JP2933497B2 - ポリプロピレン樹脂組成物 - Google Patents

ポリプロピレン樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリプロピレン樹脂組成
物に関する。さらに詳しくは、結晶性ポリプロピレンに
環状オレフィン重合体を少量含有させ、透明性、写像性
が著しく改良された押出し成形体、射出成形体に適した
ポリプロピレン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレンは、機械的性質、透明
性、成形性、化学的安定性に優れた樹脂としてシート、
フィルム、ブロー等の押出し成形体や射出成形体の材料
として広く利用されている。しかしながら、透明性、写
像性についてはポリプロピレンの持つ高い結晶性のため
に、一般にポリスチレンやポリ塩化ビニル等の他の高透
明性熱可塑性樹脂よりも劣っている。
【0003】ポリプロピレンの透明性を改良する試みと
して、これまでにいくつかの提案がなされている。例え
ば、ポリプロピレンに、ソルビトール誘導体、芳香族カ
ルボン酸のアルカリ金属塩若しくはアルミニウム塩、ま
たはタルクなどの有機系や無機系の造核剤を添加するこ
とにより成形物の球晶がより小さく均一になり、成形物
の透明性が改良されることが知られている(例えば、特
開昭58−80392号公報、特開昭55−12460
号公報)。しかしながら、これら有機系の造核剤は、押
出し成形時にポリプロピレンよりブリードしてロール汚
れの原因となったり、また加工時に臭気が発生するとい
う問題点があり、また射出成形時にも臭気が発生しさら
に金型を汚染するという欠点があった。更に、芳香族カ
ルボン酸塩では、それ自体もしくはその加水分解物が他
の添加剤と反応することで添加剤の持つ本来の性能を劣
化させたり、ポリプロピレンを着色させるという問題も
生じていた。
【0004】また、無機系の造核剤としてよく知られて
いるタルクは配合時に分散不良を起こし、成形体の物性
にばらつきが生じたり、厚さが1mm以下の薄い成形体
を成形した場合、ブツやフィシュアイが発生するという
問題があった。
【0005】一方、プロピレンとα−オレフィンの共重
合体によって透明性を改良する試みがなされている(特
公昭45−32430号公報)。しかしながら、透明
性、写像性に関してはまだまだ充分とは言えない。
【0006】このように、従来は上記のような方法によ
ってポリプロピレン成形体の透明性を改良する試みが行
われていたが未だ満足のいくものではない。即ち、本発
明の目的は、上記のような欠点のない優れた透明性、写
像性を持つポリプロピレン樹脂組成物を提供する事にあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる観点から本発明者
らは、透明性、写像性の改良されたポリプロピレン成形
体について鋭意検討を重ねた結果、驚くべきことに結晶
性ポリプロピレンに特定の重合体、即ち、環状オレフィ
ン重合体を少量含有させるという簡便な方法によって、
ポリプロピレン成形体の透明性、写像性が著しく改良さ
れ押出し成形加工した場合もブリードすることなく成形
性に優れることや射出成形時の金型汚染が著しく改良さ
れる事を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、結晶性ポリプロピレンと
環状オレフィン重合体とよりなり、環状オレフィン重合
体の含有量が0.1〜20wtppmであることを特徴
とするポリプロピレン樹脂組成物である。
【0009】本発明で使用される結晶性ポリプロピレン
は、プロピレンの単独重合体、プロピレンと他のα−オ
レフィンとのランダム共重合体、または、これらの混合
物等を挙げることができる。上記のα−オレフィンとし
ては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、
1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネ
ン、1−デセン、4−メチル−1−ペンテン等を挙げる
ことができ、これらのα−オレフィンの含有量は10m
ol%以下であることが結晶性保持のために好ましい。
【0010】本発明で使用される結晶性ポリプロピレン
はメルトインデックスに特に制限されるものではない
が、各種の成形品への成形性を勘案すると、通常は0.
01〜100g/10minの範囲のものが使用され、
さらに、0.1〜50g/10minの範囲であること
が好ましい。
【0011】本発明の結晶性ポリプロピレンは結晶性で
あり、アイソタクチックペンタッド分率は通常0.85
以上である。なお、本発明でいうアイソタクチックペン
タッド分率とは、A.ZambelliらによってMa
cromolecules,,925(1973)に
発表された方法、即ち、13C−NMRを用いて測定され
たプロピレンユニット5個が連続してメソに結合した分
率である。本発明におけるアイソタクチックペンタッド
分率の測定値は、重合により得られたポリプロピレンそ
のものについての値であってもよいし、溶剤による抽
出、分別を施されたポリマーについての値であってもよ
い。
【0012】アイソタクチックペンタッド分率の好まし
い上限は、成形品の種類により異なり、例えば射出成形
品の場合は1に近づく程、剛性、耐熱性が増加し好適で
ある。また、押出し成形による高速連続成形時には0.
94以下が、加工時の機械負荷の少なさや安定した成形
性から好適である。従って、アイソタクチックペンタッ
ド分率の好ましい上限については成形品の種類により異
なるが、いずれにしても、0.85〜1の間に入ってい
る。
【0013】本発明の結晶性ポリプロピレンの分子量分
布(重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)と
の比(Mw/Mn))は特に制限されるものではない
が、射出成形等の加工時の流動性を向上させ、メルトフ
ラクチャー等の問題が発生しないようにするためには、
分子量分布は2〜20であることが好ましく、さらに、
溶融張力を増加させ加工性を向上させるためには6〜2
0であることが更に好ましい。なお、分子量分布はo−
ジクロルベンゼンを溶媒としたゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー法(以下、GPCともいう。)で測定
された値で、検量線は標準ポリスチレンで較正されたも
のが用いられる。
【0014】本発明において、環状オレフィン重合体は
重合性二重結合を環内に有するモノマーの重合体であ
り、このような化合物であれば公知の化合物を何等制限
なく用いることができる。本発明においては、炭素数4
〜20個の環状オレフィンモノマーの単独重合体、上記
環状オレフィンモノマー同士の共重合体、上記環状オレ
フィンモノマー50mol%以上と他のモノマー50m
ol%以下との共重合体が好適に使用できる。特に本発
明において好適に使用できる環状オレフィンモノマーを
具体的に挙げると、シクロブテン、シクロペンテン、4
−メチルシクロペンテン、4,4−ジメチルシクロペン
テン、シクロヘキセン、4−メチルシクロヘキセン、
4,4−ジメチルシクロヘキセン、1,3−ジメチルシ
クロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン、シ
ロドデセン等を挙げることができる。また、これらの環
状オレフィンの環に更に直鎖もしくは分枝アルキル基が
置換されてもよい。
【0015】このような立体規則性を有する環状オレフ
ィン重合体は一般に結晶性である。したがって、環状オ
レフィン重合体をX線回折で測定すると、ポリマーの結
晶性に由来する回折ピークが観測される。例えば、後述
する実施例1で用いたポリシクロペンテンは、X線回折
測定により2θ=19.4゜、16.0゜、24.0
゜、34.5゜に28:14:2:1の積分強度で回折
ピークが現れる。本発明における環状オレフィン重合体
は、結晶性の程度を表す結晶化度が高いほど透明化効果
および透視性効果が高くなるという傾向にあるため、結
晶化度は10%以上であることが好ましく、30%以上
であることがより好ましく、更に50%以上であること
が最も好ましい。このような高い結晶化度の環状オレフ
ィン重合体として、前記した環状オレフィンモノマーの
単独重合体、または、環状オレフィン同士もしくはα−
オレフィンとのブロック共重合体を好適に使用できる。
【0016】本発明で使用される環状オレフィン重合体
の重合方法は、本発明の効果が損なわれない限り特に制
限されず、例えば、以下のような重合方法が用いられ
る。まず、触媒は、一般に周期律表第IV族の遷移金属を
用いるメタロセン化合物とメチルアルミノキサンまたは
アルキルアルミニウムとからなるメタロセン系触媒、バ
ナジウム系触媒、三塩化チタンや四塩化チタンを塩化マ
グネシウムなどのマグネシウム化合物に担持させたチタ
ン系触媒、アニオン重合触媒、ラジカル重合触媒などが
挙げられ、これらはそれぞれ単独または組み合わせて使
用されてもよい。これらの中でも好適な触媒としては、
メタロセン系触媒、バナジウム系触媒、チタン系触媒で
ある。重合のさせ方としては、気相重合、溶液重合、バ
ルク重合など特に限定されない。
【0017】環状オレフィン重合体の高分子結合様式は
特に限定されないが、本実施例で用いたメタロセン系触
媒で得られた環状オレフィン重合体はS.Collin
sらの方法(Scott Collins and
W.Mark Kelly,Macromolecul
es,25,233(1992))により13C−NMR
で測定したところ、「cis−1,3」結合であること
が判っている。
【0018】本発明で使用される環状オレフィン重合体
の結晶性ポリプロピレンへの含有量は0.1〜20wt
ppmの範囲でなければず、0.5〜18wtppmで
あることが好ましく、さらに1〜15wtppmである
ことがより好ましい。環状オレフィン重合体の含有量が
0.1wtppm未満の場合は透明性、写像性の発現の
改良効果が見られない。逆に20wtppmを越えた場
合は成形体の弾性率が上がり過ぎ、押出し成形用の原料
樹脂とした場合に成形時の成形体破断頻度が増加する等
の問題が生じ、また、本発明の効果である透明性や写像
性のさらなる向上は見られず経済的見地からも意味がな
い。なお、環状オレフィン重合体として環状オレフィン
と他のモノマーとの共重合体を使用したときは、環状オ
レフィンに基づく重合成分の重量が上記範囲である必要
がある。
【0019】環状オレフィン重合体の結晶性ポリプロピ
レンへの含有のさせかたは特に制限されず、単なる混合
方法、いわゆるブロック共重合方法等を採用することが
できる。具体的には、予め環状オレフィン重合体を重合
して得た後、結晶性ポリプロピレンに添加して、一軸混
練機、二軸混練機、ロール、ブラベンダープラストグラ
フ等の各種混練機を用いて混合する方法、環状オレフィ
ンを予備重合させた後プロピレンを本重合することによ
り重合槽内で環状オレフィン重合体を含有する結晶性ポ
リプロピレン樹脂組成物を得る方法等を挙げることがで
きる。
【0020】本発明のポリプロピレン樹脂組成物には、
本発明の効果が阻害されない範囲において通常用いられ
るポリプロピレン用の添加剤、例えば、酸化防止剤、分
散剤、滑剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、着色
剤等を配合してもよい。
【0021】
【効果】本発明によるとポリプロピレン樹脂成形体の透
明性や写像性が改良され、押出し成形する場合のロール
への汚れの付着や射出成形時の金型汚染の問題がなく、
優れた加工性を有するポリプロピレン樹脂組成物を得る
ことができる。
【0022】
【実施例】以下に実施例及び比較例を掲げて本発明を説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。尚、以下の実施例及び比較例で得られたポリプロ
ピレン樹脂組成物の評価は次の方法にて行った。
【0023】(1)ヘイズ 得られた組成物を樹脂温度230℃、金型温度80℃に
て射出成形し(新潟鉄工所社製SN150SNを用い
た。)、80×50×1(mm)の平板とし、成形後、
温度23℃、相対湿度50%の恒温室に保存して48時
間後にJIS−K6714に従い測定した。
【0024】(2)曲げ弾性率の測定 得られた組成物を日本製鋼所 J120SAII型 射出
成形機により63.6mm×12.7mm×3.1mm
の試験片を作成し、ASTM:D−648に準じて行っ
た。
【0025】(3)金型の汚染 得られた組成物を樹脂温度220℃、金型温度80℃に
て射出成形し(新潟鉄工所社製SN150SNを用い
た。)、80×50×2(mm)の平板を1サイクル3
0秒にて1,000ショット成形した後に金型汚れを観
察した。
【0026】(4)写像値 得られた組成物を樹脂温度230℃、金型温度80℃に
て射出成形し(新潟鉄工所社製SN150SNを用い
た。)、80×50×1(mm)の平板とし、成形後、
温度23℃、相対湿度50%の恒温室に保存して48時
間後にスガ試験機社製写像性測定機を用い、光学くし
0.125mmを使い写像値を測定した。
【0027】実施例1 (シクロペンテンの重合)200mlの攪拌機を備えた
ガラス製反応器に窒素雰囲気下、トルエン50ml、メ
チルアルミノキサン50mmolおよびジメチルシリレ
ンビスインデニルジルコニウムジクロリド0.05mm
olを導入し、系内を60℃まで昇温した。シクロペン
テン10mlを加えることにより重合を開始し、60℃
で4時間重合を行った。生成固体を含む反応混合物を大
量の酸性メタノール中に加え重合を停止した。得られた
固体を濾過、減圧下乾燥することにより6.35gのポ
リシクロペンテンを得た。X線回折により求めた結晶化
度は64%であった。
【0028】表1に示したホモポリプロピレンのパウダ
ー100重量部に、酸化防止剤として2,6−ジt−ブ
チルヒドロキシトルエンを0.1重量部と上記で得たポ
リシクロペンテン15wtppmを添加した後、ヘンシ
ェルミキサー(三井三池化工機社製ヘンシェルミキサー
FM75J)で5分間混合後、50φ押出し機(プラ技
研社製PG50−32、フルフライトスクリュー)で樹
脂温230℃とし混練、造粒を行った。得られたペレッ
ト状ポリプロピレン樹脂組成物を厚さ1mmにて射出成
形し透明性と写像性を測定した。その結果を表1に示し
た。
【0029】実施例2〜5 実施例1と同様のホモポリプロピレンを用い、実施例1
で得たポリシクロペンテンを表1の配合量とした以外は
実施例1と同様に行った。結果を表1に示した。
【0030】実施例6〜8 (シクロブテンの重合)200mlの攪拌機を備えたガ
ラス製反応器に窒素雰囲気下、トルエン50ml、メチ
ルアルミノキサン50mmolおよびジメチルシリレン
ビスインデニルジルコニウムジクロリド0.05mmo
lを導入した。シクロブテン20mlを加えることによ
り重合を開始し、室温で2時間重合を行った。生成固体
を含む反応混合物を大量の酸性メタノール中に加え重合
を停止した。得られた固体を濾過、減圧下乾燥すること
により13.5gのポリシクロブテンを得た。X線回折
により求めた結晶化度は68%であった。
【0031】表1に示したホモポリプロピレンを用い、
上記で得たポリシクロブテンを表1の配合量とした以外
は実施例1と同様に行った。結果を表1に示した。
【0032】比較例1 環状オレフィン重合体を添加せず実施例1と同様に行
い、結果を表1に示した。
【0033】比較例2〜4 実施例1と同様のホモポリプロピレンに表1に示した量
のポリシクロペンテンを配合したこと以外は実施例1と
同様に行い、その結果を表1に示した。
【0034】実施例9 (ポリシクロペンテン含有触媒成分の合成)500ml
の攪はん機を備えたガラス製反応器にヘキサン100m
l、メチルアルミノキサン50mmolおよびジメチル
シリレンビス(メチルインデニル)ジルコニウムジクロ
リド0.05mmolを導入し、系内を60℃まで昇温
した。シクロペンテン7.7gを加えることにより重合
を開始し60℃で1時間重合を行った。生成した固体部
をデカンテーションにより分別しヘキサン200mlで
5回洗浄することによりポリシクロペンテン1.6g、
アルミニウム40mmol、ジルコニウム0.045m
molを含む固体触媒成分を得た。
【0035】(マスターバッチの合成)500mlガラ
ス製耐圧反応器にトルエン300mlとトリイソブチル
アルミニウム3mmolを導入し、系内を40℃まで昇
温した。ついで上記ポリシクロペンテン含有固体触媒成
分をジルコニウムとして0.001mmol系内に導入
し、プロピレンを3kgG/cm2まで加圧することに
より重合を開始し40℃で1時間重合を行った。反応混
合物を酸性メタノール中に加え重合を停止し得られた固
体をろ過、減圧下乾燥することにより33gのポリマー
を得た。ポリマー中のポリシクロペンテン含有率は、固
体触媒成分中に含まれるポリシクロペンテンより算出し
た結果、1100ppmであった。X線回折により求め
たポリシクロペンテンに起因する結晶化度は64%であ
った。
【0036】このようにして製造したポリシクロペンテ
ンを1100wtppm含有するマスターバッチを用い
て表1に示したホモポリプロピレンに配合し、ポリシク
ロペンテン含有量を11ppmのポリプロピレン樹脂組
成物を得た。結果を表1に示した。
【0037】実施例10 (シクロペンテン−プロピレン共重合体の合成)500
mlの攪拌機を備えたガラス製反応容器にシクロペンテ
ン300ml、およびメチルアルミノキサン50mmo
lを導入し、30℃、常圧下にてプロピレンガスを15
分間流すことにより系内をプロピレンで飽和させた。次
いでジメチルシリレン(メチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド0.005mmolを加えることにより重
合を開始し30℃で1時間重合を行った。その後、反応
混合物を酸性メタノ−ル中に加え重合を停止し、得られ
た固体をろ過、減圧乾燥することにより13gのポリマ
ーを得た。13C−NMRより算出したシクロペンテンの
含量は62%であった。X線回折により求めた結晶化度
は12%であった。
【0038】こうして製造したシクロペンテン−プロピ
レン共重合体を用い、シクロペンテンの含有量が20w
tppmとなるように実施例9で使用したホモポリプロ
ピレンで希釈した以外は、実施例1と同様に行った。
【0039】
【表1】
【0040】実施例11〜14 表2に示した結晶性ポリプロピレンを用い環状オレフィ
ン重合体として実施例1で得たポリシクロペンテンを表
2のように配合した以外は、実施例1と同様に行った。
結果を表2に示した。
【0041】比較例5、6 実施例11および14の結晶性ポリプロピレンにポリシ
クロペンテンを添加せずに実施例1と同様に行った結果
を表2に示した。
【0042】
【表2】
【0043】比較例7 ジメチルジベンジリデンソルビトールを0.1重量%含
むメルトインデックス2.2g/10min.のポリプ
ロピレンを用いて実施例1と同様に行った。その結果を
表3に示した。
【0044】比較例8 安息香酸アルミニウム0.1重量%含むメルトインデッ
クス2.2g/10min.のポリプロピレンを用い実
施例1と同様に行った。その結果を表3に示した。
【0045】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−68648(JP,A) 特開 平7−278226(JP,A) 特開 平7−228630(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 23/10 - 23/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性ポリプロピレンと環状オレフィン重
    合体とよりなり、環状オレフィン重合体の含有量が0.
    1〜20wtppmであることを特徴とするポリプロピ
    レン樹脂組成物。
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