JP2934054B2 - 抵抗体 - Google Patents
抵抗体Info
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Description
抗体に関するものである。
つた。即ち、抵抗Rに流れる電流をI、抵抗Rに印加さ
れる電圧をVとした場合の消費電力Pは、P=R・I2
=V・I(ワツト)で表される。ここで、1ワツト=1
J/Sである。
中を電流Iがt(s)流れると、熱H=R・I2 t
(J)を発生する。ここで、Hの単位はJ(ジユール)
である。従つて、P=1〔W〕としてHに代入すると、
1(Wh)=3600(J)の熱を発生することにな
る。
つて発熱を伴い、温度上昇が常である。従って、この抵
抗器より発生する熱を如何に放熱拡散するかは大きな問
題であつた。また、電力の消費量も大きく、この点も大
きな問題点であつた。
解決することを目的としてなされたもので、上述の課題
を解決する一手段として以下の構成を備える。即ち、等
価抵抗値に対応した所定実効電力量を有するパルス信号
を出力するパルス信号出力手段と、該パルス信号出力手
段よりの出力パルス信号を第1の外部接続端子よりの供
給電圧と第3の外部接続端子電圧との振幅を有するパル
ス信号に変換するパルス変換手段と、該パルス変換手段
の変換パルス信号を整流平滑して出力を第2の外部接続
端子として出力する出力手段とを備え、第1の外部接続
端子を接続回路の高電位側に接続するとともに第3の外
部接続端子を接続回路の接地電位側に接続し、第2の外
部接続端子を接続回路の負荷に接続する。
としての使用態様の時には第1の外部接続端子と第2の
外部接続端子間に負荷を接続し、プルダウン抵抗として
の使用態様の時には第2の外部接続端子と第3の接続端
子間に負荷を接続する。又はパルス変換手段は第2の接
続端子の電流又は電圧を検出し、これをフイードバツク
することによりパルス幅を変調し負荷抵抗を変動させた
り可変させたりする。
係わらず、ほとんど発熱しないで、しかも消費電力も少
ない抵抗体が提供できる。
を詳細に説明する。
す図である。以下、図1を参照して本発明に係る第1実
施例の概略構成を説明する。図1において、1は所定周
波数のパルス信号を発生する発振回路、2は発振回路1
よりのパルス信号に対して任意のパルス幅でのパルス幅
変調を行うパルス幅変調回路、3はPNPトランジス
タ、4はNPNトランジスタであり、両トランジスタは
トーテンポール接続となつており、PNPトランジスタ
3のコレクタ端子が外部接続端子Aに、NPNトランジ
スタ4のエミツタ端子が外部接続端子Cに接続され、P
NPトランジスタ3のエミツタ端子がNPNトランジス
タ4のコレクタ端子に接続されている。更に、両トラン
ジスタ3,4のベース端子はパルス幅変調回路2の出力
に接続されている。
とNPNトランジスタ4のエミツタ端子と、外部接続端
子B間に配設されたフイルタ回路であり、図2に示すL
とCで示される等価回路構成を備え、PNPトランジス
タ3のコレクタ端子とNPNトランジスタ4のエミツタ
端子よりの後述するパルス信号を平滑する。6はパルス
条件設定回路であり、フイルタ回路5の出力(外部接続
端子B)を入力して該入力値に応じてパルス幅変調回路
2の変調パルス幅を制御している。即ち、負荷変動を補
正するためのフイードバツクを行つている。
によるノイズ又は電磁波による影響を軽減するためのビ
ーズフイルタであり、このビーズフイルタ21乃至23
に替え、本実施例回路全体を電磁的遮蔽部材でシールド
してもよい。またはこの両方を備える構成としてもよ
い。電磁的遮蔽部材は例えばフエライト材等が使用でき
る。
に説明する。本実施例の抵抗体は、従来の抵抗の考え方
とは全く異なる概念に基づく抵抗体であり、従来の抵抗
と見掛け上同等の働きをする等価抵抗体であり、発熱量
Hが、極めて小さくなつている。そして、本実施例抵抗
体をパルス的に駆動して等価的に所望の抵抗値を得てい
る。
3にaで示す所定周波数のデユーテイ比1対1のパルス
信号を出力する。このパルス信号をパルス幅変調回路2
で本実施例の抵抗値に対応したパルス幅の信号にパルス
幅変調する。例えば、図3にAで示すパルス、又はBに
示すパルス等に変調してパルス信号cとして出力する。
この信号bはトーテンポール接続のトランジスタ3,4
でスイツチングされ、フイルタ回路5へは図3にA´又
はB′で示すパルス信号に変換されて入力される。フイ
ルタ回路5では、この入力信号を平滑し、図3にA´又
はB′で示す信号に斜線で示す”I1 −(I1バー)”
または”I2−(I2 バー)”の直流電流に変換して外
部接続端子Bに出力する。以上が本実施例回路の基本的
な回路動作である。
態様には、図4に示すプルアツプタイプとプルダウンタ
イプとがある。図4において、Ruがプルアツプ抵抗、
Rdがプルダウン抵抗である。このいずれに用いるかで
等価抵抗の回路形式が異なつてくる。以下、先ず本実施
例抵抗体をプルアツプ抵抗として用いる場合を説明す
る。
1の抵抗体の外部接続端子Aと外部接続端子B間を負荷
抵抗とし、外部接続端子Cを接地する。即ち、図5に示
す接続状態として使用する。この場合には、外部接続端
子Aは略回路電源電圧であるVaが印加され、発振回路
1及びパルス幅変調回路2よりの出力信号のハイレベル
電位は略この電圧Vaとなる。
3にaで示す周期t1 のパルス信号が出力される。な
お、このパルス信号のデユーテイ比は、50%でも、或
いは他の任意のデユーテイ比でも任意である。このパル
ス信号に対して、パルス幅変調回路2では、内蔵するボ
リウムによつて本抵抗体が所望の等価抵抗値となるパル
ス幅のパルス幅変調された変調信号を生成して両トラン
ジスタ3,4のベース端子に出力する。このパルス幅
は、図3にAまたはBに示す様にt0 は任意のパルス幅
に調整可能である。
のベース端子にこの変調信号が入力されると、このパル
スがロウレベルの時には、PNPトランジスタ3がオ
フ、NPNトランジスタ4がオンとなり、パルスがハイ
レベルの時には、PNPトランジスタ3がオン、NPN
トランジスタ4がオフとなる。この結果、信号線cには
ハイレベルがI1 でロウレベルが接地レベルの、ベース
端子入力パルス信号と略同一位相の変調信号AまたはB
と略同タイミングの信号が出力される。このパルス幅変
調された信号をA′及びB′に示す。この信号はフイル
タ回路5で整流/平滑され、パルス幅に比例した、A′
及びB′に斜線レベルで示す”I1 −(I 1バー)”ま
たは”I2−(I2 バー)”の直流電流信号(開放時の
直流電圧)が出力される。
本実施例抵抗体は、等価的にはパルス幅変調回路2より
のパルス信号により駆動されるスイツチ回路といえ、原
理的には図6に示す様に、電源Vo の直流電圧はスイツ
チ回路の働きにより負荷抵抗Ro にパルス的に加わつて
いる構成である。図6の場合において、パルスのピーク
電圧はVo であり、これが負荷抵抗にパルス的に加わ
り、その結果としてパルス電流が流れることになる。こ
の時のパルス電流による平均電流”I−(Iバー)”は
以下の様に表すことができる。
f とすると、このReff は以下の様に表せる。 Reff =RO (ts /to ) (1) また、図7の回路によつても等価的に表わすことができ
る。
となる。以上より、等価抵抗がRo (ts /t0 )に比
例することがわかる。これが、本実施例抵抗体における
基本的な動作原理である。しかしながら、このままでは
負荷抵抗Ro にReff が依存することになり、使い難
い。そこで、本実施例では以下の各方法をとることが望
ましい。
方法、負荷抵抗RO への供給電流が一定になるように制
御する方法、電圧が一定になるように制御する方法等が
考えられる。これらの基本となる回路が図8に示す回路
であり、負荷抵抗RO の状態を電流又は電圧の形で検出
し、この検出結果に基づきパルス条件設定回路6で発振
回路1およびパルス幅変調回路2より構成されるパルス
発生器での発生パルス幅を制御してパルス幅を自動的に
調整してReff が一定になるように制御、負荷抵抗R O
への供給電流が一定になるように制御、電圧が一定にな
るように制御する。なお、フイルタはパルス波形をスム
ースな波形にするためのものである。
o の±変動に従ってパルス幅T0 が±方向に比例して変
動する様に制御すればよい。Reff は、Reff =R
O (ts /to )の式で特定でき、例えば、RO =10
Ωである場合に、Reff として10Ωを挿入したい場合
において、Vo =10Vでt0 =1msとした場合にお
いては、式Reff =RO (ts /to )よりts=1m
sであることがもとめられる。従つて、パルス発生器よ
りは、t0 =1ms、ts =1msのパルスを発生され
るように制御すればよい。
O =1Ωと急激に低下した場合に、Reff =10Ωを保
つにはts =10msのパルスを発生されるように制御
すればよい。Reff =10Ω一定としたい場合における
RO の抵抗値とts のパルス幅との関係を図9に示す。
なお、Ro ≒0の時にはts ≒∞となり、一方、Ro ≒
∞の時にはts ≒0となる。
した場合の、パルス条件設定回路6によるパルス発生器
へのフイードバツク電圧とパルス幅t0 の関係等を図1
0に示す。図8の回路における全体としての抵抗値R
は、R=Reff +RO で表わすことができる。従つて、
Ro =10Ωであれば、R=20Ωとなる。Vo =10
Vであることより、このRo =10Ω場合には、図8の
d点における電位は5Vとなりパルス条件設定回路6に
は5Vが送られ、パルス条件設定回路6は5Vが入力さ
れれば図9に示すようにパルス発生器よりts =1ms
のパルスが出力されるように制御する。
なり、図8のd点における電位は0.9Vとなりパルス
条件設定回路6には0.9Vが送られ、パルス条件設定
回路6は図9に示すようにパルス発生器よりts =10
msのパルスが出力されるように制御する。一方、電流
を一定にするためには、負荷抵抗Ro の変動に対して、
Reff も変動するようにパルス幅Ts を制御(電流が一
定になるように、負荷抵抗Ro に印加する電圧値を制
御)すればよい。例えば、基準の電流値と負荷抵抗Ro
に流れる電流値とを比較し、その差分をなくすよう制御
する。なお、この場合において、負荷抵抗Ro に印加可
能な最大電圧はVo までであり、負荷抵抗の抵抗値に制
限がある。
流I=0.5Aを流したい場合において、Vo =10V
でt0 =1msとした場合を例に説明する。なお、図8
の回路における全体としての抵抗値Rを、R=Reff +
RO で表わす。I=0.5Aということは、Vo =10
Vの場合にはR=20Ωである必要がある。R=Reff
+RO =20ΩよりReff =10Ωとなる。
to )よりt0 =1msからts =1msであることが
もとめられる。従つて、パルス発生器よりは、t0 =1
ms、t s =1msのパルスを発生されるように制御す
ればよい。この状態時に、Ro の抵抗値が変動し、RO
=1Ωと急激に低下した場合に、R=Reff +RO =2
0ΩよりReff =19Ωとなる。従つて、上述の計算式
よりts =11msのパルスを発生されるように制御す
ればよい。
幅T0 を制御して、Reff を負荷抵抗Ro の変動に対し
て負荷抵抗Ro に印加される電圧が一定になるように制
御すればよい。例えば、基準の電圧値と負荷抵抗Ro へ
の印加電圧であるd点の電圧値とを比較し、その差分を
なくすよう制御する。なお、この場合においては、最少
負荷抵抗Ro に制限がある。
1の回路である。この図1に示す回路を図5に示す様に
プルアツプ抵抗として用いた場合においても、Ruの発
熱は原理的に発生せず、僅かにトランジスタの飽和電圧
(約0.2V〜0.4V)、飽和抵抗(数Ω〜数十Ω)
による発熱、及び各回路よりの僅かの発熱があるのみで
ある。しかし、これらの発熱はごく僅かであり、殆んど
発熱量のない抵抗体とすることができる。更に、大電流
を消費して熱に変える方式ではないことより、抵抗体で
の消費電力も低く抑えることができる。
抗として用いる場合の例を説明した。しかし、本実施例
はプルダウン抵抗として用いることもできる。この場合
には、図11に示す様に、外部接続端子Aを電源に、外
部接続端子Bを負荷抵抗Ro側に、外部接続端子Cを接
地側に接続する。この場合においても、等価抵抗Rdは
上述したプルアツプ抵抗として用いた場合と同様にし
て、パルス幅変調回路2のボリウムの設定値に従い一義
的に定まり、相違はない。この場合においても、抵抗体
よりの発熱量は殆どない。
体での消費電力、及び発熱量を低く抑えることができ
る。
実に回路化した例について行つた。しかし、本発明は以
上の例に限定されるものではなく、同様の等価回路を達
成する構成であれば、任意の構成を採用できる。原理的
に上述した第1実施例と同様構成であるが、より簡略化
した詳細回路構成を図12を参照して以下に説明する。
路図であり、破線で囲つた30部分が図1の発振回路1
およびパルス幅変調回路2を合わせ備えるデユーテイ比
可変タイプの発振回路であり、ボリウムVR1によりデ
ユーテイ比を任意に変更可能に構成している。そして、
TR1,TR2,R1〜R4,C1,C2でCR発振回
路を構成している。このCR発振回路30よりの出力パ
ルス信号は、抵抗R5を介してPNPトランジスタTR
3のベースに接続され、該トランジスタTR3をオン/
オフし、入力信号の反転信号を出力する。このトランジ
スタTR3のコレクタは抵抗R6を介して抵抗R7でプ
ルアツプされたNPN型トランジスタTR4のベースに
接続されており、更に、このトランジスタTR4で反転
され、35に示すフイルタ回路へはCR発振回路30よ
りの出力パルス信号と同期した外部接続端子Aよりの供
給電圧をハイレベル電圧としたパルス信号が供給され
る。このパルス信号はフイルタ回路35のL1及びC3
で整流平滑される。
件設定回路6を介してCR発振回路30にフイ−ルドバ
ツクされ、CR発振回路30よりの出力パルスのパルス
幅が変調される。この結果、図12の構成においても、
図1に示す第1実施例と同様、図12の構成を備える抵
抗体をプルアツプ抵抗として用いる場合には、外部接続
端子Aと外部接続端子B間を負荷抵抗とし、外部接続端
子Cを接地する。即ち、図5に示す接続状態として使用
する。プルダウン抵抗として用いる場合には、外部接続
端子Bと外部接続端子C間に負荷抵抗を接続し、外部接
続端子Aを電源に接続し、図11に示す接続状態として
使用する。
電力も少なく、また、発熱量も少ない抵抗体が提供でき
る。
信号の発振周波数を固定し、発振パルスのデユーテイ比
を変化させて等価抵抗値を変える例について説明した。
しかし、本発明は以上の例に限定されるものではなく、
パルス幅変調に替え、FM変調回路を設け、等価抵抗値
に従い発振周波数を変化させて接続端子Bでの開放出力
電圧値を変化させ、所望の等価抵抗値を得るように構成
してもよい。
ない場合には、ボリウムではなく、固定抵抗により抵抗
分を分ければよい。このように構成することにより、調
整過程も不要となり、かつ廉価にできる。
抗として動作するにも係わらず、ほとんど発熱しない
で、しかも消費電力も少ない抵抗体が提供できる。
る。
を示す図である。
いる場合の接続例を示す図である。
図である。
を示す図である。
つてパルス条件を変更する構成の概略を示す図である。
抵抗の抵抗値と本実施例での制御パルス幅の関係を示す
図である。
荷抵抗の抵抗値とフイードバツク電圧及び制御パルス幅
の関係を示す図である。
用いる場合の接続例を示す図、
Claims (3)
- 【請求項1】等価抵抗値に対応した所定実効電力量を有
するパルス信号を出力するパルス信号出力手段と、該パ
ルス信号出力手段よりの出力パルス信号を第1の外部接
続端子よりの供給電圧と第3の外部接続端子電圧との振
幅を有するパルス信号に変換するパルス変換手段と、該
パルス変換手段の変換パルス信号を整流平滑して出力を
第2の外部接続端子として出力する出力手段とを備え、 前記第1の外部接続端子を接続回路の高電位側に接続す
るとともに第3の外部接続端子を接続回路の接地電位側
に接続し、前記第2の外部接続端子を接続回路の負荷に
接続することを特徴とする抵抗体。 - 【請求項2】請求項1記載の抵抗体において、 プルアツプ抵抗としての使用態様の時には第1の外部接
続端子と第2の外部接続端子間に負荷を接続し、プルダ
ウン抵抗としての使用態様の時には第2の外部接続端子
と第3の接続端子間に負荷を接続することを特徴とする
抵抗体。 - 【請求項3】請求項1記載の抵抗体において、 パルス変換手段は負荷の変動によつて生ずる第2の接続
端子の電圧を検出し該検出結果に対応してパルス幅を変
調することにより負荷抵抗への印加電圧を一定とするこ
とを特徴とする抵抗体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13633591A JP2934054B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 抵抗体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13633591A JP2934054B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 抵抗体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613207A JPH0613207A (ja) | 1994-01-21 |
JP2934054B2 true JP2934054B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=15172813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13633591A Expired - Fee Related JP2934054B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 抵抗体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2934054B2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-07 JP JP13633591A patent/JP2934054B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0613207A (ja) | 1994-01-21 |
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