JP2934744B2 - 超高層建築物の架構構造 - Google Patents

超高層建築物の架構構造

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JP2934744B2 JP139790A JP139790A JP2934744B2 JP 2934744 B2 JP2934744 B2 JP 2934744B2 JP 139790 A JP139790 A JP 139790A JP 139790 A JP139790 A JP 139790A JP 2934744 B2 JP2934744 B2 JP 2934744B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造等と高層
建築物の躯体の架構構造に係り、とくに、高層建築物が
超高層建築物であるときの躯体の架構構造に関するもの
である。
[従来の技術] 建築物は一般に、柱、梁によるラーメン構造を形成し
て構築されている。そのために、柱の基部には地中梁を
構築し、風や地震力によって建築物に生ずる曲げ振動に
抵抗するようにしている。このために、建築物が高層に
なるに伴い、地中梁の構造に制約を受け、一層高層にし
たり、大スパンの無柱空間を持たせることができなかっ
た。
他方において、柱の上部に剛な梁を架設し、主要な柱
を懸垂させて吊り構造にし、または工程の一部に吊り構
造を採用することは知られている。
[発明が解決しようとする課題] そこで、超高層建築物では、柔軟構造による設計方法
や、建築物の全体を基本的にチューブ構造にすることが
知られているが、超高層建築物では、振動の固有周期が
長く、最上層の絶対変形が大きいばかりでなく、当然軸
力が大きく、かなりの大規模な建築物でない限り、採用
自体が困難であって、ラーメン構造による建築物には、
なお一層の開発が望まれている。また、吊り構造による
ときには、例えば、屋根の大梁が課題になる欠点があっ
た。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記のような課題に対処し、欠点を一掃し
て、建築物の架構構造を改良することを目的として開発
されたものであり、とくに、梁の架構を、全体に柱を中
心にした吊り構造で実現させることを要旨としている。
そして、本発明は、超高層建築物の架構構造において、
柱は一対の柱部材を複数の筋違によって一体化させて杭
基礎の上に設立されており。梁は柱の両側に跳ねだし梁
を形成してその柱部材との結合部に免震装置を装備して
あり、柱部材から斜材によって支持されると共に、先端
部を鉛直材により連結されて柱部材との間に張設部材を
架設してあることを特徴とする超高層建築物の架構構造
を提供することを目的とするものであり、これによっ
て、耐震性能だけでなく、建築物の内部空間の利用効率
をも改善することに成功したものである。
[実施例] 本発明の超高層建築物の架構構造を、好適な実施例を
示す図面に基づいて詳細に説明する。第1図は、本発明
の架構構造によって建造される鉄骨造の超高層建築物の
概略の立面図である。建築物1は、鉄骨造の柱2、梁3
からなる架構体として構築され、柱2は、比較的近接し
た一対の平行な柱部材21、21を、数段おきに筋違4によ
って連結して一体の柱として構成され、建築物1はこの
筋違4ごとに複数の階の群11に区分され、建築物1は全
体として、柱2の下端を、杭5で支持される基礎6に固
定して支持されている。7は地盤、8は下方の堅硬な支
持地盤であり、9は路面の車両である。
梁3は、各層ごとに、両柱部材21、21を連結する中間
梁31と、柱部材21、21から外方に跳ねだす梁32、32と、
前記筋違4の上下端部を連結する連結梁33とを一連に接
続して、柱2を中心にして架設されている。跳ねだし梁
32の中間部と、その階の下階の柱部材21、梁32の基端34
との間には、方杖状の斜材35が設けられ、梁32が短いと
きには中間部はその先端部となり、梁32の先端36はケー
ブル製の鉛直材37によって連結され、これらの構成を柱
2の高さ方向に多層の群11ごとに積層し、各群11の最上
部の梁32の先端36は、筋違4の上端との間に架設した張
設材38によって吊持されている。
柱部材21と跳ねだし梁32との結合部分および、斜材35
と跳ねだし梁32との間には免震装置40が設置されてい
る。
第2図は本発明の他の実施例の建築物1を示し、この
場合には、前例の建築物1を対向して2棟設立した形状
となり、従って、一対の柱部材21で構成される柱2は、
さらに一対対向して設立され、そのときに対向すること
になる両柱2からの跳ねだし梁32の先端36は、必然的に
連結されるが、架構の基本は、ラーメン架構を形成する
ものではなく、前例と同様である。
本発明の構造を採用する建築物1は、上記の実施例の
ようなものに限定されないことはもちろんであり、架構
の軸部は鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
であってもよく、部材の使用材料を明記しない斜材37
は、圧縮に作用する側では鉄筋コンクリート造とし、引
張に作用する側ではケーブル製とすることができる。ま
た、免震装置40としては、免震シュー型、オイルダンパ
ー型等の形式のものを使用することができる。
[作 用] 本発明の作用を、第1図、第2図に示すような建築物
1に基づいて説明する。まず基本的に、各層の積載荷重
は、跳ねだし梁32が片持梁でありながら、基端34側で斜
材35に支持され、先端36側を鉛直材37によって支持され
て水平を保ち、先端36から張設材38によって、柱2に支
持されていて、鉛直材37は跳ねだし梁32の先端の変位を
抑制すると共に、梁3に作用する荷重を分配、分散さ
せ、張設部材38を介して柱2に伝達される。
本発明の架構に作用する地震力、風による建築物1の
沈下、滑動、転倒に対しては、従来技術のように地中梁
を設けず、柱2の下方で、杭基礎6によって一括対応し
ている。架構に発生する曲げモーメントは、柱2と梁3
の中間梁33の貫通部分および斜材35と柱2、梁3との間
に免震装置40を装備して吸収し、さらに、筋違4で一体
化した柱2によって対応する。
第2図に示す複式の架構では、対向する側の跳ねだし
梁32が、先端で結合されることから、片持梁の条件が緩
和され、鉛直材37や、張設部材38との結合部位が先端36
より内方に移動されて一層有利になる。
[発明の効果] 本発明の超高層建築物の架構構造においては、柱は一
対の柱部材を複数の筋違によって一体化させて杭基礎の
上に設立されており、梁は柱の両側に跳ねだし梁を形成
してその柱部材との結合部に免震装置を装備してあり、
柱部材から斜材によって支持されると共に、先端部を鉛
直材により連結されて柱部材との間に張設部材を架設し
たものであるから、建築物の全体を杭基礎上に支持する
ことによって、まず、地中梁を設けることをなくし、柱
部材を合成して一体化させた柱に梁の荷重を集中させる
吊り構造が実現され、全荷重を基礎構造に集中した明快
な設計が可能である。また、そのような架構における梁
の片持ち構造をできるだけ回避するような構成であり、
吊り構造を主とするものであるから、鋼材の利用効率が
高く、使用部材も大型にならず、しかも、使用資材には
全く特殊な要件は無い。従って、主として事務所建築と
して利用される超高層建築物において、梁の先端だけに
鉛直材が存在し、従って、柱の間隔に制約されない空間
を確保することができる構造を提供するものであるか
ら、各種の超高層建築物の建設に画期的な改善をもたら
し、優れた貢献をすることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の高層建築物の架構構造を実施例に基づい
て説明するものであり、第1図は本発明の架構構造を採
用する建築物の概略の立面図、第2図は他の実施例の同
様の立面図である。 1……建築物、2……柱、3……梁、4……筋違、5…
…杭、6……基礎、7……地盤、8……支持地盤、11…
…階層の群、21……柱部材、31……中間梁、32……跳ね
だし梁、33……連結梁、34……基端、35……斜材、36…
…先端、37……鉛直材、38……張設部材、40……免震装
置。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超高層建築物の架構構造において、柱は一
    対の柱部材を複数の筋違によって一体化させて杭基礎の
    上に設立されており、梁は柱の両側に跳ねだし梁を形成
    してその柱部材との結合部に免震装置を装備してあり、
    柱部材から斜材によって支持されると共に、先端部を鉛
    直材により連結されて柱部材との間に張設部材を架設し
    てあることを特徴とする超高層建築物の架構構造。
  2. 【請求項2】柱はさらに対向して設立され、対向する跳
    ねだし梁の先端が連結されていることを特徴とする請求
    項1記載の超高層建築物の架構構造。
  3. 【請求項3】柱、梁の架構面は、その面に直角方向にも
    形成されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の超高層建築物の架構構造。
  4. 【請求項4】柱は筋違ごとに積層した群に区分されてお
    り、張設部材は各筋違の上部において柱部材に結合され
    ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    項に記載の超高層建築物の架構構造。
JP139790A 1990-01-08 1990-01-08 超高層建築物の架構構造 Expired - Lifetime JP2934744B2 (ja)

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JPH03206240A JPH03206240A (ja) 1991-09-09
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