JP2933357B2 - セルロース繊維の防縮加工方法 - Google Patents

セルロース繊維の防縮加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,セルロース繊維の防縮加工方法に関するも
のである。
(従来の技術) セルロース繊維布帛に化学的方法で防縮加工を施すに
は,従来から,ポリウレタン樹脂等を用いて皮膜を形成
し,繊維の移動を拘束することにより防縮性能を付与す
る方法や,尿素ホルマリン樹脂,メチロールメラミン樹
脂,グリオキザール樹脂等の架橋剤を用いてセルロース
分子間に架橋を施すことによりセルロース分子自身の自
由度を抑制して防縮性能を付与する方法が一般に知られ
ている。また防縮機構は明らかではないが,リン酸アミ
ドによって防縮加工を行う方法(特開昭63−264973号)
も知られている。
(発明が解決しようとする課題) これらの化学的防縮加工方法のうち,尿素ホルマリン
樹脂やメチロールメラミン樹脂,グリオキザール樹脂等
の架橋剤を用いてセルロース繊維の防縮加工を行う場
合,該架橋剤を多く用いれば防縮性能は満足すべきもの
が得られるが,セルロース繊維の強力低下を引き起こす
問題点があった。
一方,強力低下を回避するために架橋剤の使用量を少
なくすれば,強力は保持されるものの,満足すべき防縮
性能を得ることができなくなってしまう。
また,リン酸アミドによって防縮加工を行う場合に
は,セルロース繊維の強力低下は非常に少なく,この点
では良好であるが,満足すべき防縮効果を得ることがで
きない。
本発明は,このような現状に鑑みて行われたもので,
セルロース繊維に強力低下を引き起こすことなく防縮性
能を付与することができる防縮加工方法を得ることを目
的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は,上記目的を達成するもので,次の構成より
なるものである。
すなわち,本発明は,セルロース繊維に,N−メチロー
ル系樹脂,アルデヒド類,エポキシ系樹脂,ポリカルボ
ン酸,イソシアネート化合物又はスルホン化合物等の架
橋剤にリン酸アミド系化合物を併用した処理液を含浸せ
しめ,しかる後に架橋反応を行わしめることを特徴とす
るセルロース繊維の防縮加工方法を要旨とするものであ
る。
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明方法では,まず,セルロース繊維に,N−メチロ
ール系樹脂,アルデヒド類,エポキシ系樹脂,ポリカル
ボン酸,イソシアネート化合物,又はスルホン化合物等
の架橋剤にリン酸アミド系化合物を併用した処理液を含
浸せしめる。
本発明でいうセルロース繊維とは,木綿,麻,レーヨ
ン等の通常のセルロース繊維をいうが,その形態は,糸
条の形態のものでも,あるいは織物,編物,不織布等の
布帛の形態のものでもよく,さらには,ポリエステル,
ナイロン,アクリル等の合成繊維との混紡,交織,交編
等の形態のものであってもよい。
本発明で用いるN−メチロール系樹脂は,一般にセル
ロース繊維の樹脂加工に使用する樹脂加工剤で,具体的
には,ジメチロール尿素,メチロールメラミン,ジメチ
ロールエチレン尿素,ジメチロールプロピレン尿素,ジ
メチロールジヒドロキシエチレン尿素,ジメチロールウ
ロン等を挙げることができる。
本発明で用いるアルデヒド類としては,ホルムアルデ
ヒド,アセトアルデヒド等を挙げることができるが,特
にホルムアルデヒドを用いると効果が大である。
エポキシ系樹脂としては,同一分子内の末端にエポキ
シ基を2以上有する水溶性エポキシ化合物を用いること
ができ,具体的には,グリセロールポリグリシジルエー
テル,ソルビトールポリグリシジルエーテル等を挙げる
ことができる。市販品としては,ナデコールEX−314
(グリセロールポリグリシジルエーテル,ナガセ化成工
業(株)製品),ナデコールEX−614B(ソルビトールポ
リグリシジルエーテル,ナガセ化成工業(株)製品)等
を挙げることができる。
ポリカルボン酸としては,同一分子内に2以上のカル
ボキシ基を有する化合物またはその塩を用いることがで
き,具体的にはマレイン酸,フタール酸等のジカルボン
酸やこれらのナトリウム塩,カリウム塩,又はトリメリ
ツト酸,ピロメリツト酸等の多価カルボン酸やこれらの
ナトリウム塩,カリウム塩等を挙げることができる。
イソシアネート化合物としては同一分子内の末端に2
以上のイソシアネート基を有する化合物を用いることが
でき、具体的にはDEXEL−Agent−2K(大日本インキ化学
工業(株)製品),プロミネール830WBX(武田薬品工業
(株)製品)等を挙げることができる。
スルホン化合物としては,ジビニルスルホン,ビス−
(βヒドロキシエチル)スルホンの硫酸エステル等を挙
げることができる。
本発明では,上述の架橋剤にリン酸アミド系化合物を
併用して用いるが,ここでいうリン酸アミド系化合物と
しては,アミドホスフアゼン,リン酸トリアミド縮合
物,リン酸尿素縮合物等を挙げることができる。
架橋剤にリン酸アミド系化合物を併用した処理液をセ
ルロース繊維に含浸させるには,通常の繊維の後加工法
で用いられる方法をそのまま適応することができ,目的
とする被加工繊維製品の形態に応じてチーズ染色機,オ
ーバーマイヤー,液流染色機等を用いた吸尽法や,パツ
ダーを用いたパデイング法等により処理液を含浸せしめ
る。一般に,作業効率やコスト面からみて,パデイング
法が最も有利である。
セルロース繊維に処理液を含浸せしめた後,本発明方
法では,架橋剤の架橋反応を行わしめる。
架橋反応は,用いる架橋剤や触媒に応じて,適宜湿潤
反応または乾熱反応によって行う。
湿潤反応に際して,ホルムアルデヒドやN−メチロー
ル系化合物にリン酸アミドを併用して用いる場合には,
塩酸,硫酸等の強酸の存在下でpH2以下の水溶液中にて
室温で反応せしめ,エポキシ化合物やスルホン化合物に
リン酸アミドを併用して用いる場合には,苛性ソーダ等
のアルカリの存在下で室温で反応せしめる。
乾熱反応に際して,ホルムアルデヒドやN−メチロー
ル系化合物,エポキシ化合物にリン酸アミドを併用して
用いる場合には,ルイス酸のアンモニウム塩,アルカノ
ールアミン塩,無機金属塩等を触媒に用いて120〜210℃
で反応せしめ,スルホン化合物にリン酸アミドを併用し
て用いる場合にもアルカリ触媒の存在下で120〜200の温
度にて反応せしめる。イソシアネート化合物にリン酸ア
ミドを併用して用いる場合には,触媒を用いることな
く,110〜180℃にて反応せしめる。
以上の架橋反応を行うことにより,本発明のセルロー
ス繊維の防縮加工を完了する。
防縮加工に際しては,予め繊維の歪を取り除いてから
架橋反応を行うようにすることが好ましい。
また,反応後の工程の管理により,防縮の効果が大き
く影響を受けやすいので,注意を要する。
(作 用) 一般に,セルロース繊維に架橋剤を反応させると,架
橋剤がセルロース分子の動きを拘束するので,セルロー
ス繊維が防縮性を呈するようになるが,反面,応力が加
わった際にはその力が架橋部分に集中してしまうため,
セルロース繊維の強力が低下してしまっていた。
本発明方法のごとく,N−メチロール系樹脂,アルデヒ
ド類,エポキシ系樹脂,ポリカルボン酸,イソシアネー
ト化合物,スルホン化合物等の架橋剤にリン酸アミド系
化合物を併用してセルロース繊維に架橋反応を行うと,
架橋剤が,共存するリン酸アミドと三次元的な共重合を
起こしたうえでセルロース分子と架橋反応するため,重
張りを生じて応力の集中を緩和するので,セルロース繊
維の強力低下を回避することができるとともに,架橋に
よってセルロース分子の自由度が抑制され,それが繊維
の動きを束縛することにより,優れた防縮効果が得られ
るようになるものと推測される。
(実施例) 次に,実施例によって本発明をさらに具体的に説明す
るが,実施例における布帛の性能の測定は,下記の方法
によって行った。
(1) 収縮率 JIS L−0217(103法)により,洗濯収縮率を測定し
た。
(2) 破裂強力 JIS L−1096により測定した。
実施例1 綿糸40番手使いの鹿の子組織の編地(口径26吋,22ゲ
ージ)を用意し,精練,染色後,切開してテンターによ
り乾燥した。
次に,下記処方1に示す水溶液に浸漬後,マングルで
ピツクアツプ120%にて絞液し,続いて160℃で1分間乾
燥後,160℃で2分間の乾熱による架橋反応を行うことに
より,本発明方法による防縮加工布帛を得た。
〔処方1〕 本発明との比較のため,本実施例において処方1から
アミドフオスフアーゼンを省くほかは,本実施例と全く
同一の方法により比較用の防縮加工布帛を得た。
本発明および比較用の加工布帛の性能を測定し,その
結果を合わせて第1表に示した。
第1表より明らかなごとく,本発明方法による加工布
帛は,防縮性が良好で,しかも強力が十分に保持されて
いた。
実施例2 木綿60%,ポリエステル40%の混紡糸60番手双糸を染
色ボビンにチーズアツプし,チーズ染色機で精練,染色
後,下記処方2の処理浴にて50℃で6時間の処理を行
い,反応を完了させた。
〔処方2〕 得られた本発明方法による防縮糸条を十分に水洗し,
ナイリング,乾燥後,天竺に編み上げ,以下,切開して
通常の柔軟剤で仕上げることにより,本発明の防縮加工
布帛を得た。
本発明との比較のため,本実施例において処方2から
ポリリン酸アミドを省くほかは,本実施例と全く同一の
方法により比較用の防縮加工布帛を得た。
本発明および比較用の加工布帛の性能を測定し,その
結果を合わせて第2表に示した。
第2表より明らかなごとく,本発明方法による加工布
帛は,防縮性が良好で,しかも強力が十分に保持されて
いた。
(発明の効果) 本発明方法によれば,強力低下を引き起こすことな
く,セルロース繊維に防縮性能を付与することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06M 13/00 - 15/72

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルロース繊維に,N−メチロール系樹脂,
    アルデヒド類,エポキシ系樹脂,ポリカルボン酸,イソ
    シアネート化合物又はスルホン化合物等の架橋剤にリン
    酸アミド系化合物を併用した処理液を含浸せしめ,しか
    る後に架橋反応を行わしめることを特徴とするセルロー
    ス繊維の防縮加工方法。
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