一方に設けられている押し
板がその移動で動かされ、この押し板により一方のボル
ト箱穴側に収容されているボルトが他方のボルト箱穴側
に押し動かされる。
て詳述する。
状シールドフレームで、その内部にはセグメントSの組
立装置2が設けられている。このセグメント組立装置2
は、シールドフレーム1の内周に旋回自在に支持された
旋回輪3と、この旋回輪3の端面に突設された一対のア
ーム4からガイドロッド5および油圧シリンダを介して
半径方向に移動自在に設けられた吊りビーム6と、この
吊りビーム6に姿勢調整機構7を介して設けられたセグ
メント把持部8とから主に構成されている。
セグメントSの係合孔に係合してセグメントSを把持す
る把持金具9と、セグメントSと既設セグメントとをボ
ルト締結するボルト締結装置とを備えている。このボル
ト締結装置はトンネル軸方向に隣接するセグメント同士
を締結するボルト締結装置10と、トンネル周方向に隣
接するセグメント同士を締結するボルト締結装置11と
から主に構成されているが、本実施例ではトンネル周方
向のボルト締結装置11について詳述する。
ンクリート等により円弧状に成形され、内面には連結面
12,13から所要の距離だけ内側に位置させて複数の
ボルト箱穴14が形成され、これらボルト箱穴14と連
結面12,13との間にはボルト孔15,16が開口形
成されている。図示例のセグメントSでは、周方向の連
結面13に3個で1組になったボルト孔16が形成され
ている。また、セグメントSの内面中央には把持金具9
が係合する係合孔17が形成されている。
うにボルト18の一端に予め螺着されたナット19を係
合保持するナットホルダ20と、ボルト18の他端にナ
ット21を螺着するナットランナ22とから主に構成さ
れている。ナットホルダ20はナット19と対応する係
合部23を有し、上端部が図示しないガイドおよび昇降
機構であるねじ軸24を介して支持腕25に昇降自在に
取付けられている。支持腕25の上端部はセグメント把
持部8の枠体26の下部にガイドレール27および図示
しない送り装置を介してボルト軸方向に摺動自在に取付
けられている。
セグメントSの連結面13から突出しないよう予め一方
のボルト箱穴14側に収容されているので、ボルト締結
を行うに際してボルト18をナットランナ22側に押し
動かす必要がある。このため、上記ナットホルダ20の
後部にはボルト18の端部に当接してこれを前方に押し
動かすための押し板28が配置され、この押し板28の
上端部は図示しないガイドおよび昇降機構であるねじ軸
29を介して支持腕25に昇降自在に取付けられてお
り、ボルト箱穴14に対してナットランナ22またはナ
ットホルダ20と独立して出入自在になっている。
うに3本のボルト18の端部に上方から係合する逆U字
状の3つの切欠部30が形成され、切欠部30の周縁部
31がナット19の端面に当るようになっている。ま
た、これらの周縁部31の近傍にはナット19を吸着す
るための磁石32が取付けられている。
べきナット21が予め装着された回転部33を備え、こ
れらの回転部33がモータ34および図示しない歯車機
構により回転駆動されるようになっている。このナット
ランナ22は昇降枠35にガイドロッド36および図示
しない油圧シリンダを介してボルト軸方向に摺動自在に
取付けられている。昇降枠35は枠体26の下部に固定
された固定枠37に図示しないガイドを介して昇降自在
に取付けられ、その昇降手段として固定枠37にはラッ
ク38およびこのラック38上にピニオン39を噛合転
動させる油圧シリンダ40が取付けられ、昇降枠35に
はそのピニオン39と噛合するラック41が取付けられ
ている。
持部8が把持金具9によりセグメントSを把持したな
ら、吊りビーム6の移動と旋回輪3の旋回によりセグメ
ントSを既設セグメントSAの端面の所定位置に搬送
し、既設セグメントSAとセグメントSをボルト締結装
置10,11によりボルト締結する。この場合、先ず図
6の(a)のようにナットランナ22およびナットホル
ダ20が対応するボルト箱穴14,14の上方に位置決
めされ、次に同図の(b)のようにナットランナ22お
よび押し板28をそれぞれボルト箱穴14,14内に下
降させて挿入し、押し板28の切欠部30をボルト18
の端部に係合させると共に、周縁部31をナット19の
端面に当てる。このとき、押し板28は、セグメント把
持部8に、ボルト箱穴14に対して出入自在に設けられ
ているので、セグメントSを把持したままの状態で、押
し板28のボルト18に対しての位置合わせを確実に且
つ容易に行える。また、ナットランナ22、ナットホル
ダ20および押し板28を個々にボルト箱穴14に対し
て出入れすることができるので、押し板28でボルト1
8を押し動かす際には、ナットホルダ20が押し板28
と同一のボルト箱穴14に挿入されることがなく、その
工程がスムーズに行われる。
ナ22および押し板28を互いに接近移動させることに
より、一方のボルト箱穴14側に収容されているボルト
18を他方のボルト箱穴14側に押し動かす。この場
合、押し板28の磁石32でボルト18の一端がナット
19を介して吸着保持されているので、ボルト18がふ
らつくことなくスムーズにボルト孔16内を挿通される
ことになる。
を上昇させて引き出し、ナットホルダ20をボルト箱穴
14上に位置するよう後退させてからボルト箱穴14内
に下降させて挿入した後、同図の(e)のようにナット
ホルダ20を前進させて係合部23をナット19に係合
させ、ナットランナ22の駆動により予め回転部33に
装着されているナット21をボルト18の他端に螺着し
て締付ける。こうしてボルト締結が終了したら、同図の
(f)のようにナットランナ22およびナットホルダ2
0を互いに離反させた後、同図(g)のようにナットラ
ンナ22およびナットホルダ20をボルト箱穴14,1
4内から上昇させて引き出せばよい。
トホルダ20側に設けた場合について説明したが、ナッ
トランナ22側に設けるようにしてもよく、あるいはナ
ットホルダ20およびナットランナ22の両方に設ける
ようにしてもよい。
ンナおよびナットホルダの少なくとも一方にその移動で
一方のボルト箱穴側に収容されているボルトを他方のボ
ルト箱穴側に押し動かす押し板をボルト箱穴に対してナ
ットランナまたはナットホルダと独立して出入自在に設
けたので、ボルト締結作業の完全自動化が図れ、作業能
率および安全性の向上が図れると共に、ナットランナ、
ナットホルダおよび押し板を独立してボルト箱穴に対し
て出入れすることができ、ボルトの位置に対しての位置
合わせを確実に且つ容易に行うことができる。
図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 セグメントを把持し、そのセグメントを
既設セグメントに隣接配置するためのセグメント把持部
を有し、そのセグメント把持部に、隣接配置された両セ
グメントのそれぞれのボルト箱穴に対峙し、且つ互いに
接近離反可能なナットランナおよびナットホルダを設け
たボルト締結装置において、上記セグメント把持部に、
ナットランナおよびナットホルダをボルト箱穴に対して
それぞれ出入自在に設け、そのナットランナ側およびナ
ットホルダ側の少なくとも一方に位置して、予め一方の
ボルト箱穴側に収容されたボルトを他方のボルト箱穴側
に押し動かす押し板をボルト箱穴に対してナットランナ
またはナットホルダと独立して出入自在に設けたことを
特徴とするセグメントのボルト締結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4006465A JP2936864B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | セグメントのボルト締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4006465A JP2936864B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | セグメントのボルト締結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05195697A JPH05195697A (ja) | 1993-08-03 |
JP2936864B2 true JP2936864B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=11639201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4006465A Expired - Fee Related JP2936864B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | セグメントのボルト締結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2936864B2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-17 JP JP4006465A patent/JP2936864B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05195697A (ja) | 1993-08-03 |
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