JP2933706B2 - 半導体封止用樹脂組成物 - Google Patents

半導体封止用樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高集積度IC封止用樹脂組成物に適する耐熱衝
撃性と半田耐熱性および低粘度性に優れたエポキシ樹脂
組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、ダイオード、トランジスタ、集積回路等の電子
部品を熱硬化性樹脂で封止しているが、特に集積回路で
は耐熱性、耐湿性に優れた0−クレゾールノボラックエ
ポキシ樹脂をノボラック型フェノール樹脂で硬化させた
エポキシ樹脂が用いられている。
ところが半導体パッケージの実装方法としては従来の
スルーホール実装から表面実装への移行、そして半導体
パッケージの種類としては実装方法に対応してDIPからS
OP、SOJ、PLCCに変わってきている。そして最近では、
パッケージの厚みが従来のものに比べて非常に薄い約1m
m厚のTSOP、TQFPというパッケージもあらわれてきてい
る。
即ち大型チップを小型で薄いパッケージに封入するこ
とにより、応力によるクラック発生、これらのクラック
による耐湿性の低下等の問題が大きくクローズアップさ
れてきている。
特に耐熱衝撃性と半田耐熱性の2点をクリアーできる
封止樹脂が必要とされている。
耐熱衝撃性の向上に対しては、シリコーンオイル、シ
リコーンゴム等のシリコーン化合物や合成ゴム等の添加
が行われてきた。しかしこれらの添加は、成形時の型汚
れ、樹脂バリの発生等不都合な現象が生じるため、シリ
コーンとエポキシ樹脂又は硬化剤とを反応させたシリコ
ーン変性レジンが開発されてきた。(例えば特開昭58−
21417号公報)。現在の封止樹脂は、この活性によるか
なり耐熱衝撃性が向上している。しかし、これらはマト
リック樹脂中に低弾性率ドメインを導入して全体を低弾
性率化しようとする手法であるがドメンとマトリックス
との接着性に問題があり、弾性率と同時に強度も低下し
てしまう等、いまだ十分ではないし、しかも半田耐熱性
が低下する傾向があり問題となっている。そこで、上記
のような低応力賦与剤を添加せずにマトリックス樹脂そ
のものの耐熱衝撃性を向上する必要がでてくる。
半田耐熱性の向上に対しては、ポリイミド樹脂やフィ
ラーの検討および3官能樹脂の活用(例えば特開昭61−
168620号公報)が有望とされているが、いずれも耐熱衝
撃性に劣り、しかも樹脂組成物粘度が増加することによ
るダイパッドシフト等の成形不良がおきやすく、これら
の手法の単独使用ではバランスのとれた樹脂組成物系を
得ることは難しい。
そこで樹脂の架橋点間距離、主鎖構造等の組成構造を
自在に変化させ諸物性のバランスをとりつつ半田耐熱性
を向上する方法が有効であると考えられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
耐熱衝撃性、半田耐熱性、低粘度性および成形性のい
ずれも優れた半導体封止用樹脂組成物を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らはこれらの問題を解決するために鋭意研究
を進め、つぎの組成を持つ樹脂組成物を見い出した。
(A)式〔I〕の化学構造式で示される3,3′,5,5′−
テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシフェニルグリシジ
ルエーテル を総エポキシ樹脂量に対して50〜100重量%を含むエポ
キシ樹脂 (B)式〔II〕の化学構造式で示される4,4′1,4−フ
ェニレンビス(1−メチルエチリデン)〕ビスフェノー
を総フェノール樹脂量に対して10〜50重量%を含むフェ
ノール樹脂 (C)硬化促進剤および (D)無機充填材 を必須成分とした組成物を用いることにより耐熱衝撃
性、半田耐熱性、低粘度性、さらに成形性にも優れた半
導体封止用樹脂組成物が得られることを見い出して本願
発明を完成するに至ったものである。
〔作用〕
本発明において用いられる式〔I〕で示される構造の
ビフェニル型エポキシ化合物は成形温度(175℃)にお
いて数センチポイズで従来のエポキシ樹脂に比べて非常
に低粘度を有するために、樹脂組成物の衝撃強度を向上
させ半田耐熱性に優れるという特徴を有している。式
〔I〕で示されるビフェニル型エポキシ化合物は単独で
用いても他のエポキシ樹脂と混合して用いても良いがビ
フェニル型エポキシ化合物が総エポキシ樹脂量中の50重
量%以下とすることが必要である。50%未満の場合は、
流動性が悪い組成物となる。併用するエポキシ樹脂とし
ては、0−クレゾールノボラックエポキシ樹脂、3官能
エポキシ樹脂などが挙げられ、これらは1種または2種
以上混合して用いてもよい。
本発明において用いられる式〔II〕で示されるビスフ
ェノール型フェノール樹脂は、ビスフェニル型エポキシ
樹脂と同様に、非常に小さな粘度を有し、樹脂組成物の
粘度を著しく低下させることが可能であり、成形時には
高流動性を賦与し、更にICパッケージではリードフレー
ム、チップ、アイランド界面で高濡れ性、高密着性を与
え耐半田クラック性が向上する。又、無機充填材の含有
量を大幅に増加することが可能なため、熱時強度、耐熱
衝撃性、耐半田クラック性が更に向上する。
式〔II〕で示されるビスフェノール型フェノール樹脂
は、50重量%を超えると硬化性が悪くなり、成形性も悪
くなるので50重量%以下で用いる必要がある。10重量%
未満であると強靭化が不充分であり半田耐熱性が悪い材
料となる。式〔II〕のビスフェノール型フェノール樹脂
と併用するフェノール樹脂としては、多官能フェノール
系化合物例えばフェノールノボラック、0−クレゾール
ノボラック、または必要により各種芳香環、脂肪環を有
する化合物を加え反応させた共縮合物が挙げられる。
この多官能フェノール系化合物は2官能エポキシ化合
物および3官能エポキシ化合物、2官能フェノール系化
合物との3次元架橋をもたらすものである。
2官能同士のエポキシ化合物/フェノール化合物では
通常の反応では直線状高分子量体しか生成しないが、多
官能フェノール系化合物を添加することにより3次元的
に架橋点を生成し、熱硬化高分子量体を生成する。更
に、この多官能フェノール系化合物の配合量を調節する
ことにより硬化特性、架橋密度、架橋点間距離の調節が
自在であり、流動性、硬化性等の作業性、強度、弾性
率、靭性等の硬化物特性を望み通りに調節可能である。
エポキシ化合物とフェノール系化合物の配合割合は当
量比で0.7〜1.3の範囲が好ましい。
本発明で用いられる無機充填材としては結晶性シリ
カ、溶融シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、タルク、
マイカ、ガラス繊維等が挙げられ、これらは1種又は2
種以上混合して使用される。これらの中で特に結晶性シ
リカまたは溶融シリカが好適に用いられる。
また、本発明に使用される硬化促進剤はエポキシ基と
フェノール性水酸基との反応を促進するものであれば良
く、一般に封止用材料に使用されているものを広く使用
することができ、例えばBDMA等の第3級アミン類、イミ
ダゾール類、1、8、−ジアザビシクロ〔5、4、0〕
ウンデセン−7、トリフェニルホスフィン等の有機リン
化合物等が単独もしくは2種以上混合して用いられる。
その他必要に応じてワックス類等の離型剤、ヘキサブ
ロムベンゼン、デカブロムビフェニルエーテル、三酸化
アンチモン等の難燃剤、カーボンブラック、ベンガラ等
の着色剤、シランカップリング剤その他熱可塑性樹脂等
を適宜添加配合することができる。
本発明の半導体封止用エポキシ樹脂組成物を製造する
にはエポキシ系化合物とフェノール系化合物を所定の配
合比で混ぜ加熱釜内で150℃にて溶融混合後冷却する。
次に所定の配合比の原料をミキサー等によって十分に混
合した後、更にロールやニーダー等により溶融混練処理
し、次いで冷却固化させて適当な大きさに粉砕すること
により容易に製造することが出来る。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例で示す。なお配合割合は重量部
とする。
実施例1〜4,比較例1,2 第1表に示したそれぞれの配合割合の組成物を常温に
て十分に混合し、更に95〜100℃で2軸ロールにより混
練し、冷却後粉砕して成形材料とし、これをタブレット
化して半導体封止用エポキシ樹脂組成物を得た。
この材料をトランスファー成形機(成形条件:金型温
度175℃、硬化時間2分)を用いて成形し、得られた成
形品を175℃、8時間で後硬化し評価した。結果を第1
表に示す。
評価方法 ※1.スパイラルフロー EMMI−I−66に準じたスパイラルフロー測定用金型を
用い、試料を20g、成形温度175℃、成形圧力7.0MPa、成
形時間2分で成形した時の成形品の長さ。
※2.高化式フロー粘度 175℃時の高化式フロー粘度(ポイズ) ※3.耐熱衝撃性試験 成形品(チップサイズ36mm2、パッケージ厚2.05mm、
後硬化175℃、8Hrs)20個を温度サイクルのテスト(+1
50℃〜−196℃)にかけ、500サイクルのテストを行ない
クラックの発生した個数を示す。
※4.半田耐熱性試験 成形品(チップサイズ36mm2、パッケージ厚2.05mm)2
0個について85℃、85%RHの水蒸気下で72時間処理後、2
40℃の半田槽に10秒間浸漬し、クラックの発生した成形
品の個数を示す。
※5.ショアD硬度 175℃で成形し、硬化2分後に測定。
〔発明の効果〕 本発明による半導体封止用樹脂組成物は耐熱衝撃性と
半田耐熱性に極めて優れ、低粘度であり、このため金線
変形性おび充填性に優れ、さらに成形加工性(樹脂バ
リ)にも優れ、極めてバランスのとれた樹脂組成物であ
るため高集積度IC封止用樹脂組成物として非常に信頼性
の高いものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 23/31 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 63/00 - 63/10 C08G 59/24 C08G 59/62 H01L 23/29

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)式〔I〕の化学構造式で示される3,
    3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビフェ
    ニルグリシジルエーテル を総エポキシ樹脂量に対して50〜100重量%を含むエポ
    キシ樹脂 (B)式〔II〕の化学構造式で示される4,4′1,4−フ
    ェニレンビス(1−メチルエチリデン)〕ビスフェノー
    を総フェノール樹脂量に対して10〜50重量%を含むフェ
    ノール樹脂 (C)硬化促進剤および (D)無機充填材 を必須成分とすることを特徴とする半導体封止用樹脂組
    成物。
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JPH07173372A (ja) * 1993-12-20 1995-07-11 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂組成物
JP3308397B2 (ja) * 1994-07-07 2002-07-29 住友ベークライト株式会社 半導体封止用エポキシ樹脂組成物
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